JP7062497B2 - 防火建具 - Google Patents

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本発明は、断熱枠を備えたドア、サッシなどの防火建具に関する。
従来、上枠、下枠、左右の竪枠を有した枠と、枠内に設置される扉とを備え、上枠および左右の竪枠は、室外側形材、室内側形材およびこれらを繋ぐ断熱材をそれぞれ備えた断熱防火ドアが知られている(特許文献1参照)。室外側形材および室内側形材は、各々対向する側に断熱材を保持する断熱材ホルダーを有している。断熱防火ドアは、左右の竪枠の室外側形材の断熱材ホルダーの室外側面に当接する金属製の室外側挟み部材と、左右の竪枠の室内側形材の断熱材ホルダーの室内側面に当接する金属製の室内側挟み部材とを有した挟み具を備えており、室外側挟み部材および室内側挟み部材は、室外側形材の室内側壁を挟んで固定されている。
この断熱防火ドアでは、挟み具によって左右の竪枠の室外側形材および室内側形材を挟んで固定しているので、火災の熱によって室外側形材および室内側形材間の断熱材が溶融した場合でも、室外側形材が室内側形材から室外側へ離れることを抑制できる。これにより、火災の熱によって断熱材が溶融した場合でも扉と枠との間から火炎が噴出するおそれを低減し、防火性を向上させている。
特開2014-163074号公報
ところで、特許文献1に記載の断熱防火ドアでは、金属製の室外側挟み部材と金属製の室内側挟み部材とによって左右の竪枠の室外側形材および室内側形材を挟み、室内側挟み部材および室内側挟み部材をネジによって連結することで、前述したように防火性を向上させているが、ネジによって連結される室内側挟み部材および室内側挟み部材が熱橋となってしまうので断熱性を向上させることが困難である。
本発明の目的は、防火性および断熱性の双方を向上できる防火建具を提供することにある。
本発明の防火建具は、枠体と、前記枠体内に設置される面材とを備えており、前記枠体は、屋外見付け面部、内周見込み面部、外周見込み面部および屋内見付け面部を有して中空枠状に形成されていると共に建物躯体に取付可能な屋外形材と、前記屋外形材よりも屋内側に位置する屋内形材と、前記屋外形材および前記屋内形材を連結した断熱材とを備えており、前記屋外形材の中空部には、前記屋外形材の見付け方向外側への倒れを規制する倒れ規制部材が設置されており、前記倒れ規制部材は、前記屋外形材の屋内側部分に固定された固定片部と、前記固定片部の固定位置よりも屋外側において前記固定片部から前記内周見込み面部に向かって延出した規制片部とを有しており、前記規制片部は、前記内周見込み面部に対向していることを特徴とする。
本発明の防火建具によれば、倒れ規制部材が屋外形材の中空部に設置される構成であり、屋内形材側とネジ等によって連結されるような構成ではないので、倒れ規制部材自体が屋外形材および屋内形材の熱橋とならず断熱性を向上することができる。
また、屋外火災時に断熱材が溶融して屋外形材および屋内形材が分離すると、屋外形材が熱反りしながら見付け方向外側に倒れようとする。このとき、倒れ規制部材は、固定片部が屋外形材の屋内側部分に固定されているので、固定片部が屋外形材の屋外側部分に固定される場合と比べて屋外火災による影響をあまり受けることなく所定の固定位置を保つことができ、固定片部から延出した規制片部によって内周見込み面部を受けることで、屋外形材の見付け方向外側への倒れを規制できる。これにより、屋外火災時に断熱材が溶融した場合でも枠体および面材の間から火炎が噴出するおそれを低減し、防火性を向上することができる。
本発明の防火建具では、前記外周見込み面部には、建物躯体に設置される外壁材に被覆される被覆部と、前記被覆部に対して屋外側に位置した露出部とが設定されており、前記固定片部は、前記露出部側よりも前記被覆部側で前記屋外形材に固定されており、前記規制片部は、前記被覆部よりも屋外側において前記内周見込み面部に対向していてもよい。
このような構成によれば、建物躯体に設置された外壁材によって外周見込み面部の被覆部が被覆された状態では、屋外火災時に被覆部が火炎に晒されなくなるので、屋外形材の見込み方向における被覆部側の温度上昇を抑えることができ、被覆部側にある固定片部の固定位置をより好適に保つことができる。また、外周見込み面部の被覆部を被覆した外壁材によっても屋外形材の見付け方向外側への倒れを抑制できる。
本発明の防火建具では、前記倒れ規制部材は、前記屋外形材の上下方向に延びて形成されていてもよい。
このような構成によれば、屋外火災時に屋外形材のうち規制片部よりも屋外側部分が焼失しても、上下方向に延びた規制片部によって屋外形材の中空部に火炎が入り込むことを抑制することができる。
本発明の防火建具では、前記倒れ規制部材は、前記固定片部および前記規制片部によって断面L字形状に形成されており、前記固定片部は、前記外周見込み面部に沿って配置されていると共に前記外周見込み面部の屋内側部分に固定されていてもよい。
このような構成によれば、断面L字形状のアングル材を倒れ規制部材として構成することができ、防火建具の製造コストを低く抑えることができ、固定片部が外周見込み面部に沿っているので、内周見込み面部にラッチ受けなどの各種部品を取り付けるのに倒れ規制部材が邪魔とならない配置にできる。
また、屋外火災時には、屋外形材はその屋外側部分から熱せられていくが、固定片部が外周見込み面部の屋内側部分に固定されるので、例えば固定片部が外周見込み面部の屋外側部分に固定される場合と比べて、固定状態を長時間保つことができる。
本発明の防火建具では、前記屋外形材には、建物躯体に取付可能な取付片部が前記外周見込み面部から延出して形成されており、前記固定片部との間に前記外周見込み面部を挟んで当該固定片部に取り付けられた補強見込み片部と、前記補強見込み片部から前記屋外形材の見付け方向外側に延出していると共に前記屋外形材の取付片部に沿って配置された補強見付け片部とを有した補強部材を備えていてもよい。
このような構成によれば、固定片部に取り付けられた補強見込み片部が外周見込み面部に沿って配置され且つ補強見付け片部が外周見込み面部から見付け方向外側に延出した取付片部に沿って配置されるので、屋外火災時に外周見込み面部や固定片部が屋外形材の見付け方向外側に倒れるおそれを低減できる。
本発明の防火建具では、前記補強見付け片部には、建物躯体に対する固定ネジが挿通可能な固定孔が形成されていてもよい。
このような構成によれば、補強見付け片部の固定孔に固定ネジを通して建物躯体に固定することで、補強部材によって倒れ規制部材を建物躯体に連結することができ、倒れ規制部材の固定位置を強固に保つことができる。
本発明によれば、防火性および断熱性の双方を向上できる防火建具を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る玄関ドアを示す外観姿図。 第1実施形態に係る玄関ドアを示す横断面図。 第1実施形態に係る玄関ドアの要部を示す横断面図。 第1実施形態に係る玄関ドアの火災時における要部を示す横断面図。 本発明の第2実施形態に係る玄関ドアの要部を示す横断面図。 本発明の第3実施形態に係る玄関ドアの要部を示す横断面図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2において、第1実施形態に係る防火建具としての玄関ドア1は、建物の壁開口部に設けられて屋内外を区切るものであり、建物躯体9に取り付けられるドア枠2(枠体)と、ドア枠2に開閉自在に支持される面材としてのドア本体3(扉体)とを備えて構成されている。
以下の説明において、図1に示す玄関ドア1を正面から見た際に、左右方向をX軸方向、上下方向をY軸方向、屋内外方向(見込み方向)をZ軸方向とする。X,Y,Z軸方向は互いに直交する。
ドア枠2は、上枠21、下枠22および左右の縦枠23,24を枠組みして構成されている。図1における左側には戸先側の縦枠23を示しており、図1における右側には吊元側の縦枠24を示している。
ドア本体3は、EPS(発泡ビーズ法ポリスチレン)などによって形成された断熱芯材の屋外面および屋内面に金属製の表面材を取り付けたフラッシュドアとして構成されており、ドア本体3の吊元側は丁番4を介して縦枠24に回動可能に取り付けられており、ドア本体3の戸先側には、煙返しであるエッジ材5が取り付けられている。また、縦枠23およびドア本体3が対向する対向面には、図示しない熱膨張耐火材が設けられており、火災時には図4に示すように熱膨張して縦枠23およびドア本体3の間の隙間を塞ぐようになっている。
上枠21は、図示しないが、アルミ製の押出形材によって形成された屋外形材および屋内形材をウレタンフォームなどの断熱材によって連結した断熱枠材として構成されており、この屋内形材にはドア本体3の屋内面に当接するゴム等のタイト材(気密材)が装着されている。
下枠22は、図示しないが、アルミ製の押出形材によって形成された金属枠材であり、ドア本体3の屋内面に当接するタイト材が装着されている。
戸先側の縦枠23は、図3に示すように、アルミ製の押出形材によって形成された屋外形材30および屋内形材40と、屋外形材30および屋内形材40を連結したウレタンフォームなどの断熱材50とを備えている。
屋外形材30は、屋外見付け面部31、内周見込み面部32、外周見込み面部33および屋内見付け面部34を有して中空枠状に形成されている。屋外見付け面部31は、二つの見付け片部311,312およびこれらに連続してZ軸方向に沿った側片部313によって構成されており、見付け片部312および側片部313によってエッジ材5の屋外端部51が配置される逃げ溝が形成されている。内周見込み面部32のドア本体3に対する対向面には、ステンレス等によって形成された金属板材35がネジ止めされている。金属板材35の屋外端部は側片部313に向かってX軸方向に延出しており、見付け片部312の屋外面に沿って配置されている。内周見込み面部32には、ドア本体3側のラッチを受けるラッチ受け37が取り付けられている。外周見込み面部33には、外壁材8に被覆される屋内側部分である被覆部331と、被覆部331よりも屋外側で屋外に露出する屋外側部分である露出部332とが設定されている。また、屋外形材30には、外周見込み面部33の被覆部331からX軸方向外側に延出した取付片部36が形成されており、取付片部36は取付ネジ(図示省略)によって建物躯体9に取り付けられ、建物の外壁を構成する外壁材8に覆われている。
屋内形材40は、Z軸方向において屋外形材30に対して屋内側に配置されており、見込み面部41と、見込み面部41に連続した屋外端部42および屋内端部43とを有して枠状に形成されており、屋内端部43には、断面略L字形状の屋内片部44が形成されている。また、屋内形材40は、見込み面部41からX軸方向内側に延出した戸当り部45を有しており、戸当り部45には、ドア本体3に当接するタイト材46(気密材)が装着されている。屋内形材40は、見込み面部41および屋内片部44に挿通された取付ネジ(図示省略)によって建物躯体9に取り付けられている。
断熱材50は、屋外形材30の屋内見付け面部34と、屋内形材40の屋外端部42との間に介在されており、屋外形材30および屋内形材40を屋内外に分断して断熱する構成とされている。
なお、吊元側の縦枠24は、吊元側の縦枠23と同様に構成されて左右逆向きに配置されているので、縦枠23の各構成と同符号を図に適宜付す。左右の縦枠23,24の断熱材50および上枠21の断熱材は、互いに連続して断熱ラインを形成している。
前述した戸先側の縦枠23の屋外形材30の中空部300には、Y軸方向に延びた通し材である倒れ規制部材10が設置されている。
倒れ規制部材10は、スチール等の金属製板材によって断面略L字形状に形成されており、Z軸方向に沿った固定片部11と、固定片部11の屋外端部からX軸方向に延出した規制片部12とを有している。
固定片部11は、固定ネジ13によって屋外形材30の外周見込み面部33に固定されている。固定片部11のうち固定ネジ13が螺合した屋内側部分のX軸方向における側方には、外周見込み面部33の被覆部331が配置されており、外周見込み面部33の被覆部331のX軸方向における側方には外壁材8が配置されており、固定ネジ13は、外周見込み面部33の被覆部331とともに外壁材8に被覆されている。
固定片部11のX軸方向における見込み幅寸法W1は、本実施形態では外周見込み面部33の見込み幅寸法の3分の2程度の寸法とされている。このため、固定片部11が固定ネジ13によって外周見込み面部33の被覆部331に固定された状態では、固定片部11の屋外端部は、被覆部331よりも露出部332側であって屋外形材30のZ軸方向における中央位置よりも屋外側の位置に配置される。
規制片部12は、固定片部11の屋外端部に連続しているので、前述した中央位置やラッチ受け37よりも屋外側の位置において見付け片部312に沿って配置されている。規制片部12のX軸方向における見付け幅寸法W2は、屋外見付け面部31よりも若干短い寸法とされている。このため、規制片部12のドア本体3側の側端面121(端面)は、内周見込み面部32に対して若干の隙間を隔てて対向している。これにより、倒れ規制部材10を屋外形材30の中空部300に設置する際の挿入性を向上している。なお、規制片部12は、本実施形態ではX軸方向においてドア本体3の屋外面に沿った位置に配置されているが、この位置よりもある程度屋内側に寄った位置に配置されてもよく、逆に、屋外側に寄った位置に配置されてもよい。
以下、玄関ドア1の火災時における作用について説明する。平常時(常温時)には、上枠21の断熱材および左右の縦枠23,24の断熱材50によって屋内外を断熱している。また、ドア本体3では、表面材間の断熱芯材によって屋内外を断熱している。
屋外側での火災時には、図4に示すように、前述した熱膨張耐火材が熱膨張して戸先側の縦枠23およびドア本体3の間の隙間を塞ぎ、この隙間が屋内外の貫通孔となることを防ぐ。なお、吊元側の縦枠24およびドア本体3の間の隙間や、上枠21、下枠22とドア本体3との間の各隙間も熱膨張耐火材によって塞がれる。
縦枠23が更に熱せられると、断熱材50が屋外形材30の熱を受けて軟化、溶融し、これにより、屋外形材30および屋内形材40が分離される。このように分離した状態で屋外形材30が屋外側から熱せ続けられると、屋外形材30のうち被覆部331よりも屋外側部分の強度が低下し、X軸方向外側、本実施形態では図4に示すA方向に外倒れしようとする。仮にこのような外倒れを生じた場合であって熱膨張耐火材の熱膨張完了後である場合には、ドア本体3および屋外形材30の間に貫通孔が形成されるおそれがある。この点、第1実施形態では、前述した倒れ規制部材10によって屋外形材30の外倒れを規制する。具体的には、外周見込み面部33の被覆部331は外壁材8に被覆されているので、火炎に晒されずに加熱されにくい位置にあるので、被覆部331にネジ固定された固定片部11は、屋外火災時においてもその固定位置を保ち続ける。このため、固定片部11の屋外端部から延出した規制片部12は、屋外形材30がA方向に外倒れしようとしても、その側端面121が内周見込み面部32に当接することでA方向への外倒れを規制する。更に、縦枠23が熱せられて屋外形材30の屋外側の見付け片部311や側片部313が焼失しても、規制片部12が固定片部11から内周見込み面部32側まで配置されているので、規制片部12によって屋外形材30の中空部300に火炎が入り込むことを防ぐ。
なお、吊元側の縦枠24は、その断熱材50が溶融しても、丁番4の旗部によって前述したような外倒れが抑制される。また、上枠21は、その断熱材が溶融しても上枠21とドア本体3の間の隙間が広がるような上方への外倒れは生じず、下枠22はそもそも断熱材を有していないので形材の分離自体が生じない。
[第1実施形態の効果]
(1)第1実施形態の玄関ドア1では、特に、縦枠23が中空枠状の屋外形材30、屋内形材40およびこれらを連結した断熱材を備えており、屋外形材30の外周見込み面部33には、屋外形材30の中空部300には、屋外形材30の屋内側部分である被覆部331に固定された固定片部11と、固定片部11の固定位置よりも屋外側において固定片部11から内周見込み面部32に向かって延出した規制片部12とを有した倒れ規制部材10が設置されており、規制片部12は、内周見込み面部32に対向していることを特徴とする。上記構成を有するため、屋外形材30の中空部300に設置される倒れ規制部材10は屋外形材30および屋内形材40の熱橋とならないので、断熱性を向上することができる。
また、屋外火災時に断熱材50が溶融して屋外形材30および屋内形材40が分離すると、屋外形材30が熱反りしながらX軸方向外側に倒れようとする。このとき、倒れ規制部材10は、固定片部11が外周見込み面部33の屋内側部分に固定されているので、屋外火災による影響をあまり受けずに所定の固定位置を保つことができ、固定片部11から延出した規制片部12によって内周見込み面部32を受けることで、屋外形材30のX軸方向外側への倒れを規制できる。これにより、屋外火災時に断熱材50が溶融した場合でも縦枠23およびドア本体3の間から火炎が噴出するおそれを低減し、防火性を向上することができる。
(2)固定片部11が外周見込み面部33の露出部332側よりも被覆部331側で屋外形材30に固定されており、規制片部12が被覆部331よりも屋外側において内周見込み面部32に対向しているので、外壁材8によって被覆部331が被覆された状態では、屋外火災時に被覆部331が火炎に晒されなくなるので、屋外形材30のZ軸方向における被覆部331側の温度上昇を抑えることができ、被覆部331側にある固定片部11の固定位置をより好適に保つことができる。また、外周見込み面部33の被覆部331を被覆した外壁材8自体によっても屋外形材30のX軸方向外側への倒れを抑制できる。
(3)屋外火災時に屋外形材30のうち規制片部12よりも屋外側部分が焼失しても、Y軸方向に延びた倒れ規制部材10の規制片部12によって屋外形材30の中空部300に火炎が入り込むことを抑制することができる。
(4)倒れ規制部材10は、固定片部11および規制片部12によって断面L字形状に形成されているので、断面L字形状のアングル材を倒れ規制部材10として構成することができ、玄関ドア1の製造コストを低く抑えることができる。また、固定片部11が外周見込み面部33に沿って配置されているので、内周見込み面部32にラッチ受け37などの各種部品を取り付けるのに倒れ規制部材10が邪魔とならない配置にできる。更に、屋外火災時には、屋外形材30はその屋外側部分から熱せられていくが、固定片部11が外周見込み面部33のうち屋内側部分である被覆部331に固定されるので、例えば固定片部11が外周見込み面部33のうち被覆部331よりも屋外側の露出部332に固定される場合と比べて、固定状態を長時間保つことができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。第2実施形態に係る玄関ドア1は、図5に示すように、第1実施形態と概略同様であるが、倒れ規制部材10には、固定ネジ13を介して金属製の補強部材15が取り付けられている点が相違する。具体的には、補強部材15は、断面略L字形状に形成されたピース材として構成されており、外壁材8に被覆されている。補強部材15は、補強見込み片部16および補強見付け片部17を有している。補強見込み片部16は、固定片部11との間に外周見込み面部33および水密材18を挟んでおり、固定ネジ13によって固定片部11に取り付けられている。補強見付け片部17は、補強見込み片部16の屋内端部からX軸方向外側に延出しており、屋外形材30の取付片部36に沿って配置されている。
このように、固定片部11が取り付けられた補強見込み片部16が外周見込み面部33に沿って配置され且つ補強見付け片部17が外周見込み面部33からX軸方向外側に延出した取付片部36に沿って配置されるので、第1実施形態と比べて、屋外火災時に外周見込み面部33や固定片部11がX軸方向外側に倒れるおそれを更に低減できる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。第3実施形態に係る玄関ドア1は、図6に示すように、第2実施形態と概略同様であるが、補強部材15の補強見付け片部17に固定孔17Aが形成されており、この固定孔17Aに固定ネジ14が挿通されて建物躯体9に固定されている点が相違する。
このように、補強見付け片部17の固定孔17Aに固定ネジ14を通して建物躯体9にネジ止めすることで、補強部材15によって倒れ規制部材10を建物躯体9に連結することができ、第2実施形態と比べて倒れ規制部材10の固定位置を強固に保つことができる。
[変形例]
第1~第3実施形態では、倒れ規制部材10は、Y軸方向に延びた通し材として形成されているが、例えば、屋外形材30の中空部300に設置された一つまたは複数のピース材として形成されていてもよい。
第1~第3実施形態では、倒れ規制部材10は、固定片部11および規制片部12によって断面L字形状に形成されているが、屋外火災時における屋外形材30のX軸方向外側への倒れを規制可能な形状であればよく、例えば、固定片部11が外周見込み面部33から離間して配置される場合には、固定片部11は規制片部12のX軸方向における中間部分に連続して断面T字形状に形成されていてもよい。
第1~第3実施形態では、倒れ規制部材10の固定片部11の見込み幅寸法W1は、外周見込み面部33に対して3分の2程度の寸法とされているが、規制片部12が被覆部331よりも屋外側に配置される範囲内であれば、更に長い寸法とされてもよく、また、短い寸法とされてもよい。
第1~第3実施形態では、規制片部12の見付け幅寸法W2は、屋外見付け面部31よりも若干短い寸法とされ、規制片部12の側端面121および内周見込み面部32の間に隙間が形成されることで、倒れ規制部材10の中空部300への挿入性が向上されているが、このように隙間を形成しなくても倒れ規制部材10を中空部300へ挿入可能である場合には、規制片部12の見付け幅寸法W2は、その側端面121が内周見込み面部32に当接する程度の寸法とされていてもよい。
第1~第3実施形態では、倒れ規制部材10は、固定ネジ13によって屋外形材30に固定されているが、これに限らず、例えば屋外形材30の外周見込み面部33および屋内見付け面部34に嵌めることで、固定ネジ13を使わずとも固定可能となるように断面コ字形状に形成されていてもよい。また、固定片部11の屋内側部分が嵌合固定される固定用スリットを屋外形材30に形成してもよい。
第1~第3実施形態では、倒れ規制部材10は戸先側の縦枠23に設置されているだけであるが、上枠21や吊元側の縦枠24にも設置されていてもよい。
第1~第3実施形態では、玄関ドア1を防火建具として説明したが、このほか、勝手口ドア等の各種ドアや開閉可能な各種サッシであってもよい。
1…玄関ドア(防火建具)、10…倒れ規制部材、11…固定片部、12…規制片部、121…側端面(端面)、13,14…固定ネジ、15…補強部材、16…補強見込み片部、17…補強見付け片部、17A…固定孔、18…水密材、2…ドア枠(枠体)、21…上枠、22…下枠、23,24…縦枠、3…ドア本体(面材)、30…屋外形材、300…中空部、31…屋外見付け面部、311,312…見付け片部、313…側片部、32…内周見込み面部、33…外周見込み面部、331…被覆部、332…露出部、34…屋内見付け面部、35…金属板材、36…取付片部、37…ラッチ受け、4…丁番、40…屋内形材、41…見込み面部、42…屋外端部、43…屋内端部、44…屋内片部、45…戸当り部、46…タイト材(気密材)、5…エッジ材、50…断熱材、51…屋外端部、8…外壁材、9…建物躯体、W1…見込み幅寸法、W2…見付け幅寸法。

Claims (6)

  1. 枠体と、前記枠体内に設置される面材とを備えており、
    前記枠体は、屋外見付け面部、内周見込み面部、外周見込み面部および屋内見付け面部を有して中空枠状に形成されていると共に建物躯体に取付可能な屋外形材と、前記屋外形材よりも屋内側に位置する屋内形材と、前記屋外形材および前記屋内形材を連結した断熱材とを備えており、
    前記屋外形材の中空部には、前記屋外形材の見付け方向外側への倒れを規制する倒れ規制部材が設置されており、
    前記倒れ規制部材は、前記屋外形材の屋内側部分に固定された固定片部と、前記固定片部の固定位置よりも屋外側において前記固定片部から前記内周見込み面部に向かって延出した規制片部とを有しており、
    前記固定片部は、前記外周見込み面部に沿って配置されていると共に前記外周見込み面部の屋内側部分に固定されており、
    前記規制片部は、前記内周見込み面部に対向している
    ことを特徴とする防火建具。
  2. 枠体と、前記枠体内に設置される面材とを備えており、
    前記枠体は、屋外見付け面部、内周見込み面部、外周見込み面部および屋内見付け面部を有して中空枠状に形成されていると共に建物躯体に取付可能な屋外形材と、前記屋外形材よりも屋内側に位置する屋内形材と、前記屋外形材および前記屋内形材を連結した断熱材とを備えており、
    前記屋外形材の中空部には、前記屋外形材の見付け方向外側への倒れを規制する倒れ規制部材が設置されており、
    前記倒れ規制部材は、前記屋外形材の屋内側部分に固定された固定片部と、前記固定片部の固定位置よりも屋外側において前記固定片部から前記内周見込み面部に向かって延出した規制片部とを有しており、
    前記外周見込み面部には、建物躯体に設置される外壁材に被覆される被覆部と、前記被覆部に対して屋外側に位置した露出部とが設定されており、
    前記固定片部は、前記露出部側よりも前記被覆部側で前記屋外形材に固定されており、
    前記規制片部は、前記被覆部よりも屋外側において前記内周見込み面部に対向している
    ことを特徴とする防火建具。
  3. 枠体と、前記枠体内に設置される面材とを備えており、
    前記枠体は、屋外見付け面部、内周見込み面部、外周見込み面部および屋内見付け面部を有して中空枠状に形成されていると共に建物躯体に取付可能な屋外形材と、前記屋外形材よりも屋内側に位置する屋内形材と、前記屋外形材および前記屋内形材を連結した断熱材とを備えており、
    前記屋外形材の中空部には、前記屋外形材の見付け方向外側への倒れを規制する倒れ規制部材が設置されており、
    前記倒れ規制部材は、前記屋外形材の屋内側部分に固定された固定片部と、前記固定片部の固定位置よりも屋外側において前記固定片部から前記内周見込み面部に向かって延出した規制片部とを有しており、
    前記規制片部は、前記内周見込み面部に対向しており、
    前記倒れ規制部材は、前記固定片部および前記規制片部によって断面L字形状に形成されており、
    前記固定片部は、前記外周見込み面部に沿って配置されていると共に前記外周見込み面部の屋内側部分に固定されている
    ことを特徴とする防火建具。
  4. 枠体と、前記枠体内に設置される面材とを備えており、
    前記枠体は、屋外見付け面部、内周見込み面部、外周見込み面部および屋内見付け面部を有して中空枠状に形成されていると共に建物躯体に取付可能な屋外形材と、前記屋外形材よりも屋内側に位置する屋内形材と、前記屋外形材および前記屋内形材を連結した断熱材とを備えており、
    前記屋外形材の中空部には、前記屋外形材の見付け方向外側への倒れを規制する倒れ規制部材が設置されており、
    前記倒れ規制部材は、前記屋外形材の屋内側部分に固定された固定片部と、前記固定片部の固定位置よりも屋外側において前記固定片部から前記内周見込み面部に向かって延出した規制片部とを有しており、
    前記規制片部は、前記内周見込み面部に対向しており、
    前記屋外形材には、建物躯体に取付可能な取付片部が前記外周見込み面部から延出して形成されており、
    前記固定片部との間に前記外周見込み面部を挟んで当該固定片部に取り付けられた補強見込み片部と、前記補強見込み片部から前記屋外形材の見付け方向外側に延出していると共に前記屋外形材の取付片部に沿って配置された補強見付け片部とを有した補強部材を備えている
    ことを特徴とする防火建具。
  5. 請求項に記載の防火建具において、
    前記補強見付け片部には、建物躯体に対する固定ネジが挿通可能な固定孔が形成されている
    ことを特徴とする防火建具。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の防火建具において、
    前記倒れ規制部材は、前記屋外形材の上下方向に延びて形成されている
    ことを特徴とする防火建具。
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