JP2017014776A - ドア - Google Patents

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Abstract

【課題】断熱性能を向上できるドアの提供。
【解決手段】ドア1は、上枠、下枠および左右の縦枠を備えるドア枠2と、ドア枠2に対して開閉可能に取り付けられる扉とを備える。ドア枠2の縦枠30は、扉の見込み面に対向する枠見込み面と、枠見込み面から扉の見込み面側に突出された係合片315、317と、係合片315、317に係合されるAT材37とを備える。AT材37は、係合片315、317に係合され、かつ、係合片よりも屋外側に延出された延出部分を有する基部371と、基部371の屋外側の延出部分から突出されたリップ部372とを備える。基部371と枠見込み面との間には、枠見込み面に取り付けられる部品の取り付け位置調整に利用可能な調整空間32が形成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、建物の玄関、勝手口などに用いられるドアに関する。
従来より、ドア枠および扉を備えたドアにおいて、ドア枠の縦枠にAT材(エアータイト材)を取り付け、扉を閉めた際に、前記AT材を扉の見込み面に当接させることで、ドア屋内側に外気が流入することを防止して、断熱性能を向上させたドアが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このドアでは、縦枠の扉に対向する見込み面に、一対の係合片が形成され、この係合片にAT材が係合される。AT材は、前記係合片に係合する基部と、前記基部から扉側に突出されて、扉の見込み面に当接するリップ部とを備える。
ところで、前記ドアにおいて、吊元側の縦枠には、扉を開閉するための丁番などの吊金具が取り付けられ、戸先側の縦枠には、錠受等の部品が取り付けられる。
このため、前記係合片は、縦枠の見込み面に取り付けられる部品に干渉しない位置に形成する必要があった。特に、扉の種類などによって前記各部品の見込み方向の取付位置を調整する必要があるため、前記係合片は部品の取付位置の調整範囲から外れるように、縦枠見込み面において、比較的屋内側の位置に設けられていた。したがって、AT材も縦枠の見込み面において屋内側の位置に配置されていた。
特開2002−213150号公報
しかしながら、前記AT材が縦枠に取り付けられる位置が見込み方向の屋内側であると、AT材が扉の見込み面に当接する位置も屋内側となる。この場合、扉の見込み面において外気に触れる面積が大きくなり、ドアの断熱性能が低下する虞がある。
本発明の目的は、断熱性能を向上できるドアを提供することにある。
本発明のドアは、上枠および左右の縦枠を備えるドア枠と、前記ドア枠に対して開閉可能に取り付けられる扉とを備え、前記ドア枠の縦枠は、前記扉の見込み面に対向する枠見込み面と、前記枠見込み面から前記扉の見込み面側に突出された係合片と、前記係合片に係合される気密材と、を備え、前記気密材は、前記係合片に係合され、かつ、前記係合片よりも屋外側に延出された延出部分を有する基部と、前記基部の屋外側の延出部分から突出されたリップ部とを備え、前記基部と前記枠見込み面との間には、前記枠見込み面に取り付けられる部品の取付位置の調整に利用可能な調整空間が形成されることを特徴とする。
本発明によれば、気密材の基部を係合片よりも屋外側に延出しているので、気密材の基部を屋外側に延出していない場合に比べて、気密材のリップ部が扉に接する位置を屋外側に設定できる。したがって、気密材で外気の流入を阻止した際に、扉の見込み面において外気に直接触れる面積を小さくでき、ドアの断熱性能を向上できる。
さらに、気密材の基部と、枠見込み面との間に調整空間が形成されているので、気密材が枠見込み面に取り付けられる部品と干渉せず、部品の取付位置を容易に調整できる。
本発明において、前記気密材の基部は、加熱により膨張する耐火材料を含んで構成されていることが好ましい。
本発明によれば、例えば、ドアの屋外側で火災が発生して気密材が熱せられた場合に、加熱により膨張する耐火材料を含む前記気密材の基部が膨張するため、縦枠および扉間の隙間を塞いで遮炎することができる。
また、前記気密材の基部は屋外側に延長されているので、火災時の熱で扉の屋外面が上下方向に伸びて扉が屋外側に撓んだ場合でも、その撓んだ扉の見込み面に膨張した前記基部を当接できるので、縦枠および扉間の隙間を確実に塞いで遮炎できる。
本発明のドアにおいて、前記縦枠には、前記気密材よりも屋内側に取り付けられ、前記扉の屋内面に当接する戸当り材が装着されていることが好ましい。
本発明によれば、縦枠と扉との隙間において、戸当り部材の屋外側に気密材が配置され、これら2つのエアータイト材の間に密閉空気層が形成されるため、戸当り部材が外気に直接晒されることを防止できる。このため、戸当り部材の熱損失を抑制でき、断熱性能を向上できる。
本発明のドアにおいて、前記縦枠は、金属製の屋外部材および屋内部材を、合成樹脂製の断熱部材で連結した枠本体を備え、前記係合片は、前記屋外部材と屋内部材とにそれぞれ形成され、前記気密材の基部は、前記屋外部材および屋内部材に跨がって配置されていることが好ましい。
本発明によれば、縦枠の屋内部材を前記気密材よりも屋内側に配置でき、前記気密材で外気を遮断した際に、外気が屋内部材に接することを防止できる。したがって、縦枠の屋内部材が外気で冷却されることもなく、ドアの断熱性能を向上できる。
本発明によれば、断熱性能を向上できるドアを提供できる。
本実施形態に係るドアの外観姿図。 前記ドアの縦断面図。 前記ドアの横断面図。 前記ドアの吊元側の縦枠部分を拡大して示す横断面図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3に示すように、本発明のドアである玄関ドア(以下、ドア1と略称)は、いわゆる片開きドアであり、建物の外壁開口部に固定されるドア枠2と、このドア枠2に開閉可能に支持される扉5とを備えて構成されている。
[ドア枠の構成]
ドア枠2は、図2,3にも示すように、上枠10、下枠20および左右の縦枠30,40を有する。なお、図1の右側に配置される縦枠30が吊元側とされて丁番4が取り付けられ、図1の左側に配置される縦枠40が戸先側とされている。丁番4は、旗丁番などの一般的な丁番である。
上枠10は、図2に示すように、枠本体11と、カバー部材13と、AT材(エアータイト材、気密材)としても機能する戸当り部材15と、水密材18とを備える。
枠本体11は、アルミ押出形材製(金属製)の屋外部材および屋内部材を、ウレタン樹脂等の断熱部材で連結して構成されたアルミ断熱形材で構成されている。
カバー部材13は、PVC(ポリ塩化ビニル)などの合成樹脂製であり、扉5を閉めた際に枠本体11において屋内側に露出する面を被覆している。
戸当り部材15は、PVC(ポリ塩化ビニル)などの合成樹脂製であり、扉5を閉めた際に扉5の屋内面に当接する。
水密材18は、枠本体11の屋外側端部に設けられ、枠本体11および扉5間の隙間への雨水の吹き込みを低減する。
下枠20は、枠本体21と、カバー部材23と、AT材としても機能する戸当り部材25とを備える。下枠20は、モルタルで納まるため、熱の出入りが少ない。このため、枠本体21は、枠本体11のようにアルミ断熱形材で構成する必要が無いため、アルミ押出形材で構成されている。
枠本体21には、前記カバー部材23が装着される溝部と、戸当り部材25が装着される溝部とが形成されている。
カバー部材23は、PVC(ポリ塩化ビニル)などの合成樹脂製であり、枠本体21において、戸当り部材25よりも屋内側の露出面を被覆している。
戸当り部材25は、戸当り部材15と同一の部品であり、扉5を閉めた際に扉5の屋内面に当接する。
したがって、下枠20の枠本体21の屋内露出面は、カバー部材23および戸当り部材25で被覆されている。
吊元側の縦枠30は、図4にも示すように、枠本体31と、カバー部材33と、AT材としても機能する戸当り部材35と、気密材であるAT材37と、水密材38とを備える。
枠本体31は、アルミ押出形材からなる屋外部材311および屋内部材312を、ウレタン樹脂等の断熱部材313で連結して構成されたアルミ断熱形材で構成されている。
屋外部材311および屋内部材312において、扉5に対向する枠見込み面には、係合片315、317が扉5の見込み面に向かって突出して形成されている。
係合片315は、屋外部材311の屋内側、つまり断熱部材313に隣接する部分から突出されており、先端は屋内側に折曲されている。係合片317は、屋内部材312の屋外側、つまり断熱部材313に隣接する部分から突出されており、先端は屋外側に折曲されている。すなわち、係合片315および係合片317は、それぞれ扉5の見込み面側に突出し、さらに互いに近づく方向に折曲されている。これにより、係合片315および係合片317間には、AT材37を係合する係合溝が形成されている。
カバー部材33は、第1カバー部材331および第2カバー部材335の2つのカバー部材で構成されている。各カバー部材331,335は、PVC等の合成樹脂部材で構成され、扉5を閉めた際に枠本体31において屋内側に露出する面を被覆している。
第1カバー部材331は、屋内部材312の露出面を被覆するベース材であり、戸当り部材35が装着される装着溝332も形成されている。この第1カバー部材331は、図3に示すように、屋内部材312を介して躯体にねじ込まれるネジ333によって、屋内部材312と共に躯体に固定されている。
第1カバー部材331に装着される戸当り部材35は、PVC(ポリ塩化ビニル)などの合成樹脂製であり、図4に示すように、扉5を閉めた際に扉5の屋内面に当接する。
第2カバー部材335は、前記ネジ333を被覆するものであり、第1カバー部材331に係合する2つの係合片336と、略三角形枠状の中空部(ホロー部)337と、第1カバー部材331の装着溝332部分を被覆する被覆片338とを備えている。
AT材37は、係合片315および係合片317間に係合され、つまり屋外部材311および屋内部材312に跨がって装着され、断熱部材313を覆っている。
AT材37は、前記係合片315、317に係合される基部371と、基部371の屋外側から突出されたリップ部372とを備えている。
基部371は、前記係合片315よりも屋外側に延出された延出部分を有している。このため、基部371と屋外部材311の枠見込み面との間には、見付け寸法(幅寸法)が前記係合片315の突出寸法に対応する調整空間32が形成される。この調整空間32の幅寸法は、図3に示すように、丁番4のプレート4Aの厚さ寸法よりも大きくされ、調整空間32にプレート4Aを配置可能とされている。このため、枠本体31に丁番4を固定する際に、プレート4Aが係合片315に当接する位置までの範囲で、丁番4の見込み方向の取り付け位置を調整できる。
また、基部371は、加熱されると膨張する耐火材料(以下、熱膨張耐火材という)を練り込んだ合成樹脂材で構成されている。このため、火災などによって基部371の温度が上昇すると、基部371は膨張する。この際、熱膨張耐火材を練り込んでいる場合には、膨張方向は無指向であるが、扉5側の空間が広いため、基部371は主に扉5の見込み面に向かって膨張し、膨張端が扉5に当接することで、縦枠30および扉5の間において隙間を遮蔽し、火炎の進入を防ぐ。
リップ部372は、基部371の屋外側端部から延出されている。リップ部372は、熱膨張耐火材を含まない合成樹脂材で構成されている。したがって、AT材37は二色成形によって製造されている。リップ部372は、扉5側に向かい、さらに屋内側に向かうように、断面円弧状に延出されている。
リップ部372は、扉5を閉めた際に、扉5において縦枠30に対向する見込み面(具体的には後述する樹脂エッジ材642)に当接する。
本実施形態では、縦枠30にAT材37および戸当り部材35を取り付けて、AT材を二重に配置したダブルエアタイト構造を採用している。すなわち、扉5を閉めた際に、戸当り部材35およびAT材37が扉5に当接すると、戸当り部材35およびAT材37間に密閉空気層39が形成される。
水密材38は、枠本体31の屋外側端部に設けられ、枠本体31および扉5間の隙間への雨水の吹き込みを低減する。
戸先側の縦枠40は、縦枠30と同様の構成を備える。すなわち、図3に示すように、縦枠40は、枠本体41と、カバー部材43と、戸当り部材45と、AT材47と、水密材48とを備える。
枠本体41は、枠本体31と同様に、アルミ押出形材からなる屋外部材および屋内部材を、ウレタン樹脂等の断熱部材で連結して構成されたアルミ断熱形材である。
カバー部材43は、カバー部材33と同様に、第1カバー部材431および第2カバー部材435を備える。第1カバー部材431は第1カバー部材331と同一の部品で構成され、第2カバー部材435は第2カバー部材335と同一の部品で構成される。
戸当り部材45およびAT材47は、戸当り部材35およびAT材37と同一の部品である。このため、AT材47は、熱膨張耐火材が練り込まれた合成樹脂製の基部471と、合成樹脂製のリップ部472とを備えて構成されている。AT材47の基部471は、枠本体41に形成された係合片415、417に係合される。
そして、基部471および枠本体41の枠見込み面との間には、隙間(調整空間)42が形成される。また、扉5を閉めた際には、戸当り部材45およびAT材47間に密閉空気層49が形成される。
水密材48は、水密材38と同様に、枠本体41および扉5の戸先間の隙間への雨水の吹き込みを低減する。
[扉の構成]
扉5は扉体6を備えて構成されている。なお、本実施形態では、採光窓が設けられていない扉体6を用いているが、扉体に開口を設け、開口に採光用パネルを組み込んだ扉体を用いてもよい。また、扉体6の戸先側には、操作ハンドル3が設けられている。
扉体6は、図2,3に示すように、枠体60と、枠体60の屋外側に固定された表面材である屋外面材66と、枠体60の屋内側に固定された表面材である屋内面材67と、屋外面材66と屋内面材67との間に設けられた断熱芯材68とを備えている。
断熱芯材68は、フェノール樹脂系の断熱材で構成されている。なお、断熱芯材68は、フェノール樹脂系の断熱材に限られず、例えば、EPS(発泡ビーズ法ポリスチレン)の断熱材を用いてもよいし、ハニカム材(水酸化アルミハニカム、セラミックハニカム、ペーパーハニカム)、フォーム材(イソシアヌレートフォーム、ウレタンフォーム、フェノール樹脂フォーム)等の断熱材が使用されてもよい。
枠体60は、上骨と、下骨と、吊元側および戸先側の縦骨とを、矩形状に組んで構成される。各骨材は、同一の構成を備えている。図4にも示すように、各骨材は、PVC等の合成樹脂製の樹脂骨材61と、スチールなどの鋼材で構成された補強材62とを備えて構成されている。
樹脂骨材61は、扉5の見込み方向に沿って形成された見込み片部611と、見込み片部611の屋外側から見付け方向に延長された屋外片部612と、見込み片部611の屋内側から見付け方向に延長された屋内片部613とを備える。また、樹脂骨材61の屋外片部612、屋内片部613間には、見込み片部611から見付け方向に突出する区画片部614が設けられている。区画片部614は、見込み片部611の見込み方向の中央位置よりも屋内側にずれて配置され、屋外片部612および区画片部614間の寸法は、屋内片部613および区画片部614間の寸法よりも大きく設定されている。
補強材62は、鋼製のチャンネル材で構成され、樹脂骨材61の見込み片部611、屋外片部612、区画片部614に沿って配置されている。
区画片部614および屋内片部613間の空間は、断熱芯材68および樹脂骨材61で囲まれた空気層とされ、金属部品に接していないため、断熱性能を向上できる。なお、この空間に、断熱芯材68と同じフェノール樹脂系の断熱材を配置して前記空間の断熱性能をより向上させてもよい。
屋外面材66および屋内面材67は、鋼板で構成されている。屋外面材66は、断熱芯材68の屋外面に沿って配置され、その外縁部は、樹脂骨材61の屋外片部612から見込み片部611に沿って屋内側に折り曲げられ、樹脂骨材61および補強材62にリベット止めされている。
屋内面材67は、断熱芯材68の屋外面に沿って配置され、その外縁部は、樹脂骨材61の屋内片部613から見込み片部611に沿って、屋外側に折り曲げられている。
各樹脂骨材61のうち、吊元側および戸先側の各縦骨における見込み片部611には、図4に示すように、エッジ材64が取り付けられている。エッジ材64は、アルミ製のエッジ本体641と、エッジ本体641の屋内側に連結された樹脂エッジ材642とを備える。
樹脂エッジ材642は、PVCなどで構成され、扉5を閉めた際に、前記AT材37,47のリップ部372,472が当接する位置に配置されている。このため、扉5を閉めた場合に形成される密閉空気層39,49は、合成樹脂製の戸当り部材35,45、第1カバー部材331,431、AT材37,47、樹脂エッジ材642で囲まれる。したがって、密閉空気層39,49の周囲が熱伝導率の低い合成樹脂材で囲まれるため、密閉空気層39,49における断熱性能が向上する。
樹脂エッジ材642は、扉5の見込み面に沿った面が円弧状に凹んで形成されている。このため、戸先側の樹脂エッジ材642が縦枠40に干渉することなく、扉5を開閉することができる。さらに、扉5を閉めた際の各リップ部372、472と、樹脂エッジ材642との密着性を向上できる。
なお、各樹脂骨材61のうち、上骨および下骨における見込み片部611には、図2に示すように、アルミ製のエッジ材65が取り付けられている。
吊元側の樹脂骨材(縦骨)61および縦枠30には、前述のとおり、丁番4がネジ止めされている。すなわち、丁番4のプレート4Aは、枠本体31の屋外部材311に固定され、丁番4のプレート4Bは、樹脂骨材61の補強材62に厚さ調整用の板材4Cを介してネジ止めされており、十分な取付強度を確保できる。
戸先側の樹脂骨材(縦骨)61には、錠ケース等がネジ止めされている。この錠ケース等も樹脂骨材61の補強材62にネジ止めされ、十分な取付強度を確保できる。
縦枠40の枠本体41には錠受9がネジ止めされている。錠受9の見込み方向の取付位置は、扉5の厚さ寸法などに応じて調整される。この際、吊元側の縦枠30と同様に、縦枠40においても、AT材47の基部471と、枠本体41の見込み面との間には調整空間42が形成されている。この調整空間42の見付け寸法は、錠受9の受座9Aの厚さ寸法よりも大きくされ、調整空間42に受座9Aを配置可能とされている。このため、枠本体31に錠受9を固定する際に、受座9Aが枠本体41の係合片415に当接する位置までの範囲で、錠受9の見込み方向の取り付け位置を調整できる。
[ドアの防火作用]
本実施形態において、ドア1の屋外側で火災が発生した場合、ドア1は火炎にさらされて温度が上昇し、AT材37,47の基部371、471も温度が上昇する。このため、基部371、471に練り込まれた熱膨張耐火材が膨張し、縦枠30、40の枠見込み面と、扉5の見込み面との隙間を塞ぐ。この際、基部371、471は係合片315よりも屋外側に延長されており、扉5と基部371、471との掛かり代、つまり扉5の見込み面において、基部371、471に対向する部分の見込み寸法を大きくできる。したがって、屋外側に延長された基部371、471によって屋外側の広い範囲まで熱膨張耐火材で塞ぐことができるため、ドア1が屋外側に反った場合でも、縦枠30、40と、扉5との隙間を熱膨張耐火材で塞ぐことができる。
[実施形態による効果]
(1)ドア1の縦枠30,40において、AT材37、47の基部371、471を係合片315、415よりも屋外側に延出しているので、基部371、471の屋外側端部から延出されるリップ部372、472が扉5に接する位置も、扉5の見込み面において比較的屋外側に設定できる。したがって、AT材37、47を扉5に当接させて外気の流入を阻止した際に、扉5の見込み面において外気に直接触れる面積を小さくでき、ドア1の断熱性能を向上できる。
(2)AT材37,47の基部371、471と、枠本体31、41の枠見込み面との間に調整空間32、42が形成され、この調整空間32、42部分に丁番4のプレート4Aや、錠受9の受座9Aを配置できる。このため、枠本体31、41の枠見込み面に取り付けられる部品の取付位置や調整範囲がAT材37、47によって制限されることがない。したがって、基部371、471の屋外側端部を、プレート4Aや受座9Aの屋内側端部よりも屋外側まで延長でき、リップ部372、472も扉5の見込み面において比較的屋外側に配置できる。このため、戸当り部材35、45との間に形成される密閉空気層39、49を広く確保できる。
そして、戸当り部材35,45と、AT材37,47との2つのAT材間に形成される密閉空気層39,49を広く確保できるため、密閉空気層39、49による断熱性能も向上できる。
さらに、枠体60において、補強材62の屋内側に配置される樹脂骨材61の区画片部614と、樹脂エッジ材642と、AT材37、47とが、ドア1の見込み方向にほぼ同じ位置に配置されている。このため、扉5において補強材62の屋内側部分の断熱ラインと、樹脂エッジ材642およびAT材37、47で外気流入を防止している断熱ラインとを見付け方向に連続させることができ、断熱性能を向上できる。
(3)AT材37、47の基部371、471に、熱膨張耐火材を練り込んでいるので、例えば、ドア1の屋外側で火災が発生してAT材37、47が熱せられた場合に、前記基部371、471が膨張して、縦枠30、40および扉5間の隙間を塞いで遮炎することができる。
この際、前記AT材37、47の基部371、471は、プレート4Aや受座9Aに干渉することなく屋外側に延長できる。したがって、火災時の熱で扉5が屋外側に撓んだ場合でも、扉5の見込み面に膨張した熱膨張耐火材を当接でき、遮炎性能を向上できる。また、扉5や縦枠30、40の見込み面に、別途、熱膨張耐火材からなるシートを貼り付ける必要が無いため、コストを削減でき、組立性や意匠性を向上できる。
(4)縦枠30,40の屋内部材312を、AT材37、47よりも屋内側に配置でき、AT材37、47で外気を遮断した際に、外気が屋内部材312に接することを防止できる。したがって、アルミ断熱形材で構成された縦枠30,40の屋内部材312が外気で冷却されることもなく、ドア1の断熱性能をより向上できる。
[変形例]
なお、本発明は以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、防火仕様ではないドア1の場合、熱膨張耐火材が練り込まれていないAT材を用いれば良い。
本発明のドアは、採光部を備えないドア1であったが、採光部を有する扉5を用いてもよい。また、本発明のドアは、玄関ドアに限らず、勝手口ドアなど出入り口の各種ドアとして利用できる。さらに、ドアのドア枠は、上枠および左右の縦枠を備えた三方枠でもよい。
1…ドア、2…ドア枠、4…丁番、5…扉、6…扉体、9…錠受、10…上枠、20…下枠、30…縦枠、31…枠本体、32…隙間、33…カバー部材、35…戸当り部材、37…AT材、39…密閉空気層、40…縦枠、41…枠本体、42…隙間、43…カバー部材、45…戸当り部材、47…AT材、49…密閉空気層、60…枠体、61…樹脂骨材、62…補強材、315、317、415、417…係合片、371、471…基部、372、472…リップ部、642…樹脂エッジ材。

Claims (4)

  1. 上枠および左右の縦枠を備えるドア枠と、
    前記ドア枠に対して開閉可能に取り付けられる扉とを備え、
    前記ドア枠の縦枠は、
    前記扉の見込み面に対向する枠見込み面と、
    前記枠見込み面から前記扉の見込み面側に突出された係合片と、
    前記係合片に係合される気密材と、を備え、
    前記気密材は、前記係合片に係合され、かつ、前記係合片よりも屋外側に延出された延出部分を有する基部と、前記基部の屋外側の延出部分から突出されたリップ部とを備え、
    前記基部と前記枠見込み面との間には、前記枠見込み面に取り付けられる部品の取付位置の調整に利用可能な調整空間が形成される
    ことを特徴とするドア。
  2. 請求項1に記載のドアにおいて、
    前記気密材の基部は、加熱により膨張する耐火材料を含んで構成されている
    ことを特徴とするドア。
  3. 請求項1または請求項2に記載のドアにおいて、
    前記縦枠には、前記気密材よりも屋内側に取り付けられ、前記扉の屋内面に当接する戸当り材が装着されている
    ことを特徴とするドア。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のドアにおいて、
    前記縦枠は、金属製の屋外部材および屋内部材を、合成樹脂製の断熱部材で連結した枠本体を備え、
    前記係合片は、前記屋外部材と屋内部材とにそれぞれ形成され、
    前記気密材の基部は、前記屋外部材および屋内部材に跨がって配置されている
    ことを特徴とするドア。
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