JP6981865B2 - 建具 - Google Patents

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本発明は、建物の玄関、勝手口等に用いられる建具に関する。
従来より、発泡ウレタンやハ二カムコアなどの芯材の周囲に、骨材を配置し、芯材および骨材を鋼板製の屋外面材および屋内面材で挟んで構成される扉(戸体)を備えるフラッシュドアが知られている。このようなフラッシュドアでは、通常、芯材の周囲に断面略コ字状の金属骨材を配置し、室外側鋼板および室内側鋼板の4辺を折り曲げて前記金属骨材にリベット等で固定していた(特許文献1の図4参照)。
また、室外側鋼板および室内側鋼板の上下の端部をコの字型に折り曲げて形成し、コの字折り曲げ端部間に止水手段であるシール材を配置することで、上下の金属骨材を無くした簡易的な構造を有する鋼板ドアもある(特許文献1の図3参照)。
特開2007−56575号公報
前記特許文献1に記載されたドアは、断熱性および耐火性を考慮したものではなかった。このため、簡易的な構造で、かつ、耐火性および断熱性に優れた建具が求められていた。
本発明の目的は、簡易的な構造で、かつ、耐火性および断熱性を向上できる建具を提供することにある。
本発明の建具は、建具枠と、前記建具枠に対して開閉可能に取り付けられた戸体とを備え、前記戸体は、断熱芯材と、金属製の屋外面材と、金属製の屋内面材とを備えて構成され、前記屋外面材は、前記断熱芯材の屋外側に配置される屋外面部と、当該屋外面部の上端から屋内側に折曲されて形成された屋外上面部とを備え、前記屋内面材は、前記断熱芯材の屋内側に配置される屋内面部と、当該屋内面部の上端から屋外側に折曲されて形成された屋内上面部とを備え、前記屋外上面部および前記屋内上面部は、これらの間に配置された断熱部材で連結され、前記屋内上面部の表面には、前記屋外上面部に接触しない位置に不燃性の加熱発泡材が取り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、屋外上面部および屋内上面部は、屋外上面部および屋内上面部間に配置された断熱部材に接着などで固定されることで連結されているので、別途、骨材を配置して屋外上面部および屋内上面部を連結する必要が無い。このため、戸体を簡易的な構造とすることができる。
屋外上面部の表面に加熱発泡材が取り付けられているので、火災時の熱で加熱発泡材が発泡すると、発泡した加熱発泡材は、戸体の上面と建具枠との間に充填してその隙間を遮蔽でき、建具の耐火性を向上できる。
屋外上面部と屋内上面部との間に断熱部材が配置されているので、屋外上面部および屋内上面部間で熱橋が生じることを防止できる。また、加熱発泡材は、一般に断熱部材に比べて熱伝導率が高いが、加熱発泡材は屋外上面部に接触しない位置に設けられているので、屋外上面部から加熱発泡材を介して屋内上面部に熱が伝わることも防止できる。したがって、戸体の断熱性能を一層向上できる。
本発明の建具は、前記屋外上面部は、前記屋外面部の上端から屋内側に延長された屋外見込み面部と、前記屋外見込み面部から前記断熱芯材側に延長された屋外見付け面部とを備え、前記屋内上面部は、前記屋内面部の上端から屋外側に延長された屋内見込み面部と、前記屋内見込み面部から前記断熱芯材側に延長された屋内見付け面部とを備え、前記屋外見付け面部および前記屋内見付け面部は屋内外方向に対向して設けられ、前記断熱部材は、前記屋外見付け面部および前記屋内見付け面部間に配置されて、前記屋外見付け面部および前記屋内見付け面部に固定されていることが好ましい。
本発明によれば、屋内外方向に対向する屋外見付け面部および屋内見付け面部間に断熱部材を配置しているので、戸体を容易に製造できる。例えば、屋内面材の屋内面部を組立台に水平に載置すると屋内見付け面部も略水平に設けられる。そして、屋内面部に断熱芯材を接着等で固定し、屋内見付け面部に断熱部材を接着等で固定する。最後に、屋外面材を、屋外見付け面部が下面となるように向けて前記断熱部材上に接着などで固定し、断熱芯材に屋外面部を接着などで固定する。このように、各部材を順次重ねて固定することで戸体を製造できるため、製造作業が容易となり、生産性も向上できる。また、屋外面材、屋内面材は、各見付け面部が断熱部材に当接することで位置決めできるため、各部材を容易に位置決めできる。
さらに、前記加熱発泡材の屋外側端縁は、前記断熱部材と重なる位置に配置されていてもよい。
本発明の建具において、前記屋外上面部は、前記屋外面部の上端から屋内側に延長された屋外見込み面部を備え、前記屋内上面部は、前記屋内面部の上端から屋外側に延長された屋内見込み面部を備え、前記屋外見込み面部および前記屋内見込み面部は上下方向に対向して設けられ、前記断熱部材は、前記屋外見込み面部および前記屋内見込み面部間に配置されて、前記屋外見込み面部および前記屋内見込み面部に固定されていることが好ましい。
本発明によれば、屋外面材の屋外上面部が屋内上面部よりも上方に位置していれば、屋外上面部よりも一段低い位置に設けられる屋内上面部に加熱発泡材を取り付けることができるので、加熱発泡材が屋外側に露出することを防止でき、意匠性を向上できる。
また、屋内面材の屋内上面部が屋外上面部よりも上方に位置していれば、屋外上面部が上方に位置する場合に比べて、屋内上面部を建具枠の上枠に近づけて配置できるので、上枠との隙間を遮蔽するために必要な加熱発泡材の量を少なくでき、屋内上面部に取り付ける加熱発泡材の体積を小さくすることができる。
本発明の建具において、前記断熱芯材と、前記屋外上面部および前記屋内上面部との間には、少なくとも前記屋外面材とは接触しない金属骨材が配置されていることが好ましい。
本発明によれば、金属骨材が配置されているので、戸体の剛性を向上できる。金属骨材は、前記屋外面材には接触しないので、屋外面材から金属骨材への熱伝導を防止でき、断熱性能の低下を防止できる。金属骨材を配置した場合でも、屋外上面部および屋内上面部を金属骨材で連結する必要が無いため、戸体は簡易な構造を維持できる。
本発明の建具によれば、簡易的な構造で、かつ、耐火性および断熱性を向上できる。
本発明の第1実施形態に係るドアの外観姿図。 前記第1実施形態に係るドアの縦断面図。 前記第1実施形態に係るドアの横断面図。 前記第1実施形態に係る扉部分を拡大して示す横断面図。 本発明の第2実施形態に係るドアの縦断面図。 本発明の第3実施形態に係るドアの縦断面図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3に示すように、本発明の建具である玄関ドア1は、いわゆる片開きドアであり、建物の外壁開口部に固定される建具枠であるドア枠2と、このドア枠2に開閉可能に支持される戸体である扉3とを備えて構成されている。
なお、以下の説明において、図1に示す玄関ドア1を正面から見た際に、左右方向をX軸方向、上下方向をY軸方向、屋内外方向(見込み方向)をZ軸方向とする。
ドア枠2は、上枠10、下枠20および左右の縦枠30,40を有する。なお、図1の右側に配置される縦枠30が吊元側とされて丁番4が取り付けられ、図1の左側に配置される縦枠40が戸先側とされている。丁番4は、旗丁番などの一般的な丁番であり、建具枠であるドア枠2との連結用の部品である。扉3の戸先側には、操作ハンドル140が設けられている。なお、ドア枠2としては、下枠20を備えないタイプでもよい。
上枠10は、図2に示すように、アルミ製の屋外部材11および屋内部材12を、ウレタン樹脂等の断熱材13で連結して構成された断熱形材であり、屋外部材11および屋内部材12が図示略の躯体に固定される。
なお、ドア枠2においては、図2、3にも示すように、断熱材13と、沓摺部24以外の構成に関しては、図を見やすくするためにハッチングを省略している。また、各実施形態の扉3、3A、3Bにおいては、金属骨材60、屋外面材51、屋内面材52のハッチングを省略している。
屋外部材11は、中空枠形状とされたアルミ(金属)製の押出形材である。なお、屋外部材11の下面部113は、ドア枠2の見込み方向に沿った見込み面を構成する。
屋内部材12は、アルミ(金属)製の押出形材であり、ドア枠2の見込み方向に沿って設けられた下面部121と、下面部121から下方に突出して設けられた保持片部122とを備える。保持片部122の屋外面に形成された溝部に、タイト材15が取り付けられている。タイト材15は、EPDM(エチレンプロピレンゴム)やPVC(ポリ塩化ビニル)等の一般的な合成樹脂材で構成され、扉3を閉めた際に扉3の屋内面に当接する。
下枠20は、アルミ押出形材で構成され、見込み面となる上面部213と、タイト材25を保持する保持片部222とを備えている。下枠20は、例えば、モルタルで納まるため、熱の出入りが少ない。このため、下枠20は、上枠10のようなアルミ断熱形材ではなく、屋外側から屋内側まで一体に形成されたアルミ押出形材で構成されている。
タイト材25は、タイト材15と同一の部品であり、保持片部222に取り付けられて扉3を閉めた際に扉3の屋内面に当接する。下枠20の屋内露出面は、ゴム製の沓摺部24と、タイト材25とで被覆されている。また、下枠20の表面には、擦り傷対策用のステンレスカバー27がビス止めされている。
吊元側の縦枠30および戸先側の縦枠40は、図3に示すように、アルミ押出形材からなる屋外部材31、41と、屋内部材32、42とを、ウレタン樹脂等の断熱材33、43で連結したアルミ断熱形材で構成されている。さらに、上枠10と同様に、屋外部材31、41と、屋内部材32,42とは、図示略の躯体に固定されている。
屋外部材31、41は、中空枠形状とされ、ドア枠2の見込み方向に沿った見込み面を構成する側面部313、413を備える。
屋内部材32、42は、ドア枠2の見込み方向に沿って設けられる側面部321、421と、側面部321、421から側方に突出して設けられて、屋内側見付け面部を構成する保持片部322、422とを備える。保持片部322、422の屋外面に形成された溝部には、タイト材35、45が取り付けられている。
タイト材35、45は、タイト材15、25と同じ材質の合成樹脂材であり、扉3を閉めた際に扉3の屋内面に当接する。
縦枠40の側面部413には、扉3の錠ケース100から出てくるラッチボルト101やデッドボルトを受ける受座105および箱受106が取り付けられている。
扉3は、図2,3に示すように、骨材5と、骨材5の屋外側に固定された屋外面材51と、骨材5の屋内側に固定された屋内面材52と、屋外面材51と屋内面材52との間に設けられた断熱芯材53とを備えている。本実施形態では、採光窓が設けられていない扉3を用いているが、扉3に開口を設け、開口に採光用パネルを組み込んだ扉を用いてもよい。
骨材5は、吊元側および戸先側の縦骨8、9を備えており、上骨、下骨は設けられていない。
図3、4に示すように、吊元側の縦骨8は、金属骨材60および樹脂骨材80で構成されている。戸先側の縦骨9は、縦骨8と同一の金属骨材60と、樹脂骨材90とで構成されている。樹脂骨材90は、後述する金属製のエッジ材150や、錠ケース100が取り付けられるために樹脂骨材80と異なる形状とされているが、基本的な構成は類似する。
次に、金属骨材60、樹脂骨材80、90の詳細について、図4の拡大図を参照して説明する。
本実施形態の金属骨材60は、スチール材等の剛性の高い金属材料で構成されたチャンネル材である。このため、金属骨材60は、扉3の見込み方向(Z軸方向)に沿った見込み片部61と、見込み片部61の屋外側端部および屋内側端部から縦骨8、9の見付け方向(X軸方向)にそれぞれ延長された屋外見付け片部62および屋内見付け片部63とを備えている。
金属骨材60の厚さ寸法や見込み方向の寸法は、扉3において求められる剛性等に応じて設定され、上下方向(Y軸方向)の寸法は扉3のサイズに応じて設定される。
縦骨8の樹脂骨材80は、曲げ強さが高く、熱伝導率が低い合成樹性材で構成される。例えば、樹脂骨材80は、曲げ強さが50×106Pa以上、熱伝導率が0.5W/(m・K)の合成樹性材、例えば硬質PVC等の合成樹脂材を押出成形して製造したものである。樹脂骨材80は、金属骨材60の見込み片部61に沿って配置される外周片部81と、外周片部81の屋外側端部から見付け方向に延長された屋外片部82とを備えて、断面略L字状に形成されている。外周片部81と屋外片部82とが連続する角部(コーナー部)は直角(90度)に設定されている。外周片部81は、屋内側端部が屋内面材52の屋内面部521と面一となる位置まで延長され、金属骨材60が扉3の側面に露出しないように被覆する。
外周片部81の表面(縦枠30の側面部313に対向する見込み面)は、見込み方向の中間部分で段差が設けられ、段差よりも室外側の面材保持面811は、段差よりも室内側の露出面812よりも扉3の内部側に一段凹んで設けられている。前記段差は、屋外面材51の厚さ寸法に合わせて設定され、面材保持面811に配置された屋外面材51の表面と、露出面812とはほぼ面一とされている。
外周片部81の裏面、つまり金属骨材60に対向する見込み面には、樹脂骨材80の長手方向(上下方向)に沿って連続する凸部85〜87が形成されている。凸部85は外周片部81の屋内側端部に形成され、凸部86は外周片部81の見込み方向の略中央部に形成され、凸部87は外周片部81の略中央部よりも屋外側に形成されている。
外周片部81の裏面には、凸部85〜87で区画される3つの凹溝815〜817が形成されている。凸部86,87は、凹溝815〜817間に設けられ、樹脂骨材80において凹溝815〜817が形成されることで細くなった部分に比べて、肉厚(見付け方向の寸法)が大きくされ、金属骨材60に当接している。この凸部86,87には、丁番4を固定するネジ36、37がねじ込まれている。このため、本実施形態では、ネジ受け部は、凸部86,87によって構成されている。樹脂骨材80の屋内面に位置する凸部85には、タイト材35が当接するため、凸部85によってタイト材35に当接する当接部が構成されている。
また、凸部85〜87が形成されることで、金属骨材60や後述する屋内面材52と、樹脂骨材80との接触面積が小さくなり、金属骨材60や屋内面材52と、外周片部81とで区画される3つの密閉空間(凹溝815〜817)が形成されるため、樹脂骨材80から金属骨材60や屋内面材52への熱伝導を低減でき、縦骨8部分の断熱性能を向上できる。凸部86には、屋内面材52の端部が配置される段差部が形成されている。
凹溝815、816には、加熱発泡材171、172がそれぞれ配置されている。
屋外片部82の屋内面には、金属骨材60の屋外見付け片部62が配置される保持溝821が形成されている。保持溝821は、外周片部81と、屋外片部82から突設された突片部822とで区画されている。
なお、縦骨8の金属骨材60や樹脂骨材80には、電気錠の配線などを通すための貫通孔が形成されている場合がある。
縦骨9の樹脂骨材90は、金属骨材60の見込み片部61に沿って配置される外周片部91と、外周片部91の屋外側端部から見付け方向に延長された屋外片部92とを備えて、断面略L字状に形成されている。外周片部91の屋内側端部も、屋内面材52の屋内面部521と面一となる位置まで延長され、金属骨材60が扉3の側面に露出しないように被覆している。
外周片部91は、後述するエッジ材150と金属骨材60の見込み片部61との間に配置される介在部93と、介在部93の屋内側端部に連続して形成されてエッジ材150の屋内側端部の屋内側に配置される露出部94とを備える。
外周片部91(介在部93)の表面には、屋外面材51が配置される面材保持面911と、錠ケース100に当接して位置決めする当接部912と、エッジ材150が係合する凹溝部913とが形成されている。
露出部94は、介在部93の屋内側端部から縦枠40の側面部413側に突出する見付け片部941と、見付け片部941の先端部から屋内側に延出された側面側露出面部942と、側面側露出面部942の屋内側端部から見付け方向に延長された屋内側露出面部943と、側面側露出面部942の見込み方向の中間位置から見付け方向に延長された区画片部945とを備えている。
見付け片部941には、屋外側に向かって開口し、エッジ材150の屋内側端部154が係合する係合溝が形成されている。屋内側露出面部943の金属骨材60側の端部は、屋内面材52に当接している。樹脂骨材90の屋内面に位置する屋内側露出面部943には、タイト材45が当接するため、屋内側露出面部943によってタイト材45に当接する当接部が構成されている。
見付け片部941および区画片部945間と、屋内側露出面部943および区画片部945間にはそれぞれ溝が形成され、これらの2つの溝には、加熱発泡材173がそれぞれ配置されている。さらに、これらの2つの溝の開口を塞ぐ位置にも加熱発泡材174が配置されている。
外周片部91(介在部93)の裏面には、樹脂骨材80の長手方向(上下方向)に沿って連続する凸部96、97が形成されている。凸部96は外周片部91の見込み方向の略中央部に形成され、凸部97は外周片部91の略中央部よりも屋外側に形成されている。外周片部91の裏面には、屋内側露出面部943と、凸部96、97で区画される3つの凹溝915〜917が形成されている。このため、金属骨材60や屋内面材52と、樹脂骨材90との接触面積が小さくなり、金属骨材60や屋内面材52と、外周片部91とで区画される3つの密閉空間(凹溝915〜917)が形成されるため、樹脂骨材90から金属骨材60や屋内面材52への熱伝導を低減でき、縦骨9部分の断熱性能を向上できる。
凹溝915には、前述した加熱発泡材174が配置され、凹溝917には、別の加熱発泡材175が配置されている。
屋外片部92の屋内面には、屋外片部82の保持溝821、突片部822と同様の保持溝921、突片部922が設けられている。
縦骨9の金属骨材60や樹脂骨材90と、エッジ材150には錠ケース100が挿通される貫通孔が形成されている。
屋外面材51および屋内面材52は、鋼板で構成されている。
屋外面材51は、図2,3に示すように、断熱芯材53の屋外面に接着される屋外面部511と、屋外面部511の上下および左右の端縁から屋内側(Z軸方向)に折曲された屋外見込み面部512A〜512Dとを備えている。
図4に示すように、屋外面部511の左右に連続する屋外見込み面部512C、512Dは、縦骨8、9における樹脂骨材80、90の面材保持面811、911に接着されている。なお、屋外見込み面部512Cの屋内側端縁は、面材保持面811の段差部近傍まで設けられている。屋外見込み面部512Cの屋内側端部の見込み方向(Z軸方向)の位置は、凸部87の屋内側端面(凹溝816を区画する面)とほぼ同じ位置とされている。このため、図3に示すように、屋外見込み面部512Cと凸部87とは、扉3を側面側から視認した際に、重なって(オーバーラップして)配置され、ネジ37は、屋外見込み面部512C、凸部87を介して、金属骨材60にねじ込まれている。
一方、屋外見込み面部512Dはラッチボルトやデッドボルト(図示略)等を備える錠ケース100と干渉しないように、その延出寸法(Z軸方向の寸法)は、屋外見込み面部512Cに比べて短く設定されている。
屋内面材52は、断熱芯材53の屋内面に接着される屋内面部521と、屋内面部521の上下および左右の端縁から屋外側に折曲された屋内見込み面部522A〜522Dとを備えている。
図4に示すように、屋内見込み面部522C、522Dは、金属骨材60に沿って配置され、金属骨材60に締結部材であるリベット64で固定されている。なお、屋内見込み面部522Cは、樹脂骨材80の凸部86の段差部まで延長されている。このため、図3に示すように、屋内見込み面部522Cと凸部86は、扉3の側面視でオーバーラップして配置され、ネジ36は、凸部86、屋内見込み面部522Cを介して、金属骨材60にねじ込まれている。
さらに、屋外見込み面部512Cと、屋内見込み面部522Cとは、扉3の見込み方向および見付け方向に離れて配置され、屋外見込み面部512Cおよび屋内見込み面部522C間で熱伝導が生じないように構成している。
屋内見込み面部522Dは、図4に示すように、錠ケース100と干渉しないように、その延出寸法(Z軸方向の寸法)は、屋内見込み面部522Cに比べて短く設定されている。本実施形態では、介在部93の屋内側端部まで延長されている。
このように、屋外面材51と、金属骨材60や屋内面材52との間には、樹脂骨材80、90が介在され、屋外面材51から金属骨材60や屋内面材52への熱伝導が抑制され、熱橋となることを防止できるため、扉3の断熱性能を向上できる。
図2に示すように、屋外面部511の上下に連続する屋外見込み面部512A、512Bには、断熱芯材53側に折曲された屋外見付け面部513が連続して形成されている。
同様に、屋内面材52の屋内見込み面部522A、522Bには、断熱芯材53側に折曲された屋内見付け面部523が連続して形成されている。
このため、本実施形態では、屋外見込み面部512Aおよび屋外見込み面部512Aに連続する屋外見付け面部513によって屋外上面部514が構成され、屋内見込み面部522Aおよび屋内見込み面部522Aに連続する屋内見付け面部523によって屋内上面部524が構成される。
屋外上面部514の屋外見付け面部513と、屋内上面部524の屋内見付け面部523とは、これらの間に配置された断熱部材65に接着されている。同様に、屋外見込み面部512Bに連続する屋外見付け面部513と、屋内見込み面部522Bに連続する屋内見付け面部523とは、これらの間に配置された断熱部材65に接着されている。断熱部材65は、不燃性ポリウレタンなどの不燃性を有する断熱材で構成され、屋外見付け面部513、屋内見付け面部523に接着固定されている。したがって、屋外見付け面部513、屋内見付け面部523は、断熱部材65で連結されている。
また、屋内見込み面部522Aの上面には、加熱発泡材176がリベット66で固定されている。
加熱発泡材176の屋外側端部は、断熱部材65よりも屋内側に配置されている。したがって、加熱発泡材176は、屋外上面部514に接触しない位置に取り付けられている。
断熱芯材53は、EPS(発泡ビーズ法ポリスチレン)製の断熱材で構成されている。なお、断熱芯材53は、フェノール樹脂系の断熱材を用いてもよいし、ハニカム材(水酸化アルミハニカム、セラミックハニカム、ペーパーハニカム)、フォーム材(イソシアヌレートフォーム、ウレタンフォーム、フェノール樹脂フォーム)等の断熱材が使用されてもよい。
屋外面材51および屋内面材52は、断熱芯材53の屋外面および屋内面に接着剤で接着され、屋外見込み面部512C、512D、屋内見込み面部522C、522Dが樹脂骨材80、90や金属骨材60に接着剤やリベット64等で固定されている。したがって、扉3は、骨材5に鋼板である屋外面材51および屋内面材52を貼って平らに仕上げたフラッシュドアである。
図3,4に示すように、エッジ材150は、アルミニウムなどの金属製の押出形材で形成され、屋外面材51の屋外見込み面部512Dおよび樹脂骨材90の介在部93に跨がって配置されている。
すなわち、エッジ材150は、屋外側に露出して、縦枠40と、扉3との隙間をカバーするカバー部151と、カバー部151から屋内側に延長されて扉3の側面に露出する側面部152とを備える。カバー部151の屋内側には水密材160が配置されている。
側面部152には、二本の突条部153が突設され、突条部153は、樹脂骨材90の凹溝部913に嵌合している。側面部152の屋内側端部154は、露出部94の凹溝に係合している。さらに、図示は省略するが、例えば突条部153間において、エッジ材150から樹脂骨材90を介して金属骨材60までネジがねじ込まれている。
以上に説明したように、縦骨9は、エッジ材150や錠ケース100が取り付けられるため、縦骨8と異なる構造とされている。
このような第1実施形態の玄関ドア1は、火災によって加熱された場合、樹脂骨材80、90が焼失する可能性がある。この場合、凹溝816、917に設けられた加熱発泡材172、175が発泡すると、金属骨材60の見込み片部61と、屋外見込み面部512C、512Dとの隙間を塞ぎ、断熱芯材53からガスが発生しても扉3の外部に流出しないように遮断する。
また、加熱発泡材173,174が発泡すると、金属骨材60の見込み片部61と縦枠40の側面部413との間を遮蔽し、加熱発泡材171が発泡すると、金属骨材60の見込み片部61と縦枠30の側面部313との間を遮蔽する。
なお、吊元側の縦骨8は、丁番4を介して3箇所で縦枠30に固定されているので、扉3が火災時の熱で熱反りしても、縦枠30との隙間はあまり大きくならない。このため、加熱発泡材171の量も比較的少なくてよい。
一方、戸先側の縦骨9は、上下方向の略中間位置でラッチボルト101やデッドボルトによって縦枠40に係合しているだけであり、扉3が火災時の熱で熱反りすると、縦骨9の上端部や下端部は、縦枠40から離れてしまう可能性がある。このため、縦骨9の室内側には、縦枠40の側面部413に発泡する加熱発泡材174に加えて、タイト材45の保持片部422の方向に発泡する加熱発泡材173を設け、縦骨9の金属骨材60と縦枠40との間を確実に遮蔽できるようにしている。
さらに、扉3の上面、すなわち屋内見込み面部522Aに取り付けられた加熱発泡材176が発泡すると、上枠10の下面部113との隙間を塞ぐことができる。特に、屋内側で火災が発生し、屋内面材52が熱伸びした場合、扉3は、上部が屋外側に傾くように反る。この場合、加熱発泡材176は扉3の屋内側に配置されており、屋外側に比べて下面部113から離れないので、下面部113と屋内見込み面部522Aとの間を確実に塞ぐことができる。
なお、本実施形態では、扉3の下面(屋内見込み面部522B)に加熱発泡材を設けていない。これは、火炎や煙は上昇するため、扉3の下面側はあまり流通しない点と、扉3を支持する丁番4が熱などで変形した場合、扉3は自重で下枠20側に移動し、扉3の下面側を塞ぐ点で、扉3の下面には加熱発泡材を設ける必要が無いためである。ただし、扉3の下面に加熱発泡材を設けてもよい。
このような構成の第1実施形態によれば、以下のような効果がある。
屋外上面部514と、屋内上面部524とを断熱部材65で連結しているので、上骨、下骨を設ける必要が無く、その分、扉3の構造を簡易にできてコストも低減できる。
また、屋外上面部514および屋内上面部524間に断熱部材65を介在させているので、これらの間の熱伝導を防止でき、断熱性能を向上できる。さらに、加熱発泡材176は屋外上面部514に接触しない位置に設けられているので、屋外上面部514から加熱発泡材176を介して屋内上面部524に熱が伝わることも防止できる。このため、断熱部材65に比べて熱伝導率が高い加熱発泡材176を用いた場合でも、断熱性能の低下を防止できる。
屋外上面部514の表面(上面)に加熱発泡材176を取り付けているので、火災時の熱で加熱発泡材176を発泡させて屋内見込み面部522Aと上枠10との間を遮蔽でき、耐火性能を向上できる。
その上、加熱発泡材176を、屋内見込み面部522Aに取り付けているので、適切なタイミングで加熱発泡材176を発泡させることができ、上枠10との隙間を確実に遮蔽できて耐火性能を向上できる。例えば、屋外見込み面部512Aに加熱発泡材176を取り付けた状態で扉3の屋外で火災が発生した場合、加熱発泡材176が火炎で直接熱せられ、扉3が熱反りしている途中で発泡してしまい、上枠10との隙間を十分に遮蔽できない可能性がある。これに対し、本実施形態では、屋内見込み面部522Aに加熱発泡材176を取り付けているので、扉3の屋外で火災が発生した際に、断熱部材65によって屋外面材51と断熱された屋内見込み面部522Aは、火災時の温度上昇スピードも遅くでき、扉3が熱反りしてから加熱発泡材176を発泡させることができる。このため、上枠10との隙間を確実に遮蔽できる。
また、屋外見込み面部512Aに加熱発泡材176を取り付けた状態で扉3の屋内で火災が発生した場合、タイト材15が設けられ、かつ、断熱部材65が介在されているので、屋外見込み面部512Aの温度上昇スピードが遅くなり、加熱発泡材176の発泡タイミングが必要以上に遅れる可能性がある。これに対し、本実施形態では、屋内見込み面部522Aに加熱発泡材176を取り付けているので、扉3の屋内で火災が発生した際に、当初はタイト材15で覆われているので、扉3の熱反り途中で加熱発泡材176が発泡する可能性を低くでき、適切なタイミングで加熱発泡材176を発泡でき、耐火性能を向上できる。
金属骨材60と屋外面材51との間に樹脂骨材80、90の屋外片部82、92を配置したので、屋外面材51から金属骨材60や屋内面材52への熱伝導を防止でき、この点でも扉3の断熱性能を向上できる。また、樹脂骨材80、90は、タイト材15、25の屋外側に位置する金属骨材60および屋内見込み面部522C、522Dが外部に露出しないように被覆しているので、金属骨材60や屋内面材52が外気に直接触れることを防止でき、扉3の断熱性能をさらに向上できる。
また、金属骨材60と屋内面材52との間には断熱部材が配置されないので、金属骨材60の見込み寸法を比較的大きくできて剛性を向上でき、扉3の熱反りも抑制できる。したがって、扉3が熱反りしてドア枠2との間に隙間が発生することも抑制でき、耐火性能の低下も防止できる。さらに、金属骨材60として、見込み片部61、屋外見付け片部62、屋内見付け片部63を備えるチャンネル材を用いたので、金属骨材60の剛性を向上でき、この点でも扉3の熱反りを効果的に抑制できる。
樹脂骨材80、90の凹溝815、816、915、917に、加熱発泡材171〜175を配置したので、加熱発泡材171〜175を樹脂骨材80、90で隠すことができる。したがって、加熱発泡材171〜175が扉3の外部に露出しないので意匠性を向上でき、火災時には加熱発泡材171〜175によって扉3の防火性能を向上できる。特に、縦骨9には、縦枠40の見込み面である側面部413側に発泡する加熱発泡材174と、タイト材45の保持片部422側に発泡する加熱発泡材173とを設けたので、防火性能を一層向上できる。
屋外面材51の屋外見込み面部512Cは、ネジ37で丁番4および金属骨材60に連結され、屋外見込み面部512Dは金属骨材60に連結されたエッジ材150で係止されている。また、屋内面材52の屋内見込み面部522Cは、ネジ36、リベット64で金属骨材60に連結され、屋内面材52の屋内見込み面部522Dは、リベット64で金属骨材60に連結されている。このため、火災時に樹脂骨材80、90が焼失しても骨材5および屋外面材51、屋内面材52による扉3の形状を維持でき、防火性能を維持できる。
エッジ材150は扉3の見込み面の途中まで覆う寸法で形成され、エッジ材150の屋内側には樹脂骨材90の露出部94が露出しているので、防火性能および断熱性能を向上できる。また、エッジ材150が扉3の屋内面まで延長されていないので、例えば、屋内面材52が火災時の熱で熱伸びした際に、エッジ材150は、屋内面材52が縦枠40側に熱伸びすることを妨げない。エッジ材150が屋内面材52の熱伸びを規制した場合には屋内面材52に反り応力が発生し、扉3が反ってしまうが、本実施形態では、屋内面材52の熱伸びを殆ど規制しないので、扉3の熱反りを防止できる。
タイト材35、45は、樹脂骨材80、90に接触し、エッジ材150等に接触しないので、この点でも断熱性を向上できる。
扉3は、上骨および下骨を備えていないので、上骨、下骨を介した熱橋の発生を防止できて扉3の断熱性能を向上でき、部品数を少なくできてコストも低減できる。また、扉3は、上骨、下骨を備えていないので、屋外面材51、屋内面材52の上下方向の熱伸びを規制することがなく、この点でも屋外面材51、屋内面材52の反り応力の発生を抑制でき、それらの反り応力による扉3の反りの発生も抑制できる。
屋外見込み面部512A、512Bに連続する屋外見付け面部513と、屋内見込み面部522A、522Bに連続する屋内見付け面部523とを設けたので、屋外面材51および屋内面材52の端縁の小口が、扉3の上面および下面に露出することを防止できる。さらに、扉3を組み立てる際に、屋内面材52、断熱芯材53、断熱部材65、屋外面材51を順次重ねて接着すればよく、扉3の製造効率を向上できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態の玄関ドア1Aを、図5に基づいて説明する。第2実施形態の扉3Aは、上骨6および下骨7を追加した点が第1実施形態と相違する。玄関ドア1Aのドア枠2と、扉3Aの縦骨8、9や、屋外面材51、屋内面材52、断熱芯材53の構成は第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。
扉3Aは、上骨6および下骨7と、図示略の縦骨8、縦骨9を備えて構成される。
上骨6および下骨7は、それぞれ同一部材であるスチール製の金属骨材60Aで構成され、樹脂骨材は備えていない。金属骨材60Aは、見込み方向に沿った見込み片部61Aと、見込み片部61Aの屋内側端部から上骨6、下骨7の見付け方向(Y軸方向)に延長された屋内見付け片部63Aとを備えて構成される。金属骨材60Aは、断熱芯材53の上面および下面に接着材等で接着してもよいし、縦骨8、9の金属骨材60に、溶接やブラケットなどで連結してもよい。
金属骨材60Aは、屋外面材51の屋外見込み面部512Aや屋外見付け面部513つまり屋外上面部514には接触しておらず、隙間(空気層)が介在されている。これにより、屋外面材51および金属骨材60A間が熱橋となることを防止できる。また、金属骨材60Aの屋内側である屋内見付け片部63Aは、屋内面材52に接着材等で接着されている。
このような第2実施形態では、前記第1実施形態と同様の効果がある。
さらに、上骨6、下骨7を設けたので、第1実施形態の扉3に比べて、扉3Aの剛性を向上でき、扉3Aの熱反りを抑制できる。
また、上骨6、下骨7は、金属骨材60Aで構成し、樹脂骨材を用いていないので、省スペースで配置できる。さらに、金属骨材60Aは、断面L字型のスチール材で構成されており、室外側見付け片部を設けていないので、屋外面材51から金属骨材60Aには熱が伝わり難くなり、熱橋の発生を効果的に防止できる。
その上、金属骨材60Aは、扉3Aの補強用に配置されるだけであり、屋外面材51および屋内面材52の連結には用いられていないので、扉3Aは簡易な構造を維持できる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態の玄関ドア1Bを、図6に基づいて説明する。第3実施形態の扉3Bは、扉3Bの上面および下面における屋外面材51と屋内面材52との連結構造が、前記第1実施形態と相違するものである。その他の構成は、前記第1実施形態と同一であるため、説明を省略する。
屋外面部511の上下に連続する屋外見込み面部512A、512Bと、屋内面部521の上下に連続する屋内見込み面部522A、522Bとは、高さ位置(上下方向の位置)が異なるように配置されている。
すなわち、屋外見込み面部512Aは、屋内見込み面部522Aよりも上方に配置され、屋外見込み面部512Aの屋内側端部と、屋内見込み面部522Aの屋外側端部とは、上下に対向して配置されている。これらの間には断熱部材65Bが配置され、屋外見込み面部512Aおよび屋内見込み面部522Aに接着されている。したがって、第3実施形態では、屋外上面部514Bは、屋外見込み面部512Aで構成され、屋内上面部524Bは、屋内見込み面部522Aで構成されている。
屋内見込み面部522Aの表面(上面)には、加熱発泡材176がリベット66で取り付けられている。加熱発泡材176の屋外側端部は、断熱部材65および屋外見込み面部512Aの屋内側端部よりも屋内側の位置に配置されており、加熱発泡材176が屋外見込み面部512Aに接触しない位置に配置されている。また、加熱発泡材176の厚さ寸法(上下方向の寸法)は、断熱部材65Bの厚さ寸法と同程度とされ、加熱発泡材176の上面の高さ位置は、屋外見込み面部512Aの上面の高さ位置以下とされている。
同様に、屋外見込み面部512Bは、屋内見込み面部522Bよりも下方に配置され、屋外見込み面部512Bの屋内側端部と、屋内見込み面部522Bの屋外側端部とは、上下に対向して配置され、その間には断熱部材65Bが配置され、屋外見込み面部512Bおよび屋内見込み面部522Bに接着されている。
このような第3実施形態では、屋外上面部514Bである屋外見込み面部512Aが屋内上面部524Bである屋内見込み面部522Aよりも上方に位置しているため、屋内見込み面部522Aに取り付けた加熱発泡材176が扉3Bの外部から視認されることを防止でき、意匠性を向上できる。
[変形例]
なお、本発明は以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、第3実施形態では、屋外見込み面部512Aを屋内見込み面部522Aよりも上方に配置していたが、屋外見込み面部512Aを屋内見込み面部522Aの下方に配置してもよい。また、屋外見込み面部512Bを屋内見込み面部522Bの上方に配置してもよい。
第2実施形態の金属骨材60Aは略L字状の鋼材で構成していたが、縦骨8、9の金属骨材60のようなチャンネル材で構成してもよい。ただし、略L字状の金属骨材60Aを用いれば、屋外面材51を断熱部材65や断熱芯材53に接着させて組み立てる際に、金属骨材60Aと屋外面材51の屋外見付け面部513とが干渉しないため、容易に組み立てることができる。
また、第2実施形態では、下骨または上骨の一方を設けずに、残りの三方の骨材で構成してもよい。
加熱発泡材176は、断熱部材65よりも屋内側に配置されていたが、加熱発泡材176の屋外側端縁を断熱部材65と重なる位置に配置してもよい。加熱発泡材176は、少なくとも非発泡状態で、屋外面材51に接触しない位置に配置されていればよい。
本発明の建具は、採光部を備えない玄関ドアであったが、採光部を有する扉を用いた玄関ドアでもよい。また、本発明の建具は、玄関ドアに限らず、勝手口ドアなど出入り口の各種ドアとして利用できる。この際、本発明は、親扉、子扉の2枚の扉が設けられた建具にも適用でき、さらには、引戸タイプの建具にも適用できる。また、ドア枠としては、アルミ製の屋外部材と、樹脂製の屋内部材とで構成したドア枠でもよいし、アルミ製のドア枠でもよい。さらに、ドア枠としては、少なくとも縦枠30、40を備えていればよく、下枠を備えないドア枠も用いることができる。
1、1A、1B…玄関ドア、2…建具枠であるドア枠、3、3A、3B…戸体である扉、4…丁番、5…骨材、6…上骨、7…下骨、8、9…縦骨、10…上枠、20…下枠、30…縦枠、40…縦枠、51…屋外面材、52…屋内面材、53…断熱芯材、60、60A…金属骨材、65、65B…断熱部材、80、90…樹脂骨材、150…エッジ材、176…加熱発泡材、511…屋外面部、512A、512B、512C、512D…屋外見込み面部、513…屋外見付け面部、514、514B…屋外上面部、521…屋内面部、522A、522B、522C、522D…屋内見込み面部、523…屋内見付け面部、524、524B…屋内上面部。

Claims (5)

  1. 建具枠と、前記建具枠に対して開閉可能に取り付けられた戸体とを備え、
    前記戸体は、
    断熱芯材と、金属製の屋外面材と、金属製の屋内面材とを備えて構成され、
    前記屋外面材は、前記断熱芯材の屋外側に配置される屋外面部と、当該屋外面部の上端から屋内側に折曲されて形成された屋外上面部とを備え、
    前記屋内面材は、前記断熱芯材の屋内側に配置される屋内面部と、当該屋内面部の上端から屋外側に折曲されて形成された屋内上面部とを備え、
    前記屋外上面部および前記屋内上面部は、これらの間に配置された不燃性の断熱部材で連結され、
    前記屋内上面部の表面には、前記屋外上面部に接触しない位置に加熱発泡材が取り付けられている
    ことを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具において、
    前記屋外上面部は、前記屋外面部の上端から屋内側に延長された屋外見込み面部と、前記屋外見込み面部から前記断熱芯材側に延長された屋外見付け面部とを備え、
    前記屋内上面部は、前記屋内面部の上端から屋外側に延長された屋内見込み面部と、前記屋内見込み面部から前記断熱芯材側に延長された屋内見付け面部とを備え、
    前記屋外見付け面部および前記屋内見付け面部は屋内外方向に対向して設けられ、
    前記断熱部材は、前記屋外見付け面部および前記屋内見付け面部間に配置されて、前記屋外見付け面部および前記屋内見付け面部に固定されている
    ことを特徴とする建具。
  3. 請求項1に記載の建具において、
    前記屋外上面部は、前記屋外面部の上端から屋内側に延長された屋外見込み面部を備え、
    前記屋内上面部は、前記屋内面部の上端から屋外側に延長された屋内見込み面部を備え、
    前記屋外見込み面部および前記屋内見込み面部は上下方向に対向して設けられ、
    前記断熱部材は、前記屋外見込み面部および前記屋内見込み面部間に配置されて、前記屋外見込み面部および前記屋内見込み面部に固定されている
    ことを特徴とする建具。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の建具において、
    前記断熱芯材と、前記屋外上面部および前記屋内上面部との間には、少なくとも前記屋外面材とは接触しない金属骨材が配置されている
    ことを特徴とする建具。
  5. 請求項2に記載の建具において、
    前記加熱発泡材の屋外側端縁は、前記断熱部材と重なる位置に配置されている
    ことを特徴とする建具。
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