JP2019173432A - 連窓構造の目地巾調整機構、及び目地巾調整方法 - Google Patents

連窓構造の目地巾調整機構、及び目地巾調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】連窓方立同士の間の目地巾を調整して連結する作業効率を向上させることができ、かつ優れた意匠性を実現できる。【解決手段】複層ガラス3を支持する隣り合う連窓方立2、2同士を連結する調整部材4を有し、調整部材4は、連窓方立2、2同士の間で、複層ガラス3よりも屋内側に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、連窓構造の目地巾調整機構、及び目地巾調整方法に関する。
従来、カーテンウォール等の四方を枠組みした枠体に対してパネル体が納められたサッシ枠として、例えば特許文献1に示されるような、ガラスが嵌め込まれた窓ユニットを支持する隣り合う連窓方立が設けられた連窓構造のものが知られている。
このような連窓構造では、製作誤差などを目地巾で調整することを目的として、隣り合う連窓方立同士を、連窓方立同士の間の目地巾を屋外側から調整することを可能とした機構が設けられたものがある。この場合には、連窓方立の屋内側は、隣り合う方立の形材同士を室内外に重ね合わせて屋内側から目地が見えないように形成されている。
特開2017−57717号公報
しかしながら、従来の目地巾を調整できる機構を設けた連窓構造では、隣り合う連窓方立同士を連結する場合に、先ず室内側でねじ止めをした後に、屋外側に回って屋外側から目地巾を調整するための部品を挿入する必要があった。そのため、屋外側による作業が発生し、時間と手間がかかり作業効率が悪いという問題があった。
また、従来の場合には、屋内側は方立同士によって全面にわたってフラットな平面になっていることから、よりシャープに見えるようなデザインが求められており、意匠性の点で改善の余地があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、連窓方立同士の間の目地巾を調整して連結する作業効率を向上させることができ、かつ優れた意匠性を実現できる連窓構造の目地巾調整機構、及び目地巾調整方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る連窓構造の目地巾調整機構は、ガラスが嵌め込まれた窓ユニットを支持する隣り合う連窓方立同士を連結する調整部材を有する連窓構造の目地巾調整機構であって、前記調整部材は、前記連窓方立同士の間で、前記ガラスよりも屋内側に配置されていることを特徴としている。
本発明によれば、連窓方立同士の間の屋内側に目地巾を調整できる調整部材が配置されるので、屋内側からのみで目地巾を調整することができる。そのため、連窓方立の屋外側に回り込んで目地巾を調整して双方の連窓方立同士を連結するという手間と時間のかかる作業が不要となるので、作業効率を向上させることができる。
また、本発明の構成によれば、ガラスよりも屋内側に目地を形成させた状態で、隣り合う連窓方立を配置することができる。すなわち、目地が連窓方立の屋内側の内側面まで配置される構成となるため、屋内側から見て隣り合う連窓方立のそれぞれの屋内側の内側面と目地の隙間が見える状態となり、隣り合って連結される連窓方立がシャープに見える印象をもたせることができ、意匠性の向上を図ることができる。
また、本発明に係る連窓構造の目地巾調整機構は、前記調整部材が、前記連窓方立の屋内側面よりも屋外側に位置していることを特徴としてもよい。
この場合には、調整部材が連窓方立の屋内側面よりも屋外側に配置される。すなわち、隣り合って連結される連窓方立の内側面同士の間に、屋外側に凹む凹部が形成されるので、内側面のうち連窓方立同士が対向する周縁部がより明瞭に見えるようになり、意匠性をより向上させることができる。
また、本発明に係る連窓構造の目地巾調整機構は、一方の前記連窓方立には、他方の前記連窓方立側に向けて突出する突起が形成され、前記調整部材には、掛止部が設けられ、前記調整部材は、前記掛止部を前記突起に係止させた状態で、前記一方の連窓方立と前記他方の連窓方立の間に配置されていることを特徴としてもよい。
この場合には、隣り合う連窓方立同士を所定の目地巾で配置した後に、調整部材の掛止部を一方の連窓方立に形成された突起に引っ掛けて係止することができる。そして、掛止部を突起に係止させた状態で連窓方立同士の間に調整部材を配置させることができ、その後に、調整部材によって所定の目地巾に調整された連窓方立同士を連結することができるから、作業を簡単に行うことができる。
また、本発明に係る連窓構造の目地巾調整機構は、前記調整部材が、前記連窓方立同士の間で屋内外方向に移動可能に設けられ、かつ屋内外方向の所定連結位置で前記連窓方立に固定可能に設けられていることを特徴としてもよい。
この場合には、調整部材の屋内外方向へ前後移動させることで、隣り合う連窓方立同士の間を所定の目地巾の位置で位置決めして固定することができる。
また、本発明に係る連窓構造の目地巾調整機構は、前記調整部材の屋内側には、屋内外方向を遮断するカバー部材が設けられていることを特徴としてもよい。
この場合には、屋内側から調整部材が直接見えてしまうことがなく、カバー部材によって隠された状態となるので、見映えが良好となるうえ、調整部材に屋内側から直接触れることがないので、誤って調整部材による連窓方立同士の連結状態を解除してしまうことを防止できる。
また、本発明に係る連窓構造の目地巾調整方法は、隣り合う一対の窓ユニットを並設して、連窓方立を構築する工程と、前記連窓方立同士を連結するための調整部材を、前記連窓方立同士の間に屋内側から差し込み、前記連窓方立同士の間で、かつ前記窓ユニットのガラスよりも屋内側の位置に仮置きする工程と、前記隣り合う連窓方立を所定の目地巾で位置決めする工程と、位置決めされた前記隣り合う連窓方立に前記調整部材を係止させて、前記調整部材の位置を調整して前記連窓方立に固定する工程と、を有することを特徴としている。
本発明によれば、調整部材を連窓方立同士の間で、かつ窓ユニットのガラスよりも屋内側の位置に仮置きしておくことができる。そして、所定の目地巾に調整された隣り合う連窓方立同士に対して調整部材を位置決めして係止させた後、その調整部材を例えばねじ部材等により屋内側から固定することができる。このように、本発明によれば、連窓方立同士の間の屋内側に目地巾を調整できる調整部材が配置されるので、屋内側からのみで目地巾を調整することができる。そのため、連窓方立の屋外側に回り込んで目地巾を調整して双方の連窓方立同士を連結するという手間と時間のかかる作業が不要となるので、作業効率を向上させることができる。
また、本発明では、ガラスよりも屋内側に目地を形成させた状態で、隣り合う連窓方立を配置することができる。すなわち、目地が連窓方立の屋内側の内側面まで配置される構成となるため、屋内側から見て隣り合う連窓方立のそれぞれの屋内側の内側面の隙間が見える状態となり、隣り合って連結される連窓方立がシャープに見える印象をもたせることができ、意匠性の向上を図ることができる。
本発明の連窓構造の目地巾調整機構、及び目地巾調整方法によれば、連窓方立同士の間の目地巾を調整して連結する作業効率を向上させることができ、かつ優れた意匠性を実現できる。
本発明の実施形態によるカーテンウォールの要部を示した水平断面図であって、連窓方立同士の間の目地に調整部材が設けられた構成を示す図である。 図1に示す調整部材を拡大した水平断面図である。 連窓方立の方立形材を外壁側から見た側面図である。 調整部材の構成を示す分解斜視図である。 調整部材における位置決め部材を取り付けた支持部材の構成を示す側面図である。 支持部材を上下方向の一方(図5の紙面に向かって左側)から見た図である。 調整部材を使用して目地巾を調整する方法を説明する図2に対応した水平断面図であって、(a)は目地巾が最小の場合の図、(b)は目地巾が最大の場合の図である。 調整部材を目地内に仮置きする状態を説明するための図であって、方立形材を外壁側から見た側面図である。 変形例によるカーテンウォールの要部を示した水平断面図であって、連窓方立同士の間の目地に調整部材が設けられた構成を示す図である。
以下、本発明の一実施形態による連窓構造の目地巾調整機構、及び目地巾調整方法の一例について、図面に基づいて説明する。
図1に示す本実施形態の目地巾調整機構は、建物の連窓構造をなすカーテンウォール1に設けられているサッシ枠のうち複層ガラス3(窓ユニット)を支持する隣り合う一対の連窓方立2、2同士の間に設けられている。なお、本実施形態では、サッシの枠体(縦枠)が連窓方立として構成されている。目地巾調整機構(以下、調整部材4という)は、隣り合う一対の連窓方立2、2同士を所定の目地巾を調整した状態で連結する機能を有している。
以下の説明において、屋外側と屋内側とを結ぶ方向を屋内外方向X1とし、サッシ枠が嵌め込まれる開口部が躯体を貫通する方向から見た際の左側と右側を結ぶ水平方向を左右方向X2とする。また、複層ガラス3や連窓方立2を構成する各部材や部品などは、前記開口部に設けられている姿勢であるものとして、その姿勢における屋内外方向X1および左右方向X2を用いて説明する。
連窓方立2は、建物の上下方向X3に沿って設けられ、複層ガラス3の左右方向X2の側縁部3aを支持するとともに、建物の柱、梁、床等の躯体に対して、図示しないアングル部材等を用いて固定される。
ここで、本実施形態では、左右方向X2に隣り合う連窓方立2、2は、それぞれ左右対称形状であり、ほぼ同じ形状のものを採用した例を示している。なお、左右で異なる構成については、詳細に説明する。
連窓方立2は、方立形材21と、方立形材21の屋外側に一体的に配置されるガラス取付部22と、を有している。方立形材21とガラス取付部22は、例えば、アルミニウム等の金属材料から構成され、金属材料を押出成形等により形成することで得られる。方立形材21は、建物の躯体に対して取り付け可能となっている。
ガラス取付部22には、上述したように複層ガラス3が取り付けられる。ガラス取付部22は、連窓方立2において左右方向X2の一方に凹んだ凹溝部22aを有し、この凹溝部22a内で弾性体30を介して複層ガラス3の左右方向X2の側縁部3aを保持している。
複層ガラス3は、ガラス取付部22の凹溝部22a内にその側縁部3aが配置される。複層ガラス3は、側縁部3aにおいて構造シーラント31とデシカント32とによって2枚のガラスが接着された構造となっている。
複層ガラス3の支持構造は、複層ガラス3の両面側に弾性体からなるバックアップ材30が配置され、さらに複層ガラス3の面内方向でバックアップ材30の内側に接した状態でシール材33が設けられている。すなわち、複層ガラス3は、ガラス取付部22内でバックアップ材30とシール材33によって屋内外両側から挟まれた状態で保持されている。ここで、バックアップ材30は、例えば発泡性ポリエチレンフォーム等が採用されている。
方立形材21は、ガラス取付部22の屋内側に設けられている。方立形材21は、複層ガラス3の両側縁部3aを支持する一対の連窓方立2、2が一方から他方を向く内側に配置される内壁211と、内壁211の外側に位置する外壁212と、内壁211と外壁212の屋外側端部同士を連結する屋外側壁213と、内壁211と外壁212の屋内側端部同士を連結する屋内側壁214と、により四方を枠状に形成した構成となっている。
隣り合う方立形材21、21は、それぞれの外壁212、212同士が間隔をあけた状態で対向して配置され、これにより目地Mを形成している。連窓方立2、2同士の間には、調整部材4が設けられ、屋内外方向X1の屋内端部及び屋外端部がそれぞれシール材26A、26Bによって閉塞されている。
方立形材21は、仕切壁215によって屋外側形材21Aと屋内側形材21Bとに画成されている。屋内側形材21Bは、その屋内外方向X1の長さが屋外側形材21Aの屋内外方向X1の長さより長く設けられている。
なお、方立形材21とガラス取付部22との屋内外方向X1の長さの比率、及び屋外側形材21Aと屋内側形材21Bの屋内外方向X1の長さの比率は、複層ガラス3の厚さとガラス取付部22の屋内外方向X1の長さによって変更可能に構成されている。
方立形材21は、図1の紙面左側に示されるように屋内外方向X1に分割された構成や、単一の部材て構成されていてもよい。分割された方立形材21は、屋外側形材21Aに屋内外に二分割する連結部21aが設けられている。この連結部21aは、嵌め合いやねじ止めにより分割されている屋外側形材21Aを連結している。
なお、目地Mには、分割されている屋外側形材21Aのうち外壁212の分割先端部分に接するようにシール材23が設けられていてもよい。
外壁212の目地側の外面212aには、図2に示すように、第1係止突部24(突起)と、第1係止突部24よりも屋内側に配置される第2係止突部25と、が設けられている。第1係止突部24と第2係止突部25は、隣り合う連窓方立2、2同士の間に外壁212の外面212aから突出した状態で配置される。
第1係止突部24は、外壁212の外面212aにおける屋内外方向X1で仕切壁215の位置で上下方向X3に延びて設けられ、外面212aから他方の連窓方立2の外壁212側に向けて突出し、その突出先端から屋内側に向けて直角に折れた保持片24aを有した形状となっている。第1係止突部24は、保持片24aが後述する調整部材4の間隔保持部412の保持凹部412cに差し込まれた状態で保持される。
第2係止突部25は、外壁212の外面212aにおける屋内側壁214寄りの位置で上下方向X3に延びて設けられている。第2係止突部25は、外面212aから左右方向X2に離れるに従い屋内側に向けて傾斜した形状となっている。第2係止突部25は、後述する調整部材4の固定部413が屋外側に当接され、かつ屋内側に固定具42が固定される。
第1係止突部24と第2係止突部25は、目地巾が最小となったときでも、連窓方立2、2同士の間で互いに干渉しないように間隔をあけて配置される突出長に設定されている。
第2係止突部25は、図3に示すように、上下方向X3の一部に切欠き開口25aとねじ開口25bとが形成されている。切欠き開口25aは、調整部材4の支持部材41(後述する)を第2係止突部25の屋内側から通過させて屋外側に進入させる入口となっている。ねじ開口25bは、調整部材4の固定具42(後述する)を支持部材41に固定するための固定ねじ422が挿通される。
調整部材4は、図1に示すように、隣り合う連窓方立2、2同士を、連窓方立2、2同士の間の目地巾D(図2参照)を調整した状態で連結する目地巾調整機構である。さらに調整部材4は、連窓方立2、2同士の間に設けられ、複層ガラス3よりも屋内側に配置され、かつ連窓方立2の屋内側の屋内側壁214の内側面214aよりも屋外側に位置している。調整部材4は、目地Mにおいて上下方向X3の複数箇所に設けられ、とくに上下方向X3の中央部には必ず配置されるように構成されている。
図1に示すように、調整部材4は、一対の連窓方立2の第1係止突部24に係止可能な支持部材41と、支持部材41に対して一対の連窓方立2の第2係止突部25を挟んで固定される固定具42と、支持部材41を連窓方立2、2同士の間に仮置きした状態で位置決めするように連窓方立2の第2係止突部25に引っ掛けて係止する位置決め部材43(掛止部)と、を備えている。
図2、図4〜図6に示すように、支持部材41は、平板状の支持板411と、支持板411の一端に設けられ目地巾に合わせた位置で第1係止突部24を保持可能に設けられた保持凹部412cを形成した間隔保持部412と、支持板411の他端に設けられ固定具42が固定される固定部413と、を有している。
支持部材41は、配置された隣り合う連窓方立2、2同士の間で、間隔保持部412を屋外側に向けた状態で、第1係止突部24と第2係止突部25との間に支持板411が位置するように設けられる。支持部材41は、連窓方立2、2同士の間で屋内外方向X1に移動可能に設けられ、かつ屋内外方向X1の所定連結位置で連窓方立2の方立形材21に固定可能に設けられている。
支持板411の板面は、方立形材21の外壁212の外面212aと略平行に配置される。
支持板411は、板面に直交する方向から見た左右方向X2の幅寸法は、任意に設定することができる。支持板411の屋内側の内端縁411bには、後述する固定部413に形成された雌ねじ413bの屋外側に位置する部分にねじ先端部が進入可能な切欠部411c(図4参照)が形成されている。
間隔保持部412は、支持板411の屋外側の外端縁411aの全体にわたって延在している。間隔保持部412は、支持板411の外端縁411aから屋外方向に向けて互いに広がるように延びる一対の保持片412A、412Aから形成されている。
一対の保持片412Aは、外端縁411aから屋外側に向かうに従い漸次、一対の保持片412Aが互いに離間する方向に延びる傾斜部412aと、傾斜部412aの端部から屋外方向に向けて突出する規制部412bと、を有している。
一対の保持片412a、412aには、屋内側に凹む凹状の保持凹部412cが形成されている。この保持凹部412cには、図7(a)、(b)に示すように、隣り合う連窓方立2、2のそれぞれから目地Mに突出する一対の第1係止突部24、24の両方の保持片24a、24aが目地巾Dに合わせた間隔をもって屋外側から差し込まれた状態で保持される。
対向する規制部412b、412b同士の間隔は、図7(a)に示す最小目地巾D1と図7(b)に示す最大目地巾D2のときに、保持片24a、24aが差し込み可能な寸法に設定されている。
固定部413は、支持板411の屋内側の内端縁411bの全体にわたって延在し、屋内側に開口して内端縁411bに沿うスリット413aが形成された筒部413Aを有している。
筒部413Aの内面には、内端縁411bに沿う方向の所定位置で、かつスリット413aに対向する位置に筒部413Aを貫通する雌ねじ413bが形成されている。筒部413Aのスリット413aの両側の縁部には、第2係止突部25と同じ傾斜角度をなす傾斜面413cが形成されている。
固定具42は、図2及び図4に示すように、第2係止突部25に対して屋内側から支持部材41の固定部413を固定するための部材である。固定具42は、ブロック状をなし、一方の面に一対の連窓方立2のそれぞれの第2係止突部25に当接可能な山形状に凹んだ当接受部42aが形成されている。当接受部42aの傾斜角度は、第2係止突部25の傾斜角度と一致している。
固定具42には、他方の面42bから当接受部42a側に向けて貫通孔421が形成されている。貫通孔421には固定ねじ422が挿入可能である。固定具42は、貫通孔421が支持部材41の雌ねじ413bと一致する位置に位置決めして、固定具42の屋内側から固定ねじ422を挿入して前記雌ねじ413b(図6参照)に螺合させることで、支持部材41が一対の連窓方立2、2に固定される。
位置決め部材43は、固定部413における支持部材41の内端縁411bに沿う方向の一端に設けられている。位置決め部材43は、支持部材41の屋内側端部(固定部413の筒部413Aの屋内側端部)より屋内側に突出するように、ねじ431により筒部413Aに螺合することにより固定されている。
次に、上述した連窓構造の目地巾調整機構を用いた目地巾調整方法について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、隣り合う一対の複層ガラス3を有する窓ユニットを並設して、隣り合う連窓方立2、2を構築する。
その後、図8に示すように、連窓方立2,2同士を連結するための調整部材4を、連窓方立2、2同士の間に形成される目地Mに屋内側から差し込み、連窓方立2、2同士の間で、かつ複層ガラス3よりも屋内側の位置に仮置きする。具体的には、連窓方立2の方立形材21に形成される第2係止突部25の切欠き開口25aから、調整部材4における支持部材41に位置決め部材43を取り付けた状態で、連窓方立2、2同士の間の屋内側から通過させて屋外側の所定位置に進入させる。つまり、支持部材41を切欠き開口25aから第2係止突部25の屋外側に進入させ(矢印E1方向)、その後、支持部材41を下向き(矢印E2方向)に落とし込むように移動させる。このとき支持部材41は、間隔保持部412を屋外側とし、さらに位置決め部材43を上側に向けた姿勢で第2係止突部25の屋外側に進入される。
支持部材41の屋外側に設けられる間隔保持部412の保持凹部412cには、隣り合う連窓方立2、2のそれぞれにおける方立形材21の第1係止突部24の保持片24a、24aが差し込まれた状態で、これら保持片24a、24aによって屋外側への移動が規制された状態となる。そして、支持部材41は、位置決め部材43が屋内側に向けて突出しているので、下方に落とし込むことで、位置決め部材43が切欠き開口25aの上向きの端部に上方から当接して引っ掛かった状態で係止される。このときに、支持部材41は、固定部413の傾斜面413cが第2係止突部25の屋外側の斜面に沿って下方に案内される。
次に、図1に示すように、隣り合う連窓方立2、2を所定の目地巾Dで位置決めする。そして、図7(a)、(b)に示すように、位置決めされた隣り合う連窓方立2、2の第1係止突部24の保持片24aに支持部材41の間隔保持部412の保持凹部412cを係止させて、支持部材41の位置を調整する。
なお、間隔保持部412には傾斜部412aが形成されており、目地巾Dに合わせて決まる互いの間隔が決まる一対の保持片24a、24aに合わせて傾斜部412aを当接位置が変わる。そのため、支持部材41も保持片24a、24aの間隔に合わせて屋内外方向X1に移動して位置決めされる。
その後、図4及び図8に示すように、位置決めされた支持部材41に対して、第2係止突部25の屋内側から固定具42を当接させて固定ねじ422で固定する。これにより、調整部材4によって連窓方立2、2が所定の目地巾Dを確保した状態で連結される。そして、図1に示すように、調整部材4によって目地巾Dが調整された連窓方立2、2同士を連結した後、目地Mにおける屋内端部に屋内側壁214の面一となるようにシール材26Aを設けることで、目地部分の施工が完了となる。
次に、本実施形態による連窓構造の調整部材4、及び調整部材4を使用した目地巾調整方法の作用について説明する。
本実施形態では、図1に示すように、連窓方立2、2同士の間の屋内側に目地巾Dを調整できる調整部材4が配置されるので、屋内側からのみで目地巾Dを調整することができる。そのため、連窓方立2,2の屋外側に回り込んで目地巾Dを調整して双方の連窓方立2,2同士を連結するという手間と時間のかかる作業が不要となるので、作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、複層ガラス3よりも屋内側に目地Mを形成させた状態で、隣り合う連窓方立2,2を配置することができる。すなわち、目地Mが連窓方立2の屋内側壁214の内側面214aまで配置される構成となるため、屋内側から見て隣り合う連窓方立2、2のそれぞれの屋内側の屋内側壁214の内側面214aと目地Mの隙間が見える状態となり、隣り合って連結される連窓方立2がシャープに見える印象をもたせることができ、意匠性の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、調整部材4は目地Mの内側面214a側よりも屋外側の奥側に配置される。すなわち、隣り合って連結される連窓方立2、2の内側面214a同士の間の目地部分に、屋外側に凹む凹部が形成されるので、内側面214aのうち連窓方立2、2同士が対向する周縁部がより明瞭に見えるようになり、意匠性をより向上させることができる。
また、本実施形態では、図8に示すように、隣り合う連窓方立2,2同士を所定の目地巾Dで配置した後に、調整部材4の位置決め部材43を一方の連窓方立2に形成された第2係止突部25に引っ掛けて係止することができる。そして、位置決め部材43を第2係止突部25に係止させた状態で連窓方立2、2同士の間に調整部材4を配置させることができ、その後に、調整部材4によって所定の目地巾Dに調整された連窓方立2,2同士を連結することができるから、作業を簡単に行うことができる。
また、本実施形態では、調整部材4が連窓方立2、2同士の間で屋内外方向X1に移動可能に設けられ、かつ屋内外方向X1の所定連結位置で連窓方立2、2に固定可能に設けられているので、調整部材4の屋内外方向X1へ前後移動させることで、隣り合う連窓方立2,2同士の間の目地巾Dを所定の目地巾Dの位置で位置決めして固定することができる。
このように本実施形態の連窓構造の目地巾調整機構、及び目地巾調整方法によれば、連窓方立2、2同士の間の目地巾Dを調整して連結する作業効率を向上させることができ、かつ優れた意匠性を実現できる。
以上、本発明による連窓構造の目地巾調整機構、及び目地巾調整方法の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、目地Mにおける屋内端部及び屋外端部にそれぞれシール材26A、26Bを設けた構成としているが、これらシール材26A、26Bを省略することも可能である。例えば図9に示す変形例のように、調整部材4(目地巾調整機構)の固定具42の屋内側に着脱可能なカバー部材44を設けた構成としてもよい。カバー部材44は、屋内外方向X1を遮断するものである。この場合には、屋内側から連窓方立2、2同士の間の調整部材4(ここでは固定具42)が直接見えてしまうことがなく、カバー部材44によって隠された状態となるので、見映えが良好となるうえ、調整部材4に屋内側から直接触れることがないので、誤って調整部材4による連窓方立2、2同士の連結状態を解除してしまうことを防止できる。
また、連窓方立2における方立形材21の形状、屋外側形材21Aと屋内側形材21Bの形状や寸法などの構成は適宜変更することが可能である。さらに、方立形材21に設けられる第1係止突部24と第2係止突部25の取り付け位置、突出寸法、形状等の構成についても、例えば採用するガラスの大きさ等や設定する目地巾に応じて変更可能である。また、本実施形態では、位置決め部材43が支持部材41に対してねじ431によって固定された別体で設けられているが、この位置決め部材43が支持部材41と一体で設けられていてもよい。
要は、調整部材4が連窓方立2、2同士の間で、複層ガラス3よりも屋内側に配置されていればよいのであって、屋内側より調整部材4を取り付けて目地巾を調整する作業が行えるように構成されていればよいのである。
さらに、調整部材4の構成に関しても、上述した実施形態に限定されることはなく、変更可能である。例えば、支持部材41の支持板411の寸法や間隔保持部412の形状についても変更してもよい。また、本実施形態では、支持部材41を隣り合う連窓方立2、2に対して位置決めした後に固定する構造として、第2係止突部25の屋内側に固定具42を設けて固定ねじ422で支持部材41の固定部413に螺合させて固定する構成としているが、他の固定手段を採用してもよい。例えば、固定具42を省略して、固定ねじ422を使用して直接、固定部413に固定する構成であってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 カーテンウォール
2 連窓方立
3 複層ガラス
4 調整部材(目地巾調整機構)
21 方立形材
22 ガラス取付部
24 第1係止突部
24a 保持片
25 第2係止突部(突起)
41 支持部材
42 固定具
43 位置決め部材(掛止部)
44 カバー部材
212 外壁
411 支持板
412 間隔保持部
412c 保持凹部
413 固定部
422 固定ねじ
D 目地巾
M 目地
X1 屋内外方向
X2 左右方向
X3 上下方向

Claims (6)

  1. ガラスが嵌め込まれた窓ユニットを支持する隣り合う連窓方立同士を連結する調整部材を有する連窓構造の目地巾調整機構であって、
    前記調整部材は、前記連窓方立同士の間で、前記ガラスよりも屋内側に配置されていることを特徴とする連窓構造の目地巾調整機構。
  2. 前記調整部材は、前記連窓方立の屋内側面よりも屋外側に位置している請求項1に記載の連窓構造の目地巾調整機構。
  3. 一方の前記連窓方立には、他方の前記連窓方立側に向けて突出する突起が形成され、
    前記調整部材には、掛止部が設けられ、
    前記調整部材は、前記掛止部を前記突起に係止させた状態で、前記一方の連窓方立と前記他方の連窓方立の間に配置されている請求項1又は2に記載の連窓構造の目地巾調整機構。
  4. 前記調整部材は、前記連窓方立同士の間で屋内外方向に移動可能に設けられ、かつ屋内外方向の所定連結位置で前記連窓方立に固定可能に設けられている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の連窓構造の目地巾調整機構。
  5. 前記調整部材の屋内側には、屋内外方向を遮断するカバー部材が設けられている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の連窓構造の目地巾調整機構。
  6. 隣り合う一対の窓ユニットを並設して、連窓方立を構築する工程と、
    前記連窓方立同士を連結するための調整部材を、前記連窓方立同士の間に屋内側から差し込み、前記連窓方立同士の間で、かつ前記窓ユニットのガラスよりも屋内側の位置に仮置きする工程と、
    前記隣り合う連窓方立を所定の目地巾で位置決めする工程と、
    位置決めされた前記隣り合う連窓方立に前記調整部材を係止させて、前記調整部材の位置を調整して前記連窓方立に固定する工程と、
    を有することを特徴とする連窓構造の目地巾調整方法。
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