JP2019002180A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】躯体の室外側面に設けられる断熱材の断熱性に支障を来すことなく枠体を躯体に取り付けること。【解決手段】取付枠4の開口部4aに枠体10を介して取り付けられる建具であって、枠体10を構成する枠材11,12,13は、取付枠4に固定される固定用フィン部70と、固定用フィン部70よりも室外側に配置した防水用フィン部71とを有し、防水用フィン部71の室外側面71aと、取付枠4の室外側に設けられた断熱材8の室外側面8aとにわたって防水テープ80及び防水シート81が設けられている。【選択図】図10

Description

本発明は、建具に関するもので、特に、躯体の開口部に取り付けられた後に、躯体の外表面に断熱材が設けられる建具に関するものである。
躯体に対して枠体を取り付ける場合には、枠体を構成する枠材に固定用のフィン部を設け、このフィン部を躯体の室外側面に当接させた状態でフィン部を介して躯体にネジを螺合するようにしている。躯体の室外側面に設けられる断熱材は、枠体が取り付けられた後、フィン部の室外側面を覆った状態となる(例えば、特許文献1参照)。
実公平7−16876号公報
ところで、外壁材と躯体との間に確保された通気層には、雨水等の水が浸入し得る。上述の建具においては、外壁材と躯体との間を通過する雨水等の水が直接断熱材に触れることになるため、断熱材の劣化が促進され、建物の断熱性に支障を来すおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みて、躯体の室外側面に設けられる断熱材の断熱性に支障を来すことなく枠体を躯体に取り付けることのできる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、建物の躯体に設けた開口部に枠体を介して取り付けられる建具であって、前記枠体を構成する枠材は、前記躯体に固定される第1のフィン部と、前記第1のフィン部よりも室外側に配置した第2のフィン部とを有し、前記第2のフィン部の室外側面と、前記躯体の室外側に設けられた断熱材の室外側面とにわたって防水部材が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、第2のフィン部と断熱材とにわたって防水部材が設けられるため、外壁材と断熱材との間の通気層に雨水等の水が浸入した場合にも断熱材が水濡れするおそれがない。
また本発明は、上述した建具において、前記枠材は、障子を支持する窓枠部と、前記第1のフィン部及び前記第2のフィン部が設けられたモール部とを有したものであり、前記モール部を介して前記躯体に取り付けられ、かつ前記窓枠部と前記モール部とが互いに連結されていることを特徴とする。
この発明によれば、モール部と窓枠部との連結状態を解除することにより、モール部が躯体に残された状態で躯体から窓枠部を取り外すことが可能となる。これにより、モール部の第2のフィン部が外壁材によって覆われている状況下であっても、外壁材を取り壊すことなく窓枠部を交換することができる。
また本発明は、上述した建具において、前記第1のフィン部は、前記第2のフィン部よりも外周側に突出していることを特徴とする。
この発明によれば、室外側から見た場合に、手前側となる第2のフィン部に比べて第1のフィン部が突出しているため、ネジや釘等の固定部材によって第1のフィン部を躯体に取り付ける作業を容易に行うことが可能となる。
また本発明は、上述した建具において、前記モール部は、見込み方向に沿って延在し、前記断熱材の内周面を覆う基板部を備え、前記基板部の外周面に前記第1のフィン部及び前記第2のフィン部を有したものであり、前記枠体の少なくとも左右に配置される枠材には、外付け部品を取り付けるための取付部が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、モール部に設けた取付部を介して外付け部品を躯体に保持させることが可能となるため、外壁材に直接ネジや釘等の固定部材を打ち付ける必要がなくなり、外壁材を通じた漏水を招来するおそれがない。
本発明によれば、断熱材とその室外側面に配置される第2のフィン部との間が防水部材によって覆われるため、外壁材と断熱材との間の通気層に雨水等の水が浸入した場合にも断熱材が水濡れするおそれがない。躯体と枠体との間は、第1のフィン部によって固定されている。従って、断熱材の断熱性に支障を来すことなく、枠体を躯体に取り付けることが可能となる。
本発明の実施の形態である建具の縦断面図である。 図1に示した建具の横断面図である。 図1に示した建具に適用する上枠を示したもので、(a)は窓枠部とモール部とを分解した状態の縦断面図、(b)は窓枠部とモール部とを一体化した状態の縦断面図である。 図1に示した建具に適用する下枠を示したもので、(a)は窓枠部とモール部とを分解した状態の縦断面図、(b)は窓枠部とモール部とを一体化した状態の縦断面図である。 図1に示した建具に適用する縦枠を示したもので、(a)は窓枠部とモール部とを分解した状態の縦断面図、(b)は窓枠部とモール部とを一体化した状態の縦断面図である。 図1に示した建具のモール部を躯体に取り付ける状態の要部横断面図である。 図6に示す状態から躯体の室外側面に断熱材を配設した状態の要部横断面図である。 図7に示す状態から防水部材を配設した状態の要部横断面図である。 図8に示す状態から外壁材を設けた状態の要部横断面図である。 図9に示す状態から躯体に窓枠部を取り付ける状態の要部分解横断面図である。 図1に示した建具のモール部を躯体に取り付けた後に、窓枠部を取り付ける状態の分解縦断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。図1及び図2は、本発明の実施の形態である建具を示したものである。ここで例示する建具は、枠体10に対して障子20を面外方向に移動させることにより、障子20を室外側に向けて開放するように構成した縦すべり出し窓と称されるものである。
建具が設置される建物には、2つの柱(躯体)1の間にまぐさ(躯体)2及び窓台(躯体)3を設けることによって矩形状の取付枠(躯体)4が構成してある。建具を取り付ける以前の状態において取付枠4の室外側には見付け下張り材5が設けてあり、取付枠4の室内側には内壁材6が設けてある。まぐさ2及び窓台3においては、見付け下張り材5及び内壁材6の端面がまぐさ2の内周面2a及び窓台3の内周面3aと一致するように取り付けてある。柱1においては、柱1の内周面1a及び見付け下張り材5の端面を覆うように見込み下張り材7が設けてあり、内壁材6の端面が見込み下張り材7の内周面に一致するように取り付けてある。建具を設置した後の建物には、取付枠4の室外側が見付け下張り材5を介して断熱材8によって覆われ、さらに断熱材8との間に通気層Vを確保した状態で外壁材9が設けられることになる。
建具の障子20は、矩形状を成す面材21の四周に上框22、下框23及び左右の縦框24を装着することによって構成したものである。面材21は、ガラス等のパネルを複数積層することにより構成した複層パネルである。障子20を構成するそれぞれの框材22,23,24は、アルミニウム合金等の金属、もしくは樹脂によって成形した押し出し形材である。本実施の形態では、上框22、下框23及び左右の縦框24として、互いに同一の断面形状を有するものを適用している。
枠体10は、上枠11、下枠12及び左右の縦枠13を四周枠組みすることによって構成したものである。枠体10を構成するそれぞれの枠材11,12,13は、アルミニウム合金等の金属、もしくは樹脂によって成形した押し出し形材であり、図3〜図5に示すように、窓枠部11A,12A,13A及びモール部11B,12B,13Bを有して構成してある。なお、以下においては、取付枠4に取り付けた状態の姿勢で個々の構成について説明を行うこととする。また、本実施の形態では便宜上、見込み方向及び見付け方向という用語を用いる。見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った平面については、見込み面と称する場合がある。見付け方向とは、上枠11や下枠12のように左右に沿った部材の場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向であり、縦枠13のように上下に沿った部材の場合、見込み方向に直交した左右に沿う方向である。見付け方向に沿った平面については、見付け面と称する場合がある。
窓枠部11A,12A,13Aは、上述した障子20の周囲に設けられ、障子20を開閉可能に支持する部分である。図からも明らかなように、本実施の形態では、上枠11の窓枠部11A、下枠12の窓枠部12A及び左右の縦枠13の窓枠部13Aが互いに共通の構成を有するように構成してある。それぞれの窓枠部11A,12A,13Aは、窓枠基部30、見込みヒレ部31、固定ヒレ部32、当接ヒレ部33及び連結ヒレ部34を有している。窓枠基部30は、断面が略矩形の筒状を成す部分である。見込みヒレ部31は、窓枠基部30の外周側、かつ室外側の隅部から室外に向けて延在した平板状部分であり、窓枠基部30の外周側に位置する部分と同一の平面となるように構成してある。固定ヒレ部32は、窓枠基部30の外周側、かつ室内側の隅部から室内に設けて延在した平板状部分である。見込みヒレ部31は、窓枠基部30の見込み方向に沿った寸法(以下、見込み寸法という)とほぼ等しい延在長さを有する一方、固定ヒレ部32は、窓枠基部30の見込み寸法に対して1/4程度の長さに形成してある。当接ヒレ部33は、窓枠基部30の内周側、かつ室内側の隅部から内周側に向けて延在した部分である。当接ヒレ部33の延在縁部において室外に臨む見付け面には、タイト材35を装着するための装着溝36が形成してある。連結ヒレ部34は、見込みヒレ部31の外周側となる見込み面から外周側に向けて延在した平板状部分であり、見込みヒレ部31の延在縁部よりもわずかに室内側となる部位に設けてある。連結ヒレ部34の延在縁部には、室内側に向けて突出する突条34aが設けてある。
モール部11B,12B,13Bは、それぞれの窓枠部11A,12A,13Aから室外側に延在されるもので、上枠11、下枠12及び縦枠13で互いに異なる形状に構成してある。
上枠11のモール部11Bは、図3に示すように、上枠基板部40、上枠連結部41及び上枠取付ヒレ部42を有している。上枠基板部40は、窓枠部11Aとほぼ同等の見込み寸法を有した板状を成すものである。より具体的に説明すると、上枠基板部40は、第1基板要素40a、第2基板要素40b、第3基板要素40c及び第4基板要素40dを有している。第1基板要素40aは、室内側において見込み方向に延在したもので、見付け下張り材5の板厚よりも大きな見込み寸法を有するように構成してある。第2基板要素40bは、第1基板要素40aの室外側縁部から室外に向けて漸次内周側に傾斜延在したものである。第3基板要素40cは、第2基板要素40bの室外側縁部から見込み方向に沿ったもので、断熱材8の室外側面8aに対応する部位まで延在している。第4基板要素40dは、第3基板要素40cの室外側縁部から室外に向けて漸次内周側に傾斜延在したもので、外壁材9の室外側面9aよりも突出するだけの寸法に構成してある。
上枠連結部41は、上枠基板部40の内周側となる見込み面から内周側に突出した断面が略矩形の中空部であり、第2基板要素40bと第3基板要素40cとの境界部から第4基板要素40dの中間部までの間に構成してある。第3基板要素40cからの上枠連結部41の突出寸法は、見込みヒレ部31からの連結ヒレ部34の突出寸法とほぼ同じである。この上枠連結部41には、一対の上枠支持ヒレ部41a及び2つの上枠タイト材装着部41b,41cが設けてある。上枠支持ヒレ部41aは、上枠連結部41の室内に臨む見付け面から室内側に向けて突出したものである。上枠タイト材装着部41b,41cは、それぞれタイト材43,44が装着される溝状部分であり、上枠連結部41の室内に臨む見付け面及び内周側の見込み面に設けてある。上枠連結部41の室内に臨む見付け面に設けた上枠タイト材装着部41bは、上枠支持ヒレ部41aよりも内周側に位置している。上枠取付ヒレ部42は、第4基板要素40dの延在縁部から内周側に向けて延在したもので、上枠連結部41の先端面との間に上枠取付溝42aを構成している。
下枠12のモール部12Bは、図4に示すように、下枠基板部50、下枠連結部51、下枠係合ヒレ部52を有している。下枠基板部50は、窓枠部12Aとほぼ同等の見込み寸法を有した平板状を成すものである。下枠連結部51は、下枠基板部50の内周側となる見込み面から内周側に突出した断面が略台形の中空部であり、下枠基板部50の中心よりも室内側となる部分から室外側の端縁部までの間にわたって設けてある。この下枠連結部51には、下枠支持ヒレ部51a及び下枠タイト材装着部51bが設けてある。下枠支持ヒレ部51aは、下枠連結部51の内周側、かつ室内側の隅部から室内側に向けて突出したものである。下枠タイト材装着部51bは、室内側に向けてタイト材53が装着される溝状部分であり、下枠支持ヒレ部51aから内周側に突出するように設けてある。下枠基板部50からの下枠タイト材装着部51bの突出寸法は、見込みヒレ部31からの連結ヒレ部34の突出寸法よりわずかに大きい。下枠係合ヒレ部52は、下枠基板部50の内周面において下枠連結部51よりも室内側となる部位から内周側に向けて延在した後に屈曲し、内周側に向けて漸次室内側となるように傾斜延在したものである。この下枠係合ヒレ部52の屈曲部には、室外側に向けて突出した係合突条52aが設けてある。下枠基板部50からの下枠係合ヒレ部52の突出寸法は、見込みヒレ部31からの連結ヒレ部34の突出寸法より小さく設定してある。
縦枠13のモール部13Bは、図5に示すように、縦枠基板部60、縦枠連結部61、縦枠取付部(取付部)62を有している。縦枠基板部60は、窓枠部13Aとほぼ同等の見込み寸法を有した平板状を成すものである。縦枠連結部61は、縦枠基板部60の内周側となる見込み面から内周側に突出した断面が略矩形の中空部であり、縦枠基板部60の中心よりも室内側となる部分に設けてある。縦枠基板部60からの縦枠連結部61の突出寸法は、見込みヒレ部31からの連結ヒレ部34の突出寸法とほぼ同じである。この縦枠連結部61には、一対の縦枠支持ヒレ部61a及び2つの縦枠タイト材装着部61b,61cが設けてある。縦枠支持ヒレ部61aは、縦枠連結部61の室内に臨む見付け面から室内側に向けて突出したものである。縦枠タイト材装着部61b,61cは、それぞれタイト材63,64が装着される溝状部分であり、縦枠連結部61の室内に臨む見付け面及び内周側の見込み面に設けてある。縦枠連結部61の室内に臨む見付け面に設けた縦枠タイト材装着部61bは、縦枠支持ヒレ部61aよりも内周側に位置している。縦枠取付部62は、一対の取付ヒレ部62aの間に溝状に構成したものである。取付ヒレ部62aは、縦枠基板部60の内周側となる見込み面から内周側に向けて互いに平行となるように延在した後、互いに近接する向きにほぼ直角に屈曲している。
上述した上枠11のモール部11B、下枠12のモール部12B及び縦枠13のモール部13Bには、それぞれ固定用フィン部(第1のフィン部)70及び防水用フィン部(第2のフィン部)71が設けてある。固定用フィン部70及び防水用フィン部71は、それぞれの基板部40,50,60において外周側となる見込み面から外周側に向けて延在した平板状部分である。固定用フィン部70は、見付け下張り材5の室外側面5aに対応する部位に設けてあり、防水用フィン部71は、断熱材8の室外側面8aに対応する部位に設けてある。図からも明らかなように、固定用フィン部70は、それぞれの基板部40,50,60からの外周側への突出寸法が防水用フィン部71よりも大きく設定してある。
上記のように構成した上枠11のモール部11B及び縦枠13のモール部13Bと、窓枠部11A,13Aとは、図3及び図5に示すように、窓枠部11A,13Aの連結ヒレ部34を介してそれぞれの連結部41,61にネジ73を螺合することにより一体化することができ、上枠11及び左右の縦枠13を構成することになる。窓枠部11A,13Aの連結ヒレ部34と、モール部11B,13Bの連結部41,61との間は、モール部11B,13Bのタイト材装着部41b,41c,61b,61cに装着したタイト材43,44,63,64によって水密性が確保されることになる。
一方、下枠12のモール部12Bと窓枠部12Aとは、図4に示すように、窓枠部12Aの連結ヒレ部34を、モール部12Bの下枠連結部51と下枠係合ヒレ部52との間に挿入し、連結ヒレ部34の突条34aをモール部12Bの係合突条52aに係合させることにより一体化することができ、下枠12を構成することになる。窓枠部12Aの連結ヒレ部34と、モール部12Bの下枠連結部51との間は、モール部12Bの下枠タイト材装着部51bに装着したタイト材53によって水密性が確保された状態にある。
以下、図6〜図10を適宜参照しながら建物の取付枠4の開口部4aに枠体10を取り付ける手順について説明を行う。なお、上枠11、下枠12及び左右の縦枠13をそれぞれまぐさ2、窓台3及び柱1に取り付ける手順は互いにほぼ共通である。従って、以下においては代表例として、一方の縦枠13を柱1に取り付ける手順について説明することとする。
まず、図6に示すように、見付け下張り材5の室外側面5aに固定用フィン部70を当接させ、この状態から固定用フィン部70を介して取付枠4にネジ74を螺合すれば、モール部13Bを柱1に取り付けることが可能となる。このとき、固定用フィン部70は、縦枠基板部60からの外周側への突出寸法が防水用フィン部71よりも大きく設定してあるため、ネジ74を螺合する作業を容易に行うことができる。この状態から固定用フィン部70及び見付け下張り材5の室外側面5aを覆うように断熱材8を配置する。断熱材8としては、固定用フィン部70と防水用フィン部71との相互間隔にほぼ等しい板厚を有したものを適用している。
断熱材8を配置した後においては、図7に示すように、防水用フィン部71の室外側面71aから断熱材8の室外側面8aの間にわたって防水テープ(防水部材)80を貼り付け、さらに防水テープ80を覆い隠すように、防水用フィン部71の室外側面71aから断熱材8の室外側面8a全域にわたって防水シート(防水部材)81を配設する。この状態においては、防水シート81によって断熱材8の室外側面8aが完全に覆われるとともに、防水テープ80によって断熱材8と防水用フィン部71との隙間が塞がれた状態となる。従って、断熱材8の室外側から水が付着したとしても、その水が断熱材8に浸入したり、断熱材8と防水用フィン部71との隙間から取付枠4側に浸入したりするおそれがなくなる。
次いで、図8及び図9に示すように、断熱材8の適宜箇所に胴縁82を設け、断熱材8の室外側面8aとの間に通気層Vを確保した状態で外壁材9を配置する。外壁材9の端面とモール部13Bの外周面との間にシーリング材83を充填すれば、取付枠4に対するモール部13Bの取り付けが完了する。図には明示していないが、上述したように、上枠11のモール部11B及び下枠12のモール部12Bについても同様の手順で取付枠4に取り付けられることになる。
この状態から、図10及び図11に示すように、モール部11B,12B,13Bに対して窓枠部11A,12A,13Aを一体化させれば、取付枠4の開口部4aに建具を取り付けることができる。より具体的には、図10に示すように、見込み下張り材7と窓枠部13Aとの間にスペーサ部材90を介在させた状態でモール部13Bと窓枠部13Aとをそれぞれ一体化し、この状態から、図2に示すように、固定ヒレ部32及びスペーサ部材90を介して柱1にネジ75を螺合させれば、左右の縦枠13をそれぞれ取付枠4の開口部4aに取り付けることができる。スペーサ部材90としては、室内側に位置する部分と、室外側に位置する部分とで異なる材質のものを適用することが好ましい。すなわち、固定ヒレ部32を介してネジ75を螺合する室内側の部分には、木質材等のように比較的剛性を有したスペーサ部材90aを適用し、室外側となる部分については、断熱性の高い材質から成るスペーサ部材90bを適用すれば、窓枠部13Aの取付枠4への取り付けを確実にすることができるとともに、スペーサ部材90が室外と室内との間の熱橋となる事態を防止して断熱性の向上を図ることができる。
ネジ75を螺合した固定ヒレ部32については、その内周側の内周側額縁部材91を配設することによってネジ75の頭部が外部に露出する事態を防止することができる。スペーサ部材90については、内周側額縁部材91から内壁材6の室内に臨む表面までの間に見付け側額縁部材92を配設することによって室内側に露出する事態を防止することができる。
一方、上枠11及び下枠12については、図11に示すように、窓台3に直接下枠12の窓枠部12Aを配置する一方、まぐさ2と窓枠部11Aとの間にスペーサ部材90を介在させた状態でモール部11B,12Bと窓枠部11A,12Aとをそれぞれ一体化する。この状態から、図1に示すように、固定ヒレ部32を介して窓台3にネジ75を螺合するとともに、固定ヒレ部32及びスペーサ部材90を介してまぐさ2にネジ75を螺合すれば、上枠11及び下枠12をそれぞれ取付枠4の開口部4aに取り付けることができる。縦枠13と同様、固定ヒレ部32については、その内周側の見付け面に内周側額縁部材91を配設することによってネジ75の頭部が外部に露出する事態を防止することができる。上枠11のスペーサ部材90については、内周側額縁部材91から内壁材6の室内に臨む表面までの間に見付け側額縁部材92を配設することによって室内側に露出する事態を防止することができる。下枠12については窓枠部12Aを直接窓台3に当接させているが、上枠11と同様、内周側額縁部材91から内壁材6の室内に臨む表面までの間に見付け側額縁部材92を配設するようにしている。
さらに、この建具では、図1及び図2に示すように、縦枠取付部62にそれぞれブラケット101を介してルーバユニット(外付け部品)100が保持してある。ブラケット101は、取付ネジ102の頭部と、縦枠取付部62に配置した連結プレート103との間に挟持された状態で縦枠取付部62に取り付けてある。従って、縦枠取付部62の長手方向においてブラケット101の取り付け位置を変更することにより、ルーバユニット100の取り付け位置を調整することが可能となる。
上記のように構成した建具では、枠体10を構成する枠材11,12,13が、取付枠4との取り付けに必要となる固定用フィン部70に加えて、断熱材8の室外側面8aに当接する防水用フィン部71を有し、かつ防水用フィン部71の室外側面71aと断熱材8の室外側面8aとにわたって防水テープ80及び防水シート81を設けるようにしている。従って、外壁材9との間の通気層Vに雨水等の水が浸入した場合にも、断熱材8が水濡れすることがなく、その断熱性に支障を来すおそれもない。さらに、モール部11B,12B,13B及び窓枠部11A,12A,13Aによって枠材11,12,13を構成し、断熱材8の内周面8bや外壁材9の内周面9bの見切り材としてモール部11B,12B,13Bを配置するようにしているため、窓枠部11A,12A,13Aを室内側に配置して取付枠4との掛かり代を十分に確保することができる。しかも、取付枠4との取り付けについては、固定用フィン部70と取付枠4との間が直接ネジ74で螺合されるため、ふかし材等の調整部材を要しない。これらの結果、この建具によれば、取付枠4の開口部4aに対して高い寸法精度で枠体10を取り付けることが可能となる。
加えて、この建具では、図10及び図11に示すように、内周側額縁部材91及び見付け側額縁部材92を取り外した後、固定ヒレ部32に螺合していたネジ75を取り外し、さらにスペーサ部材90を除去すれば、窓枠部11A,13Aとモール部11B,13Bとを連結しているネジ73の頭部が室内側に露出した状態となる。従って、このネジ73を取り外せば、モール部11B,13Bとの連結状態が解除された窓枠部11A,13Aを、窓枠部12Aとともに室内側に引き出すことができ、例えば、新たな窓枠部と交換することができる。このとき、モール部11B,12B,13Bは、いずれも取付枠4に取り付けられた状態のままであるため、防水テープ80や防水シート81を剥がしたり、固定用フィン部70に螺合したネジ74を取り外すために外壁材9を除去する等の作業を行う必要がない。従って、建具を交換する際の作業を容易に、かつ短時間に行うことが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、縦すべり出し窓を例示しているが、必ずしも縦すべり出し窓である必要はなく、その他の障子を備える建具にも適用することが可能である。また、縦枠13のモール部13Bに縦枠取付部62を設け、縦枠取付部62を介してルーバユニット100を保持させるようにしているため、外壁材9にネジを螺合する必要がなく、躯体側への水の浸入を防止する点で有利となる。しかしながら、本発明では必ずしもモール部13Bに取付部62を設ける必要はない。なお、取付部に保持させる外付け部品としては、必ずしもルーバユニットに限らず、例えば面格子や日よけ等々のその他のものであってももちろん良い。
また、上述した実施の形態では、躯体に対する枠体10の取り付け手順として、先にモール部を取り付けた後にモール部に窓枠部を連結して両者を一体化させるようにしているが、予めモール部と窓枠部とを一体化した状態で躯体に取り付けるようにしても構わない。なお、取付枠4の見付け面に下張り材5,7を設けるようにしているが、これらの下張り材は必ずしも設ける必要はない。
1 柱、2 まぐさ、3 窓台、4 取付枠、4a 開口部、8 断熱材、8a 室外側面、8b 内周面、9 外壁材、9a 室外側面、9b 内周面、10 枠体、11,12,13 枠材、11A,12A,13A 窓枠部、11B,12B,13B モール部、20 障子、40 上枠基板部、50 下枠基板部、60 縦枠基板部、62 縦枠取付部、70 固定用フィン部、71 防水用フィン部、80 防水テープ、81 防水シート、100 ルーバユニット

Claims (4)

  1. 建物の躯体に設けた開口部に枠体を介して取り付けられる建具であって、
    前記枠体を構成する枠材は、前記躯体に固定される第1のフィン部と、前記第1のフィン部よりも室外側に配置した第2のフィン部とを有し、
    前記第2のフィン部の室外側面と、前記躯体の室外側に設けられた断熱材の室外側面とにわたって防水部材が設けられていることを特徴とする建具。
  2. 前記枠材は、障子を支持する窓枠部と、前記第1のフィン部及び前記第2のフィン部が設けられたモール部とを有したものであり、前記モール部を介して前記躯体に取り付けられ、かつ前記窓枠部と前記モール部とが互いに連結されていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記第1のフィン部は、前記第2のフィン部よりも外周側に突出していることを特徴とする請求項1に記載の建具。
  4. 前記モール部は、見込み方向に沿って延在し、前記断熱材の内周面を覆う基板部を備え、前記基板部の外周面に前記第1のフィン部及び前記第2のフィン部を有したものであり、
    前記枠体の少なくとも左右に配置される枠材には、外付け部品を取り付けるための取付部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の建具。
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