JP2017133171A - 扉体及び建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】断熱性を向上させた扉体を提供する。【解決手段】四周枠組みした骨材11の見付け面にそれぞれ表面材12を配設することにより形成した扉体において、骨材11は、樹脂によって成形した樹脂骨材11Aと、金属によって成形した金属骨材11Bとを備え、樹脂骨材11Aは、それぞれの表面材12の間に渡って延在する樹脂基部11A1と、樹脂基部11A1の一方の縁部から屈曲して表面材12に沿うように延在する第1当接部11A2と、樹脂基部11A1の中間部から第1当接部11A2に対向するように延在する隔壁部11A4とを一体に成形したものであり、第1当接部11A2と隔壁部11A4との間に構成される空間に金属骨材11Bを配設した。【選択図】図4

Description

本発明は、扉体及び建具に関する。
玄関等の出入口に設けられる扉体は、四周枠組みした骨材と、骨材の見付け面にそれぞれ配設されるパネル状の表面材とを備えて構成されているのが一般的である。骨材としては、スチール等の金属によって成形されたものが多く適用されている。しかしながら、骨材が金属製の扉体にあっては、室外側の表面材と室内側の表面材とが骨材によって熱的に接続されるため、例えば室外側が室内側よりも低温の場合、室内側の表面材に結露が生じる等の問題を招来するおそれがある。このため従来では、金属芯材の表面に樹脂層を有した骨材を適用した扉体も提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭56−73788号公報
上述の扉体によれば、骨材の金属芯材と表面材との間に樹脂層が介在するため、表面材が直接金属製の骨材によって接続された扉体に比べれば、表面材と骨材との間の熱伝達率が小さくなり、結露の発生を抑えることが可能になる。しかしながら、特許文献1の扉体にあっても、樹脂層を介して骨材と表面材とが近接した状態にあり、必ずしも断熱性が十分であるとはいえない。
本発明は、上記実情に鑑みて、断熱性を向上させることのできる扉体及び建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る扉体は、四周枠組みした骨材の見付け面にそれぞれ表面材を配設することにより形成した扉体において、前記骨材は、樹脂骨材と、金属骨材とを備え、前記樹脂骨材は、それぞれの表面材の間に渡って延在する樹脂基部と、前記樹脂基部の一方の縁部から屈曲して表面材に沿うように延在する当接部と、前記樹脂基部の中間部から前記当接部に対向するように延在する隔壁部とを備え、前記当接部と前記隔壁部との間に前記金属骨材を配設したことを特徴とする。
この発明によれば、樹脂基部において当接部から隔壁部までの間に金属骨材を配設しているため、樹脂基部の他方の縁部から隔壁部までの間に確保される距離だけ金属骨材と表面材との間を離隔して配置することができ、断熱性を向上させることが可能となる。
また本発明は、上述した扉体において、前記樹脂骨材は、前記樹脂基部の他方の縁部から屈曲して前記隔壁部に対向するように延在する第2の当接部を有したものであり、前記隔壁部と前記第2の当接部との間に断熱材を備えることを特徴とする。
この発明によれば、断熱材として空気よりも熱伝導率の小さいものを適用すれば、金属骨材と表面材との間の熱伝達率を低減することができ、さらに断熱性を向上させることが可能となる。
また本発明は、上述した扉体において、前記当接部に対向する表面材は、前記樹脂基部に対向するように縁部を屈曲して構成した屈曲部を有し、前記樹脂基部を介して前記表面材の屈曲部と前記金属骨材とを連結したことを特徴とする。
この発明によれば、表面材の取付強度を十分に確保することが可能となる。
また本発明は、上述した扉体において、前記金属骨材は、前記樹脂基部に沿って延在する金属基部と、前記金属基部の両側縁部から同一方向に屈曲して前記当接部及び前記隔壁部に沿うように延在する2つの側壁部とを備え、前記当接部及び前記隔壁部には、前記金属骨材のそれぞれの側壁部と係合する係合部を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、金属基部を樹脂基部に当接させれば、係合部が当接部及び隔壁部の延在端面に対向するため、金属基部が樹脂骨材からの脱落する事態を防止することができる。
また本発明は、上述した扉体において、前記樹脂骨材は、硬質樹脂と軟質樹脂とによって一体成形したものであり、前記樹脂基部及び前記当接部を硬質樹脂によって成形し、かつ前記当接部において前記金属骨材の側壁部に対向する部位に軟質樹脂によって支持突部を成形したことを特徴とする。
この発明によれば、軟質樹脂によって成形した支持突部を介して樹脂骨材が金属骨材に当接するため、樹脂骨材の当接部に外力が加えられた場合、支持突部の変形能だけ当接部が側壁部に近接するように変形することが可能となる。従って、例えば表面材の相互間に断熱材を充填した状態で扉体を加圧する際に、樹脂骨材の当接部が断熱材の見付け面よりも多少突出していたとしても、当接部が適宜変形することで断熱材との間に段差ができる事態を防止することが可能となり、表面材に歪みが発生する等の問題を招来することがない。
また本発明に係る建具は、上述したいずれかの扉体と、前記扉体を開閉可能に支持する枠体とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、樹脂基部において当接部から隔壁部までの間に金属骨材を配設しているため、樹脂基部の他方の縁部から隔壁部までの間に確保される距離だけ金属骨材と表面材との間を離隔して配置することができ、扉体の断熱性を向上させた建具を適用することが可能となる。
本発明によれば、樹脂基部において当接部から隔壁部までの間に金属骨材を配設しているため、樹脂基部の他方の縁部から隔壁部までの間に確保される距離だけ金属骨材と表面材との間を離隔して配置することができ、断熱性を向上させることが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態である扉体を適用した建具の縦断面図である。 図2は、図1に示した建具の横断面図である。 図3は、図1に示した建具に適用する扉体の要部を拡大して示す縦断面図である。 図4は、図1に示した建具に適用する扉体の要部を拡大して示す横断面図である。 図5は、図4に示した扉体を分解して示す横断面図である。 図6は、図1に示した扉体の要部を戸先側から見た分解斜視図である。 図7は、図1に示した扉体の要部を扉本体側から見た分解斜視図である。 図8は、図1に示した扉体の要部を戸先側から見た斜視図である。 図9は、図1に示した扉体の要部を分解して示す断面側面図である。 図10は、図1に示した扉体の要部を示す断面側面図である。 図11は、図1に示した扉体の要部を分解したもので、(a)は骨材を見込み面から見た図、(b)はエッジ材を見込み面から見た図、(c)は付属部品を見込み面から見た図である。 図12は、図1に示した扉体の要部を見込み面から見た図である。 図13は、図1に示した扉体の変形例1を示したもので、(a)は要部横断面図、(b)は要部分解横断面図である。 図14は、図1に示した扉体の変形例2に適用する金属骨材の断面図である。 図15は、図1に示した扉体の要部を示す分解横断面図である。 図16は、図1に示した扉体の要部を示す横断面図である。 図17は、図1に示した扉体に適用する被挟持部材の斜視図である。 図18は、図1に示した扉体に適用するエッジ材の横断面図である。 図19は、図1に示した扉体において骨材にエッジ材を取り付ける途中の状態を示す横断面図である。 図20は、図1に示した建具の上枠の部分を示す縦断面図である。 図21は、図1に示した建具の縦枠の部分を示す横断面図である。 図22は、図1に示した建具の上枠を分解した縦断面図である。 図23は、図1に示した建具の縦枠を分解した横断面図である。 図24は、図1に示した建具の縦枠を構成する金属枠部分と樹脂枠部分とを接合する途中の状態を示す横断面図である。 図25は、図1に示した建具の縦枠を構成する金属枠部分と樹脂枠部分との境界面部分を拡大した要部横断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る扉体及び建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の実施の形態である扉体を適用した建具を示したものである。ここで例示する建具は、家屋の玄関に用いられるもので、扉体10と、ヒンジ1を介して扉体10を開閉可能に支持する枠体40とを備えて構成してある。図3及び図4に示すように、扉体10は、四周枠組みした骨材11の見付け面11aにそれぞれ表面材12を配設することによって扉本体13が構成してある。図3〜図5に示すように、骨材11は、硬質PVC(poly vinyl chloride)等の硬質樹脂によって押し出し成形した樹脂骨材11Aと、スチール等の金属によって押し出し成形した金属骨材11Bとを備えている。
樹脂骨材11Aは、樹脂基部11A1、2つの当接部11A2,11A3及び隔壁部11A4を一体に成形したものである。樹脂基部11A1は、扉本体13の見込み方向に沿った寸法にほぼ等しい長さを有した板状部分である。
ここで、見込み方向とは、図1及び図2中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向のことである。見込み方向に沿った平面については、見込み面と称する場合がある。また、見付け方向とは、扉本体13の上縁や下縁に沿って配置される骨材11のように水平に沿った部材の場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向であり、扉本体13の両側縁に沿って配置される骨材11のように上下に沿った部材の場合、見込み方向に直交した水平に沿う方向である。見付け方向に沿った平面については、見付け面と称する場合がある。
図5に示すように、樹脂骨材11Aの当接部11A2,11A3は、樹脂基部11A1の両側縁部からそれぞれ同一方向に向けてほぼ直角に屈曲して延在した板状部分を成している。隔壁部11A4は、2つの当接部11A2,11A3の間となる部分から当接部11A2,11A3に対向するように突出した板状部分である。隔壁部11A4を設ける位置は、2つ当接部11A2,11A3の間の中心から室内側にずれた位置である。本実施の形態では、それぞれの当接部11A2,11A3までの距離がほぼ3:2となる位置に隔壁部11A4が設けてある。以下においては便宜上、2つの当接部11A2,11A3を区別する場合、隔壁部11A4までの距離が大きいものを第1当接部11A2と称し、隔壁部11A4までの距離が小さいものを第2当接部11A3と称することとする。
当接部11A2,11A3及び隔壁部11A4には、それぞれの延在端部の全長に係合部11A5が設けてある。当接部11A2,11A3の係合部11A5は、隔壁部11A4に対向する一方の面から突出するように設けてあり、隔壁部11A4の係合部11A5は、当接部11A2,11A3に対向する両方の面から突出するように設けてある。また、第1当接部11A2には、隔壁部11A4に対向する面に支持突部11A6が設けてある。支持突部11A6は、樹脂骨材11Aの長手に沿って延在する複数条の突出部である。本実施の形態では、2つの支持突部11A6が第1当接部11A2に設けてある。支持突部11A6の突出高さは、互いに等しく、係合部11A5の突出高さよりも小さくなるように設定してある。
図6〜図12に示すように、扉本体13において上下に沿って延在する骨材11には、上下方向のほぼ中央となる位置において第1当接部11A2と隔壁部11A4との間となる位置に収容開口14が設けてあるとともに、樹脂骨材11Aに2つの係合受部11A7,11A8が設けてある。収容開口14は、後述する付属部品30のケース本体31を挿通させるためのもので、骨材11の長手に沿って縦長のほぼ矩形状に形成してある。骨材11において収容開口14の両側となる部分には、付属部品30のフランジ32をネジ止めするためのネジ孔15がそれぞれ形成してある。
係合受部11A7,11A8は、図4及び図5に示すように、樹脂基部11A1から第1当接部11A2の突出方向とは反対となる向きにほぼ直角に突出した後、室外側に向けて屈曲した鉤状の横断面形状を有するものである。図5からも明らかなように、係合受部11A7,11A8の屈曲した部分において樹脂基部11A1に対向する面11A7a,11A8aは、先端に向けて樹脂基部11A1から漸次離隔するように傾斜し、樹脂基部11A1との隙間が増大している。一方の係合受部11A7は、第1当接部11A2と隔壁部11A4との間となる位置に設けてあり、もう一方の係合受部11A8は、隔壁部11A4と第2当接部11A3との間において隔壁部11A4に近接した位置に設けてある。以下において2つの係合受部11A7,11A8を区別する場合には、第1当接部11A2に近接したものを第1係合受部11A7と称し、隔壁部11A4に近接したものを第2係合受部11A8と称することとする。
金属骨材11Bは、金属基部11B1及び2つの側壁部11B2,11B3を一体に成形したものである。金属基部11B1及び側壁部11B2,11B3は、それぞれ平板状を成すもので、金属基部11B1の両側縁部から側壁部11B2,11B3が同一方向に向けてほぼ直角に屈曲している。図からも明らかなように、金属骨材11Bは、樹脂骨材11Aにおいて第1当接部11A2と隔壁部11A4との間の空間に配置し、金属基部11B1を樹脂基部11A1に当接させた場合に一方の側壁部11B2が支持突部11A6を介して第1当接部11A2に当接するとともに、もう一方の側壁部11B3が隔壁部11A4に当接し、かつ側壁部11B2,11B3の延在端面にそれぞれ第1当接部11A2の係合部11A5及び隔壁部11A4の係合部11A5が対向する寸法に形成してある。
金属骨材11Bを第1当接部11A2と隔壁部11A4との間の空間に配置する場合には、第1当接部11A2及び隔壁部11A4の間に金属基部11B1を押し込めば、第1当接部11A2及び隔壁部11A4が互いに拡開するように弾性変形するため、容易に行うことができる。金属基部11B1が樹脂基部11A1に当接した際には、上述したように側壁部11B2,11B3の延在端面が係合部11A5に対向するため、第1当接部11A2及び隔壁部11A4の間の空間から金属骨材11Bが容易に脱落するおそれはない。なお、図3中の符号11B4は、扉本体13の上縁及び下縁に配置される金属骨材11Bに設けた連結片である。連結片11B4は、扉本体13の両側縁に配置される金属骨材11Bとの連結のためのもので、金属基部11B1の両端から側壁部11B2,11B3と同じ方向に向けてほぼ直角に屈曲している。
図3及び図4からも明らかなように、本実施の形態では、樹脂骨材11Aにおいて隔壁部11A4と第2当接部11A3との間の空間に断熱材16が配設してある。断熱材16は、空気よりも熱伝導率の小さい材料によって成形した直方体状を成すものである。特に、断熱材16の材料として難燃性を有するものを適用すれば、火災発生時において防火性に寄与することができる。この断熱材16は、隔壁部11A4と第2当接部11A3との相互間距離よりもわずかに大きな幅を有しており、隔壁部11A4と第2当接部11A3との間の空間に圧縮された状態で配設してある。上述したように、隔壁部11A4及び第2当接部11A3に係合部11A5が設けてあるため、隔壁部11A4と第2当接部11A3との間の空間から断熱材16が容易に脱落するおそれはない。
上述の構成を有する骨材11は、金属骨材11Bがすべて同じ向きとなる状態で四周枠組みすることにより扉本体13の外殻を構成することになる。図には明示していないが、金属骨部分11Bの間は、連結片11B4を介して互いにリベットで連結すれば良い。樹脂骨部分11Aの間は、必ずしも連結する必要はないが、互いに熱溶着することによって相互に接合するようにしても良い。
表面材12は、鋼材等の金属によって成形した薄板状部材によって成形したもので、基板部12a及び屈曲部12bを有している。基板部12aは、扉本体13の外形寸法とほぼ同じ大きさの矩形状を成す部分である。屈曲部12bは、基板部12aの四周からそれぞれ同じ方向に向けてほぼ直角に屈曲した部分である。屈曲部12bの延在寸法は、上述した樹脂基部11A1の見込み方向に沿った寸法の約1/5程度に設定してある。
上述の構成を有する表面材12は、四周枠組みした骨材11の見付け面11aを覆うとともに、それぞれの屈曲部12bによって樹脂基部11A1の見込み面11A1aを一部覆うように配置し、屈曲部12bと骨材11との間を接合することによって扉本体13を構成する。表面材12の屈曲部12bと骨材11とを接合する方法としては、例えばリベット17を適用すれば良い。樹脂骨材11Aと金属骨材11Bとが重ね合わされた部分については、樹脂骨材11Aを介して表面材12の屈曲部12bを金属骨材11Bに接合することが好ましい。
骨材11において金属骨材11Bが存在しない部分については、表面材12の屈曲部12bを樹脂骨材11Aに接合すれば十分である。但し、図13の(a)及び図13の(b)の変形例1に示すように、金属骨材11B′として、部分的に隔壁部11A4を超えて延在する延長部分11B5を有したものを適用し、もう一方の表面材12の屈曲部12bについても樹脂骨材11Aを介して延長部分11B5に接合するように構成しても良い。なお、延長部分11B5としては、必ずしも金属骨材11Bと一体に成形したものである必要はなく、図14に示す変形例2のように、別途成形した平板状を成す延長部分11B5′を金属基部11B1に接合させて金属骨材11B″を構成するようにしても同様の作用効果を奏することが可能である。
表面材12の相互間には、ウレタンフォーム等の断熱層材18を介在させることが好ましい。表面材12の間に断熱層材18を設ける場合には、互いの間に接着材を塗布して加圧すれば良い。ここで、樹脂骨材11Aの第1当接部11A2には、金属骨材11Bの側壁部11B2が当接している。このため、骨材11及び断熱層材18の見付け面18aに表面材12を配置した状態で見込み方向に加圧した場合には、第1当接部11A2がその位置を維持する一方、断熱層材18が撓むことになり、表面材12の外観品質に影響を与えるおそれがある。これを防止するには、樹脂骨材11Aの第1当接部11A2に設けた支持突部11A6を軟質樹脂によって成形すれば良い。すなわち、支持突部11A6を軟質樹脂によって成形した骨材11を適用すれば、加圧した場合に支持突部11A6が適宜変形(潰れる)することになる。従って、加圧した際に第1当接部11A2が変形可能となり、表面材12の外観品質に影響を与えるおそれがなくなる。硬質樹脂によって成形した部分と軟質樹脂によって成形した部分とを有する樹脂骨材11Aは、ダブルモールド(二色成形)を適用すれば容易に一体成形することが可能である。なお、扉本体13の成形時において加圧する方法を適用しないのであれば、必ずしも支持突部11A6を軟質樹脂によって成形する必要はない。
上記のようにして構成した扉本体13には、図2に示すように、上下に沿って延在する骨材11の見込み面11A1aにそれぞれエッジ材20及び付属部品30を取り付けるようにしている。エッジ材20は、扉本体13の見込み面(骨材11の見込み面11A1a及び表面材12の屈曲部12b)を覆うもので、図15及び図16に示すように、アルミニウム合金等の金属によって押し出し成形した金属エッジ材金属エッジ材20Aと、硬質PVC等の硬質樹脂によって押し出し成形した樹脂エッジ材20Bとを備えている。扉本体13の戸先となる見込み面に取り付けるエッジ材20と、吊り元となる見込み面に取り付けるエッジ材20とは、詳細構成は異なるものの、基本的な構成は共通している。従って、以下においては、図15及び図16に示した戸先用のエッジ材20を代表例として基本的な構成について説明を行う。
金属エッジ材20Aは、室外側に配置される部分であり、カバー基部20A1と2つの係合フック部20A2,20A3とを一体に成形したものである。カバー基部20A1は、見込み方向に沿った寸法が樹脂骨材11Aの樹脂基部11A1とほぼ等しくなるように構成した平板状部分である。カバー基部20A1には、タイト材収容溝20A4及び挿通開口20A5が設けてある。タイト材収容溝20A4は、タイト材100の基端部を収容するため凹溝であり、矩形状の横断面形状を有するように構成してある。タイト材収容溝20A4の開口両縁部には、互いに近接する方向に向けて係止片20A4aが突設してある。挿通開口20A5は、図6〜図12に示すように、骨材11に設けた収容開口14に対応して形成した矩形状の開口である。挿通開口20A5の見込み方向に沿った寸法は収容開口14とほぼ同等であり、挿通開口20A5の長手に沿った寸法は収容開口14よりも長く設定してある。
係合フック部20A2,20A3は、樹脂基部11A1に設けた2つの係合受部11A7,11A8とによって係合手段を構成するものである。本実施の形態では、カバー基部20A1の一方の表面からほぼ直角に突出した後、室内側に向けてほぼ直角に屈曲した係合フック部20A2,20A3を例示している。2つの係合フック部20A2,20A3の相互間隔は、2つの係合受部11A7,11A8の相互間隔とほぼ等しくなるように設定してある。以下において2つの係合フック部20A2,20A3を区別する場合には、タイト材収容溝20A4に近接したものを第1係合フック部20A2と称し、タイト材収容溝20A4から離隔したものを第2係合フック部20A3と称することとする。
図18に示すように、2つの係合フック部20A2,20A3の間には、収容部20A6が構成してある。収容部20A6は、第1係合フック部20A2に設けた挿入爪部20A6aと、第2係合フック部20A3に設けた掛留部20A6bとの間に構成した空間である。挿入爪部20A6aは、第1係合フック部20A2おいてカバー基部20A1から突出した部分の中間部から第2係合フック部20A3に向けて突出した部分である。掛留部20A6bは、第2係合フック部20A3の突出縁部から第1係合フック部20A2に向けて突出した部分である。
第2係合フック部20A3には、樹脂係合部20A7が設けてある。樹脂係合部20A7は、樹脂エッジ材20Bを係止させるためのものである。本実施の形態では、第2係合フック部20A3においてカバー基部20A1とほぼ平行に延在する部分からほぼ直角に突出した後、第1係合フック部20A2に向けてほぼ直角に屈曲した樹脂係合部20A7を例示している。
樹脂エッジ材20Bは、平板状を成すサブカバー基部20B1の一端部に金属係合部20B2を一体に設けたものである。金属係合部20B2は、金属エッジ材20Aの樹脂係合部20A7に係合されるもので、サブカバー基部20B1から突出した後、ほぼ直角に屈曲している。サブカバー基部20B1に対して金属係合部20B2は、他端部側にわずかに傾いて突出しており、金属エッジ材20Aの樹脂係合部20A7に係合した場合、カバー基部20A1に対してサブカバー基部20B1が傾斜して延在されることになる。また、樹脂エッジ材20Bには、サブカバー基部20B1に当接片20B3が設けてある。当接片20B3は、サブカバー基部20B1から第2係合フック部20A3の先端部に向けて突出したものである。
図9〜図12に示すように、金属エッジ材20Aの挿通開口20A5には、長手の両端となる部位にそれぞれ被挟持部材21が配設してある。被挟持部材21は、樹脂によって成形したもので、図17及び図18に示すように、ベース部21aと2つの被挟持片部21bとが一体に成形してある。ベース部21aは、ほぼ矩形の外形形状を成すもので、エッジ材20に設けた2つの係合フック部20A2,20A3の相互間隔に等しい幅寸法を有している。ベース部21aの先端部21a1は、第1係合フック部20A2の挿入爪部20A6aとカバー基部20A1との間に挿入可能となる板厚を有した薄板部分である。ベース部21aの基端部は、両隅部が切り欠かれた形状を成しており、中央部に位置決め部21a2を有しているとともに、位置決め部21a2の両側となる部位にそれぞれ弾性係合片21a3を有している。
位置決め部21a2は、第2係合フック部20A3の掛留部20A6bとカバー基部20A1との間の隙間よりもわずかに大きな板厚を有した厚板部分である。この位置決め部21a2は、図18に示すように、ベース部21aの先端部21a1を挿入爪部20A6aとカバー基部20A1との間に挿入した状態でカバー基部20A1に近接させた場合にも、第2係合フック部20A3の掛留部20A6bに当接することによって収容部20A6に対するベース部21aの挿入を阻害するように機能する。一方、図7に示すように、第2係合フック部20A3の掛留部20A6bに位置決め部21a2を挿通可能とする切欠20A6cを形成した場合には、ベース部21aの先端部21a1を挿入爪部20A6aとカバー基部20A1との間に挿入した状態でカバー基部20A1に近接させれば、図16に示すように、ベース部21aをエッジ材20の収容部20A6に収容させることが可能となる。さらに、位置決め部21a2が掛留部20A6bに形成した切欠20A6cの端面に当接することになり、エッジ材20に対してベース部21aが長手に沿って相対移動するのを阻止するように機能する。
弾性係合片21a3は、図17及び図18に示すように、ベース部21aの両隅部に傾斜するように設けたもので、ベース部21aの先端部21a1を挿入爪部20A6aとカバー基部20A1との間に挿入した状態で位置決め部21a2を掛留部20A6bの切欠20A6cに配置した場合に掛留部20A6bに係合することにより、ベース部21aを収容部20A6に配置した状態に維持するものである。すなわち、収容部20A6に配置されたベース部21aは、上述したように、位置決め部21a2によってエッジ材20に対する長手に沿った相対移動が阻止されるとともに、ベース部21aの先端部21a1及び弾性係合片21a3によってエッジ材20に対して長手に直交する方向への相対移動及びカバー基部20A1から離隔する方向への相対移動が阻止された状態となる。
被挟持片部21bは、ベース部21aの両側から延在した薄板状部分であり、図9に示すように、ベース部21aをエッジ材20のカバー基部20A1に当接させた場合にカバー基部20A1との間に隙間dを確保するように構成してある。被挟持片部21bの延在端部には、それぞれネジ挿通孔21b1が形成してある。
本実施の形態では、図7に示すように、エッジ材20の掛留部20A6bにおいて挿通開口20A5の両側となる部位にそれぞれ切欠20A6cが設けてある。個々の切欠20A6cは、それぞれに被挟持部材21の位置決め部21a2を配置した場合に、図11及び図12に示すように、被挟持片部21bがそれぞれ挿通開口20A5の両側から突出し、かつ被挟持片部21bのネジ挿通孔21b1が骨材11のネジ孔15に合致するように設けてある。被挟持片部21bの長さは、互いの端縁の間に、骨材11に設けた収容開口14の長手寸法と同等の間隔が確保されるように設定してある。
なお、本実施の形態では、ベース部21aに2つの被挟持片部21bを設けて被挟持部材21を構成しているため、挿通開口20A5の両端に対して同じ部品を取り付けることが可能となり、製造コストの低減を図ることが可能となる。しかしながら、本発明は必ずしもこれに限らず、ベース部21aに1つの被挟持片部21bを設けた専用部品として被挟持部材21を構成しても良い。また、被挟持部材21をエッジ材20と別体に成形しているため、被挟持部材21を任意の形状に成形した場合にもエッジ材20の製造作業を煩雑化することがない。しかしながら、図には示していないが、エッジ材20に被挟持部材21を一体に成形するようにしても構わない。
付属部品30は、図2に示すように、戸先に設ける錠ケースや吊り元に設ける通電ケース等のように、扉体10を建具として使用する場合に必要となるものである。錠ケース及び通電ケースは、それぞれ用途が異なるものの、基本的な構成は共通している。従って、以下においては、戸先用のエッジ材20を介して扉本体13に取り付けるようにした錠ケースを代表例として付属部品30の基本的な構成について説明を行う。
図7〜図12に示すように、付属部品30は、薄型の直方体状を成すケース本体31と、ケース本体31の一側面に設けられたフランジ32とを備えるものである。本体ケースは、骨材11に形成した収容開口14を介して扉本体13の内部に収容されるものである。フランジ32は、エッジ材20に形成した挿通開口20A5に嵌合することのできる外形寸法を有した矩形の板状を成すものである。フランジ32の板厚tは、被挟持片部21bの表面からエッジ材20におけるカバー基部20A1の表面までに確保した隙間dよりもわずかに大きな寸法に形成してある。フランジ32において骨材11のネジ孔15に対応する部位には、それぞれネジ挿通孔32aが設けてある。
上記の構成を有する付属部品30は、エッジ材20とともに扉本体13の見込み面に取り付けるようにしている。すなわち、まず、図19に示すように、金属エッジ材20A及び樹脂エッジ材20Bを互いに係合し、かつ挿通開口20A5の両側部分にそれぞれ被挟持部材21を取り付けてエッジ材20を構成する。このエッジ材20を扉本体13の見込み面に押し当てながら、図16に示すように、2つの係合フック部20A2,20A3をそれぞれ骨材11の係合受部11A7,11A8に係合させる。
この状態においては、骨材11の係合受部11A7,11A8に係合フック部20A2,20A3が係合しているため、骨材11に対してエッジ材20の離隔する方向への移動が阻止されるとともに、樹脂基部11A1に対するエッジ材20の室内側に向かう移動が阻止される。さらに、第2係合受部11A8に対しては、樹脂エッジ材20Bに設けた当接片20B3の先端が対向して配置されるため、樹脂基部11A1に対するエッジ材20の室外側に向かう移動も制限されることになる。従って、エッジ材20を扉本体13の見込み面に脱落することなく仮止めさせることができる。しかも、本実施の形態では、当接片20B3を樹脂エッジ材20Bに設けるようにしているため、金属エッジ材20Aに当接片20B3を設けた場合に比べて当接片20B3の変形が容易となるため、第2係合受部11A8との隙間を予め小さく設定することが可能となり、仮止め状態においてもエッジ材20がガタ付く事態を防止することができるようになる。
次いで、図8及び図10に示すように、エッジ材20の挿通開口20A5及び骨材11の収容開口14を介して付属部品30のケース本体31を扉本体13の内部に収容させるとともに、フランジ32をエッジ材20の挿通開口20A5に配置させる。さらに、フランジ32のネジ挿通孔32a及びエッジ材20に取り付けた被挟持部材21のネジ挿通孔21b1を介して骨材11のネジ孔15に取付ネジSを螺合させれば、付属部品30を扉本体13に取り付けることが可能となる。上述のように、この扉体10によれば、扉本体13に対してエッジ材20が仮止めされた状態にあるため、取付ネジSを螺合させる際にエッジ材20を抑えておく必要がなく、作業を容易化することができる。
取付ネジSを螺合した状態においては、骨材11とフランジ32との間に被挟持部材21が挟持された状態となり、被挟持部材21を介して骨材11に対するエッジ材20の相対移動が阻止されるため、エッジ材20を扉本体13の見込み面に保持させることができる。なお、図には明示していないが、扉本体13の吊り元においても見込み面にエッジ材20を仮止めした後、同様の手順によって通電ケースを扉本体13に取り付ければ、同時にエッジ材20を扉本体13の見込み面に保持させることができるようになる。
上記のようにして扉本体13の見込み面に付属部品30を取り付けるようにした扉体10によれば、付属部品30を取り付けるための取付ネジSにより、エッジ材20に設けた挿通開口20A5の周縁部が確実に共締めされることになるため、別途挿通開口20A5の周面部を取り付けるための取付ネジが不要となり、外部に露出する取付ネジSの数を減らすことで外観品質が損なわれる事態を防止することができる。
しかも、扉本体13の骨材11としては、樹脂基部11A1において第1当接部11A2から隔壁部11A4までの間に金属骨部分11Bを配設しているため、第2当接部11A3から隔壁部11A4までの間に確保される距離だけ金属骨部分11Bと表面材12との間を離隔して配置することができ、扉本体13単体として断熱性を向上させることが可能となる。さらに、実施の形態においては、第2当接部11A3と隔壁部11A4との間の空間に、空気よりも熱伝導率の小さい断熱材16を配設しているため、扉本体13の断熱性を一層向上することができる。しかしながら、第2当接部11A3と隔壁部11A4との間の空間には、必ずしも断熱材16を配設する必要はない。また、エッジ材20として、金属によって成形した金属エッジ材20Aと、樹脂によって成形した樹脂エッジ材20Bとを見込み方向に並設したものを適用しているため、エッジ材20が熱橋となることもなく、扉体10としての断熱性の向上に寄与するようになる。
上述の扉体10を支持する枠体40は、図1及び図2に示すように、上枠41、下枠42及び左右の縦枠43を四周枠組みすることによって構成したものである。このうち下枠42については、アルミニウム合金等の金属によって成形した2つの下枠要素42a,42bを見込み方向に沿って並設し、互いの間を連結材42cによって連結したものである。連結材42cは、断熱性を有した樹脂によって成形したものである。
下枠42の下方には、巾木44が設けてある。巾木44は、下枠42と基礎Bとの間において室外側の見付け面を覆うものである。本実施の形態の巾木44は、下枠42と同様、アルミニウム合金等の金属によって成形した2つの巾木要素44a,44bを見込み方向に沿って並設し、互いの間を断熱樹脂製の連結材44cによって連結したものである。巾木44において室外側に配置する巾木要素44aは、下枠42において室外側に配置する下枠要素42aとのみ連結し、巾木44において室内側に配置する巾木要素44bは、下枠42において室内側に配置する下枠要素42bとのみ連結している。これら下枠42と巾木44との間には、断熱空間45が確保してある。この断熱空間45は、下枠要素42a,42bの間を連結する連結材42cの下面に接し、かつ巾木要素44a,44bの間を連結する連結材44cの上面が接する位置に設けてある。
図1からも明らかなように、巾木要素44a,44bの相互間には、仕切部材46が設けてある。仕切部材46は、断熱性を有した材料によって成形した厚板状部材であり、その下面が基礎Bに設けた基礎断熱材BDの上面と接するように配設してある。図中の符号Mは、下枠42と基礎Bとの間の空間に打設したモルタルである。
上述の巾木44を備えた下枠42によれば、基礎Bとの間に打設したモルタルMが金属部分を介して外気と接触することがない。すなわち、モルタルMは、下枠42において室内側の下枠要素42bにのみ接触し、巾木44において室内側の巾木要素44bにのみ接触した状態になる。しかも、モルタルMと室外との間には、基礎断熱材BDから仕切部材46、巾木44の連結材44c及び断熱空間45を介して下枠42の連結材42cに繋がる一連の断熱ラインが構成されることになる。従って、下枠42や巾木44、モルタルMを通じた室内側への外気温度の進入が大幅に抑制されることとなる。
一方、枠体40の上枠41及び左右の縦枠43は、図20及び図21に示すように、それぞれアルミニウム合金等の金属によって押し出し成形した金属枠部分413Aと、硬質PVC等の硬質樹脂によって押し出し成形した樹脂枠部分413Bとを備えている。図からも明らかなように、本実施の形態で例示する上枠41及び縦枠43は、詳細構成は異なるものの、基本的な構成は共通している。従って、以下においては、図23に示す一方の縦枠43を代表例として基本的な構成について説明を行い、上枠41及びもう一方の縦枠43においては、同様の構成に同一の符号を付すこととする。
金属枠部分413Aは、異形の中空状を成す金属筒部413A1を有したものである。金属筒部413A1は、見込み方向に沿って延在した後、室外側となる端部が外周側に向けてほぼ直角に屈曲した断面形状を有している。金属筒部413A1の見込み方向に沿った寸法は、扉体10の見込み方向に沿った寸法よりも小さく構成してある。金属筒部413A1において最も室内側となる内方端面413A1aは、見込み方向に対してほぼ直角となる方向に延在している。この金属筒部413A1には、内方端面413A1aにおいて内周側となる縁部にフック受部413A2が設けてある一方、外周側となる縁部に係留片部413A3が設けてある。フック受部413A2は、内方端面413A1aに直交する方向に沿って延在した後、係留片部413A3に向けて外周側にほぼ直角に屈曲したものである。係留片部413A3は、内方端面413A1aに直交する方向に沿って延在した平板状部分である。係留片部413A3の延在端部には、内周側に向けて突出した係合突起413A4が設けてある。なお、図中の符号413A5は、金属枠部分413Aから外周側に向けて延在したネジ螺合片である。また符号413A6は、金属枠部分413Aの見付け面413Aaに化粧枠47を取り付けるための取付爪部である。
上述の構成に加えて縦枠43の金属枠部分413Aには、金属筒部413A1に見込み装着溝413A7が設けてある。見込み装着溝413A7は、フック受部413A2の内周側となる部位に内周に向けて開口するように設けたものである。この見込み装着溝413A7には、図20及び図21に示すように、扉体10の見込み面10bとの間の水密性を確保するためのサブタイト材101が装着してある。図21に示したサブタイト材101は、基端部101aが硬質樹脂によって成形される一方、扉体10に接触する先端部が軟質樹脂によって成形されたものである。
一方、樹脂枠部分413Bは、図23に示すように、ほぼ矩形の中空状を成す樹脂筒部413B1を有したものである。樹脂筒部413B1の室外側に位置する外方端面413B1aは、見込み方向に対してほぼ直角となる方向に延在している。この樹脂筒部413B1には、外方端面413B1aにフック挿入部413B2及び支持突起413B3が設けてある。フック挿入部413B2は、外方端面413B1aの内周側に位置する部分からほぼ直角となる向きに突出した後、内周側に向けて屈曲したものである。フック挿入部413B2の先端部は、先端に向けて漸次板厚が小さくなるように傾斜している。支持突起413B3は、外方端面413B1aの外周側に位置する部分からほぼ直角となる向きに突出したものである。支持突起413B3の突出高さは、フック挿入部413B2の突出高さと同一である。
また、樹脂筒部413B1には、外周側に位置する側面に係止突起413B4が設けてあるとともに、外方端面413B1aの外周側隅部にガイド面413B5が設けてある。係止突起413B4は、樹脂筒部413B1の側面から外周側に突出したものである。この係止突起413B4は、支持突起413B3の先端からの見込み方向に沿った寸法が金属筒部413A1において内方端面413A1aから係合突起413A4までの距離と等しくなるように設定してある。ガイド面413B5は、支持突起413B3の先端から係止突起413B4までの間を連続する平面であり、室内側に向けて漸次外周側となるように傾斜している。樹脂筒部413B1の内周側側面には、装着片413B6が設けてある。装着片413B6は、樹脂筒部413B1において室内側に位置する部位から内周側に向けて突出したものである。装着片413B6の先端部において室外に臨む見付け面には、見付け装着溝413B7が設けてある。この見付け装着溝413B7には、図20及び図21に示すように、扉体10の室内側に臨む見付け面10aとの間の水密性を確保するためのメインタイト材102が装着してある。なお、図中の符号48は、樹脂筒部413B1及び装着片413B6において室内側の見付け面を覆うためのカバー部材である。カバー部材48は、アルミニウム合金等の金属によって成形したものである。
さらに、樹脂筒部413B1には、外方端面413B1aにおいて内周側に位置する縁部に当接突部413B8が設けてある。当接突部413B8は、軟質樹脂によって成形した突出部であり、樹脂筒部413B1の隅部から室外側に向けて内周側に突出している。硬質樹脂によって成形した部分と軟質樹脂によって成形した部分とを有する樹脂筒部413B1は、ダブルモールドを適用すれば容易に一体成形することが可能である。
上述の構成に加えて上枠41の樹脂枠部分413Bには、図20及び図22に示すように、樹脂筒部413B1にカバーヒレ部413B9が設けてある。カバーヒレ部413B9は、当接突部413B8よりもわずかに室内側となる部分から室外側に向けて内周側に突出した薄板状部分である。このカバーヒレ部413B9は、当接突部413B8と同様、軟質樹脂によって樹脂筒部413B1と一体に成形してある。
上述の構成を有する金属枠部分413A及び樹脂枠部分413Bは、図24に示すように、金属筒部413A1の内方端面413A1aと樹脂筒部413B1の外方端面413B1aをわずかに傾けた状態で、先にフック受部413A2にフック挿入部413B2の先端部を差し入れる。この状態から内方端面413A1aと外方端面413B1aとがほぼ平行となるように金属枠部分413A及び樹脂枠部分413Bを相対的に回転させれば、ガイド面413B5に沿って係留片部413A3が案内され、図20及び図21に示すように、係留片部413A3の係合突起413A4が係止突起413B4に係止された状態となる。その後、樹脂筒部413B1の外方端面413B1aから金属筒部413A1の内方端面413A1aに連結ネジ50を螺合すれば、金属枠部分413Aと樹脂枠部分413Bとが連結された状態に維持され、上枠41及び左右の縦枠43を構成することになる。
上述の上枠41及び左右の縦枠43は、下枠42とともに枠組みすることによって枠体40を構成し、金属筒部413A1及び樹脂筒部413B1を介してそれぞれ躯体BBの見込み面に固定ネジ51を螺合するとともに、ネジ螺合片413A5を介して躯体BBの見付け面に固定ネジ52を螺合することにより、躯体BBに取り付けられる。ここで、上枠41及び左右の縦枠43においては、枠体40の内周側見込み面に金属筒部413A1の内方端面413A1aと樹脂筒部413B1の外方端面413B1aとの境界面Xが位置することになる。しかしながら、この枠体40においては、図25に示すように、樹脂筒部413B1に設けた当接突部413B8が金属筒部413A1のフック受部413A2に当接することによって適宜変形し、フック受部413A2に圧接された状態となっている。さらに、左右の縦枠43においては、枠体40の見込み面から突出する当接突部413B8の先端部が金属筒部413A1の見込み装着溝413A7に装着したサブタイト材101の基端部101aによって覆われた状態にある。また、上枠41においては、図20に示すように、樹脂筒部413B1に設けたカバーヒレ部413B9が金属筒部413A1の内方端面413A1aと樹脂筒部413B1の外方端面413B1aとの境界面Xを覆うように配置される。従って、上記枠体40によれば、金属枠部分413Aと樹脂枠部分413Bとの境界面Xに水が浸入するおそれはない。また、樹脂枠材413Bの内周面は、サブタイト材101、メインタイト材102、カバー部材48、カバーヒレ部413B9によって覆われている。従って、樹脂枠材413Bが露出することはなく、さらには金属枠材413Aと樹脂枠材413Bとの境界面Xも露出しない。これらの結果、この建具によれば、枠体40の上枠41及び縦枠43があたかも金属枠材413Aのみで構成されているような納まりになっており、意匠性や耐候性の点で有利となる。
躯体BBに取り付けた枠体40に対しては、扉本体13の吊り元に位置する骨材11と、一方の縦枠43との間にそれぞれヒンジ1を介在させることにより、上下方向に沿ったヒンジ軸を中心として扉体10が室外側に向けて開くように支持される。図1、図2、図20及び図21に示すように、この建具では、金属枠部分413Aの見込み方向に沿った寸法が扉体10の見込み方向に沿った寸法よりも小さいため、金属枠部分413Aと樹脂枠部分413Bとの境界面Xが扉体10の室内に臨む見付け面10aよりも室外側において見付け方向に沿って位置されるようになる。しかも、扉体10を閉じた状態においては、枠体40の樹脂枠部分413Bと扉体10の樹脂エッジ材20Bとが対向した状態となり、枠体40及び扉体10において外部に露出する金属部分413A,20Aは扉体10の室内に臨む見付け面10aよりも室外側にしか存在していない。従って、この建具によれば、枠体40の金属枠部分413A及びエッジ材20の金属エッジ材20Aを通じた外気温度の進入が、扉体10の室内に臨む見付け面10aよりも室外側に止まり、室内温度への影響を抑えることが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、ヒンジ1を介して枠体40に開閉可能に支持される扉体10を例示しているが、必ずしもこれに限定されない。また、枠体40として金属枠部分413Aと樹脂枠部分413Bとを備えたものを例示しているが、必ずしもこれに限定されない。
10 扉体、11 骨材、11A 樹脂骨材、11A1 樹脂基部、11A2 第1当接部、11A3 第2当接部、11A4 隔壁部、11A5 係合部、11A6 支持突部、11B 金属骨材、11B1 金属基部、11B2,11B3 側壁部、11a 見付け面、12 表面材、12b 屈曲部、16 断熱材、40 枠体

Claims (6)

  1. 四周枠組みした骨材の見付け面にそれぞれ表面材を配設することにより形成した扉体において、
    前記骨材は、樹脂骨材と、金属骨材とを備え、前記樹脂骨材は、それぞれの表面材の間に渡って延在する樹脂基部と、前記樹脂基部の一方の縁部から屈曲して表面材に沿うように延在する当接部と、前記樹脂基部の中間部から前記当接部に対向するように延在する隔壁部とを備え、前記当接部と前記隔壁部との間に前記金属骨材を配設したことを特徴とする扉体。
  2. 前記樹脂骨材は、前記樹脂基部の他方の縁部から屈曲して前記隔壁部に対向するように延在する第2の当接部を有したものであり、前記隔壁部と前記第2の当接部との間に断熱材を備えることを特徴とする請求項1に記載の扉体。
  3. 前記当接部に対向する表面材は、前記樹脂基部に対向するように縁部を屈曲して構成した屈曲部を有し、前記樹脂基部を介して前記表面材の屈曲部と前記金属骨材とを連結したことを特徴とする請求項1に記載の扉体。
  4. 前記金属骨材は、前記樹脂基部に沿って延在する金属基部と、前記金属基部の両側縁部から同一方向に屈曲して前記当接部及び前記隔壁部に沿うように延在する2つの側壁部とを備え、
    前記当接部及び前記隔壁部には、前記金属骨材のそれぞれの側壁部と係合する係合部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の扉体。
  5. 前記樹脂骨材は、硬質樹脂と軟質樹脂とによって一体成形したものであり、前記樹脂基部及び前記当接部を硬質樹脂によって成形し、かつ前記当接部において前記金属骨材の側壁部に対向する部位に軟質樹脂によって支持突部を成形したことを特徴とする請求項4に記載の扉体。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかひとつに記載した扉体と、前記扉体を開閉可能に支持する枠体とを備えたことを特徴とする建具。
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