JP6586364B2 - ドア - Google Patents

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本発明は、採光部を設けたドアに関する。
玄関ドアのように建物の開口を仕切るドアでは、一対の表面材の間に枠体を配設した構造のものが広く用いられている。この種のドアでは、デザイン性や採光性を考慮し、一対の表面材を貫通する開口部に採光部(中窓)を設けた構造が採用されることがある(特許文献1参照)。
このようなドアで防火性能を確保しようとした場合、採光部を介して火炎や煙が室内外に通り抜けることを防止する必要がある。そこで特許文献1の構成では、採光部を構成する框体の面材配置溝に加熱された場合に膨張する熱膨張性部材を配置し、防火性能を高めている。
特開2014−34862号公報
ところで、玄関ドアのように屋内外を仕切るドアは、結露防止や空調効率向上の観点から十分な断熱性能を有することも求められている。そこで、一対の表面材の間の内部空間に断熱材を配設して高い断熱性能を確保した構成もある。
ところが、内部に断熱材を配設した構成では、火災時に採光部と断熱材との間で火炎や煙、可燃性ガスが流出入する懸念がある。特に高温となった表面材が採光部を配置した開口部から口開きするように反り変形した場合には、採光部を設けた開口部と断熱材との間を連通する通路が形成されるため、この通路での火炎や煙の流通を抑えることが必要である。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、採光部を設けた構成であっても十分な防火性能と断熱性能を確保することができるドアを提供することを目的とする。
本発明に係るドアは、一対の表面材の間に枠体と断熱材を配設し、前記枠体の内周側で前記一対の表面材を貫通する開口部に採光部を設けたドアであって、前記採光部は、前記開口部を囲むように前記一対の表面材間に配置される框体と、前記開口部に配置されて外周縁部が前記框体に保持される面材とを備え、前記框体と前記断熱材との間には、前記一対の表面材間で該框体と該断熱材との間を仕切る仕切り部材が配置され、少なくとも一方の表面材の内面と前記仕切り部材の見付け面との間に、加熱されると膨張する第1の熱膨張性部材を介在させた構成であって、前記框体は、前記一方の表面材の内面と対向する見付け面を有し、前記框体の前記見付け面には、樹脂材と、前記樹脂材を基準として前記開口部側とは反対側となる位置に配置され、加熱されると膨張する第2の熱膨張性部材と、が設けられており、前記一方の表面材は、前記樹脂材を基準として前記開口部側とは反対側となる位置で、前記框体と固定されていることを特徴とする。
このような構成によれば、一対の表面材間の内部空間で開口部に設けた採光部と断熱材との間に仕切り部材を配置している。このため、火災時等に断熱材が溶融或いは燃えて発生した火炎や煙、可燃性ガスが採光部から室内外に吹き出すことを防止できる。また、少なくとも一方の表面材の内面と仕切り部材の見付け面との間に第1の熱膨張性部材を介在させている。これにより、火災時等にはこの熱膨張性部材が膨張して仕切り部材と表面材との間の隙間が塞がれるため、採光部と断熱材との間で火炎や煙、可燃性ガス等が流出入することをより確実に防止でき、十分な防火性能が得られる。しかも当該ドアでは、熱膨張性部材が断熱材となって仕切り部材が室内外の表面材間での熱橋となることが防止されて十分な断熱性能も確保できる。
本発明に係るドアにおいて、前記仕切り部材の見込み面と前記框体の見込み面との間となる位置に、加熱されると膨張する第3の熱膨張性部材を設けた構成としてもよい。そうすると、採光部の室内外で仕切り部材の見込み面と框体の見込み面との間の隙間を膨張する第3の熱膨張性部材によって塞ぐことができるため、採光部の室内外で火炎等が流通することを防止できる。
本発明によれば、採光部を設けた構成であっても十分な防火性能と断熱性能を確保することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るドアの姿図であり、図1(A)は、ドアを室外側から見た正面図であり、図1(B)は、ドアを室内側から見た背面図である。 図2は、図1に示すドアの縦断面図である。 図3は、図1に示すドアの横断面図である。 図4は、図2に示すドアの採光部付近を拡大した縦断面図である。 図5は、図3に示すドアの採光部付近を拡大した横断面図である。 図6は、仕切り部材と框体との取付構造の一例を示す分解斜視図である。
以下、本発明に係るドアについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るドア10の姿図であり、図1(A)は、ドア10を室外側から見た正面図であり、図1(B)は、ドア10を室内側から見た背面図である。図2は、図1に示すドア10の縦断面図であり、図3は、図1に示すドア10の横断面図である。本実施形態に係るドア10は、例えば建造物の内外を仕切る外壁の開口に取り付けされたドア枠11に対して開閉可能に支持される玄関ドアである。本発明は、玄関ドア以外のドアにも適用可能である。
図1〜図3に示すように、ドア10は、枠体12の室内外側にそれぞれ表面材14を配設し、室内外一対の表面材14,14間に断熱材16を配設した断熱ドアである。断熱材16は、例えば発泡スチロールや発泡ウレタンであり、室内外の表面材14の内面に接着固定されている。ドア10には、室内外で光を透過する横長の採光部18が上下方向に沿って複数配列されている。
枠体12は、ドア10の外周縁部の四周に亘って配設される骨組み部材である。枠体12は、上枠材12a、下枠材12b及び左右の縦枠材12c,12dを四周枠組みすることで矩形枠状に構成されている。枠材12a〜12dは、アルミニウムやスチール等の金属材料の成形材であり、断面コ字状を成している。枠体12は、吊元側となる縦枠材12cがドア枠11の縦枠に対してヒンジ19によって回転可能に連結され、これによりドア10がドア枠11に対して開閉可能に支持される。
各表面材14は薄い鋼板で構成されている。各表面材14の縁部には、直角方向に屈曲され、各枠材12a〜12dの見込み面に対向配置される折曲片部14aが形成されている。各折曲片部14aは、各枠材12a〜12dの見込み面に装着された断熱部品20により、枠材12a〜12dの見込み面との間に隙間を持って配設される。また各表面材14と各枠材12a〜12dとの間には、樹脂材料等を帯状に成形した断熱シート21が配設されている。室内外の表面材14と枠体12との間は、断熱部品20及び断熱シート21によって断熱されている。
図4は、図2に示すドア10の採光部18付近を拡大した縦断面図であり、図5は、図3に示すドア10の採光部18付近を拡大した横断面図である。
図4及び図5に示すように、採光部18は、枠体12の内周側となる位置で一対の表面材14,14を室内外方向に貫通する開口部14bに配置されている。採光部18は、室内外の表面材14,14間に配設される框体24と、框体24に支持されて開口部14bに配置された面材26とを備える。本実施形態に係るドア10では、採光部18と戸先側一部分を除くドア10の室外側の表面材14の表面に化粧パネル23を装着している。化粧パネル23は、実施例では一方の面に設けたが両方の面に設けてもよく、表面材14及び断熱材16に差込固定された連結具23aによって固定され、後述のリベット29を覆っている。
框体24は、上框材24a、下框材24b及び左右の縦框材24c,24dを框組みすることで面材26を支持した枠状部材である。框材24a〜24dは、アルミニウム等の金属材料の成形材である。
なお、本出願において、見込み方向とはドア10の室内外方向(図中に矢印Zで示す方向)をいい、見込み面とは見込み方向に沿って延在する平面をいう。また、見付け方向とは見込み方向に直交する方向であり、上下方向に長尺な縦枠材12c,12d及び縦框材24c,24d等の場合はその長手方向である上下方向(図中に矢印Yで示す方向)をいい、左右方向に長尺な上枠材12a、下枠材12b、上框材24a及び下框材24b等の場合はその長手方向である左右方向(図中に矢印Xで示す方向)をいう。さらに、見付け面とは見付け方向に沿った平面をいう。
各框材24a〜24dは、その室外側見付け面25と室外側の表面材14の内面との間にそれぞれ樹脂材28が装着されている。樹脂材28は、塩化ビニル樹脂(PVC)等の樹脂の成形材である。樹脂材28は、一対の爪部28a,28bが各框材24a〜24dの室外側見付け面25に形成された係合凹部25a及びヒレ状端部25bに係合されることで、各室外側見付け面25に装着される。樹脂材28は、室内外の表面材14,14間で各框材24a〜24dが熱橋となることを防止するための断熱部品である。樹脂材28は框体24の室内側見付け面と室内側の表面材14の内面との間に介在させてもよい。
各框材24a〜24dは、その室内側見付け面とが表面材14の内面に両面テープ等の接着手段27によって接着固定されている。さらに、各框材24a〜24dは、その室外側見付け面25と室内側見付け面とが固定具であるリベット29によって表面材14と締結固定されている。
面材26は、スペーサ30を介して一対のパネル材26a,26bを互いに間隔を隔てて対面配置した2層構造の複層ガラスである。面材26は、各框材24a〜24dの開口部14bを臨んだ面材配置溝32に対し、縁部がガスケット34を介して収容支持されている。
本実施形態の場合、室内側に配置されるパネル材26aを防火ガラスである網入りの厚板ガラスとし、室外側に配置されるパネル材26bをフロートガラス等の薄板ガラスで構成している。室内側の防火ガラスは網入り構造以外の耐熱ガラス板等、火災等の火炎や熱に一定時間以上耐え得る防火性能を有するものであればよい。パネル材26a,26bのうち、一方又は両方を樹脂パネル等で構成してもよい。面材26は3層以上のガラス板や樹脂パネルを積層した構造であってもよい。
各框材24a〜24dと断熱材16との間、つまり開口部14bから見て各框材24a〜24dの奥側には、仕切り部材36が配設されている。
図6は、仕切り部材36と框体24との取付構造の一例を示す分解斜視図である。
仕切り部材36は、室内外の表面材14,14間に亘るように配設されることで框体24と断熱材16との間を仕切る枠状部材である。仕切り部材36は、開口部14bの周縁部において框体24の外周縁部の四周に亘って配設され、室内外の表面材14,14間で框体24を補強する補強材としての機能も有する。
仕切り部材36は、上部材36a、下部材36b及び左右の縦部材36c,36dを四周枠組みした枠状部材であり、框体24の四周を補強するように該框体24に連結されている。部材36a〜36dは、スチールやステンレス等の金属材料の成形材であり、断面コ字状に形成されている。部材36a〜36dは、各表面材14,14の内面に対向する見付け面を有する形状であれば、断面H字状や断面Z字状等であってもよい。
図6に示すように、横材である上部材36a(及び下部材36b)の左右端部の見込み面には孔部38が形成され、縦部材36c(及び36d)の上下端部の見込み面には屈曲形成された小片部40に孔部40aが形成されている。仕切り部材36を枠状に組み付ける場合、例えば上部材36aとこれに隣接する縦部材36cとでは、孔部38,40aにビス42を挿通させ、このビス42を縦框材24cの小口に露出したビスホール44に対して締め付けることで両者を共締めし、框体24に締結固定する。上部材36aと縦部材36dとの間、下部材36bと縦部材36c,36dとの間についても、図6に示す上部材36aと縦部材36cとの間と同様に連結され、框体24に締結固定される。
図4及び図5に示すように、各部材36a〜36dの室外側見付け面46及び室内側見付け面47には、各見付け面46,47の長手方向に亘って熱膨張性部材(第1の熱膨張性部材)48が貼着されている。熱膨張性部材48は加熱されると膨張する不燃性又は難燃性の部材であり、例えば熱膨張性の黒鉛含有の発泡材であり、後述する熱膨張性部材50,54,55も同様な材質である。熱膨張性部材48は、当該ドア10が火災等の火炎や熱を受けた場合に膨張して仕切り部材36と室内外の表面材14との間の隙間を塞ぐ。これにより、採光部18と断熱材16との間で火炎や煙、可燃性ガス等が流出入することを仕切り部材36と共に防止する。
各部材36a〜36dは、各見付け面46,47にそれぞれ熱膨張性部材48を有することにより、室内外の表面材14,14間で框体24と断熱材16との間を仕切りつつ、室内外の表面材14,14間で熱橋となることが防止されている。つまり熱膨張性部材48が仕切り部材36と表面材14との間を断熱する断熱材としても機能する。各部材36a〜36dは、少なくとも一方の見付け面、例えば室外側見付け面46に熱膨張性部材48が設けられていればよく、他方の見付け面、例えば室内側見付け面47は両面テープやリベットによって表面材14の内面に固着されていてもよい。
各部材36a〜36dは、その開口部14b側の見込み面49の室内外側にそれぞれ寄った位置に熱膨張性部材(第3の熱膨張性部材)50が貼着されている。熱膨張性部材50は、各部材36a〜36dの見込み面49の長手方向に亘って設けられている。熱膨張性部材50は、当該ドア10が火災等の火炎や熱を受けた場合に膨張して仕切り部材36の見込み面49と框体24の見込み面52との間の隙間を塞ぐ。すなわち、火災時等には採光部18を配設した開口部14bから室内外の表面材14がリベット29を支点として口開きするように変形して框体24と表面材14との間で隙間が拡大し、さらに隣接するリベット29間でも表面材14の膨らみが発生して隙間が拡大する可能性がある。この際、熱膨張性部材50は、この拡大した隙間から仕切り部材36と框体24の見込み面49,52間の隙間を通して火炎や煙、可燃性ガス等が採光部18の室内外で流出入することを防止する。
各框材24a〜24dは、樹脂材28が装着された室外側見付け面25における樹脂材28を基準として開口部14b側とは反対側となる位置(奥側)に熱膨張性部材(第2の熱膨張性部材)54が貼着されている。熱膨張性部材54は、当該ドア10が火災等の火炎や熱を受けた場合に膨張して框体24の室外側見付け面25と表面材14との間を塞ぐ。これにより熱膨張性部材54は、火災時等に樹脂材28が溶融或いは消失した場合に形成される框体24と表面材14との間の隙間を塞ぎ、採光部18の室内外で火炎や煙、可燃性ガス等が室内外で流通することを防止する。さらに熱膨張性部材54は、火災時等に室内外の表面材14が上記のように口開きして框体24と表面材14との間で拡大した隙間を通して火炎や煙、可燃性ガス等が室内外で流通することも防止する。
本実施形態では、さらに框体24の各面材配置溝32の室外側の内壁面(室外側見付け面25の裏面)及び室内側の内壁面と、面材配置溝32の底面(見込み面52の裏面)とに、それぞれ熱膨張性部材55を貼着している。熱膨張性部材55は、火災時等にガスケット34が溶融或いは消失し、面材26の外周縁部と面材配置溝32との隙間を塞ぎ、火炎や煙、可燃性ガス等が室内外で流通することを防止する。
以上のように構成された本実施形態に係るドア10は、一対の表面材14,14の間に枠体12と断熱材16を配設し、枠体12の内周側で一対の表面材14,14を貫通する開口部14bに採光部18を設けた構成である。そして、採光部18は、開口部14bを囲むように一対の表面材14,14間に配置される框体24と、開口部14bに配置されて外周縁部が框体24に保持される面材26とを備え、框体24と断熱材16との間には、一対の表面材14,14間で框体24と断熱材16との間を仕切る仕切り部材36が配置され、少なくとも一方の表面材14の内面と仕切り部材36の室外側見付け面46との間に、加熱されると膨張する熱膨張性部材48を介在させている。
このようにドア10では、一対の表面材14,14間の内部空間で開口部14bに設けた採光部18と断熱材16との間に仕切り部材36を配置している。このため、火災時等に断熱材16が溶融或いは燃えて発生した火炎や煙、可燃性ガスが採光部18から室内外に吹き出すことを防止できる。また、少なくとも一方の表面材14の内面と仕切り部材36の室外側見付け面46との間に熱膨張性部材48を介在させている。これにより、火災時等にはこの熱膨張性部材48が膨張して仕切り部材36と表面材14との間の隙間が塞がれるため、採光部18と断熱材16との間で火炎や煙、可燃性ガス等が流出入することをより確実に防止でき、十分な防火性能が得られる。しかも当該ドア10では、熱膨張性部材48が断熱材となって仕切り部材36が室内外の表面材14,14間での熱橋となることが防止されて十分な断熱性能も確保できる。また、仕切り部材36は例えばスチール等で形成されるため、例えばアルミニウム等で形成された框体24よりも耐熱性が高く、框体24が火災時等に変形し或いは溶融する事態が生じた場合であっても仕切り部材36が補強材として機能するため、面材26の落下や室内外での貫通孔の形成を防止できる。
特に、高温となった表面材14が採光部18を配置した開口部14bから口開きするように反り変形した場合には、採光部18を設けた開口部14bと断熱材16との間を連通する通路が形成され、この通路での火炎や煙の流通が問題となる。この点、当該ドア10では、表面材14が口開き変形した場合であっても、框体24の奥側に仕切り部材36及び熱膨張性部材48を配置しているため、上記のような火炎等の通路の形成を可及的に抑制できる。なお、当該ドア10では、框体24と表面材14との間をリベット29によって機械的に連結している。これにより、表面材14の口開き変形自体を可及的に抑制することができ、一層高い防火性能が得られる。
当該ドア10では、一方の表面材14の内面と框体24の室外側見付け面25との間に樹脂材28を介在させている。これにより、樹脂材28が断熱材となって框体24が室内外の表面材14,14間での熱橋となることが防止されて一層十分な断熱性能が確保される。
但し、このような樹脂材28は火災時等に溶融或いは消失するため、この樹脂材28部分が火炎や煙、可燃性ガスの通路となる懸念がある。
そこで、当該ドア10では、樹脂材28が配置される框体24の室外側見付け面25における樹脂材28を基準として開口部14b側とは反対側となる位置に熱膨張性部材54を設け、前記通路の形成を防止している。また、当該ドア10では、仕切り部材36の見込み面49と框体24の見込み面52との間となる位置に熱膨張性部材50を設けている。これにより、採光部18の室内外で見込み面49,52間を通して火炎等が流通することを防止できる。但し、熱膨張性部材54を設けることにより、樹脂材28が消失することによる隙間や採光部18の室内外で見込み面49,52間を通して火炎等が流通する隙間を塞ぐことができるため、熱膨張性部材50は省略することもできる。他方、熱膨張性部材54の奥側には熱膨張性部材48や仕切り部材36が配設されているため、見込み面49,52間を塞ぐ熱膨張性部材50を設けておけば熱膨張性部材48を省略してもよい。
また本実施形態に係るドア10は、一対の表面材14,14の間に枠体12と断熱材16を配設し、枠体12の内周側で一対の表面材14,14を貫通する開口部14bに採光部18を設けた構成である。そして、採光部18は、開口部14bを囲むように一対の表面材14,14間に配置される框体24と、開口部14bに配置されて外周縁部が框体24に保持される面材26とを備え、少なくとも一方の表面材14の内面と框体24の室外側見付け面25との間に樹脂材28を介在させ、樹脂材28が配置される框体24の室外側見付け面25における樹脂材28を基準として開口部14b側とは反対側となる位置に熱膨張性部材54を設けている。
このようにドア10では、框体24と表面材14との間に樹脂材28を介在させているため、樹脂材28が断熱材となって框体24が室内外の表面材14,14間での熱橋となることが防止されて十分な断熱性能が確保できる。しかも樹脂材28が配置される框体24の室外側見付け面25における樹脂材28の奥側となる位置に熱膨張性部材54を設けている。このため、火災時等に樹脂材28が溶融或いは消失した場合であっても、この樹脂材28部分が火炎や煙、可燃性ガスの通路となることを防止でき、十分な防火性能が得られる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論であり、採光部の形態も縦長や三角形等任意である。
10 ドア、11 ドア枠、12 枠体、12a 上枠材、12b 下枠材、12c,12d 縦枠材、14 表面材、14b 開口部、16 断熱材、18 採光部、20 断熱部品、21 断熱シート、24 框体、24a 上框材、24b 下框材、24c,24d 縦框材、25,46 室外側見付け面、26 面材、28 樹脂材、29 リベット、36 仕切り部材、36a 上部材、36b 下部材、36c,36d 縦部材、47 室内側見付け面、48,50,54,55 熱膨張性部材、49,52 見込み面

Claims (2)

  1. 一対の表面材の間に枠体と断熱材を配設し、前記枠体の内周側で前記一対の表面材を貫通する開口部に採光部を設けたドアであって、
    前記採光部は、前記開口部を囲むように前記一対の表面材間に配置される框体と、前記開口部に配置されて外周縁部が前記框体に保持される面材とを備え、
    前記框体と前記断熱材との間には、前記一対の表面材間で該框体と該断熱材との間を仕切る仕切り部材が配置され、
    少なくとも一方の表面材の内面と前記仕切り部材の見付け面との間に、加熱されると膨張する第1の熱膨張性部材を介在させた構成であって、
    前記框体は、前記一方の表面材の内面と対向する見付け面を有し、
    前記框体の前記見付け面には、樹脂材と、
    前記樹脂材を基準として前記開口部側とは反対側となる位置に配置され、加熱されると膨張する第2の熱膨張性部材と、が設けられており、
    前記一方の表面材は、前記樹脂材を基準として前記開口部側とは反対側となる位置で、前記框体と固定されていることを特徴とするドア。
  2. 請求項記載のドアにおいて、
    前記仕切り部材の見込み面と前記框体の見込み面との間となる位置に、加熱されると膨張する第3の熱膨張性部材を設けたことを特徴とするドア。
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