JP6850563B2 - 防火サッシ - Google Patents

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本発明は、建物開口部に配置される防火サッシに関する。
従来、建物開口部に配置される建具として、障子の框材の中空内部に補強材が配置された建具が公知となっている。
特開2015−48598号公報
前記特許文献1の建具は、火災時に火炎に晒される框材が熱により溶けても、框材の中空内部に配置された補強材により障子の形状を保つことで室内外の火炎や煙の連通を遅らせることができるものであった。
このような特許文献1の建具等は、室外側からの火災に対してある程度の耐久性はあるが、火災時の熱により補強材が延びてしまい、特許文献1の建具の召合框の補強材のように、補強材が内周側でガラス間口のガラス外れ止め等の補強材にネジ等により固定されている場合などには、加熱により弱くなった召合框のガラス間口側壁面がネジ等の固定部分から裂けて室内外が連通したり、内、外召合框が離れて隙間が生じる可能性があった。
特に、外障子の召合框は長尺であることから、加熱による影響を受けやすく、召合框の上方に行くにつれてネジ等の固定部分の変位量は大きくなり、召合框の上方位置での裂けの可能性が高かった。
本発明は、上記の事情を鑑み、火災時における、障子の召合框の内部に配置された補強材の延び等の変形を抑制し、補強材の変形による障子の召合框の破壊を抑制して、召合部における室内外の連通を防ぐとともに、障子の形状を維持して火災の延焼を抑制することを目的とする。
本発明は、建物開口部に配置される枠体と、枠体内に摺動開閉自在に配置される障子と、障子の召合框内に配置される補強材とを備え、召合框は、中空部と、中空部の内周側に形成されたパネル間口を有し、補強材は、断面略U字状の長尺部材からなり障子の召合框の中空部内に長手方向に沿って略全長に配置される補強材本体と、補強材本体に固定されるピース部材を備えており、補強材本体は、断面略U字状の開口を室内側に向けて配置されて内周側側壁部が召合框の内周側壁及びパネル間口に配置されたガラス外れ止め部材に固定されるとともに、補強材本体は、ピース部材が召合框のクレセント受けの取付位置よりも上方位置でクレセント受けから離間して召合框の室内側壁に固定されることで召合框の室内側面に連結されることを特徴とする。
本発明により、火災時に、障子の召合框の内部に配置された補強材の変形を抑制することができ、障子の召合框の破壊を防止して室内外の連通を抑制することができ、火災の延焼を遅らせることができる。
本発明の実施形態に係る防火サッシの縦断面図である。 本発明の実施形態に係る防火サッシの横断面図である。 本発明の実施形態に係る防火サッシの外障子の召合框内に配置される補強材の図であり、(a)は分解図、(b)は全体斜視図である。 本発明の実施形態に係る防火サッシの外障子の召合框の断面図であり、(a)はクレセント受けを固定する位置における横断面図、(b)は召合框の上端付近位置における横断面図である。
本発明の実施形態に係る防火サッシを、図面を参照して説明する。
(全体の構成)
本発明の実施形態に係る防火サッシは、建物開口部に設置され、図1,2に示すように、上枠11、下枠12及び左、右縦枠13,14を四周に組んでなる枠体1と、上框21,31、下框22,32、左縦框23,33及び右縦框24,34を四周に組んでその内周にパネル体が嵌め込まれてなる内、外障子2,3とからなり、枠体1に形成された内、外案内レールに沿って内、外障子2,3を左右方向に移動可能に支持することにより、引き違いサッシとして構成されている。本実施形態の防火サッシにおいては、網戸障子4が、外障子3のさらに室外側に配置されている。
なお、本発明の防火サッシは、引き違いサッシに限るものではなく、片引き窓など、窓枠に対して障子が開閉するものであれば、どのような方式のサッシであってもよい。
(枠体の構成)
図1に示すように、枠体1を構成する上枠11は、アルミニウム等の金属材料により形成された室外側上部材111及び室内側上部材112と、室外側上部材111と室内側上部材112とを連結する樹脂等の断熱材からなる連結部材113と、室内側上部材112の下面内周に配置固定される樹脂製の樹脂上部材114とにより構成されている。
室外側上部材111の室外寄りの下面には、外障子3を案内する外案内レール111a及び網戸障子4を案内する網戸案内レール111bが垂下されるとともに、室内側上部材112の室外側端部の下面には、内障子2を案内する内案内レール112aが垂下されている。
樹脂上部材114は、室内側上部材112の内案内レール112aの室内面を覆う室外壁部114aと、室内側上部材112の下面を覆う上壁部114bと、上壁部114bの室内側端が下方に垂下してしてなる室内壁部114cと、室内壁部114cの下端が室内側に延設されてなる額部114dとから形成されており、室内側上部材112が直接室内空間に露出することを防止している。
内障子2と外障子3の召合せ部の上方位置であって、上枠11の外案内レール111aと内案内レール112aの間、及び、網戸案内レール111bと外案内レール111aとの間には、それぞれ風止板d1,風止板d2が配置されている。そして、少なくとも外案内レール111aと内案内レール112aの間の風止板d1と左縦枠13との間には、上枠11の室外側上部材111の下面を覆う樹脂製の上カバー部材51が配置されており、内、外障子2,3の閉鎖時において外障子3の室内側に露出される室外側上部材111の下面から冷熱が室内に直接伝達されることを防止している。そして、上カバー部材51には、下方に延びる片状の可動片51aが設けられている。
枠体1を構成する下枠12は、アルミニウム等の金属材料により形成され中空部12aを有する下枠本体121と、樹脂材料により形成され下枠本体121の室内側上面に配置固定される樹脂下部材122とにより構成されている。
樹脂下部材122は、下枠本体121の上面を覆う底壁部122aと、底壁部122aの室内側端が上方に延設してなる室内壁部122bと、室内壁部122bの上端が室内側に延設されてなる額部122cとから形成されており、下枠本体121の室内側上面が直接室内空間に露出することを防止している。
下枠本体121の室外寄りの上面には外障子3を案内する外案内レール121aが設けられ、室内寄りの上面には内障子2を案内する内案内レール121bが設けられており、下枠本体121の室外側壁面には網戸障子4の網戸案内レール121cが設けられている。
そして、外案内レール121aと内案内レール121bの間には、下枠本体121の上面を覆う樹脂製の下カバー部材52が配置されている。
下カバー部材52は、下枠12の略半分の長さを備えた略矩形長尺形状の板状部材として構成されており、少なくとも下枠12の召合せ部下方位置に設置された召合せブロックd3と左縦枠13との間に取り付けられ、内、外障子2,3の閉鎖時において室内に露出される下枠本体121の上面から冷熱が室内に直接伝達されることを防止している。
図2に示すように、左縦枠13は、アルミニウム等の金属材料により形成され内周面に外障子3の戸先框(左縦框)33に配置される引寄せブロックfが当接する引寄せ片131aが設けられた本体部材131と、樹脂材料により形成され本体部材131の室内側内周面に配置固定される樹脂左部材132により構成されている。
樹脂左部材132は、本体部材131に係合され左縦枠13の室内側内周面を覆う本体部132aと、本体部132aの室内側に延設する額部132bとにより構成されており、樹脂左部材132の本体部132aには、上下方向の複数箇所において内周方向に開口する取付凹部132cを備え、取付凹部132cの底壁を本体部材131に重合させた状態で、両者を貫通するネジ等の固定手段(図示はない。)で内周側から複数箇所固定することにより、建物の開口部に強固に取付けられている。そして、取付凹部132cには樹脂製のキャップ132dが装着されることにより、アルミニウム等の金属材料によりなる左縦枠13の本体部材131を介してネジ等の固定手段に伝達された冷熱が室内への伝達されることを抑制すると共に、ネジ等の固定手段の頭部が室内に露出することによる意匠の低下を抑えている。
なお、取付凹部132cは、樹脂左部材132の長手方向(上下方向)に連続する溝部として構成してもよい。
右縦枠14は、アルミニウム等の金属材料により形成され内周面に内障子2の戸先框(右縦框)24に配置される引寄せブロックfが当接する引寄せ片141aが設けられた本体部材141と、樹脂材料により形成され本体部材141の室内側内周面に配置固定される樹脂右部材142により構成されている。
樹脂右部材142は、本体部材141に係合される取付部142aと、取付部142aの室内側端より内周方向へ延びる室内壁部142bと、室内壁部142bの内周側端より室内側へ延設する額部142cにより構成され、取付部142aを本体部材141に係合させた状態で、両者を貫通するネジ等の固定手段(図示はない。)で内周側から複数箇所固定することにより、建物の開口部に強固に取付けられている。
(障子の構成)
図1に示すように、内障子2の上框21は、アルミニウム等の金属材料により形成され中空部211aを有する室外側上框部211と樹脂材料により形成され中空部212aを有する室内側上框部212とからなる複合框として構成されている。上框21の外周には、上枠11に形成された内案内レール112aにより案内される案内溝21aが形成されているとともに、上框21の内周には、室外側上框部211と室内側上框部212とによってパネル間口21bが形成されている。
案内溝21aの室外側上端及び室内側上端には、内案内レール112aに当接もしくは近接する気密材が取付けられており、上枠11と上框21との間を気密して、上框21の上面と上枠11下面との間を通って外気が直接室内に入り込むことを防止して、サッシの断熱性能を向上させている。また、案内溝21aの室内側壁の室外側面及び底壁の上面には、加熱により膨張する加熱膨張材が内案内レール112aに向けて配置されている。
さらに、パネル間口21bには、火災時に複層ガラスからなるパネル体25が框材から外れることを防止するパネル外れ止め部材721が配置されており、パネル外れ止め部材721には、加熱により膨張する加熱膨張材が取り付けられている。
内障子2の下框22は、アルミニウム等の金属材料により形成され中空部221aを有する室外側下框部221と樹脂材料により形成され中空部222aを有する室内側下框部222とからなる複合框として構成されており、下框22の外周には案内溝22aが形成されて下枠12に形成された内案内レール121b上を走行する戸車aが配置されているとともに、下框22の内周には、室外側下框部221と室内側下框部222とによってパネル間口22bが形成されている。
案内溝22aの室外側下端には、内案内レール121bに当接する気密材が取付けられており、下枠12と下框22との間を気密して、下框22の下面と下枠12上面との間を通って外気が直接室内に入り込むことを防止してサッシの断熱性能を向上させている。また、案内溝22aの室内側壁の室外側面には、加熱により膨張する加熱膨張材が内案内レール121bに向けて配置されている。
さらに、パネル間口22bには、火災時に複層ガラスからなるパネル体25が框材から外れることを防止するパネル外れ止め部材722が配置されており、パネル外れ止め部材722には、加熱により膨張する加熱膨張材が取り付けられている。
図2に示すように、内障子2の戸先框(右縦框)24は、アルミニウム等の金属材料により形成され中空部241aを有する室外側戸先框部241と、樹脂材料により形成され複数の中空部242aを有する室内側戸先框部242とからなる複合框として構成されている。
戸先框(右縦框)24の外周には右縦枠14に形成された引寄せ片141aに当接する引寄せブロックfが設置されているとともに、戸先框(右縦框)24の内周には、室外側戸先框部241と室内側戸先框部242とによってパネル間口24bが形成されている。
室外側戸先框部241の外周端には内障子2の閉鎖時に引寄せ片141aに当接する気密材が取付けられており、右縦枠14と戸先框24との間を気密してサッシの断熱性能を向上させている。
また、パネル間口24bには、火災時に複層ガラスからなるパネル体25が框材から外れることを防止するパネル外れ止め部材724が配置されており、パネル外れ止め部材724には、加熱により膨張する加熱膨張材が取り付けられている。
内障子2の召合框(左縦框)23は、アルミニウム等の金属材料により形成され中空部231aを有する室外側召合框部231と樹脂材料により形成され中空部232aを有する室内側召合框部232とからなり、室内側召合框部232が室外側召合框部231の室内側面及び外周面、即ち、障子の閉鎖時に室内に露出する面を覆うように一体化され複合框として構成されている。
召合框(左縦框)23の内周には、室外側召合框部231と室内側召合框部232とによってパネル間口23bが形成されており、パネル間口23bには、火災時に複層ガラスからなるパネル体25が框材から外れることを防止するパネル外れ止め部材723が配置され、パネル外れ止め部材723には加熱により膨張する加熱膨張材が取り付けられている。
召合框(左縦框)23の外周面にはクレセント錠(図示はない。)が取付けられている。また、内障子2の召合框(左縦框)23の室外側面には、外障子3の召合框34に向かって加熱膨張材が配置されている。室外側召合框部231の室外側面には煙返し片が形成され、外障子3の召合框34の室内側面に形成された煙返し片と協働して煙返しcを構成している。
外障子3は、召合框(右縦框)34の構成が内障子2と異なっており、その他の点においては、概ね内障子2と同様であるので、召合框34についてのみ説明し、外障子3の他の框材についての説明は省略する。
外障子3の召合框(右縦框)34は、アルミニウム等の金属材料により形成され中空部34aを有しているとともに、中空部34aの内周にパネル間口34bが形成されており、パネル間口34bには、火災時に複層ガラスからなるパネル体が框材から外れることを防止するパネル外れ止め部材734が配置されている。パネル外れ止め部材734には、加熱により膨張する加熱膨張材が取り付けられている。
召合框(右縦框)34の室内側面の外周端部には内障子2の召合框(左縦框)23の室外側面に当接する気密材が取付けられており、外障子3の召合框34と内障子2の召合框23との間を通って外気が直接室内に入り込むことを防止してサッシの断熱性能を向上させている。また、召合框34の室内側面には、召合框23に向かって加熱膨張材が配置されている。
召合框(右縦框)34の室内側面にはクレセント受け(図示はない。)が取付けられる。
(補強材による耐火構造)
本実施形態の防火サッシにおいては、建具の重量がかかる下枠12の中空部内、及び、内障子2、外障子3を構成する縦框材の中空部内に、火災時に建具の形状を保つための補強材が配置されている。
−下枠−
図1に示すように、下枠12の中空部12a内には、スチールもしくはアルミ合金等からなる補強材912が中空部12aの上面に固定されて配置されている。
補強材912は、中空部の上面に固定される上壁部912aと上壁部912aの室外側端に連続する室外側壁部912bと室外側壁部912bの下端より室内方向に連続する底壁部912cと上壁部912aの室内側端から下方に連続する室内側壁部912dとからなる長尺部材として形成され、室外側壁部912bの上方位置の室内側面と下方位置の室外側面には、加熱により膨張する加熱膨張材が排水路等に対向するように配置されており、火災時に排水路等を塞ぐことで、室内外の火炎や煙の連通を防止する。
また、室内側壁部912dには、断面略L字状の補助部材912eが取り付けられており、補助部材912eの上面には加熱により膨張する加熱膨張材が配置されている。
−戸先框−
図2示すように、内、外障子2,3の戸先框24,33の室外側戸先框部241,331の中空部241a,331a内には、長手方向に沿ってスチールもしくはアルミニウム合金等からなり断面略U字状の補強材924,933が開口部を外周方向に向けて配置されており、断面略U字状の一側壁部が内障子2の戸先框24のパネル間口24bに配置されたガラス外れ止め部材724及び外障子3の戸先框33のパネル間口33bに配置されたガラス外れ止め部材733にそれぞれビス等の固定手段により固定されている。
−召合框−
内障子2の召合框23の中空部231a内には、長手方向に沿ってスチールもしくはアルミニウム合金等からなり断面略U字状の補強材923が開口部を室外側に向けて配置されており、断面略U字状の一側壁部が内障子2の召合框23のパネル間口23bに配置されたガラス外れ止め部材723にビス等の固定手段により固定されている。
(外障子召合框の補強構造)
外障子3の召合框34の中空部34a内には、長手方向に沿ってスチールもしくはアルミニウム合金等からなり断面略U字状の補強材6が開口部を室内側に向けて配置されている。
ここで、外障子3の召合框34は長尺であり火災による影響を受けやすく、外障子3の召合框34の中空部34a内に配置された補強材6が変形して上方位置において召合框34と分裂したり、外障子3と内障子2が召合せ部において離間して隙間が空いたりするなどの問題があった。
本実施形態の外障子3の召合框34においては、中空部34a内に配置する補強材6の形状や召合框34との連結を工夫することにより、召合框34と補強材6との連継を強固にして、火災時における耐久性を向上させている。以下に、説明する。
外障子3の召合框(右縦框)34の中空部内に配置される補強材6は、スチールもしくはアルミニウム合金等からなり、召合框(右縦框)34の長手方向に沿って配置される補強材本体61と、補強材本体61を召合框34に固定するためのピース部材62により構成されている。
補強材本体61は、図3(a)に示すように、底壁部611と、底壁部611の一方側に連続する内周側側壁部612と、底壁部611の他方側に連続する外周側側壁部613を備える断面略U字状の長尺部材として形成されており、内周側側壁部612よりも外周側側壁部613の幅寸法が若干大きく形成されている。
内周側側壁部612の開口側端部は、長さ方向複数箇所において切欠かれて、ピース部材62が収まる凹部612c,612dが形成されている。本実施形態の補強材6においては、補強材6を召合框34内に配置した際にクレセント受けが固定される位置のすぐ上方位置に形成された凹部612cと、補強材6の略上端位置に形成された凹部612dが形成されている。
また、内周側側壁部612の長さ方向の複数箇所には、召合框34のパネル間口34bに配置されたガラス外れ止め部材734にネジ止め固定するためのネジ孔612b,612b・・が形成されているとともに、内周側側壁部612の下端付近には、下框22,32に配置された戸車の位置張設を行うための調節孔612eが形成されている。
補強材本体61の外周側側壁部613の長さ方向複数箇所、具体的には、内周側側壁部612の凹部612c,612dに対向する高さ位置には、ピース部材62を固定するネジ孔613a,613aが形成されている。また、外周側側壁部613の下端は、内周側側壁部612の戸車の位置張設を行うための調節孔612eに対向する部位が切欠かれて切欠き部613bが形成されている。
一方、補強材本体61を召合框34に固定するピース部材62は、例えば断面略W字状に形成された短尺部材からなり、ピース部材62の断面略W字状の一端が補強材本体61の外周側側壁部613のネジ孔613a,613aにネジ等の連結手段b1,b1により連結される連結片621として形成され、断面略W字状の他端が内周側側壁部612の凹部612c,612d内に配置された状態で召合框34の室内側壁に固定される固定片622として形成されている。
そして、図3(b)に示すように、補強材本体61とピース部材62とが連結手段b1,b1により連結されて一体化された補強材6は、召合框34の中空部34a内に底壁部611が室外側に配置されるように挿入され、クレセント受け82の取付け位置である図3(b)の断面Aの部位については、図4(a)に示すように、内周側側壁部612が外障子3の召合框34の内周側壁及び召合框34のパネル間口34b内に配置されたパネル外れ止め部材734に対して固定手段b2により共締め固定されており、図3(b)の断面Bの部位については、図4(b)に示すように、内周側側壁部612が外障子3の召合框34の内周側壁及び召合框34のパネル間口34b内に配置されたパネル外れ止め部材734に対して固定手段b2により共締め固定されるとともに、ピース部材62の固定片622が召合框34の室内側壁にビス等の固定手段b3により固定されることで、長尺状の補強材6が召合框34に対して固定されている。
以上のように、本実施形態の防火サッシにおいては、外障子3の召合框(右縦框)34の中空部34a内に配置される補強材6は、補強材本体61の各壁が外障子3の召合框34の室外側に配置されているので、外焼きに対する外障子3の耐火性が向上するとともに、ピース部材62により召合框34の室内側壁に固定されることで、外障子3の召合框34における比較的火炎に晒されない部位によって補強材が固定されることとなる。
特に、召合框34のクレセント受け82よりも上方位置、好ましくはクレセント受け82の近傍上方位置と召合框34の上端付近にて補強材6が召合框34の室内側壁に固定されることで、熱によって大きく変形する補強材6の上方部位での変形が召合框34によって抑制され、外障子3の形状を保ちながら召合框34と内障子2の召合框23との乖離を抑制することができる。
また、補強材本体61の内周側側壁部612が外障子3の召合框34のパネル間口34bに配置されたパネル外れ止め部材734に連結固定されることで、召合框34と補強材6とパネル体25とを一体化しながら内周側側壁部612と召合框34に固定されるピース部材62とは連結されていないので、パネル体25の熱による変形に対して略U字状の補強材本体61が撓むことでパネル体25の変形を吸収することができ、パネル体25の破損や落下を遅らせることができる。
なお、補強材6のピース部材62の形状は、断面略W字状に限定されるものではなく、補強材本体61を召合框34の室内側壁に連結することができるものであれば、断面略L字状等どのような形状であってもよい。
また、本発明の防火サッシの補強材を配置する召合框は外障子の召合框に限定されるものではなく、内障子の召合框内に配置してもよい。すなわち内障子2の召合框23に配置されている補強材923を補強材本体とピース部材とからなる補強材として構成し、ピース部材をクレセント錠の取付位置よりも上方位置で召合框の室外側面に固定して補強材を召合框の室外側面に連結してもよい。
それによって内焼き(室内側の火災時)に対して内障子の召合框における比較的火炎に晒されない部位によって補強材が固定されることとなるので、内障子の召合框の上部が室内側に変形して、外障子の召合框との間に隙間が生じることを抑制できる。
1 :枠体
11 :上枠
12 :下枠
13 :左縦枠
14 :右縦枠
2 :内障子
3 :外障子
34 :召合框
34a :中空部
34b :パネル間口
6 :補強材
61 :補強材本体
611 :底壁部
612 :内周側側壁部
612b :ネジ孔
612c,d:凹部
612e :調節孔
613 :外周側側壁部
613a :ネジ孔
613b :切欠き部
62 :ピース部材
621 :連結片
622 :固定片

Claims (1)

  1. 建物開口部に配置される枠体と、枠体内に摺動開閉自在に配置される障子と、障子の召合框内に配置される補強材とを備え、
    召合框は、中空部と、中空部の内周側に形成されたパネル間口を有し、
    補強材は、断面略U字状の長尺部材からなり障子の召合框の中空部内に長手方向に沿って略全長に配置される補強材本体と、補強材本体に固定されるピース部材を備えており、
    補強材本体は、断面略U字状の開口を室内側に向けて配置されて内周側側壁部が召合框の内周側壁及びパネル間口に配置されたガラス外れ止め部材に固定されるとともに、補強材本体は、ピース部材が召合框のクレセント受けの取付位置よりも上方位置でクレセント受けから離間して召合框の室内側壁に固定されることで召合框の室内側壁に連結される
    ことを特徴とする建具。
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