JP4147201B2 - 既設ドア枠を利用したドア交換の改装ドア - Google Patents

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Description

本発明は,公共住宅,マンション等玄関のドア改装に関し,特にドア改装を簡易になし得るようにした既設ドア枠を利用したドア交換の改装ドアに関する。
例えば,この種既設ドア枠を利用した改装ドアとして,既設ドアを撤去して残存した既設ドア枠の室内側枠部に,例えば5〜6mm厚さ程度以下の可及的に薄肉とした平板状の室内側新枠を対接設置して新設ドアを設置し,該室内側新枠の先端に溝形成突部を配置し,この溝形成突部に気密材を設置し,該気密材を新設ドアに対接することによって気密性を確保するようにしたものが提案されている。
特開2003−20867号
この場合既設ドア枠を利用して新設ドアを設置するとともに,例えばカバー工法に見られるように新枠を設置することによる開口の狭まりを可及的に防止するとともに改装ドアとして気密性,断熱性,防音性等のドア性能を確保した簡易な改装ドアを得ることができ,例えば昭和30年代から50年台頃に建築され,一般にKJドアと称せられたプレスドアを用いたいわゆる公団住宅や民間マンションのドアを高機能ドアに交換することが可能となるが,この場合既設ドア枠に室内側新枠を設置することによって,可及的に薄肉とはいえその厚さ分だけ開口が狭くなって既設ドア枠の開口をそのまま使用することができないこと,該室内側新枠の設置作業がなお煩雑であり,相当程度の現場作業が残ること,室内側新枠の先端に溝形成突部を配置することによってこれが既設ドア枠のドア戸当面から室外側に突出することになりその分新設ドアの見込が制限される結果,新設ドアが既設ドア枠から室外側に突出した納まりとなり,新設ドアの厚さが特殊寸法となることといった問題点が残されている。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので,その解決課題とするところは,既存ドアを撤去した既設ドア枠に可及的簡易に新設ドアを納まりよく設置し得るとともに該新設ドアの設置によって自ずと気密性を確保し得るようにして現場作業を可及的に簡易化した既設ドア枠を利用したドア交換の改装ドアを提供するにある。
上記課題に添って本発明は,見込方向中間位置の段部見付面を見付方向に平坦なドア戸当面とした既設ドア枠から既設ドアを撤去した既設ドア枠に新設の両面フラッシュドアを設置するとともに該新設の両面フラッシュドアが気密材を備えていることによって,例えば既設ドアのヒンジを新設ドア用のものに取り替える程度の簡易な作業でドア改装をなし得るようにし,また上記新設の両面フラッシュドアの気密材を,その室内側見付面の外周端部囲繞状に設置するとともに該気密材のクッション部を既設ドア枠の上記段部見付面による見付方向に平坦なドア戸当面に対接するようにして,既設ドア枠と新設ドアとの間で気密性を確保するようにしたものであって,即ち請求項1に記載の発明を,見込方向中間位置の段部見付面を見付方向に平坦なドア戸当面とした既設ドア枠から既設ドアを撤去して残存した上記既設ドア枠に対して新設の両面フラッシュドアを設置したドア交換の改装ドアであって,上記新設の両面フラッシュドアを,気密材設置用の凹陥溝を有する中骨と,該中骨の室外側見付面及び見込面を被覆して該中骨に張設した矩形ボックス状の室外側パネルと,該中骨の室内側見付面を被覆して該中骨に張設した矩形平板状の室内側パネルとを備えて形成し,上記中骨をそれぞれ断面コ字状の上下左右の枠材を留め接合して矩形とするとともに上記中骨の上記凹陥溝を該上下左右の枠材における室内側見付面の面内に残した外周端部内側の幅方向中間に矩形囲繞状に一連に連続して形成し且つ該凹陥溝を上記室外側パネルと室内側パネル間に露出して配置し,該凹陥溝に気密材の嵌合脚部を嵌合して該気密材を両面フラッシュドア室内側見付面の外周に一連の連続状に設置し該気密材のクッション部を,上記既設ドア枠における上記見込方向中間位置の段部見付面による見付方向に平坦なドア戸当面に対接することによって,上記既設ドア枠と新設の両面フラッシュドアとの間で気密性を確保してなることを特徴とする既設ドア枠を利用したドア交換の改装ドアとしたものである。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,上記新設ドアの両面フラッシュドアの室内側見付面に中骨の枠材乃至その凹陥溝のエッジが露出して外観が損なわれるのを防止して良好な外観のものとし得るように,これを,上記室内側パネルの外周端部に室外側に折曲した折曲縁部を形成し,該折曲縁部を上記気密材の嵌合脚部の内側に位置するように中骨の凹陥溝に挿入してなることを特徴とする請求項1に記載の既設ドア枠を利用したドア交換の改装ドアとしたものである。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記新設ドアの両面フラッシュドアの人目につき易い戸先側見込面における室内側のエッジが露出して外観が損なわれるのを防止して良好な外観のものとし得るように,これを,上記室外側パネルに,その戸先側見込面から室内側見付面に向けて折曲した細幅の折返し条を配置し,該折返し条を上記中骨の戸先側における外周端部に重合被覆して,該室外側パネルの折返し条によって戸先側見込面と室内側見付面との縁部を被覆してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の既設ドア枠を利用したドア交換の改装ドアとしたものである。
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段としたものである。
本発明は以上のとおりに構成したから,請求項1に記載の発明は,見込方向中間位置の段部見付面を見付方向に平坦なドア戸当面とした既設ドア枠から既設ドアを撤去した既設ドア枠に新設の両面フラッシュドアを設置するとともに該新設の両面フラッシュドアが気密材を備えていることによって,例えば既設ドアのヒンジを新設ドア用のものに取り替える程度の簡易な作業でドア改装をなし得るようにし,また上記新設の両面フラッシュドアの気密材を,その室内側見付面の外周端部囲繞状に設置するとともに該気密材のクッション部を既設ドア枠の上記段部見付面による見付方向に平坦なドア戸当面に対接するようにして,既設ドア枠と新設ドアとの間で気密性を確保するようにして,既存ドアを撤去した既設ドア枠に可及的簡易に新設ドアを納まりよく設置し得るとともに該新設ドアの設置によって自ずと気密性を確保し得るようにして現場作業を可及的に簡易化した既設ドア枠を利用したドア交換の改装ドアを提供することができる。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,上記新設ドアの両面フラッシュドアの室内側見付面に中骨の枠材乃至その凹陥溝のエッジが露出して外観が損なわれるのを防止して良好な外観のものとすることができる。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,上記新設ドアの両面フラッシュドアの人目につき易い戸先側見込面における室内側のエッジが露出して外観が損なわれるのを防止して良好な外観のものとすることができる。
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば,Aは改装ドアであり,該改装ドアAは,見込方向中間位置の段部見付面を見付方向に平坦なドア戸当面とした既設ドア枠1から既設ドアを撤去して残存した上記既設ドア枠1に対して新設の両面フラッシュドア3を設置した,既設ドア枠利用によるドア交換のものとしてある。
即ち改装ドアAは,例えば昭和30年代から50年台頃に建築され,一般にKJドアと称せられるプレスドアを用いたいわゆる公団住宅や民間マンションのドアを高機能ドアに交換するように,新設ドア3を断熱防音性能を確保した両面フラッシュドアとして,これを上記KJドアにおけるプレスドアの既設ドアに代替的に交換設置することによって,例えば既設ドアを撤去し,これに伴う該既設ドアの既設ヒンジを取り外して,該既設ドア枠1に新設ドア用の新設ヒンジを設置して残存した既設ドア枠1を可及的にそのまま利用して各戸の居住者が居住した状態で極く短時間に騒音を発することなくそのドアの改装作業を完了し得るようにしてある。
このとき上記新設の両面フラッシュドア3は,これを,気密材15設置用の凹陥溝6を有する中骨4と,該中骨4の室外側見付面及び見込面を被覆して該中骨4に張設したボックス状の室外側パネル11と,該中骨4の室内側見付面を被覆して該中骨4に張設した平板状の室内側パネル13とを備えて形成し,上記中骨4をそれぞれ断面コ字状の上下左右の枠材5を留め接合して矩形とするとともに上記中骨の上記凹陥溝6を該上下左右の枠材5における室内側見付面の面内に残した外周端部9内側の幅方向中間に矩形囲繞状に一連に連続して形成し且つ該凹陥溝6を上記室外側パネル11と室内側パネル12間に露出して配置し,該凹陥溝6に気密材15の嵌合脚部18を嵌合して該気密材15を両面フラッシュドア3室内側見付面外周に一連の連続状に設置し該気密材15のクッション部17を,上記既設ドア枠1における上記段部見付面による見付方向に平坦なドア戸当面2に対接することによって,上記既設ドア枠1と新設の両面フラッシュドア3との間で気密性を確保したものとしてある。
本例にあって上記上下左右の枠材5は,例えば鋼板をプレスやロールホーミングによって屈曲加工することによって上記断面コ字状とし,その室内側見付面の,例えば中央より外周側に変位した位置に,その室内側見付面の外周に矩形細帯状にして該室内側見付面と同一面をなす外周端部9を区画形成して室内側に開口するように長手方向一連にして細溝状の凹陥溝6を形成した同一断面異長の鋼製のものを共通に用いてあり,このとき該枠材5はそれぞれ長手方向両端部を45度の角度に切断し該切断面を突合せて,該突合せ部分を,例えば溶接することによって留め接合して中骨4として矩形の枠組みを施したものとしてあり,このとき該枠組みにおける上下左右の枠材5間にはその適宜箇所に多数の補強枠材10を介設するように架設配置して補強を行い,これによって上記中骨4を上下左右の枠材5による矩形枠とこれに架設した補強枠材10とにより剛性に優れた格子状のものとしてある。このとき補強枠材10は上下左右の枠材5の上記凹陥溝6形成前の断面コ字状のものを共通に用い,例えば長手方向両端に切欠き加工を施して設置した肉厚相当長さの先端突起を上下左右の枠材5に透設したスリットに差込み係合し,また補強枠材10同士にあってはその一方の長手方向両端に同じく切欠き加工を施して設置した先端舌片を他方に透設したスリットに差し込み折曲して,上記留め接合した矩形枠内にあって可及的に簡易にして充分な強度を持つ接合を行なったものとしてある。
上記断面コ字状の上下左右の枠材5に配置した上記凹陥溝6は,これを,例えば断面コ字状とするとともに,本例にあってその開口を幾分狭小化するように対向する一方の外周側の対向壁を溝内側方向への傾斜壁7とし他方の内周壁を垂直壁8としてあり,これによって後述の該凹陥溝6に嵌合配置した気密材15における嵌合脚部18の抜け止めをなすようにしてある。
中骨4には,本例にあってその格子状の空隙にそれぞれグラスウール,発泡樹脂ブロック等適宜の断熱材21を充填配置して,その室内外を室外側パネル11と室内側パネル13によって被覆して,例えば厚さを,この種標準的な見込とされる36mmとした両面フラッシュドアとしてあり,このとき室外側パネル11は該中骨4の室外側の見付面とその外周折曲部の見込面とを覆い,室内側パネル13はその室内側の見付面を覆うようにその被覆を行うとともに中骨4における上記上下左右の枠材5の凹陥溝6が直接に室内側に露出するようにしてある。
本例の室外側パネル11及び室内側パネル13は,表面を化粧面とした塩ビ鋼板,焼付け鋼板等の鋼製パネルを用いて上記中骨4をそれぞれ覆うように室外側パネル11にあって矩形平板状の室外側見付面とその四辺の端部を室内側に折曲した見込面とを浅いボックス状をなすように備えたものとし,室内側パネル13にあってこれよりやや小さい面積にして同じく矩形平板状の室内側見付面を備えたものとしてあり,本例にあって該室外側パネル11は,これに,その戸先側見込面から室内側見付面に向けて折曲した細幅の折返し条12を配置し,該折返し条12を上記中骨4の戸先側における外周端部に重合被覆して,該室外側パネル11の折返し条12によって戸先側見込面と室内側見付面との縁部を被覆したものとし,また室内側パネル13は,その外周端部9に室外側に折曲した折曲縁部14を形成し,該折曲縁部9を上記気密材15の嵌合脚部18の内側に位置するように中骨4の凹陥溝に挿入したものとしてある。
即ち本例の室外側パネル11は,室外側見付面から折曲した見込面の先端を,そのエッジが露出するのを防止するのを防止するように,例えばそれぞれ裏側にハゼ折りすることによってその端部処理を施したものとする一方,特に戸先側見込面についてはその先端を更に室内側見付面に向けて折曲して戸先側見込面を溝状とするように室内側に細幅の折返し条12を形成配置したものとしてあり,これによって室外側パネル11は吊元側及び上下の3辺を見付面から垂直にして端部処理を施した見込面とし,戸先側の見込面に折返し条12を具備したものとして,該室外側パネル11による中骨4の被覆を,該折返し条12が,上記上下左右の枠材5に凹陥溝6によって区画形成した外周端部9を重合して,該戸先側見込面と室内側見付面との縁部を覆うように中骨4を被覆したものとし,戸先側で該縁部が露出することによる外観不良を解消するようにしてある。
また本例の室内側パネル13は,上記矩形平板状の室内側見付面に加えて,その4辺を室外側に折曲した折曲縁部14を備えたものとし,該室内側パネル13による中骨4の被覆を,該4辺の折曲縁部14が上記上下左右の枠材5における凹陥溝6の上記垂直壁8をなす内周壁に添って該凹陥溝6内に挿入するようにして,同じく室内側見付面に中骨4の枠材5乃至その凹陥溝6のエッジが露出することによる外観不良を解消するようにしてある。
中骨4に対して室外側パネル11及び室内側パネル13は,例えば室外側パネル11を裏返し状に配置し,これに接着剤を塗布した中骨4を載置し,その後に該中骨4に室内側パネル13を載置して相互に接着固定することによって,中骨4の表裏両面にパネルを備えた両面フラッシュドアとしてその被覆固定を行なったものとしてある。
このとき本例にあっては上記室外側パネル11に細幅の折返し条12を配置したことによって室外側パネル11への中骨4の載置を,戸先側を折返し条12の下面に差込み状とした後に吊元側を落し込み状にするけんどん的な差込み装着によってこれを行い,該差込み装着によって折返し条12は中骨4の戸先側枠材5の凹陥溝6を塞ぐことなくその外周端部9を覆うようにしてある。本例にあって差込み載置を行うためにこの折返し条12は,その幅を,例えば5mm程度以下の細幅,本例にあっては例えば4mm程度としてあり,これによって該折返し条12の幅が5mm程度を超えることによって,例えば上記36mm厚さとした新設ドア3において,両面のパネル肉厚に相当する1.5mm程度を薄くした35mm近い厚さとなる中骨4の差込み載置の装着が容易になし難くなるのを防止し,更に折返し条12の先端が凹陥溝6に掛るのを避けるために中骨4の枠材5が必要以上に幅広となりコストアップ要因となるのを防止したものとしてある。
また室内側パネル13に折曲縁部14を配置したことによって室外側パネル11に差込み載置した中骨4への室内側パネル13の載置は,上記4辺の折曲縁部14が一連に連続する凹陥溝6に挿入されるように水平の落し込み状に載置してその装着を行うものとしてあり,このとき折曲縁部14の幅は,上記折返し条12と同じく細幅にして,特に凹陥溝6の深さの約1cm程度より細い,例えば1〜2mm程度以上の,本例にあって5mm程度としてある。これによって両面フラッシュドア3は,その室内側見付面の外周に矩形細帯状にして該見付面と同一面をなす外周端部9を区画形成するように該ドア形状に添って一連に連続する凹陥溝6を露出して配置したものとなる。
このように室外側パネル11と室内側パネル13によって被覆し,上記凹陥溝6を露出した両面フラッシュドアには,その室内側の凹陥溝6に気密材15の嵌合脚部18を嵌入しそのクッション部17を該凹陥溝6外側の上記外周端部9側に張出状に配置して該クッション部17により該ドアの外周端部9を連続的に被覆囲繞することによって,上記既設ドア枠1における上記段部見付面による見付方向に平坦なドア戸当面2に対して気密材15を両面フラッシュドアの室内側において対接自在として既設ドア枠1との間で気密性を確保してある。また該気密材の設置を上記室内側とすることによって既設ドア枠1のドア戸当面から室外側枠部の寸法が狭小化するのを防止して規格厚さの新設ドアの両面フラッシュドアを用いてもこれが既設ドア枠に納まりよく設置されて良好な外観を確保するようにしてある。
本例の気密材15は,これをクッション部17と該クッション部17を有する薄肉ベース部16と該薄肉ベース部16に対してL字状をなすように室外側に向けた嵌合脚部18とを備えて形成してあり,本例にあって該気密材15は,硬質樹脂にして可及的に薄肉化した薄肉ベース部16と,該ベース部の表面の室内側に向けて一体に膨出した軟質樹脂中空のクッション部17と,上記ベース部16をL字状に屈曲するように裏面の室外側に向けて突出した硬質樹脂短寸の脚部基部19と,該脚部基部19と上記嵌合脚部18を形成するように該脚部基部19両側の見付面側に向けてやや室内側に傾斜するように一体に突出した軟質樹脂複数条のフィン20とを,同時押出することによって一体成形したものとしてある。該気密材15は,これを,中骨4における上記上下左右の枠材5に一連に連続する凹陥溝6に,その嵌合脚部18を圧入するように嵌入し,その上記軟質樹脂複数条のフィン20を凹陥溝6の対向壁,本例にあっては上記傾斜壁7と垂直壁8に圧接することによって,そのクッション部17を該凹陥溝6の外側の,本例にあって戸先側の折返し条12を含む外周端部9側に張出状に配置して該クッション部17によって該ドア3の外周端部9を連続的に外観よく被覆囲繞し,既設ドア枠1に新設の両面フラッシュドア3を吊り支持して設置した状態で,該クッション部17を既設ドア枠1の上記ドア戸当面2に近接且つ対向するように配置し,該ドア戸当面2と新設の両面フラッシュドア3の外周端部9間で気密性を安定且つ確実に確保し得るようにしてある。
気密材15は,このように新設の両面フラッシュドア3の外周端部9に張出状に設置したことによって,該気密材15は該ドア3と上記ドア戸当面2との間で常時圧接されて凹陥溝6内方に押圧されるから,一般に嵌合した嵌合脚部18が凹陥溝6から外れることはないが,例えば,これを引抜く等の児童の悪戯によって気密材15が部分的に外れて気密性が損われたりすることのないように,本例にあって該気密材15の設置は,上記嵌合脚部18の嵌合とともに薄肉ベース部16を外周端部9,本例にあって戸先側にあってはその折返し条12に対して,いずれか一方に塗布した接着剤によって接着してその安定且つ確実な固定を行なうようにしてある。
新設の両面フラッシュドア3は,本例にあって該気密材15の設置,更に図示省略のドアスコープ,レバーハンドル乃至ドアノブ等その余の部品設置を含めて全てを工場生産して完成品出荷することによって改装現場に搬入し,改装現場の既設ドアに代替するように,上記既設ヒンジを取り外した既設ドア枠1に新設ヒンジを取り付け,該新設ヒンジによって吊り支持してその交換的な設置を行なうことによって,公団住宅や民間マンションの各戸の玄関を改装ドアAとするドア改装を完了するようにしてあり,このとき既設ドア枠1に塗膜剥離等があれば塗装や部分的な補修を行なうことを妨げるものではないが,この場合を含めても玄関先の廊下等の共用スペースにおける長時間に亘る現場工事,騒音,塵埃,振動等を伴う現場工事を行なうことなく,極く短時間に簡易なドア改装をなし得るとともに該両面フラッシュドアは,上記断熱防音性能を確保した高機能ドアとして,鋼板をプレス成形しこれに郵便受を設置して製造し,断熱性や防音性を期待できないプレスドアに対して,新設マンションと同様な玄関先の断熱性,防音性を確保したものとすることができる。このとき新設ヒンジは,これを耐震性を備えた,例えば対震ヒンジといわれるヒンジを用いたり,寸法設定を耐震用とする等すれば,該高機能ドアを更に耐震ドアとすることが可能であり,更にそのドア機能をアップして住宅価値を向上することができる。
図示した例は以上のとおりとしたが,本発明の実施に当って,新設の両面フラッシュドア,その中骨,室外側パネル,室内側パネル,凹陥溝,気密材,その嵌合脚部,必要に応じて用いる室内側パネルの折曲縁部,室外側パネルの折返し条等の各具体的構造,形状,材質,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限り様々の形態のものとすることができ,もとより上記図示説明した例に限定する必要はない。
改装ドアの縦断面図である。 改装ドアの横断面図である。 改装ドアと既設ドア枠との関係を示す戸先側の拡大断面図である。 新設ドアの基本構造を示す分解斜視図である。 戸先側における凹陥溝近傍の拡大斜視図である。
符号の説明
A 改装ドア
1 既設ドア枠
2 ドア戸当面
3 新設ドア
4 中骨
5 枠材
6 凹陥溝
11 室外側パネル
12 折返し条
13 室内側パネル
14 折曲縁部
15 気密材

Claims (3)

  1. 見込方向中間位置の段部見付面を見付方向に平坦なドア戸当面とした既設ドア枠から既設ドアを撤去して残存した上記既設ドア枠に対して新設の両面フラッシュドアを設置したドア交換の改装ドアであって,上記新設の両面フラッシュドアを,気密材設置用の凹陥溝を有する中骨と,該中骨の室外側見付面及び見込面を被覆して該中骨に張設した矩形ボックス状の室外側パネルと,該中骨の室内側見付面を被覆して該中骨に張設した矩形平板状の室内側パネルとを備えて形成し,上記中骨をそれぞれ断面コ字状の上下左右の枠材を留め接合して矩形とするとともに上記中骨の上記凹陥溝を該上下左右の枠材における室内側見付面の面内に残した外周端部内側の幅方向中間に矩形囲繞状に一連に連続して形成し且つ該凹陥溝を上記室外側パネルと室内側パネル間に露出して配置し,該凹陥溝に気密材の嵌合脚部を嵌合して該気密材を両面フラッシュドア室内側見付面の外周に一連の連続状に設置し該気密材のクッション部を,上記既設ドア枠における上記見込方向中間位置の段部見付面による見付方向に平坦なドア戸当面に対接することによって,上記既設ドア枠と新設の両面フラッシュドアとの間で気密性を確保してなることを特徴とする既設ドア枠を利用したドア交換の改装ドア。
  2. 上記室内側パネルの外周端部に室外側に折曲した折曲縁部を形成し,該折曲縁部を上記気密材の嵌合脚部の内側に位置するように中骨の凹陥溝に挿入してなることを特徴とする請求項1に記載の既設ドア枠を利用したドア交換の改装ドア。
  3. 上記室外側パネルに,その戸先側見込面から室内側見付面に向けて折曲した細幅の折返し条を配置し,該折返し条を上記中骨の戸先側における外周端部に重合被覆して,該室外側パネルの折返し条によって戸先側見込面と室内側見付面との縁部を被覆してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の既設ドア枠を利用したドア交換の改装ドア。
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