JP6735153B2 - 開き戸用の戸枠構造 - Google Patents
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Description
そこで発泡性耐火材を戸枠の外面に設け、火災発生に伴い発泡した発泡性耐火材で戸枠を覆うようにして遮熱性を高めるようにすることが提唱されるが、発泡性耐火材は、金属材のように強度がないため、物がぶつかったりして破損しやすいだけでなく、外観も損なうという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
請求項2の発明は、戸当り面の表面にも発泡性耐火材が設けられ、該戸当り面部位の発泡性耐火材の表面は第三表面板で被覆されていることを特徴とする請求項1記載の開き戸用の戸枠構造である。
請求項3の発明は、第三表面板は、第一、第二表面板から独立しているか、第一、第二表面板の何れか一方に連続して設けられていることを特徴とする請求項2記載の開き戸用の戸枠構造である。
請求項4の発明は、第一、第二表面板は、前記戸枠の各見込み面と見付け面とのあいだの折曲部位に対応する部位が連結された一連状のものでそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の開き戸用の戸枠構造である。
請求項5の発明は、発泡性耐火材は、第一戸枠面、戸当り面、第二戸枠面の表面に連続する状態で設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載の開き戸用の戸枠構造である。
請求項6の発明は、戸当り面に設けた発泡性耐火材は、発泡することで戸当り面と戸体室内側表面板の左右方向端面部とのあいだに形成される隙間を塞ぎ、室外側見込み面に設けた発泡性耐火材は、発泡することで室外側見込み面と戸体左右方向端面板とのあいだに形成される隙間を塞ぐことを特徴とする請求項2〜5の何れか1記載の開き戸用の戸枠構造である。
請求項2の発明とすることにより、戸当り面部位においても遮熱機能が発揮されることになる。
請求項3の発明とすることにより、戸当り面部位における表面板が、室内外の第一、第二表面板とは独立したものとなって、第一、または第二表面板の変形に影響を及ぼすことがないか、戸当り面部位の表面板を第一又は第二表面板の取付けと同時にできることになって施工性の良いものとなる。
請求項4の発明とすることにより、第一、第二表面板は、前記見込み面と見付け面とのあいだのL字形に折曲された部位が連結された一連状のものとなる。
請求項5の発明とすることにより、発泡性耐火材は、第一戸枠面、戸当り面、第二戸枠面の表面に連続する状態で設けられたものになる。
請求項6の発明とすることにより、戸当り面に設けた発泡性耐火材は、発泡することで戸当り面と戸体室内側表面板の左右方向端面部とのあいだに形成される隙間を塞ぎ、室外側見込み面に設けた発泡性耐火材は、発泡することで室外側見込み面と戸体左右方向端面板とのあいだに形成される隙間を塞ぐことになる。
そして図2から明らかなように、戸枠3は、戸体1の閉鎖状態で、戸当たり面3aが戸体1の室内側表面板1bの左右端面部に対向し、室外側見込み面3dが戸体1の左右方向端面板1aに対向しているが、室内側見付け面3b、室内側見込み面3cおよび室外側見付け面3eは、何れも戸体1には対向していない露出状態になっているものである。
因みに、本実施の形態では、戸枠3の蝶番2等の部品取付け部位は発泡性耐火材4が設けられていないが、設けることができる場合には設けてもよいことは勿論である。
さらにこの場合、第二表面板5bと第三表面板5cとの対向端が離間しているため、火災の熱が第三表面板5cから第二表面板5bに伝わることを防止できることになって遮熱性の向上が図れる。因みに、第二表面板5bと第三表面板5cとの対向端を当接した場合には発泡性耐火材4が外観視されないことになるため外観性の向上を図ることができ、この場合、第三表面板5cが発泡性耐火材4の発泡による変形で熱が伝達される前に第二表面板5bから離間することになり、遮熱性の維持が図れることになる。
また図3(C)(D)(E)の第四、第五、第六の実施の形態のものは、第一の実施の形態のものと同様、戸当り面3aに発泡性耐火材4を設けたものであるが、該戸当り面3a部位の第三表面板5cについて、(C)のものは第二表面板5bと連続するようにしたものであり、また(D)のものは第三表面板5cを、第一、第二表面板5a、5bとは独立した別物として設けたもの、(E)のものは第三表面板5cのないものであり、このようにすることにより、第一、または第二表面板5a、5bの変形が戸当り面3a部位の第三表面板5cに影響されることがない。さらに(E)の第六の実施の形態のものは、第一表面板5aを戸当り面3a部位の一部まで至らしめたものであり、このようにすることで、第三表面板5cのないものであっても、戸体1を閉めたとき、戸体1が戸当り面3a部位の発泡性耐火材4に直接当接してしまうことを防止することができる。
さらに本発明は、前記実施の形態にように左右縦枠についてだけでなく、上枠、沓摺(下枠)についても同様に実施することができることはいうまでもない。
1a 左右方向端面板
1b 室内側表面板
3 戸枠
3a 戸当り面
3b 室内側見付け面(第一戸枠面)
3c 室内側見込み面(第一戸枠面)
3d 室外側見込み面(第二戸枠面)
3e 室外側見付け面(第二戸枠面)
4 発泡耐火材
5 表面板
5a 第一表面板
5b 第二表面板
5c 第三表面板
S1 戸枠室外側見込み面と戸体左右方向端面板とのあいだの隙間
S2 戸枠戸当り面と戸体室内側表面板とのあいだの隙間
Claims (6)
- 閉鎖姿勢の開き戸用の戸体の戸当り位置となる戸当たり面を境にして、室内側見込み面、室内側見付け面が形成された室内側の第一戸枠面と、室外側見込み面、室外側見付け面が形成された室外側の第二戸枠面とが設けられ、
戸体が閉鎖した状態で、戸当たり面が戸体室内側表面板の左右方向端面部に対向し、かつ室外側見込み面が戸体左右方向端面板に対向するが、室内側見付け面、室内側見込み面および室外側見付け面は戸体に対向することがない設定の戸枠において、
前記第一、第二戸枠面の表面を、火災時の熱を受けて発泡する発泡性耐火材を設けて被覆すると共に、
該発泡性耐火材の表面を、第一戸枠面に対応する第一表面板と第二戸枠面に対応する第二表面板とで二分割するようにして被覆したことを特徴とする開き戸用の戸枠構造。 - 戸当り面の表面にも発泡性耐火材が設けられ、該戸当り面部位の発泡性耐火材の表面は第三表面板で被覆されていることを特徴とする請求項1記載の開き戸用の戸枠構造。
- 第三表面板は、第一、第二表面板から独立しているか、第一、第二表面板の何れか一方に連続して設けられていることを特徴とする請求項2記載の開き戸用の戸枠構造。
- 第一、第二表面板は、前記戸枠の各見込み面と見付け面とのあいだの折曲部位に対応する部位が連結された一連状のものでそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の開き戸用の戸枠構造。
- 発泡性耐火材は、第一戸枠面、戸当り面、第二戸枠面の表面に連続する状態で設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1記載の開き戸用の戸枠構造。
- 戸当り面に設けた発泡性耐火材は、発泡することで戸当り面と戸体室内側表面板の左右方向端面部とのあいだに形成される隙間を塞ぎ、室外側見込み面に設けた発泡性耐火材は、発泡することで室外側見込み面と戸体左右方向端面板とのあいだに形成される隙間を塞ぐことを特徴とする請求項2〜5の何れか1記載の開き戸用の戸枠構造。
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