JP6092695B2 - 郵便受けを備えた扉体 - Google Patents

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Description

本発明は、郵便受けを備えた扉体に関するものである。
玄関ドアを構成する扉体は、一般に、ドア框フレームと、室外側見付面を形成する室外側表面材と、室内側見付面を形成する室内側表面材と、室外側表面材と室内側表面材との間に充填されたハニカムコア等の芯材と、を備えており、室外側表面材、室内側表面材と芯材とは、それぞれ、接着剤で固定されている。
玄関ドアにおいて、扉体に郵便受けを設ける場合がある。このような扉体において、扉体、特に、郵便受けを形成した部位に、強度を付与するべく、郵便受け開口に四周状の枠体を設けることが行われている(特許文献1)。
昨今、所定の防火性能を備えた玄関ドアの要望があるが、郵便受けは室内側を貫通する開口を備えているものの郵便物を受け入れる時以外は蓋によって開口が閉鎖されているので、基本的には炎や煙の進入を防ぐ機能を有する。また、郵便受けを構成する部材を熱の影響を受け難いスチールで形成することで、郵便受け部分の溶融や熱変形が可及的に防止される。
本発明者は、郵便受けを備えた扉体について、さらなる防火性能の向上を追求した。上述のように、扉体の製造過程で接着剤が用いられている場合には、火災時の熱によって接着剤が溶融、さらには気化し、気化したガスや溶融した樹脂が室外側表面材、室内側表面材の裏面を伝って、あるいは、郵便受けの周囲の隙間から郵便受けの開口に漏れ出てくるおそれがあり、気化したガスや溶融した接着剤が万が一火災時の炎で着火すると、最悪の場合、郵便受けの開口を通って火が回るおそれがある。この点において、例えば、上記四周枠体は、扉体に機械的強度を付与するものではあるが、必ずしも有用な防火性能を付与するものではない。
実公平7−29191
本発明は、防火性能に優れた郵便受けを備えた扉体を提供することを目的とする。
本発明が採用した技術手段は、
ドア框フレームと、ドア框フレームに固定された室外側表面材及び室内側表面材と、室外側表面材と室内側表面材との間に充填された芯材と、からなり、郵便受けを備えた扉体において、
前記郵便受けは、扉体の室外側表面材、室内側表面材間を扉厚方向に貫設した開口を備えており、
前記扉体の室外側表面材と室内側表面材との間には、前記開口を囲むように四周状に枠体が設けてあり、
前記四周状の枠体は、扉体の室外側表面材との当接面を備えた室外側見付辺と、扉体の室内側表面材との当接面を備えた室内側見付辺と、を備えており、
前記四周状の枠体の室外側見付辺の前記当接面、室内側見付辺の前記当接面と、前記芯材との間に位置して、熱膨張耐火部材が、当該当接面をそれぞれ囲むように周設されている、扉体、である。
1つの態様では、前記熱膨張耐火部材は、扉体の室外側表面材、室内側表面材とそれぞれ接触ないし対向していると共に、前記熱膨張耐火部材の周囲には前記当接面と前記芯材との間に位置して当該熱膨張耐火部材の膨張を許容する空隙が形成されている。
なお、本発明には、前記四周状の枠体自体が隙間を備えているような場合、また、火災時の熱変形等により表面材と枠体との間や枠体自体に隙間が生じたような場合に、加熱により膨張・発泡した熱膨張耐火部材が当該隙間を塞ぐような場合も含まれる。
1つの態様では、前記熱膨張耐火部材は、前記四周状の枠体とは別体の外側枠体に設けられる。
より具体的には、扉体の室外側表面材と室内側表面材との間には、前記四周状の枠体を囲むように四周状の外側枠体が設けてあり、
前記外側枠体は、扉体の室外側表面材との対向面を備えた室外側見付辺と、扉体の室内側表面材との対向面を備えた室内側見付辺と、を備えており、
扉体の室外側表面材、室内側表面材と前記対向面との間に、前記熱膨張耐火部材が四周状に設けてある。
1つの態様では、前記熱膨張耐火部材は、前記四周状の枠体の部分に設けられる。
より具体的には、前記四周状の枠体の室外側見付辺、室内側見付辺には、前記当接面と前記芯材との間に位置して、扉体の室内側表面材、室外側表面材と離間対向する延出片が一体形成されており、
扉体の室外側表面材、室内側表面材と前記延出片との間に、前記熱膨張耐火部材が四周状に設けてある。
本発明では、火災時には、熱膨張耐火部材が加熱発泡して膨張し、扉体の芯材と、郵便受け開口の回りの四周状の枠体と、の間を四周状に閉塞するので、特に、扉体の表面材と芯材を接着する接着剤が溶融・気化した場合であっても、膨張した熱膨張耐火部材によって、気化したガスや溶融した樹脂が郵便受け開口に漏れ出てくることが規制され、火災時の炎が気化したガスや溶融した樹脂に着火して、該開口を通って火が回るようなことがなく、良好な防火性能を提供する。
また、熱膨耐火部材を、四周状の枠体の室外側見付辺の前記当接面、室内側見付辺の前記当接面とは異なる部位に設けているので、これらの当接面に取付用の螺子等を設ける場合に、かかる取り付けを熱膨張耐火部材の存在を考慮することなく行うことができる。
郵便受けを備えた玄関ドアを室外側から見た正面図である。 郵便受けの縦断面図である。 上図は郵便受けの正面図、下図は郵便受けの横断面図である。 四周枠体と外側枠体を示す図であり、左図は室内側から見た部分正面図、右図は部分縦断面図である。 外側枠体を示す図であり、室内側から見た正面図、A−A縦断面図、B−B横断面図を示している。 熱膨張耐火部材が膨張した状態を黒塗りで示す図である。 他の実施形態に係る郵便受けの縦断面図である。 他の実施形態に係る郵便受けの横断面図である。
本発明の実施形態である郵便受けを備えた玄関ドアについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に示すように、玄関ドアの扉体1の面部には正面視略中央に位置して郵便受け2が形成されている。図1〜図3に示すように、扉体1は、当該扉体1の四周の四方あるいは三方に設けたドア框フレーム(図示せず)と、室外側見付面を形成する室外側表面材10と、室内側見付面を形成する室内側表面材11と、室外側表面材10と室内側表面材11との間に充填されたハニカムコア等の芯材12と、を備えている。室外側表面材10、室内側表面材11と芯材12とは、それぞれ、接着剤で固定されている。
図2、図3に示すように、郵便受け2は、室外側表面材10、室内側表面材11を切り欠いて、扉体1の厚さ方向に貫設された開口3と、開口3の室外側部位を開閉する蓋4と、開口の室内側部位を覆うように設けた郵便受箱5と、を備えている。開口3は、上枠30、下枠31、戸尻側縦枠32、戸先側縦枠33と、からなる四周状の枠体によって囲まれた空間である。また、扉体1を構成する部材は耐火性に優れた材料から形成されており、本実施形態では、室外側表面材10、室内側表面材11は化粧鋼板から形成され、蓋4はステンレスから形成され、上枠30、下枠31、戸尻側縦枠32、戸先側縦枠33、郵便受箱5を含む郵便受け2を構成する他の部材、扉体1の枠体、後述する外側枠体(上枠6、下枠7、縦枠8、9)等は、スチールから形成されている。
図2、図4右図に示すように、上枠30は、室外側見付辺300、室内側見付辺301、室外側見付辺300と室内側見付辺301の下端同士を接続するように扉厚方向(見込方向)に水平状に延びる下辺302と、を備えており、室外側見付辺300を扉体1の室外側表面材10に当接固定し、室内側見付辺301を扉体1の室内側表面材11に当接固定してなる。この固定手段としては、両面接着テープが例示される。図示の態様では、下辺302は水平状に延びているが、室外側から室内側に向かって下向き傾斜状に延びる辺でもよい。
図2、図4右図に示すように、下枠31は、室外側見付辺310、室内側見付辺311、室外側見付辺310と室内側見付辺311の上端を接続するように扉厚方向(見込方向)に室外側から室内側に向かって下向き傾斜状に延びる上辺312と、を備えており、室外側見付辺310を扉体1の室外側表面材10に当接固定し、室内側見付辺311を扉体1の室内側表面材11に当接固定してなる。この固定手段としては、両面接着テープが例示される。図示の態様では、上辺312は傾斜状に延びているが、水平状に延びる辺でもよい。なお、図2では、室内側見付辺311を扉体1の室内側表面材11に固定するリベットRが図示されているが、リベットはより強度を持たせるために用いた任意要素である。
図3下図に示すように、縦枠32は、室外側見付辺320、室内側見付辺321、室外側見付辺320と室内側見付辺321の戸先側端同士を接続するように扉厚方向(見込方向)に垂直状に延びる側辺322と、を備えており、室外側見付辺320を扉体1の室外側表面材10に当接固定し、室内側見付辺321を扉体1の室内側表面材11に当接固定してなる。この固定手段としては、両面接着テープが例示される。縦枠33は、室外側見付辺330、室内側見付辺331、室外側見付辺330と室内側見付辺331の戸尻側端同士を接続するように扉厚方向(見込方向)に垂直状に延びる側辺332と、を備えており、室外側見付辺330を扉体1の室外側表面材10に当接固定し、室内側見付辺331を扉体1の室内側表面材11に当接固定してなる。この固定手段としては、両面接着テープが例示される。
扉体1の室外側表面材10には、開口3の室外側部位の周囲に位置して、開口3に対応する開口を備えた横長方形状のプレート40が装着されており、プレート40の開口を塞ぐように蓋4が取り付けられている。図3上図に示すように、プレート40は、上部400、下部401、左右の側部402、403とからなる。
図2、図3下図に示すように、蓋4は、プレート40の上部400の裏面側に形成した回動支軸41を回動支点として回動可能に連結されている。回動支軸41にはコイルスプリング42が設けてあり、蓋4は閉鎖方向に付勢されている。蓋4は閉鎖時には垂直姿勢にあり、蓋4の周縁がプレート40の上部400、下部401、左右の側部402、403の裏面に当接した状態となる。郵便物を差し入れる時には、郵便物に押し込まれて蓋4が開口3内に向かって回動し、郵便物が郵便受箱5内に落下すると、蓋4はコイルスプリング42のバネ力によって自動的に垂直姿勢に回動復帰する。
扉体1の室内側表面材11には、開口3の室内側部位の上方に位置して、プレート40及び郵便受箱5を取り付けるために用いられる取付部材50が固着されている。取付部材50は、水平方向に延びる見付片500と、見付片500の左右端部において室内側に向かうように直角に折曲形成された左右の折曲片501と、からなる。取付部材50は、見付片500を扉体1の室内側表面材11に対向させて、左右方向端部において、短尺の螺子S1、長尺の螺子S2によって室内側表面材11に固定されている。以下に、蓋4、郵便受箱5の具体的な取付について説明するが、蓋4、郵便受箱5の形状、構成、取付構成は当業者において適宜設計され得る事項であり、図示の態様に限定されない。
郵便受箱5のケースは、垂下状の上側折曲片51、立ち上がり状の下側折曲片52、見込方向に延びる側片53を備えている。郵便受箱5は、上側折曲片51を取付部材50の見付片500と室内側表面材11との間に挟み込んで螺子S1で固定されている。さらに、下側折曲片52を室内側表面材11に密着させて螺子S3で固定してなり、側片53を取付部材50の折曲片501に密着させて螺子S4で固定されている。
螺子S2は、扉体1の厚さを横切るように室外側に向かって延びており、プレート40の側部402の裏面に室内側へ向かって突設された雌螺子部403に螺合している。螺子S2を締めることで、プレート40は室内側へ引き付けられて、室外側表面材10に密着して固定される。郵便受け2の開口3を形成するべく室外側表面材10を切り欠いて形成した開口の周縁において、上縁はプレート40の上部400と室外側見付辺300との間、下縁はプレート40の下部401と室外側見付辺310との間、左右の側縁は、プレート40の左右の側部402、403と室外側見付辺320、330との間に挟持することで補強されている(図2、図3下図参照)。郵便受け2の開口3を形成するべく室内側表面材11を切り欠いて形成した開口の周縁において、上縁は、郵便受箱5の、及び、左右の側縁の上半部位は、郵便受箱5の上側折曲片51及び取付部材50の見付片500と室内側見付辺301との間に挟持されている。
図2〜図5に示す実施形態では、扉体1の室外側表面材10と室内側表面材11との間には、上記上枠30、下枠31、縦枠32、33からなる四周状の枠体(内側枠体)を取り囲むように四周状の外側枠体が設けてある。外側枠体は、上記四周枠体と芯材12との間に位置して配置されており、上記内側枠体と外側枠体との間には、芯材12は存在せず、また、空間(当該空間の一部が後述する空隙14となっている)が形成されている。外側枠体は、上枠6、下枠7、縦枠8、9からなる。
上枠6は、室外側見付辺60、室内側見付辺61、室外側見付辺60と室内側見付辺61の下端同士を接続するように扉厚方向(見込方向)に水平状に延びる下辺62と、を備えている。図示の態様では、下辺62の見込方向の幅寸法は、扉体1の室外側表面材10と室内側表面材11との間の寸法よりも小さく、室外側見付辺60と室外側表面材10、室内側見付辺61と室内側表面材11は、それぞれ離間対向している。室外側見付辺60を扉体1の室外側表面材10に熱膨張耐火部材13を介して当接固定し、室内側見付辺61を扉体1の室内側表面材11に熱膨張耐火部材13を介して当接固定してなる。側面視において、熱膨張耐火部材13の高さは、室外側見付辺60及び室内側見付辺61の高さよりも短尺であり、扉体1の室外側表面材10と室外側見付辺60との間、室内側表面材11と室内側見付辺61との間には熱膨張耐火部材13の加熱発泡を許容する空隙14が形成されている。
下枠7は、室外側見付辺70、室内側見付辺71、室外側見付辺70と室内側見付辺71の上端同士を接続するように扉厚方向(見込方向)に水平状に延びる上辺72と、を備えている。図示の態様では、上辺72の見込方向の幅寸法は、扉体1の室外側表面材10と室内側表面材11との間の寸法よりも小さく、室外側見付辺70と室外側表面材10、室内側見付辺71と室内側表面材11は、それぞれ離間対向している。室外側見付辺70を扉体1の室外側表面材10に熱膨張耐火部材13を介して当接固定し、室内側見付辺71を扉体1の室内側表面材11に熱膨張耐火部材13を介して当接固定してなる。側面視において、熱膨張耐火部材13の高さは、室外側見付辺70及び室内側見付辺71の高さよりも短尺であり、扉体1の室外側表面材10と室外側見付辺70との間、室内側表面材11と室内側見付辺71との間には熱膨張耐火部材13の加熱発泡を許容する空隙14が形成されている。
縦枠8は、室外側見付辺80、室内側見付辺81、室外側見付辺80と室内側見付辺81の戸先側端同士を接続するように扉厚方向(見込方向)に垂直状に延びる側辺82と、を備えている。図示の態様では、側辺82の見込方向の幅寸法は、扉体1の室外側表面材10と室内側表面材11との間の寸法よりも小さく、室外側見付辺80と室外側表面材10、室内側見付辺81と室内側表面材11は、それぞれ離間対向している。室外側見付辺80を扉体1の室外側表面材10に熱膨張耐火部材13を介して当接固定し、室内側見付辺81を扉体1の室内側表面材11に熱膨張耐火部材13を介して当接固定してなる。平面視において、熱膨張耐火部材13の幅は、室外側見付辺80及び室内側見付辺81の幅高よりも短尺であり、扉体1の室外側表面材10と室外側見付辺80との間、室内側表面材11と室内側見付辺81との間には熱膨張耐火部材13の加熱発泡を許容する空隙14が形成されている。
縦枠9は、室外側見付辺90、室内側見付辺91、室外側見付辺90と室内側見付辺91の戸尻側端同士を接続するように扉厚方向(見込方向)に垂直状に延びる側辺92と、を備えている。図示の態様では、側辺92の見込方向の幅寸法は、扉体1の室外側表面材10と室内側表面材11との間の寸法よりも小さく、室外側見付辺90と室外側表面材10、室内側見付辺91と室内側表面材11は、それぞれ離間対向している。室外側見付辺90を扉体1の室外側表面材10に熱膨張耐火部材13を介して当接固定し、室内側見付辺91を扉体1の室内側表面材11に熱膨張耐火部材13を介して当接固定してなる。平面視において、熱膨張耐火部材13の幅は、室外側見付辺90及び室内側見付辺91の幅高よりも短尺であり、扉体1の室外側表面材10と室外側見付辺90との間、室内側表面材11と室内側見付辺91との間には熱膨張耐火部材13の加熱発泡を許容する空隙14が形成されている。
本実施形態では、上枠30、下枠31、縦枠32、33からなる四周状の枠体を取り囲むように、室外側及び室内側の両方にそれぞれ位置して、四周状に連続状(切れ目なく)に熱膨張耐火部材13が周設されている。郵便受けの開口3の室外側部位には、四周状の枠体30、31、32、33の室外側見付辺300、310、320、330の室外側表面材10との当接面と、芯材12と、の間に位置して、当該当接面を取り囲むように熱膨張耐火部材13が四周状に周設されている。郵便受けの開口3の室内側部位には、四周状の枠体30、31、32、33の室内側見付辺301、311、321、331の室内側表面材11との当接面と、芯材12と、の間に位置して、当該当接面を取り囲むように熱膨張耐火部材13が四周状に周設されている。図3、図4に、室内側の熱膨張耐火部材13を室内側から見た図を示す。
熱膨張耐火部材13は、例えば、温度が150℃〜250℃の温度に加熱されることで発泡して膨張する部材である。熱膨張耐火部材13としては、例えば、積水化学工業株式会社のフィブロック(登録商標)を用いることができる。本実施形態では、シート片からなる熱膨張耐火部材13の両面には、両面接着テープが設けてあり、熱膨張耐火部材13は、接着テープによって、室外側表面材10、室内側表面材11、外側の四周枠体の室外側見付辺60、70、80、90、室内側見付辺61、71、81、91、に固定されている。
このように構成された扉体1において、例えば、室外側で火災が発生した場合には、扉体1が熱に晒されて、室外側表面材10、室内側表面材11と(特に、室外側表面材10)、芯材2と、の間に介在されている接着剤が溶融・気化し、気化したガスや溶融した樹脂が室外側表面材10、室内側表面材11の裏面に沿って郵便受け2の開口3側に移動しようとするが、郵便受け2の開口3の周囲の四周状の枠体30、31、32、33の室外側見付辺300、310、320、330、室内側見付辺301、311、321、331と、芯材2と、の間に位置して、四周状に周設された熱膨張耐火部材13が火災時の熱によって、四周状の枠体30、31、32、33の室外側見付辺300、310、320、330、室内側見付辺301、311、321、331と、芯材2と、の間の空隙14内で発泡膨張して当該空隙14を四周状に閉塞する(図6参照)。火災時の熱で熱膨張耐火部材13の両面背着テープが剥がたり、熱膨張耐火部材13の両側に位置する室外側表面材10、室内側表面材11や室外側見付辺60、70、80、90、室内側見付辺61、71、81、91が熱変形してこれらの間隔が拡がったとしても、火災時の熱で膨張した熱膨張耐火部材13によって、空隙14が良好に閉塞される。したがって、発泡膨張した熱膨張耐火部材13によって、気化したガスや溶融した樹脂が郵便受け2の開口3に漏れ出てくることが規制され、火災時の炎が気化したガスや溶融した樹脂に着火して、開口3を通って火が回るようなことがない。
本発明の他の実施形態を図7、図8に示す。上述の実施形態が郵便受けの開口を囲むように内側、外側の二重の四周枠を備えているのに対して、当該他の実施形態は、郵便受けの開口を囲むように1つの四周枠のみを備えている点において異なる。上述の実施形態と同一の要素については同一の参照番号が付してあり、上述の実施形態の記載を適宜援用することができる。
図7に示すように、上枠30´は、室外側見付辺300、室内側見付辺301、室外側見付辺300と室内側見付辺301の下端同士を接続するように扉厚方向(見込方向)に水平状に延びる下辺302と、を備えており、室外側見付辺300を扉体1の室外側表面材10に当接固定し、室内側見付辺301を扉体1の室内側表面材11に当接固定してなる。
室外側見付辺300、室内側見付辺301には、開口3から離間する側に位置して延出片300´、301´がそれぞれ一体形成されている。延出片300´、301´は、それぞれ室外側表面材10、室内側表面材11と離間対向しており、延出片300´と室外側表面材10、延出片300´と室内側表面材11との間に熱膨張耐火部材13が設けてある。
側面視において、熱膨張耐火部材13の高さは、延出片300´、301´の高さよりも短尺であり、扉体1の室外側表面材10と延出片300´との間、室内側表面材11と延出片301´との間には熱膨張耐火部材13の加熱発泡を許容する空隙14が形成されている。
図7に示すように、下枠31´は、室外側見付辺310、室内側見付辺311、室外側見付辺310と室内側見付辺311の上端を接続するように扉厚方向(見込方向)に室外側から室内側に向かって下向き傾斜状に延びる上辺312と、を備えており、室外側見付辺310を扉体1の室外側表面材10に当接固定し、室内側見付辺311を扉体1の室内側表面材11に当接固定してなる。
室外側見付辺310、室内側見付辺311には、開口3から離間する側に位置して延出片310´、311´がそれぞれ一体形成されている。延出片310´、311´は、それぞれ室外側表面材10、室内側表面材11と離間対向しており、延出片310´と室外側表面材10、延出片310´と室内側表面材11との間に熱膨張耐火部材13が設けてある。
側面視において、熱膨張耐火部材13の高さは、延出片310´、311´の高さよりも短尺であり、扉体1の室外側表面材10と延出片310´との間、室内側表面材11と延出片311´との間には熱膨張耐火部材13の加熱発泡を許容する空隙14が形成されている。
図8に示すように、縦枠32´は、室外側見付辺320、室内側見付辺321、室外側見付辺320と室内側見付辺321の戸先側端同士を接続するように扉厚方向(見込方向)に垂直状に延びる側辺322と、を備えており、室外側見付辺320を扉体1の室外側表面材10に当接固定し、室内側見付辺321を扉体1の室内側表面材11に当接固定してなる。
室外側見付辺320、室内側見付辺321には、開口3から離間する側に位置して延出片320´、321´がそれぞれ一体形成されている。延出片320´、321´は、それぞれ室外側表面材10、室内側表面材11と離間対向しており、延出片320´と室外側表面材10、延出片320´と室内側表面材11との間に熱膨張耐火部材13が設けてある。
平面視において、熱膨張耐火部材13の幅は、延出片300´、301´の幅寸法よりも短尺であり、扉体1の室外側表面材10と延出片320´との間、室内側表面材11と延出片321´との間には熱膨張耐火部材13の加熱発泡を許容する空隙14が形成されている。
図8に示すように、縦枠33´は、室外側見付辺330、室内側見付辺331、室外側見付辺330と室内側見付辺331の戸尻側端同士を接続するように扉厚方向(見込方向)に垂直状に延びる側辺332と、を備えており、室外側見付辺330を扉体1の室外側表面材10に当接固定し、室内側見付辺331を扉体1の室内側表面材11に当接固定してなる。
室外側見付辺330、室内側見付辺331には、開口3から離間する側に位置して延出片330´、331´がそれぞれ一体形成されている。延出片330´、331´は、それぞれ室外側表面材10、室内側表面材11と離間対向しており、延出片330´と室外側表面材10、延出片330´と室内側表面材11との間に熱膨張耐火部材13が設けてある。
平面視において、熱膨張耐火部材13の幅は、延出片330´、331´の幅寸法よりも短尺であり、扉体1の室外側表面材10と延出片330´との間、室内側表面材11と延出片331´との間には熱膨張耐火部材13の加熱発泡を許容する空隙14が形成されている。
郵便受けの開口3の室外側部位には、四周状の枠体30´、31´、32´、33´の室外側見付辺300、310、320、330の室外側表面材10との当接面と、芯材12と、の間に位置して、当該当接面を取り囲むように熱膨張耐火部材13が四周状に周設されている。郵便受けの開口3の室内側部位には、四周状の枠体30´、31´、32´、33´の室内側見付辺301、311、321、331の室内側表面材11との当接面と、芯材12と、の間に位置して、当該当接面を取り囲むように熱膨張耐火部材13が四周状に周設されている。なお、図示の態様では、一体形成された延出片300´、301´、310´、311´、320´、321´、330´、331´を示したが、これらの延出片を別体で用意し、図2、図3下図に示すような室外側見付辺300、310、320、330、室内側見付辺301、311、321、331に溶接等で取り付けてもよい。
このように構成された扉体1において、例えば、室外側で火災が発生した場合には、扉体1が熱に晒されて、室外側表面材10、室内側表面材11と(特に、室外側表面材10)、芯材2と、の間に介在されている接着剤が溶融・気化し、気化したガスや溶融した樹脂が室外側表面材10、室内側表面材11の裏面に沿って郵便受け2の開口3側に移動しようとするが、郵便受け2の開口3の周囲の四周状の枠体30´、31´、32´、33´の室外側見付辺300、310、320、330、室内側見付辺301、311、321、331と、芯材2と、の間に位置して、四周状に周設されている熱膨張耐火部材13が火災時の熱によって、四周状の枠体30´、31´、32´、33´の室外側見付辺300、310、320、330、室内側見付辺301、311、321、331と、芯材2と、の間の空隙14内で膨張して当該空隙14を四周状に閉塞する。火災時の熱で熱膨張耐火部材13の両面背着テープが剥がたり、熱膨張耐火部材13の両側に位置する室外側表面材10、室内側表面材11や延出片300´、301´、310´、311´、320´、321´、330´、331´が熱変形してこれらの間隔が拡がったとしても、火災時の熱で膨張した熱膨張耐火部材13によって、空隙14が良好に閉塞される。したがって、発泡膨張した熱膨張耐火部材13によって、気化したガスや溶融した樹脂が郵便受け2の開口3に漏れ出てくることが規制され、火災時の炎が気化したガスや溶融した樹脂に着火して、開口3を通って火が回るようなことがない。
1 扉体
10 室外側表面材
11 室内側表面材
12 芯材
3 開口
30 上枠
300 室外側見付辺
301 室内側見付辺
31 下枠
310 室外側見付辺
311 室内側見付辺
32 縦枠
320 室外側見付辺
321 室内側見付辺
33 縦枠
330 室外側見付辺
331 室内側見付辺
6 上枠
60 室外側見付辺
61 室内側見付辺
7 下枠
70 室外側見付辺
71 室内側見付辺
8 縦枠
80 室外側見付辺
81 室内側見付辺
9 縦枠
90 室外側見付辺
91 室内側見付辺
13 熱膨張耐火部材
14 空隙

Claims (4)

  1. ドア框フレームと、ドア框フレームに固定された室外側表面材及び室内側表面材と、室外側表面材と室内側表面材との間に充填された芯材と、からなり、郵便受けを備えた扉体において、
    前記郵便受けは、扉体の室外側表面材、室内側表面材間を扉厚方向に貫設した開口を備えており、
    前記扉体の室外側表面材と室内側表面材との間には、前記開口を囲むように四周状に枠体が設けてあり、
    前記四周状の枠体は、扉体の室外側表面材との当接面を備えた室外側見付辺と、扉体の室内側表面材との当接面を備えた室内側見付辺と、前記室外側見付辺と前記室内側見付面との間で扉厚方向に延びる四周状の見込辺とを備えており、
    前記四周状の枠体によって、前記開口と前記芯材が充填された空間は仕切られており、
    前記四周状の枠体の室外側見付辺の前記当接面、室内側見付辺の前記当接面と、前記芯材との間に位置して、熱膨張耐火部材が、当該当接面をそれぞれ囲むように周設されており、
    火災時に熱膨張した前記熱膨張耐火部材が前記当接面を四周状に囲むことで、溶融した樹脂や樹脂が気化したガスが、前記室外側表面材と前記室外側見付辺の当接面の間、及び、前記室内側表面材と前記室内側見付辺の当接面との間から前記開口へ漏れ出ることを規制する
    扉体。
  2. 前記熱膨張耐火部材は、扉体の室外側表面材、室内側表面材とそれぞれ接触ないし対向していると共に、前記熱膨張耐火部材の周囲には前記当接面と前記芯材との間に位置して当該熱膨張耐火部材の膨張を許容する空隙が形成されている、請求項1に記載の扉体。
  3. 扉体の室外側表面材と室内側表面材との間には、前記四周状の枠体を囲むように四周状の外側枠体が設けてあり、
    前記外側枠体は、扉体の室外側表面材との対向面を備えた室外側見付辺と、扉体の室内側表面材との対向面を備えた室内側見付辺と、を備えており、
    扉体の室外側表面材、室内側表面材と前記対向面との間に、前記熱膨張耐火部材が四周状に設けてある、
    請求項1、2いずれか1項に記載の扉体。
  4. 前記四周状の枠体の室外側見付辺、室内側見付辺には、前記当接面と前記芯材との間に位置して、扉体の室内側表面材、室外側表面材と離間対向する延出片が一体形成されており、
    扉体の室外側表面材、室内側表面材と前記延出片との間に、前記熱膨張耐火部材が四周状に設けてある、
    請求項1、2いずれか1項に記載の扉体。
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