JP3386755B2 - 建 具 - Google Patents

建 具

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JP3386755B2
JP3386755B2 JP19370999A JP19370999A JP3386755B2 JP 3386755 B2 JP3386755 B2 JP 3386755B2 JP 19370999 A JP19370999 A JP 19370999A JP 19370999 A JP19370999 A JP 19370999A JP 3386755 B2 JP3386755 B2 JP 3386755B2
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昌雄 平野
禎 牛丸
俊彦 齊藤
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ワイケイケイエーピー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の玄関、勝手
口のドア、引戸や、雨戸等、通常の窓や出入口に開閉自
在に建込みされる建具に関する。
【0002】
【背景技術】近年の建物においては、快適な生活空間を
形成し、かつ冷暖房に使用するエネルギーを減少させて
省エネルギー化を図るために、外壁や建具等における断
熱性能が重視されている。このため、玄関ドア、玄関引
戸等の建具としても、断熱性能を有する建具が用いられ
るようになっている。
【0003】このような断熱性を有する建具としては、
室外側に面する室外面材と、室内側に面する室内面材と
の間に断熱部材を設けたドアが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
断熱性を有する建具では、室内外の各面材間の熱伝達が
遮断されているため、特に室外面材に直射日光が照射し
て室外面材の温度が高まると、室内面材との温度差が非
常に大きくなる。例えば直射日光が当たると、室内面材
が10〜25度の室温程度であっても、室外面材の温度
は70〜90度程度まで上昇してしまう。そして、鋼板
などで形成されている室内外面材は、その温度上昇によ
って熱伸びするが、室内外面材の温度差が大きくなる
と、熱伸び量も大きく相違し、このため、建具が反って
しまうという問題があった。
【0005】また、室外面材が木製の場合には、その室
外面に塗布された防水用の塗装が直射日光によって紫外
線劣化し、防水性が経年的に低下したり、樹脂製の場合
でも、紫外線劣化によって室外面が変色する等の問題が
あった。
【0006】さらに、これらの問題は、断熱部材が介在
されていない一般的な建具においても同様に生じる場合
があった。
【0007】本発明の目的は、直射日光による室外面の
熱伸び量を小さくして反りを抑えたり、劣化を抑えるこ
とができる建具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の建具
は、基本ユニットと、この基本ユニットの室外面側に取
り付けられて基本ユニットの室外面の一部または全面を
覆う付帯ユニットとを備え、この付帯ユニットは、上下
に細長いガイド部材を介して前記基本ユニットの室外面
に取り付けられる縦材を備え、この縦材には上下方向に
沿ったリップ溝が設けられ、このリップ溝が前記ガイド
部材に嵌合することで、前記縦材が当該ガイド部材に上
下にスライド可能に嵌め込まれていることを特徴とする
ものである。
【0009】なお、基本ユニットとは、その基本ユニッ
ト単独で建具として必要とされる剛性、防水性、遮音性
等を有するユニットを意味する。具体的には、四周框組
みされた上框、下框および左右の竪框と、この框の室内
外にそれぞれ取り付けられた室内面材および室外面材
と、この室内外面材間に配置された紙や樹脂製などの断
熱性を有するハニカムコア(ペーパーハニカムなど)
や、発泡ウレタン樹脂等の断熱部材とを備えるものなど
が利用できる。
【0010】このような建具においては、基本ユニット
の室外面側に付帯ユニットを設けているので、基本ユニ
ットにおいては、付帯ユニットでカバーされている部分
に直接日光が照射するのを遮蔽することができる。この
ため、基本ユニットに照射する直射日光を少なくした
り、あるいはまったく無くすことができ、基本ユニット
の温度上昇を抑えることができる。従って、基本ユニッ
トの室外面材および室内面材の熱伸び量を低減でき、建
具の反りを減少できる。また、直射日光の照射を抑える
ことで紫外線劣化も抑制できるから、基本ユニットの室
外面が木製や樹脂製の場合でも、紫外線等による劣化を
抑えることができる。
【0011】以上において、前記付帯ユニットは、前記
基本ユニットへの日射の少なくとも一部を遮蔽して基本
ユニットの室内外面の温度差を所定範囲に抑えることが
可能な大きさに形成されていることが好ましい。付帯ユ
ニットは、基本ユニットの室外面全体を遮蔽してもよい
が、一部のみでもよい。この際(一部のみの場合)、付
帯ユニットの大きさ、具体的には、付帯ユニットで遮蔽
される基本ユニットの面積は、付帯ユニットで遮蔽され
ない基本ユニットの露出面に直射日光が照射した際に、
基本ユニットの室内外面の温度差が所定範囲、つまり基
本ユニットの室内外面の各熱伸び量の差が所定範囲にな
って反り量を許容できる範囲内に納めることができれば
よい。こうすることにより、基本ユニットの室外側を熱
伸びする金属で形成しても、その反りを確実に防止でき
る。なお、反り量の許容範囲は、建具自身の寸法、構
造、材質、遮蔽する部位などの諸設計条件によっても大
きく相違するため、実施にあたってはそれらの条件に応
じて適宜設定すればよい。しかし、通常多く用いられる
建具では、付帯ユニットで遮蔽される基本ユニットの面
積でいうと、熱伸びを生じる可能性がある基本ユニット
の室外側面積のうち、25%以上、好ましくは30%以
上、より好ましくは40%以上の面積を付帯ユニットで
覆うことで、反り量を許容範囲に抑えることが可能であ
る。25%より小さいと、反りによって建て付けが悪く
なる可能性がある。
【0012】また、前記基本ユニットの外周には前記付
帯ユニットの外周を保持するエッジ材が設けられ、この
エッジ材と付帯ユニットとの間には、当該付帯ユニット
の面内方向の伸縮を許容する隙間が形成されていること
が好ましい。このような場合には、付帯ユニットが直射
日光を受けて熱伸びする場合でも、この熱伸びによる変
位量を隙間で吸収でき、付帯ユニットが室外側にはらも
うとするのを防止できる。
【0013】前記付帯ユニットは、前記基本ユニットの
室外面の少なくとも外周に沿った部分を被覆しているこ
とが好ましい。このような構成によれば、室外面の外周
部分や端面側に雨水等が入り込み難くなるから、この外
周部分や端面に錠部材やヒンジ等の他部材をビス止めし
ても、ビス孔から雨水が浸入する心配がない。従って、
建具としての止水性を良好に維持でき、建具を玄関ドア
の戸板や引戸の障子等として良好に利用できる。
【0014】前記付帯ユニットは、断熱層を備えている
ことが好ましい。この際、付帯ユニット自体が、木や樹
脂等の断熱性部材で構成されている場合には、付帯ユニ
ット自体が断熱層となる。また、付帯ユニットを、基本
ユニットの室外面に対して所定間隔離れて配置されたア
ルミなどの金属製の板材を備えて構成した場合には、こ
の板材および基本ユニットの室外面間の空気層によって
前記断熱層が形成される。
【0015】付帯ユニットに断熱層が設けられていれ
ば、仮に付帯ユニットの室外面をアルミなどの熱伝導率
の高い金属板等で形成しても、その付帯ユニットに照射
することで発生する熱が前記断熱層で遮断されて基本ユ
ニット側に伝達されないため、基本ユニットの室外面の
熱伸びや、熱による室外面の劣化をより確実に防ぐこと
ができる。
【0016】前記基本ユニットは、四周框組みされた上
框、下框および左右の竪框と、この框の室内外にそれぞ
れ取り付けられた室内面材および室外面材と、この室内
外面材間に配置された断熱部材とを備えて構成されてい
ることが好ましい。このような本発明は、基本ユニット
に照射される直射日光が制限されことにより、基本ユニ
ットの室内外面の温度に大きな相違が生じず、熱伸びに
よる反りを防止できるので、従来大きな温度差が生じ易
かった建具、すなわち、框、室内外の面材、および断熱
部材を備えることで断熱性能を有していた建具に特に有
効である。
【0017】一方、前記基本ユニットは、四周框組みさ
れた上框、下框および左右の竪框とを備え、これらの框
は、室外側の室外部材と、室内側の室内部材と、これら
の室内外部材を連結する断熱部材とで構成されていても
よい。このような場合でも、建具に断熱性能が付与され
ることになるが、このような断熱性能を有する建具にお
いても、前述と同様に、従来生じ易かった反りを確実に
抑えることができる。
【0018】さらに、本発明の建具では、基本ユニット
に建具構成部品が設けられていてもよい。ここで、「建
具構成部品」とは、例えば、各種のヒンジ、デットボル
トを有するドアセットやクレセント等の錠部材(含む電
気錠)、戸車、ノブ、ハンドル、ドアクローザ等々、ド
アや引戸などといった建具の種類に応じて設けられる構
成部材をいう。基本ユニットは建具として必要な剛性等
の基本性能を有しているから、建具構成部品を確実に取
り付けることができ、例えば、建具をドアや引戸として
良好に機能させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。 〔第1実施形態〕図1は、本発明の第1実施形態に係る
建具としての断熱ドア1を示す外観姿図、図2、図3
は、断熱ドア1の縦断面図および横断面図、図4は、断
熱ドア1を模式的に示す分解斜視図である。断熱ドア1
は、いわゆる親子ドアであり、建物の玄関開口部に設け
られるドア枠10と、ドア枠10内に配置される戸板2
0と、同じくドア枠10内に配置されて通常時には締め
切られることが多い袖パネル30とで構成され、主に戸
板20および袖パネル30に断熱性が付与されている。
なお、袖パネル30は、その主要な構成が戸板20と同
じであり、戸板20を詳説することで理解できるので、
以下では袖パネル30の説明を省略する。
【0020】ドア枠10は、それぞれアルミの押出形材
からなる上枠11、下枠12、および左右の縦枠13を
四周枠組みして形成されている。各枠材11〜13の室
内側に設けられたリップ溝11A〜13Aには、図5、
図7にも拡大して示すように、係止用のツメ部14A,
15A,16Aを有したアタッチメント14,15,1
6がワンタッチ式で着脱自在に取り付けられている。
【0021】このようなアタッチメント14〜16とし
ては、例えば樹脂製のものとアルミ製のものとがあり、
また、特に上枠11および縦枠13用のアタッチメント
14,16としては、実線で示したアングル無しのもの
と、一点鎖線で示したアングル有りのものとが用意され
ている。これらのアタッチメント14〜16は、その材
質や形状が異なるものの中から適宜選択して用いられる
ことで、各枠材11〜13を変えずにドア枠10として
の納まりや意匠面でのバリエーションを増やすことが可
能である。
【0022】一方、戸板20は、図4にも示すように、
基本ユニットとしての戸板本体21と、戸板本体21の
室外面における中窓24部分を除いた略全面を覆う付帯
ユニットとしての遮蔽体22と、中窓24の室内側の四
周縁を覆う化粧額縁23とを備えている。
【0023】戸板本体21は、それぞれ中空のアルミ押
出形材からなる上框211、下框212、および左右の
竪框213を四周枠組みして形成した框組み214と、
框組み214内に配置された断熱性を有するペーパーハ
ニカムコア215と、このペーパーハニカムコア215
および框組み214の室内外側に接合された鋼板21
6,217からなり、中央に中窓24用の開口部218
を有している。そして、ペーパーハニカムコア215に
より、戸板本体21に断熱性能が付与され、戸板本体2
1での室内外側の熱伝達が行われ難くなっている。
【0024】また、図6において、框組み214の一方
の竪框213は他方に比べて大きな断面寸法を有し、よ
り大きな接触面積で鋼板216,217と接触してい
る。このため、竪框213の室内面には、室外側に後退
した段差部213Aが設けられ、この段差部213Aを
埋めるようにして断熱シート213Bが貼設されてい
る。すなわち、竪框213はその断面寸法が大きいこと
により、室外側の熱による室内側への影響が懸念される
が、室内面の大部分を断熱シート213Bを介して鋼板
217と接触させることで、竪框213を介して伝わる
室外側の鋼板216の熱を室内側の鋼板217(戸板本
体21の室内面)に達し難くしている。
【0025】戸板本体21を構成する框組み214にお
いて、上框211の上端は、図5に示すように、立上部
分に跨設された上エッジ材219で閉塞されており、こ
れによって上框211の長手方向に沿った二条の排水ス
ペース220,221が形成されている。このような排
水スペース220,221は、雨水等の排水流路として
の役目の他、電気錠223(図3、図6)のための電気
配線223A(一点鎖線)用のスペースとしても用いら
れ、また、上エッジ材219を取り外すことで容易にメ
ンテナンス可能である。さらに、図2において、下框2
12にも、下方から下エッジ材222があてがわれてビ
ス止めされている。
【0026】框組み214の各竪框213は、断面矩形
の中空とされ、図6にも示すように、一方の竪框213
の中空部には袖パネル30に対して係脱する前記電気錠
223が収容されている。このことにより、電気錠22
3固定用に穿設された竪框213のビス孔から雨水が浸
入した場合でも、雨水が竪框213の中空部を伝って落
下するようになり、ペーパーハニカムコア215に達す
る心配がない。縦框213に穿設される縦エッジ材22
4固定用のビス孔から浸入する雨水に対しても同じであ
る。さらに、図7に示すように、このような構成は他方
の竪框213でも同様であり、竪框213に縦エッジ材
224に加えてドア枠10との接続を行うヒンジ25が
固定されていても、この固定部分から浸入する雨水がペ
ーパーハニカムコア215内まで達することはない。
【0027】図8には、中窓24の縦断面が拡大して示
されている。中窓24は、戸板本体21の開口部218
内に収容された枠体225を備え、この枠体225は、
アルミ押出形材からなる上枠226、下枠227、およ
び左右の縦枠228をビスによって互いに90°接合し
て枠組みされている。枠体225内には複層のガラスパ
ネル229が配置され、ガラスパネル229の室外面が
各枠材226〜228の室外側のヒレ部226A,22
7A,228A(縦枠228のヒレ部228Aは図3参
照)にシール材230を介して支持され、室内面が枠体
225に室内側からビス止めされた化粧額縁23の内周
縁でシール材231を介して支持されている。
【0028】化粧額縁23は、同一断面形状の四本のア
ルミ製あるいは樹脂製の形材232を、溶接や接着、あ
るいはブラケットを介して互いに45°接合して枠組み
したものであり、室内側から見た場合(内観)の意匠性
の向上が図られている。
【0029】このような中窓24は、次のように施工さ
れる。先ず、枠体225を室内側から室外側に向けて開
口部218内に挿入し、枠体225の室内側の外周縁部
分を戸板本体21の室内面に係止させる。この際、枠材
226〜228のヒレ部226A〜228Aと戸板本体
21の室外面とは略面一となり、これらの境界部分を止
水材233によるテーピングだけで止水処理を施す。こ
の後、各縦枠228の室外側のヒレ部228Aを係止片
228B(図3)を介して戸板本体21の室外面に係止
させ、これによって枠体225を戸板本体21の開口部
218内に固定する。次いで、ガラスパネル229を枠
体225内に配置し、化粧額縁23を枠体225にビス
止めする。
【0030】以下には、戸板本体21を覆う遮蔽体22
について詳説する。図1、図4において、遮蔽体22
は、アルミの押出形材で板材として形成され、かつ戸板
本体21の室外面の四周縁を覆う上横材234、下横材
235、および左右の第1縦材236を備え、各第1縦
材236の内側には一対の第2縦材237が配置され、
各第2縦材237のさらに内側には中窓24の左右の縁
を覆う一対の第3縦材238が配置されている。この遮
蔽体22により、断熱性が付与された戸板本体21への
直射日光の照射を遮蔽し、室外面の温度が上昇すること
(室内面が熱伸びすること)で生じる反りを防止してい
る。また、直射日光の他、戸板本体21に雨水等が直に
降り注ぐのを遮蔽し、耐候性・耐久性を向上させてい
る。
【0031】上下の横材234,235と第1縦材23
6とは、第1縦材236が通った状態(縦がち・縦通
し)でビス止めによって90°接合され、全体枠状に形
成されている。この際、第1縦材236は、図6、図7
に拡大して示すように、外周側の見込み片236Aがビ
ス236Bによって縦エッジ材224の室外側に固定さ
れている。見込み片236Aに穿設されるビス孔(図示
略)は長孔とされている。第1縦材236の他方側の見
込み片236Cにはリップ溝236Dが設けられ、この
リップ溝236Dが戸板本体21側に貼設された樹脂製
のガイド部材239に嵌合されている。
【0032】つまり、縦長の第1縦材236は、直射日
光が照射すると縦方向の熱伸びが生じるが、左右のうち
の一方の側では長孔によってビス236Bとの間での干
渉が避けられ、他方の側ではガイド部材239に沿って
スライドし、第1縦材236としての熱伸びが戸板本体
21側に妨げられずに行われるようになっている。
【0033】なお、ガイド部材239は、予め第1縦材
236に嵌合されており、枠状に組まれた各板材234
〜236を戸板本体21に取り付けるのと同時に、該戸
板本体21の室外面に貼設される。また、ガイド部材2
39を貼設するには、接着剤や両面テープの他、面ファ
スナーを用いてもよい。ガイド部材239の材質は金属
でもよいが、熱を戸板本体21側に伝え難い低熱伝導率
の樹脂製とすることが好ましい。そして、第1縦材の見
込み片236A,236Cは、これ自体が補強リブとし
て作用し、第1縦材236の剛性を向上させるのにも役
立っている。
【0034】ところで、枠状に組まれた上横材234、
下横材235、および第1縦材236においては、図2
に示すように、下横材235の下端が戸板本体21の下
エッジ材222に載置され、図2、図5に示すように、
上横材234の上端が上エッジ材219に係止されてい
る。この際、上横材234側では、上横材234の上端
と上エッジ材219の平面部分との間に隙間240が設
けられている。
【0035】つまり、直射日光の照射面積は上下の横材
234,235に比して第1縦材236の方が大きいた
め、下横材235の下端が下エッジ材222に載置され
ている本実施形態では、第1縦材236の縦方向への熱
伸びに伴って上横材234が上方に移動する。この際、
上横材234と上エッジ材219との間の隙間240で
熱伸びよる変位量が吸収され、遮蔽体22の熱伸びを戸
板本体21側と干渉することなく生じさせることが可能
である。
【0036】なお、本実施形態では、下エッジ材222
の室外端が上方に折曲しており、枠状に組まれた遮蔽体
22の上横材234、下横材235、および第1縦材2
36を、上方の隙間240を利用して倹飩式に戸板本体
21に取り付ける際、下横材235を下エッジ材222
の前記折曲部分でガイドさせて容易に落とし込むことが
可能である。そして、下横材235も水平な二条のガイ
ド部材239を介して戸板本体21に取り付けられてい
る。また、上下の横材234,235および第1縦材2
36が見付け方向に若干熱伸びすることを考慮し、前述
した第1縦材236固定用のビス236Bと見込み片2
36Aとの間には、該熱伸びによる変位を吸収するゴム
座金等の弾性体が介装されている。
【0037】遮蔽体22を構成する第2、第3縦材23
7,238も、アルミ製の押出形材であり、第1縦材2
36と同じく板材である。先に第3縦材238は、図3
に示すように、左右両側の見込み片238Aに設けられ
たリップ溝238Bを二条のガイド部材239に嵌合す
ることで、戸板本体21および枠体225に対して上下
スライド可能に取り付けられている。一方、第2縦材2
37は、その左右両側の見込み片237A(図6、図7
に一方のみを図示)が、第1縦材236および第3縦材
238(図3)の対向し合う見込み片236C,238
Aに設けられた係合部236E,238C(図3)に係
合しており、やはり上下にスライド可能である。
【0038】これら第2、第3縦材237,238の上
端側および下端側は、上横材234および下横材235
にそれぞれ呑み込まれている。すなわち、図8におい
て、上横材234の下側の見込み片234A、および下
横材235の上側の見込み片235Aには、第2、第3
縦材237,238の外形形状にならった切り欠き(図
示略)が設けられ、この切り欠き部分にそれらの上下端
部側が印籠形式で呑み込まれている。
【0039】第2、第3縦材237,238の下端は、
下横材235の見込み片235Aの下方に設けられた別
の見込み片235B上に載置されている。上横材234
にも同様な見込み片234Bが設けられ、この見込み片
234Bおよび前記見込み片235Bの各室内側には、
第2、第3縦材237,238の上下端に係止される係
止部234C,235Cが設けられている。従って、中
窓24に近い上横材234の下側や、下横材235の上
側は、戸板本体21に取り付けられた第2、第3縦材2
37,238に確実に係止されることになり、室外側へ
のばたつきが抑えられている。なお、第2、第3縦材2
37,238においても、それぞれの見込み片237
A、238Aにより、それらの剛性の向上が図られてい
る。
【0040】以上のような遮蔽体22では、上横材23
4、下横材235、第1〜第3縦材236〜238が見
込み片234A,235A,236A,237A,23
8Aを有することで、その室外面が戸板本体21から離
間しており、各横材234,235、各縦材236〜2
38と戸板本体21との間には断熱層としての空気層2
41が形成されている。この空気層241により、遮蔽
体22の熱が戸板本体21に伝達され難くなり、戸板本
体21の熱伸びや熱による劣化が確実に抑制される。な
お、このような空気層241を外部と良好に連通させ、
空気層241内と外部との間で空気を流通させてもよ
く、このような場合には、遮蔽体22の裏面側での放熱
が良好に行えるので、遮蔽体22に直射日光が照射して
も室外面の温度上昇を抑えることができ、戸板本体21
だけでなく遮蔽体22自身の熱伸びも防止できる。
【0041】このような本実施形態においては、上横材
234、下横材235、第1〜第3縦材236〜238
を遮蔽体22として予め組み立てておき、下横材23
5、第1、第3縦材236,238にはガイド部材23
9を嵌め込んでおく。この状態から、遮蔽体22を戸板
本体21に組み付け、戸板20を完成させる。断熱ドア
1全体の設置は、通常のドア施工と同じ手順で行われ
る。すなわち、建物の玄関開口部分にドア枠10を固定
し、ドア枠10に対して戸板20、袖パネル30をヒン
ジ25およびドアクローザ248(図5)等を介して取
り付ければよい。
【0042】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。 1)断熱ドア1の戸板20は、断熱性を有する戸板本体
21と、この戸板本体21の室外側に配置された遮蔽体
22とを備えているため、戸板本体21の室外面に直射
日光が照射するのを遮蔽でき、室外面の温度が上昇する
のを防止できる。従って、戸板本体21への直射日光の
照射が遮蔽されることにより、その室外面と室内面との
温度差を小さくできるから、建具としての基本性能が要
求される戸板本体21の反りを有効に防止でき、また、
紫外線による劣化を防止できる。
【0043】2)戸板本体21の室外側が遮蔽体22で
覆われていることで、雨水等も直接戸板本体21に降り
注ぐことがなく、雨水による劣化も確実に防止でき、耐
候性・耐久性を向上させることができる。
【0044】3)戸板本体21の外周には遮蔽体22の
外周を保持する上エッジ材219、下エッジ材222、
および左右の縦エッジ材224が設けられ、上エッジ材
219と遮蔽体22との間には、遮蔽体22の縦方向の
伸縮を許容する隙間240が形成されているので、遮蔽
体22が直射日光を受けて熱伸びしても、この熱伸びに
よる変位量を隙間240で吸収でき、遮蔽体22が室外
側にはらもうとするのを防止できる。また、隙間240
が設けられていることで、遮蔽体22を熱伸びする金属
材料で形成しても何ら問題を生じないから、遮蔽体22
を構成する各横材234,235、各縦材236〜23
8をアルミの押出形材で形成でき、加工性を良好にでき
る。
【0045】4)遮蔽体22の第2、第3縦材237,
238は、上横材234および下横材235に対して印
籠形式で挿入されているとともに、各横材234,23
5には各縦材237,238の室内側に係止される係止
部234C,235Cが設けられているので、戸板本体
21に固定された各縦材237,238に各横材23
4,235を確実に係止でき、各横材234,235の
室外側へのばたつきを防止できる。具体的には、中窓2
4に近い上横材234の下側や、下横材235の上側
を、戸板本体21に取り付けられた第2、第3縦材23
7,238に確実に係止でき、そのばたつきを防止でき
る。
【0046】5)遮蔽体22は、戸板本体21の室外面
の外周に沿った部分まで被覆しているため、該室外面の
外周部分や戸板本体21の端面側に雨水等を入り込み難
くできる。従って、戸板本体21の端面側に電気錠22
3、ヒンジ25等の建具構成部品をビス止めしても、ビ
ス孔から雨水が浸入する心配がなく、戸板20としての
止水性を良好に維持でき、戸板20をドア用に良好に用
いることができる。そして、これらの電気錠223、ヒ
ンジ25、およびドアクローザ248などの戸板構成部
品は、戸板20の中でも戸板としての剛性を有する戸板
本体21に取り付けられているので、各構成部品を戸板
20に確実に取り付けることができるうえ、戸板20の
開閉中にそれらの構成部材の取付け部が変形等して機能
しなくなる心配がなく、断熱ドア1の耐久性を向上させ
ることができる。
【0047】6)遮蔽体22は、戸板本体21との間に
断熱層としての空気層241を備えているので、遮蔽体
22が熱伝導率の高いアルミで形成されていても、その
遮蔽体22に照射することで発生する熱を空気層241
で遮断して戸板本体21側に伝達し難くでき、戸板本体
21の室外面の熱伸びや、熱による室外面の劣化をより
確実に防ぐことができる。
【0048】7)戸板20は、戸板本体21に照射され
る直射日光が制限されることにより、戸板本体21の室
内外面の温度に大きな相違が生じず、熱伸びによる反り
が防止されので、従来大きな温度差が生じ易かった断熱
性能を有する建具として特に有効である。
【0049】8)遮蔽体22を構成する第1縦材236
の熱伸び時には、第1縦材236の一方の側では長孔に
よってビス236Bとの間での干渉が避けられ、他方の
側ではガイド部材239に沿ってスライドするので、第
1縦材236の熱伸びを戸板本体21側に妨げられずに
許容できる。また、第2縦材237では、第1、第3縦
材236,238間にスライド可能に係合され、第3縦
材238においても、ガイド部材239を介してスライ
ド可能に戸板本体21に取り付けられているので、これ
らの縦材237,238の熱伸びも戸板本体21側に妨
げられずに許容できる。従って、遮蔽体22全体が縦方
向に熱伸びした場合、遮蔽体22を戸板本体21に取り
付けた状態でも、その熱伸びを許容でき、熱伸びによる
変位量が前述した隙間240で吸収されるのと相まっ
て、遮蔽体22での反りの発生を一層確実に防止でき
る。
【0050】9)遮蔽体22は、その縦長の形状によ
り、主に縦方向への熱伸びが許容されればよいが、本実
施形態では、下横材235が水平なガイド部材239を
介して戸板本体21に取り付けられていたり、第1縦材
236の戸板本体21へのビス止め用にゴム座金等の弾
性材が介装されているため、遮蔽体22の横方向への若
干の伸びをも確実に許容できる。
【0051】10)遮蔽体22は、戸板本体21に倹飩式
で取り付けられる際に、下端が戸板本体21の下エッジ
材222の折曲部分でガイドされ、その下端を容易に落
とし込むことができ、作業を迅速かつ確実にできる。
【0052】11)遮蔽体22の各横材234,235や
各縦材236〜238には、見込み片234A,234
B,235A,235B,236A,236C,237
A,238Aが設けられているため、それらの剛性を向
上させることができ、遮蔽体22として予め組み立てた
場合でも撓んだりせず、取り扱いを容易にできる。さら
に、剛性の向上により、強風時の負圧等にも十分に対抗
できる。また、見込み片234A,234B,235
A,235B,236A,236C,237A,238
Aは放熱フィンとしても作用するので、遮蔽体22の熱
を空気層240に効率よく逃がすことができ、遮蔽体2
2の温度上昇を抑えて遮蔽体22の熱伸びをより生じ難
くできる。
【0053】12)戸板20には中窓24が設けられてい
るが、この中窓24を構成する枠体225と遮蔽体22
とは別体であるため、遮蔽体22の熱伸びが枠体225
内のガラスパネル229や、中窓24用に設けられた戸
板本体21の開口部218によっても妨げられる心配が
なく、遮蔽体22に熱伸びが生じた場合でも、その熱伸
びを確実に許容できる。
【0054】13)中窓24の枠体225と遮蔽体22と
が別体であることにより、枠体225を各枠材226〜
228の90°接合によって組み立てることができ、枠
体225の止水処理を通常一般的な枠組みに適用される
方法で行えるうえ、戸板本体21と枠体225の室外側
の境界では、止水材233を貼り付けるだけで止水処理
を行え、止水性や作業性を良好にできる。
【0055】14)ドア枠10に取り付けられるアタッチ
メント14〜16は、その材質や形状が異なるものの中
から適宜選択して用いられるため、各枠材11〜13を
変えずにドア枠10としての納まりや意匠面でのバリエ
ーションを増やすことができる。
【0056】〔第2実施形態〕図9、図10には、本発
明の第2実施形態に係る断熱ドア2(片開きドア)の縦
断面図および横断面図が示されている。なお、本実施形
態では、前記第1実施形態と同様な部材に同一符号を付
し、それらの説明を省略または簡略化する。
【0057】断熱ドア2では、ドア枠10にも断熱性が
付与されている。ドア枠10を構成する各枠材11〜1
3は、断熱形材からなり、すなわち、それぞれアルミ製
の室外部材111A,112A,113Aと、アルミ製
の室内部材111B,112B,113Bと、これらの
室外部材111A,112A,113Aおよび室内部材
111B,112B,113Bをそれぞれ連結するウレ
タン樹脂製の断熱部材111C,112C,113Cと
で構成されている。ただし、このような断熱部材として
は、樹脂を注入して構成するものに限らず、予め成形さ
れかつ室内外部材間にかしめにより結合される板状の断
熱部材でもよい。
【0058】戸板20の遮蔽体22は、断熱性を有し、
かつ戸板本体21の室内面に密着された断熱パネル24
2をその主な構成としている。この断熱パネル242
は、発泡ポリスチレンフォームや発泡ウレタンフォーム
等の樹脂製保温材を、表裏両面から樹脂板や金属板で挟
み込んだサンドイッチ構造のものや、厚肉板状の樹脂製
充実パネル、あるいは木製パネル等で構成され、従っ
て、断熱パネル242自身が断熱層を形成していること
になる。このような断熱パネル242は、四周が戸板本
体21側の各エッジ材219,222、224で保持さ
れている。
【0059】また、本実施形態の断熱パネル242に
は、中窓24に対応した縦長の開口部243、および開
口部243と左右の端部と間の中間位置に設けられた縦
長の別の開口部244が設けられている。
【0060】開口部243には室外用のアルミ製の化粧
額縁26が嵌め込まれている。化粧額縁26は、同一断
面形状の形材245を45°接合によって枠組みしたも
のであり、室外側が断熱パネル242の室外面に係止さ
れ、室内側には中窓24用の枠体225がビス止めされ
ている。また、枠体225の室内側には、第1実施形態
と同様に室内用の化粧額縁23がビス止めされている。
これにより、断熱パネル242の開口部243周りは、
各化粧額縁23,26および枠体225を用いて戸板本
体21と共に挟持されるようになっている。
【0061】一方、各開口部244には、断面略T字状
の化粧モール246が配置されている。化粧モール24
6は、室内側の端部がガイド部材239を介して戸板本
体21に取り付けられている。これにより、断熱パネル
242においては、左右の端部から化粧額縁26で押さ
えられた開口部243までの寸法が大きくても、断熱パ
ネル242が室外側にはらんだり、ぶかぶかする心配が
ない。
【0062】このような本実施形態では、断熱パネル2
42の戸板本体21への取付と、各エッジ材219,2
22、224の戸板本体21への取付とを略同時に行っ
た後、化粧額縁26および化粧モール246を室外側か
ら開口部243、244内に配置する。次いで、開口部
243内に室内側から枠体225を配置して化粧額縁2
6にビス止めし、さらに、化粧額縁23を枠体225に
ビス止めする。他の手順は第1実施形態と略同じであ
る。
【0063】本実施形態によれば、第1実施形態と略同
様な構成により、前述した1)、2)、5)〜7)、1
3)、14)の効果を得ることができる。また、以下の効
果がある。 15)戸板20の中窓24には室外側から化粧額縁26が
設けられているが、この化粧額縁26は枠体225とは
別体であるため、枠体225を形材232の90°接合
によって枠組みした場合でも、形材245を45°接合
して化粧額縁26を枠組みでき、その外観を良好にでき
る。
【0064】16)断熱ドア2では、戸板20の他にドア
枠10も断熱性を有しているから、断熱ドア2全体とし
ての断熱性能を向上させることができ、より快適な生活
空間を形成しでき、かつ省エネルギー化を一層促進でき
る。
【0065】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではない。前記各実施形態では、戸板本体21が
ペーパーハニカムコア215を用いることで断熱性を有
していたが、戸板本体の断熱構造は任意であり、例え
ば、ペーパーロールコアを用いてもよい。また、断熱構
造としては、第2実施形態で説明した断熱パネル242
のように、発泡ポリスチレンフォームや発泡ウレタンフ
ォーム等の樹脂製保温材を、表裏両面から樹脂板や金属
板で挟み込んだサンドイッチ構造のものや、厚肉板状の
樹脂製充実パネル、あるいは木製パネルであってもよ
く、その他としては、ペーパーハニカムコアまたはペー
パーロールコアの内部に樹脂製保温材を充填した構造を
適用してもよい。そして、戸板本体を樹脂製や木製とし
た場合には、遮蔽体で覆うことで室外面の紫外線劣化を
防止でき、耐候性・耐久性を向上させることができる。
【0066】さらに、戸板本体の断熱構造は、図11に
示すような構造であってもよい。図11に示す戸板本体
21は、框組み214を構成する各框が第2実施形態で
のドア枠10の各枠材11〜13のように断熱形材で構
成されている。すなわち、上框211を代表して説明す
れば、上框211は、アルミ製の室外部材211Aと、
アルミ製の室内部材211Bと、これらの室外部材21
1Aおよび室内部材211Bを連結する二条のウレタン
樹脂製の断熱部材211Cとで構成されている。框組み
214を構成する下框および竪框についても同様であ
る。このような戸板本体21でも、室内外間で断熱する
ことができ、このような戸板本体21に図示しない遮蔽
体を設けることで、特に前述した7)の効果を得ること
ができる。ただし、戸板本体や遮蔽体が断熱性を有しな
い場合でも本発明に含まれる。
【0067】前記各実施形態では、戸板本体21の略全
面を覆うような遮蔽体22が用いられていたが、遮蔽体
を戸板本体の一部を遮蔽するように構成してもよい。こ
のような遮蔽体は、例えば、第1実施形態での第2、第
3縦材237,238のいずれかを適宜省くなどして実
現可能である。そして、戸板本体21をどれぐらいの面
積で遮蔽するかは、遮蔽体で遮蔽されない戸板本体の露
出面に直射日光が照射した際に、戸板本体の室内外面の
温度差が所定範囲、つまり戸板本体の室内外面の各熱伸
び量の差が所定範囲になって反り量を許容できる範囲内
に納めることができればよい。こうすることにより、戸
板本体の室外側を熱伸びする金属で形成しても、その反
りを確実に防止できる。
【0068】前記各実施形態では、戸板20に中窓24
が設けられていたが、図12に示すように、戸板20の
中央にも中窓が存在しない場合でも本発明に含まれる。
さらに、このような場合には、図示したように、中窓2
0の中央部分全体を遮蔽体22の縦材247で遮蔽して
もよく、または、第1実施形態で用いたような第2、第
3縦材237,238を用いることで、戸板本体20の
室外面を一部露出させてもよい。
【0069】また、本発明の建具としては、ドアに限ら
ず、障子を有した引戸など、任意の建具であってもよ
い。その他、本発明の目的を達成できる範囲であれば、
建具を構成する各部材の形状や材質等は任意に決められ
てよい。
【0070】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
基本ユニットの室外面が付帯ユニットで遮蔽されている
ので、直射日光による室外面の熱伸び量を小さくして反
りを抑えたり、劣化を抑えることができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す外観姿図である。
【図2】第1実施形態を示す縦断面図である。
【図3】第1実施形態を示す横断面図である。
【図4】第1実施形態を模式的に示す分解斜視図であ
る。
【図5】図2の上側を拡大して示す拡大図である。
【図6】図3の右側を拡大して示す拡大図である。
【図7】図3の左側を拡大して示す拡大図である。
【図8】図2の中央を拡大して示す拡大図である。
【図9】本発明の第2実施形態を示す縦断面図である。
【図10】第2実施形態を示す横断面図である。
【図11】本発明の変形例を示す縦断面図である。
【図12】本発明の他の変形例を示す横断面図である。
【符号の説明】
1,2…建具である断熱ドア、21…基本ユニットであ
る戸板本体、22…付帯ユニットである遮蔽体、25…
建具構成部品であるヒンジ、211…上框、211C…
断熱部材、212…下框、213…竪框、215…断熱
部材であるペーパーハニカムコア、216…室内面材で
ある鋼板、217…室外面材である鋼板、219,22
2,224…エッジ材、223…他の建具構成部品であ
る電気錠、234,235…横材、234C,235C
…係止部、236,237,238…縦材、240…隙
間、241…断熱層である空気層、248…さらに他の
建具構成部品であるドアクローザ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−102855(JP,A) 特開 平11−36728(JP,A) 特開 平11−36729(JP,A) 特開 平4−323490(JP,A) 特開 昭51−8792(JP,A) 実開 昭60−108692(JP,U) 実開 昭60−133093(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 5/00 E06B 3/30 E06B 3/70

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本ユニットと、この基本ユニットの室
    外面側に取り付けられて基本ユニットの室外面の一部ま
    たは全面を覆う付帯ユニットとを備え、 この付帯ユニットは、上下に細長いガイド部材を介して
    前記基本ユニットの室外面に取り付けられる縦材を備
    え、 この縦材には上下方向に沿ったリップ溝が設けられ、 このリップ溝が前記ガイド部材に嵌合することで、前記
    縦材が当該ガイド部材に上下に スライド可能に嵌め込ま
    れていることを特徴とする建具。
  2. 【請求項2】 前記付帯ユニットは、前記基本ユニット
    への日射の少なくとも一部を遮蔽して基本ユニットの室
    内外面の温度差を所定範囲に抑えることが可能な大きさ
    に形成されている請求項1に記載の建具。
  3. 【請求項3】 前記基本ユニットの外周には前記付帯ユ
    ニットの外周を保持するエッジ材が設けられ、このエッ
    ジ材と付帯ユニットとの間には、当該付帯ユニットの面
    内方向の伸縮を許容する隙間が形成されている請求項1
    または請求項2に記載の建具。
  4. 【請求項4】 前記付帯ユニットは、前記基本ユニット
    の室外面の少なくとも外周に沿った部分を被覆している
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の建
    具。
  5. 【請求項5】 前記付帯ユニットは、断熱層を備えてい
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の建
    具。
  6. 【請求項6】 前記付帯ユニットは、前記基本ユニット
    の室外面に対して所定間隔離れて配置された板材を備え
    て構成され、この板材および基本ユニットの室外面間の
    空気層によって前記断熱層が形成されていることを特徴
    とする請求項5に記載の建具。
  7. 【請求項7】 前記基本ユニットは、四周框組みされた
    上框、下框および左右の竪框と、この框の室内外にそれ
    ぞれ取り付けられた室内面材および室外面材と、この室
    内外面材間に配置された断熱部材とを備えて構成されて
    いることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の
    建具。
  8. 【請求項8】 前記基本ユニットは、四周框組みされた
    上框、下框および左右の竪框とを備え、これらの框は、
    室外側の室外部材と、室内側の室内部材と、これらの室
    内外部材を連結する断熱部材とで構成されている請求項
    1〜6のいずれかに記載の建具。
  9. 【請求項9】 前記基本ユニットに建具構成部品が設け
    られている請求項1〜8のいずれかに記載の建具。
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