JP6445317B2 - カーテンウォールユニットおよびカーテンウォール - Google Patents

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本発明は、建物の外壁面を形成するカーテンウォールを構成するカーテンウォールユニットおよびカーテンウォールに関する。
従来、カーテンウォールとして、垂直方向に沿って同一平面状に交互に配置された窓ユニットおよび外装パネルを複数列備え、各列における窓ユニットおよび外装パネルが、水平方向に沿って入隅部および出隅部を形成してジグザグ状に配設されたものが知られている(特許文献1参照)。
このカーテンウォールが設置される建物の躯体の壁面は、水平方向にジグザグ状に形成されており、カーテンウォールは、この躯体のジグザグ状の壁面に対してボルト、金具等の支持金物を介して取り付けられている。
特公昭62−27220号公報
ところで、特許文献1に記載のカーテンウォールは、窓ユニットおよび外装パネルが躯体のジグザグ状の壁面に沿って設置されることでジグザグ状に配設されているため、躯体の壁面がフラット状に形成されている場合には、窓ユニットおよび外装パネルが当該フラットな壁面に沿って設置されてフラット状に配設されることとなる。従って、躯体のフラットな壁面に沿って配設されるカーテンウォールによってジグザグ状の外壁面(主にファサード面)を構成することは困難である。
本発明の目的は、建物躯体のフラットな壁面に沿って配設されてジグザグ状の外壁面を構成できるカーテンウォールユニットおよびカーテンウォールを提供することにある。
本発明のカーテンウォールユニットは、建物躯体のフラットな壁面に沿って設置されるカーテンウォールユニットであって、前記壁面に直交する方向において当該壁面から突出して配置可能な第一縦枠および第二縦枠と、前記第一縦枠および前記第二縦枠の室外上端部に取り付けられる外上枠と、前記第一縦枠および前記第二縦枠の室外下端部に取り付けられる外下枠と、前記第一縦枠および前記第二縦枠の室内上端部に取り付けられる内上枠と、前記第一縦枠および前記第二縦枠の室内下端部に取り付けられる内下枠と、前記第一縦枠および前記第二縦枠の室外端部と前記外上枠および前記外下枠とに保持される外パネルとを備え、前記第一縦枠および前記第二縦枠は、互いに異なる見込み寸法を有して構成され、前記外上枠および前記内上枠と前記外下枠および前記内下枠とには、横板部材がそれぞれ取り付けられることを特徴とする。
本発明のカーテンウォールユニットによれば、第一縦枠および第二縦枠は、互いに異なる見込み寸法を有して構成されるため、第一縦枠および第二縦枠を建物躯体のフラットな壁面に直交する方向において当該壁面から突出して配置した場合には、当該第一縦枠および第二縦枠の室外端部は互いに異なる見込み位置に配置され、当該室外端部に保持される外パネルは、水平方向において建物躯体の壁面に対して斜めに配置される。このため、当該カーテンウォールユニットを複数並設することにより、建物躯体のフラットな壁面に沿って配設されてジグザグ状の外壁面を構成するカーテンウォールを形成できる。
また、このような構成によれば、外上枠および外下枠が第一縦枠および第二縦枠の室外上端部、室外下端部に取り付けられるため、外上枠および外下枠を外パネルに沿って配置できる。これにより、第一縦枠、第二縦枠による外パネルの保持に加えて、外上枠および外下枠によっても外パネルを保持するため、一般的な保持構造を採用でき、外パネルの周縁を確実に保持できる。
加えて、このような構成によれば、外上枠および内上枠と外下枠および内下枠とは別体として横板部材が形成されるため、横板部材単体を所定形状に容易に加工できる。また、例えば、外上枠(外下枠)と横板部材とを一定幅寸法を有する押し出し形材によって一体形成したものを三角形状等の所定形状に全長カットする場合と比べ、横板部材の加工における材料の無駄を少なくできる。
本発明のカーテンウォールユニットでは、前記第一縦枠および前記第二縦枠の室外端部は、前記外パネルの室内面に対向する対向片部と、前記外パネルの室外面に対向する押縁とによってそれぞれ形成され、前記対向片部および前記押縁の外面は、前記第一縦枠および前記第二縦枠の見込み方向に直交する水平方向に対して傾斜して形成されることが好ましい。
このような構成によれば、第一縦枠および第二縦枠の対向片部および押縁の外面が、縦枠の見込み方向に直交する水平方向に対して傾斜して形成されるため、当該対向片部および押縁に対して外パネルを平行に配置することで、一般的なガスケットなどを採用でき、施工性を向上できる。
本発明のカーテンウォールユニットでは、前記第一縦枠および前記第二縦枠は、同一断面形状の押出し形材によって形成された縦枠本体をそれぞれ備え、前記第一縦枠および前記第二縦枠のいずれか一方は、前記縦枠本体から室外側に延出する延出枠体をさらに備えることが好ましい。
このような構成によれば、第一縦枠および第二縦枠のいずれか一方に延出枠体を設けることで、当該一方の縦枠を他方の縦枠よりも長い見込み寸法に簡単に設定できる。これにより、建物躯体の壁面に対する外パネルの斜め配置の向きを簡単に変更でき、山谷連続状、ノコギリ状等の様々なジグザグ状の外壁面を構成できる。
また、各縦枠本体に沿ってシール材などを装着した場合には、カーテンウォールユニットを左右方向に並設した際に各縦枠本体のシール材同士を容易に当接でき、水密性を向上できる。
本発明のカーテンウォールユニットでは、前記内上枠および前記内下枠は、同一断面形状の押出し形材によって形成されることが好ましい。
このような構成によれば、同一断面形状の押出し形材によって内上枠および内下枠が形成されるため、構成を共通化でき、内上枠および内下枠に沿ってシール材などを装着した場合には、カーテンウォールユニットを上下方向に並設した際に隣り合う内上枠および内下枠のシール材同士を容易に当接でき、水密性を向上できる。
さらに、第一縦枠および第二縦枠が、同一断面形状の押出し形材によって形成された縦枠本体をも備える場合には、各縦枠本体、内上枠および内下枠に沿って連続する位置にシール材を装着することが容易となり、カーテンウォールユニットの室内側寄りの位置に水密ラインを簡単に形成できる。
本発明のカーテンウォールユニットでは、前記外上枠および前記内上枠に取り付けられる前記横板部材よりも上方において、前記外上枠および前記内上枠間を塞ぐ塞ぎパネルが取り付けられることが好ましい。
このような構成によれば、塞ぎパネルによって外上枠および内上枠間を塞ぐことで、カーテンウォールユニットの上方から外パネルの室内側に雨水が降り込むことを防ぐことができる。なお、塞ぎパネルと外上枠および内上枠との間には、湿式のシール材等が施工されると、より効果的に雨水の降り込みを防止できる。
本発明のカーテンウォールユニットでは、前記外パネルよりも室内側に設置される内パネルを備えることが好ましい。
このような構成によれば、室外側に外パネルが配置されるとともに、室内側に内パネルが配置されるため、当該外パネルおよび内パネル間に空気層を形成して断熱性を向上できるダブルスキンカーテンウォールユニットを構成できる。
本発明のカーテンウォールユニットでは、前記外下枠および前記内下枠に取り付けられる前記横板部材と前記第一縦枠および前記第二縦枠の少なくとも一方の縦枠とには、通気口が形成されることが好ましい。
このような構成によれば、前述したダブルスキンカーテンウォールユニットにおいて、外部空間と外パネルおよび内パネル間の空間とを連通する通気口を、外下枠および前記内下枠に取り付けられる横板部材と第一縦枠および第二縦枠の少なくとも一方の縦枠とに形成することで、外パネルおよび内パネル間の空気を換気できる。例えば、外下枠および前記内下枠に取り付けられる横板部材に形成された通気口から給気でき、当該横板部材よりも高い位置にある第一縦枠および第二縦枠の少なくとも一方の縦枠に形成された通気口から排気できる。これにより、カーテンウォールユニットの内部熱を効率的に放熱できる。
本発明のカーテンウォールユニットでは、前記通気口が形成される前記第一縦枠および前記第二縦枠の少なくとも一方の縦枠は、当該一方の縦枠に形成された前記通気口に対して間隔を隔てて当該通気口外側に配置される見込み片部を有した押縁を備えることが好ましい。
このような構成によれば、第一縦枠および第二縦枠の少なくとも一方の縦枠の押縁が、通気口に対して間隔を隔てて当該通気口外側に配置される見込み片部を有するため、この見込み片部によって通気口を通気可能にカバーでき、防塵性の向上を図ることができる。
また、見込み片部によって雨水を伴う外気の吹き込みに対し、カバー材端部から通気口までの経路で水を流下させることで当該吹き込みを防止できる。
本発明のカーテンウォールは、前述した本発明のカーテンウォールユニットが複数並設されて構成されることを特徴とする。
本発明のカーテンウォールによれば、前述した本発明のカーテンウォールユニットと同様の作用効果を発揮可能なカーテンウォールとすることができる。
本発明によれば、建物躯体のフラットな壁面に沿って配設されてジグザグ状の外壁面を構成できるカーテンウォールユニットおよびカーテンウォールを提供できる。
本発明の第1実施形態に係るカーテンウォールを示す正面図。 第1実施形態に係るカーテンウォールを示す縦断面図。 第1実施形態に係るカーテンウォールを示す横断面図。 第1実施形態に係るカーテンウォールを拡大して示す横断面図。 図3のV−V線に沿った縦断面図。 図3のVI−VI線に沿った縦断面図。 第1実施形態において各ユニットを配置変更して示す横断面図。 第1実施形態において各ユニットを配置変更して示す横断面図。 本発明の第2実施形態に係るカーテンウォールの横断面図。 第2実施形態に係るカーテンウォールを拡大して示す横断面図。 図9のXI−XI線に沿った縦断面図。 図9のXII−XII線に沿った縦断面図。 第2実施形態において各ユニットを配置変更して示す横断面図。 第2実施形態において各ユニットを配置変更して示す横断面図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3において、第1実施形態に係るカーテンウォール1は、建物躯体2のフラットな壁面3に沿って設置されるものであり、複数のカーテンウォールユニット10(ユニット)が上下左右に並設されて構成されている。
建物躯体2は、梁4と、梁4で支持される床スラブ5とを備えている。床スラブ5の下部には吊り天井6が設置されている。床スラブ5には、カーテンウォールユニット10が連結されている。本実施形態では、建物躯体2の壁面3は、床スラブ5の室外端面をつないで形成されるフラット状の仮想面である。建物躯体2を鉄骨で構成した場合は、床スラブに代えて横鉄骨や縦鉄骨を建物躯体2として用いることも可能である。
複数のカーテンウォールユニット10は、図3に示すように左右同じ向きに配置されて平面視ノコギリ状の外壁面(本実施形態ではファザード面)を構成している。
カーテンウォールユニット10は、予めユニットとして組み立てられ、その後に建物躯体2に設置されるものである。カーテンウォールユニット10は、図4〜6に示すように、左右の縦枠20,30と、外上枠40Aおよび外下枠40Bと、外パネル50と、内上枠60Aおよび内下枠60Bと、上下の横板部材71,72と、塞ぎパネル80とを備えて構成されている。
縦枠20,30、外上枠40A、外下枠40B、内上枠60A、内下枠60Bおよび横板部材71,72は、開口11を形成している。また、縦枠20,30、外上枠40Aおよび外下枠40Bによって外パネル50の四周が保持されている。
なお、外パネル50は、本実施形態では二重の合わせガラスパネルによって構成されている。
縦枠20(第一縦枠)は、建物躯体2の壁面3に直交する方向において当該壁面3から突出して配置されるものである。この縦枠20は、図4に示すように、縦枠本体21と、延出枠体22と、押縁23とを備えて構成されている。縦枠本体21および延出枠体22は、アルミ押出形材によってそれぞれ形成されている。
縦枠本体21は、室外側見付け片部211と、縦枠見込み片部212と、室内側見付け片部213と、係合片部214と、延出片部215とを有して構成されている。
室外側見付け片部211は、縦枠見込み片部212の室外端部から開口11の外側に配置されている。室外側見付け片部211の先端には、係合片部214が室内側に延出して形成されている。
室外側見付け片部211の室外面は、縦枠20の見込み方向に直交する水平方向に対して、縦枠見込み片部212から当該室外側見付け片部211の先端にわたって室内側に傾斜している。室外側見付け片部211の室外面の傾斜角度は、カーテンウォールユニット10の横幅寸法と縦枠20,30の見込み寸法とに基づいて設定されている。
また、室外側見付け片部211の室外面には、ガスケット12Aが取付可能な突起211A(取付け部)が形成されている。
縦枠見込み片部212には、二つのヒレ部を有した水密材13A(シール材、レインバリア)を装着した装着部212Aと、気密材14(ウインドバリア)を装着した装着部212Bとが形成されている。
室内側見付け片部213は、縦枠20の見付け方向に沿って縦枠見込み片部212の室内端部から開口11の外側に配置されている。室内側見付け片部213の先端には、延出片部215が縦枠20の見込み方向に延出して形成されている。延出片部215の先端は、装着部212Bに連続している。
係合片部214には、押縁23が係合可能な鉤状の係合部が形成されている。
延出枠体22は、パネル対向片部221(対向片部)と、延出見込み片部222と、連結枠部223とを有して構成されている。
パネル対向片部221は、延出見込み片部222の室外端部から開口11の外側に配置されて外パネル50の室内面に対向している。パネル対向片部221の先端には、押縁23と係合する係合部221Aが形成されている。
パネル対向片部221の室外面は、縦枠20の見込み方向に直交する水平方向に対して、延出見込み片部222から当該パネル対向片部221の先端にわたって室外側に傾斜している。パネル対向片部221の室外面の傾斜角度は、カーテンウォールユニット10の横幅寸法と縦枠20,30の見込み寸法とに基づいて設定されている。
また、パネル対向片部221の室外面には、ガスケット12Aが取り付けられた突起221B(取付け部)が形成されている。
延出見込み片部222には、押縁23と係合可能な鉤状の係合部222Aを有している。
連結枠部223は、延出見込み片部222の室外側に断面略矩形枠状に形成されているとともに、縦枠20の見付け方向において延出見込み片部222よりも開口11の外側に位置する当接部223Aを有している。
連結枠部223は、ボルト、ナットで構成される連結具225によって室外側見付け片部211に連結されている。連結具225による連結状態では、延出見込み片部222の室内端部および連結枠部223の当接部223Aは室外側見付け片部211の室外面に当接し、延出見込み片部222の開口11側の内面は、縦枠見込み片部212の開口11側の内面と面一に配置される。このように延出枠体22が縦枠本体21に連結されることで、延出枠体22は縦枠本体21から室外側に延出して配置される。
押縁23は、パネル対向片部231(対向片部)と、押縁見込み片部232(見込み片部)とを有して構成されている。
パネル対向片部231は、押縁見込み片部232から開口11の内側に配置されて外パネル50の室外面に対向している。パネル対向片部231の先端には、ガスケット12Bが装着された装着部231Aが形成されている。
パネル対向片部231の室内面は、縦枠20の見込み方向に直交する水平方向に対して、押縁見込み片部232から当該パネル対向片部231の先端にわたって室内側に傾斜している。パネル対向片部231の室外面の傾斜角度は、カーテンウォールユニット10の横幅寸法と縦枠20,30の見込み寸法とに基づいて設定されている。
押縁見込み片部232は、パネル対向片部231から係合部222Aよりも室内側に延びて形成されており、縦枠20の見込み方向において連結枠部223に対して間隔を隔てて位置している。
押縁見込み片部232には、係合部221Aに係合している係合部232Aと、先端で係合部222Aに係合している係合片部232Bと、押縁見込み片部232の室内端部から開口11の内側に延出した延出部232Cとを有して構成されている。
押縁23の延出枠体22への係合状態では、パネル対向片部221に取り付けられたガスケット12Aが外パネル50の室内面に当接し、かつ、パネル対向片部231に装着されたガスケット12Bが外パネル50の室外面に当接して、外パネル50の一方の縦縁部を保持している。
縦枠30(第二縦枠)は、建物躯体2の壁面3に直交する方向において当該壁面3から突出して配置されるものである。この縦枠30は、縦枠本体31と、押縁33とを有して構成されている。
縦枠本体31は、縦枠20の縦枠本体21と同一断面形状の押出し形材によって形成されているので、適宜同符号を用いてその詳細な説明を省略する。
なお、縦枠本体31は、縦枠本体21に対して左右逆向きに配置されており、その室外側見付け片部211の室外面は、縦枠本体21の室外側見付け片部211の室外面とは逆向きに傾斜して配置され、縦枠本体31の突起211Aにはガスケット12Aが取り付けられ、装着部212A,212Bには水密材13Aおよび気密材14がそれぞれ装着されている。縦枠本体31の室外側見付け片部211によって外パネル50の室内面に対向可能な対向片部が構成されている。縦枠本体31の室外側見付け片部211の室外面の傾斜角度は、カーテンウォールユニット10の横幅寸法と縦枠20,30の見込み寸法とに基づいて設定されている。
押縁33は、断面略L字状であり、パネル対向片部331(対向片部)と、係合片部332とを有して構成されている。
パネル対向片部331は、係合片部332から開口11の内側に配置されて外パネル50の室外面に対向している。パネル対向片部331の先端には、ガスケット12Bが装着された装着部331Aが形成されている。
パネル対向片部331の室内面は、縦枠30の見込み方向に直交する水平方向に対して、係合片部332から当該パネル対向片部331の先端にわたって室外側に傾斜している。パネル対向片部331の室内面の傾斜角度は、カーテンウォールユニット10の横幅寸法と縦枠20,30の見込み寸法とに基づいて設定されている。つまり、押縁33の外面は縦枠30(第二縦枠)の見込み方向に直交する水平方向に対して傾斜して形成されている。
係合片部332は、縦枠30の見込み方向に沿って配置されている。係合片部332には、係合片部214に係合している鉤状の係合部332Aが形成されている。
押縁33の縦枠本体31への係合状態では、縦枠30の室外側見付け片部211に取り付けられたガスケット12Aが外パネル50の室内面に当接し、かつ、パネル対向片部331に装着されたガスケット12Bが外パネル50の室外面に当接して、外パネル50の他方の縦縁部を保持している。
縦枠20の見込み寸法は、縦枠30の見込み寸法よりも、延出枠体22を備えている分だけ長くなっている。また、縦枠本体21,31の室内側見付け片部213は、建物躯体2のフラットな壁面3に沿って位置している。従って、縦枠20の室外端部は、縦枠30の室外端部よりも室外側に位置し、縦枠20,30の室外端部に保持される外パネル50は、フラットな壁面3に対して斜めに配置されている。
なお、延出枠体22のパネル対向片部221の室外面および縦枠本体31の室外側見付け片部211の室外面は、外パネル50の室内面と平行であり、押縁23,33のパネル対向片部231,331は、外パネル50の室外面と平行である。
また、左右方向において並設された各カーテンウォールユニット10の縦枠本体21,31同士は左右逆向きに対向配置されているため、縦枠本体21,31に装着された水密材13A、気密材14同士が当接している。
外上枠40Aは、図5,6に示すように、外上枠本体41と、押縁42とを有して構成されている。
外上枠本体41は、アルミ押出形材によって断面略矩形枠状に形成され、その室外面に係合片部411および突起412(取付け部)が形成されている。外上枠本体41の室外面は、外パネル50の室内面と対向している。係合片部411は、外上枠本体41の室外面から室外側に突出して形成されており、押縁42に係合している鉤状の係合部411Aを有している。また、突起412には、ガスケット12Aが取り付けられている。
この外上枠本体41の長手方向における両端部は、アングル材などを介して延出枠体22および縦枠本体31の室外上端部にそれぞれ取り付けられている。
押縁42は、断面略L字状であり、パネル対向片部421(対向片部)と、係合片部422とを有して構成されている。
パネル対向片部421は、係合片部422から開口11の内側(下方)に配置されて外パネル50の室外面に対向している。パネル対向片部421の先端には、ガスケット12Bが装着された装着部421Aが形成されている。
係合片部422は、外上枠40Aの見込み方向に沿って配置されている。係合片部422には、係合部411Aに係合している鉤状の係合部422Aが形成されている。
この外上枠40Aは、外パネル50に沿って斜めに配置されている。押縁42の外上枠本体41への係合状態では、外上枠本体41に取り付けられたガスケット12Aが外パネル50の室内面に当接し、かつ、パネル対向片部421に装着されたガスケット12Bが外パネル50の室外面に当接して、外パネル50の上縁部を保持している。
外下枠40Bは、外下枠本体45と、押縁46とを有して構成されている。外下枠本体45は、外上枠本体41と同一断面形状のアルミ押出し形材によって形成されているので、適宜同符号を用いてその詳細な説明を省略する。また、押縁46は、押縁42と同一断面形状の押出し形材によって形成されているので、適宜同符号を用いてその詳細な説明を省略する。
なお、外下枠40Bは、外上枠40Aと上下逆向きに配置されており、外下枠本体45の突起412にはガスケット12Aが取り付けられ、押縁46の装着部421Aにはガスケット12Bが装着されている。また、外下枠本体45の長手方向における両端部は、アングル材などを介して延出枠体22および縦枠本体31の室外下端部にそれぞれ取り付けられている。
押縁46の外下枠本体45への係合状態では、外下枠本体45に取り付けられたガスケット12Aが外パネル50の室内面に当接し、かつ、押縁46に装着されたガスケット12Bが外パネル50の室外面に当接して、外パネル50の下縁部を保持している。
なお、外下枠本体45の係合片部411上にはセッティングブロックが設けられ、このセッティングブロックに外パネル50が載置されている。
内上枠60Aは、図5,6に示すように、アルミ押出形材によって形成されており、中空枠部61と、内枠見込み片部62と、取付け片部63と、装着片部64とを有して形成されている。
中空枠部61は、断面略矩形状であって切欠部611が下部に形成されているとともに、内部に連結片612が設けられている。切欠部611には、耐火パネル17の上端部が差し込まれて取り付けられている。
内枠見込み片部62は、内上枠60Aの見込み方向に沿って中空枠部61から室外側に配置されている。内枠見込み片部62には、取付金具を介してブラインド装置(本実施形態では備えていない)を吊り下げるための吊下げ部材18が取り付けられている。
取付け片部63は、内枠見込み片部62の室外側の先端から立ち上げられており、ビスを介して塞ぎパネル80が取り付けられている。また、図6に示すように、縦枠30側では、取付け片部63と外上枠40Aの外上枠本体41との間には、塞ぎパネル80が配置されずにシールされている。
装着片部64は、内上枠60Aの見込み方向に沿って中空枠部61から室外側に配置されており、内枠見込み片部62よりも開口11の外側(上方)に位置している。なお、装着片部64は、連結片部65によって内枠見込み片部62と連結されている。
装着片部64には、装着部641、642が形成されている。装着部641には、一つのヒレ部を有した水密材13B(レインバリア)が装着されており、装着部642には、気密材14が装着されている。また、装着部641,642間には、雄嵌合部材15が取り付けられている。
この内上枠60Aの長手方向における両端部は、縦枠本体21,31の室内上端部にアングル材などを介してそれぞれ取り付けられている。
内下枠60Bは、内上枠60Aと同一断面形状のアルミ押出形材によって形成されているので、適宜同符号を用いてその詳細な説明を省略する。
なお、内下枠60Bは、内上枠60Aと上下逆向きに配置されており、水密材13B、気密材14のほか、雄嵌合部材15ではなく雌嵌合部材16が取り付けられている。また、内下枠60Bの切欠部611は、蓋部材613によって塞がれている。
上下方向において並設された各カーテンウォールユニット10の内上枠60A、内下枠60B同士は上下逆向きに対向配置されているため、内上枠60A、内下枠60Bに装着された水密材13B、気密材14同士が当接し、雄嵌合部材15および雌嵌合部材16が嵌合している。
ここで、縦枠本体21,31、内上枠60A、内下枠60Bに装着された各水密材13A,13Bは、カーテンウォールユニット10の周縁を囲む水密ラインを形成している。また、縦枠本体21,31、内上枠60A、内下枠60Bに装着された各気密材14は、カーテンウォールユニット10の周縁を囲む気密ラインを形成している。
横板部材71,72は、金属板を加工してそれぞれ同形状に形成されている。
横板部材71は、図5,6に示すように、外上枠40Aの外上枠本体41および内上枠60Aの内枠見込み片部62の下方に配置され、ビスによって当該外上枠本体41および内枠見込み片部62に取り付けられている。
横板部材71の室内縁73は、内上枠60Aの長手方向に沿って配置されている。横板部材71の一方の側縁は縦枠20に沿って配置され、他方の側縁は縦枠30に沿って配置されている。横板部材71の一方の側縁は、他方の側縁よりも長く形成されている。従って、横板部材71の室外縁74は、室内縁73に対して縦枠30から縦枠20にわたって室外側に傾斜している。
この横板部材71は、縦枠20,30、外上枠40Aおよび内上枠60Aによって形成される上側開口を塞いでいる。
横板部材72は、外下枠40Bの外下枠本体45および内下枠60Bの内枠見込み片部62の上方に配置され、ビス、金具によって当該外下枠本体45および内枠見込み片部62に取り付けられている。
横板部材72の室内縁73は、内下枠60Bの長手方向に沿って配置されている。横板部材72の一方の側縁は縦枠20に沿って配置され、他方の側縁は縦枠30に沿って配置されている。横板部材72の一方の側縁は、他方の側縁よりも長く形成されている。従って、横板部材72の室外縁74は、室内縁73に対して縦枠30から縦枠20にわたって室外側に傾斜している。
この横板部材71は、縦枠20,30、外下枠40Bおよび内下枠60Bによって形成される下側開口を塞いでいる。
塞ぎパネル80は、金属板によって形成されており、その室外縁81側および室内縁82側に段部83,84が形成されている(図5参照)。
塞ぎパネル80の室内縁82は、内上枠60Aの長手方向に沿って配置されている。塞ぎパネル80の一方の側縁は縦枠20に沿って配置され、他方の側縁は縦枠30に沿って配置されている。塞ぎパネル80の一方の側縁は、他方の側縁よりも長く形成されている。従って、塞ぎパネル80の室外縁81は、室内縁82に対して縦枠30から縦枠20にわたって室外側に傾斜している。
この塞ぎパネル80は、縦枠20,30、外上枠40Aおよび内上枠60Aによって形成される上側開口に配置され、段部83にビス、金具を介して外上枠本体41に取り付けられているとともに、段部84にビス、金具を介して内上枠60Aの取付け片部63に取り付けられている。また、段部83,84には湿式のシール材85が施工されており、塞ぎパネル80と外上枠本体41および取付け片部63との間の水密性を高めている。
この塞ぎパネル80は、横板部材71よりも上方に設置されて外上枠40Aおよび内上枠60A間を水密に塞いでいる。
[第1実施形態の施工]
以下、第1実施形態に係るカーテンウォール1の施工について説明する。
先ず、前述したカーテンウォールユニット10を組み立てて複数準備する。
次に、各カーテンウォールユニット10を建物躯体2の床スラブ5にファスナー等を介して取り付ける。
この際、各カーテンウォールユニット10の室内面(縦枠20,30、内上枠60A、内下枠60Bによって形成される室内面)を建物躯体2のフラットな壁面3に沿って配置する。左右方向においては、各カーテンウォールユニット10の縦枠20,30を対向配置し、水密材13A同士、気密材14同士を当接させる。上下方向においては、各カーテンウォールユニット10の外上枠40Aおよび外下枠40B同士、内上枠60Aおよび内下枠60B同士を対向配置し、水密材13Bおよび気密材14同士を当接させる。
このように複数のカーテンウォールユニット10を上下左右に並設することによって図3に示すように、外パネル50の斜め向きが統一されたノコギリ状の外壁面を構成したカーテンウォール1を施工する。
第1実施形態に係るカーテンウォール1は、前述したノコギリ状の外壁面を構成するのみならず、山谷連続状の外壁面(図7参照)や、ノコギリ状部分と山谷連続状部分とが交互に連続した外壁面(図8参照)を構成可能である。
具体的には、図7に示すように、左右方向において各カーテンウォールユニット10の縦枠20同士、縦枠30同士を対向配置することで、山谷連続状の外壁面を構成できる。ここで、外パネル50の斜め向きは、延出枠体22を縦枠20ではなく縦枠30に取り付けることによって、左右逆向きに配置可能である。
また、図8に示すように、左右方向において縦枠20同士の対向配置箇所、縦枠20,30の対向配置箇所および縦枠30同士の対向配置箇所を連続配置することで、ノコギリ状部分と山谷連続状部分とが交互に連続した外壁面を構成できる。
[第1実施形態の効果]
(1)縦枠20の見込み寸法が縦枠30の見込み寸法よりも長くされるため、縦枠20,30を建物躯体2のフラットな壁面3に直交する方向において当該壁面3から突出して配置した場合には、縦枠20の室外端部は縦枠30の室外端部よりも室外側に配置され、両室外端部に保持される外パネル50は、水平方向において壁面3に対して斜めに配置される。このため、カーテンウォールユニット10を上下左右に複数並設することにより、建物躯体2のフラットな壁面3に沿って配設されてジグザグ状の外壁面を構成するカーテンウォール1を形成できる。
(2)縦枠20のパネル対向片部221,231が縦枠20の見込み方向に直交する水平方向に対して傾斜して形成されるとともに、縦枠30の室外側見付け片部211およびパネル対向片部331が縦枠30の見込み方向に直交する水平方向に対して傾斜して形成されるため、縦枠20のパネル対向片部221,231と縦枠30の室外側見付け片部211およびパネル対向片部331とに対して外パネル50を平行に配置することで、一般的なガスケット12A,12Bなどを採用でき、施工性を向上できる。
(3)縦枠20を、縦枠本体21、押縁23に加え、延出枠体22を備えて構成することで、縦枠20の見込み寸法を縦枠30の見込み寸法よりも簡単に長く設定できる。これにより、建物躯体2の壁面3に対する外パネル50の斜め配置の向きを左右逆向きに簡単に変更でき、図3,7,8に示すように様々なジグザグ状の外壁面を構成できる。
また、左右方向に並設したカーテンウォールユニット10の縦枠本体21,31に沿って装着した水密材13A同士、気密材14同士を容易に当接でき、水密性、気密性を向上できる。
(4)外上枠40Aおよび外下枠40Bが縦枠20,30の室外上端部、室外下端部に取り付けられるため、外上枠40Aおよび外下枠40Bを外パネル50に沿って斜めに配置できる。これにより、縦枠20,30による外パネル50の保持に加えて、外上枠40Aおよび外下枠40Bによっても外パネル50を保持するため、一般的な保持構造を採用でき、外パネル50の四周を確実に保持できる。
(5)横板部材71が外上枠40Aおよび内上枠60Aと別体に形成され、横板部材72が外下枠40Bおよび内下枠60Bと別体に形成されるため、例えば、外上枠40A(外下枠40B)および横板部材71(横板部材72)が押出し形材によって一定幅寸法を有して一体形成されたものを三角形状、台形状等の所定形状に全長カットする場合と比べ、横板部材71,72単体を加工すればよいので加工容易であり、また、無駄となる材料を減らすことができる。
(6)同一断面形状の押出し形材によって内上枠60Aおよび内下枠60Bが形成されるため、構成を共通化でき、上下方向に並設したカーテンウォールユニット10の内上枠60Aおよび内下枠60Bに沿って装着した水密材13B同士、気密材14同士を容易に当接でき、水密性、気密性を向上できる。
さらに、内上枠60Aおよび内下枠60Bの水密材13B、気密材14と、縦枠本体21,31の水密材13A、気密材14とを連続配置することによって、カーテンウォールユニット10の室内側寄りの位置に水密ラインを簡単に形成できる。
(7)塞ぎパネル80によって外上枠40Aおよび内上枠60A間を横板部材71の上方で塞ぐことで、カーテンウォールユニット10の上方から外パネル50の室内側に雨水が降り込むことを防ぐことができる。なお、塞ぎパネル80と外上枠40Aおよび内上枠60Aとの間には、湿式のシール材85が施工されることで、水密性を向上でき、より効果的に雨水の降り込みを防止できる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図9〜12において、第2実施形態に係るカーテンウォール1Aは、上下左右に複数並設されたカーテンウォールユニット10A(ダブルスキンカーテンウォールユニット)によって構成されている。
カーテンウォールユニット10Aは、前述したカーテンウォールユニット10の構成に加え、縦枠本体21,31、内上枠60A、内下枠60Bによって形成する室内側開口に設置された内パネルとしての内開き窓90と、吊下げ部材18に吊り下げ設置されたブラインド装置19(図11,12参照)とを備え、横板部材72に通気口75が形成されている。
内開き窓90には、障子91が内開き可能とされる一般的なものが適宜採用されるので、その詳細な説明を省略する。
ブラインド装置19には、複数のスラット191が傾動可能に上下方向に並んで設けられた一般的なものが採用されており、外パネル50および内開き窓90間に配置されている。ブラインド装置19の上端は、取付金具192を介して吊下げ部材18に取り付けられている。ブラインド装置19の下端は、ボルト193を介して内下枠60Bに固定されている。なお、このブラインド装置19の操作により遮光可能である。
延出見込み片部222には、押縁23と係合可能な鉤状の係合部222Aを有しており、係合部222Aよりも室外側部分に複数の通気口224が形成されている。複数の通気口224は、延出見込み片部222の上端側から下方に複数並んで形成され室内外空間を連通している。
係合片部232Bは、上下方向に間欠的に複数設けられている。従って、複数の係合片部232B間では通気可能である。
このように構成された押縁見込み片部232は、押縁23の延出枠体22への係合状態では、通気口224に対して縦枠20の見付け方向における間隔を隔てて当該通気口224の外側に配置されている。このように配置されることで、押縁見込み片部232は通気口224を通気可能に覆っている。
通気口75は、外部空間と外パネル50および内開き窓90間の空間とを連通している。通気口75は、横板部材72の長手方向に沿って複数並んで形成されており、縦枠20側から縦枠30側に向かうにつれて、各通気口75の見込み長さ寸法が小さくなっている。
このカーテンウォールユニット10Aを複数並設することによっても、前述したカーテンウォール1と同様に、ノコギリ状の外壁面(図9参照)、山谷連続状の外壁面(図13参照)、ノコギリ状部分と山谷連続状部分とが交互に連続した外壁面(図14参照)を備えたカーテンウォール1Aを構成可能である。
[第2実施形態の効果]
(1)第2実施形態に係るカーテンウォール1Aによれば、第1実施形態に係るカーテンウォール1と同様の作用効果を発揮できる。
(2)さらに、カーテンウォールユニット10Aが、外パネル50、横板部材71,72、塞ぎパネル80に加え、縦枠20,30、内上枠60Aおよび内下枠60Bによって形成される室内側開口に設置される内開き窓90を備えるため、室外側に外パネル50が配置されるとともに、室内側に内開き窓90が配置されることとなる。これにより、外パネル50および内開き窓90間に空気層を形成でき、断熱性を向上できる。
(3)通気口224を縦枠20の延出枠体22に形成するとともに、通気口75を横板部材72に形成することで、外パネル50および内開き窓90間の空気を換気できる。具体的には、カーテンウォールユニット10Aの下方から通気口75を通じて外パネル50および内開き窓90間に給気でき、外パネル50および内開き窓90間の熱せられた空気を当該通気口75よりも高い位置にある通気口224を通じて排気できる。これにより、カーテンウォールユニット10Aの内部熱を効率的に放熱できる。
(4)縦枠20の押縁23が、延出枠体22に形成された通気口224に対して間隔を隔てて配置される押縁見込み片部232を有するため、この押縁見込み片部232によって通気口224を通気可能にカバーでき、防塵性の向上を図ることができる。
また、押縁見込み片部232によって雨水を伴う外気の吹き込みに対し、カバー材端部から通気口224までの経路で水を流下させることで当該吹き込みを防止できる。
[変形例]
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、縦枠20が、縦枠本体21、延出枠体22および押縁23によって構成されているが、これに限定されず、例えば、縦枠本体21および延出枠体22に相当する構成が一体に形成され、これに押縁23が係合して構成されてもよい。
前記実施形態では、外上枠40Aおよび外下枠40Bを備えているが、これらのいずれか一方または双方の構成を省いてもよい。この場合、外パネル50は、構造シーラントなどを用いて縦枠20,30の室外端部に接着して固定支持されてもよい。
前記実施形態では、縦枠本体21,31が同一断面形状の押出し形材によって形成されているが、これに限定されず、互いに断面形状が異なる押出形材によってそれぞれ形成されていてもよい。
また、前記実施形態では、外上枠本体41および外下枠本体45が同一断面形状の押出し形材によって形成されているが、これに限定されず、互いに断面形状が異なる押出形材によってそれぞれ形成されていてもよい。
さらに、前記実施形態では、内上枠60Aおよび内下枠60Bが同一断面形状の押出し形材によって形成されているが、これに限定されず、互いに断面形状が異なる押出形材によってそれぞれ形成されていてもよい。
前記実施形態では、横板部材71,72を備えているが、これらのいずれか一方または双方の構成を省いてもよく、例えば、塞ぎパネル80を備える場合には、横板部材71の構成を省いてもよい。
また、前記実施形態では、外上枠40Aおよび内上枠60Aに取り付けられた塞ぎパネル80を備えているが、この構成を省いてもよい。
第2実施形態では、横板部材72に通気口75が形成されているが、この通気口75の構成を省いてもよい。
また、第2実施形態では、ブラインド装置19を備えているが、この構成を省いてもよい。
第2実施形態では、内開き窓90を内パネルとして備えているが、これに限定されず、内倒し窓、外開き窓、外倒し窓、突出し窓、すべり出し窓、固定窓等の各種インナーサッシを備えていてもよい。
1,1A…カーテンウォール、2…建物躯体、3…壁面、4…梁、5…床スラブ、6…吊り天井、10,10A…カーテンウォールユニット、11…開口、12A,12B…ガスケット、13A,13B…水密材、14…気密材、15…雄嵌合部材、16…雌嵌合部材、17…耐火パネル、18…吊下げ部材、19…ブラインド装置、20,30…縦枠、21,31…縦枠本体、22…延出枠体、23,33,42,46…押縁、40A…外上枠、40B…外下枠、41…外上枠本体、45…外下枠本体、50…外パネル、60A…内上枠、60B…内下枠、61…中空枠部、62…内枠見込み片部、63…取付け片部、64…装着片部、65…連結片部、71,72…横板部材、73,82…室内縁、74,81…室外縁、75,224…通気口、80…塞ぎパネル、83,84…段部、85…シール材、90…内開き窓、91…障子、191…スラット、192…取付金具、193…ボルト、211…室外側見付け片部、211A,221B,412…突起、212…縦枠見込み片部、212A,212B,231A,331A,421A,641,642…装着部、213…室内側見付け片部、214,232B,332,411,422…係合片部、215…延出片部、221,231,331,421…パネル対向片部、221A,222A,232A,332A,411A,422A…係合部、222…延出見込み片部、223…連結枠部、223A…当接部、225…連結具、232…押縁見込み片部、232C…延出部、611…切欠部、612…連結片、613…蓋部材。

Claims (9)

  1. 建物躯体のフラットな壁面に沿って設置されるカーテンウォールユニットであって、
    前記壁面に直交する方向において当該壁面から突出して配置可能な第一縦枠および第二縦枠と、前記第一縦枠および前記第二縦枠の室外上端部に取り付けられる外上枠と、前記第一縦枠および前記第二縦枠の室外下端部に取り付けられる外下枠と、前記第一縦枠および前記第二縦枠の室内上端部に取り付けられる内上枠と、前記第一縦枠および前記第二縦枠の室内下端部に取り付けられる内下枠と、前記第一縦枠および前記第二縦枠の室外端部と前記外上枠および前記外下枠とに保持される外パネルとを備え、
    前記第一縦枠および前記第二縦枠は、互いに異なる見込み寸法を有して構成され
    前記外上枠および前記内上枠と前記外下枠および前記内下枠とには、横板部材がそれぞれ取り付けられる
    ことを特徴とするカーテンウォールユニット。
  2. 請求項1に記載のカーテンウォールユニットにおいて、
    前記第一縦枠および前記第二縦枠の室外端部は、前記外パネルの室内面に対向する対向片部と、前記外パネルの室外面に対向する押縁とによってそれぞれ形成され、
    前記対向片部および前記押縁の外面は、前記第一縦枠および前記第二縦枠の見込み方向に直交する水平方向に対して傾斜して形成される
    ことを特徴とするカーテンウォールユニット。
  3. 請求項1または請求項2に記載のカーテンウォールユニットにおいて、
    前記第一縦枠および前記第二縦枠は、同一断面形状の押出し形材によって形成された縦枠本体をそれぞれ備え、
    前記第一縦枠および前記第二縦枠のいずれか一方は、前記縦枠本体から室外側に延出する延出枠体をさらに備える
    ことを特徴とするカーテンウォールユニット。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のカーテンウォールユニットにおいて、
    前記内上枠および前記内下枠は、同一断面形状の押出し形材によって形成される
    ことを特徴とするカーテンウォールユニット。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のカーテンウォールユニットにおいて、
    前記外上枠および前記内上枠に取り付けられる前記横板部材よりも上方において、前記外上枠および前記内上枠間を塞ぐ塞ぎパネルが取り付けられる
    ことを特徴とするカーテンウォールユニット。
  6. 請求項に記載のカーテンウォールユニットにおいて、
    前記外パネルよりも室内側に設置される内パネルを備える
    ことを特徴とするカーテンウォールユニット。
  7. 請求項に記載のカーテンウォールユニットにおいて、
    前記外下枠および前記内下枠に取り付けられる前記横板部材と前記第一縦枠および前記第二縦枠の少なくとも一方の縦枠とには、通気口が形成される
    ことを特徴とするカーテンウォールユニット。
  8. 請求項に記載のカーテンウォールユニットにおいて、
    前記通気口が形成される前記第一縦枠および前記第二縦枠の少なくとも一方の縦枠は、当該一方の縦枠に形成された前記通気口に対して間隔を隔てて当該通気口外側に配置される見込み片部を有した押縁を備える
    ことを特徴とするカーテンウォールユニット。
  9. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載のカーテンウォールユニットが複数並設されて構成されることを特徴とするカーテンウォール。
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