JP6757229B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、建具に関するものである。
建具の障子には、上下の横框及び左右の縦框によって構成した面材枠の内部に保持部材を介して面材を保持するようにしたものがある。保持部材は、底壁部と、底壁部の両側縁部から互いに対向するように設けた一対の側壁部とを有したもので、側壁部の間に面材の縁部を位置させた状態で障子に配設されている。相互に接合される縦框と横框との間においては、例えば、縦框に配設した保持部材の端部に絞り加工を施し、これを横框に配設した保持部材の側壁部間に嵌入することによって互いに間に隙間ができないように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭58−64723号公報
ところで、上述の従来技術にあっては、絞り加工を施す分だけ製造コストの点で不利となるのは否めない。しかも、保持部材と面材との隙間が均一とはならないため、保持部材と面材との間に定形のシール材を用いることができないという問題も生じる。
本発明は、上記実情に鑑みて、製造コストを抑えて面材の縁部に保持部材を配設することのできる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、複数の枠材を接合することによって構成した面材枠の内部に保持部材を介して面材を保持するようにした建具において、それぞれの枠材に配設する保持部材は、薄板状を成す底壁部と、前記底壁部の両側縁部から互いに対向するように延在した一対の薄板状を成す側壁部とを有し、前記一対の側壁部の間に前記面材の縁部が配置された互いに同一の断面形状を有したものであり、それぞれの保持部材は、一方の端部においては一方の側壁部の小口端面が、他方の側壁部の小口端面よりも、前記底壁部から前記側壁部の側端面までの長さ分だけ退行した位置に設けてあり、かつ他方の端部においては前記他方の側壁部の小口端面が、前記一方の側壁部の小口端面よりも、前記底壁部から前記側壁部の側端面までの長さ分だけ退行した位置に設けてあり、相互に接合される枠材の保持部材は、退行した側壁部の小口端面が、相手側となる保持部材において小口端面が退行していない側壁部の側端面に対向された状態で配設されていることを特徴とする。
また本発明に係る建具は、複数の枠材を接合することによって構成した面材枠の内部に保持部材を介して面材を保持するようにした建具において、それぞれの枠材に配設する保持部材は、薄板状を成す底壁部と、前記底壁部の両側縁部から互いに対向するように延在した一対の薄板状を成す側壁部とを有し、前記一対の側壁部の間に面材の縁部が配置された互いに同一の断面形状を有したものであり、それぞれの保持部材は、一方の端部においては一方の側壁部の小口端面が、他方の側壁部の小口端面よりも、前記底壁部から前記側壁部の側端面までの長さ分だけ退行した位置に設けてあり、かつ他方の端部においても前記一方の側壁部の小口端面が、前記他方の側壁部の小口端面よりも、前記底壁部から側壁部の側端面までの長さ分だけ退行した位置に設けてあり、相互に接合される枠材の保持部材は、退行した側壁部の小口端面が、相手側となる保持部材において小口端面が退行していない側壁部の側端面に対向された状態で配設されていることを特徴とする。
この発明によれば、相互に接合される枠材の保持部材においては、側壁部が互いに対向面を突き合わせて対向されるように構成しているため、絞り加工が不要となるばかりでなく、保持部材と面材との間に定形のシール材を配設することが可能となり、製造コストを抑えることができる。しかも、第1の対向面と第2の対向面とが互いに異なる平面上に位置するように構成しているため、例えば、火災発生時の熱伸びの影響によって対向面の隙間が増大したとしてもこれらが火炎の貫通口となるおそれはなく、防火性の点でも有利となる。
この発明によれば、保持部材に対しては、一方の側壁部を短く構成すれば良いため、製造コストの点で有利となる。
また本発明は、上述した建具において、前記保持部材の底壁部には、前記面材に対向する表面に熱により膨張する不燃性または難燃性の部材から成る熱膨張性部材が配設されていることを特徴とする。
また本発明は、上述した建具において、前記枠材において前記面材に対向する内周側の見込み面となる部分には2つの見付けヒレ部の間に面材収容溝が設けられ、前記保持部材の側壁部は、前記見付けヒレ部によってその全面が覆われていることを特徴とする。
この発明によれば、面材の縁部が保持部材を介して枠材の面材収容溝に収容された状態で保持される。
本発明によれば、相互に接合される枠材の保持部材においては、側壁部が互いに対向面を突き合わせて対向されるように構成しているため、絞り加工が不要となるばかりでなく、保持部材と面材との間に定形のシール材を配設することが可能となり、製造コストを抑えることができる。しかも、第1の対向面と第2の対向面とが互いに異なる平面上に位置するように構成しているため、例えば、火災発生時の熱伸びの影響によって対向面の隙間が増大したとしてもこれらが火炎の貫通口となるおそれはなく、防火性の点でも有利となる。
図1は、本発明の実施の形態である建具を室内側から見た図である。 図2は、図1に示した建具に適用する障子の縦断面図である。 図3は、図1に示した建具に適用する障子の横断面図である。 図4は、図2及び図3に示した障子に適用する保持部材の斜視図である。 図5は、図2及び図3に示した障子において相互に接合される枠材の保持部材を示したもので、(a)は要部分解斜視図、(b)は互いに端部を対向させた状態の要部斜視図、(c)は互いに端部を対向させた状態を側壁部側から見た図である。 図6は、図2及び図3に示した障子に適用する保持部材の変形例1を示した斜視図である。 図7は、図6に示した保持部材の組み合わせ例を示すもので、(a)は分解斜視図、(b)は互いに端部を互いに対向させた状態の斜視図である。 図8は、図2及び図3に示した障子において相互に接合される枠材の保持部材の変形例2を示したもので、(a)は要部分解斜視図、(b)は互いに端部を対向させた状態の要部斜視図、(c)は互いに端部を対向させた状態を側壁部側から見た図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である建具を示したものである。ここで例示する建具は、枠体10に対して2枚の障子20を左右方向に沿ってスライド可能に配設した引き違い窓と称されるものである。枠体10は、上枠11、下枠12及び左右の縦枠13を備えて矩形状に構成したものである。2枚の障子20は、それぞれ外形が矩形状を成す面材21と、面材21の四周に設けた上框(枠材)22、下框(枠材)23及び左右の縦框(枠材)24,25とを備えて構成したものである。左右の縦框24,25の上端部間に上框22が接合され、左右の縦框24,25の下端部間に下框23が接合され、矩形状の面材枠20Aを構成している。図2及び図3に示すように、本実施の形態では、面材21として複層ガラスを適用した障子20を例示している。
以下、障子20の構成について詳述し、併せて本発明の特徴部分について説明する。なお、2枚の障子20は、同様の構成を有して構成したものである。このため、以下においては主に室外側に配設される外障子20について説明し、室内側に配設される内障子20については同一の符号を付して詳細説明を省略する。また、以下の説明においては便宜上、見込み方向及び見付け方向等の用語を用いる。見込み方向とは、図2及び図3中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については、見込み面と称する場合がある。見付け方向とは、上枠11や下枠12等のように水平に沿った部材の場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向であり、縦枠13等のように上下に沿った部材の場合、見込み方向に直交した水平に沿う方向である。見付け方向に沿った平面については、見付け面と称する場合がある。
外障子20の上框22、下框23及び室内側から見て左側に配置される縦框24(以下、区別する場合に戸先框24という)は、それぞれが室外側に配置される外方框構成体22A,23A,24Aと、室内側に配置される内方框構成体22B,23B,24Bとを接合することによって構成したものである。外方框構成体22A,23A,24Aは、アルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、内方框構成体22B,23B,24Bは、樹脂によって成形した押し出し形材である。室内側から見て右側に配置される縦框25(以下、区別する場合に、召合せ框25という)については、アルミニウム合金等の金属によって成形した単一の構成体から成るものを適用している。なお、図には明示していないが、内障子20において室内側から見て左側に配置される召合せ框25′は、上框22等と同様、外方框構成体と内方框構成体とによって構成するようにしている。
それぞれの框22,23,24,25において面材21に対向する内周側の見込み面となる部分には、面材収容溝22C,23C,24C,25Cが設けてある。面材収容溝22C,23C,24C,25Cは、框22,23,24,25に設けた2つの見付けヒレ部22a,23a,24a,25aの間に構成されたもので、それぞれ見付けヒレ部22a,23a,24a,25aの相互間隔が面材21の板厚Tよりも大きな寸法を有するように構成してある。2つの見付けヒレ部22a,23a,24a,25aは、框22,23,24,25からそれぞれ見付け方向に沿って内周側に延在した後、延在端部が互いに対向するように屈曲した薄板状部分であり、框22,23,24,25の見込み面において室外側に位置する縁部及び室内側に位置する縁部に設けてある。召合せ框25においては、同一の部材に設けた2つの見付けヒレ部25aの間に面材収容溝25Cが構成してあるが、上框22、下框23及び戸先框24においては、外方框構成体22A,23A,24Aに設けた見付けヒレ部22a,23a,24aと内方框構成体22B,23B,24Bに設けた見付けヒレ部22a,23a,24aとの間に面材収容溝22C,23C,24Cが構成してある。
なお、図2及び図3中の符号EXは、熱により膨張する不燃性または難燃性の部材から成る熱膨張性部材である。
それぞれの面材収容溝22C,23C,24C,25Cには、シール材30及び保持部材40を介して面材21の縁部が配置してある。シール材30は、止水性及び弾性を有した樹脂によって一定の断面形状を有するように成形したもので、面材21の四周に連続するように設けてある。本実施の形態では、面材21の見込み面を覆う見込みカバー部30aと、面材21の縁部表面を覆う2つの見付けカバー部30bとを一体に成形したシール材30を適用している。見付けカバー部30bの延在端縁部には、見付けヒレ部22a,23a,24a,25aと面材21との間に介在して両者の隙間を塞ぐ厚肉部30cが設けてある。
保持部材40は、底壁部40a及び一対の側壁部40bを有したもので、框22,23,24,25を構成する金属よりも融点の高い金属によって成形してある。例えば、框22,23,24の外方框構成体22A,23A,24Aとしてアルミニウム合金によって成形されたものを適用した場合には、ステンレス等の鋼材によって保持部材40を成形すれば良い。底壁部40aは、面材21の板厚Tよりも大きく、かつ見付けヒレ部22a,23a,24a,25aの相互間隔よりも小さい幅を有した薄板状部分である。側壁部40bは、底壁部40aの両側縁部から互いに対向し、かつ相互にほぼ平行となるように延在した薄板状部分であり、見付け方向に沿った寸法が見付けヒレ部22a,23a,24a,25aよりも小さく設定してある。
図4は、保持部材40を示したものである。図からも明らかなように、本実施の形態で適用する保持部材40は、底壁部40aに対して側壁部40bの長手寸法が短く設定してある。具体的には、保持部材40の底壁部40aは面材21に対してそれぞれの見込み面のほぼ全面を覆うことのできる長手寸法に設定してある。これに対して側壁部40bの長手寸法は、底壁部40aに対して側壁部40bの見付け方向に沿った寸法h分だけ短く設定してある。図4からも明らかなように、一方の側壁部40bは、底壁部40aの一方の小口端面40a1から側壁部40bの見付け方向に沿った寸法h分だけ小口端面(対向面)40b1が退行した位置に設けてあり、他方の側壁部40bは、底壁部40aの他方の小口端面40a1から側壁部40bの見付け方向に沿った寸法h分だけ小口端面40b1が退行した位置に設けてある。退行した側壁部40bの小口端面40b1及び退行していない側壁部40bの小口端面(対向面)40b2は、底壁部40aの小口端面40a1と同様、いずれも保持部材40の長手方向に対して直角となるように延在している。上述の保持部材40を製造するには、例えば、底壁部40a及び側壁部40bを有した長尺材を適宜長さに切断した後、一方の側壁部40bの端部を切除すれば良い。
これらの保持部材40は、図2及び図3に示すように、框22,23,24,25の面材収容溝22C,23C,24C,25Cに配置した後、底壁部40aから框22,23,24,25にネジSを螺合することにより、框22,23,24,25の中空部22b,23b,24b,25bに配設した補強材50と連結した状態で面材収容溝22C,23C,24C,25Cに配置される。この状態から、四周にシール材30を装着した面材21の縁部が側壁部40bの間に配置されることになる。
ここで、上述したように、この実施の形態で適用する保持部材40は、一方の側壁部40bの小口端面40b1が底壁部40aの小口端面40a1よりも側壁部40bの見付け方向に沿った寸法h分だけ退行した位置に配置されたものである。従って、相互に接合される框の保持部材40、例えば図5に示すように、縦框24,25に配設されて上下方向に延在された保持部材40と、下框23に配設されて左右方向に延在された保持部材40とでは、互いに対向する側壁部40bの小口端面40b1,40b2が面材21の一方の表面側と他方の表面側とで互いに異なる平面上に位置した状態となる。すなわち、互いに隣接する縦框24,25の保持部材40と下框23の保持部材40との間においては、退行した側壁部40bの小口端面40b1がそれぞれ退行していない側壁部40bの側端面(対向面)40b3に対向し、かつ退行していない側壁部40bの小口端面40b2がそれぞれ退行した側壁部40bの延長上において底壁部40aの表面(対向面)40a2に対向した状態となる。このため、図5の(c)に示すように、面材21よりも手前の表面側に配設された側壁部40bにおいては互いに対向する面40b1,40b3、40b2,40a2が実線で示す位置となり、面材21よりも奥の表面側に配設された側壁部40bにおいては互いに対向する面40b1,40b3、40b2,40a2が二点鎖線で示す位置となる。また、隣接する保持部材40は、底壁部40aが互いの小口端面40a1を近接させた位置に配置されることになる。なお、隣接する保持部材40においては、互いに対向する側壁部40bの小口端面40b1と側端面40b3との間、及び側壁部40bの小口端面40b2と底壁部40aの表面40a2との間に、それぞれ公差を考慮して隙間が確保されている。
上記のように構成した障子20を備える建具によれば、火災発生時等の高温状態下で加熱され、樹脂によって成形した内方框構成体22B,23B,24Bの見付けヒレ部22a,23a,24aやアルミニウム合金等の金属によって成形した外方框構成体22A,23A,24Aの見付けヒレ部22a,23a,24a,25aが溶融したり焼失したとしても、補強材50に連結した保持部材40によって面材21が保持され、框22,23,24,25から脱落する事態が防止される。しかも、框22,23,24,25の熱伸びに伴って保持部材40が伸張し、側壁部40bの対向面40b1,40b3、40b2,40a2の相互隙間が拡大した場合であっても、上述したように、面材21の一方の表面側の隙間と面材21の他方の表面側の隙間とが見込み方向において互いにずれた位置となるため、火炎の貫通口となるおそれはない。また、框22,23,24,25のそれぞれに配設された保持部材40の底壁部40aによって面材21の見込み面のほぼ全周が覆われることになる。これらの結果、火災が発生したとしても、室内外での延焼を防止することができ、建具の防火性能を向上させることが可能となる。加えて、保持部材40は、絞り加工を施すことなく側壁部40bの相互間隔が一定のままとなり、面材21の表面との隙間も均一となるため、定形のシール材30を適用して面材21との隙間を塞ぐことができ、製造コストの点でも有利となる。
なお、上述した実施の形態では、底壁部40aの小口端面40a1に対して側壁部40bのそれぞれが退行する小口端面40b1を有するように保持部材40を構成しているが、本発明は必ずしもこれに限定されない。例えば、図6の変形例1に示すように、一方の側壁部40bの両側小口端面40b1をそれぞれ底壁部40aの小口端面40a1から寸法h分だけ退行させ、他方の側壁部40bについては底壁部40aと同じ長手寸法を有するように構成しても良い。なお、変形例1の保持部材40において実施の形態と同様の構成については同一の符号が付してある。
こうした保持部材40であっても、図7に示すように、隣接するものの向きを逆にすれば、互いに対向する側壁部40bの小口端面40b1,40b2が面材21の一方の表面側と他方の表面側とで互いに異なる平面上に位置した状態となる。従って、火災発生時等の高温状態下で框22,23,24,25の熱伸びに伴って保持部材40が伸張し、側壁部40bの対向面40b1,40b3、40b2,40a2の相互隙間が拡大した場合であっても、上述したように、面材21の一方の表面側の隙間と面材21の他方の表面側の隙間とが見込み方向において互いにずれた位置となるため、火炎の貫通口となるおそれはない。しかも、保持部材40は、絞り加工を施すことなく側壁部40bの相互間隔が一定のままとなり、面材21の表面との隙間も均一となるため、定形のシール材30を適用して面材21との隙間を塞ぐことができ、製造コストの点でも有利となる。
また、上述した実施の形態及び変形例1では、側壁部40bの退行した小口端面40b1を保持部材40の長手方向に対して直角となるように構成しているが、例えば、図8の変形例2に示すように、側壁部40bの退行した小口端面40b1′を傾斜させるようにしても良い。すなわち、この変形例2では、図8の(a)及び図8の(b)に示すように、一方の側壁部40bの小口端面40b1′が傾斜する保持部材40と、一方の側壁部40bの小口端面40b1′が傾斜するとともに、他方の側壁部40bの小口端面40b1が側壁部40bの見付け方向に沿った寸法h分だけ底壁部40aの小口端面40a1から退行した保持部材40とを適用するようにしている。上述の2種類の保持部材40についても、例えば、底壁部40a及び側壁部40bを有した長尺材を適宜長さに切断した後、側壁部40bの端部を適宜切除すれば容易に製造することができる。なお、変形例2の保持部材40において実施の形態と同様の構成については同一の符号が付してある。
この変形例2においても、隣接して配設される保持部材40においては、退行した側壁部40bの小口端面40b1が退行していない側壁部40bの側端面40b3に対向し、かつ傾斜した側壁部40bの小口端面40b1′が互いに対向した状態となる。このため、図8の(c)に示すように、面材よりも手前の表面側に配設された側壁部40bにおいては互いに対向する面40b1,40b3、40b2,40a2が実線で示す位置となり、面材よりも奥の表面側に配設された側壁部40bにおいては互いに対向する面40b1′が二点鎖線で示す位置となる。また、隣接する保持部材40は、底壁部40aが互いの小口端面40a1を近接させた位置に配置される。
従って、適用する障子20の框に生じた熱伸びに伴って保持部材40が伸張し、側壁部40bの対向面40b1,40b3、40b2,40a2や対向面40b1′の相互隙間が拡大した場合であっても、上述したように、面材の一方の表面側の隙間と面材の他方の表面側の隙間とが見込み方向において互いにずれた位置となるため、火炎の貫通口となるおそれはない。また、隣接する保持部材40の底壁部40aによって面材の見込み面のほぼ全周が覆われることになる。これらの結果、火災が発生したとしても、室内外での延焼を防止することができ、建具の防火性能を向上させることが可能となる。しかも、隣接する保持部材40は、絞り加工を施すことなく側壁部40bの相互間隔が一定のままとなり、面材の表面との隙間が均一となるため、定形のシール材を適用して面材との隙間を塞ぐことができ、製造コストの点でも有利となる。
なお、上述した実施の形態では、金属によって構成した外方框構成体22A,23A,24Aと、樹脂によって成形した内方框構成体22B,23B,24Bとによって框22,23,24を構成した障子20を例示しているが、本発明は必ずしもこれに限定されず、金属のみによって構成した框を適用する障子や樹脂のみによって構成した框を適用する障子にももちろん適用することが可能である。この場合、必ずしも面材の四周に保持部材が設けられている必要はなく、框に熱膨張性部材EXが貼り付けてある必要もない。また、建具として引き違い窓を例示しているが、保持部材の一対の側壁部の間に面材の縁部を配置した障子を備える建具であれば、その他のものにも適用することが可能であり、またはめ殺し窓(FIX窓)として構成することも可能である。はめ殺し窓の場合には、枠体を構成する上枠、下枠及び左右に縦枠が面材を保持する枠材となる。なお、面材の形状は、矩形である必要はなく、三角形であっても良いし、五角形以上の多角形として構成することも可能である。さらに隣接する保持部材において面材の一方の表面側に配設される第1の対向面と、面材の他方の表面側に配設される第2の対向面との組み合わせは、実施の形態及び変形例のものに限らず、互いに異なる平面上に位置するように設けられていればその他の組み合せであっても構わない。
20 障子、20A 面材枠、21 面材、22,23,24,25 框、22C,23C,24C,25C 面材収容溝、40 保持部材、40a 底壁部、40a1 小口端面、40a2 表面、40b 側壁部、40b1,40b2 小口端面、40b3 側端面

Claims (4)

  1. 複数の枠材を接合することによって構成した面材枠の内部に保持部材を介して面材を保持するようにした建具において、
    それぞれの枠材に配設する保持部材は、薄板状を成す底壁部と、前記底壁部の両側縁部から互いに対向するように延在した一対の薄板状を成す側壁部とを有し、前記一対の側壁部の間に前記面材の縁部が配置された互いに同一の断面形状を有したものであり、
    それぞれの保持部材は、一方の端部においては一方の側壁部の小口端面が、他方の側壁部の小口端面よりも、前記底壁部から前記側壁部の側端面までの長さ分だけ退行した位置に設けてあり、かつ他方の端部においては前記他方の側壁部の小口端面が、前記一方の側壁部の小口端面よりも、前記底壁部から前記側壁部の側端面までの長さ分だけ退行した位置に設けてあり、
    相互に接合される枠材の保持部材は、退行した側壁部の小口端面が、相手側となる保持部材において小口端面が退行していない側壁部の側端面に対向された状態で配設されていることを特徴とする建具。
  2. 複数の枠材を接合することによって構成した面材枠の内部に保持部材を介して面材を保持するようにした建具において、
    それぞれの枠材に配設する保持部材は、薄板状を成す底壁部と、前記底壁部の両側縁部から互いに対向するように延在した一対の薄板状を成す側壁部とを有し、前記一対の側壁部の間に面材の縁部が配置された互いに同一の断面形状を有したものであり、
    それぞれの保持部材は、一方の端部においては一方の側壁部の小口端面が、他方の側壁部の小口端面よりも、前記底壁部から前記側壁部の側端面までの長さ分だけ退行した位置に設けてあり、かつ他方の端部においても前記一方の側壁部の小口端面が、前記他方の側壁部の小口端面よりも、前記底壁部から側壁部の側端面までの長さ分だけ退行した位置に設けてあり、
    相互に接合される枠材の保持部材は、退行した側壁部の小口端面が、相手側となる保持部材において小口端面が退行していない側壁部の側端面に対向された状態で配設されていることを特徴とする建具。
  3. 前記保持部材の底壁部には、前記面材に対向する表面に熱により膨張する不燃性または難燃性の部材から成る熱膨張性部材が配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の建具。
  4. 前記枠材において前記面材に対向する内周側の見込み面となる部分には2つの見付けヒレ部の間に面材収容溝が設けられ、
    前記保持部材の側壁部は、前記見付けヒレ部によってその全面が覆われていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の建具。
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