JP2007211481A - 建具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】枠体15と、この枠体15に支持された扉20と、枠体15の室内側端縁の四周に設けられたタイト材16とを備え、骨組体25の室外側に配設された外鋼板27と骨組体25との間に樹脂スペーサ28を介在配置し、外鋼板27の辺縁部に形成した外鋼板折曲部271で樹脂スペーサ28を覆うとともに、扉20の閉鎖状態において、樹脂スペーサ28がタイト材16と当接するように、樹脂スペーサ28を外鋼板折曲部271よりも室内側に延設した。従って、室外側から樹脂スペーサ28を見えなくすることができて外観意匠性が向上され、隠蔽部材を不要とするので部品点数および組立工数が削減されコストダウンが図られ、断熱性を確保することができる。
【選択図】図2
Description
さらに、断熱部材によって室外側面材と骨組体とが接触しないことから、室外側面材から骨組体に(または骨組体から室外側面材に)流れる熱量を少なくすることができ、扉の断熱性を確保することができる。例えば、外気温度が内気温度よりも高い場合には、外気の熱による内気温度の上昇を抑えることができ、外気温度が内気温度よりも低い場合には、外気の冷気による結露の発生を抑止することができる。
また、断熱部材が室外側面材折曲部よりも室内側に延設され、扉の閉状態において、断熱部材が気密部材に当接するように設けられていることから、室内側面材が外気に露出せず、外気から室内側面材に(または室内側面材から外気に)流れる熱量を少なくすることができ、扉の断熱性を確保することができる。
このような構成によれば、組立作業において骨組体に室内側面材を配置して位置決めするときに、室内側面材の辺縁部に設けられた室内側面材折曲部を骨組体の室内側端縁部に係止させることで室内側面材を容易に位置決めすることができ、効率よく組立作業を行うことができる。
また、断熱部材が、扉の閉状態において気密部材と当接するように、室内側面材折曲部を覆っていることから、室内側面材が外気に露出せず、外気から室内側面材に(または室内側面材から外気に)流れる熱量を少なくすることができ、扉の断熱性を確保することができる。
また、断熱部材の室内に面した部分のうち室内に露出した部分、つまり、室内側面材で覆われていない部分は、扉の閉状態において、気密部材と当接するように形成されているので、室内側面材が外気に露出せず、扉の断熱性を確保することができる。
また、組立作業において骨組体に断熱部材を介して室内側面材を配置するときに、室内側面材折曲部を断熱部材の係止部に係止させることで室内側面材を容易に位置決めすることができ、効率よく組立作業が行える。
図1は、本実施形態に係る建具としてのドア1を示す外観姿図である。図2は、ドア1を示す縦断面図である。図3は、ドア1を示す横断面図である。図4は、ドア1の上部を示す縦断面図である。図5は、ドア1の吊元側側部を示す横断面図である。
ドア1は、建物の開口部に固定されたいわゆる開き扉であり、アルミ製の押出形材を四周枠組みした枠10と、この枠10内に配置される扉20と、枠10および扉20を連結して扉20を枠10に対して開閉可能に支持するヒンジ30とを備えて構成されている。
枠体15の内周面150の室内側端縁には、タイト材16を係止する係止部151が上下左右の枠材11,12,13,14に形成されている。図4、5にも示すように、この係止部151にタイト材16の被係止部161を圧入することによって、タイト材16が枠体15に固定されている。タイト材16の室外側には、扉20を閉鎖した状態で、扉20に密接して気密性を確保するための被当接部162が形成されている。
骨組体25の上骨21は、見込み面部211と室内側の見付け面部212と室外側の見付け面部213とを有し、断面コ字状に形成されている。同様に、下骨22、戸先側縦骨23および吊元側縦骨24は、それぞれ見込み面部221,231,241と室内側の見付け面部222,232,242と室外側の見付け面部223,233,243とを備えている。
扉20の戸先側端縁には、扉20と枠10との隙間が室外側に露出しないように隠蔽する金属製のガード部材293が設けられている。
樹脂スペーサ28は、図4、5の右下囲み部にも示すように、断面L字状に形成され、骨組体25の見込み面部211,241の室外寄り略半分および内鋼板折曲部261を覆うスペーサ本体281と、骨組体25を覆うとともに、外鋼板27の室外に面した部分によって覆われる室外側折曲部282とを備えている。また、スペーサ本体281の室内側端部は、扉20を閉鎖した状態で、タイト材16の被当接部162に当接するように延設されている。
まず、上骨21、下骨22、戸先側縦骨23、吊元側縦骨24を四周枠組みして骨組体25を形成する。次に、内鋼板26を骨組体25の室内に面した部分に接着する。この際、内鋼板折曲部261を骨組体25の見込み面部211,241の室内寄り略半分に係止させて内鋼板26を骨組体25に位置決めすることができる。次に、樹脂スペーサ28を骨組体25の辺縁に接着する。この際、スペーサ本体281の室内寄り略半分は内鋼板折曲部261を覆うように、また、室外側折曲部282は骨組体25の室外に面した部分を覆うようにして樹脂スペーサ28を配置する。次に、外鋼板27を樹脂スペーサ28を介して骨組体25の室外に面した部分に接着する。この際、外鋼板折曲部271をスペーサ本体281の室外寄り略半分に係止して外鋼板27を樹脂スペーサ28に位置決めすることができる。次に、内鋼板26およびスペーサ本体281を室内側リベット291によって骨組体25に締結固定し、また、外鋼板27およびスペーサ本体281を室外側リベット292によって骨組体25に締結固定する。
このようにして、外鋼板27が骨組体25および内鋼板26に直接接触しないように扉20が組み立てられる。
(1)金属製の骨組体25と外鋼板27との間に樹脂スペーサ28が介在配置され、外鋼板27の辺縁部に外鋼板折曲部271が形成されているので、外鋼板折曲部271によって樹脂スペーサ28が覆われ、室外側から樹脂スペーサ28を見えなくすることができ、外観意匠性を向上させることができる。また、従来のようにエッジ材(隠蔽部材)を設けて外鋼板27と樹脂スペーサ28との継目を隠蔽する必要がなくなり、部品点数および組立工数の削減が可能になってコストダウンを図ることができる。
例えば、本発明の建具としては、図6,7に示すような構成を採用してもよい。図6は、本発明の変形例に係るドア1Aの上部を示す縦断面図である。図7は、ドア1Aの吊元側側部を示す横断面図である。
図6、7に示すように、ドア1Aの扉20Aに配設された樹脂スペーサ28Aは、スペーサ本体281の室内側端に室内側折曲部283が形成され、スペーサ本体281の内面に複数の凹部285が形成されたものである。室内側折曲部283は、骨組体25の室内に面した部分を覆うように形成されている。また、樹脂スペーサ28Aの室内に面した部分には、図6、7の右下囲み部にも示すように、内鋼板折曲部261を係止する凹状の係止部286が形成されている。さらに、樹脂スペーサ28Aの室内に面した部分のうち室内に露出した部分、つまり、内鋼板26に覆われていない部分は、タイト材16に当接する当接部284が形成されている。
また、前記実施形態では、扉20の見込み方向における外鋼板折曲部271の長さ寸法は、骨組体25の見込み方向の長さ寸法の略半分になっているが、これらの寸法の制限はなく、例えば外鋼板折曲部271の室内側端部が、樹脂スペーサ28の室内側端部の位置まで延設されていてもよい。また、内鋼板26には内鋼板折曲部261が形成されていなくてもよい。
従って、上記に開示した形状、材質等を限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質等の限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (3)
- 建物の開口部に固定された枠体と、この枠体の内部に開閉可能に支持された扉と、前記枠体の室内側端縁の四周に設けられた気密部材とを備え、
前記扉は、金属製の骨組部材を四周枠組みして形成された骨組体と、この骨組体の室内側に配設された金属製の室内側面材と、前記骨組体の室外側に配設された金属製の室外側面材と、この室外側面材と前記骨組体との間に介在配置された断熱部材とを備えて構成され、
前記室外側面材の辺縁部には、室内側に折れ曲がって前記断熱部材の室外側端縁部を覆う室外側面材折曲部が形成され、
前記断熱部材は、前記扉の閉状態において、前記気密部材と当接するように、前記室外側面材折曲部よりも室内側に延設されている建具。 - 前記室内側面材の辺縁部には、室外側に折れ曲がって前記骨組体の室内側端縁部に係止される室内側面材折曲部が形成され、
前記断熱部材は、前記扉の閉状態において、前記気密部材と当接するように、前記室内側面材折曲部を覆っている請求項1に記載の建具。 - 前記断熱部材の室内側に延設された部分は、前記骨組体の室内に面した部分を覆うように折れ曲がって形成され、当該断熱部材の室内に面した部分には、凹状の係止部が形成され、
前記室内側面材の辺縁部には、室外側に折れ曲がって前記係止部に係止される室内側面材折曲部が形成され、
前記断熱部材の室内に面した部分のうち室内に露出した部分は、前記扉の閉状態において、前記気密部材と当接するように形成されている請求項1に記載の建具。
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