JP5484746B2 - 既設ドアの改修方法、およびこれらに用いられる気密パッキン - Google Patents

既設ドアの改修方法、およびこれらに用いられる気密パッキン Download PDF

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Description

本発明は、共同住宅の玄関ドア等における既設ドアの改修方法、およびこれらに用いられる気密パッキンに関するものである。
共同住宅の既設ドアの改修方法の一工程として、室内の気密性を高め、ドア開閉時の騒音防止のために、既設ドアに、気密パッキンを取り付けるものが知られている(特許文献1参照)。この既設ドアの改修方法における気密パッキンの取り付け方法では、既設ドア本体の室内側周縁部に、気密パッキンと枠材とを、タッピングビス等により、共締め固定するようにしている。
特開2006−233684号公報
しかしながら、このような気密パッキンの取り付け方法では、既設ドア本体の室内側周縁部に気密パッキンの固定位置を決定した後、気密パッキンを固定位置に位置決め状態で支持する作業者と、気密パッキンを固定位置にビス止め(本固定)する作業者とが必要であり、作業性が悪いという問題があった。
本発明は、気密パッキンを既設ドア本体に簡単且つ精度良く取り付けることができる既設ドアの改修方法、およびこれらに用いられる気密パッキンを提供することを課題としている。
本発明の既設ドアの改修方法は、既設ドア本体の周縁部に設けられた框部の室内側に、既設ドア枠に密接する気密パッキンを四周に亘って取り付ける既設ドアの改修方法であって、框部の外側輪郭形状より僅かに小さい化粧パネルを、框部の室内側に取り付けるパネル覆装工程と、両面粘着テープを用い、化粧パネルの周縁部に気密パッキンを仮止めするパッキン仮止め工程と、気密パッキンを、化粧パネルを挟んで框部にビス止めする本固定工程と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、両面粘着テープを用いて、気密パッキンを既設ドア本体の室内側周縁部(化粧パネル)に仮固定し、その後の気密パッキンの位置を修正しながら框部に本固定を行うようにしているため、気密パッキンの固定に際し、これを固定位置に支持する作業者を必要とせず、作業者一名で、既設ドア本体に気密パッキンを正確に且つ簡単に取り付けることができる。したがって、既設ドアの改修の作業性を向上させることができる。なお、両面粘着テープは、既設ドア本体の室内側周縁部に沿って連続的に設けてもよいし、断続的に設けてもよい。
この場合、パッキン仮止め工程では、両面粘着テープを気密パッキンに貼着し、この状態で気密パッキンを化粧パネルの周縁部に貼着することが好ましい。
また、パッキン仮止め工程では、気密パッキンを、その一部を化粧パネルの端面に突き当てた状態で、化粧パネルの周縁部に貼着することが好ましい。
この場合、気密パッキンは、既設ドア枠の上枠に密接する上部パッキンと、既設ドア枠の下枠に密接する下部パッキンと、既設ドア枠の両側枠に密接する一対の側部パッキンと、から成り、気密パッキンのコーナー部分は、上部パッキン、下部パッキンおよび一対の側部パッキンを、相互に45°の角度で突き合わせて構成されていることが、好ましい。
この構成によれば、コーナー部分の気密性を損なうことなく、室内側の気密パッキンのコーナー部分を見栄え良く仕上げることができる。
この場合、既設ドア本体は、框部に対し面材部が室内側から見て凹部となるように形成されており、パネル覆装工程の前に、凹部に、断熱遮音パネルを嵌合設置する断熱遮音工程を、更に備えていることが好ましい。
この構成によれば、既設ドア本体を、新しいドア本体に交換することなく、断熱性、遮音性に優れたドアに改修することができる。なお、断熱遮音パネルとしては、ペーパーハニカムパネルのほか、グラスウール等の繊維系断熱材、発泡ゴムや発泡ポリスチレン等の発泡プラスチック系断熱材を主材とし、これに遮音板を組み合わせたものであることが好ましい。また、断熱遮音パネルは、両面粘着テープを用いて、面材部に粘着固定することが好ましい。
本発明の気密パッキンは、上記した既設ドアの改修方法に用いられる気密パッキンであって、既設ドア枠接触するエアータイト部と、エアータイト部を支持すると共に、化粧パネルを挟んで框部にビス止めされる取付け片部と、を備え、エアータイト部を軟質樹脂とし取付け片部を硬質樹脂とする複合成型品で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、軟質樹脂で構成されたエアータイト部と、硬質樹脂で構成された取付け片部と、が複合成型(いわゆる2色成型)で形成されているため、低コストで気密性および取付け性の良好なものとすることができる。
この場合、エアータイト部は、既設ドア枠に直接接触する略断面円形の接触部と、基端部において、化粧パネルの端面に当接すると共に取付け片部に連設し、框部から直角に延びる支持片部と、先端部で接触部を支持すると共に基端部で支持片部に連設し、既設ドア本体の閉塞方向に湾曲する湾曲片部と、を有していることが好ましい。
この構成によれば、接触部と湾曲片部とにより気密性を維持しつつ、湾曲片部と支持片部とにより、既設ドア本体に対する開閉時の負荷を軽減することができる。特に、湾曲片部は、既設ドア本体の閉塞方向に湾曲しているため、ドアクローザーによる閉塞力を軽減することができる。
また、エアータイト部から延び、取付け部を覆う覆装片部を、更に備え、覆装片部は、軟質樹脂で構成され且つエアータイト部と一体に成形されていることが好ましい。
この構成によれば、覆装片部により、取付け片部に設けた固定用のビス等を隠蔽することができるため、気密パッキン廻りの意匠性を向上させることができる。
以上のように、本発明の既設ドアの改修方法は、簡単な気密パッキンの取り付け方法によって、既設ドアの改修作業の作業性を向上し、気密性、断熱性および遮音性に優れたドアを提供することができる。
また、本発明の気密パッキンは、特に既設ドアの改修に適し、低コストで気密性および取付け性の良好なものとすることができる。
本発明の実施形態に係る既設ドアを改修した玄関ドアの室内側正面図である。 改修後のドア本体を模式的に表した横断面図である。 改修後のドア本体を模式的に表した縦断面図である。 改修後のドア本体における気密パッキン廻りの拡大横断面図である。 気密パッキンの拡大断面図である。 気密パッキンの斜視図である。 既設ドア本体の改修における断熱遮音パネル取付け時の室内側正面図(a)および化粧パネル取付け時の室内側正面図(b)である。 既設ドア本体の改修における気密パッキン取付け時の室内側正面図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態に係る既設ドア(既設玄関ドア)の改修方法および改修により得られる玄関ドア1について説明する。この既設玄関ドア1は、共同住宅の玄関に設置される鉄製の単板のドアであり、その改修方法は、気密性を有する断熱遮音ドアに改修するものである。
図1ないし図4は改修後の玄関ドア1を表しており、これらの図に示すように、玄関ドア1は、鉄製のドア本体20と、丁番(図示省略)を介してドア本体20が開閉自在に取り付けられたドア枠30とにより構成されている。ドア枠30は、玄関側の外壁に形成された開口部に組み込まれ、ドア本体20と同様に鉄製のもので構成されている。ドア本体20は、鉄板(鋼板)をプレス成型したいわゆるプレスドアで構成されており、ドア本体20には、断熱遮音パネル70、化粧パネル80、気密パッキン40および郵便受60の他、ドア錠50、ドアガード51、ドアスコープ52、ドアクローザー53等のドア金具が取り付けられている。
実施形態の玄関ドア1では、ドア本体20(プレスドア)およびドア枠30は既設のものを用い、ドア金具(丁番を含む)も、損傷していない限り既設のものを付け替えて用いるようにしている(なお、本実施形態では、ドアスコープ52および郵便受60を新設としている)。すなわち、既設のドア本体20(およびドア枠30)からドア金具等を外し、これに、断熱遮音パネル70、化粧パネル80、気密パッキン40および郵便受60を取り付け、更に取り外しておいたドア金具を取り付けるようにしている。
ドア本体20は、上下に補強用ボス部(図示省略)を形成した面材部21と、面材部21の周囲を四周に亘って折り込んで形成した框部22とから成り、框部22に対し面材部21が、室内側から見て凹となるような凹部23を構成している。框部22は、所定の幅を有して中空形状に形成され、この框部22の室内側に、化粧パネル80、気密パッキン40およびドア金具が取り付けられるようになっている。框部22は、上框部22a、下框部22b、吊元側縦框部22cおよび戸先側縦框部22dから成り、ドア金具のうちドアクローザー53は上框部22aに、ドア錠50およびドアガード51は戸先側縦框部22dにそれぞれ取り付けられている。なお、請求項に言う「室内側周縁部」は、この框部22により構成されている。
ドア枠30は、略断面逆L字型、かつ中空形状に形成され、室外側にドア本体20の厚み分の段部31を有している。玄関ドア1は閉塞時、この段部31に、ドア本体20が室外側から係合するようになっている。
断熱遮音パネル70は、ペーパーハニカム材の両面に亜鉛鉄板をそれぞれ貼着して構成され、所望の断熱性と遮音性を有している。この場合、断熱遮音パネル70は、上記の凹部23の大きさにカットされ、図示では省略したが両面粘着テープを介して、凹部23に嵌合するようにして面材部21に貼着されている。
化粧パネル80は、アルミ複合板で構成され、框部22の外側輪郭形状より僅かに小さくカットされている。そして、化粧パネル80は、断熱遮音パネル70を覆うように框部22の室内側にビス止めされるようになっている。なお、搬入時の化粧パネル80には、その表面に保護フィルム(図示省略)が貼着され、保護フィルムは施工後、引き剥がされる。
新設の郵便受60は、ドア本体20の下部中央に組み込まれており、室内側に設けられる受箱本体61および差込ガイド62と、室外側に設けられる郵便投入口蓋63とで構成されている。既存のドア本体20では、面材部21に横長に形成した開口を郵便差込口としていたが、新設の郵便受60では、差込ガイド62付の受箱本体61および郵便投入口蓋63を設けるようにしている。
気密パッキン40は、難燃性樹脂で構成され、ドア本体20を閉塞したときにドア枠30に密接するように、框部22の室内側周縁部に四周に亘って設けられている。すなわち気密パッキン40は、上部パッキン41と、下部パッキン42と、左右一対の側部パッキン43とで構成され、これらのうち戸先側の側部パッキン43は、ドア錠50およびドアガード51の部分を除いて断続的に設けられている。そして、気密パッキン40のコーナー部分Cは、上部パッキン41、下部パッキン42および一対の側部パッキン43を、相互に45°の角度で突き合わせるようになっている。
図5は、気密パッキン40の断面形状を表している。気密パッキン40は、軟質樹脂からなりドア枠30に接触するエアータイト部401と、硬質樹脂からなりドア本体20の室内側周縁部に固定される取付け片部402と、軟質樹脂からなり、エアータイト部401から伸びて取付け片部402を覆う覆装片部403とで構成されている。すなわち軟質樹脂と硬質樹脂のいわゆる2色成型(複合成型)により形成されている。取付け片部402は、化粧パネル80の縁端を挟みこんで框部22にビス止め固定される部分であり、長手方向には、所定のピッチでビス打ち用の横長穴や丸孔を形成しておいてもよいが、実施形態のものは仮止めされるため、現場合わせで框部22への下穴と共に丸孔を形成するようにしている。
エアータイト部401は、ドア枠30に直接接触する略断面円形の接触部401aと、室内側周縁部に当接すると共に取付け片部402に連接され、室内側周縁部から直角に延びる支持片部401bと、接触部401aを支持すると共に支持片部401bに連接し、ドア本体20の閉塞方向に湾曲した湾曲片部401cとで構成されている。湾曲片部401cと覆装片部403とは、略山形形状を為して連続しており、湾曲片部401cと覆装片部403との境界部分から支持片部401bが延在している。この場合、湾曲片部401cは、ドア本体20の閉塞方向に湾曲し、ドアクローザー53への負荷が軽減されるように設計されている。また、ドア枠30に接触部401aが接触したときに、湾曲片部401cのみならず支持片部401bも変形し、ドア枠30への密接性を向上できるようになっている。
覆装片部403の先端は、自由状態で気密パッキン40が取り付けられた化粧パネル80に接触するようになっており、取付け片部402およびこれに取り付けたビスV(タッピングビス)を、内側に隠蔽する(図5(a)参照)。また、取付け片部402にビス打ちを行う時には、これを捲り上げることにより取付け片部402が露出し、ビス打ちに支障が生じないようになっている(図5(b)参照)。一方、平板状の支持片部401bに対しこれに直角に設けた平板状の取付け片部402は、支持片部401bの基端から化粧パネル80の厚み分の寸法を隔てた位置に延在しており、気密パッキン40を化粧パネル80に取り付けた状態において、支持片部401bの基端部が化粧パネル80の端面および框部22の表面に接触する。この支持片部401bの基端部と、接触部401aとにより、室内外の気密性が維持される。
なお、実施形態の気密パッキン40においては、図5(a)に示す寸法において、a=8.0mm、b=15.0mm、c=7.0mm、d=2.7mmにしている。
以下、本発明に係る既設ドアの改修方法について、詳細に説明する。なお、本実施形態の既設ドアは、ドア本体20に、ドア錠50、ドアガード51、ドアスコープ52、ドアクローザー53および郵便受60が取り付けられた、玄関ドア1である。
先ず、丁番の開き具合等の既設のドア枠30に対するドア本体20の建付け調整を行う。建付け調整の後、ドア枠30およびドア本体20の各部の採寸を行い、これを型紙に落として、断熱遮音パネル70および化粧パネル80の発注資料を作成する。この資料に基づく発注により、工場にて所定の寸法の断熱遮音パネル70および化粧パネル80が作成され、且つ上部パッキン41、下部パッキン42および左右一対の側部パッキン43から成る気密パッキン40が用意される。なお、これらパッキン41,42,43は、最終的に現場合わせと成るため、現場合わせを要する部分(最終的に吊元側で合わせる)は、長めにカットしておく(図8参照)。
現場では、先ずドア本体20から、ドア錠50、ドアガード51、ドアスコープ52、ドアクローザー53を取り外す。次に、図7(a)に示すように、ドア錠50、ドアガード51、ドアクローザー53の取り付け位置を、框部22の室内側周縁部に、墨出マークMaによってマーキングする(墨出しを行う)。更に、図7(a)に示すように、室内側からみて框部22の外側輪郭形状より僅かに内側に、化粧パネル80を取り付けるための墨出マークMbを記す。
続いて、ドア本体20に設けられている既存の郵便受金具を外す。次に、断熱遮音パネル70を取り付けるための両面粘着テープ(図示省略)を、ドア本体20の面材部21に分散するように貼着する。両面粘着テープを貼着したら、図7(a)に示すように、断熱遮音パネル70をドア本体20の凹部23に嵌合するように設置する。すなわち、断熱遮音パネル70を両面粘着テープに貼着する。この貼着は、断熱遮音パネル70に形成した郵便受60用の横長開口64を、ドア本体20の開口に位置合わせしながら行う。
更に、図7(b)に示すように、框部22より僅かに小さく加工した化粧パネル80を、上記の墨出マークMbに位置合わせしながら、複数のクランプ等によりこれをドア本体20に仮固定する。そして、断熱遮音パネル70を覆うように設けたこの化粧パネル80を、下穴を穿孔した框部22にビス止めする。この場合も、化粧パネル80の下部には横長開口64が形成されているため、この横長開口64を、ドア本体20の開口に位置合わせする。
続いて、ドア金具の取り付けに入る。まず、ドア本体20の室外側ドアスコープ孔をガイドにして、ドリル等で断熱遮音パネル70および化粧パネル80を穿孔し、ドアスコープ孔を室内側に貫通させ、ドアスコープ52を取り付ける。更に、框部22の周縁部に、化粧パネル80越しに、墨出マークMaの延長上にマーキングを行い、この墨出マークを参考にして、化粧パネル80を穿孔し、ドア錠50、ドアガード51、ドアクローザー53をそれぞれ取り付ける。
また、図2および3に示すように、横長開口64に位置合わせをして、化粧パネル80、断熱遮音パネル70およびドア本体20を両側から挟むように、室外側から差込ガイド62、室内側から郵便投入口蓋63をそれぞれビス止めする。更に、差込ガイド62に受箱本体61を引掛け、受箱本体61の下部を、断熱遮音パネル70および化粧パネル80にビスで固定する。なお、ドア錠50、ドアガード51、ドアスコープ52、ドアクローザー53、郵便投入口蓋63、差込ガイド62および受箱本体61は、気密パッキン40の設置後に取り付けてもよい。
そして、図8に示すように、最後に気密パッキン40を取り付ける。先ず、上部パッキン41、下部パッキン42および左右一対の側部パッキン43について、それぞれの取付け片部402の裏面に、両面粘着テープTを貼付する(図6参照)。これと相前後して化粧パネル80の保護フィルムを部分的に剥がし、化粧パネル80に、各パッキン41,42,43の取付け片部402の端部位置を墨出マークMcによってマーキングする(墨出しを行う)。そして、両面粘着テープTの剥離テープを一方の端から剥がしながら、先ず分割されている戸先側の側部パッキン43を化粧パネル80に仮止め(仮固定)する。また、側部パッキン43の仮止め(他の各パッキン41,42,43も同様)では、墨出マークMcに、取付け片部402の端面が合致するように、修正(引き剥がしを含む)しながら作業を進める。
次に、上部パッキン41の仮止めに移行するが、上部パッキン41は、両端部が45°カットされているものの、最終的に現場合わせとすべく長めにカットされている。そこで、先ず戸先側端から吊元側端まで寸法を計測する(この場合は、ドア枠30の寸法)。ここで、上部パッキン41の吊元側端を幾分長めに45°カット(ハサミ等を用いる)し、さらに上部パッキン41を取付け位置にあてがって最終的に位置合わせし、45°カットする。以降は、上記の側部パッキン43と同様に、上部パッキン41を上記の化粧パネル80に修正を行いながら貼着する。同様に、続く、下部パッキン42および吊元側の側部パッキン43を化粧パネル80に修正を行いながら貼着する。なお、上部パッキン41、下部パッキン42および吊元側の側部パッキン43は、戸先側の端部のみ45°カットされているものを用い、現場で吊元側を45°カットするようにしてもよい。
このようにして、コーナー部分Cは上部パッキン41、下部パッキン42および一対の側部パッキン43を、相互に45°の角度で突き合うように仮止めする。なお、ドア錠50およびドアガード51の設置部は、気密パッキン40を取り付けず、ドアクローザー53の設置部は、上部パッキン41にドアクローザー53の幅に合わせて切り込みを入れ、ドア本体20閉塞時の、ドアクローザー53に対する上部パッキン41の抵抗を下げるようにする。
上記の気密パッキン40仮止め工程において、図4に示すように、気密パッキン40の接触部401aは、ドア枠30に接触する程度に調節する。接触部401aをドア枠30に強く加圧させると、エアータイト部401の圧力で、ドア本体20が閉塞不能になるためである。
上記の点に鑑みて、気密パッキン40の位置を修正しながら、図5(b)に示すように取付け片部402を覆っている覆装片部403を捲り上げ、気密パッキン40を化粧パネル80を挟んでドア本体20の框部22に、ビス止めする。このビス止めにあたっては、上記したように、追加のルーズ穴を形成し、気密パッキン40が150mm〜200mmのピッチでビス止めされるようにする。
以上の気密パッキンの取り付け方法によれば、両面粘着テープを用いて、気密パッキンを既設ドア本体の室内側周縁部に仮固定し、その後の気密パッキンの位置を修正しながら本固定を行うようにしているため、気密パッキンの固定に際し、これを固定位置に支持する作業者を必要とせず、作業者一名で、既設ドア本体に気密パッキンを正確に且つ簡単に取り付けることができる。したがって、既設ドアの改修の作業性を向上させることができる。また、コーナー部分の気密性を損なうことなく、室内側の気密パッキンのコーナー部分を見栄え良く仕上げることができる。
1:玄関ドア 20:ドア本体 21:面材部 22:框部 23:凹部 30:ドア枠 31:段部 40:気密パッキン 50:ドア錠 51:ドアガード 52:ドアスコープ 53:ドアクローザー 60:郵便受 61:受箱本体 62:差込ガイド 63:郵便投入口蓋 64:横長開口 70:断熱遮音パネル 80:化粧パネル 401:エアータイト部 401a:接触部 401b:支持片部 401c:湾曲部 402:取付け片部 403:覆装片部 C:コーナー部分 I:室内 O:室外 T:両面粘着テープ V:タッピングビス Ma,Mb,Mc:墨出マーク

Claims (8)

  1. 既設ドア本体の周縁部に設けられた框部の室内側に、既設ドア枠に密接する気密パッキンを四周に亘って取り付ける既設ドアの改修方法であって、
    前記框部の外側輪郭形状より僅かに小さい化粧パネルを、前記框部の室内側に取り付けるパネル覆装工程と、
    両面粘着テープを用い、前記化粧パネルの周縁部に前記気密パッキンを仮止めするパッキン仮止め工程と、
    前記気密パッキンを、前記化粧パネルを挟んで前記框部にビス止めする本固定工程と、を備えたことを特徴とする既設ドアの改修方法。
  2. 前記パッキン仮止め工程では、
    前記両面粘着テープを前記気密パッキンに貼着し、この状態で前記気密パッキンを前記化粧パネルの周縁部に貼着することを特徴とする請求項1に記載の既設ドアの改修方法。
  3. 前記パッキン仮止め工程では、
    前記気密パッキンを、その一部を前記化粧パネルの端面に突き当てた状態で、前記化粧パネルの周縁部に貼着することを特徴とする請求項1または2に記載の既設ドアの改修方法。
  4. 前記気密パッキンは、前記既設ドア枠の上枠に密接する上部パッキンと、前記既設ドア枠の下枠に密接する下部パッキンと、前記既設ドア枠の両側枠に密接する一対の側部パッキンと、から成り、
    前記気密パッキンのコーナー部分は、前記上部パッキン、前記下部パッキンおよび前記一対の側部パッキンを、相互に45°の角度で突き合わせて構成されていること特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の既設ドアの改修方法。
  5. 前記既設ドア本体は、前記框部に対し面材部が室内側から見て凹部となるように形成されており、
    前記パネル覆装工程の前に、
    前記凹部に、断熱遮音パネルを嵌合設置する断熱遮音工程を、更に備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の既設ドアの改修方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の既設ドアの改修方法に用いられる気密パッキンであって、
    前記既設ドア枠接触するエアータイト部と、
    前記エアータイト部を支持すると共に、前記化粧パネルを挟んで前記框部にビス止めされる取付け片部と、を備え、
    前記エアータイト部を軟質樹脂とし前記取付け片部を硬質樹脂とする複合成型品で構成されていることを特徴とする気密パッキン。
  7. 前記エアータイト部は、
    前記既設ドア枠に直接接触する略断面円形の接触部と、
    基端部において、前記化粧パネルの端面に当接すると共に前記取付け片部に連設し、前記框部から直角に延びる支持片部と、
    先端部で前記接触部を支持すると共に基端部で前記支持片部に連設し、前記既設ドア本体の閉塞方向に湾曲する湾曲片部と、を有していることを特徴とする請求項6に記載の気密パッキン。
  8. 前記エアータイト部から延び、前記取付け部を覆う覆装片部を、更に備え、
    前記覆装片部は、軟質樹脂で構成され且つ前記エアータイト部と一体に成形されていることを特徴とする請求項6または7に記載の気密パッキン。
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