JP2022182328A - 建具用枠材の固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】火災による支持部材の被害を低減することが可能となる、建具用枠材の固定構造を提供すること。【解決手段】建具用枠材の固定構造は、木製の支持部材3の外表面の少なくとも一部を覆うように設けられた支持側燃焼抑制被覆材40と、上側横枠材13と支持側燃焼抑制被覆材40との間に設けられた接続部70であって、上側横枠材13と木製の支持部材3とを接続するための接続部70と、建具1の周辺で火災が発生した際に、当該火災の熱が接続部70を介して上側横枠材13から木製の支持部材3へ伝達することを抑制するための抑制部80と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、建具用枠材の固定構造に関する。
従来から、建物の躯体を構成する木製の部材(例えば、木製の柱材、壁材)の燃焼を抑制するための技術の一つとして、木製の単材と、木製の単材の外側に設けられる被覆材(例えば、燃え止まり層及び燃えしろ層からなる被覆材)とを備える木質構造材が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008-2189号公報
ここで、上記木質構造材に対して建具の枠体を構成する枠材を取り付ける際に、例えば、上記枠材が金具を介して上記木質構造材が固定される場合には、建具の周辺で発生した火災の熱が金具を介して上記枠材から上記木質構造材へ伝達されることで、上記木質構造材の耐力が低下することにより、上記木質構造材が倒壊してしまうおそれがあった。よって、火災による上記木質構造材の如き木製の支持部材の被害を低減する観点からは、改善の余地があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、火災による木製の支持部材の被害を低減することが可能となる、建具用枠材の固定構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の建具用枠材の固定構造は、建物の躯体に設けられる建具の枠体を構成する枠材を、前記躯体を構成する部材のうち木製の支持部材に対して固定するための固定構造であって、前記支持部材の外表面の少なくとも一部を覆うように設けられた燃焼抑制被覆材であり、前記支持部材の燃焼を抑制するための燃焼抑制被覆材である支持側燃焼抑制被覆材と、前記枠材と前記支持側燃焼抑制被覆材との間に設けられた接続手段であって、前記枠材と前記支持部材とを接続するための接続手段と、前記建具の周辺で火災が発生した際に、当該火災の熱が前記接続手段を介して前記枠材から前記支持部材へ伝達することを抑制するための抑制手段と、を備える。
請求項2に記載の建具用枠材の固定構造は、請求項1に記載の建具用枠材の固定構造において、前記抑制手段を、吸熱材又は/及び断熱材で形成した。
請求項3に記載の建具用枠材の固定構造は、請求項2に記載の建具用枠材の固定構造において、前記吸熱材を、前記枠材の内部に設けた。
請求項4に記載の建具用枠材の固定構造は、請求項2又は3に記載の建具用枠材の固定構造において、前記枠材又は前記支持側燃焼抑制被覆材と前記接続手段との相互間、又は/及び前記枠材と前記支持側燃焼抑制被覆材との相互間に、前記断熱材を設けた。
請求項5に記載の建具用枠材の固定構造は、請求項1から4のいずれか一項に記載の建具用枠材の固定構造において、前記接続手段及び前記抑制手段が外部に露出しないように設けられた燃焼抑制被覆材であり、前記接続手段又は/及び前記抑制手段の燃焼を抑制するための燃焼抑制被覆材である接続側燃焼抑制被覆材を備える。
請求項1に記載の建具用枠材の固定構造によれば、枠材と支持側燃焼抑制被覆材との間に設けられた接続手段であって、枠材と木製の支持部材とを接続するための接続手段と、建具の周辺で火災が発生した際に、当該火災の熱が接続手段を介して枠材から木製の支持部材へ伝達することを抑制するための抑制手段と、を備えるので、建具の周辺で発生した火災の熱が接続手段を介して枠材から木製の支持部材へ伝達することを抑制でき、上記火災による木製の支持部材の被害を低減することが可能となる。
請求項2に記載の建具用枠材の固定構造によれば、抑制手段を、吸熱材又は/及び断熱材で形成したので、抑制手段を簡易に構成でき、抑制手段の製造性を高めることができる。
請求項3に記載の建具用枠材の固定構造によれば、吸熱材を、枠材の内部に設けたので、上記火災時に枠材の熱を効果的に吸熱でき、上記火災の熱が接続手段を介して枠材から木製の支持部材へ伝達することを一層抑制できる。また、吸熱材を枠材の内部以外の位置に設ける場合に比べて、吸熱材を設置しやすいことから、吸熱材の設置性を高めることができる。
請求項4に記載の建具用枠材の固定構造によれば、枠材又は支持側燃焼抑制被覆材と接続手段との相互間、又は/及び枠材と支持側燃焼抑制被覆材との相互間に、断熱材を設けたので、上記火災の熱が枠材又は支持側燃焼抑制被覆材から接続手段へ伝達し、又は/及び枠材から支持側燃焼抑制被覆材へ伝達することを低減でき、上記火災の熱が接続手段を介して枠材から木製の支持部材へ伝達することを一層抑制できる。
請求項5に記載の建具用枠材の固定構造によれば、接続手段及び抑制手段が外部に露出しないように設けられた接続側燃焼抑制被覆材を備えるので、接続手段及び抑制手段が外部に露出することを回避でき、建具及びその周辺の意匠性を維持することが可能となる。また、接続手段及び抑制手段が上記火災の炎に直接晒されることを回避でき、上記火災の熱が接続手段を介して木製の支持部材へ伝導されることを抑制でき、且つ抑制手段が燃焼することを防止できる。
本発明の実施の形態1に係る建具の正面図である。 図1のA-A矢視断面図である(一部図示省略)。 実施の形態2に係る建具を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態2に係る枠材の固定構造の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態3に係る建具を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態3に係る枠材の固定構造の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態3に係る枠材の固定構造の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態4に係る建具を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態3に係る枠材の固定構造の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態1に係る枠材の固定構造の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 実施の形態4に係る枠材の固定構造の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る建具用枠材の固定構造の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の躯体に設けられる建具の枠体を構成する枠材を、躯体を構成する部材のうち木製の支持部材に対して固定するための固定構造に関するものである。
ここで、「建物」の具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、公共施設、商業施設、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅等を含む概念である。
また、「建具」とは、建物の開口部に設置される構造体であって、開口部の出入りを抑制又は制限するための構造体を意味し、例えば、扉装置(一例として、開き戸、引戸、折れ戸等)、開閉できる窓装置、開閉できない窓装置(いわゆるFIX窓)等を含む概念である。なお、「建物の開口部」とは、建物の躯体の一部分(例えば、壁、床、天井等)において出入口や窓を設置するために形成された開口部である。
また、「躯体を構成する部材」の具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、壁材、柱材、梁材、床材、天井材等を含む概念である。また、「木製の支持部材」の具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、木製の壁材、木製の柱材、木製の梁材、木製の床材、木製の天井材等を含む概念である。
以下、実施の形態では、建具が、公共施設(例えば、市役所等)の如き建物の内部の部屋を区画する内壁材(木製の支持部材)に設けられた開口部に設置される片開式の開き戸である場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
〔実施の形態1〕
まず、実施の形態1に係る建具用枠材の固定構造について説明する。この実施の形態1は、後述する抑制部を吸熱材で形成した形態である。
(構成)
最初に、実施の形態1に係る建具用枠材の固定構造が適用される建具の構成について説明する。
以下の説明では、図1のX方向を建具の左右方向(-X方向を建具の左方向、+X方向を建具の右方向)、図2のY方向を建具の前後方向(+Y方向を建具の前方向(部屋の室外側の方向)、-Y方向を建具の後方向(部屋の室内側の方向))、図1のZ方向を建具の上下方向(+Z方向を建具の上方向、-Z方向を建具の下方向)と称する。
建具1は、例えば公知の片開式の開き戸を用いて構成されており、図1に示すように、概略的に、枠体10、開閉体20、及びヒンジ部30を備えている。ただし、建具1に関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。
なお、建具1を構成する各種部材同士の取付方法(又は接続方法)については任意であるが、例えば、取付側の部材又は取付相手側の部材に形成された取付孔(例えば、リベット孔、ネジ孔、ビス孔等)を介して、取付側の部材を取付相手側の部材に対して固定具(例えば、リベット、取付ネジ、ビス等)、溶接、接着剤、両面テープ等によって取り付ける(又は接続する)方法が採用されている。
(構成-枠体)
枠体10は、建物の躯体2を構成する木製の支持部材3(具体的には、図2に示すように、前後方向の長さが枠体10よりも短い木製の内壁材)に形成された開口部4の周縁に設置されるものであり、図1に示すように、鋼製(一例として、スチール、ステンレス等)の左右一対の縦枠材11、12及び上下一対の横枠材13、14を備えている。
これら縦枠材11、12及び横枠材13、14(ただし、後述するくつずり横枠材14を除く)は、後述する固定構造によって、それぞれ木製の支持部材3に対して固定されており、相互に組み合わせられることによって、正面形状が略矩形環状となるように形成されている。
以下では、必要に応じて、左右一対の縦枠材11、12のうち、開口部4の戸尻側に位置する縦枠材11を「戸尻側縦枠材11」と称し、開口部4の戸先側に位置する縦枠材12を「戸先側縦枠材12」と称する。また、上下一対の横枠材13、14のうち、開口部4の上方側に位置する横枠材13を「上側横枠材13」と称し、開口部4の下方側に位置する横枠材14を「くつずり横枠材14」と称する。なお、これら戸尻側縦枠材11、戸先側縦枠材12、上側横枠材13、及びくつずり横枠材14を特に区別する必要のないときは、単に「枠材15」と総称する。
また、この戸先側縦枠材12には、デッドボルト受け及びラッチ受けが設けられている(いずれも図示省略)。
このうち、デッドボルト受けは、開閉体20によって開口部4が閉鎖された状態(以下、「全閉状態」と称する)において、開閉体20に設けられた後述のデッドボルトを受けるためのデッドボルト受容手段であり、後述のデッドボルトと対応する位置に配置されている。また、ラッチ受けは、開閉体20に設けられた後述のラッチを受けるためのラッチ受容手段であり、後述のラッチと対応する位置に配置されている。なお、枠体10の構成の詳細については後述する。
(構成-開閉体)
開閉体20は、開口部4を開閉するための略板状体であり、図1に示すように、開閉体フレーム(図示省略)、室外側表面材21、室内側表面材(図示省略)、及び芯材(図示省略)を備えている。
(構成-開閉体-開閉体フレーム)
開閉体フレームは、開閉体20の剛性を主として担うものである。この開閉体フレームは、複数の鋼製の長尺な力骨を組み合わせることによって、正面形状が略矩形環状となるように形成されており、具体的には、左右一対の縦力骨及び上下一対の横力骨を備えて構成されている。また、左右一対の縦力骨の間には、中間縦力骨が相互に間隔を隔てて複数の並設されている。
(構成-開閉体-室外側表面材、室内側表面材)
室外側表面材21は、開閉体20の表面のうち、2つの見付面のいずれか一方又は少なくとも1つ以上の見込面を覆う表面材である。また、室内側表面材は、開閉体20の表面のうち、2つの見付面のいずれか他方又は少なくとも1つ以上の見込面を覆う表面材である。これら室外側表面材21及び室内側表面材は、例えば薄厚な板状の鋼材(具体的には、スチール材、ステンレス材)にて形成されており、開閉体フレームを部屋の室外側及び室内側から覆うように設けられ、開閉体フレームに対して固定されている。
(構成-開閉体-芯材)
芯材は、開閉体20の内部に充填されるものである。この芯材は、例えば公知の芯材等を用いて構成されており、開閉体フレーム、室外側表面材21、及び室内側表面材によって囲繞された空間に充填されている。
(構成-開閉体-その他の構成)
また、図1に示すように、開閉体20の戸先側には、ユーザが開閉体20の開閉操作を行うための把手部22と、開閉体20を施錠するための施錠装置23であって、図示しないデッドボルトを備える施錠装置23と、施錠装置23による施錠の有無に関わらず、全閉状態の位置に開閉体20を維持するための図示しないラッチとが設けられている。
(構成-ヒンジ部)
ヒンジ部30は、開閉体20を戸尻側縦枠材11に対して回動自在に軸支するためのものである。このヒンジ部30は、公知の旗蝶番等を用いて構成され、図1に示すように、開閉体20の戸尻側の端部(図1では、右端部)において、相互に間隔を隔てて上下方向に沿って複数並設されており、開閉体20及び戸尻側縦枠材11に対して固定具等によって取り付けられている。
(構成-戸尻側縦枠材及び戸先側縦枠材の構成の詳細)
次に、枠体10の戸尻側縦枠材11及び戸先側縦枠材12の構成の詳細について説明する。ただし、戸尻側縦枠材11及び戸先側縦枠材12は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
実施の形態1では、図1、図2に示すように、戸尻側縦枠材11及び戸先側縦枠材12の各々は、縦枠材本体11a及び縦側固定材(図示省略)を備えている。
(構成-戸尻側縦枠材及び戸先側縦枠材の構成の詳細-縦枠材本体)
縦枠材本体11aは、戸尻側縦枠材11(又は戸先側縦枠材12)の基本構造体である。この縦枠材本体11aは、X-Y平面に沿った断面形状が左右方向の外側に向けて開放された略コ字状となるように形成された中空状体であり、開口部4の上下方向の略全長にわたって形成されている。
また、図2に示すように、縦枠材本体11aには、縦側凹部11bが設けられている。縦側凹部11bは、開閉体20を収容しながら縦枠材本体11aと開閉体20との干渉を回避するためのものであり(いわゆる相じゃくり構造である凹部)、縦枠材本体11aにおける開閉体20に対応する部分を左右方向の外側に向けて窪ませることにより形成されている。
(構成-戸尻側縦枠材及び戸先側縦枠材の構成の詳細-縦側固定材)
縦側固定材は、縦枠材本体11aを木製の支持部材3に対して固定すると共に、縦枠材本体11aを補強するためのものである。この縦側固定材は、板状体にて形成されており、具体的には、当該縦側固定材の前後方向の長さが縦枠材本体11aのコ字状の開放端部における前後方向の長さと略同一(又はそれ以上の長さ)であり、当該縦側固定材の上下方向の長さが縦枠材本体11aの上下方向の長さよりも短くなるように形成されている。また、この縦側固定材は、縦枠材本体11aのコ字状の開放端部側(具体的には、縦枠材本体11aの左右方向の外側の端部側)において、所定間隔を隔てて上下方向に沿って複数並設配置されており、縦枠材本体11aに対して溶接等によって固定されている。
(構成-上側横枠材の構成の詳細)
次に、枠体10の上側横枠材13の構成の詳細について説明する。ただし、上側横枠材13は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
実施の形態1では、図2に示すように、上側横枠材13は、上側横枠材本体13a及び上側固定材13bを備えている。
(構成-上側横枠材の構成の詳細-上側横枠材本体)
上側横枠材本体13aは、上側横枠材13の基本構造体である。この上側横枠材本体13aは、Y-Z平面に沿った断面形状が上下方向の外側(図2では、上側)に向けて開放された略コ字状となるように形成された中空状体であり、開口部4の左右方向の略全長にわたって形成されている。
また、図2に示すように、上側横枠材本体13aには、上側凹部13cが設けられている。上側凹部13cは、開閉体20を収容しながら上側横枠材13と開閉体20との干渉を回避するためのものであり(いわゆる相じゃくり構造である凹部)、上側横枠材本体13aにおける開閉体20に対応する部分を上下方向の外側(図2では、上側)に向けて窪ませることにより形成されている。
(構成-上側横枠材の構成の詳細-上側固定材)
上側固定材13bは、上側横枠材本体13aを木製の支持部材3に対して固定すると共に、上側横枠材本体13aを補強するためのものである。この上側固定材13bは、板状体にて形成されており、具体的には、図2に示すように、当該上側固定材13bの前後方向の長さが上側横枠材本体13aのコ字状の開放端部における前後方向の長さと略同一(又はそれ以上の長さ)であり、当該上側固定材13bの左右方向の長さが上側横枠材本体13aの左右方向の長さよりも短くなるように形成されている。また、この上側固定材13bは、上側横枠材本体13aのコ字状の開放端部側(図2では、上側横枠材本体13aの上下方向の外側の端部側)において、所定間隔を隔てて左右方向に沿って複数並設配置されており、上側横枠材本体13aに対して溶接等によって固定されている。
(構成-くつずり横枠材の構成の詳細)
図1に戻り、次に、枠体10のくつずり横枠材14の構成の詳細について説明する。ただし、くつずり横枠材14は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
実施の形態1では、図1に示すように、くつずり横枠材14は、くつずり横枠材本体14a及びくつずり固定材(図示省略)を備えている。
(構成-くつずり横枠材の構成の詳細-くつずり横枠材本体)
くつずり横枠材本体14aは、くつずり横枠材14の基本構造体である。このくつずり横枠材本体14aは、Y-Z平面に沿った断面形状が上下方向の外側(具体的には、下側)に向けて開放された略コ字状となるように形成された中空状体であり、開口部4の左右方向の略全長にわたって形成されている。
(構成-くつずり横枠材の構成の詳細-くつずり固定材)
くつずり固定材は、くつずり横枠材本体14aを床材16に対してに対して固定すると共に、くつずり横枠材本体14aを補強するためのものであり、上側固定材13bと略同一に構成されている。
(構成-固定構造)
次に、枠材15(具体的には、戸尻側縦枠材11、戸先側縦枠材12、上側横枠材13)の固定構造について説明する。
この建具1は、枠材15を木製の支持部材3(具体的には、木製の内壁材)に対して固定するための固定構造を備えており、この固定構造は、戸尻側縦枠材11の固定構造、戸先側縦枠材12の固定構造、及び上側横枠材13の固定構造を備えている。
なお、これら戸尻側縦枠材11の固定構造、戸先側縦枠材12の固定構造、及び上側横枠材13の固定構造の各々の構成はそれぞれ略同一であるので、以下では、上側横枠材13の固定構造の構成のみについて説明することとする(なお、他の実施の形態に係る戸尻側縦枠材11の固定構造、戸先側縦枠材12の固定構造、及び上側横枠材13の固定構造についても同様とする)。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造)
次に、上側横枠材13の固定構造について説明する。
上側横枠材13の固定構造は、上側横枠材13を木製の支持部材3に対して固定するための固定構造であり、当該固定構造の特徴については、実施の形態1では、以下に示す通りとなる。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第1の特徴)
最初に、上側横枠材13の固定構造の第1の特徴については、図2に示すように、当該固定構造は、支持側燃焼抑制被覆材40、接続部70、及び抑制部80を備えている。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第1の特徴-支持側燃焼抑制被覆材)
支持側燃焼抑制被覆材40は、木製の支持部材3の燃焼を抑制するための燃焼抑制被覆材である。この支持側燃焼抑制被覆材40は、耐火被覆材、防火被覆材、又は不燃材として機能するように構成され、図2に示すように、木製の支持部材3の外表面の少なくとも一部を覆うように設けられており、第1支持側燃焼抑制被覆材50及び第2支持側燃焼抑制被覆材60を備えている。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第1の特徴-支持側燃焼抑制被覆材-第1支持側燃焼抑制被覆材)
第1支持側燃焼抑制被覆材50は、支持側燃焼抑制被覆材40の基本構造体の一部である。この第1支持側燃焼抑制被覆材50は、図2に示すように、接続部70側に位置するように設けられており、第1内側燃焼抑制被覆材51及び第1外側燃焼抑制被覆材52を備えている。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第1の特徴-支持側燃焼抑制被覆材-第1支持側燃焼抑制被覆材-第1内側燃焼抑制被覆材)
第1内側燃焼抑制被覆材51は、第1支持側燃焼抑制被覆材50の基本構造体の一部である。この第1内側燃焼抑制被覆材51は、略板状体にて形成されており、図2に示すように、木製の支持部材3の外表面のうち、接続部70側の見込面全体を略覆い、且つ木製の支持部材3と当接するように配置され、固定具又は/及び接着剤等によって木製の支持部材3に対して固定されている。
また、第1内側燃焼抑制被覆材51の材質については任意であるが、実施の形態1では、木製の支持部材3の耐火性能に応じた材質で構成されており、具体的には、耐火構造の性能(火災が終了するまでの間に当該火災による木製の支持部材3の倒壊及び延焼を防止するために必要な性能)に応じた材質である強化石膏ボードで構成されている(なお、後述する他の内側燃焼抑制被覆材の材質についても同様とする)。
ただし、これに限らず、例えば、強化石膏ボード以外の材質であり、且つ耐火構造の性能に応じた材質で構成されてもよく、あるいは、準耐火構造の性能(火災による延焼を抑制するために必要な性能)に応じた材質で構成されてもよい。一例として、石膏ボード、石膏プラスター、ケイ酸カルシウム板、グラスウール材、ウレタン材、ロックウール材、その他の防火材料(一例として、不燃材料、準不燃材料、難燃材料)又は耐火材料、又はこれらを組み合わせたもの等で形成されてもよい。
また、第1内側燃焼抑制被覆材51の厚さについては任意であるが、実施の形態1では、木製の支持部材3の耐火性能に応じた厚さに設定しており、具体的には、耐火構造の性能に応じた厚さに設定している(なお、後述する他の内側燃焼抑制被覆材の厚さについても同様とする)。ただし、これに限らず、例えば、準耐火構造の性能に応じた厚さに設定してもよい。あるいは、耐火構造の性能又は準耐火構造の性能に応じた厚さよりも厚く設定してもよい。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第1の特徴-支持側燃焼抑制被覆材-第1支持側燃焼抑制被覆材-第1外側燃焼抑制被覆材)
第1外側燃焼抑制被覆材52は、第1支持側燃焼抑制被覆材50の基本構造体の他の一部である。この第1外側燃焼抑制被覆材52は、略板状体にて形成されており、第1内側燃焼抑制被覆材51よりも外側に設けられている。具体的には、図2に示すように、第1内側燃焼抑制被覆材51の外表面全体を覆い、且つ第1内側燃焼抑制被覆材51と当接するように配置され、固定具及び/又は接着剤等によって木製の支持部材3又は第1内側燃焼抑制被覆材51に対して固定されている。
また、第1外側燃焼抑制被覆材52の材質については任意であるが、実施の形態1では、木製の支持部材3の耐火性能に応じた材質で構成されており、具体的には、耐火構造の性能に応じた材質であり、且つ第1内側燃焼抑制被覆材51と同一の材質である強化石膏ボードで構成されている(なお、後述する他の外側燃焼抑制被覆材の材質についても同様とする)。
ただし、これに限らず、例えば、上記強化石膏ボード以外の材質であり、且つ耐火構造の性能に応じた材質で構成されてもよく、あるいは、準耐火構造の性能(火災による延焼を抑制するために必要な性能)に応じた材質で構成されてもよい。一例として、石膏ボード、石膏プラスター、ケイ酸カルシウム板、グラスウール材、ウレタン材、ロックウール材、その他の防火材料又は耐火材料、又はこれらを組み合わせたもの等で形成されてもよい。
また、第1外側燃焼抑制被覆材52の厚さについては任意であるが、実施の形態1では、木製の支持部材3の耐火性能に応じた厚さに設定しており、具体的には、耐火構造の性能に応じた厚さに設定している(なお、後述する他の外側燃焼抑制被覆材の厚さについても同様とする)。ただし、これに限らず、例えば、準耐火構造の性能に応じた厚さに設定してもよい。あるいは、耐火構造の性能又は準耐火構造の性能に応じた厚さよりも厚く設定してもよい。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第1の特徴-支持側燃焼抑制被覆材-第2支持側燃焼抑制被覆材)
第2支持側燃焼抑制被覆材60は、支持側燃焼抑制被覆材40の基本構造体の他の一部である。この第2支持側燃焼抑制被覆材60は、第1支持側燃焼抑制被覆材50とは別体に形成され、木製の支持部材3の見付面側に位置するように設けられており、具体的には、図2に示すように、木製の支持部材3よりも部屋の室外側及び室内側にそれぞれ設けられている。
なお、以下では、必要に応じて、第2支持側燃焼抑制被覆材60のうち、部屋の室外側に位置する第2支持側燃焼抑制被覆材60aを「室外第2支持側燃焼抑制被覆材60a」と称し、部屋の室内側に位置する第2支持側燃焼抑制被覆材60bを「室内第2支持側燃焼抑制被覆材60b」と称する。
また、図2に示すように、室外第2支持側燃焼抑制被覆材60a及び室内第2支持側燃焼抑制被覆材60bの各々は、第2内側燃焼抑制被覆材61及び第2外側燃焼抑制被覆材62を備えている。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第1の特徴-支持側燃焼抑制被覆材-第2支持側燃焼抑制被覆材-第2内側燃焼抑制被覆材)
第2内側燃焼抑制被覆材61は、第2支持側燃焼抑制被覆材60の基本構造体の一部である。この第2内側燃焼抑制被覆材61は、第1内側燃焼抑制被覆材51と略同一に構成されており、図2に示すように、木製の支持部材3の外表面のうち、木製の支持部材3の見付面全体を略覆い、且つ木製の支持部材3と当接するように配置され、固定具又は/及び接着剤等によって固定具及び/又は接着剤等によって木製の支持部材3に対して固定されている。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第1の特徴-支持側燃焼抑制被覆材-第2支持側燃焼抑制被覆材-第2外側燃焼抑制被覆材)
第2外側燃焼抑制被覆材62は、第2支持側燃焼抑制被覆材60の基本構造体の他の一部である。この第2外側燃焼抑制被覆材62は、第1外側燃焼抑制被覆材52と略同一に構成されており、第2内側燃焼抑制被覆材61よりも外側に設けられている。具体的には、図2に示すように、第2内側燃焼抑制被覆材61の外表面全体を覆い、且つ当該第2内側燃焼抑制被覆材61と当接するように配置され、固定具及び/又は接着剤等によって木製の支持部材3又は第2内側燃焼抑制被覆材61に対して固定されている。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第1の特徴-接続部)
接続部70は、枠材15(具体的には、上側横枠材13)と木製の支持部材3とを接続するための接続手段である。この接続部70は、図2に示すように、上側横枠材13と支持側燃焼抑制被覆材40(具体的には、第1支持側燃焼抑制被覆材50)との間に設けられ、接続手段本体71、支持側固定部材74、枠側固定部材75、及び接続側固定部材76を備えている。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第1の特徴-接続部-接続手段本体)
接続手段本体71は、接続部70の基本構造体であり、図2に示すように、枠側接続手段本体72及び支持側接続手段本体73を備えている。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第1の特徴-接続部-接続手段本体-枠側接続手段本体)
枠側接続手段本体72は、接続手段本体71の基本構造体の一部である。この枠側接続手段本体72は、Y-Z平面に沿った断面形状が略コ字状となるように構成された鋼製の板状体であり、開口部4の左右方向の略全長にわたって形成されている。
具体的には、図2に示すように、枠側接続手段本体72は、上側横枠材13(具体的には、上側固定材13b)と当接するように配置される第1枠側接続片72aと、第1枠側接続片72aの部屋の室外側の端部と接続される第2枠側接続片72bと、第1枠側接続片72aの部屋の室内側の端部と接続される第3枠側接続片72cと、を備えている。
また、第1枠側接続片72a、第2枠側接続片72b、及び第3枠側接続片72cの具体的な大きさについては任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設定している。
すなわち、図2に示すように、第1枠側接続片72aの前後方向の長さについては、上側固定材13bの前後方向の長さよりも短く設定している。また、第2枠側接続片72bの上下方向の長さについては、上側横枠材13と第1支持側燃焼抑制被覆材50との間の上下方向の長さよりも短く設定している。また、第3枠側接続片72cの上下方向の長さについては、第2枠側接続片72bの上下方向の長さよりも短く設定している。
また、第1枠側接続片72a、第2枠側接続片72b、及び第3枠側接続片72cの厚さについては、公知の構造計算等を用いて算出された厚さであって、上側横枠材13を支持可能な厚さに設定している(なお、支持側接続手段本体73の各接続片の厚さについても略同様とする)。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第1の特徴-接続部-接続手段本体-支持側接続手段本体)
支持側接続手段本体73は、接続手段本体71の基本構造体の他の一部である。この支持側接続手段本体73は、Y-Z平面に沿った断面形状が略コ字状となるように構成された鋼製の板状体であり、開口部4の左右方向の略全長にわたって形成されている。
具体的には、図2に示すように、支持側接続手段本体73は、第1支持側燃焼抑制被覆材50(具体的には、第1外側燃焼抑制被覆材52)と当接するように配置される第1支持側接続片73aと、第1支持側接続片73aの部屋の室外側の端部と接続される第2支持側接続片73bと、第1支持側接続片73aの部屋の室内側の端部と接続される第3支持側接続片73cと、を備えている。
また、第1支持側接続片73a、第2支持側接続片73b、及び第3支持側接続片73cの具体的な大きさについては任意であるが、実施の形態1では以下の通りに設定している。
すなわち、図2に示すように、第1支持側接続片73aの前後方向の長さについては、上側固定材13bの前後方向の長さよりも短く設定している。
また、第2支持側接続片73bの上下方向の長さについては、見込方向(図2では、前後方向)から枠側接続手段本体72と支持側接続手段本体73とを接続する際に、第2支持側接続片73bと第3枠側接続片72cとが当接せずに、第2枠側接続片72bと第2支持側接続片73bとが当接可能となるように、第2枠側接続片72bの上下方向の長さよりも短く設定している。
また、第3支持側接続片73cの上下方向の長さについては、見込方向から枠側接続手段本体72と支持側接続手段本体73とを接続する際に、第3枠側接続片72cと第3支持側接続片73cとが当接可能となるように、第3枠側接続片72cの上下方向の長さよりも長く設定している。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第1の特徴-接続部-支持側固定部材)
支持側固定部材74は、接続手段本体71を木製の支持部材3に対して固定するための部材である。この支持側固定部材74は、例えば公知の固定部材(一例として、鋼製のネジ、釘、ビス等)を用いて構成されており、接続手段本体71及び支持側燃焼抑制被覆材40を貫通するように木製の支持部材3に挿入されている。
具体的には、図2に示すように、支持側固定部材74は、木製の支持部材3において前後方向及び左右方向に間隔を隔てて複数設けられている。そして、各支持側固定部材74は、支持側接続手段本体73の第1支持側接続片73a、第1内側燃焼抑制被覆材51、及び第1外側燃焼抑制被覆材52を貫通するように、木製の支持部材3に挿入されている。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第1の特徴-接続部-枠側固定部材)
枠側固定部材75は、枠側接続手段本体72を上側横枠材13に対して固定するための部材である。この枠側固定部材75は、例えば公知の固定部材(一例として、鋼製のネジ、釘、ビス等)を用いて構成されており、枠側接続手段本体72を介して上側横枠材13に対して固定されている。
具体的には、図2に示すように、枠側固定部材75は、上側横枠材13において前後方向及び左右方向に間隔を隔てて複数設けられている。そして、各枠側固定部材75は、枠側接続手段本体72の第1枠側接続片72aを介して上側固定材13bに対して固定されている。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第1の特徴-接続部-接続側固定部材)
接続側固定部材76は、枠側接続手段本体72又は支持側接続手段本体73のいずれか一方を枠側接続手段本体72又は支持側接続手段本体73のいずれか他方に対して固定するための部材である。この接続側固定部材76は、例えば公知の固定部材(一例として、鋼製のネジ、釘、ビス等)を用いて構成されており、枠側接続手段本体72又は支持側接続手段本体73のいずれか一方を介して枠側接続手段本体72又は支持側接続手段本体73のいずれか他方に対して固定されている。
具体的には、図2に示すように、接続側固定部材76は、第2支持側接続片73b及び第3枠側接続片72cの各々において左右方向に間隔を隔てて複数設けられている。そして、一部の接続側固定部材76は、第2枠側接続片72bを介して第2支持側接続片73bに対して固定されていると共に、他の一部の接続側固定部材76は、第3支持側接続片73cを介して第3枠側接続片72cに対して固定されている。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第1の特徴-抑制部)
抑制部80は、建具1の周辺で火災が発生した際に、当該火災の熱が接続部70を介して上側横枠材13から木製の支持部材3へ伝達することを抑制するための抑制手段であり、図2に示すように、枠材15(具体的には、上側横枠材13)の内部に設けられている。ただし、これに限らず、例えば、上側横枠材13(又は支持側燃焼抑制被覆材40)と接続部70との相互間、又は/及び上側横枠材13と支持側燃焼抑制被覆材40との相互間に設けられてもよい。
また、抑制部80の材質については任意であるが、実施の形態1では、吸熱材で形成されており、例えば、石膏、水酸化アルミニウム、ケイ酸ナトリウム、ミョウバン、マイカ、又は、これらを組み合わせて構成された公知の吸熱材等で形成されている。これにより、抑制部80を簡易に構成でき、抑制部80の製造性を高めることができる。
また、抑制部80の設置方法については、上記火災が発生した際に接続部70を介して上側横枠材13から木製の支持部材3へ伝達される熱が閾値未満に抑制できる限り任意であるが、実施の形態1では、抑制部80が上側横枠材13の内部空間の略全体に充填されるように設置している。ただし、これに限らず、例えば、抑制部80が上側横枠材13の内部空間の一部のみに充填されるように設置してもよい。
このような第1の特徴により、建具1の周辺で発生した火災の熱が接続部70を介して上側横枠材13から木製の支持部材3へ伝達することを抑制でき、上記火災による木製の支持部材3の被害を低減することが可能となる。また、抑制部80である吸熱材が、上側横枠材13の内部に設けられているので、上記火災時に上側横枠材13の熱を効果的に吸熱でき、上記火災の熱が接続部70を介して上側横枠材13から木製の支持部材3へ伝達することを一層抑制できる。また、吸熱材を上側横枠材13の内部以外の位置に設ける場合に比べて、吸熱材を設置しやすいことから、吸熱材の設置性を高めることができる。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第2の特徴)
次に、上側横枠材13の固定構造の第2の特徴については、図2に示すように、当該固定構造は、接続側燃焼抑制被覆材90をさらに備えている。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第2の特徴-接続側燃焼抑制被覆材)
接続側燃焼抑制被覆材90は、接続部70又は/及び抑制部80の燃焼を抑制するための燃焼抑制被覆材である。この接続側燃焼抑制被覆材90は、耐火被覆材、防火被覆材、又は不燃材として機能するように構成され、接続手段本体71の見付面の少なくともいずれか一方を覆うように設けられており、具体的には、図2に示すように、接続手段本体71よりも部屋の室外側及び室内側にそれぞれ設けられている。
なお、以下では、必要に応じて、接続側燃焼抑制被覆材90のうち、部屋の室外側に位置する接続側燃焼抑制被覆材90aを「室外接続側燃焼抑制被覆材90a」と称し、部屋の室内側に位置する接続側燃焼抑制被覆材90bを「室内接続側燃焼抑制被覆材90b」と称する。
また、図2に示すように、室外接続側燃焼抑制被覆材90a及び室内接続側燃焼抑制被覆材90bの各々は、第3内側燃焼抑制被覆材91及び第3外側燃焼抑制被覆材92を備えている。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第2の特徴-接続側燃焼抑制被覆材-第3内側燃焼抑制被覆材)
第3内側燃焼抑制被覆材91は、接続側燃焼抑制被覆材90の基本構造体の一部である。この第3内側燃焼抑制被覆材91は、第2内側燃焼抑制被覆材61と略同一に構成されており、図2に示すように、接続手段本体71の外表面の見付面を覆うように配置されている。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第2の特徴-接続側燃焼抑制被覆材-第3外側燃焼抑制被覆材)
第3外側燃焼抑制被覆材92は、接続側燃焼抑制被覆材90の基本構造体の他の一部である。この第3外側燃焼抑制被覆材92は、第2外側燃焼抑制被覆材62と略同一に構成されており、第3内側燃焼抑制被覆材91よりも外側に設けられている。具体的には、図2に示すように、第3内側燃焼抑制被覆材91の外表面全体を略覆うように配置されている。
(構成-固定構造-上側横枠材の固定構造-第2の特徴-接続側燃焼抑制被覆材-その他の構成)
接続側燃焼抑制被覆材90の具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では、まず、接続部70及び抑制部80が外部に露出しないように、室外接続側燃焼抑制被覆材90a及び室内接続側燃焼抑制被覆材90bは配置されている。
ここで、「抑制部80が外部に露出」とは、例えば、上側横枠材13の内部に設けられた抑制部80が上側固定材13b同士の相互間の隙間を介して見込方向から見えること等が該当する。
具体的には、図2に示すように、室外接続側燃焼抑制被覆材90aについては、1つの第3内側燃焼抑制被覆材91(又は複数の第3内側燃焼抑制被覆材91)が、接続手段本体71と相互に間隔を隔てて配置され、且つ接続手段本体71の外表面のうち、部屋の室外側の見付面全体を略覆うように配置されている。また、1つの第3外側燃焼抑制被覆材92(又は複数の第3外側燃焼抑制被覆材92)が、上記1つの第3内側燃焼抑制被覆材91の外表面全体を略覆うように配置されている。
また、室内接続側燃焼抑制被覆材90bについては、1つの第3内側燃焼抑制被覆材91(又は複数の第3内側燃焼抑制被覆材91)が、接続手段本体71と相互に間隔を隔てて配置され、且つ接続手段本体71の外表面のうち、部屋の室内側の見付面全体を略覆うように配置されている。また、1つの第3外側燃焼抑制被覆材92(又は複数の第3外側燃焼抑制被覆材92)が、上記1つの第3内側燃焼抑制被覆材91の外表面全体を略覆うように配置されている。
これにより、接続部70及び抑制部80が外部に露出することを回避でき、建具1及びその周辺の意匠性を維持することが可能となる。また、接続部70及び抑制部80が上記火災の炎に直接晒されることを回避でき、上記火災の熱が接続部70を介して木製の支持部材3へ伝導されることを抑制でき、且つ抑制部80が燃焼することを防止できる。
また、第2支持側燃焼抑制被覆材60と、接続側燃焼抑制被覆材90とは、一体に形成されている。
具体的には、図2に示すように、室外第2支持側燃焼抑制被覆材60aの第2内側燃焼抑制被覆材61と、室外接続側燃焼抑制被覆材90aの第3内側燃焼抑制被覆材91とが、一体に形成されていると共に、室外第2支持側燃焼抑制被覆材60aの第2外側燃焼抑制被覆材62と、室外接続側燃焼抑制被覆材90aの第3外側燃焼抑制被覆材92とが、一体に形成されている。また、室内第2支持側燃焼抑制被覆材60bの第2内側燃焼抑制被覆材61と、室内接続側燃焼抑制被覆材90bの第3内側燃焼抑制被覆材91とが、一体に形成されていると共に、室内第2支持側燃焼抑制被覆材60bの第2外側燃焼抑制被覆材62と、室内接続側燃焼抑制被覆材90bの第3外側燃焼抑制被覆材92とが、一体に形成されている。
これにより、第2支持側燃焼抑制被覆材60と接続側燃焼抑制被覆材90とを別体に形成する場合に比べて、固定構造の設置作業が行いやすくなるため、固定構造の設置性を高めることが可能となる。
このような第2の特徴により、上記火災の熱が接続手段本体71に伝達されることを抑制でき、上記火災による木製の支持部材3の被害を一層低減できる。
(上側横枠材の固定構造の作用について)
次に、このように構成された上側横枠材13の固定構造の作用について説明する。上側横枠材13の固定構造の作用は、部屋の室外側で火災が発生した際の作用と、部屋の室内側で火災が発生した際の作用とに大別されるが、これら作用はそれぞれ略同一であるので、以下では、部屋の室外側で火災が発生した際の作用のみについて説明することとする。
例えば、全閉状態において部屋の室外側で火災が発生した際に、木製の支持部材3及び接続部70が当該火災の炎に晒されることになる。
この場合において、支持側燃焼抑制被覆材40によって木製の支持部材3が燃焼することが抑制されることから、木製の支持部材3の少なくとも一部が燃焼することで、上記火災が木製の支持部材3を介して部屋の室外側から室内側へ延焼することを回避できる。また、抑制部80によって上記火災の熱が接続部70を介して上側横枠材13から木製の支持部材3へ伝達することが抑制されることから、上記火災の熱によって木製の支持部材3の耐力が低下することにより、木製の支持部材3が倒壊することを回避できる。
また、接続側燃焼抑制被覆材90によって接続部70及び抑制部80が上記火災の炎に直接晒されることを回避でき、上記火災の熱が接続部70を介して木製の支持部材3へ伝導されることを抑制でき、且つ抑制部80が燃焼することを防止できる。これにより、上記火災の熱で木製の支持部材3の耐力が一層低下することを抑制できることから、木製の支持部材3が倒壊することを一層回避できる。
(枠材の固定方法)
続いて、枠材15の固定方法について説明する。
枠材15の固定方法は、枠材15を木製の支持部材3(具体的には、木製の内壁材)に対して固定するための方法であり、この固定方法は、戸尻側縦枠材11の固定方法、戸先側縦枠材12の固定方法、及び上側横枠材13の固定方法を含んでいる。
なお、これら戸尻側縦枠材11の固定方法、戸先側縦枠材12の固定方法、上側横枠材13の固定方法の各々の内容はそれぞれ略同一であるので、以下では、上側横枠材13の固定方法のみについて説明することとする(なお、他の実施の形態に係る戸尻側縦枠材11の固定方法、戸先側縦枠材12の固定方法、上側横枠材13の固定方法についても同様とする)。
(枠材の固定方法-上側横枠材の固定方法)
上側横枠材13の固定方法は、上側横枠材13を木製の支持部材3に対して固定するための方法であり、第1被覆工程、第1取付工程、設置工程、第2取付工程、接続工程、及び第2被覆工程を含んでいる。
(枠材の固定方法-上側横枠材の固定方法-第1被覆工程)
最初に、第1被覆工程について説明する。
第1被覆工程は、第1支持側燃焼抑制被覆材50で木製の支持部材3を覆う工程である。
具体的には、建具1を設置する現場(以下、「設置現場」と称する)において、第1支持側燃焼抑制被覆材50によって木製の支持部材3における接続部70側の見込面全体が略覆われるように、当該第1支持側燃焼抑制被覆材50を配置した後に、当該第1支持側燃焼抑制被覆材50を固定具又は/及び接着剤等によって木製の支持部材3に対して固定する。
(枠材の固定方法-上側横枠材の固定方法-第1取付工程)
次に、第1取付工程について説明する。
第1取付工程は、第1被覆工程の後に、支持側接続手段本体73を木製の支持部材3に対して取り付けるための工程である。
具体的には、設置現場において、支持側接続手段本体73の第1支持側接続片73aが第1支持側燃焼抑制被覆材50と当接するように、当該支持側接続手段本体73を設けた後に、複数の支持側固定部材74を、第1支持側接続片73a、第1内側燃焼抑制被覆材51、及び第1外側燃焼抑制被覆材52を貫通するように、木製の支持部材3に挿入する。
(枠材の固定方法-上側横枠材の固定方法-設置工程)
次に、設置工程について説明する。
設置工程は、第1被覆工程の前(あるいは、第1被覆工程又は第1取付工程の後)に、抑制部80を上側横枠材13に設けるための工程である。
具体的には、工場又は設置現場において、上側横枠材13の複数の上側固定材13bを上側横枠材13に対して固定した後に、抑制部80を上側横枠材13の上側横枠材本体13aの内部に設ける。ただし、これに限らず、例えば、抑制部80を上側横枠材13の上側横枠材本体13aの内部に設けた後に、上側横枠材13の複数の上側固定材13bを上側横枠材13に対して固定してもよい。
(枠材の固定方法-上側横枠材の固定方法-第2取付工程)
次に、第2取付工程について説明する。
第2取付工程は、設置工程の後に、枠側接続手段本体72を上側横枠材13に対して取り付けるための工程である。
具体的には、工場又は設置現場において、枠側接続手段本体72の第1枠側接続片72aが上側横枠材13の上側固定材13bと当接するように、当該枠側接続手段本体72を設けた後に、複数の枠側固定部材75を、第1枠側接続片72aを介して上側固定材13bに対して固定する。
(枠材の固定方法-上側横枠材の固定方法-接続工程)
次に、接続工程について説明する。
接続工程は、第1取付工程及び第2取付工程の後に、枠側接続手段本体72と支持側接続手段本体73とを接続するための工程である。
具体的には、設置現場において、上側横枠材13を前方から後方に向けて移動させながら、上側固定材13bに取り付けられた枠側接続手段本体72の第2枠側接続片72bと木製の支持部材3に取り付けられた支持側接続手段本体73の第2支持側接続片73bとを当接させると共に、当該枠側接続手段本体72の第3枠側接続片72cと当該支持側接続手段本体73の第3支持側接続片73cとを当接させる。その後、複数の接続側固定部材76を、第2枠側接続片72bを介して第2支持側接続片73bに対して固定すると共に、第3支持側接続片73cを介して第3枠側接続片72cに対して固定する。
(枠材の固定方法-上側横枠材の固定方法-第2被覆工程)
続いて、第2被覆工程について説明する。
第2被覆工程は、接続工程の後に、第2支持側燃焼抑制被覆材60及び接続側燃焼抑制被覆材90で木製の支持部材3及び接続部70を覆う工程である。
具体的には、設置現場において、一体に形成された室外第2支持側燃焼抑制被覆材60a及び室外接続側燃焼抑制被覆材90aによって木製の支持部材3における部屋の室外側の見付面全体が略覆われ、且つ接続部70における部屋の室外側の見付面全体が略覆われるように、当該室外第2支持側燃焼抑制被覆材60a及び室外接続側燃焼抑制被覆材90aを配置した後に、当該室外第2支持側燃焼抑制被覆材60aを固定具又は/及び接着剤等によって木製の支持部材3に対して固定する。また、一体に形成された室内第2支持側燃焼抑制被覆材60b及び室内接続側燃焼抑制被覆材90bによって木製の支持部材3における部屋の室内側の見付面全体が略覆われ、且つ接続部70における部屋の室内側の見付面全体が略覆われるように、当該室内第2支持側燃焼抑制被覆材60b及び室内接続側燃焼抑制被覆材90bを配置した後に、当該室内第2支持側燃焼抑制被覆材60bを固定具又は/及び接着剤等によって木製の支持部材3に対して固定する。
このような上側横枠材13の固定方法により、上側横枠材13を木製の支持部材3に対して簡易且つ迅速に固定することが可能となる。
(実施の形態1の効果)
このように実施の形態1によれば、枠材15と支持側燃焼抑制被覆材40との間に設けられた接続部70であって、枠材15と木製の支持部材3とを接続するための接続部70と、建具1の周辺で火災が発生した際に、当該火災の熱が接続部70を介して枠材15から木製の支持部材3へ伝達することを抑制するための抑制部80と、を備えるので、建具1の周辺で発生した火災の熱が接続部70を介して枠材15から木製の支持部材3へ伝達することを抑制でき、上記火災による木製の支持部材3の被害を低減することが可能となる。
また、抑制部80を、吸熱材で形成したので、抑制部80を簡易に構成でき、抑制部80の製造性を高めることができる。
また、吸熱材を、枠材15の内部に設けたので、上記火災時に枠材15の熱を効果的に吸熱でき、上記火災の熱が接続部70を介して枠材15から木製の支持部材3へ伝達することを一層抑制できる。また、吸熱材を枠材15の内部以外の位置に設ける場合に比べて、吸熱材を設置しやすいことから、吸熱材の設置性を高めることができる。
また、接続部70及び抑制部80が外部に露出しないように設けられた接続側燃焼抑制被覆材90を備えるので、接続部70及び抑制部80が外部に露出することを回避でき、建具1及びその周辺の意匠性を維持することが可能となる。また、接続部70及び抑制部80が上記火災の炎に直接晒されることを回避でき、上記火災の熱が接続部70を介して木製の支持部材3へ伝導されることを抑制でき、且つ抑制部80が燃焼することを防止できる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2に係る建具用枠材の固定構造について説明する。この実施の形態2は、支持側燃焼抑制被覆材と接続側燃焼抑制被覆材とを別体に形成する形態である。ただし、実施の形態2に係る構成は、特に説明する場合を除いては実施の形態1に係る構成と同じであるものとし、同一の構成については、実施の形態1で使用したものと同一の名称又は符号を必要に応じて用いることで、その説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態2に係る建具100の構成について説明する。実施の形態2に係る建具100は、実施の形態1に係る建具1と略同一に構成されている。ただし、上側横枠材13の固定構造の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
(構成-上側横枠材の固定構造)
次に、上側横枠材13の固定構造について説明する。
実施の形態2に係る上側横枠材13の固定構造の特徴については、実施の形態2では、以下に示す通りとなる。
(構成-上側横枠材の固定構造-第1の特徴)
最初に、上側横枠材13の固定構造の第1の特徴については、図3に示すように、当該固定構造は、支持側燃焼抑制被覆材40、接続部70、抑制部80、及び接続側燃焼抑制被覆材90を備えている。
(構成-上側横枠材の固定構造-第1の特徴-支持側燃焼抑制被覆材)
実施の形態2に係る支持側燃焼抑制被覆材40は、実施の形態1に係る支持側燃焼抑制被覆材40と略同一に構成されている。ただし、第1支持側燃焼抑制被覆材50及び第2支持側燃焼抑制被覆材60の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
具体的には、図3に示すように、第1支持側燃焼抑制被覆材50及び第2支持側燃焼抑制被覆材60は、一体に形成されている。ただし、これに限らず、例えば、第1支持側燃焼抑制被覆材50及び第2支持側燃焼抑制被覆材60は、別体に形成されてもよい。
(構成-上側横枠材の固定構造-第1の特徴-接続部)
実施の形態2に係る接続部70は、実施の形態1に係る接続部70と略同一に構成されている。
(構成-上側横枠材の固定構造-第1の特徴-抑制部)
実施の形態2に係る抑制部80は、実施の形態1に係る抑制部80と略同一に構成されている。
(構成-上側横枠材の固定構造-第1の特徴-接続側燃焼抑制被覆材)
実施の形態2に係る接続側燃焼抑制被覆材90は、図3に示すように、実施の形態1に係る接続側燃焼抑制被覆材90と略同様に、室外接続側燃焼抑制被覆材90a及び室内接続側燃焼抑制被覆材90bを備えており、これら室外接続側燃焼抑制被覆材90a及び室内接続側燃焼抑制被覆材90bは、接続手段本体71と相互に間隔を隔てて配置されている。ただし、これに限らず、例えば、図4に示すように、室外接続側燃焼抑制被覆材90a及び室内接続側燃焼抑制被覆材90bは、接続手段本体71と当接するようにそれぞれ配置されてもよい。
図3に戻り、また、接続側燃焼抑制被覆材90の具体的な構成については任意であるが、実施の形態2では、支持側燃焼抑制被覆材40と、接続側燃焼抑制被覆材90とが別体に形成されている。
具体的には、図3(又は図4)に示すように、支持側燃焼抑制被覆材40の第1内側燃焼抑制被覆材51及び第2内側燃焼抑制被覆材61と、接続側燃焼抑制被覆材90の第3内側燃焼抑制被覆材91とがそれぞれ別体に形成されていると共に、支持側燃焼抑制被覆材40の第1外側燃焼抑制被覆材52及び第2外側燃焼抑制被覆材62と、接続側燃焼抑制被覆材90の第3外側燃焼抑制被覆材92とがそれぞれ別体に形成されている。
これにより、支持側燃焼抑制被覆材40及び接続側燃焼抑制被覆材90を状況に応じた構成でそれぞれ設置でき、ニーズに応じた支持側燃焼抑制被覆材40及び接続側燃焼抑制被覆材90を設置することが可能となる。
この場合において、接続側燃焼抑制被覆材90の設置方法については任意であるが、実施の形態2では、図3に示すように、上側横枠材13及び第1支持側燃焼抑制被覆材50に設けられた位置合わせ部110(例えば、上側横枠材13に形成された突出片又はアングル材等)を介して接続側燃焼抑制被覆材90を配置した後に、固定具又は/及び接着剤等によって木製の支持部材3、第1支持側燃焼抑制被覆材50、又は上側横枠材13に対して固定している。これにより、接続側燃焼抑制被覆材90の位置合わせを容易に行うことができ、接続側燃焼抑制被覆材90の設置性を高めることができる。
このような第1の特徴により、実施の形態1の上側横枠材13の固定構造と略同様に、建具100の周辺で発生した火災の熱が接続部70を介して上側横枠材13から木製の支持部材3(具体的には、図3に示すように、前後方向の長さが枠体10よりも短い木製の内壁材)へ伝達することを抑制でき、上記火災による木製の支持部材3の被害を低減できる。
(構成-上側横枠材の固定構造-第2の特徴)
次に、上側横枠材13の固定構造の第2の特徴については、第2支持側燃焼抑制被覆材60と、接続側燃焼抑制被覆材90とは、略面一となるように配置されている。
具体的には、図3に示すように、室外第2支持側燃焼抑制被覆材60aの第2内側燃焼抑制被覆材61と、室外接続側燃焼抑制被覆材90aの第3内側燃焼抑制被覆材91とは、略面一となるように配置されていると共に、室外第2支持側燃焼抑制被覆材60aの第2外側燃焼抑制被覆材62と、室外接続側燃焼抑制被覆材90aの第3外側燃焼抑制被覆材92とは、略面一となるように配置されている。
また、室内第2支持側燃焼抑制被覆材60bの第2内側燃焼抑制被覆材61と、室内接続側燃焼抑制被覆材90bの第3内側燃焼抑制被覆材91とは、略面一となるように配置されていると共に、室内第2支持側燃焼抑制被覆材60bの第2外側燃焼抑制被覆材62と、室内接続側燃焼抑制被覆材90bの第3外側燃焼抑制被覆材92とは、略面一となるように配置されている。
このような第2の特徴により、図4に示すように第2支持側燃焼抑制被覆材60と接続側燃焼抑制被覆材90とを非面一とする場合に比べて、第2支持側燃焼抑制被覆材60の意匠と接続側燃焼抑制被覆材90の意匠との統一感を確保でき、建具100及びその周辺の意匠性を維持しやすくなる。
(上側横枠材の固定方法)
続いて、上側横枠材13の固定方法について説明する。
実施の形態2に係る上側横枠材13の固定方法は、第1被覆工程、第1取付工程、設置工程、第2取付工程、接続工程、及び第2被覆工程を含んでいる。
(上側横枠材の固定方法-第1被覆工程)
実施の形態2に係る第1被覆工程は、第1支持側燃焼抑制被覆材50及び第2支持側燃焼抑制被覆材60で木製の支持部材3を覆う工程である。
具体的には、設置現場において、第1支持側燃焼抑制被覆材50及び第2支持側燃焼抑制被覆材60(具体的には、室外第2支持側燃焼抑制被覆材60a及び室内第2支持側燃焼抑制被覆材60b)によって木製の支持部材3における接続部70側の見込面全体及び部屋の室外側及び室内側の見付面全体が略覆われるように、当該第1支持側燃焼抑制被覆材50及び当該第2支持側燃焼抑制被覆材60を配置した後に、当該第1支持側燃焼抑制被覆材50及び当該第2支持側燃焼抑制被覆材60を固定具又は/及び接着剤等によって木製の支持部材3に対して固定する。
(上側横枠材の固定方法-第1取付工程)
実施の形態2に係る第1取付工程においては、実施の形態1に係る第1取付工程と略同様に、第1被覆工程の後に、支持側接続手段本体73を木製の支持部材3に対して取り付ける。
(上側横枠材の固定方法-設置工程)
実施の形態2に係る設置工程は、実施の形態1に係る設置工程と略同様に、第1被覆工程の前(あるいは、第1被覆工程又は第1取付工程の後)に、抑制部80を上側横枠材13に設ける。
(上側横枠材の固定方法-第2取付工程)
実施の形態2に係る第2取付工程においては、実施の形態1に係る第2取付工程と略同様に、設置工程の後に、枠側接続手段本体72を上側横枠材13に対して取り付ける。
(上側横枠材の固定方法-接続工程)
実施の形態2に係る接続工程においては、実施の形態1に係る接続工程と略同様に、第1取付工程及び第2取付工程の後に、枠側接続手段本体72と支持側接続手段本体73とを接続する。
(上側横枠材の固定方法-第2被覆工程)
実施の形態2に係る第2被覆工程は、接続工程の後に、接続側燃焼抑制被覆材90で接続部70を覆う工程である。
具体的には、設置現場において、室外接続側燃焼抑制被覆材90aによって接続部70における部屋の室外側の見付面全体が略覆われるように、室外接続側燃焼抑制被覆材90aを位置合わせ部110を介して配置した後に、当該室外接続側燃焼抑制被覆材90aを固定具又は/及び接着剤等によって木製の支持部材3、第1支持側燃焼抑制被覆材50、又は上側横枠材13に対して固定する。また、室内接続側燃焼抑制被覆材90bによって接続部70における部屋の室内側の見付面全体が略覆われるように、室内接続側燃焼抑制被覆材90bを位置合わせ部110を介して配置した後に、当該室内接続側燃焼抑制被覆材90bを固定具又は/及び接着剤等によって木製の支持部材3、第1支持側燃焼抑制被覆材50、又は上側横枠材13に対して固定する。
このような上側横枠材13の固定方法により、実施の形態1に係る上側横枠材13の固定方法と略同様に、上側横枠材13を木製の支持部材3に対して簡易且つ迅速に固定することが可能となる。
(実施の形態2の効果)
このように実施の形態2によれば、実施の形態1に係る枠材15の固定構造と略同様に、枠材15と支持側燃焼抑制被覆材40との間に設けられた接続部70であって、枠材15と木製の支持部材3とを接続するための接続部70と、建具100の周辺で火災が発生した際に、当該火災の熱が接続部70を介して枠材15から木製の支持部材3へ伝達することを抑制するための抑制部80と、を備えるので、建具100の周辺で発生した火災の熱が接続部70を介して枠材15から木製の支持部材3へ伝達することを抑制でき、上記火災による木製の支持部材3の被害を低減することが可能となる。
〔実施の形態3〕
次に、実施の形態3に係る建具用枠材の固定構造について説明する。この実施の形態3は、後述する閉鎖用燃焼抑制被覆材を備える形態である。ただし、実施の形態3に係る構成は、特に説明する場合を除いては実施の形態1に係る構成と同じであるものとし、同一の構成については、実施の形態1で使用したものと同一の名称又は符号を必要に応じて用いることで、その説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態3に係る建具200の構成について説明する。実施の形態3に係る建具200は、実施の形態1に係る建具1と略同一に構成されている。ただし、上側横枠材13の固定構造の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
(構成-上側横枠材の固定構造)
次に、上側横枠材13の固定構造について説明する。
実施の形態3に係る上側横枠材13の固定構造の特徴については、図5に示すように、当該固定構造は、支持側燃焼抑制被覆材40、接続部70、抑制部80、接続側燃焼抑制被覆材90、及び閉鎖用燃焼抑制被覆材210を備えている。
(構成-上側横枠材の固定構造-支持側燃焼抑制被覆材)
実施の形態3に係る支持側燃焼抑制被覆材40は、実施の形態1に係る支持側燃焼抑制被覆材40と略同一に構成されている。
(構成-上側横枠材の固定構造-接続部)
実施の形態3に係る接続部70は、実施の形態1に係る接続部70と略同一に構成されている。
(構成-上側横枠材の固定構造-抑制部)
実施の形態3に係る抑制部80は、実施の形態1に係る抑制部80と略同一に構成されている。
(構成-上側横枠材の固定構造-接続側燃焼抑制被覆材)
実施の形態3に係る接続側燃焼抑制被覆材90は、実施の形態1に係る接続側燃焼抑制被覆材90と略同一に構成されている。
(構成-上側横枠材の固定構造-閉鎖用燃焼抑制被覆材)
閉鎖用燃焼抑制被覆材210は、接続側燃焼抑制被覆材90と上側横枠材13との相互間の隙間を閉じることにより、接続部70又は/及び抑制部80の燃焼を抑制するための燃焼抑制被覆材である。
ここで、閉鎖用燃焼抑制被覆材210を備える理由は、以下の通りとなる。すなわち、図5に示すように、木製の支持部材3の前後方向の長さが枠体10の前後方向の長さよりも長い場合に、接続側燃焼抑制被覆材90と上側横枠材13との相互間に隙間が生じやすくなる。これにより、建具200の周辺で火災が発生した際には、接続部70又は/及び抑制部80が上記隙間を介して流入した当該火災の炎に晒されるおそれがあることから、このような問題を回避するためである。
この閉鎖用燃焼抑制被覆材210は、耐火被覆材、防火被覆材、又は不燃材として機能するように構成され、接続側燃焼抑制被覆材90と上側横枠材13との相互間の隙間を覆うように設けられており、具体的には、図5に示すように、室内接続側燃焼抑制被覆材90bと上側横枠材13との相互間の隙間を覆うように設けられている。ただし、これに限らず、例えば、図6、図7に示すように、室外接続側燃焼抑制被覆材90aと上側横枠材13との相互間の隙間及び室内接続側燃焼抑制被覆材90bと上側横枠材13との相互間の隙間を覆うように複数設けられてもよい(なお、図7の支持側燃焼抑制被覆材40と、図7の接続側燃焼抑制被覆材90とは別体に形成されている)。
図5に戻り、また、閉鎖用燃焼抑制被覆材210は、第4内側燃焼抑制被覆材211及び第4外側燃焼抑制被覆材212を備えている。
(構成-上側横枠材の固定構造-閉鎖用燃焼抑制被覆材-第4内側燃焼抑制被覆材)
第4内側燃焼抑制被覆材211は、閉鎖用燃焼抑制被覆材210の基本構造体の一部である。この第4内側燃焼抑制被覆材211は、第3内側燃焼抑制被覆材91と略同一に構成されており、図5に示すように、第1支持側燃焼抑制被覆材50又は木製の支持部材3に取り付けられたスペーサ220に支持されながら、室内接続側燃焼抑制被覆材90bの第3内側燃焼抑制被覆材91の先端部から部屋の室外側に向けて突出するように配置され、固定具又は/及び接着剤等によってスペーサ220又は上記第3内側燃焼抑制被覆材91に対して固定されている。
(構成-上側横枠材の固定構造-閉鎖用燃焼抑制被覆材-第4外側燃焼抑制被覆材)
第4外側燃焼抑制被覆材212は、閉鎖用燃焼抑制被覆材210の基本構造体の他の一部である。この第4外側燃焼抑制被覆材212は、第3外側燃焼抑制被覆材92と略同一に構成されており、第4内側燃焼抑制被覆材211よりも外側に設けられている。具体的には、図5に示すように、第4内側燃焼抑制被覆材211の外表面全体を略覆うように配置され、固定具又は/及び接着剤等によって第4内側燃焼抑制被覆材211、室内接続側燃焼抑制被覆材90bの第3外側燃焼抑制被覆材92、又は上側横枠材13に対して固定されている。
このような特徴により、建具200の周辺で火災が発生した際に、接続側燃焼抑制被覆材90と上側横枠材13との相互間の隙間を介して上記火災の炎等が流入することを抑制でき、上記火災による木製の支持部材3の被害を一層低減できる。
(上側横枠材の固定方法)
続いて、上側横枠材13の固定方法について説明する。
実施の形態3に係る上側横枠材13の固定方法は、第1被覆工程、第1取付工程、設置工程、第2取付工程、接続工程、第2被覆工程、及び第3被覆工程を含んでいる。
(上側横枠材の固定方法-第1被覆工程)
実施の形態3に係る第1被覆工程においては、実施の形態1に係る第1被覆工程と略同様に、第1支持側燃焼抑制被覆材50で木製の支持部材3を覆う。
(上側横枠材の固定方法-第1取付工程)
実施の形態3に係る第1取付工程においては、実施の形態1に係る第1取付工程と略同様に、第1被覆工程の後に、支持側接続手段本体73を木製の支持部材3に対して取り付ける。
(上側横枠材の固定方法-設置工程)
実施の形態3に係る設置工程は、実施の形態1に係る設置工程と略同様に、第1被覆工程の前(あるいは、第1被覆工程又は第1取付工程の後)に、抑制部80を上側横枠材13に設ける。
(上側横枠材の固定方法-第2取付工程)
実施の形態3に係る第2取付工程においては、実施の形態1に係る第2取付工程と略同様に、設置工程の後に、枠側接続手段本体72を上側横枠材13に対して取り付ける。
(上側横枠材の固定方法-接続工程)
実施の形態3に係る接続工程においては、実施の形態1に係る接続工程と略同様に、第1取付工程及び第2取付工程の後に、枠側接続手段本体72と支持側接続手段本体73とを接続する。
(上側横枠材の固定方法-第2被覆工程)
実施の形態3に係る第2被覆工程は、実施の形態1に係る第2被覆工程と略同様に、接続工程の後に、第2支持側燃焼抑制被覆材60及び接続側燃焼抑制被覆材90で木製の支持部材3及び接続部70を覆う。
(上側横枠材の固定方法-第3被覆工程)
実施の形態3に係る第3被覆工程は、閉鎖用燃焼抑制被覆材210で接続側燃焼抑制被覆材90と上側横枠材13との相互間の隙間を閉じる工程である。
具体的には、設置現場において、スペーサ220を固定具又は接着剤等によって第1支持側燃焼抑制被覆材50又は木製の支持部材3に対して取り付けた後に、閉鎖用燃焼抑制被覆材210を固定具又は/及び接着剤等によってスペーサ220、室内接続側燃焼抑制被覆材90b、又は上側横枠材13に対して固定する。
このような上側横枠材13の固定方法により、上側横枠材13を木製の支持部材3に対して簡易且つ迅速に固定することが可能となる。
(実施の形態3の効果)
このように実施の形態3によれば、実施の形態1に係る枠材15の固定構造と略同様に、枠材15と支持側燃焼抑制被覆材40との間に設けられた接続部70であって、枠材15と木製の支持部材3とを接続するための接続部70と、建具200の周辺で火災が発生した際に、当該火災の熱が接続部70を介して枠材15から木製の支持部材3へ伝達することを抑制するための抑制部80と、を備えるので、建具200の周辺で発生した火災の熱が接続部70を介して枠材15から木製の支持部材3へ伝達することを抑制でき、上記火災による木製の支持部材3の被害を低減することが可能となる。
〔実施の形態4〕
次に、実施の形態4に係る建具用枠材の固定構造について説明する。この実施の形態4は、抑制手段を断熱材で形成した形態である。ただし、実施の形態4に係る構成は、特に説明する場合を除いては実施の形態1に係る構成と同じであるものとし、同一の構成については、実施の形態1で使用したものと同一の名称又は符号を必要に応じて用いることで、その説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態4に係る建具300の構成について説明する。実施の形態4に係る建具300は、実施の形態1に係る建具1と略同一に構成されている。ただし、上側横枠材13の固定構造の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
(構成-上側横枠材の固定構造)
次に、上側横枠材13の固定構造について説明する。
実施の形態4に係る上側横枠材13の固定構造の特徴については、図8に示すように、当該固定構造は、支持側燃焼抑制被覆材40、接続部70、抑制部310、及び接続側燃焼抑制被覆材90を備えている。
(構成-上側横枠材の固定構造-支持側燃焼抑制被覆材)
実施の形態4に係る支持側燃焼抑制被覆材40は、実施の形態1に係る支持側燃焼抑制被覆材40と略同一に構成されている。
(構成-上側横枠材の固定構造-接続部)
実施の形態4に係る接続部70は、実施の形態1に係る接続部70と略同一に構成されている。ただし、接続部70の上下方向の長さについては、図8に示すように、上側横枠材13と第1支持側燃焼抑制被覆材50との間の上下方向の長さよりも短く設定している。
(構成-上側横枠材の固定構造-抑制部)
実施の形態4に係る抑制部310は、略板状体(又は略ブロック状体)にて形成されており、図8に示すように、枠材15(上側横枠材13)と接続部70との相互間に設けられている。ただし、これに限らず、例えば、支持側燃焼抑制被覆材40と接続部70との相互間、上側横枠材13と支持側燃焼抑制被覆材40との相互間、又は/及び上側横枠材13の内部に設けられてもよい。
また、抑制部310の材質については任意であるが、実施の形態4では、断熱材で形成されており、例えば、ケイ酸カルシウム板、石膏ボード、又は、これらを組み合わせて構成された公知の断熱材等で形成されている。これにより、抑制部310を簡易に構成でき、抑制部310の製造性を高めることができる。
また、抑制部310の具体的な大きさについては、建具300の周辺で火災が発生した際に接続部70を介して上側横枠材13から木製の支持部材3へ伝達される熱が閾値未満に抑制できる限り任意であるが、実施の形態4では以下の通りに設定している。
すなわち、抑制部310の左右方向の長さについては、接続部70の左右方向の長さと略同一に設定している。ただし、これに限らず、例えば、接続部70の左右方向の長さ未満又はそれよりも上回る長さに設定してもよい。また、抑制部310の前後方向の長さについては、図8に示すように、接続部70の前後向の長さよりも短く設定している。ただし、これに限らず、例えば、接続部70の左右方向の長さ以上に設定してもよい。また、抑制部310の上下方向の長さ(厚さ)については、図8に示すように、支持側燃焼抑制被覆材40の厚さよりも短く設定している。ただし、これに限らず、例えば、支持側燃焼抑制被覆材40の厚さ以上に設定してもよい。
また、抑制部310の固定方法については、実施の形態4では、図8に示すように、各枠側固定部材75を枠側接続手段本体72の第1枠側接続片72a、抑制部310、及び上側固定材13bに貫通させることにより、抑制部310を上側固定材13bに対して固定している。ただし、これに限らず、例えば、接着剤等によって第1枠側接続片72a及び上側固定材13bに対して固定されてもよい。
(構成-上側横枠材の固定構造-接続側燃焼抑制被覆材)
実施の形態4に係る接続側燃焼抑制被覆材90は、実施の形態1に係る接続側燃焼抑制被覆材90と略同一に構成されている。
また、接続側燃焼抑制被覆材90の具体的な構成については任意であるが、実施の形態4では、接続部70及び抑制部310が外部に露出しないように、室外接続側燃焼抑制被覆材90a及び室内接続側燃焼抑制被覆材90bは配置されている。
具体的には、図8に示すように、室外接続側燃焼抑制被覆材90aについては、1つの第3内側燃焼抑制被覆材91(又は複数の第3内側燃焼抑制被覆材91)が、接続手段本体71及び抑制部310と相互に間隔を隔てて配置され、且つ接続手段本体71及び抑制部310の各々の外表面のうち、部屋の室外側の見付面全体を略覆うように配置されている。また、1つの第3外側燃焼抑制被覆材92(又は複数の第3外側燃焼抑制被覆材92)が、上記1つの第3内側燃焼抑制被覆材91の外表面全体を略覆うように配置されている。
また、室内接続側燃焼抑制被覆材90bについては、1つの第3内側燃焼抑制被覆材91(又は複数の第3内側燃焼抑制被覆材91)が、接続手段本体71及び抑制部310と相互に間隔を隔てて配置され、且つ接続手段本体71及び抑制部310の各々の外表面のうち、部屋の室内側の見付面全体を略覆うように配置されている。また、1つの第3外側燃焼抑制被覆材92(又は複数の第3外側燃焼抑制被覆材92)が、上記1つの第3内側燃焼抑制被覆材91の外表面全体を略覆うように配置されている。
これにより、接続部70及び抑制部310が外部に露出することを回避でき、建具300及びその周辺の意匠性を維持することが可能となる。また、接続側燃焼抑制被覆材90によって接続部70及び抑制部310が上記火災の炎に直接晒されることを回避でき、上記火災の熱が接続部70を介して木製の支持部材3へ伝導されることを抑制でき、且つ抑制部310が燃焼することを防止できる。
このような特徴により、実施の形態1に係る上側横枠材13の固定構造と略同様に、建具300の周辺で発生した火災の熱が接続部70を介して上側横枠材13から木製の支持部材3へ伝達することを抑制でき、上記火災による木製の支持部材3の被害を低減できる。また、断熱材により上記火災の熱が上側横枠材13から接続部70へ伝達することを低減でき、上記火災の熱が接続部70を介して上側横枠材13から木製の支持部材3へ伝達することを一層抑制できる。
(枠材の固定方法-上側横枠材の固定方法)
続いて、上側横枠材13の固定方法について説明する。
実施の形態4に係る上側横枠材13の固定方法は、第1被覆工程、第1取付工程、第2取付工程、接続工程、及び第2被覆工程を含んでいる。
(上側横枠材の固定方法-第1被覆工程)
実施の形態4に係る第1被覆工程においては、実施の形態1に係る第1被覆工程と略同様に、第1支持側燃焼抑制被覆材50で木製の支持部材3を覆う。
(上側横枠材の固定方法-第1取付工程)
実施の形態4に係る第1取付工程においては、実施の形態1に係る第1取付工程と略同様に、第1被覆工程の後に、支持側接続手段本体73を木製の支持部材3に対して取り付ける。
(上側横枠材の固定方法-第2取付工程)
実施の形態4に係る第2取付工程は、第1被覆工程の前(あるいは、第1被覆工程又は第1取付工程の後)に、枠側接続手段本体72及び抑制部310を上側横枠材13に対して取り付ける工程である。
具体的には、工場又は設置現場において、枠側接続手段本体72と上側横枠材13の上側固定材13bとの間に抑制部310が位置するように、枠側接続手段本体72及び抑制部310を上側横枠材13に設ける。その後、複数の枠側固定部材75を、第1枠側接続片72a及び抑制部310を介して上側固定材13bに対して固定する。
(上側横枠材の固定方法-接続工程)
実施の形態4に係る接続工程においては、実施の形態1に係る接続工程と略同様に、第1取付工程及び第2取付工程の後に、枠側接続手段本体72と支持側接続手段本体73とを接続する。
(上側横枠材の固定方法-第2被覆工程)
実施の形態4に係る第2被覆工程においては、実施の形態1に係る第2被覆工程と略同様に、接続工程の後に、第2支持側燃焼抑制被覆材60及び接続側燃焼抑制被覆材90で木製の支持部材3、接続部70、及び抑制部310を覆う。
このような上側横枠材13の固定方法により、実施の形態1に係る上側横枠材13の固定方法と略同様に、上側横枠材13を木製の支持部材3に対して簡易且つ迅速に固定することが可能となる。
(実施の形態4の効果)
このように実施の形態4によれば、抑制部310を、断熱材で形成したので、抑制部310を簡易に構成でき、抑制部310の製造性を高めることができる。
また、接続部70及び抑制部310が外部に露出しないように設けられた接続側燃焼抑制被覆材90を備えるので、接続部70及び抑制部310が外部に露出することを回避でき、建具300及びその周辺の意匠性を維持することが可能となる。また、接続部70及び抑制部310が上記火災の炎に直接晒されることを回避でき、上記火災の熱が接続部70を介して木製の支持部材3へ伝導されることを抑制でき、且つ抑制部310が燃焼することを防止できる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(各実施の形態の組み合わせ)
上記実施の形態1から4に示した構成は、相互に組み合わせることができる。例えば、実施の形態1(あるいは、実施の形態2又は3)に係る上側横枠材13の固定構造に、実施の形態4に係る抑制部310を組み合わせてもよい。
(木製の支持部材について)
上記実施の形態1から4では、木製の支持部材3が木製の内壁材であると説明したが、これに限らず、例えば、図9に示すように、木製の梁材(又は木製の柱材)であってもよい。この場合には、支持側燃焼抑制被覆材40(具体的には、第1支持側燃焼抑制被覆材50及び第2支持側燃焼抑制被覆材60)によって木製の梁材(又は木製の柱材)の外表面全体が覆われるように、支持側燃焼抑制被覆材40が配置されてもよい。
(固定構造について)
上記実施の形態1から4では、固定構造が、戸尻側縦枠材11の固定構造、戸先側縦枠材12の固定構造、及び上側横枠材13の固定構造を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、戸尻側縦枠材11の固定構造、戸先側縦枠材12の固定構造、又は上側横枠材13の固定構造のいずれか1つ又は2つのみを備えてもよい。
また、上記実施の形態1から4では、上側横枠材13の固定構造が、室外接続側燃焼抑制被覆材90a及び室内接続側燃焼抑制被覆材90bを備えていると説明したが、これに限らず、例えば、室外接続側燃焼抑制被覆材90a及び室内接続側燃焼抑制被覆材90bの少なくともいずれか一方を省略してもよい。
また、上記実施の形態3では、上側横枠材13の固定構造が、閉鎖用燃焼抑制被覆材210及びスペーサ220を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、閉鎖用燃焼抑制被覆材210及びスペーサ220を省略してもよい。
(各種の燃焼抑制被覆材について)
上記実施の形態1から4では、各種の燃焼抑制被覆材(具体的には、第1支持側燃焼抑制被覆材50、第2支持側燃焼抑制被覆材60、接続側燃焼抑制被覆材90、閉鎖用燃焼抑制被覆材210)が、積層して配置される2つの燃焼抑制被覆材(具体的には、内側燃焼抑制被覆材及び外側燃焼抑制被覆材)を備えていると説明したが、これに限らない。例えば、1つの燃焼抑制被覆材のみを備えてもよい。あるいは、積層して配置される3つ以上の燃焼抑制被覆材であって、全部又は一部が同一の材質(又は全て異なる材質)で形成された3つ以上の燃焼抑制被覆材を備えてもよい。
また、上記実施の形態1から4では、各種の燃焼抑制被覆材が、耐火構造の性能に応じた材質で構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、準耐火構造の性能に応じた材質で構成されてもよい。この場合には、各種の燃焼抑制被覆材の内側燃焼抑制被覆材が、燃え止まり部材として機能するように、石膏ボード等で構成され、各種の燃焼抑制被覆材の外側燃焼抑制被覆材が、燃え代部材として機能するように、難燃合板等で構成されてもよい。
また、上記実施の形態1から4では、第1支持側燃焼抑制被覆材50及び第2支持側燃焼抑制被覆材60の各々が、耐火構造の性能に応じた材質で構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、準耐火構造の性能に応じた材質で構成されてもよい。この場合には、第1支持側燃焼抑制被覆材50(具体的には、第1内側燃焼抑制被覆材51及び第1外側燃焼抑制被覆材52)が不燃材料で構成され、第2支持側燃焼抑制被覆材60(具体的には、第2内側燃焼抑制被覆材61及び第2外側燃焼抑制被覆材62)が、耐火材料で構成されてもよい。
また、上記実施の形態1、2、又は4では、接続部70及び抑制部が外部に露出しないように、室外接続側燃焼抑制被覆材90a及び室内接続側燃焼抑制被覆材90bが配置されていると説明したが、これに限らず、接続部70又は/及び抑制部の一部が外部に露出するように、室外接続側燃焼抑制被覆材90a及び室内接続側燃焼抑制被覆材90bが配置されてもよい。
(接続部について)
上記実施の形態1又は2では、接続部70は、枠側固定部材75及び接続側固定部材76を備えていると説明したが、これに限らない。例えば、枠側固定部材75及び接続側固定部材76を省略し、枠側接続手段本体72と上側横枠材13とを溶接で接続し、且つ枠側接続手段本体72と支持側接続手段本体73とを溶接で接続してもよい。
また、上記実施の形態1から4では、接続手段本体71が、枠側接続手段本体72を備えていると説明したが、これに限らない。例えば、図10、図11に示すように、枠側接続手段本体72を省略してもよい。そして、接続側固定部材76を介して上側横枠材13に設けられた第1接続片411と支持側接続手段本体73の第2支持側接続片73bとを接続すると共に、接続側固定部材76を介して上側横枠材13に設けられた第2接続片412と支持側接続手段本体73の第3支持側接続片73cとを接続してもよい。この場合には、上側横枠材13の固定方法において、第2取付工程を省略してもよい。また、図11に示すように、断熱材で形成された抑制部310が設けられる場合には、第1支持側燃焼抑制被覆材50と接続部70との相互間に設けられてもよい。
(抑制部について)
上述した図3から図7、及び図9に示す上側横枠材13の固定構造には、吸熱材で形成された抑制部80が設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、上記抑制部80に代えて、断熱材で形成された抑制部310が上側横枠材13(又は支持側燃焼抑制被覆材40)と接続部70との相互間、上側横枠材13と支持側燃焼抑制被覆材40との相互間、又は/及び上側横枠材13の内部に設けられてもよい。
また、上述した図8に示す上側横枠材13の固定構造には、断熱材で形成された抑制部310が設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、上記抑制部310に代えて、吸熱材で形成された抑制部80が上側横枠材13と接続部70との相互間に設けられてもよい。
(付記)
付記1の建具用枠材の固定構造は、建物の躯体に設けられる建具の枠体を構成する枠材を、前記躯体を構成する部材のうち木製の支持部材に対して固定するための固定構造であって、前記支持部材の外表面の少なくとも一部を覆うように設けられた燃焼抑制被覆材であり、前記支持部材の燃焼を抑制するための燃焼抑制被覆材である支持側燃焼抑制被覆材と、前記枠材と前記支持側燃焼抑制被覆材との間に設けられた接続手段であって、前記枠材と前記支持部材とを接続するための接続手段と、前記建具の周辺で火災が発生した際に、当該火災の熱が前記接続手段を介して前記枠材から前記支持部材へ伝達することを抑制するための抑制手段と、を備える。
付記2の建具用枠材の固定構造は、付記1に記載の建具用枠材の固定構造において、前記抑制手段を、吸熱材又は/及び断熱材で形成した。
付記3の建具用枠材の固定構造は、付記2に記載の建具用枠材の固定構造において、前記吸熱材を、前記枠材の内部に設けた。
付記4の建具用枠材の固定構造は、付記2又は3に記載の建具用枠材の固定構造において、前記枠材又は前記支持側燃焼抑制被覆材と前記接続手段との相互間、又は/及び前記枠材と前記支持側燃焼抑制被覆材との相互間に、前記断熱材を設けた。
付記5の建具用枠材の固定構造は、付記1から4のいずれか一項に記載の建具用枠材の固定構造において、前記接続手段及び前記抑制手段が外部に露出しないように設けられた燃焼抑制被覆材であり、前記接続手段又は/及び前記抑制手段の燃焼を抑制するための燃焼抑制被覆材である接続側燃焼抑制被覆材を備える。
(付記の効果)
付記1に記載の建具用枠材の固定構造によれば、枠材と支持側燃焼抑制被覆材との間に設けられた接続手段であって、枠材と木製の支持部材とを接続するための接続手段と、建具の周辺で火災が発生した際に、当該火災の熱が接続手段を介して枠材から木製の支持部材へ伝達することを抑制するための抑制手段と、を備えるので、建具の周辺で発生した火災の熱が接続手段を介して枠材から木製の支持部材へ伝達することを抑制でき、上記火災による木製の支持部材の被害を低減することが可能となる。
付記2に記載の建具用枠材の固定構造によれば、抑制手段を、吸熱材又は/及び断熱材で形成したので、抑制手段を簡易に構成でき、抑制手段の製造性を高めることができる。
付記3に記載の建具用枠材の固定構造によれば、吸熱材を、枠材の内部に設けたので、上記火災時に枠材の熱を効果的に吸熱でき、上記火災の熱が接続手段を介して枠材から木製の支持部材へ伝達することを一層抑制できる。また、吸熱材を枠材の内部以外の位置に設ける場合に比べて、吸熱材を設置しやすいことから、吸熱材の設置性を高めることができる。
付記4に記載の建具用枠材の固定構造によれば、枠材又は支持側燃焼抑制被覆材と接続手段との相互間、又は/及び枠材と支持側燃焼抑制被覆材との相互間に、断熱材を設けたので、上記火災の熱が枠材又は支持側燃焼抑制被覆材から接続手段へ伝達し、又は/及び枠材から支持側燃焼抑制被覆材へ伝達することを低減でき、上記火災の熱が接続手段を介して枠材から木製の支持部材へ伝達することを一層抑制できる。
付記5に記載の建具用枠材の固定構造によれば、接続手段及び抑制手段が外部に露出しないように設けられた接続側燃焼抑制被覆材を備えるので、接続手段及び抑制手段が外部に露出することを回避でき、建具及びその周辺の意匠性を維持することが可能となる。また、接続手段及び抑制手段が上記火災の炎に直接晒されることを回避でき、上記火災の熱が接続手段を介して木製の支持部材へ伝導されることを抑制でき、且つ抑制手段が燃焼することを防止できる。
1 建具
2 躯体
3 木製の支持部材
4 開口部
10 枠体
11 戸尻側縦枠材
11a 縦枠材本体
11b 縦側凹部
12 戸先側縦枠材
13 上側横枠材
13a 上側横枠材本体
13b 上側固定材
13c 上側凹部
14 くつずり横枠材
14a くつずり横枠材本体
15 枠材
16 床材
20 開閉体
21 室外側表面材
22 把手部
23 施錠装置
30 ヒンジ部
40 支持側燃焼抑制被覆材
50 第1支持側燃焼抑制被覆材
51 第1内側燃焼抑制被覆材
52 第1外側燃焼抑制被覆材
60 第2支持側燃焼抑制被覆材
60a 室外第2支持側燃焼抑制被覆材
60b 室内第2支持側燃焼抑制被覆材
61 第2内側燃焼抑制被覆材
62 第2外側燃焼抑制被覆材
70 接続部
71 接続手段本体
72 枠側接続手段本体
72a 第1枠側接続片
72b 第2枠側接続片
72c 第3枠側接続片
73 支持側接続手段本体
73a 第1支持側接続片
73b 第2支持側接続片
73c 第3支持側接続片
74 支持側固定部材
75 枠側固定部材
76 接続側固定部材
80 抑制部
90 接続側燃焼抑制被覆材
90a 室外接続側燃焼抑制被覆材
90b 室内接続側燃焼抑制被覆材
91 第3内側燃焼抑制被覆材
92 第3外側燃焼抑制被覆材
100 建具
110 位置合わせ部
200 建具
210 閉鎖用燃焼抑制被覆材
211 第4内側燃焼抑制被覆材
212 第4外側燃焼抑制被覆材
220 スペーサ
300 建具
310 抑制部
411 第1接続片
412 第2接続片

Claims (5)

  1. 建物の躯体に設けられる建具の枠体を構成する枠材を、前記躯体を構成する部材のうち木製の支持部材に対して固定するための固定構造であって、
    前記支持部材の外表面の少なくとも一部を覆うように設けられた燃焼抑制被覆材であり、前記支持部材の燃焼を抑制するための燃焼抑制被覆材である支持側燃焼抑制被覆材と、
    前記枠材と前記支持側燃焼抑制被覆材との間に設けられた接続手段であって、前記枠材と前記支持部材とを接続するための接続手段と、
    前記建具の周辺で火災が発生した際に、当該火災の熱が前記接続手段を介して前記枠材から前記支持部材へ伝達することを抑制するための抑制手段と、
    を備える建具用枠材の固定構造。
  2. 前記抑制手段を、吸熱材又は/及び断熱材で形成した、
    請求項1に記載の建具用枠材の固定構造。
  3. 前記吸熱材を、前記枠材の内部に設けた、
    請求項2に記載の建具用枠材の固定構造。
  4. 前記枠材又は前記支持側燃焼抑制被覆材と前記接続手段との相互間、又は/及び前記枠材と前記支持側燃焼抑制被覆材との相互間に、前記断熱材を設けた、
    請求項2又は3に記載の建具用枠材の固定構造。
  5. 前記接続手段及び前記抑制手段が外部に露出しないように設けられた燃焼抑制被覆材であり、前記接続手段又は/及び前記抑制手段の燃焼を抑制するための燃焼抑制被覆材である接続側燃焼抑制被覆材を備える、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の建具用枠材の固定構造。
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