JP2012193594A - カーテンウォール及び建造物 - Google Patents

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敦 原田
Shinsuke Oshima
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Abstract

【課題】製造コストの低減を図り、かつ現場での組立作業を容易化すること。
【解決手段】枠体10に面材14を支持させてパネルユニット1を構成し、かつ縦枠13の一方に上下方向に沿って突条22Aを設ける一方、縦枠13の他方に上下方向に沿って凹溝20を形成し、縦枠13の突条22Aを凹溝20に係合させることによって左右に隣設するパネルユニット1の見込み方向に沿った相対移動を規制するカーテンウォールにおいて、パネルユニット1の両側に位置する縦枠13にそれぞれ凹溝20を形成し、かつこの凹溝20に対して別体に構成した突条体22を取り付けることにより、パネルユニット1の突条22Aを構成した。
【選択図】図8

Description

本発明は、カーテンウォール及びカーテンウォールを外装壁として用いた建造物に関するものである。
昨今の建造物においては、外装壁としてカーテンウォールが多く用いられている。カーテンウォールは、枠を四周枠組みして構成した枠体に面材を支持させてパネルユニットを構成したもので、例えばファスナーにより、面材の上縁部を介してスラブ等の躯体に支持されている。左右に隣設するパネルユニットは、縦枠が互いに係合されており、見込み方向に沿った相対移動が規制された状態にある。具体的には、パネルユニットの一方の縦枠に上下方向に沿って突条が設けられ、他方の縦枠に上下方向に沿って凹溝を形成されており、凹溝に突条を係合させることによって隣設するパネルユニットの見込み方向に沿った相対移動が規制されている。
上記のように構成したパネルユニットでは、突条を凹溝に係合させれば、隣設するパネルユニットの相対移動を規制することができ、現場での組立作業を容易化することができるようになる(例えば、特許文献1参照)。
ところで、カーテンウォールを外装壁として用いた建造物の中には、パネルユニットを出窓のごとく構成することが検討されつつある。例えば、パネルユニットにおいていずれか一方の縦枠を室外側に突出させ、かつこれら見込み方向の寸法が異なる縦枠の端縁部の間に面材を支持させ、これを通常のパネルユニットに混在させて建造物の外装壁を構成するようにしたものである。
このカーテンウォールでは、通常のパネルユニットに対して傾斜したパネルユニットが三角出窓のように突出した状態となり、カーテンウォールを適用した建造物の外装壁に抑揚をもたせることができる。さらに、パネルユニットの傾斜方向が左右で異なるように設置すれば、従前とは趣向を異にする建造物を構築することも可能になる。出窓のように構成したカーテンウォールにおいても、隣設するパネルユニットの縦枠に突条及び凹溝を設けることで、現場での組立作業を容易化することが可能である。
特開2007−308906号公報(段落0017、図7)
しかしながら、上述のように縦枠に突条や凹溝を形成した場合には、部品の共用化が困難となり、製造コストの点で不利となる。すなわち、縦枠に突条や凹溝を形成していない場合には、上下を反転させることで左右の縦枠を共用することができるため、製造コストの低減を図ることが可能となる。これに対して上述のように、縦枠に突条や凹溝を形成した場合には、横断面形状が異なるために縦枠を左右で共用することができず、製造コストの低減を図ることが困難となる。特に、上述した出窓風のパネルユニットを構成するには、傾斜の向きで縦枠の見込み方向に沿った寸法が相違するため、さらに多くの縦枠が必要になり、製造コストの問題が一層顕著となる。すなわち、見込み方向の寸法が大きくて突条が形成された第1の縦枠、見込み方向の寸法が小さくて突条が形成された第2の縦枠、見込み方向の寸法が大きくて凹部が形成された第3の縦枠、見込み方向の寸法が小さくて凹部が形成された第4の縦枠を用意しなければ、左右で傾斜方向が異なるパネルユニットを構成することができない。
本発明は、上記実情に鑑みて、製造コストの低減を図り、かつ現場での組立作業を容易化することのできるカーテンウォール及び建造物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るカーテンウォールは、枠体に面材を支持させてパネルユニットを構成し、かつ枠体を構成する縦枠の一方に上下方向に沿って突条を設ける一方、縦枠の他方に上下方向に沿って凹溝を形成し、縦枠の突条を凹溝に係合させることによって左右に隣設するパネルユニットの見込み方向に沿った相対移動を規制するカーテンウォールにおいて、パネルユニットの両側に位置する縦枠にそれぞれ凹溝を形成し、かつこの凹溝に対して別体に構成した突条体を取り付けることにより、パネルユニットの突条を構成することを特徴とする。
この発明によれば、左右の縦枠としてそれぞれ凹溝を有したものを適用することで部品の共用化を図り、かついずれか一方の凹溝に予め突条体を取り付けておくことで現場での組立作業性を良好にすることができる。
また、本発明は、上述したカーテンウォールにおいて、パネルユニットは、縦枠の室外側への突出寸法が互いに異なるように構成し、かつ互いに平行となる縦枠の室外側となる端縁部の間に縦枠の見込み面に対して傾斜した姿勢で面材を支持させたことを特徴とする。
この発明によれば、部品の共用化を図り、かつ現場での良好な組立作業性を確保しつつ、出窓風のパネルユニットを構成することができる。
また、本発明は、上述したカーテンウォールにおいて、縦枠に別体の支持部材を取り付け、この支持部材を介して縦枠に面材を支持させたことを特徴とする。
この発明によれば、縦枠に取り付ける支持部材を変更することにより、面材の傾斜角度が異なる複数種のパネルユニットに対して縦枠の共用化を図ることが可能となる。
また、本発明に係る建造物は、上述したいずれか一つに記載のカーテンウォールのパネルユニットを左右方向に複数並設することにより外装壁を構成したことを特徴とする。
この発明によれば、建造物において上述の作用効果を奏することができる。
また、本発明は、上述した建造物において、傾斜方向が互いに異なるパネルユニットを含んで外装壁を構成したことを特徴とする。
この発明によれば、部品の共用化を図り、かつ現場での良好な組立作業性を確保した上で、室内外方向に突出量の異なるパネルユニットを有した外装壁を構成することができる。
本発明によれば、左右の縦枠としてそれぞれ凹溝を有したものを適用することで部品の共用化を図り、かついずれか一方の凹溝に予め突条体を取り付けておくことで、一方のパネルユニットの突条体を他方のパネルユニットの凹溝に係合させて両者の相対移動を規制することができ、現場での組立作業性を良好にすることができる。
図1は、本発明の実施の形態であるカーテンウォールを適用した建造物の外観を概念的に示した斜視図である。 図2は、図1に示した建造物の縦断面図である。 図3は、図1に示した建造物の要部を破断して示す拡大断面斜視図である。 図4は、図1に示した建造物で適用するカーテンウォールのパネルユニットを示す要部分解破断斜視図である。 図5は、図4に示したパネルユニットの縦枠に突条体を装着した状態の要部破断斜視図である。 図6は、隣設するパネルユニットにおいて縦枠の相互係合状態を示す要部破断斜視図である。 図7は、図4に示したパネルユニットの縦枠に隣設するパネルユニットの突条体を係合させた状態を示す要部破断斜視図である。 図8は、図1に示した建造物において平板状のパネルユニットを適用したカーテンウォールの横断面図であり、突条の位置が左右で異なるものを示している。 図9は、図1に示した建造物において面材が前後に傾斜するパネルユニットを適用したカーテンウォールの横断面図であり、突条の位置が左右で異なるものを示している。 図10−1は、図1に示した建造物において面材が左方に傾斜するパネルユニットを適用したカーテンウォールの横断面図であり、突条の位置が左右で異なるものを示している。 図10−2は、図1に示した建造物において面材が右方に傾斜するパネルユニットを適用したカーテンウォールの横断面図であり、突条の位置が左右で異なるものを示している。 図11は、図1に示した建造物において面材が左方に傾斜するパネルユニットを適用したカーテンウォールの横断面図であり、左右方向の寸法が相違するものを示している。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係るカーテンウォール及び建造物の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明の実施の形態であるカーテンウォールを適用した建造物の一例を示すものである。ここで例示する建造物は、複数のフロアを有し、各フロアには、上方に配置されたスラブSの下方に天井板RPが配設してあるとともに、下方に配置されたスラブSの上面に床面板FPが配設してあり、これら天井板RPと床面板FPとの間に室内空間が構成されている。
この建造物の外壁として適用されるカーテンウォールは、複数のパネルユニット1を上下左右に並べて配設することにより構成したものである。パネルユニット1は、上枠11、下枠12及び左右一対の縦枠13を四周枠組して構成した枠体10の内部に面材14を保持させたものである。枠体10を構成するそれぞれの枠11,12,13は、図8〜図11に示すように、室内側に位置するインナー部11i,12i,13iと室外側に位置するアウター部11o,12o,13oとを備えて構成してある。インナー部11i,12i,13i及びアウター部11o,12o,13oは、それぞれをアルミニウムもしくはアルミニウム合金の押し出し型材によって互いに別体に成形した後、互いに接合することによってそれぞれの枠11,12,13を構成するものである。
面材14は、枠体10のアウター部11o,12o,13oに保持させたアウタースキン14Aと、枠体10のインナー部11i,12i,13iに保持させたインナースキン14Bとを備え、互いの間に通気のための空間を有したものである。本実施の形態ではインナースキン14Bとして2枚のガラス板から成る複層ガラスを備えたパネルを適用し、アウタースキン14Aとして1枚のガラス板から成る単層ガラスを備えたパネルを適用している。インナースキン14Bを保持するインナー部11i,12i,13iは、後述するすべての種類のパネルユニット1で共通であり、かつ各枠11,12,13の見込み方向に沿った寸法が互いに同一となるように構成してある。このインナースキン14Bは、インナー部11i,12i,13iを介して建造物に保持させた場合、建造物の外装面に対して平行に配設されることになる。
これに対してアウタースキン14Aは、パネルユニット1の種類に応じてインナースキン14Bに対する姿勢が異なるように構成してある。具体的に説明すると、本実施の形態では、インナースキン14Bに対してアウタースキン14Aが平行に配設されるパネルユニットのほか、インナースキン14Bに対してアウタースキン14Aが前後に傾斜して配設されるパネルユニット及びインナースキン14Bに対してアウタースキン14Aが左右に傾斜して配設されるパネルユニットを適用している。
インナースキン14Bに対してアウタースキン14Aが平行に配設されたパネルユニット(以下、区別する場合に「平板状パネルユニット1F」という)では、図1及び図8に示すように、上枠11、下枠12及び左右一対の縦枠13の見込み方向に沿った寸法が互いに同一に構成してある。
これに対してアウタースキン14Aがインナースキン14Bに対して前後に傾斜したパネルユニット1では、図1及び図9に示すように、上枠11の見込み方向に沿った寸法と下枠12の見込み方向に沿った寸法とが相違しており、またアウタースキン14Aがインナースキン14Bに対して左右に傾斜したパネルユニット1では、図1、図10−1、図10−2、図11に示すように、2つの縦枠13の見込み方向に沿った寸法が互いに相違している。
すなわち、アウタースキン14Aが前方に傾斜したパネルユニット(以下、区別する場合に「前傾パネルユニット1D」という)では、図1に示すように、上枠アウター部11oの見込み方向に沿った寸法が下枠12よりも大きく構成してあり、これらの間を接続する縦枠アウター部13oの見込み方向に沿った寸法が上方に向けて漸次大きくなるように変化している。アウタースキン14Aが後方に傾斜したパネルユニット(以下、区別する場合に「後傾パネルユニット1U」という)では、図1及び図9に示すように、上枠アウター部11oの見込み方向に沿った寸法が下枠アウター部12oよりも小さく構成してあり、これらの間を接続する縦枠アウター部13oの見込み方向に沿った寸法が下方に向けて漸次大きくなるように変化している。
アウタースキン14Aが正面向かって左方に傾斜したパネルユニット(以下、区別する場合に「左傾パネルユニット1L」という)では、図1、図10−1、図10−2、図11に示すように、右方の縦枠アウター部13oの室外側への突出寸法が左方の縦枠アウター部13oよりも大きく構成してあり、これらの間を接続する上枠アウター部11o及び下枠アウター部12oの見込み方向に沿った寸法が右方に向けて漸次大きくなるように変化している。アウタースキン14Aが正面向かって右方に傾斜したパネルユニット(以下、区別する場合に「右傾パネルユニット1R」という)では、左方の縦枠アウター部13oの室外側への突出寸法が右方の縦枠アウター部13oよりも大きく構成してあり、これらの間を接続する上枠アウター部11o及び下枠アウター部12oの見込み方向に沿った寸法が左方に向けて漸次大きくなるように変化している。
本実施の形態では、図1、図9〜図11に示すように、前傾パネルユニット1Dの下枠アウター部12o、後傾パネルユニット1Uの上枠アウター部11o、左傾パネルユニット1Lの左方に位置する縦枠アウター部13o、右傾パネルユニット1Rの右方に位置する縦枠アウター部13oは、見込み方向に沿った寸法が平板状パネルユニット1Fの枠アウター部11o,12o,13oと同一の寸法に形成してある。また、前傾パネルユニット1Dの上枠アウター部11o、後傾パネルユニット1Uの下枠アウター部12o、左傾パネルユニット1Lの右方に位置する縦枠アウター部13o′、右傾パネルユニット1Rの左方に位置する縦枠アウター部13o′は、見込み方向に沿った寸法が平板状パネルユニット1Fの枠アウター部11o,12o,13oよりも大きく、かつ互いに同一となるように形成してある。パネルユニット1の上下方向に沿った寸法はすべてで共通であるが、左右方向に沿った寸法はパネルユニット1ごとに任意である。
それぞれのパネルユニット1には、図3に代表して示すように、下枠アウター部12oの下面に下方突条15が設けてある一方、上枠アウター部11oの上面に上方凹溝16が設けてある。下方突条15は、下枠アウター部12oの下面から下方に突出した角筒状部分であり、角筒の軸心がインナースキン14Bを構成するガラス板と平行、かつ水平となる状態で下枠アウター部12oに一体に形成してある。上方凹溝16は、上枠アウター部11oの上面に互いに平行となる一対の上溝壁16a,16bを設けることにより、これら上溝壁16a,16bの間に構成した一条の溝であり、個々の上溝壁16a,16bがインナースキン14Bを構成するガラス板と平行となる状態で上枠アウター部11oに一体に形成してある。上方凹溝16の見込み方向に沿った寸法は、下方突条15に係合することのできる大きさに形成してある。
これら下方突条15及び上方凹溝16は、すべてのパネルユニット1でインナースキン14Bからの距離が共通となる位置に設けてある。従って、複数のパネルユニット1を同一の平面上において互いに上下に配設した場合には、下方のパネルユニット1の上方凹溝16に対して上方に配設したパネルユニット1の下方突条15を係合させることが可能である。尚、図3中の符号17は、一対の上溝壁16a,16bの互いに対向する部位に配設したレインバリアと称されるシール部材であり、上方凹溝16に係合された下方突条15に密着して互いの間の水密性を確保する。
一方、それぞれのパネルユニット1には、図4及び図9〜図11に示すように、左右双方の縦枠アウター部13oに凹溝20が形成してある。凹溝20は、縦枠アウター部13oの外周側となる見込み面に一対の縦溝壁20a,20bを設けることにより、これら縦溝壁20a,20bの間に構成した一条の溝であり、個々の縦溝壁20a,20bがインナースキン14Bを構成するガラス板と平行となる状態で縦枠アウター部13oに一体に形成してある。
この凹溝20は、内部に締結フィン20cを有するとともに、縦溝壁20a,20bのそれぞれにウィンドバリア21を備えている。締結フィン20cは、縦溝壁20a,20bの相互間から突設した後、先端部が縦枠アウター部13oの見込み面と平行となるように屈曲したフィン状部分であり、屈曲した部分の先端に支持面20dを構成している。ウィンドバリア21は、縦溝壁20a,20bの突出端部において互いに対向する位置に配設したシール部材である。凹溝20は、すべてのパネルユニット1でインナースキン14Bからの距離が共通となる位置に設けてある。従って、複数のパネルユニット1を同一の平面上において互いに左右に配設した場合には、互いに対向する部位に凹溝20が配置されることになる。
それぞれのパネルユニット1には、一方の凹溝20に突条体22が配設してある。突条体22は、平板状を成す基板22aと、基板22aの両側縁部から互いに平行に突設した一対の側板22bとを有したもので、アルミニウムもしくはアルミニウム合金の押し出し型材によって基板22a及び一対の側板22bが一体に成形してある。一対の側板22bは、凹溝20の縦溝壁20a,20bの相互間に挿入可能、かつ凹溝20の内部に位置させた場合にウィンドバリア21の先端が圧接される寸法に構成してある。また側板22bは、基板22aの外表面を締結フィン20cの支持面20dに当接させた場合に、凹溝20を構成する縦溝壁20a,20bから突出する寸法に形成してある。
突条体22の基板22aには、外表面に一対の位置決めリブ22cが設けてある。位置決めリブ22cは、突条体22の長手方向に沿って形成した突出部分であり、支持面20dを基板22aの外表面に当接させた場合に互いの間に締結フィン20cの屈曲した部分を嵌合できる位置に形成してある。この突条体22は、図5及び図9〜図11に示すように、基板22aの外表面に締結フィン20cの支持面20dを当接させた状態で、基板22aから締結フィン20cに取付ネジ23を締結することにより、縦枠アウター部13oに対して取り付けられ、縦枠アウター部13oに突条22Aを構成する。
図4に示すように、上述した枠体10のインナー部11i,12i,13iに対しては、それぞれの見込み面に対してインナースキン14Bを構成する複層ガラス板が直接的に取り付けてある。これに対して枠体10の縦枠アウター部13oに対しては、支持部材30を介してアウタースキン14Aが取り付けてある。支持部材30は、係合部30aと面材支持部30bとを有したもので、係合部30aを介して縦枠アウター部13oの室外側に位置する端部に係合させてある。面材支持部30bは、アウタースキン14Aを構成する単層ガラス板の縁部を挟持するもので、係合部30aに対するアウタースキン14Aの挟持姿勢が異なる複数種のものが用意してある。すなわち、支持部材30は、図8〜図11に示すように、アウター部11o,12o,13oに取り付けられる係合部30aに対して面材支持部30bの位置や角度が互いに相違したものが複数種類用意してあり、縦枠アウター部13oの見込み面に対して所望の角度でアウタースキン14Aを挟持することが可能である。尚、図には明示していないが、枠体10の上枠アウター部11o及び下枠アウター部12oに対しては、インナースキン14Bと同様に、アウタースキン14Aを直接的に取り付けても良いし、縦枠アウター部13oと同様に、支持部材30を介してアウタースキン14Aを取り付けても良い。
上記のように構成したパネルユニット1は、図2に示すように、それぞれインナースキン14Bの上端部がファスナーFを介してスラブSに保持され、カーテンウォールとして建造物の外装壁を構成することになる。上下に隣設するパネルユニット1の間においては、既にスラブSに保持させたパネルユニット1に対して新たなパネルユニット1を順次上方からスラブSに保持させる。その際、図3に示すように、下方に配置されたパネルユニット1の上方凹溝16に対して、上方に配置されるパネルユニット1の下方突条15を係合させれば、煩雑な作業を要することなく見込み方向に沿った両者の相対移動を規制することができるようになる。
同様に、左右に隣設するパネルユニット1の間においては、既にスラブSに保持させたパネルユニット1に対して新たなパネルユニット1を順次側方からスラブSに保持させる。その際、既に保持されたパネルユニット1の凹溝20に対して新たなパネルユニット1の突条22Aを係合させれば、煩雑な作業を要することなく見込み方向に沿った両者の相対移動を規制することができる。
上述したように、本実施の形態においては、上方凹溝16及び下方突条15を設ける位置、並びに凹溝20及び突条22Aを設ける位置が、平板状パネルユニット1F、前傾パネルユニット1D、後傾パネルユニット1U、左傾パネルユニット1L、右傾パネルユニット1Rで共通である。しかも、これらすべてのパネルユニット1においては、上下方向に沿った寸法がすべてで共通である。従って、これらのパネルユニット1をランダムに、あるいは規則性をもってスラブSに保持させれば、図1に示すように、前傾パネルユニット1D、後傾パネルユニット1U、左傾パネルユニット1L、右傾パネルユニット1Rが平板状パネルユニット1Fに対して任意の方向に突出した出窓風に構成されることになり、従前とは趣向を異にする建造物を構築することが可能になる。
加えて、現場においては、既にスラブSに保持させたパネルユニット1の上方凹溝16に対して、上方に隣設するパネルユニット1の下方突条15を係合させ、既にスラブSに保持させたパネルユニット1の凹溝20に対して隣設するパネルユニット1の突条22Aを係合させれば、それぞれの見込み方向に沿った相対移動を規制することができ、組立作業を容易化することが可能である。
ここで、上述の平板状パネルユニット1Fによれば、縦枠アウター部13oの凹溝20に対して別体に成形した突条体22を取り付けることにより突条22Aを設けるようにしている。従って、部品を製造する段階においては、左右の縦枠アウター部13oを同じ横断面形状のものとして取り扱うことが可能であり、部品の共用化を図ることができる。すなわち、図8に示すように、縦枠アウター部13oとしては、左右いずれかの構成のものを製造すれば、もう一方については上下を反転させることで、左右双方の縦枠アウター部13oとして適用することができ、部品の共用化を図ることができるようになる。
しかも、本実施の形態では、図10−1〜図11に示すように、左傾パネルユニット1Lの左方に位置する縦枠アウター部13o及び右傾パネルユニット1Rの右方に位置する縦枠アウター部13oについては見込み方向に沿った寸法が平板状パネルユニット1Fの枠アウター部11o,12o,13oと同じ寸法となり、左傾パネルユニット1Lの右方に位置する縦枠アウター部13o′及び右傾パネルユニット1Rの左方に位置する縦枠アウター部13o′については見込み方向に沿った寸法が平板状パネルユニット1Fの枠アウター部11o,12o,13oより大きいが、互いに同じとなるように構成してある。さらに、縦枠アウター部13oに対しては、支持部材30を介してアウタースキン14Aが取り付けてある。縦枠アウター部13oの凹溝20に対して別体に成形した突条体22を取り付けることにより突条22Aを設ける点は、平板状パネルユニット1Fと同じである。従って、左右方向に沿った寸法の相違に基づいてアウタースキン14Aの傾斜角度が異なったとしても、平板状パネルユニット1F、左傾パネルユニット1L、右傾パネルユニット1Rの間で縦枠アウター部13o,13o′を適宜共用することができ、部品の共用化から製造コストの低減を図ることができる。
加えて、図6〜図10−2に示すように、同じパネルユニット1においても、突条22Aを設ける向きを左右で変更することが可能になるため、パネルユニット1を組み立てる順番も任意に設定することができるようになる。すなわち、この種のパネルユニット1を組み付ける際には、凹溝20に対して突条22Aを係合させる必要があるため、突条22Aを設ける位置が決まると、左右方向においてパネルユニット1を組み立てる順番も決定されてしまうことになる。この点、上述のパネルユニット1においては、縦枠アウター部13oのどちらにも突条22Aを設けることができる。従って、パネルユニット1を組み立てる順番に応じて突条22Aの位置を変更し、その組立作業性を向上させることも可能である。
尚、上述した実施の形態では、枠体がインナー部とアウター部とによって構成され、面材がインナースキンとアウタースキンとによって構成されるパネルユニットを備えるカーテンウォールを例示しているが、必ずしもこれに限定されない。
また、上述した実施の形態では、複数種類のパネルユニットを適用してカーテンウォールを構成しているが、単一の種類のパネルユニットによってカーテンウォールを構成してももちろん良い。
さらに、予め凹溝に突条を設けるか否かは組立手順によって適宜変更すれば良く、パネルユニットの左右それぞれに突条を設けたものと、パネルユニットの左右をそれぞれ凹溝のままにしたものとを用いてカーテンウォールを組み立てるようにしても構わない。
1 パネルユニット
10 枠体
13 縦枠
13o,13o′ 縦枠アウター部
14 面材
14A アウタースキン
14B インナースキン
20 凹溝
22 突条体
22A 突条
30 支持部材
S スラブ

Claims (5)

  1. 枠体に面材を支持させてパネルユニットを構成し、かつ枠体を構成する縦枠の一方に上下方向に沿って突条を設ける一方、縦枠の他方に上下方向に沿って凹溝を形成し、縦枠の突条を凹溝に係合させることによって左右に隣設するパネルユニットの見込み方向に沿った相対移動を規制するカーテンウォールにおいて、
    パネルユニットの両側に位置する縦枠にそれぞれ凹溝を形成し、かつこの凹溝に対して別体に構成した突条体を取り付けることにより、パネルユニットの突条を構成することを特徴とするカーテンウォール。
  2. パネルユニットは、縦枠の室外側への突出寸法が互いに異なるように構成し、かつ互いに平行となる縦枠の室外側となる端縁部の間に縦枠の見込み面に対して傾斜した姿勢で面材を支持させたことを特徴とする請求項1に記載のカーテンウォール。
  3. 縦枠に別体の支持部材を取り付け、この支持部材を介して縦枠に面材を支持させたことを特徴とする請求項1に記載のカーテンウォール。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載のカーテンウォールのパネルユニットを左右方向に複数並設することにより外装壁を構成したことを特徴とする建造物。
  5. 傾斜方向が互いに異なるパネルユニットを含んで外装壁を構成したことを特徴とする請求項4に記載の建造物。
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