JP6336363B2 - 建具 - Google Patents

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本発明は、合成樹脂製の中空部材により形成された枠体と、合成樹脂製の中空部材により形成された框体を有する障子と、を備えた建具に関する。
合成樹脂製の中空部材により形成された枠体と、合成樹脂製の中空部材により形成された框体を有する障子と、を備えた建具としては、例えば、合成樹脂製の押出成形部材の端部が突き合わされて矩形状に接合された枠体と、合成樹脂製の押出成形部材の端部が突き合わされて矩形状に接合された框体を有する障子とを備えた開き窓用の樹脂製建具が知られている(例えば、特許文献1参照)。この樹脂製建具は、矩形状をなす枠体の内側に、障子の矩形状をなす框体が開閉自在に設けられている。そして、障子を閉じた状態では、障子の面内方向において、枠体を形成する中空部材と、框体を形成する中空部材とが間隔を隔てて対向している。また、枠体と框体とが対向する部位の間には、障子が閉じた状態を維持するための金属製の施錠部材や、窓を開くために障子を移動させるための金属製のリンク機構などが設けられているものもある。
特許第5055321号公報
上記のような樹脂製建具は、障子を開閉するため、障子の面内方向において枠体と框体との間に隙間が設けられている。枠体と框体との間の隙間は、枠体から框体側に向かって、または、框体から枠体側に向かって突出する枠体や框体の部位により、見込み方向における両側が覆われているが、枠体および框体は合成樹脂製なので火災等により火炎に晒されると溶融し、見込み方向において樹脂製建具の一方側から他方側に火炎が貫通しやすいという課題がある。
また、障子を閉じた際に枠体と框体とが対向する部位は、障子を開いた際に外部に露出するため、意匠性にも優れていることが望ましい。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、互いに対向する合成樹脂製の部材間であっても火炎が貫通し難く意匠性にも優れた建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、長手方向に沿う中空部を備えた合成樹脂製の中空部材により形成された枠体と、長手方向に沿う中空部を備えた合成樹脂製の中空部材により形成された框体を有し前記枠体に開閉自在に支持される障子と、を備えた建具であって、前記障子を閉じたときに対向する2つの前記中空部材間に取り付けられる部品と、前記中空部材内に設けられ前記部品が固定される金属製の固定部材と、を有し、前記2つの前記中空部材のうちの少なくともいずれか一方の前記中空部材内に設けられる前記固定部材は、前記一方の前記中空部材における他方の前記中空部材と対向する他方対向壁部に当接されて前記部品が固定される当接固定壁部と、前記当接固定壁部および前記他方対向壁部と互いに間隔を隔てて対向する固定対向壁部と、を有し、前記固定対向壁部の前記当接固定壁部側の面に加熱発泡材が設けられていることを特徴とする建具である。
このような建具によれば、固定部材は、他方対向壁部に当接されて部品が固定される当接固定壁部とは別に設けられた、他方対向壁部と互いに間隔を隔てて対向する固定対向壁部の当接固定壁部側の面に加熱発泡材が設けられているので、加熱された際には加熱発泡材が他方対向壁部側に向かって発泡し、中空部材の他方対向壁部が溶融した際には、発泡した加熱発泡材を枠体と框体との間に進入さて充満させることが可能である。また、加熱発泡材が設けられている固定部材は、中空部材内に設けられているので、たとえ障子を開いたとしても加熱発泡材は外部に露出せず建具の意匠性を損なわない。このため、互いに対向する合成樹脂製の部材間であっても火炎が貫通し難く意匠性にも優れた建具を提供することが可能である。
かかる建具であって、前記固定対向壁部は、前記当接固定壁部と対向する金属対向部と、前記他方対向壁部と対向する樹脂対向部と、を有していることが望ましい。
このような建具によれば、加熱発泡材が設けられる固定対向壁部は、金属対向部と他方対向壁部と対向する樹脂対向部とを有しているので、他方対向壁部が溶融して貫通するとともに加熱発泡材が発泡した際には、樹脂対向部に設けられた加熱発泡材が溶融した他方対向壁部を通って枠体と框体との間に進入する。すなわち、建具が加熱された際には樹脂対向部に設けられた加熱発泡材は当接固定壁部に遮られずに発泡して枠体と框体との間に進入することが可能である。このため、加熱発泡材を、より確実に枠体と框体との間に進入させることが可能である。
かかる建具であって、前記固定対向壁部は、長手方向と交差する交差方向の幅が前記当接固定壁部より広く形成され、前記当接固定壁部と交差方向における一方の端部同士が連結されており、前記加熱発泡材は、前記当接固定壁部の、前記固定対向壁部と対向しない位置に設けられていることが望ましい。
このような建具によれば、固定対向壁部の、他方対向壁部に当接固定壁部より突出している部位に加熱発泡材が設けられているので、加熱発泡材は当接固定壁部と対向することなく他方対向壁部と対向する。このため、他方対向壁部が溶融して貫通した際には、当接固定壁部の、固定対向壁部と対向せず他方対向壁部と対向する位置に設けられた加熱発泡材が発泡し枠体と框体との間に支障なく進入させることが可能である。
かかる建具であって、前記固定部材は、前記部品が固定されるとともに前記中空部材を補強する補強部材と、前記補強部材に固定されて前記加熱発泡材が設けられる加熱発泡材取付部材と、を有することが望ましい。
このような建具によれば、中空部材を補強するとともに加熱発泡材を枠体と框体との間に進入させて充満させることが可能なので、防火性に優れた建具を提供することが可能である。
本発明によれば、互いに対向する合成樹脂製の部材間であっても火炎が貫通し難く意匠性にも優れた建具を提供することが可能である。
本実施形態に係る辷出し窓用の建具の縦断面図である。 本実施形態に係る辷出し窓用の建具の横断面図である。 第1実施形態における左の枠材を示す横断面図である。 第1実施形態の固定部材を示す斜視図である。 第2実施形態における左の枠材を示す横断面図である。 第2実施形態の固定部材を示す斜視図である。 第3実施形態における左の枠材を示す横断面図である。 第3実施形態の固定部材を示す斜視図である。 框材が縦骨に当接される場合の固定部材を示す横断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。
本実施形態の建具1は、図1、図2に示すように、合成樹脂製の枠体2に合成樹脂製の框体を有する障子3を備え、障子3が閉じた状態から、当該障子3の上端が下方に移動するとともに下端が外側に移動することにより障子3が回動して、枠体2により形成された開口が開かれる辷出し窓用の建具1である。
以下の説明においては、建物等に取り付けられた状態の建具1を室内側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、建具1の各部位であっても、また、建具1を構成する各部材については単体の状態であっても、建具1が取り付けられた状態で上下方向、左右方向、見込み方向等となる方向にて方向を特定して説明する。
建具1は、建物の躯体に固定される矩形状の枠体2と、複層ガラス4の周端部を収容する矩形状の框体5を備え枠体2の内周側に設けられて開閉自在に支持される障子3と、を備えている。以下の説明においては、矩形状をなす枠体2および框体5の面内方向において枠体2および框体5に囲まれた空間側を内周側、反対側を外周側として説明する。
障子3を構成する框体5は、同一の断面形状をなし合成樹脂製の押出成形部材でなる4本の框材50のうちの互いに隣り合う框材50同士が、45度に切断された端部同士を突き合わされて矩形状に溶着されている。各框材50は、内周側に設けられる複合ガラス4の周端部を、押縁6とともに収容する框材本体部51と、框材本体部51の室外側の部位から外周側に突出する框室外突部52とを有している。
框材本体部51の内周面51aには、室外側の部位が室内側の部位より外周側に窪む凹部51bが設けられて段状を成している。外周側に窪む凹部51bには、複層ガラス4の端部が配置され、室内側にて凹部51bより内周側に突出している部位51cと、凹部51bの室外側に嵌合された押縁6により複層ガラス4が保持されている。
框材本体部51は、框材本体部51において見込み方向のほぼ中央より室内側に位置して複層ガラス4の室内側にて押縁6と対向する部位を有する框室内部511と、複層ガラス4の外周側に位置し框材本体部51において見込み方向のほぼ中央より室外側に位置する框室外部512とを有している。框室外突部52、框室内部511および框室外部512は、いずれも框材50の長手方向に沿って、その全長に亘る中空部52a、511a、512aを備えており、框室内部511および框室外部512の中空部511a、512a内には、金属製の框補強部材11が框材50のほぼ全長に亘って設けられている。
框室外突部52は、障子3を閉じた状態で、框体5の外周面5aと対向する、枠体2の内周面2aより外周側に突出している。このため、障子3を閉じた状態では、枠体2と障子3との間の空隙は框室外突部52に覆われて室外側に露出しないように構成されている。
枠体2は、同一の断面形状をなし合成樹脂製の押出成形部材でなる4本の枠材20のうちの互いに隣り合う枠材20同士が、45度に切断された端部同士が突き合わされて矩形状に溶着されている。各枠材20は、障子3を閉じた状態で、框体5の外周面5aと対向する枠材本体部21と、枠材本体部21の外周側の部位から室外側に突出する枠室外突部22と、枠材本体部21の室内側に設けられた枠室内部23と、枠室内部23から枠体の内周側に突出する室内突出部24とを有している。枠材本体部21、枠室外突部22、枠室内部23および室内突出部24は、いずれも枠材20の長手方向に沿って、その全長に亘る中空部21a、22a、23a、24aを備えている。ここで、本実施形態において、枠材20と框材50とが2つの合成樹脂製の中空部材に相当する。
室内突出部24は、障子3を閉じた状態で、枠体2の内周面2aと対向する、框体5の外周面5aより内周側に突出している。このため、障子3を閉じた状態では、枠体2と障子3との間の空隙は室内突出部24に覆われて室内側に露出しないように構成されている。
枠材本体部21には、外周面2bに見込方向におけるほぼ中央から外周側に突出して躯体にビス止めされる外周ヒレ状部21bが設けられており、室内側には、枠室内部23と室内突出部24との境界をなす境界壁部25と繋がり室内側に延出して躯体にビス止めされる内側ヒレ状部26が設けられている。また、境界壁部25の室内側には、枠材20の内周面2aをなし、障子3を閉じた状態で框体5の外周面5aと対向する他方対向壁部としての枠内周壁部21cが、境界壁部25および内側ヒレ状部26と直線状に繋がって設けられている。
枠体2と框体5との間、より具体的には、枠体2の左側の枠材20と框体5の左側の框材50との間および枠体2の右側の枠材20と框体5の右側の框材50との間には、障子3を開閉すべく移動するための部品としてのリンク機構8が、また、枠体2の下側の枠材20と框体5の下側の框材50との間には、障子3が閉じた状態を維持するための部品としてのラッチ機構9が、それぞれ設けられている。
建具1の左右および下側において枠材20および框材50の間にリンク機構8またはラッチ機構9が取り付けられている構造は、いずれも同じなので、ここでは、枠体2の左側の枠材20と框体5の左側の框材50との間に取り付けられているリンク機構8の取り付け構造を例に挙げて説明する。
リンク機構8は、図3に示すように、左側の枠材20および左側の框材50に固定される枠固定部8aと框固定部8bとを有している。框固定部8bは、左側の框材50が備える框室外部512を形成し、左側の枠材20の内周面2aと対向する外周面5aをなす框外周壁部512bに当接されて、框外周壁部512bとともに貫通するビス(不図示)が、框室外部512が備える中空部512a内に設けられた框補強部材11に螺合されて固定されている。
框室外部512の中空部512a内に設けられた框補強部材11は、断面がコ字状をなしており、コ字状の互いに対向する2つの壁部11aが内外周方向にて対向するように配置され、2つの壁部11aは室外側の縁同士が連結部11bにより連結されている。2つの壁部11aは、框外周壁部512bと、框室外部512において框外周壁部512bと対向する框内周壁部512cの、各々近傍に配置されており、連結部11bには室内側に向く面に加熱発泡材としての熱膨張性黒鉛15が設けられている。
枠固定部8aは、左側の枠材20が備える枠材本体部21を形成し、左側の框材50の外周面5aと対向する内周面2aをなす枠内周壁部21cに当接されて、枠内周壁部21cとともに貫通するビス16が、枠材本体部21が備える中空部21a内に設けられた固定部材12に螺合されて固定されている。
固定部材12は、図3、図4に示すように、鋼板を折り曲げて形成されており、左右方向に間隔を隔てて対向する2つの板部121、122と、2つの板部121、122の室内側の縁同士を連結する連結板部123とを有し、左側の枠材20のほぼ全長に亘って設けられている。2つの板部121、122は、左すなわち外周側に位置する固定対向壁部としての外板部121が、右すなわち内周側に位置する当接固定壁部としての内板部122より見込み方向の幅が広く形成されており、外板部121が内板部122より室外側に突出している。
左側の枠材20の中空部21a内に設けられる固定部材12は、内板部122が枠内周壁部21cの内面の室内側の部位に当接されてリンク機構8を固定するビス16により固定される。このため、固定部材12の外板部121は、リンク機構8が取り付けられた状態で、室外側の部位が枠内周壁部21cと対向する樹脂対向部121aをなし、室内側の部位が内板部122と対向する金属対向部121bを成している。そして、外板部121の樹脂対向部121aには、内板部122側の面、すなわち枠内周壁部21cと対向する位置に熱膨張性黒鉛15が固定部材12のほぼ全長に亘って設けられている。
枠体2における左右の枠材20および下側の枠材20に設けられた固定部材12は、互いに隣り合う固定部材12同士が枠体2の角部において、図示しない連結部材にて連結されている。
本実施形態の建具1によれば、障子3を閉じたときに対向する合成樹脂製の枠材20と框材50のうちの枠材20に取り付けられるリンク機構8またはラッチ機構9を固定するための金属製の固定部材12には、一方の中空部材としての枠材20の中空部21a内にて、他方の中空部材としての框材50に対向する他方対向壁部としての枠内周壁部21cに当接されてリンク機構8またはラッチ機構9が固定されるので、枠材20が溶融されたとしてもリンク機構8またはラッチ機構9を保持することが可能である。
また、固定部材12は、枠内周壁部21cに当接されてリンク機構8またはラッチ機構9が固定される内板部122とは別に設けられた、枠内周壁部21cと互いに間隔を隔てて対向する外板部121の内板部122側の面に熱膨張性黒鉛15が設けられているので、加熱された際には熱膨張性黒鉛15が内板部122側に向かって発泡し、枠材20の枠内周壁部21cが溶融した際には、発泡した熱膨張性黒鉛15を枠体2と框体5との間に進入させて充満させることが可能である。このため、枠材20が溶融したとしても火炎の貫通を防止することが可能である。
また、熱膨張性黒鉛15が設けられている固定部材12は、枠材20の中空部21a内に設けられているので、たとえ障子3を開いたとしても熱膨張性黒鉛15は外部に露出されず建具1の意匠性を損なわない。このため、合成樹脂製の枠体2と框体5を備えた建具1であっても火炎が貫通し難く意匠性にも優れた建具1を提供することが可能である。
また、熱膨張性黒鉛15が設けられる外板部121は、金属対向部121bと枠内周壁部21cと対向する樹脂対向部121aとを有しているので、枠内周壁部21cが溶融して貫通するとともに熱膨張性黒鉛15が発泡した際には、樹脂対向部121aに設けられた熱膨張性黒鉛15が溶融した枠内周壁部21cを通って枠体2と框体5との間に進入する。すなわち、建具1が加熱された際には、樹脂対向部121aに設けられた熱膨張性黒鉛15は内板部122に遮られずに発泡し枠体2と框体5との間に進入することが可能である。このため、熱膨張性黒鉛15を、より確実に枠体2と框体5との間に進入させることが可能である。
また、外板部121が、枠内周壁部21cに当接する内板部122より突出している部位に熱膨張性黒鉛15が設けられているので、熱膨張性黒鉛15は内板部122と対向することなく枠内周壁部21cと対向する。このため、枠内周壁部21cが溶融して貫通した際には、枠内周壁部21cと対向する位置に設けられた熱膨張性黒鉛15が発泡して枠体2と框体5との間に支障なく進入させることが可能である。
上記実施形態においては、熱膨張性黒鉛15を固定部材12の外板部121の樹脂対向部121aに設けた例について説明したが、これに限るものではない。例えば、第2実施形態として、図5、図6に示すように、熱膨張性黒鉛15が固定部材17の外板部171の内板部172側のほぼ全面に貼り付けられており、内板部172はリンク機構8またはラッチ機構9を固定するためのビスが螺合される部位のみに、長手方向における適宜幅で複数箇所設けられていてもよい。第2実施形態の場合には、複数箇所設けられた内板部172の間は外板部171に設けられた熱膨張性黒鉛15と枠内周壁部21cとが対向するので、熱膨張性黒鉛15が加熱されるとともに枠内周壁部21cが溶融して貫通した際には、内板部172の間から発泡した熱膨張性黒鉛15を枠体2と框体5との間に進入させて充満させることが可能である。
また、上記実施形態においては、固定部材12を1つの部材で構成していたが、固定部材12は複数の部材により構成されていてもよい。例えば、第3実施形態として、図7、図8に示すように、第2実施形態の固定部材17を外側部材とし、外側部材17の内側に、断面形状が第2実施形態の固定部材17より小さなコ字状をなす金属製の内側部材18が配置されてビスにより固定された固定部材19であっても構わない。この場合には、内側部材18の互いに対向する板部181のうち外側部材17の、リンク機構8またはラッチ機構9が固定されている内板部172に隣接する側の板部181の内板部172側の面に熱膨張性黒鉛15が貼り付けられている。ここで、内側部材18が加熱発泡材取付部材に相当する。
第3実施形態の場合には、リンク機構8またはラッチ機構9が固定される外側部材17と熱膨張性黒鉛15を貼り付ける内側部材18とが別部材なので、熱膨張性黒鉛15を貼り付ける部位を、より枠内周壁部21cに近づけることが可能である。このため、加熱されて膨張した熱膨張性黒鉛15を、より多く枠体2と框体5との間に進入させてより確実に充満させることが可能である。また、外側部材17の形状は、熱膨張性黒鉛15の配置に拘束されないので、例えば外側部材17を大きくすることにより補強部材としても機能させることが可能である。すなわち、複数部材からなる固定部材19により、枠材20を補強するとともに熱膨張性黒鉛15を枠体2と框体5との間に進入させて充満させることが可能なので、防火性により優れた建具1を提供することが可能である。このとき、固定部材19を構成する外側部材17が補強部材に相当する。
また、外側部材17および内側部材18の形状は断面がコ字状に限らず、外側部材17と内側部材18とが接合されるとともに、枠内周壁部21cに当接されて固定される部位を有し、枠内周壁部21cと対向して熱膨張性黒鉛15が貼り付けられる形状であれば構わない。
上記実施形態においては、2つの中空部材間に取り付けられる部品をリンク機構8およびラッチ機構9としたが、これに限らず例えばクレセント錠などであっても構わない。
上記実施形態においては、固定対向壁部121の当接固定壁部122側の面に熱膨張性黒鉛15が貼り付けられた固定部材12、19が、枠材20と框材50とのうちの枠材20のみに設けられている例について説明したが、固定部材12、19は、框材50のみ、または、枠材20と框材50とにそれぞれ設けられていても構わない。
また、上記実施形態においては、枠材20の中空部21a内の固定部材12に熱膨張性黒鉛15を貼り付けた例について説明したが、框材50の中空部511a内に設けても構わない。また、2つの中空部材を枠材20と框材50とした例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、引き違い障子の召合せ部となる框材同士や、図9に示すような、框材50と縦骨30との間に熱膨張性黒鉛15を膨出させる構成であっても構わない。
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 建具、2 枠体、3 障子、5 框体、8 リンク機構、9 ラッチ機構、
12 固定部材、15 熱膨張性黒鉛、17 外側部材、
18 内側部材、19 固定部材、20 枠材、21a 中空部、30 縦骨、
21c 枠内周壁部、50 框材、121 外板部、121a 樹脂対向部、
121b 金属対向部、122 内板部、171 外板部、172 内板部、
511a 中空部

Claims (4)

  1. 長手方向に沿う中空部を備えた合成樹脂製の中空部材により形成された枠体と、長手方向に沿う中空部を備えた合成樹脂製の中空部材により形成された框体を有し前記枠体に開閉自在に支持される障子と、を備えた建具であって、
    前記障子を閉じたときに対向する2つの前記中空部材間に取り付けられる部品と、
    前記中空部材内に設けられ前記部品が固定される金属製の固定部材と、を有し、
    前記2つの前記中空部材のうちの少なくともいずれか一方の前記中空部材内に設けられる前記固定部材は、前記一方の前記中空部材における他方の前記中空部材と対向する他方対向壁部に当接されて前記部品が固定される当接固定壁部と、前記当接固定壁部および前記他方対向壁部と互いに間隔を隔てて対向する固定対向壁部と、を有し、
    前記固定対向壁部の前記当接固定壁部側の面に加熱発泡材が設けられていることを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具であって、
    前記固定対向壁部は、前記当接固定壁部と対向する金属対向部と、前記他方対向壁部と対向する樹脂対向部と、を有していることを特徴とする建具。
  3. 請求項1に記載の建具であって、
    前記固定対向壁部は、長手方向と交差する交差方向の幅が前記当接固定壁部より広く形成され、前記当接固定壁部と交差方向における一方の端部同士が連結されており、
    前記加熱発泡材は、前記当接固定壁部の、前記固定対向壁部と対向しない位置に設けられていることを特徴とする建具。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の建具であって、
    前記固定部材は、前記部品が固定されるとともに前記中空部材を補強する補強部材と、前記補強部材に固定されて前記加熱発泡材が設けられる加熱発泡材取付部材と、を有することを特徴とする建具。
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