JP6841644B2 - 障子及び建具 - Google Patents

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本発明は、例えば、引違い窓等の建具に用いられる障子、及び当該建具に関する。
従来、引違い窓等の建具に用いられる障子として、下框に設けられた戸車の転動により、スライド移動可能とする障子が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1,2において、障子を構成する下框は、当該下框の長手方向に沿って延在する下框中空部を備える。また、戸車は、下框中空部の内部に設けられるとともに、一部が当該下框中空部から下方に突出する。そして、戸車は、下枠に設けられたレールに当接し、当該レール上で転動することにより、障子をスライド移動させる。
特開2007−138614号公報 特開2013−87566号公報
ところで、下枠に設けられたレールを金属材料で構成した場合には、金属同士の接触を避けるため、戸車を樹脂材料で構成することが一般的である。そして、戸車を樹脂材料で構成した場合には、火災等により加熱された場合に、戸車から発炎してしまう虞がある。
本発明は、上記実情に鑑みて、戸車部からの発炎を防止することができる障子、及び建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る障子は、下框に設けられるとともに少なくとも一部が樹脂材料で構成された戸車部により前記下框の長手方向に沿って移動可能とする障子であって、前記下框は、当該下框の長手方向に沿って延在する下框中空部を備え、前記下框中空部における下方の壁部には、当該下框中空部と外部とを連通する連通孔が形成され、前記戸車部は、前記下框中空部の内部に設けられ、一部が前記連通孔を介して下方に突出し、前記下框中空部の内部には、前記下框の長手方向に沿って延在し、前記下框を補強する不燃性または難燃性の下框補強材が設けられ、前記下框補強材には、当該下框補強材よりも肉厚が薄く、前記戸車部と見込み方向に対向する不燃性または難燃性の戸車対向部が取り付けられていることを特徴とする。
本発明では、下框中空部の内部には、不燃性または難燃性の下框補強材が設けられている。そして、下框補強材には、戸車部に対向する不燃性または難燃性の戸車対向部が設けられている。このため、戸車部に向かう火炎を遮る遮炎機能を戸車対向部に持たせることができる。
したがって、本発明に係る障子によれば、火災等により加熱された場合であっても、戸車部からの発炎を防止することができる、という効果を奏する。
また、本発明は、上述した障子において、前記戸車対向部における前記戸車部と見込み方向に対向する第1面には、加熱されることで膨張する第1熱膨張性部材が設けられていることを特徴とする。
本発明では、戸車対向部において、戸車部に対向する第1面には、第1熱膨張性部材が設けられている。このため、火災等により加熱されると、第1熱膨張性部材が膨張し、戸車部が当該第1熱膨張性部材にて覆われる。したがって、火災等により加熱された場合であっても、戸車部からの発炎を防止することができる、という効果を好適に実現することができる。
また、本発明によれば、第1熱膨張性部材を上述した第1面に設けているので、火災等により加熱された場合に、第1熱膨張性部材にて戸車部を見込み方向から覆うことができる。
また、例えば、戸車対向部を下框補強材とは別体で構成した場合には、下框の大型化も回避することができる。
具体的に、戸車部と見込み方向に対向するように、下框補強材を下框の長手方向に沿って延在させ、当該下框補強材における戸車部と見込み方向に対向する面に第1熱膨張性部材を設けた場合には、以下の問題が生じてしまう。
すなわち、下框補強材としては、下框の補強を考慮して剛性を高めるために、肉厚を厚くしなければならない。このため、下框補強材を戸車部と見込み方向に対向するように設けた場合には、肉厚の厚い下框補強材が戸車部と見込み方向に並設されるため、下框補強材及び戸車部が収容される下框の見込み方向に沿う寸法が大きくなってしまう。すなわち、下框が大型化してしまう、という問題がある。
これに対して、下框の補強を考慮する必要のない戸車対向部を下框補強材と別体とし、戸車部と見込み方向に対向するように下框補強材に取り付ける。そして、第1熱膨張性部材は、戸車対向部における戸車部と見込み方向に対向する第1面に設けられる。すなわち、肉厚の厚い下框補強材が戸車部と見込み方向に並設する構造ではない。このため、戸車対向部を下框補強材とは別体で構成した場合には、戸車部からの発炎を防止する構造を実現しつつ、下框の大型化も回避することができる。
また、本発明は、上述した障子において、前記戸車部は、当該障子における戸尻側に設けられ、前記戸車対向部における前記第1面とは反対側の第2面には、加熱されることで膨張する第2熱膨張性部材が設けられていることを特徴とする。
本発明では、障子の戸尻側に設けられた戸車部に対向する戸車対向部において、第1面とは反対側の第2面には、第2熱膨張性部材が設けられている。このため、例えば、引違い窓等の建具において、外障子及び内障子の少なくとも一方に本発明の障子を採用し、第2面が他方の障子の戸尻側の部位に対向するように戸車対向部を設ける。このように構成すれば、火災等により加熱された場合には、第2熱膨張性部材が膨張し、召合せ部分(外障子及び内障子における戸尻側の各部位)の下部において、外障子及び内障子の隙間が当該第2熱膨張性部材にて閉塞される。このため、召合せ部分の下部において、外障子及び内障子の隙間を介して、火炎が室内外に貫通することを防止することができる。
また、本発明に係る建具は、上述した障子と、建物の開口部に取り付けられ、前記障子を移動可能に支持する枠体とを備えることを特徴とする。
本発明に係る建具は、上述した障子を備えているので、上述した障子と同様の作用及び効果を奏する。
本発明に係る障子及び建具によれば、戸車部からの発炎を防止することができる、という効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る建具を室内側から見た図である。 図2は、図1に示した建具の要部拡大縦断面図である。 図3は、図1及び図2に示した外障子における戸尻側の下部を室内側から見た図である。 図4は、図1及び図2に示した下框補強材を室内側から見た斜視図である。 図5は、図1及び図2に示した戸車対向部を室内側から見た斜視図である。 図6は、図1及び図2に示した内障子における戸尻側の下部を室内側から見た図である。 図7は、図1及び図2に示した内障子における戸尻側の下部を下方側から見た図である。 図8は、本発明の実施の形態2に係る建具を構成する下框補強材を室内側から見た斜視図である。 図9は、図8に示した外障子における戸尻側の下部を室内側から見た図である。
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
〔建具の概略構成〕
図1は、本発明の実施の形態1に係る建具1を室内側から見た図である。図2は、建具1の要部拡大縦断面図である。
なお、以下で記載する「見込み方向」は、図2の矢印Arで示すように、建具1の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った平面については、見込み面と称し、見込み方向に直交する平面については、見付け面と称する場合がある。
建具1は、引違い窓で構成され、枠体2と、外障子3と、内障子4とを備える。
枠体2は、上枠21、下枠22、図1中、左側に位置する左縦枠23、及び図1中、右側に位置する右縦枠24を四周枠組みすることによって構成され、建物の開口部Opの縁部に沿うように取り付けられる。
これら各枠部材21〜24は、合成樹脂製またはアルミニウム等の金属製の押し出し形材であり、全長に亘って略一様な断面形状を有する。
外障子3は、本発明に係る障子に相当する部分であり、内障子4に対して室外側に位置し、枠体2に対して図1中、左右方向に開閉移動可能に取り付けられている。この外障子3は、面材31と、框体32とを備える。
面材31は、スペーサ311を介して一対のガラス板312,313を互いに間隔を隔てて対面配置した2層の複層ガラスで構成されている。
框体32は、上框33、下框34、戸先框35、及び召合せ框36(図3参照)を框組みすることにより構成され、内部で面材31を保持する。
本実施の形態1では、これら各框部材33〜36は、合成樹脂製の押し出し形材であり、全長に亘って略一様な断面形状を有する。
なお、本発明の要部である下框34の詳細な構成については後述する。
内障子4は、本発明に係る障子に相当する部分であり、枠体2に対して図1中、左右方向に開閉移動可能に取り付けられている。この内障子4は、外障子3における面材31(スペーサ311及び一対のガラス板312,313を含む)及び框体32(上框33、下框34、戸先框35、及び召合せ框36を含む)とそれぞれ同様の面材41(スペーサ411及び一対のガラス板412,413を含む)及び框体42(上框43、下框44、戸先框45、及び召合せ框46を含む)を備える。
なお、本発明の要部である下框44の詳細な構成については後述する。
上述した外障子3及び内障子4において、戸先框35が左縦枠23に当接するとともに、戸先框45が右縦枠24に当接した場合には、召合せ框36,46が互いに係合する。そして、開口部Opは、外障子3及び内障子4にて閉塞される。この状態では、召合せ框36,46の間は、クレセントCR(図1)によってロック可能である。当該クレセントCRによりロックすることにより、外障子3及び内障子4は、開口部Opを閉塞した状態に保持される。
〔外障子における下框の構成〕
先ず、外障子3における下框34の構成について、図2を参照しつつ説明する。
下框34は、下框中空部341と、内周側ヒレ部342と、一対の外周側ヒレ部343とを備える。
下框中空部341は、下框34の長手方向に沿って延在する角筒形状を有する。この下框中空部341において、上方側の見込み面の室外側には、下方側に窪む押縁係合溝344が形成されている。そして、押縁係合溝344には、押縁345が取り付けられる。
内周側ヒレ部342は、下框中空部341において、上方側の見込み面の室内側の縁部から上方側に向けて延在した部分である。
そして、面材31の下端部は、内周側ヒレ部342と押縁345と下框中空部341における上方側の見込み面とで形成されるU字状の溝部に配置された状態で保持される。
一対の外周側ヒレ部343は、下框中空部341において、下方側の見込み面の室内側及び室外側の各縁部から下方側に向けてそれぞれ延在した部分である。
そして、一対の外周側ヒレ部343と下框中空部341における下方側の見込み面とで形成されるU字状の溝部には、下枠22に設けられた金属製の一対のレール5,6のうち、室外側に位置するレール5の一部が挿入される。
本実施の形態1では、下框中空部341の内部には、一対の戸車部7と、下框補強材8と、一対の戸車対向部9とが設けられている。なお、図2では、説明の便宜上、戸車部7を一点鎖線で図示している。
図3は、外障子3における戸尻側の下部を室内側から見た図である。
一対の戸車部7は、同一の構成を有し、下框中空部341において、戸先側及び戸尻側のそれぞれに設けられている。
ここで、下框中空部341において、下方側の見込み面を構成する壁部346の戸先側及び戸尻側には、当該下框中空部341の内外を連通する連通孔(例えば、図7に示す連通孔447参照)がそれぞれ形成されている。そして、一対の戸車部7は、下框中空部341の内部に配設されるとともに、一部が当該連通孔を介して下方側(一対の外周側ヒレ部343の間)にそれぞれ突出する。
そして、一対の戸車部7は、戸車71と、戸車支持部72とをそれぞれ備える。
戸車71は、下枠22に設けられたレール5に当接し、当該レール5上で転動することにより、外障子3を図1中、左右方向にスライド移動させるローラである。本実施の形態1では、戸車71は、樹脂材料で構成されている。
戸車支持部72は、戸車71を回転可能に支持するとともに、当該戸車71を下框中空部341の内部に取り付ける部材である。この戸車支持部72は、樹脂材料またはアルミニウム等の金属材料で構成されている。
図4は、下框補強材8を室内側から見た斜視図である。
なお、図3及び図4では、下框補強材8における室内側から見て右側の部位のみを図示しているが、下框補強材8は、左右対称となる形状であり、室内側から見て左側の部位も室内側から見て右側の部位と同様の形状を有している。
下框補強材8は、アルミニウム等の金属材料で構成され、下框34の長手方向に沿って延在し、下框34を補強する部材である。この下框補強材8は、基部81と、第1,第2延在部82,83とを備え、断面視U字形状を有する。
基部81は、下框34の全長と略同一の全長を有する板体で構成され、下框中空部341における上方側の見込み面を構成する見込み壁部に対向する姿勢で、当該見込み壁部に対して、ネジSc1(図3)により固定され、下框34を補強する。基部81が下框中空部341に固定された状態では、当該基部81における長手方向の両端側(戸先側及び戸尻側)は、一対の戸車部7の上方側にそれぞれ位置する(図3)。そして、当該両端側は、L字状の連結金具84を介して、戸先框35及び召合せ框36の内部に設けられた不燃性または難燃性の補強材(図示略)にそれぞれ連結される。
第1延在部82は、基部81の全長よりも短い全長を有する板体で構成され、当該基部81における室外側の端部において、長手方向の両端側を除いた部分から下方側に屈曲して延在した部分である。この第1延在部82において、室内側及び室外側に臨む面には、加熱されることで膨張する熱膨張性部材(加熱発泡材)85が当該第1延在部82の略全長に亘ってそれぞれ設けられている。
第2延在部83は、第1延在部82の全長と同一の全長を有する板体で構成され、当該第1延在部82における下方側の端部から室内側に屈曲して延在した部分であり、下框中空部341における下方側の見込み面を構成する見込み壁部に対向する。
図5は、戸車対向部9を室内側から見た斜視図である。
一対の戸車対向部9は、同一の構成を有し、下框補強材8(第1延在部82)における長手方向の両端側(戸先側及び戸尻側)にそれぞれ取り付けられ、一対の戸車部7にそれぞれ対向する。そして、一対の戸車対向部9は、取付部91と、接続部92と、対向部93とをそれぞれ備え、断面視Z字形状をそれぞれ有する。
取付部91は、板体で構成され、各板面が室内側及び室外側にそれぞれ臨む姿勢で、下框補強材8における第1延在部82の室内側の面に対し、ネジSc2により固定される。
接続部92は、取付部91における図5中、右側の端部(戸先側の戸車対向部9では戸先側の端部、戸尻側の戸車対向部9では戸尻側の端部)から室外側に屈曲して延在した部分である。
対向部93は、接続部92における室外側の端部から図5中、右側(戸先側の戸車対向部9では戸先側、戸尻側の戸車対向部9では戸尻側)に屈曲して延在した部分であり、戸車部7と見込み方向に対向する。この対向部93における室内側に臨む(戸車部7に対向する)第1面94の略全面には、加熱されることで膨張する熱膨張性部材(加熱発泡材)95が設けられている。この熱膨張性部材95は、本発明に係る第1熱膨張性部材に相当する。
〔内障子における下框の構成〕
次に、内障子4における下框44の構成について、図2を参照しつつ説明する。
内障子4における下框44は、外障子3における下框34の下框中空部341(押縁係合溝344、押縁345、壁部346、及び連通孔を含む)、内周側ヒレ部342、及び一対の外周側ヒレ部343とそれぞれ同様の下框中空部441(押縁係合溝444、押縁445、壁部446、及び連通孔447を含む)、内周側ヒレ部442、及び一対の外周側ヒレ部443を備える。
そして、面材41の下端部は、内周側ヒレ部442と押縁445と下框中空部441における上方側の見込み面とで形成されるU字状の溝部に配置された状態で保持される。また、一対の外周側ヒレ部443と下框中空部441における下方側の見込み面とで形成されるU字状の溝部には、下枠22に設けられたレール6の一部が挿入される。
本実施の形態1では、下框中空部441の内部には、一対の戸車部10と、下框補強材11と、一対の戸車対向部12とが設けられている。なお、図2では、説明の便宜上、戸車部10を一点鎖線で図示している。
図6は、内障子4における戸尻側の下部を室内側から見た図である。図7は、内障子4における戸尻側の下部を下方側から見た図である。
一対の戸車部10は、外障子3に設けられた戸車部7の戸車71及び戸車支持部72とそれぞれ同様の戸車101及び戸車支持部102をそれぞれ備える。
これら一対の戸車部10は、下框中空部441において、戸先側及び戸尻側のそれぞれに設けられるとともに、一部が連通孔447を介して下方側(一対の外周側ヒレ部443の間)にそれぞれ突出する。そして、一対の戸車部10は、戸車101が下枠22に設けられたレール6上でそれぞれ転動することにより、内障子4を図1中、左右方向にスライド移動させる。
下框補強材11は、外障子3に設けられた下框補強材8の基部81、第1延在部82(熱膨張性部材85を含む)、及び第2延在部83とそれぞれ同様の基部111、第1延在部112(熱膨張性部材115を含む)、及び第2延在部113を備える。
そして、下框補強材11は、下框中空部441における上方側の見込み面を構成する見込み壁部に対してネジ(図示略)により固定され、下框44を補強する。基部111が下框中空部441に固定された状態では、基部111における長手方向の両端側(戸先側及び戸尻側)は、一対の戸車部10の上方側にそれぞれ位置する(図6)。そして、当該両端側は、L字状の連結金具114を介して、戸先框45及び召合せ框46の内部に設けられた不燃性または難燃性の補強材(図示略)にそれぞれ連結される。
一対の戸車対向部12は、外障子3に設けられた戸車対向部9における取付部91、接続部92、及び対向部93(第1面94及び熱膨張性部材95を含む)とそれぞれ同様の取付部121、接続部122、及び対向部123(第1面124及び熱膨張性部材125を含む)をそれぞれ備える。
なお、熱膨張性部材125は、本発明に係る第1熱膨張性部材に相当する。
そして、一対の戸車対向部12(取付部121)は、下框補強材11(第1延在部112の室内側の面)における長手方向の両端側(戸先側及び戸尻側)にネジSc4によりそれぞれ取り付けられる。この状態では、各対向部123は、一対の戸車部10と見込み方向にそれぞれ対向する。
ここで、一対の戸車対向部12のうち、下框補強材11の戸尻側に取り付けられる戸車対向部12aは、戸先側に取り付けられる戸車対向部12とは異なる形状を有する。具体的に、戸車対向部12aにおいて、対向部123は、図7に示すように、先端側が基端側に対して、室内側にオフセットした段付き状に形成されている。そして、当該先端側における室外側(第1面124とは反対側)の第2面126には、加熱されることで膨張する熱膨張性部材(加熱発泡材)127が設けられている。この熱膨張性部材127は、本発明に係る第2熱膨張性部材に相当する。
以上説明した本実施の形態1に係る建具1によれば、以下の効果を奏する。
本実施の形態1に係る建具1では、下框中空部341,441の内部には、アルミニウム等の金属製の下框補強材8,11がそれぞれ設けられている。そして、下框補強材8,11には、戸車部7,10に対向するアルミニウム等の金属製の戸車対向部9,12がそれぞれ設けられている。このため、戸車部7,10に向かう火炎を遮る遮炎機能を戸車対向部9,12に持たせることができる。
したがって、本実施の形態1に係る建具1によれば、火炎等により加熱された場合であっても、戸車部7,10からの発炎を防止することができる、という効果を奏する。
また、本実施の形態1に係る建具1では、戸車対向部9,12において、戸車部7,10に対向する第1面94,124には、熱膨張性部材95,125がそれぞれ設けられている。このため、火災等により加熱されると、熱膨張性部材95,125が膨張し、戸車部7,10が当該熱膨張性部材95,125にてそれぞれ覆われる。したがって、火災等により加熱された場合であっても、戸車部7,10からの発炎を防止することができる、という効果を好適に実現することができる。また、合成樹脂製の下框34,44が火炎により溶融した場合であっても、戸車部7,10が熱膨張性部材95,125にてそれぞれ覆われる。このため、戸車部7,10の配設位置に室内外を貫通する貫通口が形成されることを回避することができる。
また、本実施の形態1に係る建具1では、下框34,44の補強を考慮する必要のない戸車対向部9,12を下框補強材8,11とはそれぞれ別体とし、戸車部7,10と見込み方向にそれぞれ対向するように下框補強材8,11にそれぞれ取り付ける。そして、熱膨張性部材95,125は、戸車対向部9,12における戸車部7,10と見込み方向にそれぞれ対向する第1面94,124に設けられる。すなわち、肉厚の厚い下框補強材8,11が戸車部7,10と見込み方向に並設する構造ではない。このため、戸車部7,10からの発炎を防止する構造を実現しつつ、下框34,44の大型化も回避することができる。
また、本実施の形態1に係る建具1では、内障子4の戸尻側に設けられる戸車対向部12aにおいて、室外側の第2面126には、熱膨張性部材127が設けられている。すなわち、火災等により加熱された場合には、熱膨張性部材127が膨張し、召合せ部分(外障子3及び内障子4における戸尻側の各部位)の下部において、外障子3及び内障子4の隙間が当該熱膨張性部材127にて閉塞される。このため、召合せ部分の下部において、外障子3及び内障子4の隙間を介して、火炎が室内外に貫通することを防止することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
以下の説明では、実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図8は、本発明の実施の形態2に係る建具1Aを構成する下框補強材8Aを室内側から見た斜視図である。図9は、建具1Aにおける外障子3の戸尻側の下部を室内側から見た図である。
なお、図8及び図9では、下框補強材8Aにおける室内側から見て右側の部位のみを図示しているが、下框補強材8Aは、左右対称となる形状であり、室内側から見て左側の部位も室内側から見て右側の部位と同様の形状を有している。
本実施の形態2に係る建具1Aでは、上述した実施の形態1で説明した建具1に対して、戸車対向部9,12が省略されている。また、本実施の形態2に係る建具1Aでは、上述した実施の形態1で説明した建具1に対して、下框補強材8,11とは異なる形状の下框補強材8Aを採用している。
本実施の形態2に係る建具1Aにおいて、外障子3及び内障子4にそれぞれ設けられる下框補強材8Aは、同一の形状を有している。このため、以下では、外障子3に設けられた下框補強材8Aの構成のみを説明する。
下框補強材8Aには、戸車対向部9,12の省略に伴い、上述した実施の形態1で説明した下框補強材8に対して、第2延在部83に一対の戸車対向部86が設けられている。
一対の戸車対向部86は、下框補強材8Aの一部を折り曲げることでそれぞれ形成されている。具体的に、一対の戸車対向部86は、第2延在部83における長手方向の両端(戸先側及び戸尻側の各端部)から上方側に屈曲してそれぞれ延在し、一対の戸車部7と下框34の長手方向にそれぞれ対向する。
そして、一対の戸車対向部86において、一対の戸車部7にそれぞれ対向する第1面87には、加熱されることで膨張する熱膨張性部材(加熱発泡材)88が設けられている。この熱膨張性部材88は、本発明に係る第1熱膨張性部材に相当する。
以上説明した本実施の形態2に係る建具1Aによれば、上述した実施の形態1と同様の効果の他、以下の効果を奏する。
本実施の形態2に係る建具1Aでは、戸車対向部86は、下框補強材8Aに一体形成され、戸車部7,10と下框34,44の長手方向にそれぞれ対向する。そして、熱膨張性部材88は、戸車対向部86における戸車部7,10と下框34,44の長手方向にそれぞれ対向する第1面87に設けられている。すなわち、肉厚の厚い下框補強材8Aが戸車部7,10と見込み方向に並設する構造ではない。このため、戸車部7,10からの発炎を防止する構造を実現しつつ、下框34,44の大型化も回避することができる。また、戸車対向部を下框補強材とは別体とした構成と比較して、部品点数を削減し、外障子3及び内障子4の組立作業を容易に実行することができる。
(その他の実施の形態)
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は上述した実施の形態1,2によってのみ限定されるべきものではない。
上述した実施の形態1,2では、本発明に係る障子を引違い窓に採用していたが、これに限らない。例えば、3枚以上の障子が左右方向にスライドする引違い方式の窓や両袖片引き窓や引き分け窓、枠体内の領域が縦骨により区分けされ、区分けされた一方の領域がFIX窓や壁をなす片引き窓等、各種の建具に本発明の障子を採用しても構わない。
上述した実施の形態1,2において、下框補強材8,8A,11及び戸車対向部9,12の材料は、不燃性または難燃性の材料であれば、いずれの材料を採用しても構わない。
上述した実施の形態1,2では、框体32,42を樹脂材料で構成していたが、これに限らず、アルミニウム等の金属材料で構成しても構わない。
上述した実施の形態1では、戸車対向部9,12を下框補強材8,11とそれぞれ別体で構成していたが、これに限らず、戸車対向部9,12を下框補強材8,11にそれぞれ一体形成した構成(下框補強材8,11に戸車対向部9,12をそれぞれ設けた構成)を採用しても構わない。
上述した実施の形態2では、戸車対向部86を下框補強材8Aに一体形成していたが、これに限らず、戸車対向部86を下框補強材8Aとは別体で構成しても構わない。
1,1A 建具、2 枠体、3 外障子(障子)、4 内障子(障子)、7,10 戸車部、8,11 下框補強材、9,12,12a,86 戸車対向部、34,44 下框、87,94,124 第1面、88,95,125 熱膨張性部材(第1熱膨張性部材)、126 第2面、127 熱膨張性部材(第2熱膨張性部材)、341,441 下框中空部、346,446 壁部、447 連通孔、Op 開口部

Claims (4)

  1. 下框に設けられるとともに少なくとも一部が樹脂材料で構成された戸車部により前記下框の長手方向に沿って移動可能とする障子であって、
    前記下框は、
    当該下框の長手方向に沿って延在する下框中空部を備え、
    前記下框中空部における下方の壁部には、
    当該下框中空部と外部とを連通する連通孔が形成され、
    前記戸車部は、
    前記下框中空部の内部に設けられ、一部が前記連通孔を介して下方に突出し、
    前記下框中空部の内部には、
    前記下框の長手方向に沿って延在し、前記下框を補強する不燃性または難燃性の下框補強材が設けられ、
    前記下框補強材には、
    当該下框補強材よりも肉厚が薄く、前記戸車部と見込み方向に対向する不燃性または難燃性の戸車対向部が取り付けられている
    ことを特徴とする障子。
  2. 前記戸車対向部における前記戸車部と見込み方向に対向する第1面には、
    加熱されることで膨張する第1熱膨張性部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の障子。
  3. 前記戸車部は、
    当該障子における戸尻側に設けられ、
    前記戸車対向部における前記第1面とは反対側の第2面には、
    加熱されることで膨張する第2熱膨張性部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項に記載の障子。
  4. 請求項1〜のいずれか一つに記載の障子と、
    建物の開口部に取り付けられ、前記障子を移動可能に支持する枠体とを備える
    ことを特徴とする建具。
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