JP7299129B2 - ドアセット - Google Patents

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Description

本発明は、ドアセットに関する。さらに詳しくは、屋外と室内との間に設けられるドアセットに関する。
従来、開き戸では、戸尻に設けられた揺動軸を支点としてドアが揺動するために、戸枠とドアの戸尻との間には隙間が形成されている。ドアが揺動すると戸枠とドアの戸尻との間の隙間が変化するので、この隙間に人の指が入った場合、戸枠とドアの戸尻との間に指が挟まれてしまう。
特許文献1には、ドアの戸尻において戸枠と対向する面を円筒状面(断面弧状の面)に形成することによって指が挟まれることを防止する構成が開示されている。かかる構成とすれば、ドアが揺動しても戸枠とドアの戸尻との間の隙間が変化しないので、隙間に指が入っても指が挟まれることを防ぐことができる。
しかし、特許文献1の技術では、ドアの表面側(ドアが開く側)からドアセットを見たときに、ドアの戸尻と戸枠との間に隙間が露出することになる。このため、防犯上の問題や見栄えが悪くなるなどの問題があるので、特許文献1の構成は、屋外と室内を分離するドアセット、例えば、戸建住戸やマンション等の集合住宅などの住戸のドアセットとしては採用することが難しい。
一方、特許文献2には、屋外と室内を分離するドアセットに採用できる、指を挟むことを防止できるドアセットが開示されている。特許文献2のドアセットでは、ドアの戸尻と戸枠との隙間を外部から見えないように覆う召し合わせ部を設けており、この召し合わせ部の先端と、ドアの外表面との間の隙間を小さくする指はさみ防止部をドアの表面に設けている。具体的には、見込み方向において、ドアの表面が召し合わせ部の裏面よりも内方(ドアが開く方向とが逆方向)に位置し、かつ、両者間の距離がある程度大きくなるようにドアを配置している。また、指はさみ防止部は、見込み方向における両者間の隙間が狭くなるようにも設けている。しかも、見込み方向において、召し合わせ部の先端と指はさみ防止部の戸尻側の端面とが略面一に位置するように配置している。そして、特許文献2では、指はさみ防止部の戸尻側の部分に召し合わせ部の先端と対向するように傾斜面を設けており、この傾斜面を設けることによって、ドアが揺動しても、召し合わせ部の先端と指はさみ防止部との間の隙間を小さい状態に維持している。かかる構成にすることによって、戸枠とドアの戸尻との間の隙間に指が入ることを防止しつつ、ドアの揺動を維持できるようにしている。
また、特許文献3のドアユニットでは、戸尻側の戸枠に、ドアの戸尻側端面と戸枠との間に形成される隙間を塞ぐように突起状の部分を設けている。そして、特許文献3のドアユニットでは、この突起状の部分とドアの戸尻の表面側の角との隙間を小さくすることによって、指挟みを防止している。
特開2008-106568号公報 特開2018-53636号公報 特開平9-310563号公報
しかるに、特許文献2のドアセットでは、ドアの表面が召し合わせ部の表面から大きく内方に後退しているので、ドアセットを見たときに、ドアと戸枠との一体感がない。とくに、指はさみ防止部がドアの表面から突出した別な部材で設けられているので、ドアと戸枠との一体感が無い印象がより強調される。
また、屋外にドアセットを設置した場合、ドアの内面と外面との間では温度差が大きくなりやすく、ドアが熱によって変形しやすい。例えば、ドアに直射日光が当たるような場合には、ドアの表面の温度は70℃以上になる場合がある。一般的な指はさみ防止機能を有する玄関ドアでは、ドアを揺動させる機構として、上下部のみに設けられたヒンジによってドアを支える構造を取っており、ドアの上下方向の中間部では、ドアは戸枠に連結されていない。このため、ドアの表面の温度が70℃以上になると、ドアの上下方向の中間部では最大6mm程度の外方への膨らみ(図1および図4(B)のLB参照)が発生する場合もある。特許文献2のドアセットの場合、見込み方向において、召し合わせ部と指はさみ防止部との間の隙間が小さく、しかも、召し合わせ部の先端と指はさみ防止部の戸尻側の端面とが略面一に位置するように配置されているので、ドアの熱変形が生じた場合、召し合わせ部と指はさみ防止部とが接触する可能性がある。召し合わせ部と指はさみ防止部とが接触するとドアが揺動しにくくなり、ドアの変形が大きい場合にはドアは揺動できなくなる。つまり、ドアが開かない状態となる可能性がある。
しかし、特許文献2の技術は、単に、召し合わせ部と指はさみ防止部との間の隙間を小さくして指が挟まれない状態とすることが記載されているだけであり、特許文献2には、ドアの熱変形が生じた際に、ドアの開閉がどのようになるかは記載されていない。そして、特許文献2には、ドアの熱変形が生じた場合にドアのスムースな開閉を維持するための構成については何ら考慮されていない。
また、特許文献3のドアユニットでは、突起状の部分の表面とドアの表面との段差はそれほど大きくないものの、突起状の部分の先端とドアの戸尻の表面側の角との隙間が小さい。このため、ドアが熱によって変形した場合には、突起状の部分の先端とドアの戸尻の表面側の角とが接触する可能性がある。すると、ドアが揺動しにくくなり、ドアの変形が大きい場合にはドアは揺動できなくなる。つまり、特許文献3のドアユニットでも、ドアが熱によって変形した場合には、ドアが開かない状態となる可能性がある。そして、特許文献3でも、ドアの熱変形が生じた場合にドアのスムースな開閉を維持するための構成については何ら考慮されていない。
本発明は上記事情に鑑み、ドアと戸枠との間に指が挟まれることを防止しつつ、ドアの熱変形が生じてもドアの開閉に支障が生じないドアセットを提供することを目的とする。
第1発明のドアセットは、戸枠と、該戸枠の開口に、戸尻側の上端部と下端部とがそれぞれ揺動軸によって該戸枠に対して揺動可能に取り付けられたドアと、を備え、前記戸枠の戸尻側縦枠には、前記ドアを閉じた状態において、該戸尻側縦枠におけるドアの戸尻と対面する面と該ドアの戸尻との間の隙間を覆うように指はさみ防止部が設けられており、前記ドアは、該ドアを閉じた状態において、見付け方向における該ドアの戸尻の端面と前記指はさみ防止部との間に隙間を有するように配設されており、該ドアの戸尻には、前記指はさみ防止部の先端と対向する位置に該ドアの表面から凹んだ凹み部が形成されていることを特徴とする。
第2発明のドアセットは、第1発明において、前記ドアの凹み部は、該ドアの表面と該ドアの戸尻側の端面との間を面取りすることによって形成されていることを特徴とする。
第3発明のドアセットは、第1または第2発明において、前記ドアの凹み部は、該ドアの表面温度が70℃以上になった際における該凹み部から該ドアの揺動軸までの最長距離が、該ドアの揺動軸から前記指はさみ防止部の先端までの距離よりも短くなるように形成されていることを特徴とする。
第1~第3発明によれば、ドアの戸尻に凹み部を設けることによって、ドアが熱によって変形しても、ドアを開閉した際にドアと指はさみ防止部が干渉することを防止することができる。
本実施形態のドアセット1の戸尻側の拡大断面説明図であり、(A)は熱変形していない状態の説明図であり、(B)は熱変形した状態の説明図である。 本実施形態のドアセット1を玄関に設置した状態の概略説明図であり、(A)はドア3の表面側(外側)から見た説明図であり、(B)はドア3の裏面側(室内側)から見た説明図である。 (A)は本実施形態のドアセット1の概略縦断面図であり、(B)は本実施形態のドアセット1の図2(B)のIIIB-IIIB線断面の概略説明図である。 (A)はドア3の概略説明図であり、(B)はドア3が表面側に熱変形した状態の概略説明図である。 本実施形態のドアセット1においてドア3が熱変形した状態の概略説明図であり、(A)は概略縦断面図であり、(B)は概略横断面図である。 凹み部3hの他の実施形態の概略説明図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本発明のドアセットは、居住用建物の玄関等に使用されるドアセットであって、指が挟まれることを防止しつつ、ドアに熱変形が生じてもドアの開閉に支障が生じないようにしたことに特徴を有している。
また、本発明のドアセットは、玄関に限られず、ドアの表面側が高温になる状況が生じる状況で使用されるドアセットとして使用することができる。なお、本明細書でドアの表面側とは、ドアが揺動した際に開く側を意味している。
以下では、本発明のドアセットを玄関用のドアとして使用した場合を代表として説明する。
<本実施形態のドアセット1>
つぎに、本実施形態のドアセット1の構成を図面に基づき説明する。
図2および図3に示すように、本実施形態のドアセット1は、戸枠2と、戸枠2に取り付けられるドア3と、を備えている。
<戸枠2の説明>
図2に示すように、戸枠2は、正面視略矩形に形成された部材であり、ドアセット1が設置される玄関壁EWの開口に取り付けられる部材である。この戸枠2には、ドア3によって開閉される開口部2hを有している。
具体的には、戸枠2は、一対の縦枠2a、2bと、この一対の縦枠2a、2bの上端部間を連結するように配設された上枠2dと、この一対の縦枠2a、2bの下端部間を連結するように配設された下枠2cと、を備えている。つまり、一対の縦枠2a、2bと上枠2dおよび下枠2cで囲まれた略矩形の空間に開口部2hが形成されている。
この戸枠2は、一対の縦枠2a、2bのうち、ドア3を取り付ける際にドア3の戸尻が位置する縦枠2bが、特許請求の範囲にいう戸尻側縦枠に相当する。以下では、戸尻側縦枠を、単に、縦枠2bという。
<ドア3の説明>
図2および図3に示すように、戸枠2の開口部2hにはドア3が開閉可能に取り付けられている。具体的には、ドア3は、正面視略長方形に形成された部材であり、その戸尻側が戸枠2に対して揺動可能に設けられている。例えば、戸枠2とドア3との間に設けられた揺動軸等によって、戸枠2に対して、戸尻側を支点して(つまり揺動軸saを支点として)、ドア3が揺動可能に設けられている。具体的には、ドア3は、その戸尻側の中間部では戸枠2とは連結されておらず、その上端部と下端部が短軸(15~30mm)の上揺動軸および下揺動軸によってそれぞれ連結されている。
図3および図4に示すように、ドア3は、ドアフレーム4と、パネル5,6と、を有している。具体的には、ドアフレーム4の表面および裏面に覆うようにパネル5,6が取り付けられてドア3が形成されている。ドアフレーム4の構造はとくに限定されないが、通常、一対の縦フレーム4a、4bと、この一対の縦フレーム4a、4bの上端部間を連結するように配設された上フレーム4dと、この一対の縦フレーム4a、4bの下端部間を連結するように配設された下フレーム4cと、を備えている。なお、図3および図4では、一対の縦フレーム4a、4bのうち、縦フレーム4bが戸尻側フレームになる。
また、ドア3の戸先(つまり縦フレーム4a)には、出没可能に取り付けられたデッドボルトやラッチボルトなどが設けられている(図3、図5参照)。つまり、ドア3の戸先には、その端面から出没するデッドボルトやラッチボルトなどが設けられている。一方、ドア3の縦枠2aには、ドア3のデッドボルトやラッチボルトと対応する位置に錠受金具が設けられている。つまり、ドア3を閉じた状態において、ドア3の戸先と対向する面には、デッドボルトやラッチボルトと係合する錠受金具が設けられている。
以上のような構造であるので、戸尻の揺動軸saを支点としてドア3の戸先を揺動させることによって、ドア3を開閉することができる。そして、ドア3を閉じた状態でデッドボルトやラッチボルトを錠受金具に係合させれば(図3、図5参照)、ドア3を閉じた状態に維持でき、デッドボルトやラッチボルトと錠受金具との係合を解除すれば、ドア3を揺動させることができる。
<指はさみ防止部10>
図1に示すように、戸枠2の縦枠2bには、縦枠2bとドア3の戸尻との間の隙間を覆う指はさみ防止部10が設けられている。より詳しくは、ドア3を閉じた状態において、縦枠2bにおけるドア3の戸尻側の端面と対向する面と、ドア3の戸尻側の端面と、の間の隙間gを覆うように、指はさみ防止部10が設けられている。
この指はさみ防止部10は、ドア3を閉じた状態におけるドア3のパネル5の表面の面内方向(ドア3の見付け方向、図1では左右方向)において、その先端とドア3の戸尻側の端面との間に隙間W1ができるように設けられている。つまり、ドア3をその表面方向から見たときに、指はさみ防止部10の先端10aとドア3の戸尻側の端面との間に隙間W1ができるように設けられている。例えば、2~4mm程度の隙間W1が形成されるように設けられている。
また、この指はさみ防止部10は、ドア3を閉じた状態において、その表面を延長した面(図1(A)の延長面es)がドア3のパネル5の表面よりも若干外方(図1では上方)に位置するように設けられている。例えば、ドアフレーム4およびパネル5,6が一般的なスチール製であって、厚さが40mm程度、幅が900mm程度、高さが2020mm程度の一般的なドア3であれば、ドア3の見込み方向において、延長面esとドア3のパネル5の表面との距離LGが2~4mm程度となるように設けることが望ましい。
なお、ドア3は、ドア3を閉じた状態において、パネル5の表面と延長面esとがほぼ面一になるように設けてもよい。
また、ドア3は、距離LGと隙間W1の長さがほぼ同じ長さになるように配置してもよいし、両者の長さが異なるように配置してもよい。例えば、距離LGと隙間W1がともに3mm程度となるようにしてもよいし、距離LGが3mmで隙間W1が2~4mm程度、または、隙間W1が3mmで距離LGが2~4mm程度、となるようにしてもよい。
また、距離LGや隙間W1の長さは、ドア3のフレーム4やパネル5,6の厚さや素材、ドア3自体の大きさ等によって適切に設定すればよく、上述したような範囲に限定されない。
<凹み部3h>
そして、ドア3の戸尻側には、指はさみ防止部10の先端10aと対向する位置に凹み部3hが形成されている。具体的には、ドア3は、その表面と戸尻側の端面との間を繋ぐように形成された連結面3aによって面取りされており、ドア3のパネル5の表面から凹んだ凹み部3hが形成されている。例えば、連結面3aは、ドア3の表面に対して120~150度となるように形成されている。
この凹み部3hは、凹み部3hの表面から揺動軸saまでの距離が、ドア3の揺動軸saから指はさみ防止部10の先端10aまでの距離L1よりも短くなるように形成されている。より詳しくいえば、凹み部3hにおいて、ドア3の揺動軸saから最も距離が長い場所(図1では凹み部3hの連結面3aの端縁)までの距離L2が、距離L1よりも短くなるように形成されている(図1(A)参照)。したがって、揺動軸saを支点としてドア3を揺動させても、ドア3が指はさみ防止部10と接触することを防止できる。
ここで、ドア3は、その上端と下端のみが上揺動軸と下揺動軸のみで揺動可能に戸枠2支持されている。このため、揺動軸が存在しない横断面では、ドア3が熱変形によって外方に膨らむと、各断面ではドア3の各部とドア3の揺動軸saとの距離(平面視での距離、図1(B)参照)が変化する。しかし、凹み部3hは、ドア3の表面側の温度が70℃以上になってドア3が熱変形によって外方に膨らむように変形した状態でも、ドア3の揺動軸saから最も距離が長い場所までの距離L3が、熱変形した状態におけるドア3の揺動軸saから指はさみ防止部10の先端10aまでの距離L4よりも短くなるように形成されている(図1(B)参照)。
すると、ドア3が日光などを受けて加熱されてドア3の表面側の温度が70℃以上になりドア3が熱変形によって外方に膨らむように変形した場合でも、ドア3が揺動した際に、指はさみ防止部10の先端10aとドア3とが接触しない。つまり、凹み部3を設けない場合に、ドア3の表面と戸尻側の端面とが交差する角からドア3の揺動軸saまでの距離L5(平面視での距離、図1(B)参照)が距離L4よりも長くなるようにドア3が変形するような場合であっても、凹み部3を設ければ、指はさみ防止部10の先端10aとドア3とが接触しない。したがって、上記のごとき凹み部3hをドア3に形成しておけば、指はさみ防止部10を設けて指がドア3に挟まることを防止しつつ、ドア3が熱変形で変形してもドア3の開閉に支障が生じないようにすることができる。
なお、図1では、ドア3が熱変形していない状態とドア3が熱変形している状態において、凹み部3hにおけるドア3の揺動軸saから最も距離が長くなる位置、つまり、距離L3の位置と距離L2の位置が同じであるが、距離L3の位置と距離L2の位置は別な位置となっていてもよい。
また、玄関用のドアなどの場合、日常的な使用では、ドア3の表面側の温度はせいぜい70℃程度までである。したがって、ドア3の表面側の温度が70℃になった場合でも、凹み部3hにおいてドア3の揺動軸saから最も距離が長い場所までの距離L3が、距離L4よりも短くなるように形成されていればよい。もちろん、より高温(つまりより厳しい条件、例えば、ドア3の表面側の温度が80℃)になっても距離L3が距離L4よりも短くなるように、ドア3を形成してもよい。
<ドア3の縦フレーム4bについて>
ドア3の縦フレーム4bは、その断面形状などはとくに限定されない。例えば、図1に示すように、開口を有する断面コの字状の部材によって戸尻側フレームを形成し、その開口が戸枠2の縦枠2bと対向するように設けてもよい。この場合、縦フレーム4bを、ドア3の表面と裏面との間を継ぐような底板bと、この底板bの表面側および裏面側の端縁から戸尻側に延びる側方板c,cとによって構成することができる(図1(A)参照)。すると、縦フレーム4bを、側方板c,cの先端間に開口を有する断面コの字状のフレームとすることができる。
そして、縦フレーム4bを断面コの字状のフレームとした場合には、指はさみ防止部10側に位置する側方板c(図1では上側の側方板c)がドア3の戸尻側の端面よりも内方に位置するように設けることが望ましい。具体的には、ドア3を閉じた状態において、上側の側方板cの先端から縦枠2bまでの距離が、ドア3の戸尻側の端面から縦枠2bまでの距離よりも長くなるように設ける。つまり、図1に示すように、凹み部3hの部分には、側方板cが存在しないように縦フレーム4bを設けることが望ましい。
縦フレーム4bをこのような形状とすれば、ドア3が加熱されて熱変形した場合でも、縦フレーム4bが指はさみ防止部10と干渉することを確実に防止できるので、ドア3が熱によって変形した場合でも、ドア3が開かない状態となることをより確実に防止できる。
なお、縦フレーム4aを上記のごとき形状とした場合には、パネル5,6の先端を折り曲げてパネル5,6の先端同士を連結して、縦フレーム4aの開口を塞ぐようにすればよい。また、パネル5,6の先端同士を連結する(固定する)方法はとくに限定されず、接着剤で連結してもよいし、リベット等の機械的な方法で連結してもよい。
<凹み部3hについて>
凹み部3hは、上述したような面取りによって形成してもよいが、以下のようにして形成してもよい。
図6に示すように、開口を有する断面コの字状の部材によって戸尻側フレーム4bを形成した場合には、戸尻側フレーム4bの開口に戸尻側端面を形成する断面コの字状のパネル部材psを設ける。この場合、パネル部材psの戸尻側の端面が戸尻側フレーム4bの先端よりも突出するように設ける。そして、パネル5,6によって戸尻側フレーム4bの端部を覆うように折り畳む。つまり、段差D1が2~4mmとなり、パネル部材psの戸尻側表面から戸尻側フレーム4bの先端を覆うパネル5のまでの距離W2が2~4mmとなるようにする。すると、戸尻側の表面側の角部に凹み部3hを形成することができる。
かかる構成では、面取りした場合と比べて、ドア3の戸尻側の表面側に凹み部3hを挟むようにエッジが形成される。この場合も、ドア3が熱変形によって外方に膨らむように変形した状態において、各断面におけるドア3の揺動軸saからエッジ先端までの距離が、ドア3の揺動軸saから指はさみ防止部10の先端10aまでの距離L4(図1(B)参照)よりも短くなるように形成する。すると、ドア3の戸尻側の表面側にエッジが存在しても、ドア3が指はさみ防止部10と接触することを防止できる。
本発明のドアセットは、戸建住宅やマンションなどの居住用建物の玄関に設置されるドアセットとして適している。
1 ドアセット
2 戸枠
2b 縦枠
3 ドア
3a 連結面
3h 凹み部
4 フレーム
4b 縦フレーム
5 パネル
6 パネル
10 指はさみ防止部
10a 先端

Claims (3)

  1. 戸枠と、
    該戸枠の開口に、戸尻側の上端部と下端部とがそれぞれ揺動軸によって該戸枠に対して揺動可能に取り付けられたドアと、を備え、
    前記戸枠の戸尻側縦枠には、
    前記ドアを閉じた状態において、該戸尻側縦枠におけるドアの戸尻と対面する面と該ドアの戸尻との間の隙間を覆うように指はさみ防止部が設けられており、
    前記ドアは、
    該ドアを閉じた状態において、見付け方向における該ドアの戸尻の端面と前記指はさみ防止部との間に隙間を有するように配設されており、
    該ドアの戸尻には、
    前記指はさみ防止部の先端と対向する位置に該ドアの表面から凹んだ凹み部が形成されている
    ことを特徴とするドアセット。
  2. 前記ドアの凹み部は、
    該ドアの表面と該ドアの戸尻側の端面との間を面取りすることによって形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のドアセット。
  3. 前記ドアの凹み部は、
    該ドアの表面温度が70℃以上になった際における該凹み部から該ドアの揺動軸までの最長距離が、該ドアの揺動軸から前記指はさみ防止部の先端までの距離よりも短くなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のドアセット。
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