JP5486960B2 - 既設鋼製ドアの後付気密装置 - Google Patents

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Description

本発明は、既設鋼製ドアにおける既設ドア枠と既設プレスドア間を後付的に気密に封止した既設鋼製ドアの後付気密装置に関する。
昭和50年代までの集合住宅等の建造物には、旧日本住宅公団の規格に従った鋼製ドアが用いられ、該鋼製ドアは、鋼製のドア枠と、該鋼製のドア枠に開閉自在にヒンジによって吊支持した鋼製のプレスドアを備えたものとされ、このとき既設ドア枠は、これに形成した前後方向中間位置で室外側の見付面をなし、既設プレスドアが対接する戸当面に点状の戸当ゴムを配置したものとし、既設ドアは、例えば1.6mmの鋼板にプレスを施して外周に室内側に突出するようにドア框を曲げ加工したプレスドアとし、その戸当側のドア框、即ち縦框を上記ゴムクッションで受け止めて、該ドア閉鎖時の消音を可能としたものとしてある。
このように形成された鋼製ドアは、ドア枠とプレスドアとの間が封止されないため、気密性が極めて低いという問題点があり、このため、例えば、下記特許文献1の如きドア改装が提案されており、これによれば、既設のプレスドアを除去して残存した既設ドア枠に、新設のフラッシュドアをヒンジによって吊支持し、その室外側外周に設置した気密材を既設ドア枠の戸当面に対接自在として、既設ドア枠と新設のフラッシュドアとの間を気密に封止するようにしたものとされる。
特開2005−307696号公報
この場合、昭和50年代まで多用された鋼製ドアの上記気密性の問題を解消することができるが、既設のプレスドアに代えて新設のフラッシュドアを用いて、既設鋼製ドアを改装するから、既設プレスドアの除去、新設のフラッシュドアの吊支持等の作業が必要であり、新設のフラッシュドアのコストを加えると、比較的高価格のものとなる傾向を招き易い。また、例えば、集合住宅の区分所有の場合は共用スペースの改装として扱われるために、その改装は管理組合が一括して行う場合以外に、個々の居住者が単独で改装を行うことはできないが、修繕費の用途は、防水、塗装、排水管清掃を始めとして多種多様のものに亘るから、各戸毎の改装となるこの種ドア改装が後回しとされることも多く、従って、この種の鋼製ドアが付された建造物にあって、既設鋼製ドアに気密性の問題が残されていても、現実には放置されて不便を強いられることも多い。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、その解決課題とするところは、既設鋼製ドアを可及的にそのまま現状維持した状態で、簡易な現場作業により既設鋼製ドアの気密性を有効且つ確実にして可及的安価に確保し得るようにした既設鋼製ドアの後付気密装置を提供するにある。
上記課題に沿って本発明は、既設プレスドアの室内側見付面の外周端部近傍に縦横各一対の帯材を囲繞状に後付設置し、該帯材から外周端部方向に気密材を突出配置して、該気密材の封止によって気密性を確保するとともに上記帯材の後付設置を、既設プレスドアの室内側見付面の面内における内外方向に位置調整を自在として、該位置調整に伴って帯材に配置した気密材の突出方向先端の位置を調整し、該先端を、既設ドア枠における戸当面と既設プレスドアの室内側見付面との間に介設するように配置して、上記既設ドア枠と既設プレスドアの高度な気密性を備えたものとするともに既設プレスドアの開閉に際して気密材がこれらの一方に接触してその摩擦抵抗によって該開閉を重くしたり、気密材の耐久性を損なったりすることなく、可及的安価な工事で良好な外観を確保しつつ、従前の気密性を備えない既設鋼製ドアと同程度に軽量な開閉を長期に亘って安定してなし得るようにしたものであって、即ち、請求項1に記載の発明を、既設ドア枠と既設プレスドア間を後付的に気密に封止した、これら既設ドア枠と既設プレスドアとを備えた既設鋼製ドアの後付気密装置であって、上記既設プレスドアにおける室内側見付面の外周端部近傍に囲繞状に後付設置した縦横各一対の帯材と、該縦横各一対の帯材にそれぞれ上記室内側見付面の外周端部側に向けて張出し状に突出配置した気密材を備えるとともに上記縦横各一対の帯材の後付設置を室内側見付面の内外方向位置調整自在に行うことによって上記気密材の突出方向先端を上記既設ドア枠における戸当面と既設プレスドアの室内側見付面間に配置してなることを特徴とする既設鋼製ドアの後付気密装置としたものである。
請求項2に記載の発明は、上記に加えて、上記帯材の後付設置を、既設プレスドアの室内側見付面に対するネジ止めによって可及的簡易に行うとともに該帯材の上記位置調整を簡易且つ確実になし得るようにして、上記気密材の突出方向先端の位置出しとこれによる気密性の確保を確実になし得るものとするように、これを、上記縦横各一対の帯材の後付設置を、上記室内側見付面に対する帯材長手方向複数個所のネジ止めによって行うとともに該ネジ止めを、帯材に透設した幅方向の各長孔を介して行うことによって上記室内側見付面の内外方向位置調整を自在としてなることを特徴とする請求項1に記載の既設鋼製ドアの後付気密装置としたものである。
請求項3に記載の発明は、同じく上記に加えて、上記帯材を可及的に良好な外観のものとするとともに気密材を安定且つ確実に保持する一方、気密材を同じく良好な外観のものとするとともに気密性を高度に確保するものとするように、これを、上記縦横各一対の帯材を、ネジ止め用の基板と、該基板の幅方向片側一方に配置した裏面開口の単一又は複数の気密材受条を有するアルミ又は合成樹脂の押出材によって形成し且つ上記気密材を上記気密材受条に嵌合した単一又は複数の嵌合突条と、該嵌合突条から既設プレスドアの室内側見付面に沿うように延設した中空又はフィン状の気密条を有する合成ゴム押出材によって形成してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の既設鋼製ドアの後付気密装置としたものである。
請求項4に記載の発明は、同じく上記に加えて、同様に上記帯材を可及的に良好な外観のものとするとともに気密材を安定且つ確実に保持する一方、気密材を同じく良好な外観のものとしてその気密性を高度に確保した上、例えば、囲繞状に後付設置した帯材の内側に室内側見付面の一部を囲繞状とするように帯状に被覆したり、ボックス状の郵便受を除いて室内側見付面の全部を内装するように面状に被覆したりする如くに、囲繞帯材の内側の面内にパネルを装着することが可能であるところ、このような現場において該パネルの端部が露出して外観を損なったりすることなく、帯材との外観よく良好な納まりを確保したパネル装着を追加的になし得るものとするように、これを、上記縦横各一対の帯材を、ネジ止め用の基板と、該基板の幅方向片側一方に配置した裏面開口の単一又は複数の気密材受条と、上記基板の幅方向片側他方に配置した既設プレスドアの室内側見付面の一部乃至全部を覆うパネルの端部受入溝条又は該パネルの端部被覆突条を有するアルミ又は合成樹脂の押出材によって形成し且つ上記気密材を上記気密材受条に嵌合した単一又は複数の嵌合突条と、該嵌合突条から既設プレスドアの室内側見付面に沿うように延設した中空又はフィン状の気密条を有する合成ゴム押出材によって形成してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の既設鋼製ドアの後付気密装置としたものである。
請求項5に記載の発明は、同じく上記に加えて、上記帯材をネジ止めするに際して、ネジが露出するのを防止して、更に良好な外観を確保したものとするように、これを、上記縦横各一対の帯材におけるネジ止め用の基板を凹溝条の底面をなすように配置し且つ該凹溝条を閉塞部材によって閉塞してなることを特徴とする請求項3又は4に記載の既設鋼製ドアの後付気密装置としたものである。
請求項6に記載の発明は、同じく上記に加えて、帯材及び気密材を各単一の断面形状のものに共通化することによって、部材数を可及的に減少しながら、低コストにして確実に既設鋼製ドアの気密性確保をなし得るものとするように、これを、上記縦横各一対の帯材及び気密材を、それぞれ同一断面形状として形成してなることを特徴とする請求項3、4又は5に記載の既設鋼製ドアの後付気密装置としたものである。
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として、上記課題解決の手段としたものである。
本発明は以上のとおりに構成したから、請求項1に記載の発明は、既設プレスドアの室内側見付面の外周端部近傍に縦横各一対の帯材を囲繞状に後付設置し、該帯材から外周端部方向に気密材を突出配置して、該気密材の封止によって気密性を確保するとともに上記帯材の後付設置を、既設プレスドアの室内側見付面の面内における内外方向に位置調整を自在として、該位置調整に伴って帯材に配置した気密材の突出方向先端の位置を調整し、該先端を、既設ドア枠における戸当面と既設プレスドアの室内側見付面との間に介設するように配置して、上記既設ドア枠と既設プレスドアの高度な密封性を備えたものとするともに既設プレスドアの開閉に際して気密材がこれらの一方に接触してその摩擦抵抗によって該開閉を重くしたり、気密材の耐久性を損なったりすることなく、可及的安価な工事で良好な外観を確保しつつ、従前の気密性を備えない既設鋼製ドアと同程度に軽量な開閉を長期に亘って安定してなし得るようにすることによって、既設鋼製ドアを可及的にそのまま現状維持した状態で、簡易な現場作業により既設鋼製ドアの気密性を有効且つ確実にして可及的安価に確保し得るようにした既設鋼製ドアの後付気密装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、上記に加えて、上記帯材の後付設置を、既設プレスドアの室内側見付面に対するネジ止めによって可及的簡易に行うとともに該帯材の上記位置調整を簡易且つ確実になし得るようにして、上記気密材の突出方向先端の位置出しとこれによる気密性の確保を確実になし得るものとすることができる。
請求項3に記載の発明は、同じく上記に加えて、上記帯材を可及的に良好な外観のものとするとともに気密材を安定且つ確実に保持する一方、気密材を同じく良好な外観のものとするとともに気密性を高度に確保するものとすることができる。
請求項4に記載の発明は、同じく上記に加えて、同様に上記帯材を可及的に良好な外観のものとするとともに気密材を安定且つ確実に保持する一方、気密材を同じく良好な外観のものとしてその気密性を高度に確保した上、例えば、囲繞状に後付設置した帯材の内側に室内側見付面の一部を囲繞状とするように帯状に被覆したり、ボックス状の郵便受を除いて室内側見付面の全部を内装するように面状に被覆したりする如くに、囲繞帯材の内側の面内にパネルを装着するに際して、該パネルの端部が露出して外観を損なったりすることなく、帯材との外観よく良好な納まりを確保したパネル装着を追加的になし得るものとすることができる。
請求項5に記載の発明は、同じく上記に加えて、上記帯材をネジ止めするに際して、ネジが露出するのを防止して、更に良好な外観を確保したものとすることができる。
請求項6に記載の発明は、同じく上記に加えて、帯材及び気密材を各単一の断面形状のものに共通化することによって、部材数を可及的に減少しながら、低コストにして確実に既設鋼製ドアの気密性確保をなし得るものとすることができる。
既設鋼製ドアの正面図である。 既設鋼製ドアの縦断面図である。 既設鋼製ドアの横断面図である。 図2の部分拡大図である。 他の例に係る既設鋼製ドアの縦断面図である。 図5の既設鋼製ドアの横断面図である。 図5の部分拡大図である。 他の例に係る既設鋼製ドアの部分拡大横断面図である。 同じく他の例に係る既設鋼製ドアの部分拡大横断面図である。
以下本発明を更に具体的に説明すれば、図1乃至図4において、Aは既設鋼製ドアであって、該既設鋼製ドアAは、旧日本住宅公団の鋼製ドアの規格に基づいて製造され、集合住宅に用いられたものとしてあり、該既設鋼製ドアAは、既設ドア枠1に既設プレスドア2をヒンジ14によって開閉自在に吊支持したものとしてあるところ、該既設ドア枠1は、1.6mmの鋼板をプレス加工し、室内外中間位置の戸当面11を介して室内側見込面と室外側見込面を配置した断面S字状をなすようにして、縦長矩形のドア開口を区画したものとしてある。既設プレスドア2は、同じく1.6mmの鋼板をプレス加工し、上下左右に10cm程度の幅の室内側に框21を突出配置するとともに面内に単一乃至上下2段の補強リブ22を室外側に突出配置したものとする一方、上下中間位置に室外側に開口する郵便受口23を配置し、室内側にボックス状の郵便受けを固定したものとしてある。
該既設鋼製ドアAは、既設ドア枠1と既設プレスドア2間を後付的に気密に封止した後付気密装置を備えたものとしてあり、該気密装置は、上記既設プレスドア2における室内側見付面の外周端部近傍に囲繞状に後付設置した縦横各一対の帯材3と、該縦横各一対の帯材3にそれぞれ上記室内側見付面の外周端部側に向けて張出し状に突出配置した気密材4を備えるとともに上記縦横各一対の帯材3の後付設置を室内側見付面の内外方向位置調整自在に行うことによって上記気密材4の突出方向先端を上記既設ドア枠1における戸当面11と既設プレスドア2の室内側見付面間に配置したものとしてあり、本例にあって、上記縦横各一対の帯材3の後付設置は、これを、上記室内側見付面に対する帯材長手方向複数個所のネジ5止めによって行うとともに該ネジ5止めを、帯材3に透設した幅方向の各長孔32を介して行うことによって上記室内側見付面の内外方向位置調整を自在としたものとしてある。
即ち、既設鋼製ドアAは、可及的に既存のものを現状維持した状態で、簡易な現場作業を施すことによって、既設ドア枠1の戸当面11と既設プレスドア2の室内側見付面の間に位置するように同一面に気密材4を配置して、気密性を高度に確保したものとしてある。
上記縦横各一対の帯材3及び気密材4は、本例にあって、これらを、それぞれ同一断面形状として形成してあり、本例の帯材3は、これを、ネジ5止め用の基板31と、該基板31の幅方向片側一方に配置した裏面開口の単一又は複数の気密材受条33を有するアルミ又は合成樹脂の押出材、本例にあってはアルミ押出材によって形成してあり、また、本例の気密材4は、これを、上記気密材受条33に嵌合した単一又は複数の嵌合突条41と、該嵌合突条41から既設プレスドア2の室内側見付面に沿うように延設した中空又はフィン状、本例にあっては中空状の気密条42を有する合成ゴム押出材によって形成したものとしてある。
即ち、本例の帯材3は、数cm幅、例えば3乃至4cm幅のプレート状にして、長さを既設プレスドア2の縦又は横寸法よりやや短尺とするように長手方向両端部を直交切断し、各一対の縦の帯材3及び横の帯材3間でそれぞれ同長としたものとしてあり、本例にあって該帯材3は、表面を平坦面とするとともに裏面に数条、本例にあっては4条のリブ34を突出配置し、既設プレスドア2における室内側見付面の面内側2条のリブ34によって上記ネジ5止め用の基板31を表面側に浮かし状に支持し、また、その外周側2条のリブ34によって、上記気密材受条33を、複数、例えば2条配置したものとしてある。
上記ネジ5止め用の基板31には、例えば1cm程度以下の長さ、本例にあっては7〜8mm程度の長さの長孔32を、帯材3の幅方向、換言すれば帯材直交方向に向けて透設してあり、本例にあって該長孔32は、帯材3の長手方向に所定間隔、例えば30cm程度の間隔(ピッチ)で透設した長手方向所定間隔複数のものとしてあり、既設プレスドア2の室内側見付面への該基板31のネジ5止めに際して、該長孔32の長さ範囲において各帯材3を幅方向にそれぞれ移動可能として、その既設プレスドア2の室内側見付面における外周方向に対する後付設置の位置調整をなし得るようにしてある。
また、上記外周側2条のリブ34は、上記基板31の浮かし支持用のリブ34の突出長さより僅かに短寸化して、これら外周側2条のリブ34によって、既設プレスドア2の室内側見付面との間で気密材4を挟持するようにしてある。
従って、帯材3は、例えば1〜2cmの幅を有して面内側2条のリブ34によって表面浮かし状に配置し且つ長手方向所定間隔に幅方向に向けた長孔32を透設したネジ5止め用の基板31と、該基板31の幅方向片側一方に連続するように、外周側2条のリブ34によって裏面側に開口配置した細幅の溝条による2条の気密材受条33を並列配置したものとしてある。
本例の気密材4は、その上記中空状の気密条42、本例にあって裏面を平坦面とし上記帯材3のリブ34に合せた表面側突出高さを有して先細り状とするように幅方向に傾斜して幅方向先端、即ち傾斜方向先端を鋭角状の三角形状をなすようにした中空の気密条42と、該気密条42の幅方向片側に上記平坦面と面一をなすように延設した突条設置用の延設板と、該延設板に、上記帯材3の2条の気密材受条33に合せてこれに嵌合する細幅2条の嵌合突条41を、中間に帯材3のリブ34を受入可能な受溝を介して突出配置したものとしてある。
該気密材4は、例えば工場出荷時に、その細幅2条の嵌合突条41を、帯材3における2条の気密材受条33、即ち、細幅溝条に嵌合して上記帯材3の幅方向片側一方に並列して一体化したものとしてあり、このように一体化することによって気密用のバー部材としたものを現場に搬入して、既設プレスドア2を既設ドア枠1に吊支持した状態、即ち、既設鋼製ドアAをそのままの状態として、該既設プレスドア2の室内側見付面の外周端部近傍、即ち、該既設プレスドア2における上記室内側に突出配置した各框21の外周側位置に各帯材3を、その気密材4を外周側、即ち既設ドア枠1側に向けるように配置して、それぞれネジ5止めを行うことによって、該室内側見付面に、例えば縦横一方の小口を他方の長手方向端部に突合せるようにして、その外周端部近傍を囲繞するように、その後付設置を行うものとしてある。
該ネジ5止めは、帯材3の長孔32からそれぞれネジ5を既設プレスドア2の各框21に向けて螺入することによって行うものとしてあり、このとき、上記帯材3の長孔32からのネジ5の仮締め状態で、各帯材3を該室内側見付面の外周側乃至面内側に移動したり、傾斜角度を付したりして、室内側見付面における帯材3の位置調整を行うことによって、該帯材3の幅方向片側一方、即ち、各框21の外周側に配置した気密材4の位置を調整し、該気密材4の先端を、それぞれ既設ドア枠1の戸当面11に対接する位置に配置した上、ネジ5の本締めを行うようにしてあり、これによって、帯材3を、既設プレスドア2の室内側見付面の外周側端部近傍に後付設置しながら、気密材4を既設プレスドア2と既設ドア枠1の対向面に介装するようにして、既設ドア枠1と既設プレスドア2の間を同一面で密封するように有効且つ適切に封止し、既設鋼製ドアAの高度な気密性を確保し得るようにするとともに該帯材3の後付設置に際しては、既設プレスドア2における室内側見付面の外周端部近傍に大体の見当をつけて帯材3を宛がってネジ5止めを行って、その位置調整を行えばよいから、帯材3の後付設置に際して厳格な位置出しを行うような煩雑な作業なく、上記高度な気密性を簡易に確保することができる。
従って、本例の既設鋼製ドアAの気密性確保は、既設鋼製ドアAを可及的にそのまま現状維持した状態で、簡易な現場作業により有効且つ確実にして可及的安価に行うことができ、必要に応じて塗装、錠の交換等を施すようにすれば、集団住宅の玄関周りの居住性を大きく向上することができる。
図5乃至図9は、他の例に係る既設鋼製ドアAの後付気密装置を示すもので、図5乃至図7にあって、上記縦横各一対の帯材3のネジ5止め用の基板31を凹溝条35の底面をなすように配置し且つ該凹溝条35を閉塞部材38によって閉塞した例を示し、図8及び図9は、それぞれ上記縦横各一対の帯材3を、ネジ5止め用の基板31と、該基板31の幅方向片側一方に配置した裏面開口の単一又は複数の気密材受条33と、上記基板31の幅方向片側他方に配置した既設鋼製ドアAの室内側見付面の一部乃至全部を覆うパネル6の端部受入溝条又は該パネル6の端部被覆突条、本例にあっては該端部被覆突条37を有するアルミ又は合成樹脂の押出材によって形成し且つ上記気密材4を上記気密材受条33に嵌合した単一又は複数の嵌合突条41と、該嵌合突条41から既設プレスドア2の室内側見付面に沿うように延設した中空又はフィン状の気密条42を有する合成ゴム押出材によって形成した例を示したものである。
即ち、図5乃至図7にあって、その帯材3は、基板31を凹溝条35の底面として既設プレスドア2の室内側見付面に面接するように凹陥した平坦面とするとともに該凹溝条35の幅方向両側にそれぞれL字突条37を配置し、その一方のL字突条36の先端を既設プレスドア2の室内側見付面に対接し、他方のL字突条36をこれより僅かに短寸化して既設プレスドア2の室内側見付面との間で気密材4を挟持するとともに該他方のL字突条36によって単一の気密材受条33を配置した、同じくアルミ押出材のプレート状に形成し、また、気密材4は、該単一の気密材受条33に合せて単一の嵌合突条41を備えた、同じく合成ゴム押出材によって形成したものとしてある。
このとき上記閉塞部材38は、上記帯材3の凹溝条35の幅と深さに合せた断面C字状の、同じくアルミ押出材によって形成したものとしてあり、該閉塞部材38による上記凹溝条35の閉塞は、帯材3の凹溝条35の底面近傍にスナップイン係止一方の、例えば係止溝を配置し、閉塞部材38の両側の脚条下端近傍にスナップイン係止他方の、例えば係止突条を配置することによって、帯材3の基板31を既設プレスドアの室内側見付面にネジ5止めした後に、該閉塞部材38を凹溝条35に嵌合するように挿入し、スナップイン係止一方の係止溝とスナップイン係止他方の係止突条を係止することによるスナップイン係止によって、その固定を行うようにしてある。
この場合、基板31をネジ止めしたネジ5のネジ頭が凹溝条35の底面に接触し、該凹溝条35の内側に位置するところ、閉塞部材38によって該凹溝条35を閉塞することによって、閉塞部材38が上記L字突条36の表面と面一となるとともにネジ頭の露出を防止するため、帯材3の固定にネジ5止めを用いながら、凹凸面やネジ頭の露出のない更に外観を良好とした既設鋼製ドアAの後付気密装置とすることができる。
図8にあって、その帯材3は、上記図1乃至図4の帯材3とその基本構成を同一とするも、ネジ5止め用の基板31を浮かし支持した最も面内側に位置するリブ34の下向き条の全部又は一部を欠除して、ネジ5止め用の基板31下面を開放することによって、該基板31を帯材3のネジ5止め用とするとともにパネル6の端部を覆う端部被覆突条37として、該端部被覆突条37によって、例えば既設プレスドア2の室内側見付面に、框21を覆うように配置したドア内装用のパネル6の、各框21に重合することによって該框21面に露出する端部を受入被覆するようにして、上記帯材3とパネル6の良好な納まりを確保するようにしてあり、また、図9にあって、その帯材3は、上記図5乃至7と、同じくその基本構成を同一とするも、基板31を底面とする凹溝条35に配置して既設プレスドア2の室内側見付面に対接する面内側に位置するL字突条36を、基板31よりやや狭い同程度の幅広とするとともにその下向き条の全部又は一部を欠除して、該L字突条36の下面を開放することによって、該L字突条36をパネル6の端部を覆う端部被覆突条37として、該端部被覆突条37によって、同様にドア内装用のパネル6の、各框21に重合して露出する端部を受入被覆するようにして、同じく帯材3とパネル6の良好な納まりを確保するようにしてある。
図5乃至図9にあっても、その既設鋼製ドアAの気密性確保は、該既設鋼製ドアAを可及的にそのまま現状維持した状態で、簡易な現場作業により有効且つ確実にして可及的安価に行うことができるとともに既設プレスドア2の室内側見付面にパネル6を設置することによって、該既設プレスドア2の室内側見付面の化粧を行うことができ、この場合に該パネル6の端部が露出することによる外観不良を解消して、帯材3との良好にして好ましい納まりを確保することができる。
図5乃至図9のその余は、上記例と変らないので、同一符号を付して重複する説明を省略する。
図示した例は以上のとおりとしたが、帯材の後付設置を、接着剤や接着テープによる接着によって固定するように行うこと、気密材の気密条をフィン状のものとすること、既設プレスドアの室内側見付面を覆うパネルを用いるとき、帯材に該パネルの端部を受入れる端部受入溝条を配置すること等を含めて、本発明の実施に当って、既設鋼製ドア、帯材、気密材、必要に応じて用いるネジ止め、長孔、基板、気密材受条、嵌合突条、気密条、パネル、端部受入溝条、端部被覆突条、閉塞部材等の各具体的形状、構造、材質、これらの関係、これらに対する付加等は、上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
A 既設鋼製ドア
1 既設ドア枠
11 戸当面
2 既設プレスドア
21 框
22 補強リブ
23 郵便受口
24 ヒンジ
3 帯材
31 基板
32 長孔
33 気密材受条
34 リブ
35 凹溝条
36 L字突条
37 端部被覆突条
38 閉塞部材
4 気密材
41 嵌合突条
42 気密条
5 ネジ
6 パネル

Claims (6)

  1. 既設ドア枠と既設プレスドア間を後付的に気密に封止した、これら既設ドア枠と既設プレスドアとを備えた既設鋼製ドアの後付気密装置であって、上記既設プレスドアにおける室内側見付面の外周端部近傍に囲繞状に後付設置した縦横各一対の帯材と、該縦横各一対の帯材にそれぞれ上記室内側見付面の外周端部側に向けて張出し状に突出配置した気密材を備えるとともに上記縦横各一対の帯材の後付設置を室内側見付面の内外方向位置調整自在に行うことによって上記気密材の突出方向先端を上記既設ドア枠における戸当面と既設プレスドアの室内側見付面間に配置してなることを特徴とする既設鋼製ドアの後付気密装置。
  2. 上記縦横各一対の帯材の後付設置を、上記室内側見付面に対する帯材長手方向複数個所のネジ止めによって行うとともに該ネジ止めを、帯材に透設した幅方向の各長孔を介して行うことによって上記室内側見付面の内外方向位置調整を自在としてなることを特徴とする請求項1に記載の既設鋼製ドアの後付気密装置。
  3. 上記縦横各一対の帯材を、ネジ止め用の基板と、該基板の幅方向片側一方に配置した裏面開口の単一又は複数の気密材受条を有するアルミ又は合成樹脂の押出材によって形成し且つ上記気密材を上記気密材受条に嵌合した単一又は複数の嵌合突条と、該嵌合突条から既設プレスドアの室内側見付面に沿うように延設した中空又はフィン状の気密条を有する合成ゴム押出材によって形成してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の既設鋼製ドアの後付気密装置。
  4. 上記縦横各一対の帯材を、ネジ止め用の基板と、該基板の幅方向片側一方に配置した裏面開口の単一又は複数の気密材受条と、上記基板の幅方向片側他方に配置した既設プレスドアの室内側見付面の一部乃至全部を覆うパネルの端部受入溝条又は該パネルの端部被覆突条を有するアルミ又は合成樹脂の押出材によって形成し且つ上記気密材を上記気密材受条に嵌合した単一又は複数の嵌合突条と、該嵌合突条から既設プレスドアの室内側見付面に沿うように延設した中空又はフィン状の気密条を有する合成ゴム押出材によって形成してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の既設鋼製ドアの後付気密装置。
  5. 上記縦横各一対の帯材におけるネジ止め用の基板を凹溝条の底面をなすように配置し且つ該凹溝条を閉塞部材によって閉塞してなることを特徴とする請求項3又は4に記載の既設鋼製ドアの後付気密装置。
  6. 上記縦横各一対の帯材及び気密材を、それぞれ同一断面形状として形成してなることを特徴とする請求項3、4又は5に記載の既設鋼製ドアの後付気密装置。
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