JP3232021B2 - 採光性と防火性を備えた建築用材料 - Google Patents

採光性と防火性を備えた建築用材料

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JP3232021B2 JP08590597A JP8590597A JP3232021B2 JP 3232021 B2 JP3232021 B2 JP 3232021B2 JP 08590597 A JP08590597 A JP 08590597A JP 8590597 A JP8590597 A JP 8590597A JP 3232021 B2 JP3232021 B2 JP 3232021B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木構造物または
建築構造物の出入口,換気口,採光等の目的のために外
部に向け設けられた開口部分または内部の仕切部分に使
用される戸,窓,屋根,天井,壁,床等の仕切材料の構
成材として、合わせガラスによる採光性と防火性を備
え、該合わせガラスの支持材が防火性と通風性を備えた
建築用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】合わせガラスは、少なくとも2枚のガラ
ス板で、少なくとも2層の有機化合物接着剤層と、少な
くとも1層のフィルムで構成した中間層を挾持するよう
に積層し、加圧または減圧や加熱の処理を経て成形され
る。
【0003】合わせガラスは用途や目的により、採光
性,遮熱性,遮音性,耐貫通性,保温性,装飾性,散光
性等の特徴を、夫々単独もしくは組合せて付与せしめ構
成した多種類の合わせガラスが存在し、これ等の多くは
建築用材料として使用されている。
【0004】特に合わせガラスの中で耐貫通性の面が改
善強化されたものは、防犯性に加え万一の破壊時にガラ
スの飛散が少ないと言う安全性も兼ねているために、防
火性に加え高い防犯性を備えた金属製の戸と組合せた建
築用材料、例えば玄関戸,窓等が近年一戸建て住宅の開
口部分等に使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】こうした改善努力で合
わせガラスを使用した建築用材料の用途は拡大している
が、集合住宅や密集地の一戸建て住宅等の建設に携わる
関係者からは、耐貫通性,防火性,防犯性等に加えて、
採光性と防虫を兼ねた通風性を具備した建築用材料の出
現が待ち望まれているが未解決の儘に残されている。
【0006】その理由は、ガラス板に挾持された中間層
を構成する接着剤とフィルムが何れも有機化合物であ
り、耐熱性に劣ると言う共通点を持つために火災等の熱
を伴う災害に会うと前記中間層が溶融し、前記ガラス板
の破損箇所から外部へ流出した際に溶融物自身の熱分解
生成物により発火するためである。
【0007】一方、単品のガラスは防火性に優れた特性
を備えた種類も有るが耐貫通性の低さから防犯性の面で
劣るために、例えば玄関戸等には特に防火性と防犯性に
優れた金属製戸が用いられ、防犯めがね(ドアスコー
プ)の様な小さなものを除けば集合住宅等の玄関戸の部
材として、板状の前記単品ガラスもしくは通常の合わせ
ガラスが使用されることはない。
【0008】しかし、金属製の玄関戸等を使用した集合
住宅等では、該玄関戸等の採光性の不足から昼間でも前
記玄関戸等の内部は暗く、来訪者の確認も視野の狭い防
犯めがね(ドアスコープ)に頼らざるを得ない等の問題
があり、夜間はもとより前記玄関戸の開閉には照明とド
アチエーンの利用を欠かせないのが普通である。
【0009】このため、金属製の材料が持つ防火と防犯
の両性質を損なうことなく採光性を備えた建築用材料
は、防火性が義務付けられた地域や防火性を望む需要者
のために建設する建物等に益々必要性を高めつつあり、
開発研究もなされているが未だ十分に防火性を有する建
築用材の出現に至っていない。
【0010】建築基準法施行令第110条に防火戸の種
別毎の条件が記載されているが、鉄製では容易に防火戸
に求められる条件を充たせても、合わせガラスを該鉄製
品に組合せ防火戸とするとき該条件を充たすことは極め
て難しく、このことは合わせガラスもしくは防火戸に係
る出願からも伺える。
【0011】即ち、多数の合わせガラスに係る出願内容
を集約すると、遮熱性,遮音性,耐貫通性,白化防止,
保温性,接着性,装飾性,安全性,散光性等に限定さ
れ、例えば特開平6−211548号では、合わせガラ
ス周辺部の白化防止と耐貫通性と飛散防止性の改善のみ
で、防火性に係る記述は見当たらない。
【0012】準防火地域用の合わせガラス付玄関扉に係
る出願に実開平3−68291号があるが、これは火災
等で合わせガラスの接着剤が溶融したとき、該扉自体の
内部に備えた液溜まりに溶融物を収容し発火を前記扉内
部に止める目的で、前記合わせガラスの損傷時に外に漏
れる溶融物まで考慮したものではない。
【0013】通常、防火性を持たせた扉には通風口がな
く、集合住宅のような場所で使用される玄関扉には、僅
かに新聞受け・ポスト・牛乳受け等の開閉自在の蓋付小
窓が付属するが、必ずバネ等の働きにより手を放すと閉
鎖状態に復帰する仕組みであり、しかも開口面積が小さ
く防虫対策も施されていないので、玄関扉からの通風を
期待することができないのが実情である。
【0014】通常は、建物には屋内の換気のために換気
扇が用意されているが、多くは台所や浴場や御手洗等の
限定された場所で短時間の運転を対象とするものであり
比較的騒音も高く、居間や寝室等では小さな換気孔が用
意されているに過ぎず、外気が上昇し屋内温度の調節が
必要なとき、或いは換気が望ましいときには、季節のよ
い時期は玄関扉に付属したドアーチェーン等を利用して
半開きとすることもできるが、夏冬場であればエアコン
のような冷暖房機の使用により冷房・除湿・暖房をして
も換気自体は自然換気に変わりない。
【0015】このような問題に対処する方法としては、
建物等に通風装置を設置して室内の強制換気を実施する
ことであるが、設備費がかかり過ぎて大型建物以外には
不向きであり、住居等の小規模の建物では殆どが自然換
気方式を主体とするので、特に不在時のように戸を締切
る場合には、各部屋毎に設置されている小換気孔を開け
ておくだけでは室内換気は十分でなく、小窓等を開くこ
とは防犯上の問題から好ましくない。
【0016】在住時でも、玄関扉の開度をドアーチェー
ン等により制限しても、防犯性を低下させることは避け
られず、また犬猫や昆虫の入り込みがあるために網戸等
の付属材料を必要とし、冬季は暖房による熱気の逸失が
あるために、出入り以外は閉鎖して置くことが望まし
い、また半開きの状態は採光性を有する玄関扉が持つ透
視性や美的外観が十分に生かされなくなる。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、採光と防火の
両機能を、少なくとも2枚のガラス板の内側面に、少な
くとも2層のシリコン系接着剤層と有機化合物接着剤層
と両接着剤による混合層と、少なくとも1枚のフィルム
を挾持するように構成した合わせガラスにより備え、該
合わせガラスを防火機能を備えた構造物で支持した採光
性と防火性を備えた建築用材料である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明者は、課題の採光性を有す
る建築用材の解決にあたり種々検討を行った結果、合わ
せガラスの接着層にシリコン系接着剤層と有機化合物接
着剤層と該両層間に前記両接着剤からなる混合層を形成
させると優れた防火性が生まれ、防火性を必要とする建
築用材料として使用可能なことを見いだした。
【0019】この結果、本発明の建築用材料に使用した
合わせガラスは熱溶融による分解生成物の発生を抑制し
発火現象の抑止を可能としたが、接着層とガラス板とフ
ィルムの各層間の密着性と接着性を損なうことはなく、
従来の合わせガラスが持つ耐貫通性等に加えて採光性と
防火性を備えた建築用材料を完成した。
【0020】本発明の防火性を有する建築用材料に使用
する合わせガラスの組み込み前の採光面積は、通常は
0.01〜2m2 の範囲、好ましくは0.1〜2m2
範囲、より好ましくは0.1〜1.5m2 の範囲であれ
ば、組み込み後でも充分に防火機能を果たすことが確認
されている。
【0021】本発明の防火性を備えた建築用材料には、
例えば出入口用の建具として構造で分類した「から戸,
腰から戸,フラッシュ戸,ガラス戸,アングル戸」等、
用法で分類した「開き戸,自在戸,引戸,引違い戸,折
りたたみ戸」等、窓用の建具として構造で分類した「は
め殺し窓,回転窓,開き窓,引違い窓,上げ下げ窓,す
べり出し窓,上げ下げ窓」等、特殊用の建具として構造
で分類した「シャッター,防火戸,かまちなし扉,伸縮
戸,アコーデオンドア,しや音扉,断熱扉,回転扉,日
よけ(サンルーフ,ルーバー),換気口(ルーバー)」
等と、その他に屋根,天井,壁等の仕切り材を対象と
し、外観的には使用する建築用材料に占める合わせガラ
スの使用面積が小さく部分的に取付けた構成から、合わ
せガラスを主部として周囲を枠で囲った構成の構造物ま
でが含まれる。
【0022】防火性を有する建築用材料は、例えば金属
材本体に合わせガラスの周囲を不燃性充填材で埋めて保
持せしめ郵便受けや錠前等を備えた戸と、開口部周囲を
覆う防火的な金属材の枠とを組合せ蝶番等で接続した時
に、該本体と該枠との組合せ部分に気密材等を使用し隙
間を生じない構造とすることが必要になる。
【0023】合わせガラス以外の部分は、板状,塊状の
金属材料を裁断,折曲,溶接,押出等の手段で成形加工
した部材により構成するが、前記金属材料は炭素鋼,特
殊鋼,ステンレス鋼,耐熱鋼および耐熱合金鋼等の鉄鋼
材料またはアルミニウムおよびアルミニウム合金,チタ
ンおよびチタン合金等の非鉄金属材料から単体もしくは
複数の組合せを選び使用するが、それ以外にも炭素,磁
器(セラミック),ガラス繊維,耐火物等の非金属材料
を前記構成に複合せしめて使用してもよい。
【0024】また本発明者は、玄関等の出入り口や窓等
の開口部を、開閉自在に覆う扉や蓋の一部に、採光性と
防火性を備えた合わせガラスの周囲を防火性を有する加
工材により支持すると同時に、該加工材に開口部を設け
外面に面格子と少なくとも一層のスクリーンとの組合せ
かパンチングメタル等の多孔質の加工材を張り付け、内
面に温度により形状を変化する材料を組み込んだ開閉機
構を備え自動閉鎖を可能とした防火ダンパを併設し、好
ましくはスクリーンかパンチングメタル等の表面に防虫
剤による皮膜を形成した通風口を備えることで、快適な
通風性を得ることに成功した。
【0025】一方防火性を伴う建築用材料としての認知
は、建築基準法第2,65の各条、同法施行令第10
9,110の各条、建設省告示第1125号、JISA
1311-1994 ,JISR3205-1989 等により定め
られた構造や試験等の条件を満足して始めて得られる。
【0026】本発明の建築用材料に使用するガラス板
は、例えばフロート板ガラス,熱線吸収板ガラス,磨き
板ガラス,型板ガラス,網入磨き板ガラス,強化板ガラ
ス,網入型板ガラス,線入磨き板ガラスでよく、組合せ
も同種同士はもとより異種同士(表1参照)で使用する
ことも可能である。
【0027】ガラス板の面を洗浄して乾燥したのちシリ
コン系接着剤を塗布するが、対象となる前記シリコン系
接着剤として、アミノプロピルトリメトキシシラン,ア
ミノプロピルトリエトキシシラン,アミノプロピルメチ
ルジエトキシシラン,メルカプトエチルトリメトキシシ
ラン,メルカプトエチルトリエトメトキシシラン,ポリ
メチルシロキサン,メタクリロキシメチルトリメトキシ
シラン,メタクリロキシメチルトリエトキシシラン,グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン等のシラン化合
物、これ等のシラン化合物誘導体、これ等のシラン化合
物の混合物、これ等のシラン化合物誘導体の混合物、こ
れ等のシラン化合物とこれ等のシラン化合物誘導体の混
合物等の市販品が使用出来るが、シリコン系接着剤の形
態は液体が好ましく、フィルム,粉末等の固体を使用す
ることは有機化合物接着剤との混合層を形成し難しいた
めに好ましくはない。
【0028】
【0029】次にガラス板の面に塗布したシリコン系接
着剤の加熱処理は、有機化合物接着剤との間で混合層を
形成し得る状態とすることが好ましく、この処理のため
の温度は使用する該シリコン系接着剤の種類により異る
が、通常は室温〜250°Cの範囲、好ましくは室温〜
200°Cの範囲、より好ましくは50〜150°Cの
範囲で行うのがよい。
【0030】加熱の実施時間は通常10〜60分間の範
囲、好ましくは10〜40分間の範囲、より好ましくは
15〜30分間の範囲で行うのがよく、所定の温度と時
間を超えるとシリコン系接着剤が完全に乾燥し、混合層
を形成しないばかりか合わせガラス自体の本来機能(耐
貫通性等)の低下も認められている。
【0031】シリコン系接着剤により形成された層の厚
みは、使用するシリコン系接着剤の種類による物性また
は濃度等により異なるのは当然であり、乾燥状態で通常
は50〜500μmの範囲、好ましくは100〜500
μmの範囲、より好ましくは200〜400μmの範囲
とするのがよい。
【0032】しかし、シリコン系接着剤層の上に積層さ
れる有機化合物接着剤との間で形成される混合層を確保
するためには、シリコン系接着剤層の厚みが前述の範囲
を下回ると、火災等により有機化合物接着剤層の熱溶融
による熱分解生成物の発生を抑える効果が低下して防火
性を劣化するので、該混合層の厚みとして前記有機化合
物接着剤層の加熱前の厚みに対し通常は30〜90%の
範囲、好ましくは40〜80%の範囲、より好ましくは
40〜70%の範囲とするのがよい。
【0033】ガラス板面のシリコン系接着剤を加熱処理
後、該シリコン系接着剤層上に順次有機化合物接着剤
層,フィルム類,有機化合物接着剤層を形成し、最後に
シリコン系接着剤を塗布加熱処理した別のガラス板をそ
のシリコン系接着剤層を有機化合物接着剤層に向けて積
層し、減圧下で加熱し前記有機化合物接着剤層を溶融す
る。
【0034】この減圧操作は、ガラス板と該ガラス板に
挾持された接着剤層,フィルムからなる中間層により構
成された積層体が、好ましくは該積層体自体の自重によ
る加圧を含め前記ガラス板の外面から加圧可能な状態に
保持しながら減圧し、前記積層体の各層間の脱気を行い
層間の密着を十分確保できるようにする。
【0035】減圧操作は通常−600〜−760mmH
gの範囲、好ましくは−650〜−760mmHgの範
囲、より好ましくは−700〜−760mmHgの範囲
とするのがよく、加圧操作は通常2〜1.1Kg/cm
2 Gの範囲、好ましくは2〜1.3Kg/cm2 Gの範
囲、より好ましくは2〜1.5Kg/cm2 Gの範囲と
するのがよく、減圧と加圧の両操作は単独操作から同時
操作の範囲で時間と組合せ設定し制御できる手段を備え
た設備機器で実施されることが好ましい。
【0036】使用の対象となる有機化合物接着剤は、熱
可塑性有機化合物,熱硬化性有機化合物等が適してお
り、ビニルエステル系共重合物,エチレン−酢酸ビニル
共重合物および該鹸化物,ポリビニルブチラール,塩化
ビニル系共重合物,ポリビニルブチルエーテル,ポリビ
ニルアセタール,エチレン−アクリル酸エステル共重合
物等が例示でき、これ等は一軸延伸または二軸延伸等の
加工を受けたかまたは加工を受けていない無延伸のフィ
ルムまたは微粉末等の材料の使用も可能で、これ等の有
機化合物接着剤は、脱気が十分でない等の製造上の条件
を満足できない環境以外では、加熱時に該有機化合物接
着剤は均一に溶融する。
【0037】中間層の構成体であるフィルムは、任意の
形状の固形物から成形しても微粉末を使用してもよく、
材料としては樹脂,紙,布,金属または該材料に印刷等
各種加工を施したものを含めて(以下フィルム類と称す
る)、防火と防犯の性能を低下しないものであれば単独
または複数での使用が可能である。
【0038】特に、フィルム類が樹脂であるポリエチレ
ンテレフタレート,ポリプロピレン,ポリブチレンテレ
フタレート等の有機高分子物質の場合は、一軸延伸また
は二軸延伸等の加工を受けたかまたは加工を受けていな
い無延伸材料の使用も可能であり、該樹脂に炭酸カルシ
ウム等の無機塩類を添加してフィルムの不透明化を図っ
たものも含まれる。
【0039】有機化合物接着剤層の厚みは、防火性,耐
貫通性,フィルム類とガラス板のシリコン系接着剤層と
の密着性を考慮すると、前記有機化合物接着剤層の厚み
は乾燥状態で通常20〜250μmの範囲、好ましくは
50〜200μmの範囲、より好ましくは50〜150
μmの範囲とするのがよい。
【0040】次にフィルム類の厚みは、該フィルム類自
体の耐熱性や耐貫通性等の物性に加えて、前記フィルム
類の両面に形成された接着剤層の厚みと種類にも関係し
通常は50〜400μmの範囲、好ましくは50〜30
0μmの範囲、より好ましくは100〜250μmの範
囲とするのがよい。
【0041】ガラス板,接着剤,フィルム類を所定の順
序に従って重ねた後、既述のように単独もしくは複合し
た減圧と加圧の各操作下に、これを加熱し有機化合物接
着剤を溶融させて積層するが、加熱手段は使用する前記
有機化合物接着剤が溶融するに十分な温度と熱量を安定
して供給し、制御できるものであれば、どのような方法
であってもよい。
【0042】例えば、加熱温度が100°C以下で溶融
する有機化合物接着剤である時、熱源として水または水
に無機塩ないしは有機化合物およびその塩を添加して沸
点を上昇させた水溶液を使用することで目的を達成出来
るし、100°C以上では都市ガス,プロパン,重油ま
たは電気等を熱源として使用できる。
【0043】加熱は有機化合物接着剤を溶融し、ガラス
板,接着剤,フィルム類の積層体相互間を接着し、シリ
コン系接着剤と有機化合物接着剤とその混合層を形成す
るためで、温度と時間はシリコン系接着剤の種類と加熱
温度,有機化合物接着剤の溶融温度,生成する混合層の
厚み,フィルム類の耐熱性等を考慮し決定される。
【0044】従って、加熱温度が低く加熱時間が短いと
既述の混合層が十分に生成せずに防火性と防犯性が低下
し、逆に加熱温度が高く加熱時間が長いとガラス板に挾
持された中間層が熱変形もしくは変質して、合わせガラ
スの本来機能である防火性と防犯性や装飾性等の低下を
もたらす。
【0045】このような理由により、加熱温度は通常9
0〜200°Cの範囲、好ましくは90〜150°Cの
範囲、より好ましくは100〜150°Cの範囲とする
のがよく、加熱時間は通常10〜60分の範囲、好まし
くは10〜40分の範囲、より好ましくは15〜30分
の範囲とするのがよい。
【0046】このような条件下に造られた合わせガラス
を構成材の1つとして使用した建築用材料は、建築基準
法施行令第109条第1項第1号に規定する甲種防火戸
の構造である同法施行令第110条第1項に記載された
構造体と、同等以上の防火性能を有すると認められ指定
される必要がある。
【0047】本発明の建築用材料の一種類である合わせ
ガラスを備えた戸が有する作用は、JISA1311
-1994 「建築用防火戸の防火試験方法」に規定する加熱
炉を使用し1時間加熱の加熱等級で処理し、平成2年建
設省告示第1125号に規定する衝撃試験を実施した結
果、試験体に掲げられた甲種防火戸としての条件に適合
した。
【0048】
【作用】本発明は、建築物等の開口部の開閉材としての
建築材料に、採光性と防火性を備えた合わせガラスと、
防火ダンパと防虫機能とを備えた通風口を組合せ、防犯
性を向上した採光性と防火性と通風性を兼ね備えた。
【0049】
【実施例1】本実施例は図1に示した試験体1は主要部
を支持部2と気密材4を備えた鋼製枠3(幅850mm
×高さ2365mm)と該鋼製枠3の一辺に設けた蝶番
5を軸として開閉可能に取り付けた鋼製戸6(幅873
mm×高さ2389mm)とで構成し、該鋼製戸6は開
口部7(幅190mm×高さ2000mm)を持ち水酸
化アルミニウムコア8を内蔵し錠前9と不銹鋼製郵便投
入口10と不燃性充填材11で周囲を密封した合わせガ
ラス12を備える。
【0050】図2は図1のa−a線に沿った試験体1の
断面で、図3は図2の合わせガラス12の拡大断面で、
2枚のフロート板ガラス13,13´の内面にシリコン
系接着剤層14,シリコン系接着剤と熱可塑性有機化合
物接着剤との混合層15,熱可塑性有機化合物接着剤層
16,ポリエステルフィルム17,熱可塑性有機化合物
接着剤層16´,シリコン系接着剤と熱可塑性有機化合
物接着剤との混合層15´,シリコン系接着剤層14´
で積層構成し、その周囲を不燃性充填材11(セラミッ
クファイバー等)を使用して開口部7に組み込んだ状態
を示した。
【0051】試験体1を構成する厚みが14.6mmの
合わせガラス12は、夫々のガラス板13,13´の片
面に熱硬化性シリコン接着剤14,14´(商品名:S
C100:セメダイン株式会社製)をロールコータによ
り厚み約30μmを塗布し、加熱装置で約100°Cで
約30分間加熱し、冷却後に前述の2枚のガラス板1
3,13´で2枚のフィルム状の熱可塑性有機化合物接
着剤16,16´(商品名:デュミラン:武田薬品工業
株式会社製)と1枚の透明なポリエステルフィルム17
を挾持させ、真空用袋に入れて減圧し約110°Cで1
5分間加熱した後に約70°Cまで冷却し、約5分かけ
て減圧を解除する手順で製造した。
【0052】試験体1は、平成2年建設省告示第112
5号に規定された防火性能試験方法とJISA1311
-1994 「建築用防火戸の防火試験方法」に準じた防火性
の試験に従い、前記JISの3章に規定された加熱炉を
使用し、4章の加熱等級2項に定める付図2に従い1時
間加熱し、加熱終了後にステンレス鋼製戸6と合わせガ
ラス12に向け、加熱面の裏面側にロープで吊り下げら
れた重量3kgの砂袋を鉛直距離50cmの高さから落
下させた結果、前述の建設省告示に規定された不合格条
件の加熱面の裏側からの発炎および著しい発煙、加熱に
よる隙間や加熱面の裏側に達する亀裂等の発生、砂袋を
落下させた場合の破壊,剥離,脱落等のないことが認め
られた。
【0053】
【実施例2】図4,5は合わせガラス12を備えた鋼製
戸6Aの外面図と内面図で、図1に示した実施例1の鋼
製戸6に通風口21を加えた構成で、図6は図4のc−
c線に沿う通風口の断面図を示し、該通風口は面格子2
2と防火ダンパ23とを備え、両者の間に防虫剤の被膜
を表面に形成した金属製のスクリーン26を備えた構成
で、通風口21以外の構成については実施例1と変わら
ないので、同項の説明を参照されたい。
【0054】通風口21の開口面積は最大900cm2
で、その配置は防火ダンパ23の開時に面格子22から
の覗き見を避けるために鋼製戸6Aの下面に通常設置さ
れ、防火ダンパ23は通風が不要なときは閉じて置けば
よく、必要なときダンパ23は上辺の開閉支点24を回
転軸として内側へ持ち上げた後、止め金により仮止め
(図示せず)しておけばよく、止め金を外せばダンパ自
体の重量で開口部20を閉鎖するので、止め金の一部を
温度フューズで構成しておくと、火災時に温度フューズ
が溶けて止め金が外れて自動的に閉まり、更に開閉支点
24にバネを内蔵し防火ダンパ23の開閉にバネトルク
を利用し閉動作を早めてもよく、また温度フューズの代
わりにバイメタルか形状記憶合金を使用しもよい。
【0055】面格子22と防火ダンパ23を受ける開口
部20を持つ枠25との間には、外側より虫等が進入し
ないように金属性のスクリーン26を二層設け、該スク
リーンを構成する線材の表面に防虫剤を塗布して被膜を
形成したので、従来の鋼製戸では得られなかった締めた
ままで防虫と通風の両機能を得られるようになり、ドア
ーチエーンを使用し鋼製戸を半開きとする手段に較べて
防犯面の安全性は著しく向上した。
【0056】通風口21の取付けは、鋼製戸6Aに対し
外側から面格子22を嵌め込み、内側からネジ止めすれ
ば外部からの取外しは不可で安全であり、次いでスクリ
ーン26を内側から挿入し、防火ダンパ23付の枠25
を内面から挿入して止めネジ等により固定すれば、通風
換気によりスクリーン26が目詰まりを起こしても、逆
の手順で取外しが出来るので交換または洗浄等のクリー
ニングが容易となり、防火ダンパ23も一枚でなく複数
構成の連動式としてもよい。
【0057】このような構成による鋼製戸6Aを使用し
て得られる効果は、人の不在時でも戸を締めた儘で通風
口21を開けば、各部屋毎に設置されている小換気孔を
開けておくだけで、室内換気は可なりの速度が行われ、
しかも防犯上の問題は鋼製戸6の閉時と較べても全く遜
色がなく、人の在時では小窓等を開くことが出来るので
より好ましい室内換気が得られ、鋼製戸6Aは採光性と
防火性と通風性に加えて、運用上より向上した防犯性を
装備することを可能とした。
【0058】
【実施例3】図7は細めの合わせガラス12を備えた鋼
製戸6Bの外面図で、図1に示した実施例1の鋼製戸6
に縦長の通風口31を加えた構成で、図8は図7のd−
d線に沿う通風口31の断面図を示し、その構成につい
て順次に説明するが、通風口31以外の構成部分につい
ては実施例1と変わらないので、同項の説明を参照され
たい。
【0059】通風口31は、扉外面からに飾り板32を
突出するように通風口31から張り出た受板34で支
え、該受板を両側から支えるように防虫を兼ねたパンチ
ングメタル35で通風口31を覆うように固定し、内面
には飾り板32と略同一形状で開閉可能な防火ダンパ3
3を設け、該防火ダンパを開けた際の通風時の防虫対策
として、好ましくはパンチングメタル35の面に防虫剤
による被膜を形成すると高い効果が得られる。
【0060】防火ダンパ33は図8の断面図と
(A)の動作図に示すように、該防火ダンパの内面に備
えた長孔37付の案内板36と受板34に備えたボルト
ナツト等の取付材38により矢印の方向に移動可能で、
しかも上下から延びるワイヤロープ39が滑車40を経
由して、螺旋状に巻き込んだ板状バネ42を内蔵するド
ラム41とつながり、板状バネ42はワイヤロープ39
に加える力の調節が可能で、ドラム41円周に温度フュ
ーズ43を回り止めとして備えた構造であり、この温度
フューズに代えてバイメタル・形状記憶合金等を使用し
もよい。
【0061】防火ダンパ33は通風用に必要な隙間を、
好ましくは10〜30mmの範囲から選ぶので、予め手
動開閉に必要な動き代を遊び長さとしてワイヤロープ3
9に持たせる必要であるが、滑車40のワイヤ溝を深く
する等の脱落防止対策を施しておけば動作に支障はな
く、図9(B)の動作図では火災等で屋内温度が上昇し
ドラム41円周の回り止め用の温度フューズ43が溶け
ると、板状バネ42のトルクによりドラム41は矢印方
向に回転し、上下ワイヤロープ39の遊び部分を含めて
に巻き込み、通風口31を防火ダンパ33で閉鎖した状
態を示した。
【0062】通風口31の外面はデザインを意識した固
定の飾り板32をつけ、鋼製戸内面に防火ダンパ33を
設置し、該防火ダンパの開閉機構を通風口内面を利用し
て備えることにより、鋼製戸6B自体を閉状態のまま手
動による開操作により防虫を兼ねた通風を、閉操作によ
り通風を完全に遮断することを可能とし、火災時には火
炎等熱による自動閉操作を可能とした構成により、鋼製
戸6Bに防犯性を向上した採光性と防火性と通風性を装
備することを可能とした。
【0063】
【実施例4】図10(A,B)は、実施例3に示した鋼
製戸6Bの防火ダンパ33の別の開閉機構の動作図を示
し、同図(A)は手動操作時の開閉機構の動作状態で、
防火ダンパ33は内面に備えた案内板36の長孔37と
開閉機構を構成するピン46とを接続することにより、
ピン46を長孔37内を遊動させながら案内板36は案
内溝45の中を動いて防火ダンパ33を前後に開閉させ
るが、開閉機構以外の構成は実施例1,3と同じであり
説明も変わらない。
【0064】ピン46を備える横リンク47は、横リン
ク48と縦リンク49の三リンクでT字形をなすように
ピン50の周りに回動自在に組立られ、横リンク48の
他端を通風口31から突出した受板34(図8参照)に
回動自在にピン51止めし、縦リンク49の上方には温
度フューズ53を介して受板34に吊り下げ、下方にも
う一組のリンク群を配置し、その下に一端を縦リンク4
9に他端を受板34に固定した引張バネ52を備えて縦
リンク49に引張力を作用せしめる。
【0065】火災等の発生熱により縦リンク49の上端
に設置した温度フューズ53が溶断すると、引張バネ5
2の力により縦リンク49が陥没してT字が崩れ、横リ
ンク47,48との接合形状はY字に変わり、この動き
によりピン46を介して防火ダンパ33を鋼製戸の内表
面に引き寄せ通気口31を閉鎖するが、温度フューズ5
3が溶断しない状態では防火ダンパ33が動いても、長
孔37の中をピン46は遊動するだけでリンクの組合せ
形状には影響なく、従って鋼製戸に防犯性を向上した採
光性と防火性と通風性を装備することを可能とした。
【0066】
【比較例】本比較例では、実施例1で示した本発明の建
築用材に使用した合わせガラスとは別仕様の合わせガラ
ス(1)と、他の仕様による合わせガラス(2,3)を
夫々供試体として、JISR3205-1989 に規定する
落球試験とショットバッグ試験の両方法により性能を比
較したものである。
【0067】合わせガラス(1)は、厚みが各3mmの
2枚の網入りガラス板を使用し、夫々の該ガラス板の片
面に熱硬化性シリコン接着剤(商品名:SC100:セ
メダイン株式会社製)をロールコータにより約30μm
の厚みに塗布し、加熱装置で約100°Cで約30分間
加熱し、冷却後に前記ガラス板で2枚のフィルム状の熱
可塑性有機化合物接着剤(商品名:デュミラン:武田薬
品工業株式会社製)と1枚のポリエステルフィルムを挾
持し、真空用袋に入れて減圧し約110°Cで15分間
加熱した後に約70°Cまで冷却し、約5分かけて減圧
を解除して構成製造した。
【0068】合わせガラス(2)は合わせガラス(1)
のシリコン系接着剤を温度200°Cで2時間加熱し
て、乾燥させたシリコン系接着剤層と有機化合物接着剤
層のみ存在する構成とし、合わせガラス(3)は合わせ
ガラス(1)のシリコン系接着剤を除いた構成で、それ
以外の構成と条件は合わせガラス(1)と変わらない。
【0069】落球試験は試験体を610mm×610m
m角に切り出し、試験直前まで4時間23±2°Cの室
温に維持し鋼製枠に固定して、直径63.5mm質量
1,040gの鋼球を高さ120cmから自然落下し、
前記試験体の割れ状態を観察するものである。
【0070】ショットバッグ試験は試験体を1930m
m×864mm角に切り出し、試験直前まで4時間23
±5°Cの室温に維持し所定枠に固定して、質量45±
0.1kgの加撃体を高さ100cmから振り子式に自
由落下し、前記試験体の割れ状態を観察するもので両試
験の結果を表2に示した。
【0071】表2のように本発明になる建築用材料に使
用した合わせガラス(1)は、合わせガラス(2,3)
と較べて防火性の点で優り、落球とショットバッグの両
試験では合わせガラス(3)と同等の性能を示しシリコ
ン系接着剤層を充分に乾燥した合わせガラス(2)に優
った。
【0072】
【0073】
【発明の効果】本発明になる防火性を備えた建築用材料
は、合わせガラスまたは合わせガラスと通風口とを構成
材の一部とすることにより次の効果を得た。 従来の防火性と安全性を損なうことなく大幅な採光性
を得た。 大幅な採光性の獲得により、従来の防火性を備えた建
築用材に不足していた明るさを回復した。 大幅な採光性の獲得により、従来の防犯めがね(ドア
スコープ)に優る視野を得て防犯性が向上できた。 大幅な採光性の獲得により、建物等内部の異常を外部
から或いは建物等外部の異常を内部から確認することが
容易になった。 従来の防火性を備えた建築用材料がペイント等による
画一的な装飾意匠のみに偏っ状態に代わり、合わせガラ
スと通風口の種類,形状,構成との組合せにより装飾意
匠の選択範囲を拡げることを可能とした。 合わせガラスを使用することにより、上記各項の特徴
に加えて遮音性,熱線反射性,保温性等の機能を備える
ことも可能とした。 密閉可能な通風口を備えることにより、防犯性を失う
ことなく部屋の換気を実施できるようになった。 通風口の設置は人の在・不在に関係なく、ドアーチェ
ーン等の助けを必要としせずに、鋼製戸からの換気を促
進するのでより防犯性が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の建築用材料(試験体)の正面図で
ある。
【図2】 図1のa−a線に沿う試験体の高さ方向の断
面図である。
【図3】 図2のb部分の合わせガラスの拡大断面図で
ある。
【図4】 実施例2の鋼製戸の正面図である。
【図5】 実施例2の鋼製戸の背面図である。
【図6】 図4のc−c線に沿う通風口の拡大断面図で
ある。
【図7】 実施例3の鋼製戸の正面図である。
【図8】 図7のd−d線に沿う通風口の拡大断面図で
ある。
【図9】 実施例3の開閉機構の動作図で、(A)は開
状態を(B)は閉状態である。
【図10】 実施例4の開閉機構の動作図で、(A)は
開状態を(B)は閉状態である。
【符号の説明】
1 試験体 6,6A,6B 鋼製戸 12,12A,12B 合わせガラス 13,13´ ガラス板 14,14´ シリコン系接着剤層 15,15´ 混合層 16,16´ 有機化合物接着剤層 17 フィルム 21,31 通風口 22 面格子 33 防火ダンパ 35 パンチングメタル 38 ワイヤロープ 41 ドラム 42,52 バネ 43,53 温度フューズ 47,48 横リンク 49 縦リンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷 顕吾 神奈川県横浜市中区山下町89番地6 株 式会社トーヨコ理研内 (72)発明者 松森 博己 兵庫県西宮市青葉台1丁目8番26号 (72)発明者 中甑 利一 大阪府堺市三宝町2丁136−1カルム堺 A−509 (56)参考文献 特開 平4−202991(JP,A) 特開 平6−157080(JP,A) 特開 平6−17580(JP,A) 特開 平8−93346(JP,A) 特開 昭56−73650(JP,A) 特開 平9−255376(JP,A) 実開 平1−168790(JP,U) 実開 平5−81239(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/94 C03C 27/12 E06B 3/66 E06B 5/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 採光と防火の両機能を、少なくとも
    2枚のガラス板(13,13´)の内側面に、少なくと
    も2層のシリコン系接着剤層(14,14´)と有機化
    合物接着剤層(16,16´)と両接着剤による混合層
    (15,15´)と、少なくとも1枚のフィルム(1
    7)を挾持するように構成した合わせガラス(12)に
    より備え、該合わせガラスを防火機能を備えた構造物
    (6)で支持した採光性と防火性を備えた建築用材料。
  2. 【請求項2】 構造物(6,6A,6B)が火炎の自動
    遮断機能を備えた1枚構成の防火ダンパ(23,33)
    付き通風口(21,31)を内蔵した請求第1項に記載
    の採光性と防火性を備えた建築用材料。
  3. 【請求項3】 構造物(6,6A,6B)が鋼製戸であ
    請求第1か2項に記載の採光性と防火性を備えた建築
    用材料。
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