JP2015194000A - パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】コストを大幅に上昇させることなくパネルの接続作業の作業性を向上させることができるとともに、互いに隣接する2枚のパネルの間に隙間が生じることを抑制できるパネルを提供する。【解決手段】パネル10は、板材11と、板材に積層された積層体12とを有する。積層体12の縁部の少なくとも一部が板材11に対して突出することによって嵌合凹部14が形成されている。隣接するパネル10の嵌合凸部15と嵌合凹部14とを嵌合させることにより、隣接するパネル10と面一になるように接続される。【選択図】図2

Description

本発明は、パネルに関する。
既存建造物の住環境を改善するために、部屋の断熱性等を向上させるリフォーム工法が実行されている。特許文献1には、このようなリフォーム工法の一例が開示されている。特許文献1に開示のリフォーム工法では、既存の部屋の内面に沿って複数枚のパネルを設置する。そして、互いに隣接する2枚のパネルを連結台及び接続具によって接続し、部屋の内面を覆う壁を形成する。
実開昭61−28812号公報
しかしながら、特許文献1に開示のリフォーム工法では、パネルとは別体の連結台及び接続具を用いて複数枚のパネルを接続するため、コスト高であるとともに、パネルの接続作業に手間がかかるという問題がある。また、互いに隣接する2枚のパネルの間に隙間が生じ、断熱性や気密性が損なわれるという問題もある。
本発明は上記課題に鑑みて創案されたものであり、その目的は、コストを大幅に上昇させることなくパネルの接続作業の作業性を向上させることができるとともに、互いに隣接する2枚のパネルの間に隙間が生じることを抑制できるパネルを提供することにある。
本発明による第1の態様は、パネルであって、板材と、前記板材に積層された積層体とを有し、前記積層体の縁部の少なくとも一部が前記板材に対して突出することによって嵌合凹部が形成されており、隣接するパネルの嵌合凸部と前記嵌合凹部とを嵌合させることにより、前記隣接するパネルと面一になるように接続される。
本発明による第2の態様は、パネルであって、板材と、前記板材に積層された積層体とを有し、前記板材の縁部の少なくとも一部が前記積層体に対して突出することによって嵌合凸部が形成されており、隣接するパネルの嵌合凹部と前記嵌合凸部とを嵌合させることにより、前記隣接するパネルと面一になるように接続される。
ある実施形態では、前記積層体は断熱材を含む。
ある実施形態では、前記パネルは、熱媒体を流通させる熱交換パイプを挿入可能である。
本発明によれば、コストを大幅に上昇させることなくパネルの接続作業の作業性を向上させることができるとともに、互いに隣接する2枚のパネルの間に隙間が生じることを抑制できる。
本発明によるパネルの一実施形態を示す斜視図である。 図1に示されるパネルの断面図である。 図1に示されるパネルを用いた壁構築方法で床をリフォームする工程を示す斜視図である。 床のリフォーム順序を示すフローチャートである。 床に沿って形成される壁の平面図である。 図1に示されるパネルを用いた壁構築方法で側壁をリフォームする工程を示す斜視図である。 側壁のリフォーム順序を示すフローチャートである。 側壁に沿って形成される壁の平面図である。 図1に示されるパネルを用いた壁構築方法で天井をリフォームする工程を示す斜視図である。 天井のリフォーム順序を示すフローチャートである。 天井に沿って形成される壁の平面図である。 床、側壁、及び天井の仕上げ方法を示す斜視図である。 仕上げ後の天井、側壁、及び床の断面図である。
以下、図面を参照して本発明による実施形態を説明する。なお、説明の便宜上、一部の図面において、一部の部材を透明な部材として図示している。
図1は、本発明によるパネルの一実施形態を示す斜視図である。図1に示すように、2枚のパネル10の各々は、板材11と、板材11に積層された積層体12とを有する。板材11は、例えば、合板によって構成される。積層体12は、例えば、断熱材121と板材122とを含む。断熱材121は、例えば、ウレタンフォームによって構成される。板材122は、例えば、合板によって構成される。なお、本実施形態では、積層体12は、断熱材121と板材122との2層で構成されているが、積層体12は3層以上の複数の層で構成されてもよく、1つの層で構成されてもよい。
2枚のパネル10のうち、一方のパネル10の積層体12の縁部の一部が板材11に対して突出することによって、一方のパネル10には嵌合凹部14が形成されている。また、他方のパネル10の板材11の縁部の一部が積層体12に対して突出することによって、他方のパネル10には嵌合凸部15が形成されている。嵌合凹部14と嵌合凸部15とを嵌合させることにより、一方のパネル10と他方のパネル10とが面一になるように接続される。
嵌合凹部14は、積層体12の縁部を板材11に対して突出させることによって形成されるため、嵌合凹部14を形成することによってパネル10を構成する部品の数は増加しない。また、嵌合凸部15は、板材11の縁部を積層体12に対して突出させることによって形成されるため、嵌合凸部15を形成することによって、パネル10を構成する部品の数は増加しない。従って、コストが大幅に上昇することがない。また、パネルの側面を凹凸状に切削して嵌合凹部及び嵌合凸部を形成する場合と比べると、嵌合凹部14及び嵌合凸部15を極めて容易に形成できるため、パネル10を短工期で製造でき、製造コストも安価である。さらに、パネルとは別体の接続具を用いて2枚のパネルを接続する場合と比べて、嵌合凹部14と嵌合凸部15とを嵌合させる作業は極めて容易であるため、パネルの接続作業の作業性が大幅に向上する。
図2は、図1に示されるパネルの断面図であり、図2(a)は、2枚のパネル10を接続する前の状態を示し、図2(b)は、2枚のパネル10を接続した後の状態を示す。図2(a)に示すように、本実施形態では、嵌合凹部14と嵌合凸部15との間にコーキング材Cを介在させた状態で嵌合凹部14と嵌合凸部15とを嵌合させる。その結果、嵌合凹部14と嵌合凸部15との間の隙間がシールされるため、気密性が向上する。なお、コーキング材を使用しなくても気密性が確保できる場合には、コーキング材を省略することができる。コーキング材の材質は特に限定されないが、例えば、ウレタン系、ポリサルファイド系、又はシリコン系のコーキング材を用いることができる。
本実施形態では、一方のパネル10の嵌合凹部14の長さL1と、他方のパネル10の嵌合凸部15の突出長さL2とが同じであり、嵌合凹部14と嵌合凸部15とを嵌合させると、図2(b)に示すように、一方のパネル10の積層体12の側面12aと他方のパネル10の積層体12の側面12aとが密着する。なお、長さL1>長さL2にすることにより、一方のパネル10の積層体12の側面12aと他方のパネル10の積層体12の側面12aとをより強く密着させることができるので、断熱性の低下を抑制できる。
また、一方のパネル10の積層体12に他方のパネル10の嵌合凸部15が圧接されるように2枚のパネル10を固定すると、断熱性の低下をさらに抑制できる。
次に、図3〜図13を参照して、本実施形態のパネル10を用いた壁構築方法について説明する。本実施形態の壁構築方法は、図1に示されるパネルを使用して既存の部屋の内面をリフォームするために用いられ、パネル準備工程と、パネル接続工程とを包含する。パネル準備工程では、図1に示されるパネル10を複数枚準備する。パネル接続工程では、準備された複数枚のパネル10を既存の部屋の施工面に沿って設置し、嵌合凹部14と嵌合凸部15とを嵌合させることにより、複数枚のパネル10の互いに隣接する縁部を接続する。
この壁構築方法によれば、既存の部屋の床、側壁、及び天井等を壊すことなく部屋をリフォームできるため、作業が容易であるとともに、大量の廃棄物や大きな騒音の発生を抑制できる。また、部屋の断熱性が向上することに加えて、部屋の物理的強度が向上するため、耐震性も向上する。
本実施形態では、パネル接続工程において、複数枚のパネル10が、既存住宅の部屋の床、側壁、及び天井の各々に対して設置され、既存住宅の部屋の内部に新たな部屋が再構築される。また、本実施形態では、側壁を覆うパネル10は、床を覆うパネル10によって支持される。そして、天井を覆うパネル10は、側壁を覆うパネル10によって支持される。
以下、床、側壁、及び天井の順に、本実施形態の壁構築方法を詳細に説明する。図3は、本実施形態の壁構築方法で床2をリフォームする工程を示す斜視図であり、図4は、床のリフォーム順序を示すフローチャートであり、図5は、床2に沿って形成される壁P1の平面図である。
図3に示すように、本実施形態によれば、既存住宅の部屋1の床2の上面に沿って複数枚のパネル10を設置する。図4に示すように、まず、ステップS100において、床2に設置するパネル10を作製する。すなわち、床2の上面寸法に応じて6枚のパネル10を作製する。ステップS100は、本発明のパネル準備工程に相当する。
なお、以下の説明においては、最初に床2に設置されるパネル10をパネル10−1と称し、2番目に床2に設置されるパネル10をパネル10−2と称し、3番目に床2に設置されるパネル10をパネル10−3と称し、4番目に床2に設置されるパネル10をパネル10−4と称し、5番目に床2に設置されるパネル10をパネル10−5と称し、最後に床2に設置されるパネル10をパネル10−6と称する。
パネル10−1〜パネル10−6の各々において、他のパネル10と隣接する縁部に沿って嵌合凹部14又は嵌合凸部15が形成されている。パネル10−1〜パネル10−6の嵌合凹部14又は嵌合凸部15を隣接するパネル10の嵌合凸部15又は嵌合凹部14と嵌合させることによって、パネル10−1〜パネル10−6の各々の縁部が、隣接するパネル10の縁部に接続される。
次に、ステップS110において、6枚のパネル10−1〜パネル10−6を施工現場に搬入し、パネル10−1〜パネル10−6の配置及び施工順序を確認する。次に、ステップS120において、床2の施工面の不陸の有無を確認する。すなわち、水準器等を用いて6つの施工面の各々の水平度を確認する。不陸が有る施工面が存在する場合は、ステップS130において、当該施工面の不陸調整を行う。すなわち、当該施工面に不陸調整材20(図3参照)を設置して、当該施工面に設置されるパネル10が水平になるように調整する。
次に、ステップS140において、パネル10−1〜パネル10−6の床2への固定を行う。まず、パネル10−1を床2に設置する。すなわち、パネル10−1の嵌合凹部14を上方に向けてパネル10−1を床2上に位置決めし、釘、ビス等でパネル10−1を床2に固定する。次に、パネル10−2の嵌合凸部15をパネル10−1の嵌合凹部14に嵌合し、パネル10−2を床2上に位置決めする。そして、釘、ビス等でパネル10−2を床2に固定する。
パネル10−2を床2に固定することで、パネル10−2の嵌合凸部15がパネル10−1の嵌合凹部14に圧接されるため、パネル10−1とパネル10−2とが面一になる。従って、パネル10−1とパネル10−2との不陸を調整する必要がなく、パネル10−1とパネル10−2との接続作業を効率良く行うことができる。また、パネル10−2の側面をパネル10−1の側面に押し付けながらパネル10−2を床2に固定することで、パネル10−1とパネル10−2との間に隙間が生じることを抑制できる。
従来の工法では、2枚のパネルの間に下地材が必要であった。当該下地材は、2枚のパネルの対向する縁部に沿って延び、2つの縁部の各々を支持することで、2枚のパネルに不陸が生じることを抑制する。この場合、あらかじめ設置された下地材の位置に合わせてパネルを切断する必要がある。本実施形態では、一方のパネル10の嵌合凹部14と他方のパネル10の嵌合凸部15とを嵌合させることで不陸を抑制するため、下地材が無くても不陸を抑制できる。本実施形態では、複数枚のパネル10を一方向に順に並べて設置する際に、最後に設置されるパネル10を寸法合わせのために切断するが、その他のパネル10は切断する必要がない。よって、手間が低減するとともに、廃材の発生を抑制できる。
嵌合凹部14と嵌合凸部15とを嵌合させる際には、嵌合凹部14と嵌合凸部15との間にコーキング材を介在させた状態で嵌合凹部14と嵌合凸部15とを嵌合させる。その結果、嵌合凹部14と嵌合凸部15との間の隙間がシールされるため、気密性が向上する。なお、コーキング材を使用しなくても気密性が確保できる場合には、コーキング材を省略することができる。
同様にして、パネル10−3〜パネル10−6を順に床2に固定する。その結果、図5に示すように、床2の上面に沿って、パネル10−1〜パネル10−6が接続された矩形状の壁P1が形成される。ステップS110〜ステップS140は、パネル接続工程に相当する。
次に、図6〜図8を参照して、側壁のリフォームを説明する。図6は、本実施形態の壁構築方法で側壁3をリフォームする工程を示す斜視図であり、図7は、側壁3のリフォーム順序を示すフローチャートであり、図8は、側壁3に沿って形成される角筒状の壁P2の平面図である。
図6に示すように、本実施形態によれば、既存住宅の部屋1の側壁3の内面に沿って複数枚のパネル10を設置する。図7に示すように、まず、ステップS200において、側壁3に設置するパネル10を作製する。すなわち、側壁3の内面寸法に応じて12枚のパネル10を作製する。ステップS200は、パネル準備工程に相当する。
なお、以下の説明においては、最初に側壁3に設置されるパネル10をパネル10−7と称し、2番目に側壁3に設置されるパネル10をパネル10−8と称する。そして、3番目に側壁3に設置されるパネル10〜最後に側壁3に設置されるパネル10を、パネル10−9〜パネル10−18と称する。
本実施形態では、パネル10−7、パネル10−10、パネル10−11、パネル10−13、パネル10−14、パネル10−16、パネル10−17、及びパネル10−8の各々において、1つの縁部に沿って嵌合凹部14又は嵌合凸部15が形成されている。また、パネル10−9、パネル10−12、パネル10−15、及びパネル10−18の各々において、2つの縁部に沿って嵌合凹部14又は嵌合凸部15が形成されている。パネル10−7〜パネル10−18の嵌合凹部14又は嵌合凸部15を、隣接するパネル10の嵌合凸部15又は嵌合凹部14に嵌合させることによって、パネル10−7〜パネル10−18の各々の縁部が、隣接するパネル10の縁部に接続される。また、パネル10−10には、側壁3に形成された窓3aに対応する開口部(図示せず)が形成されている。
次に、ステップS210において、施工現場において、パネル10−7〜パネル10−18の施工位置の確認及び施工ラインの形成を行う。まず、パネル10−7〜パネル10−18の施工位置の確認を行い、その後、床2に設置された壁P1の上面の周縁に沿って、下部下地材30を位置決めするための施工ラインLを引く。下部下地材30は、パネル10−7〜パネル10−18の下端部を固定するために用いられる。
次に、ステップS220において、下部下地材30を床2に取り付ける。すなわち、施工ラインLに沿って下部下地材30を位置決めし、釘、ビス等で下部下地材30を床2に固定する。次に、ステップS230において、中間下地材40を側壁3に取り付ける。中間下地材40は、パネル10−7〜パネル10−18の中間部を固定するためと、パネル10−7〜パネル10−18と側壁3との間に配線スペースを確保するために用いられる。
次に、ステップS240において、12枚のパネル10−7〜パネル10−18を施工現場に搬入し、パネル10−7〜パネル10−18の配置及び施工順序を確認する。そして、ステップS250において、パネル10−7〜パネル10−18の垂直度調整及び固定を行う。まず、パネル10−7及びパネル10−8の垂直度を垂直調整材にて確認しながらパネル10−7及びパネル10−8を釘、ビス等によって下部下地材30及び中間下地材40に固定する。その際、パネル10−7とパネル10−8との取り合い(両者の間の角度)が90°になるように調整しながら、パネル10−7及びパネル10−8を固定する。
次に、パネル10−9を側壁3に固定する。すなわち、パネル10−9の嵌合凸部15をパネル10−7の嵌合凹部14に嵌合し、パネル10−9を側壁3上に位置決めする。そして、釘、ビス等でパネル10−9を下部下地材30及び中間下地材40に固定する。パネル10−9を側壁3に固定することで、パネル10−9の嵌合凸部15がパネル10−7の嵌合凹部14に圧接されるため、パネル10−7とパネル10−9とが面一になる。従って、パネル10−7とパネル10−9との不陸を調整する必要がなく、パネル10−7とパネル10−9との接続作業を効率良く行うことができる。また、パネル10−9の側面をパネル10−7の側面に押し付けながらパネル10−9を側壁3に固定することで、パネル10−7とパネル10−9との間に隙間が生じることを抑制できる。
嵌合凹部14と嵌合凸部15とを嵌合させる際には、嵌合凹部14と嵌合凸部15との間にコーキング材を介在させた状態で嵌合凹部14と嵌合凸部15とを嵌合させる。その結果、嵌合凹部14と嵌合凸部15との間がシールされるため、気密性が向上する。なお、コーキング材を使用しなくても気密性が確保できる場合には、コーキング材を省略することができる。
同様にして、パネル10−10〜パネル10−18を順に側壁3に固定する。その結果、図8に示すように、側壁3の内面に沿って、パネル10−7〜パネル10−18が接続された角筒状の壁P2が形成される。最後に、ステップS260において、上部下地材50を側壁3とパネル10−7〜パネル10−18との間に取り付ける。上部下地材50は、パネル10−7〜パネル10−18の平面度を調整するために用いられる。ステップS210〜ステップS260は、パネル接続工程に相当する。なお、壁P2は壁P1に固定されることが好ましい。
次に、図9〜図11を参照して、天井のリフォームを説明する。図9は、本実施形態の壁構築方法で天井4をリフォームする工程を示す斜視図であり、図10は、天井4のリフォーム順序を示すフローチャートであり、図11は、天井4に沿って形成される壁P3の平面図である。
図9に示すように、本実施形態によれば、既存住宅の部屋1の天井4の下面に沿って複数枚のパネル10を設置する。図10に示すように、まず、ステップS300において、天井4に設置するパネル10を作製する。すなわち、天井4の下面寸法に応じて3枚のパネル10を作製する。ステップS300は、パネル準備工程に相当する。
なお、以下の説明においては、最初に天井4に設置されるパネル10をパネル10−19と称し、2番目に天井4に設置されるパネル10をパネル10−20と称し、最後に天井4に設置されるパネル10をパネル10−21と称する。なお、パネル10−19〜パネル10−21の各々において、他のパネル10と隣接する縁部に沿って嵌合凹部14又は嵌合凸部15が形成されている。パネル10−19〜パネル10−21の嵌合凹部14又は嵌合凸部15を隣接するパネル10の嵌合凸部15又は嵌合凹部14に嵌合させることによって、パネル10−19〜パネル10−21の各々の縁部が、隣接するパネル10の縁部に接続される。
次に、ステップS310において、天井下地材60を天井4に取り付ける。天井下地材60は、天井4に沿って設置されるパネル10を固定するために用いられる。次に、ステップS320において、3枚のパネル10−19〜10−21を施工現場に搬入し、パネル10−19〜10−21の配置及び施工順序を確認する。
次に、ステップS330において、パネル10−19〜10−21の天井4への固定を行う。まず、パネル10−19を天井4に固定する。すなわち、パネル10−19の嵌合凹部14を下方に向けて、パネル10−19の一方の端部を側壁3に固定されたパネル10−7の上端部に支持させ、パネル10−19の他方の端部を側壁3に固定されたパネル10−16の上端部に支持させる。そして、釘、ビス等でパネル10−19を天井下地材60に固定する。
次に、パネル10−20を天井4に固定する。すなわち、パネル10−20の嵌合凸部15をパネル10−19嵌合凹部14に嵌合し、パネル10−20を天井4に位置決めする。そして、釘、ビス等でパネル10−20を天井下地材60に固定する。パネル10−20を天井4に固定することで、パネル10−20の嵌合凸部15がパネル10−19の嵌合凹部14に圧接されるため、パネル10−19とパネル10−20とが面一になる。従って、パネル10−19とパネル10−20との不陸を調整する必要がなく、パネル10−19とパネル10−20との接続作業を効率良く行うことができる。また、パネル10−20の側面をパネル10−19の側面に押し付けながらパネル10−20を天井4に固定することで、パネル10−19とパネル10−20との間に隙間が生じることを抑制できる。
嵌合凹部14と嵌合凸部15とを嵌合させる際には、嵌合凹部14と嵌合凸部15との間にコーキング材を介在させた状態で嵌合凹部14と嵌合凸部15とを嵌合させる。その結果、嵌合凹部14と嵌合凸部15との間がシールされるため、気密性が向上する。なお、コーキング材を使用しなくても気密性が確保できる場合には、コーキング材を省略することができる。
同様の手順でパネル10−21を天井下地材60に固定する。その結果、図11に示すように、天井4(図9参照)の下面に沿って、パネル10−19〜パネル10−21が接続された矩形状の壁P3が形成される。ステップS310〜ステップS330は、パネル接続工程に相当する。なお、壁P3は壁P2に固定されることが好ましい。
最後に、壁P1〜壁P3で覆われた床2、側壁3、及び天井4の仕上げを行う。図12は、床2、側壁3、及び天井4の仕上げ方法を示す斜視図であり、図13は、仕上げ後の床2、側壁3、及び天井4の断面図である。
図12及び図13に示すように、床2を覆う壁P1の上面に仕上げ材70が設置され、側壁3を覆う壁P2の内面に仕上げ材80が設置され、天井4を覆う壁P3の下面に仕上げ材90が設置される。仕上げ材70〜仕上げ材90の材質は特に限定されないが、例えば、合成樹脂製の擬木シートを用いることができる。さらに、側壁3の窓3aには、専用カバー枠100が固定される。
本実施形態の壁構築方法によれば、既存の部屋1の床2、側壁3、及び天井4を壊すことなく部屋1をリフォームできるため、作業が容易であるとともに、大量の廃棄物や大きな騒音の発生を抑制できる。また、建造物全体をリフォームする必要がなく、所望の部屋又は所望の箇所のみをリフォームできる。そして、不陸調整が不要であるため、施工が容易で、施工者の技量に関わらず、誰もが不陸の少ない美麗なリフォームを行うことができる。また、互いに隣接する2枚のパネル10の間に隙間が生じることを抑制できるため、高い断熱性が得られる。その結果、既存の部屋の高断熱及び高気密化を図ることができる。
また、側壁3を覆うパネル10は、床2を覆うパネル10によって支持され、天井4を覆うパネル10は、側壁3を覆うパネル10によって支持されるように施工されるため、床2、側壁3、及び天井4を覆う複数枚のパネル10が互いに接続されて単一の筐体を成し、非常に高い物理的強度が得られる。その結果、部屋1の耐震性が著しく向上する。
さらに、パネル10を床2又は天井4に設置する際には、当該パネル10の1つの縁部の嵌合凹部14又は嵌合凸部15を、既に設置されたパネル10の嵌合凹部14又は嵌合凸部15に支持させることにより、一人でパネル10を持つことができるため、少ない人数で、リフォームを効率よく行うことができる。
なお、パネル10は、熱媒体(例えば、温水)を流通させる熱交換パイプを挿入可能としてもよい。この場合、床2、側壁3、及び天井4を熱媒体によって加熱又は冷却できるため、例えば、床暖房や浴室暖房を行うことができる。
以上、図面(図1〜図13)を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(3))。なお、図面を理解しやすくするために、それぞれの各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から、実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図1〜図13を参照して説明したように、本実施形態では、パネルの一部の縁部に嵌合凸部及び/又は嵌合凹部を形成した場合について説明したが、パネルの全ての縁部に嵌合凸部及び/又は嵌合凹部を形成してもよい。
(2)図1を参照して説明したように、本実施形態では、パネルが断熱性を有する場合について説明したが、本発明のパネルは、断熱性以外の性能(例えば、遮音性)を有していてもよい。
(3)図1〜図13を参照して説明したように、本実施形態では、本発明のパネルをリフォームに適用した場合について説明したが、本発明のパネルは、リフォーム以外の用途(例えば、新築住宅の壁の構築)にも適用可能である。
1 部屋
2 床
3 側壁
4 天井
10 パネル
11 板材
12 積層体
121 断熱材
14 嵌合凹部
15 嵌合凸部
C コーキング材
P1、P2、P3 壁

Claims (4)

  1. 板材と、
    前記板材に積層された積層体と
    を有し、
    前記積層体の縁部の少なくとも一部が前記板材に対して突出することによって嵌合凹部が形成されており、
    隣接するパネルの嵌合凸部と前記嵌合凹部とを嵌合させることにより、前記隣接するパネルと面一になるように接続される、パネル。
  2. 板材と、
    前記板材に積層された積層体と
    を有し、
    前記板材の縁部の少なくとも一部が前記積層体に対して突出することによって嵌合凸部が形成されており、
    隣接するパネルの嵌合凹部と前記嵌合凸部とを嵌合させることにより、前記隣接するパネルと面一になるように接続される、パネル。
  3. 前記積層体は、断熱材を含む、請求項1又は請求項2に記載のパネル。
  4. 熱媒体を流通させる熱交換パイプを挿入可能である、請求項1から請求項3のうちの1項に記載のパネル。
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