JP6831684B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、引違い窓等の建具に関する。
従来、引違い窓等の建具において、建物の開口部の縁部に取り付けられる合成樹脂製の枠体と、枠体に案内されつつ移動して建物の開口部を開閉可能とする障子(外障子及び内障子)とを備えた建具が知られている。
ところで、外障子及び内障子の戸尻側の部位は、当該外障子及び内障子にて建物の開口部を閉じた状態とした際に、戸先側の部位とは異なり、枠体を構成する縦枠等により支持されていない。このため、火災等により、枠体が加熱されて溶融した場合には、召合せ部分(外障子及び内障子にて建物の開口部を閉じた状態とした際に召合せ框同士が見込み方向に対向する部分)の上部において、枠体を構成する上枠と外障子及び内障子との間に貫通口が形成され易い。このように貫通口が形成された場合には、当該貫通口を介して、室内外を火炎が貫通することとなる。
そこで、火炎に晒されても上述した貫通口が形成され難い防火構造を採用した建具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の建具において、上枠は、建物における開口部の縁部に沿って延在する第1中空部(中央中空部)と、第1中空部における下方側の見込み面に設けられ、第1中空部の長手方向に沿って延在する第2中空部(内周中空部)とを備え、樹脂材料で構成されている。
ここで、第2中空部は、召合せ部分に位置する部位が切除されている。すなわち、第2中空部は、当該切除された部位を挟んで両側に設けられている。
そして、第1中空部の内部には、建物の躯体に固定されるとともに上枠を補強する不燃性または難燃性の補強部材(第1枠側補強部材)が設けられている。また、2つの第2中空部の内部には、当該2つの第2中空部を貫通し、外障子及び内障子の上方側の部位と見込み方向に対向する不燃性または難燃性の遮炎部材が設けられている。さらに、遮炎部材において、外障子及び内障子にて建物の開口部を閉じた状態とした際に、当該外障子及び内障子の上方側の部位と見込み方向に対向する面には、熱膨張性部材(熱膨張性黒鉛)がそれぞれ設けられている。また、2つの第2中空部の間には、補強部材に固定され、遮炎部材を支持する不燃性の中継部材が設けられている。
以上のように、特許文献1に記載の防火構造では、外障子及び内障子の上方側の部位と見込み方向に対向するように遮炎部材、中継部材、及び熱膨張性部材を設けている。これにより、特許文献1に記載の防火構造では、召合せ部分の上部において、上枠と外障子及び内障子との間に貫通口が形成され難い構造を実現している。
特開2015−105466号公報
しかしながら、特許文献1に記載の防火構造では、補強部材と、遮炎部材と、中継部材と、熱膨張性部材とを採用しており、建具の組立作業性を考慮すると、当該組立作業性に適した部品点数とは言えない。このため、合成樹脂製の上枠を採用した場合に火炎に晒されても貫通口が形成され難い防火構造を実現しつつ、当該防火構造の部品点数を削減し、建具の組立作業性を向上させることができる技術が要望されている。
本発明は、上記実情に鑑みて、合成樹脂製の上枠を採用した場合に火炎に晒されても貫通口が形成され難い防火構造を実現しつつ、当該防火構造の部品点数を削減し、組立作業性を向上させることができる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、建物における開口部の縁部に沿って延在する第1中空部、及び前記第1中空部における下方側の見込み面に設けられ、前記第1中空部の長手方向に沿って延在する第2中空部を有する合成樹脂製の上枠と、前記上枠の長手方向に沿って移動して前記開口部を開閉可能とする障子と、前記第1中空部の内部に設けられ、前記建物の躯体に固定されるとともに前記上枠を補強する不燃性または難燃性の補強部材と、前記第2中空部の内部に設けられ、前記第2中空部の長手方向に沿って延在し、前記上方側の部位と見込み方向に対向する不燃性または難燃性の遮炎部材とを備え、前記障子は、前記第2中空部に対して室外側に位置し、上方側の部位が前記第2中空部と見込み方向に対向する外障子と、前記第2中空部に対して室内側に位置し、上方側の部位が前記第2中空部と見込み方向に対向する内障子とを備え、前記遮炎部材における前記上方側の部位と見込み方向に対向する面には、加熱されることで膨張する第1熱膨張性部材がそれぞれ設けられ、前記遮炎部材は、前記補強部材に支持され、前記第2中空部が溶融した場合に、下方側に向けて移動可能とすることを特徴とする。
本発明では、不燃性または難燃性の補強部材は、第1中空部の内部に設けられ、建物の躯体に固定される。また、不燃性または難燃性の遮炎部材は、第2中空部の内部に設けられ、障子における上方側の部位と見込み方向に対向するとともに、補強部材に支持される。さらに、遮炎部材における障子の上方側の部位と見込み方向に対向する面には、第1熱膨張性部材が設けられている。このため、火炎等により加熱されて上枠が溶融した場合であっても、遮炎部材と障子の上方側の部位とが見込み方向に対向している。そして、第1熱膨張性部材が加熱により膨張することで、遮炎部材と障子との隙間を当該第1熱膨張性部材にて閉塞することができる。
特に、遮炎部材は、補強部材に支持され、下方側に向けて移動可能とする。このため、火炎等により加熱されて上枠(第2中空部)が溶融した状態では、遮炎部材は、下方側に移動する。すなわち、召合せ部分の上部において、遮炎部材と障子とが見込み方向に対向する面積が大きいものとなる。このため、第1熱膨張性部材が加熱により膨張することで、召合せ部分の上部において、遮炎部材と障子との隙間を当該第1熱膨張性部材にて効果的に閉塞することができる。
したがって、合成樹脂製の上枠を採用した場合に、火炎に晒されても、召合せ部分の上部において、上枠と障子との間に貫通口が形成され難い防火構造を実現することができる。また、当該防火構造として、補強部材と、遮炎部材と、第1熱膨張性部材とで構成することができるため、建具の組立作業性に適した部品点数となる。
以上のことから、本発明に係る建具によれば、合成樹脂製の上枠を採用した場合に火炎に晒されても貫通口が形成され難い防火構造を実現しつつ、当該防火構造の部品点数を削減し、組立作業性を向上させることができる、という効果を奏する。
また、本発明は、上述した建具において、前記遮炎部材は、長手方向の中心位置が前記開口部を閉じた状態での前記外障子及び前記内障子の戸尻側の部位と見込み方向に対向するように前記補強部材に支持されることを特徴とする。
本発明では、遮炎部材は、補強部材に対して上述した位置に固定される。ここで、遮炎部材が下方側に向けて移動可能とする構造として、例えば、遮炎部材が自重により下方側に向けて凸状に湾曲する構造を採用した場合を想定する。この場合には、遮炎部材が自重により湾曲した状態で、召合せ部分の上部において、当該遮炎部材と障子とが見込み方向に対向する面積を最も大きいものとすることができる。したがって、第1熱膨張性部材が加熱により膨張することで、召合せ部分の上部において、遮炎部材と障子との隙間を当該第1熱膨張性部材にて最も効果的に閉塞することができる。
また、本発明は、上述した建具において、前記第2中空部は、下方側の見込み面を構成する見込み壁部が前記遮炎部材の下端部に当接し、前記遮炎部材における下方側に向けた移動を規制することを特徴とする。
本発明では、第2中空部は、上述したように遮炎部材における下方側に向けた移動を規制する。すなわち、火炎等により第2中空部が溶融する前には、遮炎部材は、第2中空部の内部において、下方側に向けた移動が規制された姿勢で収容される。一方、火炎等により第2中空部が溶融した場合には、遮炎部材は、第2中空部による規制が解除され、下方側に向けて移動する。このため、遮炎部材が予め下方側に移動した状態で第2中空部の内部に収容した構成と比較して、第2中空部の上下方向の寸法を小さくすることができる。したがって、上枠を小型化することができる。
また、本発明は、上述した建具において、前記補強部材と前記遮炎部材との間には、加熱されることで膨張する第2熱膨張性部材が設けられていることを特徴とする。
本発明では、上述した位置に第2熱膨張性部材が設けられている。このため、第2熱膨張性部材が加熱により膨張することで、遮炎部材を押し下げ、当該遮炎部材を下方側に向けて移動させることができる。すなわち、召合せ部分の上部において、遮炎部材と障子とが見込み方向に対向する面積をさらに大きくし、第1熱膨張性部材にて遮炎部材と障子との隙間をさらに効果的に閉塞することができる。また、下方側に移動した遮炎部材と補強部材との隙間を第2熱膨張性部材により閉塞することができる。
本発明に係る建具によれば、合成樹脂製の上枠を採用した場合に火炎に晒されても貫通口が形成され難い防火構造を実現しつつ、当該防火構造の部品点数を削減し、組立作業性を向上させることができる、という効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る建具を室内側から見た図である。 図2は、図1に示した建具の要部拡大縦断面図である。 図3は、図1及び図2に示した上枠を室外側から見た斜視図である。 図4は、図3に示した遮炎部材における室外側から見て左側の部位を示す斜視図である。 図5は、図3に示した遮炎部材における室外側から見て右側の部位を示す斜視図である。 図6は、図4及び図5に示した一対の第1熱膨張性部材の位置関係を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態1の効果を説明する図である。 図8は、本発明の実施の形態2に係る建具の要部拡大縦断面図である。
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
〔建具の概略構成〕
図1は、本発明の実施の形態1に係る建具1を室内側から見た図である。図2は、建具1の要部拡大縦断面図である。
なお、以下で記載する「見込み方向」は、図2の矢印Arで示すように、建具1の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った平面については、見込み面と称し、見込み方向に直交する平面については、見付け面と称する場合がある。
建具1は、引違い窓で構成され、枠体2と、外障子3と、内障子4とを備える。
枠体2は、上枠21、下枠22、図1中、左側に位置する左枠23、及び図1中、右側に位置する右枠24を四周枠組みすることによって構成され、建物の開口部Opの縁部に沿うように取り付けられる。
本実施の形態では、これら各枠部材21〜24は、合成樹脂製の押し出し形材であり、全長に亘って略一様な断面形状を有する。
なお、本発明の要部となる上枠21の詳細な構成については後述する。
外障子3は、本発明に係る障子に相当する部分であり、内障子4に対して室外側に位置し、枠体2に対して図1中、左右方向に開閉移動可能に取り付けられている。この外障子3は、面材31と、框体32とを備える。
面材31は、スペーサ311を介して一対のガラス板312,313を互いに間隔を隔てて対面配置した2層の複層ガラスで構成されている。
框体32は、上框321、下框322、戸先框323、及び召合せ框(図示略)を框組みすることにより構成され、内部で面材31を保持する。
これら上框321、下框322、戸先框323、及び召合せ框(図示略)は、合成樹脂製またはアルミニウム等の金属製の押し出し形材であり、全長に亘って略一様な断面形状を有する。
内障子4は、本発明に係る障子に相当する部分であり、枠体2に対して図1中、左右方向に開閉移動可能に取り付けられている。この内障子4は、外障子3における面材31(スペーサ311及び一対のガラス板312,313を含む)及び框体32(上框321、下框322、戸先框323、及び召合せ框(図示略)を含む)とそれぞれ同様の面材41(スペーサ411及び一対のガラス板412,413を含む)及び框体42(上框421、下框422、戸先框423、及び召合せ框424を含む)を備える。
上述した外障子3及び内障子4において、戸先框323が左枠23に当接するとともに、戸先框423が右枠24に当接した場合には、外障子3の召合せ框(図示略)と内障子4の召合せ框424とが互いに係合する。そして、開口部Opは、外障子3及び内障子4にて閉塞される。この状態では、外障子3の召合せ框(図示略)と内障子4の召合せ框424との間は、クレセントCR(図1)によってロック可能である。当該クレセントCRによりロックすることにより、外障子3及び内障子4は、開口部Opを閉塞した状態に保持される。
本実施の形態1では、上枠21の内部には、当該上枠21を補強する補強部材5(図2)と、当該補強部材5とともに建具1の上端部側の防火構造を構成する遮炎部材6(図2)とが設けられている。
以下、上枠21、補強部材5、及び遮炎部材6の構成について、順に説明する。
〔上枠の構成〕
図3は、上枠21を室外側から見た斜視図である。
上枠21は、枠本体部211と、外壁部212と、内壁部213と、中央壁部214と、躯体固定部215と、内装材固定部216とを備える。
枠本体部211は、開口部Opの縁部に沿って延在した角筒形状を有し、見込み方向に沿って並ぶ端中空部217,219及び中央中空部218を備える。これら各中空部217〜219のうち、見込み方向の中央に位置する中央中空部218は、室外側及び室内側にそれぞれ位置する端中空部217,219よりも見込み方向の長さ寸法が大きく形成されている。そして、中央中空部218の内部に、補強部材5が設けられている。すなわち、中央中空部218は、本発明に係る第1中空部に相当する。
外壁部212及び内壁部213は、枠本体部211における室外側の端部及び室内側の端部からそれぞれ下方側に延在した部分である。
中央壁部214は、中央中空部218における下方側の見込み面から下方側に延在した部分であり、外壁部212と内壁部213との間を見込み方向において2つの領域に仕切る。また、この中央壁部214は、当該中央壁部214の全長に亘って貫通した内周中空部210を有する。そして、内周中空部210の内部に、遮炎部材6が設けられている。すなわち、内周中空部210は、本発明に係る第2中空部に相当する。
ここで、外壁部212と、中央壁部214と、枠本体部211における下方側の見込み面とで構成されるU字状の溝部分には、外障子3の上方側の部位が収容される。すなわち、外障子3の上方側の部位は、中央壁部214と見込み方向に対向する。また、当該溝部分には、外障子3を閉じた状態とした際に、当該外障子3の戸尻側の部位(召合せ部分)と見込み方向に対向する位置に不燃性の吊り下げ金具7が設けられている。
吊り下げ金具7は、見込み方向に沿って延在する基部71と、基部71における室外側の端部から下方側に屈曲して延在し、さらに、先端部分が室内側に屈曲した鉤状部72とを備える。そして、基部71(吊り下げ金具7)は、中央中空部218における下方側の見込み面を構成する見込み壁部を介して、補強部材5にネジSc1にて固定される。
また、内壁部213と、中央壁部214と、枠本体部211における下方側の見込み面とで構成されるU字状の溝部分には、内障子4の上方側の部位が収容される。すなわち、内障子4の上方側の部位は、中央壁部214と見込み方向に対向する。また、当該溝部分には、内障子4を閉じた状態とした際に、当該内障子4の戸尻側の部位(召合せ部分)と見込み方向に対向する位置に不燃性の吊り下げ金具8が設けられている。
吊り下げ金具8は、見込み方向に沿って延在する基部81と、基部81における室内側の端部から下方側に屈曲して延在し、さらに、先端部分が室外側に屈曲した鉤状部82とを備える。そして、基部81(吊り下げ金具8)は、中央中空部218における下方側の見込み面を構成する見込み壁部を介して、補強部材5にネジSc2にて固定される。
そして、吊り下げ金具7,8は、外障子3及び内障子4が火炎等により加熱されて溶融して下方側に移動した際に、当該外障子3及び内障子4の上端にそれぞれ設けられたフック金具33,43にそれぞれ係合する。すなわち、吊り下げ金具7,8は、外障子3及び内障子4の下方側への移動(脱落)を防止する機能をそれぞれ有する。
躯体固定部215は、枠本体部211(中央中空部218)における上方側の見込み面から上方側にヒレ状に延在し、ネジSc3により建物の躯体(図示略)に固定される部分である。
内装材固定部216は、内壁部213における室内側の見付け面から室内側にヒレ状に延在し、枠体2に対して室内側に並設される額縁等の内装材(図示略)に対してネジSc4により固定される部分である。
〔補強部材の構成〕
補強部材5は、中央中空部218の内部に設けられている。この補強部材5は、上枠21の全長と略同一の全長を有するアルミニウム等の金属製の部材であり、全長に亘って略一様な断面形状を有する。そして、補強部材5は、下対向部51と、内対向部52と、上方延出部53と、上下接合壁部54とを備える。
下対向部51は、見込み方向に沿って延在し、中央中空部218における下方側の見込み面を構成する見込み壁部に対向する部分である。そして、下対向部51には、ネジSc1,Sc2がそれぞれ螺合され、当該ネジSc1,Sc2を介して吊り下げ金具7,8が固定される。
上方延出部53は、下対向部51における室外側の端部から上方側に屈曲して延在し、中央中空部218における室外側の壁部に対向する部分である。
上下接合壁部54は、下対向部51における室内側の端部から上方側に屈曲して延在して下対向部51と内対向部52との室内側の端部同士を上下に繋ぐ部分であり、中央中空部218における室内側の壁部に対向する。
内対向部52は、上下接合壁部54における上方側の端部から室外側に屈曲して延在し、中央中空部218における上方側の見込み面を構成する見込み壁部に対向する部分である。この内対向部52には、中央中空部218における上方側の見込み面を構成する見込み壁部を介して、ネジSc5が螺合される。そして、このネジSc5により、補強部材5は、上枠21の上方側に設けられた連結金具9に固定される。
連結金具9は、見込み方向に沿って延在し、ネジSc5にて補強部材5に固定される第1固定片91と、第1固定片91における室外側の端部から上方側に屈曲して延在する第2固定片92とを備え、断面視L字形状を有する。そして、第2固定片92は、躯体固定部215と建物の躯体(図示略)との間に挟み込まれた状態で、躯体固定部215とともにネジSc3にて当該躯体に固定される。すなわち、補強部材5は、連結金具9を介して、建物の躯体(図示略)に固定されている。
〔遮炎部材の構成〕
図4は、遮炎部材6における室外側から見て左側の部位を示す斜視図である。図5は、遮炎部材6における室外側から見て右側の部位を示す斜視図である。
遮炎部材6は、内周中空部210の内部に設けられている。この遮炎部材6は、アルミニウム等の金属材料で構成され、上枠21の全長と略同一の全長を有する。そして、遮炎部材6は、遮炎壁部61と、一対の補強片62と、一対の取付片63とを備え、断面視U字形状を有する。
遮炎壁部61は、内周中空部210の長手方向に沿って延在する板体で構成され、内周中空部210の内部において、各板面が室内側及び室外側にそれぞれ向く姿勢で配設される。
一対の補強片62は、遮炎壁部61を補強する部分であり、遮炎壁部61の上下の端部から室外側に屈曲して延在する。
一対の取付片63は、一対の補強片62のうち上方側の補強片62を室外側から見て左方向及び右方向にそれぞれ延長した部分である。また、一対の取付片63には、遮炎部材6の長手方向に沿って延び、ネジSc6が挿通される長穴631がそれぞれ形成されている。そして、遮炎部材6は、中央中空部218及び内周中空部210の境界に位置する壁部を介して、補強部材5に当該ネジSc6にて固定される。すなわち、遮炎部材6は、長手方向の両端側が補強部材5に固定される。
以上説明した遮炎部材6は、その形状により、弾性変形可能に構成されている。より具体的に、遮炎部材6は、自重により、長手方向の両端側に対して中央部分が下方側に移動し、下方側に向けて凸状に湾曲可能とする。また、遮炎部材6は、長手方向の中心位置CT(図6参照)が外障子3及び内障子4にて開口部Opを閉じた状態とした際に、当該外障子3及び内障子4の戸尻側の部位(召合せ部分)と見込み方向に対向するように、補強部材5に固定される。
ここで、遮炎部材6は、その下端部が内周中空部210における下方側の見込み面を構成する見込み壁部に当接し、自重による湾曲が規制されている。すなわち、遮炎部材6は、内周中空部210の内部に収容されている状態(中央壁部214(内周中空部210)が溶融していない状態)では、当該内周中空部210の内部において、略直線状となる姿勢で収容されている(図7の一点鎖線参照)。
また、遮炎壁部61における室内側及び室外側の各板面には、加熱されることで膨張する第1熱膨張性部材(加熱発泡材)11,12がそれぞれ設けられている。
図6は、一対の第1熱膨張性部材11,12の位置関係を示す図である。具体的に、図6(a)は、遮炎部材6を室内側から見た図である。図6(b)は、遮炎部材6を上下反転した姿勢とし、室外側から見た図である。
一対の第1熱膨張性部材11,12のうち第1熱膨張性部材11は、遮炎壁部61における室外側の板面において、外障子3を閉じた状態とした際に、当該外障子3の上方側の部位と見込み方向に対向する位置に設けられている。
一方、第1熱膨張性部材12は、遮炎壁部61における室内側の板面において、内障子4を閉じた状態とした際に、当該内障子4の上方側の部位と見込み方向に対向する位置に設けられている。
このため、一対の第1熱膨張性部材11,12は、遮炎部材6における長手方向の中心位置CTを含む中央部分において、見込み方向に互いに重なり合った状態となる。
以上説明した本実施の形態1に係る建具1によれば、以下の効果を奏する。
図7は、本発明の実施の形態1の効果を説明する図である。
本実施の形態1に係る建具1では、アルミニウム等の金属製の補強部材5は、中央中空部218の内部に設けられ、建物の躯体に固定される。また、アルミニウム等の金属製の遮炎部材6は、内周中空部210の内部に設けられ、外障子3及び内障子4における上方側の部位と見込み方向に対向するとともに、補強部材5に固定される。さらに、遮炎部材6における外障子3及び内障子4の上方側の部位と見込み方向に対向する面には、第1熱膨張性部材11,12がそれぞれ設けられている。このため、火炎等により加熱されて上枠21が溶融した場合であっても、遮炎部材6と外障子3及び内障子4とが見込み方向に対向している。そして、第1熱膨張性部材11,12が加熱により膨張することで、遮炎部材6と外障子3及び内障子4との隙間を当該第1熱膨張性部材11,12にて閉塞することができる。
特に、遮炎部材6は、長手方向の両端側が補強部材5に固定されている。このため、火炎等により加熱されて上枠21(中央壁部214)が溶融した状態では、遮炎部材6は、自重により下方側に向けて凸状に湾曲した状態となる(図7の二点鎖線)。すなわち、召合せ部分の上部において、遮炎部材6と外障子3及び内障子4とが見込み方向に対向する面積が大きいものとなる。このため、第1熱膨張性部材11,12が加熱により膨張することで、召合せ部分の上部において、遮炎部材6と外障子3及び内障子4との隙間を当該第1熱膨張性部材11,12にて効果的に閉塞することができる。
したがって、合成樹脂製の上枠21を採用した場合に、火炎に晒されても、召合せ部分の上部において、上枠21と外障子3及び内障子4との間に貫通口が形成され難い防火構造を実現することができる。また、当該防火構造として、補強部材5と、遮炎部材6と、第1熱膨張性部材11,12とで構成することができるため、建具1の組立作業性に適した部品点数となる。
以上のことから、本実施の形態1に係る建具1によれば、合成樹脂製の上枠21を採用した場合に火炎に晒されても貫通口が形成され難い防火構造を実現しつつ、当該防火構造の部品点数を削減し、組立作業性を向上させることができる、という効果を奏する。
また、本実施の形態1に係る建具1では、遮炎部材6は、長手方向の中心位置CTが外障子3及び内障子4の召合せ部分と見込み方向に対向するように補強部材5に固定される。このため、遮炎部材6が自重により湾曲した状態で、召合せ部分の上部において、当該遮炎部材6と外障子3及び内障子4とが見込み方向に対向する面積を最も大きいものとすることができる。したがって、第1熱膨張性部材11,12が加熱により膨張することで、召合せ部分の上部において、遮炎部材6と外障子3及び内障子4との隙間を当該第1熱膨張性部材11,12にて最も効果的に閉塞することができる。
また、本実施の形態1に係る建具1では、内周中空部210は、遮炎部材6における自重による湾曲を規制する。すなわち、火炎等により内周中空部210が溶融する前には、遮炎部材6は、内周中空部210の内部において、自重による湾曲が規制され、略直線状となる姿勢で収容される(図7の一点鎖線)。一方、火炎等により内周中空部210が溶融した場合には、遮炎部材6は、内周中空部210による規制が解除され、自重により下方側に向けて凸状に湾曲する(図7の二点鎖線)。このため、遮炎部材6を予め湾曲させた状態で内周中空部210の内部に収容した構成と比較して、内周中空部210の上下方向の寸法を小さくすることができる。したがって、上枠21を小型化することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
以下の説明では、実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図8は、本発明の実施の形態2に係る建具1Aの要部拡大縦断面図である。
本実施の形態2に係る建具1Aは、上述した実施の形態1で説明した建具1に対して、補強部材5と遮炎部材6との間に第2熱膨張性部材(加熱発泡材)13を設けた点が異なるのみである。
具体的に、第2熱膨張性部材13は、第1熱膨張性部材11,12と同一の材料で構成されている。そして、第2熱膨張性部材13は、補強部材5における下対向部51の下面において、遮炎部材6における補強片62に対向する位置に設けられている。
なお、第2熱膨張性部材13を設ける位置は、上述した位置に限らず、補強部材5と遮炎部材6との間であれば、例えば、補強片62に設けても構わない。
以上説明した本実施の形態2に係る建具1Aによれば、上述した実施の形態1と同様の効果の他、以下の効果を奏する。
本実施の形態2に係る建具1Aでは、補強部材5と遮炎部材6との間に第2熱膨張性部材13が設けられている。このため、第2熱膨張性部材13が加熱により膨張することで、遮炎部材6を押し下げ、当該遮炎部材6の湾曲量を増加させることができる。すなわち、召合せ部分の上部において、遮炎部材6と外障子3及び内障子4とが見込み方向に対向する面積をさらに大きくし、第1熱膨張性部材11,12にて遮炎部材6と外障子3及び内障子4との隙間をさらに効果的に閉塞することができる。また、湾曲した遮炎部材6における長手方向の中央部分と補強部材5との隙間を第2熱膨張性部材13により閉塞することができる。
(その他の実施の形態)
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は上述した実施の形態1,2によってのみ限定されるべきものではない。
上述した実施の形態1,2では、本発明に係る建具を引違い窓に採用していたが、これに限らない。例えば、3枚以上の障子が左右方向にスライドする引違い方式の窓や両袖片引き窓や引き分け窓、枠体内の領域が縦骨により区分けされ、区分けされた一方の領域がFIX窓や壁をなす片引き窓等、各種の建具に本発明を採用しても構わない。
上述した実施の形態1,2において、補強部材5及び遮炎部材6の材料は、不燃性または難燃性の材料であれば、いずれの材料を採用しても構わない。
上述した実施の形態1,2において、遮炎部材6を予め湾曲させた状態で内周中空部210の内部に収容した構成を採用しても構わない。
上述した実施の形態1,2では、遮炎部材6が自重により下方側に向けて凸状に湾曲する構造としていたが、遮炎部材6が下方側に向けて移動可能な構造であれば、その他の構造を採用しても構わない。例えば、遮炎部材6の両端部を段付きビスにより補強部材5に支持させておき、当該遮炎部材6の熱伸び等に応じて、当該遮炎部材6全体が下方側に向けて移動する構造を採用しても構わない。
1,1A 建具、3 外障子(障子)、4 内障子(障子)、5 補強部材、6 遮炎部材、11,12 第1熱膨張性部材、13 第2熱膨張性部材、21 上枠、210 内周中空部(第2中空部)、218 中央中空部(第1中空部)、CT 中心位置、Op 開口部

Claims (4)

  1. 建物における開口部の縁部に沿って延在する第1中空部、及び前記第1中空部における下方側の見込み面に設けられ、前記第1中空部の長手方向に沿って延在する第2中空部を有する合成樹脂製の上枠と
    記上枠の長手方向に沿って移動して前記開口部を開閉可能とする障子と、
    前記第1中空部の内部に設けられ、前記建物の躯体に固定されるとともに前記上枠を補強する不燃性または難燃性の補強部材と、
    前記第2中空部の内部に設けられ、前記第2中空部の長手方向に沿って延在し、前記上方側の部位と見込み方向に対向する不燃性または難燃性の遮炎部材とを備え、
    前記障子は、
    前記第2中空部に対して室外側に位置し、上方側の部位が前記第2中空部と見込み方向に対向する外障子と、
    前記第2中空部に対して室内側に位置し、上方側の部位が前記第2中空部と見込み方向に対向する内障子とを備え、
    前記遮炎部材における前記上方側の部位と見込み方向に対向する面には、
    加熱されることで膨張する第1熱膨張性部材がそれぞれ設けられ、
    前記遮炎部材は、
    前記補強部材に支持され、前記第2中空部が溶融した場合に、下方側に向けて移動可能とする
    ことを特徴とする建具。
  2. 前記遮炎部材は、
    長手方向の中心位置が前記開口部を閉じた状態での前記外障子及び前記内障子の戸尻側の部位と見込み方向に対向するように前記補強部材に支持される
    ことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記第2中空部は、
    下方側の見込み面を構成する見込み壁部が前記遮炎部材の下端部に当接し、前記遮炎部材における下方側に向けた移動を規制する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の建具。
  4. 前記補強部材と前記遮炎部材との間には、
    加熱されることで膨張する第2熱膨張性部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の建具。
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