JP2004036176A - サッシの取付構造及び取付方法 - Google Patents

サッシの取付構造及び取付方法 Download PDF

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Hiroshi Suyama
陶山 宏志
Toshimi Yasunaga
安永 敏美
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Abstract

【課題】足場に拠ることなくサッシを取付けたり取外したりでき、取付作業のコストを低減すると共に安全に取付け及び取外しを行うことのできるサッシの取付構造及び取付方法を提供する。
【解決手段】建物の外壁5の開口部Aに上下枠及び縦枠を方形状に枠組みしてなる主枠体1を取付けてなるサッシの取付構造において、上下補助枠及び縦補助枠を方形状に枠組みしてなる補助枠体17を上記開口部Aに屋外側から取付け固定し、上記主枠体1は上記開口部Aに屋内側から取付けると共に、上記補助枠体17に屋内側から固定することを特徴としてなる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の開口部に設けられるサッシの取付構造及び取付方法に関し、特にサッシの取付作業を屋内側から行うことのできるサッシの取付構造及び取付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
建物の開口部に設けられるサッシは、建物の外壁に固定される枠体と、その枠体の中に納められる障子とからなっている。枠体は、上枠と下枠及び左右の縦枠からなり、これらを枠組みして形成される。また、障子は上框と下框及び左右の縦框を框組みして形成され、その中にガラス体を納めてなる。
【0003】
このようなサッシを建物に取付けるための構造は以下のようなものである。すなわち、枠組みされた枠体はその四周に枠体から突出したフィン部を有し、そのフィン部と建物の外壁とをネジ等によって固定する。ここで、建物の外壁は屋外側に面していることから、フィン部を外壁に取付けるには建物の屋外側から固定する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のサッシの取付構造及び取付方法には以下に述べる問題点を有していた。
枠体を建物の開口部に屋外側から取付けるには足場に拠らなければならない。これにはコストがかかると共に、枠体は重量が大きいために高所での作業には危険が伴う。また、建物のリフォームを行う際に、サッシの取替えを行う場合があり、サッシを取り外すときにも足場を組むことが必要になる。さらに、サッシは外壁に直接取付けられるので、取替えの際にサッシを取り外すには外壁を一部取り壊す必要があり、外壁を施工し直さなければならなくなって、手間及びコストをかける必要がある。
【0005】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、足場に拠ることなくサッシを取付けたり取外したりでき、取付作業のコストを低減すると共に安全に取付け及び取外しを行うことのできるサッシの取付構造及び取付方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の本発明は、建物の外壁の開口部に上下枠及び縦枠を方形状に枠組みしてなる主枠体を取付けてなるサッシの取付構造において、上下補助枠及び縦補助枠を方形状に枠組みしてなる補助枠体を上記開口部に屋外側から取付け固定し、上記主枠体は上記開口部に屋内側から取付けると共に、上記補助枠体に屋内側から固定することを特徴として構成されている。
【0007】
また、請求項2記載の本発明は、請求項1記載の本発明において、上記補助枠体はその屋内側面に枠体固定部を有し、該枠体固定部は上記補助枠体の四周に連続してなると共に、上記主枠体は上記枠体固定部に屋内側から当接固定する取付片を有することを特徴として構成されている。
【0008】
さらに、請求項3記載の本発明は、請求項1または2記載の本発明において、上記補助枠体はその屋外側端部に上記外壁の外面に固定される取付フィンを有し、該取付フィンの外面及び上記外壁の外面は防水処理を施されていることを特徴として構成されている。
【0009】
さらにまた、請求項4記載の本発明は、請求項3記載の本発明において、上記補助枠は屋内側端部に内側取付フィンを有し、該内側取付フィンを上記開口部の内周面に固定することを特徴として構成されている。
【0010】
そして、請求項5記載の本発明は、請求項1〜4記載の本発明において、上記補助枠は上記開口部の下部に設けられる下補助枠を有し、該下補助枠は屋外側端部に水切部を一体形成されていることを特徴として構成されている。
【0011】
また、請求項6記載の本発明は、請求項1〜5記載の本発明において、上記開口部の内周面における上記主枠体及び上記補助枠体の連結部空間に化粧枠を設けることを特徴として構成されている。
【0012】
さらに、請求項7記載の本発明は、建物の外壁に設けられる開口部に上下枠及び縦枠を方形状に枠組みしてなる主枠体を取付けてなるサッシの取付方法において、上下補助枠及び縦補助枠を方形状に枠組みしてなる補助枠体を上記開口部に屋外側から取付け固定し、上記主枠体は上記開口部に屋内側から取付けると共に、上記補助枠体に屋内側から固定することを特徴として構成されている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に沿って詳細に説明する。図1は本実施形態におけるサッシの縦断面図である。また、図2は本実施形態におけるサッシの横断面図である。これら各図において本発明に係るサッシは、窓開口部Aに装着された上枠20、下枠30、及び縦枠40、40からなる主枠体1内に、上框50、下框60、及び縦框70、70からなる框体2にガラス体80を納めた一対の障子3を引違い状に走行自在に納めてなるものである。
【0014】
主枠体1を構成する各枠材は、複合型の枠材であり、ベースとなる金属枠12とその屋内側露出部分を覆う樹脂枠13とから構成されている。すなわち、金属枠12は、金属上枠21、金属下枠31、金属縦枠41、41を方形状に枠組みして構成され、樹脂枠13は、樹脂上枠22、樹脂下枠32、樹脂縦枠42、42を方形状に枠組みして構成されている。そして、上記樹脂上枠22は金属上枠21に、樹脂下枠32は金属下枠31に、樹脂縦枠42は金属縦枠41に、それぞれ取付けられている。金属上枠21と金属下枠31及び金属縦枠41、41には、それぞれ係止片が設けられ、樹脂上枠22と樹脂下枠32及び樹脂縦枠42、42はそれらに係合された上で、ネジによって固定される。
【0015】
一方、障子3は、主枠体1の屋外側に配される外障子10と屋内側に配される内障子11とからなり、上下及び左右の框材を方形状に框組みしてなる框体2内にガラス体80を納めている。ここで、ガラス体80は押縁部材81を介して屋外側を金属框15によって、屋内側を樹脂框16によって保持されている。また、外障子10の屋外側には網戸4が取付けられている。框体2を構成する各框材は、上記主枠体1と同様に、金属框15とその屋内側露出部分を覆うように取付けられた樹脂框16とで構成されている。すなわち、上記樹脂上框52は金属上框51に、樹脂下框62は金属下框61に、樹脂縦框72、72は金属縦框71、71に、それぞれ取り付けられている。金属上框51、金属下框61、及び金属縦框71、71には、それぞれ係止片が設けられ、樹脂上框52,樹脂下框62及び樹脂縦框72、72はそれらに係合された上で、ネジによって固定される。
【0016】
また、金属框15には水密材84が設けられて、この水密材84を主枠体1に当接させることで、雨水の屋内側への浸入を防いでいる。水密材84は、金属上框51においてはその上端部、すなわち障子3の屋外側上端部の内面側に設けられ、金属上枠21若しくは樹脂上枠22に当接される。また、金属下框61においてはその下端部、すなわち障子3の屋外側下端部の内面側に設けられ、金属下枠31若しくは樹脂下枠32に当接される。さらに金属縦框71、71においては縦枠側端部、すなわち障子3の屋外側左右端部の内面側に設けられ、金属縦枠41、41に当接される。
【0017】
なお、上記金属枠12及び金属框15は通常アルミの押出し型材にて成型され、また樹脂枠13及び樹脂框16は塩化ビニルやアクリル樹脂等から成型される。このように樹脂枠13にて金属枠12の屋内側露出部分を覆うと共に、樹脂框16にて金属框15の屋内側露出部分を覆うことにより、金属による冷たい感じを隠し、また熱伝導率の低い樹脂によって断熱効果を向上させている。また、これらの樹脂材には、木材粉等を混入させて、外観上あたかも木材で形成されているかの観を呈することもできる。
【0018】
また、金属下枠31にはレール82、82が形成され、外障子10及び内障子11の下端部に設けられた戸車83、83がその上に載置されて、外障子10及び内障子11はいずれも横方向に走行自在とされる。
【0019】
次に、補助枠17について説明する。図3〜5は本実施形態における各断面図の要部拡大図である。図3は上補助枠23付近を、図4は下補助枠33付近を、図5は縦補助枠43付近をそれぞれ示している。また、図6は本発明の実施形態における主枠体1と補助枠体17の上部拡大組立図である。すなわち、図6は主枠体1のうち、上枠20を補助枠体17に取付ける部分のみを示している。下枠30と縦枠40、40についても上枠20と同様に補助枠体17と固定される。ただし、下枠30と縦枠40、40において取付部材28は用いられない。
【0020】
上補助枠23と下補助枠33及び縦補助枠43、43は、方形状に枠組みされて補助枠体17を形成する。補助枠体17の各屋内側面18a、18a、18a、18aは、枠組みされた状態で同一平面上において四周に連続しており、図6に示すように枠体固定部18を形成する。主枠体1は上枠20と下枠30及び縦枠40、40にそれぞれ取付片25、35、45、45を有しており、この枠体固定部18に屋内側から取付け固定される。これによって、上枠20は上補助枠23に、下枠30は下補助枠33に、縦枠40、40は縦補助枠43、43にそれぞれ屋内側から固定される。
【0021】
図3に示すように上補助枠23は、その断面を方形状に形成され、内部は中空状とされている。また、その屋外側面は上方に突出すると共に、上面は屋内側に突出し、それぞれ取付フィン26a、内側取付フィン26bを形成している。屋外側面の取付フィン26aは取付孔を有しており、上補助枠23はビス9によって建物の外壁5に固定される。したがって、上補助枠23の屋外側面と外壁5の外面とは略同一平面となる。また、内側取付フィン26bも取付孔を有しており、上補助枠23はビス9によってパネル框材7に固定される。この上補助枠23は、窓開口部Aの上部にその長手方向略全長に渡って設けられる。さらに、上補助枠23が取付けられた外壁5の外面及び上補助枠23の取付フィン26aの外面には防水シート8によって防水加工が施され、その外面には外装材6が設けられる。
【0022】
金属上枠21には上補助枠23の屋内側面18aと接する取付片25を有し、該取付片25と上補助枠23の屋内側面18aとはネジ27によって固定される。これによって、上枠20は上補助枠23に屋内側から固定される。ここで、取付片25と上補助枠23との間には防水パッキン85を挟んで、補助枠体17と主枠体1との隙間からの雨水の浸入を防いでいる。また、金属上枠21には取付部材28が固定される。取付部材28は、縦断面略L字状に形成される。また、金属上枠21に接する面にはネジ孔を有し、樹脂上枠22及び金属上枠21とネジによって固定されると共に、その屋外側端部には係合部28aを有し、金属上枠21の係合部28bと係合して固定される。この取付部材28において上補助枠23の屋内側面18aと接する面と上補助枠23の屋内側面18aとはネジ27によって固定される。すなわち、上補助枠23と金属上枠21及び樹脂上枠22とは取付部材28を介して固定される。
【0023】
図4に示すように下補助枠33は、その断面を略L字状に形成され、内部は中空状とされている。また、その下面には下方に突出する取付フィン36aを形成すると共に、下面の屋内側端部には屋内側に突出する内側取付フィン36bを形成している。取付フィン36aは取付孔を有しており、下補助枠33はビス9によって建物の外壁5に固定される。また、内側取付フィン36bも取付孔を有しており、下補助枠33はビス9によってパネル框材7に固定される。この下補助枠33は、窓開口部Aの下部にその長手方向略全長に渡って設けられる。さらに、下補助枠33が取付けられた外壁5の外面には防水シート8によって防水加工が施され、その外面には外装材6が設けられる。
【0024】
金属下枠31には下補助枠33の屋内側面18aと接する取付片35を有し、該取付片35と下補助枠33の屋内側面18aとはネジ37によって固定される。これによって、下枠30は下補助枠33に屋内側から固定される。ここで、取付片35と下補助枠33との間には防水パッキン85を挟んで、補助枠体17と主枠体1との隙間からの雨水の浸入を防いでいる。
【0025】
また、金属下枠31は、外壁5に固定するための取付フィン26aよりも屋外側に延びて水切部38を一体形成している。水切部38は外装材6よりも屋外側まで延出されることで、雨水等を屋外に排出し、外壁5と外装材6との接合部分を直接雨水等にさらさないようにすることができる。
【0026】
図5に示すように縦補助枠43は、その断面を方形状に形成され、内部は中空状とされている。また、パネル框材7に接する面の屋外側端部は屋外側に突出し、さらにその突出部分から外壁方向に垂直に取付フィン46aを形成している。また、パネル框材7に接する面の屋内側端部は屋内側に突出して内側取付フィン46bを形成している。屋外側の取付フィン46aは取付孔を有しており、縦補助枠43はビス9によって建物の外壁5に固定される。また、屋内側の内側取付フィン46bも取付孔を有しており、縦補助枠43はビス9によってパネル框材7に固定される。この縦補助枠43は、窓開口部Aの上部にその長手方向略全長に渡って設けられる。さらに、縦補助枠43が取付けられた外壁5の外面には防水シート8によって防水加工が施され、その外面には外装材6が設けられる。
【0027】
金属縦枠41には縦補助枠43の屋内側面18aと接する取付片45を有し、該取付片45と縦補助枠43の屋内側面18aとはネジ47によって固定される。これによって、縦枠30は縦補助枠43に屋内側から固定される。ここで、取付片45と縦補助枠43との間には防水パッキン85を挟んで、補助枠体17と主枠体1との隙間からの雨水の浸入を防いでいる。
【0028】
次に、サッシの屋内側に設けられる化粧枠14について説明する。補助枠体17を建物の開口部Aに設け、その屋内側面18aに主枠体1の取付フィンを固定すると、補助枠体17の屋内側と主枠体1及び建物の外壁5との間に連結部空間が生じる。この空間には化粧枠14が設けられて、屋内側からサッシを見た場合に見栄えのよいサッシとすることができる。また、この空間は上下及び縦枠のいずれにも生じるので、化粧枠14は上下及び縦枠にそれぞれ設けられる。すなわち、化粧枠14は上化粧枠24、下化粧枠34、及び縦化粧枠44、44とからなっている。なお、化粧枠14は樹脂枠13や樹脂框16と同様に樹脂からなり、塩化ビニルやアクリル樹脂等によって成型される。
【0029】
これらの化粧枠14は、それぞれ屋内側からサッシを見て補助枠体17が見えないように上記空間を略覆うように形成され、その断面は中空状に形成される。また、上化粧枠24及び下化粧枠34は、サッシの左右方向略全長に渡って設けられ、縦化粧枠44、44は、サッシの上下方向略全長に渡って設けられる。さらに、上化粧枠24は樹脂上枠22に、下化粧枠34は樹脂下枠32に、縦化粧枠44、44は樹脂縦枠42、42にそれぞれネジによって固定される。
【0030】
次に、本発明に係るサッシを建物の開口部Aに取付ける際の取付方法について説明する。
まず、外壁5に補助枠体17が固定される。補助枠体17は建物の開口部Aの四周に固定される。補助枠体17は、外壁5の外面にビス9によって取付けられるので、建物の屋外側に設けられた足場に拠って取付作業がなされる。また、補助枠体17は、外壁5の内側に設けられたパネル框材7にもビス9によって固定される。なお、外壁パネル製造工場において、外壁5の製造段階であらかじめ外壁5に補助枠体17を取付けることもできる。このようにすれば、建築現場で足場に拠り補助枠体17の取付作業を行うことが不要になる。
【0031】
次に、外装材6の取付けを行う。まず、外壁5と外装材6との接触面に雨水等を浸入させないように防水処理を行う。すなわち、外壁5の外面に防水シート8を設ける。この防水シート8は、建物の開口部Aの四周に設けられ、上記補助枠体17の取付フィンも覆い被せるように配置する。このようにして防水処理された外壁5の外面に、上記外装材6を取付ける。
【0032】
次に、主枠体1を補助枠体17に固定する。上下及び縦枠を枠組みした主枠体1は屋内側から、上枠20の取付片25と上補助枠23をネジ27によって、取付片35と下補助枠33をネジ37によって、取付片45、45と縦補助枠43、43をネジ47によって、それぞれ固定する。主枠体1を補助枠体17に取付けたら、主枠体1と補助枠体17及びパネル框材7とに囲まれた空間に化粧枠14を取付ける。上下及び縦化粧枠は、それぞれ上下及び縦樹脂枠にネジによって固定される。この方法においては、補助枠体17を屋外側の足場に拠って取付ける必要はあるものの、補助枠体17は軽量であり、その取付けは比較的容易なので、重量の大きい主枠体1を足場に拠って取付ける場合よりも安全に作業を行うことができる。また、主枠体1は外壁5に直接固定されるわけではないので、建物のリフォームの際など主枠体1を取替える場合に、外装材6や外壁5を傷めることなく取替えできる。
【0033】
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記に示した実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいものである。例えば、本実施形態においては、本発明を横走行自在な引き違い障子に適用したものを示したのに対し、一方若しくは両方の障子が固定され、いわゆる嵌め殺し窓とされたものに適用することもできる。また、本実施形態においては、金属枠及び金属框の屋内側露出部分を樹脂枠及び樹脂框によって覆った、いわゆる複合窓に本発明を適用しているのに対し、金属枠及び金属框のみからなる窓に本発明を適用することもできる。さらに、化粧枠についても本実施形態においては樹脂からなるのに対して、金属により形成するようにしてもよい。
【0034】
また、本発明をテラスタイプの窓に適用することもできる。図7は、本発明をテラスタイプの窓に適用した場合のサッシ下部拡大図である。この場合においては、上枠及び縦枠の構造は上記実施形態と略同一である。下枠30は、図7に示すように、外障子10の下端と内障子11の下端及び床材86の上面とが略同一面上となるように形成される。また、床材86は樹脂下枠32と直接ネジによって固定されるため、窓タイプに関する上記実施形態と異なり、下化粧枠を設ける必要はない。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の本発明によれば、補助枠体を開口部に屋外側から取付け固定し、主枠体は開口部に屋内側から取付けると共に、補助枠体に屋内側から固定するので、枠組みした主枠体を建物の屋内側から開口部に固定することができ、足場に拠ることなく安全に取付作業を行うことができるという効果がある。また、外壁に直接固定されるのは補助枠体であるために、外壁を傷めることなく主枠体を取替えることができるという効果がある。
【0036】
また、請求項2記載の本発明によれば、補助枠体はその屋内側面に枠体固定部を有し、その枠体固定部は補助枠体の四周に連続してなると共に、主枠体は枠体固定部に屋内側から当接固定する取付片を有するため、主枠体を固定する枠体固定部が屋内側に面していると共に、その枠体固定部は四周に連続しており一平面からなるので、枠組みした主枠体を補助枠体に取付ける作業を容易に行うことができるという効果がある。
【0037】
また、請求項3記載の本発明によれば、補助枠体は屋外側端部に外壁の外面に固定される取付フィンを有し、その取付フィンの外面及び外壁の外面は防水処理を施されているので、補助枠体の防水を外壁の防水と共用することができ、補助枠体と建物躯体との防水性能を向上させることができるという効果がある。
【0038】
さらに、請求項4記載の本発明によれば、補助枠体は屋内側端部に内側取付フィンを有し、その内側取付フィンを開口部の内周面に固定するので、補助枠体と建物躯体とを強固に固定することができるという効果がある。
【0039】
さらにまた、請求項5記載の本発明によれば、補助枠体の下補助枠には屋外側端部に水切部を一体形成されていることにより、従来水切部を別体として設けていた場合と比べてその施工を容易にすることができるという効果がある。
【0040】
そして、請求項6記載の本発明によれば、開口部の内周面における主枠体及び補助枠体の連結部空間に化粧枠を設けることにより、補助枠体の屋内側に生じる連結部空間を塞ぐことができるので、サッシを屋内側から見た場合に見栄えの良いサッシとすることができるという効果がある。
【0041】
また、請求項7記載の本発明によれば、補助枠体を開口部に屋外側から取付け固定し、主枠体は開口部に屋内側から取付けると共に、補助枠体に屋内側から固定するので、サッシの取付作業を屋内側から容易に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるサッシの縦断面図である。
【図2】本発明の実施形態におけるサッシの横断面図である。
【図3】本発明の実施形態におけるサッシ縦断面図の上部拡大図である。
【図4】本発明の実施形態におけるサッシ縦断面図の下部拡大図である。
【図5】本発明の実施形態におけるサッシ横断面図の端部拡大図である。
【図6】本発明の実施形態における主枠体と補助枠体の上部拡大組立図である。
【図7】本発明をテラスタイプの窓に適用した場合のサッシ縦断面図の下部拡大図である。
【符号の説明】
1  主枠体
2  框体
3  障子
4  網戸
5  外壁
6  外装材
7  パネル框材
8  防水シート
9  ビス
10  外障子
11  内障子
12  金属枠
13  樹脂枠
14  化粧枠
15  金属框
16  樹脂框
17  補助枠体
18  枠体固定部
18a 屋内側面
20  上枠
21  金属上枠
22  樹脂上枠
23  上補助枠
24  上化粧枠
25  取付片
26a 取付フィン
26b 内側取付フィン
27  ネジ
28  取付部材
28a 係合部
28b 係合部
30  下枠
31  金属下枠
32  樹脂下枠
33  下補助枠
34  下化粧枠
35  取付片
36a 取付フィン
36b 内側取付フィン
37  ネジ
38  水切部
40  縦枠
41  金属縦枠
42  樹脂縦枠
43  縦補助枠
44  縦化粧枠
45  取付片
46a 取付フィン
46b 内側取付フィン
47  ネジ
50  上框
51  金属上框
52  樹脂上框
60  下框
61  金属下框
62  樹脂下框
70  縦框
71  金属縦框
72  樹脂縦框
80  ガラス体
81  押縁部材
82  レール
83  戸車
84  水密材
85  防水パッキン
86  床材
A   窓開口部

Claims (7)

  1. 建物の外壁の開口部に上下枠及び縦枠を方形状に枠組みしてなる主枠体を取付けてなるサッシの取付構造において、
    上下補助枠及び縦補助枠を方形状に枠組みしてなる補助枠体を上記開口部に屋外側から取付け固定し、上記主枠体は上記開口部に屋内側から取付けると共に、上記補助枠体に屋内側から固定することを特徴とするサッシの取付構造。
  2. 上記補助枠体はその屋内側面に枠体固定部を有し、該枠体固定部は上記補助枠体の四周に連続してなると共に、上記主枠体は上記枠体固定部に屋内側から当接固定する取付片を有することを特徴とする請求項1記載のサッシの取付構造。
  3. 上記補助枠体はその屋外側端部に上記外壁の外面に固定される取付フィンを有し、該取付フィンの外面及び上記外壁の外面は防水処理を施されていることを特徴とする請求項1または2記載のサッシの取付構造。
  4. 上記補助枠体は屋内側端部に内側取付フィンを有し、該内側取付フィンを上記開口部の内周面に固定することを特徴とする請求項3記載のサッシの取付構造。
  5. 上記下補助枠はその屋外側端部に水切部を一体形成されていることを特徴とする請求項1〜4記載のサッシの取付構造。
  6. 上記開口部の内周面における上記主枠体及び上記補助枠体の連結部空間に化粧枠を設けることを特徴とする請求項1〜5記載のサッシの取付構造。
  7. 建物の外壁に設けられる開口部に上下枠及び縦枠を方形状に枠組みしてなる主枠体を取付けてなるサッシの取付方法において、
    上下補助枠及び縦補助枠を方形状に枠組みしてなる補助枠体を上記開口部に屋外側から取付け固定し、上記主枠体は上記開口部に屋内側から取付けると共に、上記補助枠体に屋内側から固定することを特徴とするサッシの取付方法。
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