JP6408368B2 - 引戸の防火構造 - Google Patents

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Description

本発明は、構造物の開口部に設けられる引戸の防火構造に関するものである。
従来から、アルミ部材及び樹脂部材からなる障子2枚で構成された引違サッシにおいて、障子の上框、下框及び縦框それぞれの端部に火災時に熱により発泡する加熱発泡材が設けられたものが開示されている(下記特許文献1参照)。特許文献1の引違サッシでは、加熱発泡材が、火災時に障子と枠体との間の隙間を塞ぐように構成されている。
また、一般的に引違サッシの下框には戸車が両端に配置されている。具体的には、中空状をなすアルミ部材で構成された下框の両端部の下面に開口部が形成され、該開口部に戸車が配置される。そして、戸車の室外側の側面に加熱発泡材が設けられた引違サッシが知られている。このような引違サッシでは、火災時に加熱発泡材が発泡することで開口部および戸車周囲の空間を閉塞することにより、戸車を構成する樹脂が燃焼、溶融する際に発生する可燃性ガスが室内側に流入するのを抑制することができるように構成されている。
特開2012−225149号公報
ここで、障子1枚で構成される片引戸サッシでは、枠体は、閉状態における障子の戸先側に配置される戸先側縦枠及び召合せ側に配置される方立と、戸先側縦枠の上端と方立の上端とを連結する上枠と、戸先側縦枠の下端と方立の下端とを連結する下枠と、を有している。この片引戸サッシに、上記の引違サッシの障子を適用すると、火災時に、障子の室内側に配置された方立により、障子の召合せ側の見込み方向の変形が規制されるため、召合せ側と反対の戸先側では見込み方向の変形量が大きくなる。これにより、特に戸先側の下部において、縦框と下框との接合部分等の構成部材同士の接合部分への負荷が大きくなる。
これにより、特に片引戸サッシでは、縦框と下框との接合部分において、これらの部材を構成するアルミ部材が溶融してしまい、戸車の室外側の側面に設けられた加熱発泡材が脱落しやすくなる。よって、下部の戸車を配置するための開口部や接合部分の隙間等を加熱発泡材により塞ぐことでできず、可燃性ガスが室内側に漏れやすくなる虞がある。
また、このようなアルミ部材の溶融によりアルミ部材の変形が増大し、接合部分に隙間が発生する。これにより、可燃性ガスが当該隙間から室内側に流入して、火災が拡大してしまう虞がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、火災の進行を抑制することができる引戸の防火構造を提供する。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る引戸の防火構造は、室外側に配置される室外側側壁部、該室外側側壁部の見込み方向の室内側に配置される室内側側壁部、前記室外側側壁部の上部と前記室内側側壁部の上部とを連結する上部仕切り、及び前記室外側側壁部の下部と前記室内側側壁部の下部とを連結する下部仕切りにより中空空間が形成されるとともに、前記下部仕切りに開口部が形成された下框と、該下框の前記室外側側壁部と前記室内側側壁部との間に、前記開口部を上下方向にまたがるように配置された戸車と、を備える引戸の防火構造であって、少なくとも戸先側には、前記中空空間における前記室外側側壁部と前記戸車との間に、金属で形成された金属壁部が設けられ、前記室内側側壁部における前記開口部よりも下方であって、前記戸車に対向する対向面には、加熱により発泡可能な戸車加熱発泡材が設けられ、前記金属壁部には、前記室内側に向かって延びる腕部が設けられ、該腕部には、前記戸車加熱発泡材が前記室内側側壁部から離脱することを抑制する離脱抑制部が設けられていることを特徴とする。
このように構成された引戸の防火構造では、火災により下框の室外側側壁部が溶融してしまった場合でも、下框の室外側側壁部と戸車との間に設けられ、金属で形成された金属壁部が下框を保護する。よって、下框の燃焼を抑制して、火災の進行を抑制することができる。
また、火災の熱により、室内側側壁における開口部よりも下方に設けられた戸車加熱発泡材が発泡すると、室内側側壁部における下框の開口部よりも下方部分と戸車との間の空間部が塞がれる。よって、火災の熱により戸車や下框自体が溶融して発生した可燃性ガスが、室内側へ流入することをより確実に抑制することができる。
また、戸車加熱発泡材は、金属壁部から室内側に延びる腕部に設けられた離脱抑制部により室内側側壁部から離脱することが抑制されるため、火災時に確実に機能を果たすことができる。
また、本発明に係る引戸の防火構造は、前記金属壁部における前記戸車に対向する対向面には、加熱により発泡可能な室外側加熱発泡材が設けられていることが好ましい。
このように構成された引戸の防火構造では、火災の熱により、金属壁部における戸車に対向する対向面に設けられた室外側加熱発泡材が中空空間において発泡すると、中空空間及び開口部や、下框と縦框等の部材同士の接合部分の隙間が塞がれる。よって、火災の熱により戸車や下框自体が溶融して発生した可燃性ガスが、室内側へ流入することを抑制することができる。
本発明に係る引戸の防火構造によれば、火災の進行を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る引戸を室内側から見た室外側正面図である。 図1に示す引戸を室内側から見た室内側正面図である。 本発明の一実施形態に係る引戸の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る引戸の横断面図である。 本発明の一実施形態に係る引戸の下框の見込み方向の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る引戸の下框の見付け方向の縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る引戸の下框及び周辺部材の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る引戸の金属壁部の斜視図である。
以下、本発明の引戸の防火構造の一実施形態として、片引戸を例に挙げて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る引戸を室外側から見た室外側正面図である。図2は、図1に示す引戸を室内側から見た室内側正面図である。図3は、本発明の一実施形態に係る引戸の縦断面図である。図4は、本発明の一実施形態に係る引戸の横断面図である。
図1から図4に示すように、片引戸10は、構造物Bの開口部Wに固定された枠1と、枠1の内部に見付け方向にスライド可能に設置された障子2と、を備えている。本実施形態の片引戸10は、勝手口等に設置されるものである。
枠1は、見付け方向に延在する上枠11及び下枠12と、上枠11の戸先側と下枠12の戸先側とを上下方向に連結する縦枠13と、上枠11の見付け方向中間部と下枠12の見付け方向中間部とを上下方向に連結する方立14と、を有している。
障子2は、見付け方向に延在する上框3及び下框4と、上下方向に延在する戸先縦框5及び召合せ框6と、上框3、下框4、戸先縦框5及び召合せ框6の内側に配置されるガラス8と、を有している。上框3、戸先縦框5及び召合せ框6は、アルミ形材を用いて中空構造で形成されている。下框4は、アルミ形材を用いて中空構造で形成されたアルミ部材4Aと、アルミ部材の室内側に設けられ樹脂形材を用いて形成された樹脂部材4Bと、を有している。
図5は、本実施形態に係る片引戸10の下框4の見込み方向の縦断面図である。図6は、本実施形態に係る片引戸10の下框4の見付け方向の縦断面図である。図7は、本実施形態に係る片引戸10の下框4及び周辺部材の分解斜視図である。
図5から図7に示すように、下框4は、室外側に配置される室外側側壁部41と、室外側側壁部41の見込み方向の室内側に配置される室内側側壁部42と、室外側側壁部41の上部と室内側側壁部42の上部とを連結する上部連結板部43と、室外側側壁部41の下部と室内側側壁部42の下部とを連結する下部連結板部(下部仕切り)44と、上部連結板部43と下部連結板部44との間に配置された仕切板部(上部仕切り)45と、を有している。
室外側側壁部41の上部及び室内側側壁部42の上部は、それぞれ上部連結板部43よりも上方に突出している。また、室外側側壁部41の下部及び室内側側壁部42の下部は、それぞれ下部連結板部44よりも下方に突出している。これら室外側側壁部41、室内側側壁部42、上部連結板部43、下部連結板部44及び仕切板部45は、一体に形成されている。
上部連結板部43の上面43Tには、上方に向かって突出する取付片43Aが見込み方向に離間して一対設けられている。一対の取付片43A,43Aは、見付け方向に延びている。また、上部連結板部43において、一対の取付片43A,43Aの間には、取付孔43Xが形成されている。この取付片43Aには、雌ネジ(不図示。以下同じ。)が設けられている。戸先縦框5(図1参照。以下同じ。)から挿通されたネジが、当該雌ネジに螺合されることで、戸先縦框5と下框4とが接合されるように構成されている。
また、上部連結板部43の上面43Tにおいて、見付け方向両端部には、室外側側壁部41と取付片43Aとの間に上部加熱発泡材H1が設けられている。
上部連結板部43の上面43Tには、上向きコ字状に形成されたガラス支持部49が設けられている。ガラス支持部49の上部には、ガラス8(図3参照)が取り付けられる。また、ガラス支持部49の底部には、取付孔49Xが形成されている。
室外側側壁部41、上部連結板部43、室内側側壁部42及び仕切板部45により、中空空間である芯材収容空間部S1が形成されている。芯材収容空間部S1には、室内側に向かって開口するコ字状の補強芯材50が配置されている。
補強芯材50は、上部連結板部43の下面43Dに沿って配置される上壁部51と、上壁部51の下方に配置される下壁部52と、上壁部51の室外側端部と下壁部52の室外側端部とを連結する連結壁部53と、を有している。本実施形態では、上壁部51、連結壁部53及び下壁部52は、一体に形成されている。補強芯材50は、鉄等の金属により形成されている。
補強芯材50の上壁部51には、取付孔51Xが形成されている。ガラス支持部49の取付孔49Xから挿通されたネジ49Zが、下框4の上部連結板部43の取付孔43X及び補強芯材50の取付孔51Xに螺合されている。これにより、下框4の上部連結板部43には、ガラス支持部49及び補強芯材50が取り付けられている。
補強芯材50の下壁部52の下面52Dには、芯材加熱発泡材H2が、見付け方向に離間して複数設けられている。
室外側側壁部41の下部41D、室内側側壁部42の下部42D及び下部連結板部44により形成された下部空間部S3には、下方から下枠12のレール12A(図3参照。以下同じ。)が配置されるように構成されている。
また、室外側側壁部41の下部には、室内側側壁部42側に向かって突出する係合爪部41Aが上下方向に離間して一対設けられている。一対の係合爪部41A,41Aは、見付け方向に延びている。
これら係合爪部41A,41Aには、気密材Kが係合されている。気密材Kの基端側は、一対の係合爪部41A,41Aに係合されている。気密材Kの先端側は、室内側側壁部42側に向かって延びるように配置されている。また、気密材Kの先端側は、下枠12のレール12Aに当接されるように構成されている。
下部連結板部44において、見付け方向両端部には、上下方向に貫通する戸車挿通孔部(開口部)44Kが形成されている。室外側側壁部41、仕切板部45、室内側側壁部42及び下部連結板部44とで形成された上部空間部(中空空間)S2と、下部連結板部44の下方において室内側側壁部42と室内側側壁部42との間に形成された下部空間部S3とは、戸車挿通孔部44Kを介して連通されている。
続いて、下框4の見付け方向両端部において、上部空間部S2から下部空間部S3にまたがって、戸車部(戸車)9及び下框端部保護金具(金属壁部)100が配置されている。以下では、戸先側に設けられた戸車部9及び下框端部保護金具100について説明する。召合せ側に設けられた戸車部9及び下框端部保護金具100については、戸先側に設けられた戸車部9及び下框端部保護金具100と同様の構成であるため、説明を省略する。
戸車部9は、下框4の見付け方向端部から挿入され、上部空間部S2から下部空間部S3にまたがって配置されている。戸車部9は、下枠12のレール12Aに沿って走行する車輪91と、下框4に取り付けられて車輪91を回転可能に支持する戸車支持部92と、車輪91の位置を調整するための戸車調整ネジ93と、を有している。この戸車部9により、障子2は下枠12(レール12A)に沿って移動可能とされている。
下框4の下部連結板部44には、上方に向かって突出する突出片44Aが設けられている。戸車部9は、突出片44Aと室内側側壁部42との間に配置されている。これにより、戸車部9は、見込み方向の移動が規制されている。
戸車支持部92の上部において、見付け方向端部には、上方に向かって突出する係合片92Aが見込み方向に離間して一対設けられている。また、戸車支持部92の上部において、見付け方向中間部には、見付け方向端部側に向かうにしたがって上方に向かって傾斜配置された傾斜壁部92Bが設けられている。これら係合片92A及び傾斜壁部92Bは、それぞれ下框4の仕切板部45の切り欠かれた切欠き部45A,45Bに係合されている。これにより、戸車部9は、見付け方向及び見込み方向の移動が規制されている。
図8は、本実施形態に係る引戸の下框端部保護金具100の斜視図である。
図5から図8に示すように、下框端部保護金具100は、戸車支持部92の室外側を向く側面92Sと下框4の室外側側壁部41との間に配置される金具本体101と、金具本体101の見付け方向一方端部から折曲され戸車支持部92の戸先縦框5側を向く端面92Tに沿って配置される金具端面部(腕部)111と、を有している。金具本体101及び金具端面部111は、一体に形成されている。下框端部保護金具100は、室外側側壁部41を形成するアルミよりも耐火性の高い金属、例えば鉄により形成されている。
金具本体101は、板状に形成され、下框4の室外側側壁部41に当接するように配置されている。平面視において、金具本体101は、戸車挿通孔部44Kの見付け方向の端部から、戸車挿通孔部44Kよりも召合せ側にまで配置されている。
金具本体101の上端部において、見付け方向両端部には、室内側側壁部42側に向かって折曲された折曲爪部102が形成されている。
金具本体101の下端部において、金具端面部111と見付け方向の反対側には、室内側側壁部42側に向かって折曲された取付板部103が形成されている。取付板部103は、下框4の下部連結板部44の上部に配置されている。取付板部103には、上下方向に貫通する取付孔103Xが形成されている。
下部連結板部44の下部には、下向きコ字状に形成された固定金具120が配置されている。固定金具120は、下部連結板部44の下面44Dに沿って配置された取付壁部121と、取付壁部121の見込み方向両端部から下方に向かって折曲された折曲壁部122と、を有している。取付壁部121には、上下方向に貫通する取付孔121Xが形成されている。
固定金具120の取付孔121Xから挿通されたネジ121Zが、下部連結板部44に形成された取付孔44Xに挿通され、取付板部103の取付孔103Xに螺合されている。これにより、下框端部保護金具100の金具本体101は、下框4(下部連結板部44)に取り付けられている。
室内側側壁部42の下部42Dにおいて、室外側側壁部41を向く対向面42Sには、戸車加熱発泡材H3が設けられている。戸車加熱発泡材H3の上端部は、下部連結板部44の下面44Dに当接している。平面視において、戸車加熱発泡材H3は、戸車挿通孔部44Kの見付け方向の端部から、戸車挿通孔部44Kよりも召合せ側にまで配置されている。
固定金具120の一対の折曲壁部122,122のうち室内側に配置された折曲壁部122は、戸車加熱発泡材H3の室外側を向く面に当接している。これにより、戸車加熱発泡材H3の室外側への脱落が抑制されている。
金具端面部111は、板状に形成され、見込み方向且つ上下方向に沿って配置されている。金具端面部111には、見付け方向に貫通する取付孔111Xが形成されている。
金具端面部111の上部は、下方に向かって凹む湾曲部112が形成されている。これにより、下框4の見付け方向の端部側から、戸車部9の戸車調整ネジ93が調整できるように構成されている。
金具端面部111の室内側の端部には、見付け方向に折曲された第一折曲壁部(腕部)113が形成されている。第一折曲壁部113の下端部には、室外側に向かって折曲された第二折曲壁部(腕部)114が形成されている。第二折曲壁部114の室外側端部には、下方に向かうにしたがって次第に室内側に向かうように傾斜する傾斜壁部(離脱抑制部)115が形成されている。
傾斜壁部115の下端部は、下框4の室内側側壁部42に沿って設けられた戸車加熱発泡材H3に当接している。これにより、戸車加熱発泡材H3の室外側への脱落が抑制されている。
金具本体101における室内側を向く面(対向面)の全面には、室外側加熱発泡材H4が設けられている。つまり、室外側加熱発泡材H4は、下框4の室外側側壁部41と戸車部9との間に配置されている。また、平面視において、室外側加熱発泡材H4は、戸車挿通孔部44Kの見付け方向の端部から、戸車挿通孔部44Kよりも召合せ側にまで配置されている。
金具端面部111における戸車部9側を向く面には、縦框側加熱発泡材H5が設けられている。つまり、縦框側加熱発泡材H5は、戸先縦框5と戸車部9との間に配置されている。
縦框側加熱発泡材H5には、見付け方向に貫通する取付孔X5が形成されている。戸先縦框5に挿通されたネジ(不図示)が、金具端面部111の取付孔111Xに螺合され、先端部が縦框側加熱発泡材H5の取付孔X5に挿通されている。これにより、下框端部保護金具100の金具端面部111は、戸先縦框5に取り付けられている。
上記の上部加熱発泡材H1、芯材加熱発泡材H2、戸車加熱発泡材H3、室外側加熱発泡材H4及び縦框側加熱発泡材H5は、火災の熱によって発泡して膨張する公知のもので、シート状に形成されて、火災の熱によって面外方向に発泡するように構成されている。
そして、上部加熱発泡材H1は発泡すると、ガラス支持部49と上部連結板部43との間の空間部を塞ぐ。また、芯材加熱発泡材H2は発泡すると、補強芯材50と仕切板部45との間の空間部を塞ぐ。戸車加熱発泡材H3は発泡すると、空間部S3を塞ぐ。また、室外側加熱発泡材H4及び縦框側加熱発泡材H5は発泡すると、上部空間部S2及び戸車挿通孔部44Kや、下框4と戸先縦框5との接合部分の隙間を塞ぐ。
このように構成された片引戸10では、火災により下框4の室外側側壁部41が溶融してしまった場合でも、下框4の室外側側壁部41と戸車部9との間に設けられ、室外側側壁部41よりも耐火性の高い金属で形成された下框端部保護金具100(金具本体101)が下框4を保護する。よって、下框4の燃焼を抑制して、火災の進行を抑制することができる。
また、下框端部保護金具100は、戸車部9を保護することもできる。
また、火災の熱により、下框4の室外側側壁部41と戸車部9との間に配置された室外側加熱発泡材H4が上部空間部S2において発泡すると、上部空間部S2及び戸車挿通孔部44Kや、下框4と戸先縦框5等の部材同士の接合部分の隙間が塞がれる。よって、火災の熱により戸車部9や下框4自体が溶融して発生した可燃性ガスが、室内側へ流入することを抑制することができる。
また、火災の熱により、室外側側壁部41における戸車挿通孔部44Kよりも下方に設けられた戸車加熱発泡材H3が発泡すると、空間部S3が塞がれる。よって、火災の熱により戸車部9や下框4自体が溶融して発生した可燃性ガスが、室内側へ流入することをより確実に抑制することができる。
また、戸車加熱発泡材H3は、下框端部保護金具100に設けられた傾斜壁部115及び固定金具120の折曲壁部122により室内側側壁部42から離脱することが抑制されるため、所望の方向に発砲させることで空間部S3を確実に塞ぐことができる。
なお、上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記に示す実施形態において、引戸は片引戸により構成されているが、本発明はこれに限られない。障子2枚により構成される引違戸や両開き戸にも適用可能である。
また、上記に示す実施形態において、下框端部保護金具100は、下框4の戸先側及び召合せ側の両側に設けられているが本発明はこれに限られない。下框端部保護金具100は、少なくとも戸先側にのみ設けられていればよい。
10…片引戸(引戸)
1…枠
2…障子
3…上框
4…下框
5…戸先縦框
6…召合せ框
9…戸車部(戸車)
11…上枠
12…下枠
13…縦枠
14…方立
41…室外側側壁部
42…室内側側壁部
44…下部連結板部(下部仕切り)
44K…戸車挿通孔部(開口部)
45…仕切板部(上部仕切り)
50…補強芯材
100…下框端部保護金具(金属壁部)
101…金具本体
115…傾斜壁部(離脱抑制部)
H1…上部加熱発泡材
H2…芯材加熱発泡材
H3…戸車加熱発泡
4…室外側加熱発泡
5…縦框側加熱発泡材
S1…芯材収容空間部
S2…上部空間部(中空空間)
S3…下部空間部

Claims (2)

  1. 室外側に配置される室外側側壁部、該室外側側壁部の見込み方向の室内側に配置される室内側側壁部、前記室外側側壁部の上部と前記室内側側壁部の上部とを連結する上部仕切り、及び前記室外側側壁部の下部と前記室内側側壁部の下部とを連結する下部仕切りにより中空空間が形成されるとともに、前記下部仕切りに開口部が形成された下框と、該下框の前記室外側側壁部と前記室内側側壁部との間に、前記開口部を上下方向にまたがるように配置された戸車と、を備える引戸の防火構造であって、
    少なくとも戸先側には、前記中空空間における前記室外側側壁部と前記戸車との間に、金属で形成された金属壁部が設けられ
    前記室内側側壁部における前記開口部よりも下方であって、前記戸車に対向する対向面には、加熱により発泡可能な戸車加熱発泡材が設けられ、
    前記金属壁部には、前記室内側に向かって延びる腕部が設けられ、
    該腕部には、前記戸車加熱発泡材が前記室内側側壁部から離脱することを抑制する離脱抑制部が設けられていることを特徴とする引戸の防火構造。
  2. 前記金属壁部における前記戸車に対向する対向面には、加熱により発泡可能な室外側加熱発泡材が設けられている請求項1に記載の引戸の防火構造。
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