JP2018155032A - カーテンウォール - Google Patents

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Abstract

【課題】意匠性や室内への採光性を損なうことなく断熱性の向上を図ること。【解決手段】インナースキンのビジョン部10E1は、透光性を有した複層ガラス61の縁部に框10Hを備えたものであり、ビジョン部に対応する高さ位置においてアウタースキン10D及びインナースキン10Eの双方を保持する縦枠10Cには、見込み方向に沿って延在し、枠体10の内周側見込み面11kを構成する平板状部11cが設けられているとともに、枠体10の内周側見込み面11kよりも外周側となる部位にそれぞれ室内に臨み、かつアウタースキン10Dからの距離が互いに異なる見付け面11d及び平面12aが設けられており、ビジョン部10E1は、見付け面11d及び平面12aに対してそれぞれシール材18を介して縁部が当接され、かつ框10Hの内周側見込み面63bが枠体10の内周側見込み面11kと同一の平面上に位置されている。【選択図】図9

Description

本発明は、カーテンウォールに関するものである。
ビル等の建築物の外壁を構成するカーテンウォールには、いわゆるダブルスキンと称されるものがある。すなわち、ダブルスキンのカーテンウォールでは、上下の横枠及び左右の縦枠を備えた枠体に室外側のアウタースキン及び室内側のインナースキンが配設されている。インナースキンは、横枠や縦枠において室内側となる部分から内周側に向けて突設されたヒレ状部分に当接されている。ヒレ状部分とインナースキンとの間には、シール材が介在され、室外の空気が隙間から室内側に進入する事態を防止するようにしている。この種のカーテンウォールによれば、アウタースキンとインナースキンとの間に中間空気層が構成されることになり、断熱性の点で有利となる(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−45167号公報
ところで、インナースキンを備えたカーテンウォールでは、上述したヒレ状部分が外部から視認されるおそれがあるばかりか、ヒレ状部分の分だけ開口面積が縮小されることになり、意匠性や室内への採光性を考慮すると、必ずしも好ましいとはいえない。
本発明は、上記実情に鑑みて、意匠性や室内への採光性を損なうことなく断熱性の向上を図ることのできるカーテンウォールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るカーテンウォールは、上下の横枠及び左右の縦枠を備えた枠体に室外側のアウタースキン及び室内側のインナースキンを配設することにより、建築物の上下境界部分に対向するスパンドレル部と、前記建築物の居住空間に対向するビジョン部とを備えたカーテンウォールであって、前記インナースキンのビジョン部は、透光性を有したパネルの縁部に框を備えたものであり、前記ビジョン部に対応する高さ位置において前記アウタースキン及び前記インナースキンの双方を保持する枠材には、見込み方向に沿って延在し、前記枠体の内周側見込み面を構成する平板状部が設けられているとともに、前記枠体の内周側見込み面よりも外周側となる部位にそれぞれ室内に臨み、かつ前記アウタースキンからの距離が互いに異なる第1当接部及び第2当接部が設けられており、前記インナースキンのビジョン部は、前記第1当接部及び前記第2当接部に対してそれぞれシール材を介して縁部が当接され、かつ前記框の内周側見込み面が前記枠体の内周側見込み面に対して同一、もしくは外周側となる平面上に位置されていることを特徴とする。
この発明によれば、インナースキンのビジョン部が枠体の内周側見込み面よりも外周側となる第1当接部及び第2当接部に当接され、かつ框の内周側見込み面が枠体の内周側見込み面に対して同一、もしくは外周側となる平面上に位置されているため、インナースキンと枠体との間においては枠体の内周側見込み面から内周側に突出する部材がない。従って、意匠性や室内への採光性を損なうことなく断熱性の向上を図ることが可能となる。
また本発明は、上述したカーテンウォールにおいて、前記枠材は、中空の直方体状を成す枠本体部と、前記枠本体部の室内に臨む見付け面において外周側となる部分から室内に向けて突出した突出片部とを有し、前記枠本体部の室内に臨む見付け面に前記第1当接部が構成されているとともに、前記突出片部の室内に臨む見付け面に前記第2当接部が構成されていることを特徴とする。
また本発明は、上述したカーテンウォールにおいて、前記インナースキンのビジョン部は、前記パネルの室内に臨む表面に前記框が取り付けられたものであり、前記パネルと前記第1当接部との間に前記シール材が介在され、前記框と前記第2当接部との間に前記シール材が介在されていることを特徴とする。
この発明によれば、ビジョン部の框と枠材との間にシール材が介在し、框と枠材とが直接接触する構成にない。従って、室外と室内との気温差が大きい場合にも、框に結露が生じるおそれがなくなる。
また本発明は、上述したカーテンウォールにおいて、前記枠材には、前記枠本体部の外周側となる部分から前記枠本体部の室外に臨む見付け面を超えて室外に延在した後、前記枠本体部の室外に臨む見付け面に対向するように延在する枠材押縁を配設し、前記枠本体部と前記枠材押縁との間に前記アウタースキンの縁部が保持されており、前記枠材押縁において前記アウタースキンの室外に臨む表面に対向する部分は、その延在縁部が前記枠体の内周側見込み面に対して同一、もしくは外周側となる部位に位置されていることを特徴とする。
この発明によれば、アウタースキンを保持する枠材押縁についても枠体の内周側見込み面から突出する構成にないため、意匠性や室内への採光性の点でさらに有利となる。
また本発明は、上述したカーテンウォールにおいて、前記上下の横枠及び前記左右の縦枠は、互いに同一の断面形状を有するように構成したものであり、上方の横枠には、前記第1当接部に対向するように前記突出片部にパネル押さえ部材が取り付けられており、前記インナースキンのスパンドレル部は、前記第1当接部と前記パネル押さえ部材との間に上縁部が保持されていることを特徴とする。
この発明によれば、上下の横枠及び左右の縦枠を同一の断面形状を有するように構成しているため、部品点数の削減を図ることが可能となる。しかも、上方の横枠に対しては、突出片部にパネル押さえ部材を取り付けることにより、横枠の第1当接部とパネル押さえ部材との間にスパンドレル部の上縁部を保持することができる。
また本発明は、上述したカーテンウォールにおいて、前記左右の縦枠の間には、前記インナースキンにおいて前記ビジョン部と前記スパンドレル部との境界となる部分に左右に沿って第1無目枠が設けられ、前記第1無目枠の下縁部には、前記第1当接部に対応する第1対応当接部及び前記第2当接部に対応する第2対応当接部が設けられており、前記インナースキンにおけるビジョン部の上縁部がシール材を介して前記第1対応当接部及び前記第2対応当接部に当接されていることを特徴とする。
この発明によれば、ビジョン部の上縁部がシール材を介して第1無目枠の第1対応当接部及び第2対応当接部に当接した状態となる。
また本発明は、上述したカーテンウォールにおいて、前記左右の縦枠の間には、前記ビジョン部を上下に分割するように左右に沿って第2無目枠が設けられ、前記第2無目枠の上縁部及び下縁部には、それぞれ前記第1当接部に対応する第1対応当接部及び前記第2当接部に対応する第2対応当接部が設けられており、前記ビジョン部は、前記第1無目枠と前記第2無目枠との間に上方ビジョン部を備え、かつ前記第2無目枠と下方の横枠との間に下方ビジョン部を備えて構成してあり、前記上方ビジョン部の下縁部は、シール材を介して前記第2無目枠の前記第1対応当接部及び前記第2対応当接部に当接し、前記下方ビジョン部の上縁部は、シール材を介して前記第2無目枠の前記第1対応当接部及び前記第2対応当接部に当接していることを特徴とする。
この発明によれば、第2無目枠を設けることにより、上方ビジョン部及び下方ビジョン部によってビジョン部を構成しているため、取り扱う部品を小型化することができ、例えば運搬作業や組立作業の容易化を図ることが可能となる。
また本発明は、上述したカーテンウォールにおいて、前記下方ビジョン部は、前記框の外周となる部位に断熱材を介して係合部材が設けられたものであり、前記係合部材を介して前記枠材の突出片部に係合されていることを特徴とする。
この発明によれば、下方ビジョン部の框と枠材との間に断熱材が介在し、框と枠材とが直接接触することなく両者の間が係合された状態に維持される。従って、室外と室内との気温差が大きい場合にも、下方ビジョン部の框に結露が生じるおそれがない。
また本発明は、上述したカーテンウォールにおいて、前記第1無目枠と前記第2無目枠との間には、前記上方ビジョン部を左右に分割するように上下に沿って縦骨枠が設けられ、前記縦骨枠の両側縁部には、それぞれ前記第1当接部に対応する第1対応当接部及び前記第2当接部に対応する第2対応当接部が設けられており、前記上方ビジョン部は、前記縦骨枠と前記左右の縦枠との間にそれぞれ左上ビジョン部及び右上ビジョン部を備えて構成してあり、前記左上ビジョン部及び前記右上ビジョン部のそれぞれは、シール材を介して前記縦骨枠の前記第1対応当接部及び前記第2対応当接部に当接していることを特徴とする。
この発明によれば、縦骨枠を設けることにより、左上ビジョン部及び右上ビジョン部によって上方ビジョン部を構成しているため、取り扱う部品をさらに小型化することができ、例えば運搬作業や組立作業がより一層容易化する。
また本発明は、上述したカーテンウォールにおいて、前記左上ビジョン部及び前記右上ビジョン部は、前記縦骨枠に当接する部分を戸先として室内側に開放するように支持されていることを特徴とする。
この発明によれば、左上ビジョン部や右上ビジョン部を開放することにより、室内側からアウタースキンの清掃を行うことができる等、メインテナンス作業の容易化を図ることが可能となる。
本発明によれば、インナースキンのビジョン部が枠体の内周側見込み面よりも外周側となる第1当接部及び第2当接部に当接され、かつ框の内周側見込み面が枠体の内周側見込み面に対して同一、もしくは外周側となる平面上に位置されているため、インナースキンと枠体との間においては枠体の内周側見込み面から内周側に突出する部材がない。従って、意匠性や室内への採光性を損なうことなく断熱性の向上を図ることが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態であるカーテンウォールを適用した建築物を室外側から見た図である。 図2は、図1に示した建築物を居住空間から見た図である。 図3は、図1に示した建築物の縦断面図である。 図4は、図1に示した建築物の居住空間を示す要部横断面図である。 図5は、図1に示した建築物においてカーテンウォールの下枠と上枠との接合部分を示す要部拡大縦断面図である。 図6は、図1に示したカーテンウォールのスパンドレル部とビジョン部との境界部分を示す要部拡大縦断面図である。 図7は、図1に示したカーテンウォールのインナースキンに設けた第2無目枠を示す要部拡大縦断面図である。 図8は、図1に示したカーテンウォールのスパンドレル部において縦枠と縦枠との接合部分を示す要部拡大横断面図である。 図9は、図1に示したカーテンウォールの上方ビジョン部において縦枠と縦枠との接合部分を示す要部拡大横断面図である。 図10は、図1に示したカーテンウォールのビジョン部に設けた縦骨枠を示す要部拡大横断面図である。 図11は、図1に示したカーテンウォールの下方ビジョン部において縦枠と縦枠との接合部分を示す要部拡大横断面図である。 図12は、図1に示したカーテンウォールに適用する上方の横枠の端面図である。 図13は、図1に示したカーテンウォールに適用する第1無目枠の端面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係るカーテンウォールの好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明の実施の形態であるカーテンウォールを適用した建築物を示したものである。ここで例示する建築物は、上下に複数層の床スラブBを備え、上層の床スラブBと下層の床スラブBとの間にそれぞれ天井板材Cを配設することにより、天井板材Cよりも下方に居住空間D、天井板材Cよりも上方に天井裏空間Eを構成したものである。居住空間Dに対して上層となる床スラブBには、それぞれ複数のカーテンウォール1が吊下げ保持されている。カーテンウォール1は、互いに共通の構成を有したもので、個々の下端が下層の床スラブBに構成した床材Fの上面に対応した高さとなるように構成してある。
カーテンウォール1は、上枠(横枠)10A、下枠(横枠)10B及び左右の縦枠10Cによって矩形状に構成した枠体10を備える。枠体10には、室外側にアウタースキン10Dを配設するとともに、室内側にインナースキン10Eを配設することによって互いの間に中間空気層10Fが構成してある。上枠10A、下枠10B及び左右の縦枠10Cは、同一の断面形状を有するように構成したもので、互いの間が45°の斜面を介して接合してある(留め継ぎ)。
カーテンウォール1のインナースキン10Eには、上方部に左右に沿って第1無目枠20Aが設けてあるとともに、第1無目枠20Aよりも下方となる位置に左右に沿って第2無目枠20Bが設けてある。さらに、第1無目枠20Aと第2無目枠20Bとの間には、上下に沿って縦骨枠20Cが設けてある。
第1無目枠20Aは、天井板材Cに対応する高さとなる位置に配設してあり、カーテンウォール1において居住空間Dに対向するビジョン部と、床スラブBを含む天井裏空間Eに対向するスパンドレル部との境界となっている。第2無目枠20Bは、インナースキン10Eのビジョン部10E1を上下に分割し、上方ビジョン部10E1a及び下方ビジョン部10E1bを構成するものである。本実施の形態では、ビジョン部10E1の全高に対して下方から1/3程度となる位置に第2無目枠20Bを設けるようにしている。縦骨枠20Cは、上方ビジョン部10E1aを左右に2等分し、室内側から見て左方に位置する左上ビジョン部10E1aLと、室内側から見て右方に位置する右上ビジョン部10E1aRとを構成するものである。インナースキン10Eに配設される第1無目枠20A、第2無目枠20B及び縦骨枠20Cは、互いに同一の断面形状を有するように構成してある。
さらに、このカーテンウォール1には、スパンドレル部においてアウタースキン10D及びインナースキン10Eの双方にわたる部位に左右に沿って第3無目枠30が設けてあり、アウタースキン10Dにおいて第3無目枠30よりも下方、かつ第2無目枠20Bに対応する高さよりもわずかに上方となる位置に左右に沿って第4無目枠40が設けてある。
第3無目枠30は、アウタースキン10Dとインナースキン10Eとの間に構成される中間空気層10Fの上端位置を規定するものである。第4無目枠40は、アウタースキン10Dにおいて第3無目枠30との間に排気口10F1を構成するためのものである。
以下、図5〜図13を適宜参照しながら、上述したカーテンウォール1の構成要素である上枠10A、下枠10B、左右の縦枠10C、第1無目枠20A、第2無目枠20B、縦骨枠20C、第3無目枠30及び第4無目枠40の詳細構成について説明し、併せて本願の特徴部分について詳述する。なお、以下の説明においては便宜上、カーテンウォール1を構成した状態でそれぞれの構成要素の向きや各部の方向を特定することとする。また、構成要素の向きや各部の方向を特定する場合には、見込み方向及び見付け方向という用語を用いる場合がある。見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、カーテンウォール1の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については見込み面と称する。見付け方向とは、上枠10Aや下枠10Bのように水平に沿った部材の場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向であり、縦枠10Cのように上下に沿った部材の場合、見込み方向に直交した水平に沿う方向である。見付け方向に沿った面については見付け面と称する。
枠体10を構成する上枠10A、下枠10B及び左右の縦枠10Cは、アルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、図12の上枠10Aに示すように、枠本体部11及び突出片部12を有している。
枠本体部11は、矩形の筒状を成す第1角筒部11aと、第1角筒部11aの両端部に設けた矩形の筒状を成す第2角筒部11bとを備えて構成したものである。第1角筒部11aは、見付け方向に沿った寸法に対して見込み方向に沿った寸法が大きく設定されたものである。第2角筒部11bは、第1角筒部11aに対して見付け方向に沿った寸法がわずかに大きく、かつ見込み方向に沿った寸法が1/5程度となるように設定してある。図には明示していないが、この第2角筒部11bは、上枠10A、下枠10B及び左右の縦枠10Cを互いに接合する場合に、L字状のコーナブロックを挿入する部分として適用されるものである。これら第1角筒部11a及び第2角筒部11bは、枠体10の内周側に配置される部分が一連の平板状部11cを構成するように互いに一体に成形してある。
突出片部12は、枠本体部11において室内側に配置される見付け面11dの外周側となる部分から平板状部11cと平行となるように突出した板状部分である。突出片部12の突出縁部は、外周側に向けて屈曲しており、この屈曲部分が室内に臨む平面12aを構成している。本実施の形態では、枠本体部11において室内に臨む見付け面11dが第1当接部となり、突出片部12の屈曲部分に構成される平面12aが第2当接部に相当している。
枠体10の外周側となる枠本体部11には、ガスケット装着突条11e、押縁係合部11f、2つの見込みシール材装着部11g,11h、見付けシール材装着部11jが設けてあり、突出片部12には、框係合部12bが設けてある。ガスケット装着突条11eは、枠本体部11の室外に臨む見付け面から室外に向けて突出したヒレ状の突出部である。このガスケット装着突条11eには、アウタースキン10D用のインナーガスケット13を装着することが可能である。押縁係合部11fは、室外側の第2角筒部11bにおいて枠体10の外周側となる見込み面に設けた2つの爪状部材であり、個々の先端部が室内側に向けて屈曲している。この押縁係合部11fには、アウタースキン10D用の枠材押縁14を装着することが可能である。枠材押縁14は、平板状を成す押縁基板部14aと、押縁基板部14aの先端縁部から直角方向に延在したアウタースキンカバー部14bとを有したものである。押縁基板部14aの基端縁部には、枠本体部11の押縁係合部11fに係合可能となる係合突条14cが設けてある。アウタースキンカバー部14bにおいてアウタースキン10Dに対向する面には、アウタースキン10D用のアウターガスケット15を装着することのできるガスケット装着部14dが設けてある。アウタースキンカバー部14bは、係合突条14cを介して枠材押縁14を枠本体部11の押縁係合部11fに係合させた場合に、その先端縁部が平板状部11cの内周側見込み面11kよりも外周側に位置するようにその寸法が設定してある。
見込みシール材装着部11g,11hは、それぞれ第1角筒部11aの外周側となる部位から外周側に向けて突出した一対のヒレ状部の間に構成したものである。室外側の見込みシール材装着部11gには、レインバリアと称されるシール材16を装着することができ、室内側の見込みシール材装着部11hには、ウインドバリアと称されるシール材17を装着することが可能である。見付けシール材装着部11jは、見付け面(第1当接部)11dにおいて内周側となる部位に設けた溝状部分であり、室内に向けて開口している。この見付けシール材装着部11jには、シール材18を装着することが可能である。框係合部12bは、突出片部12の内周側となる見込み面から突出した爪状部分であり、先端部が室外側に向けて屈曲している。この框係合部12bには、後述する下方ビジョン部10E1bの框10Gに設けたアタッチメント50を係合することが可能である。
第1無目枠20A、第2無目枠20B及び縦骨枠20Cは、上枠10Aと同様、アルミニウム合金によって成形した押し出し形材であり、図13に示すように、無目角筒部51及び一対の当接片部52を有している。無目角筒部51は、矩形の筒状を成すものである。無目角筒部51の見込み方向に沿った寸法は、突出片部12の見込み方向に沿った寸法と同一である。一対の当接片部52は、無目角筒部51の室外側に位置する部分から互いに離隔する方向に延在した平板状を成す部分である。当接片部52の無目角筒部51からの突出寸法は、突出片部12からの見付け面(第1当接部)11dの突出寸法と同一である。本実施の形態では、それぞれの当接片部52において室内に臨む見付け面52aが第1対応当接部となり、無目角筒部51の室内に臨む見付け面51aが第2対応当接部に相当している。
無目角筒部51には、框係合部51bが設けてあり、見付け面(第1対応当接部)52aには、見付けシール材装着部52bが設けてある。框係合部51bは、無目角筒部51の見込み方向に沿った表面からそれぞれ当接片部52と同じ方向に向けて突出した爪状部分であり、先端部が室外側に向けて屈曲している。この框係合部51bは、見付け面(第1対応当接部)52aまでの距離が、突出片部12に設けた框係合部12bから見付け面(第1当接部)11dまでの距離と同一である。従って、この框係合部51bに対しては、後述する下方ビジョン部10E1bの押縁として機能する框10Gに設けたアタッチメント50を係合することが可能である。見付けシール材装着部52bは、個々の見付け面(第1対応当接部)52aにおいて当接片部52の延在縁部となる部位に設けた溝状部分であり、室内に向けて開口している。この見付けシール材装着部52bには、見付けシール材装着部11jに装着することのできるシール材18が装着可能である。
第3無目枠30は、アルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、図6に示すように、無目本体部31及び見込み突出部32を有している。無目本体部31は、下壁31aが水平で、上壁31bが室外に向けて漸次下方となるように傾斜した台形の筒状を成すもので、見込み方向に沿った寸法が枠本体部11と同一に構成してある。見込み突出部32は、無目本体部31の室内に臨む見付け面31cから室内に向けて延在した平板状を成す部分であり、延在縁部に見付けヒレ部33を有している。見付けヒレ部33は、見込み突出部32から鉛直に沿って上下に延在し、無目本体部31の室内に臨む見付け面31cに対向するように設けた平板状を成す部分である。この見付けヒレ部33には、下地材34が取り付けてある。下地材34は、2つの平板状を成す上壁部34a及び下壁部34bの間を一対の連結壁部34cによって連結したもので、見付けヒレ部33との間にガスケット35を介在させ、見付けヒレ部33に対して非接触の状態で見付けヒレ部33に保持させてある。
無目本体部31の室外に臨む見付け面31dには、押縁装着部36が設けてあり、室内に臨む見付け面31cには、2つの見付けシール材装着部31eが設けてある。押縁装着部36は、無目本体部31の内周側及び外周側となる部位からそれぞれ室外に向けて爪状部材36aを突出することによって構成したものである。爪状部材36aの個々の先端部は、互いに対向する向きに屈曲している。この押縁装着部36には、アウタースキン10D用の無目押縁37を装着することが可能である。無目押縁37は、平板状を成す押縁基板部37aと、押縁基板部37aの先端縁部から直角方向に延在したアウタースキンカバー部37bとを有したものである。押縁基板部37aの基端縁部には、枠本体部11の押縁装着部36に係合可能となる係合片部37cが設けてある。アウタースキンカバー部37bにおいてアウタースキン10Dに対向する面には、アウタースキン10D用のアウターガスケット15を装着することのできるガスケット装着部37dが設けてある。係合片部37cにおいてアウタースキンカバー部37bに対向する面には、アウタースキン10D用のインナーガスケット13を装着することのできるガスケット装着部37eが設けてある。見付けシール材装着部31eは、無目本体部31の内周側及び外周側となる部位に設けた溝状部分であり、それぞれ室内に向けて開口している。この見付けシール材装着部31eには、シール材18を装着することが可能である。
また、無目本体部31の下面には、アウターガイド38が設けてある。アウターガイド38は、第3無目枠30の室外側となる縁部から鉛直下方に延在した後、室内側に向けてわずかに屈曲した板状部材である。アウターガイド38の下方への延在寸法は、第4無目枠40との間に確保すべき間隔の1/2より大きく設定してある。
第4無目枠40は、アルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、台形の筒状に形成してある。すなわち、第4無目枠40は、下壁40aが水平で、上壁40bが室外に向けて漸次下方となるように傾斜したもので、見込み方向に沿った寸法が第3無目枠30の無目本体部31に対して1/3程度に構成してある。第4無目枠40の室外に臨む見付け面40cは、第3無目枠30と同一の寸法に形成してある。この第4無目枠40には、室外に臨む見付け面40cに押縁装着部41が設けてあり、室内側となる縁部にインナーガイド部42が一体に成形してある。押縁装着部41は、無目本体部31に設けた押縁装着部36と同一の構成を有したものであり、アウタースキン10D用の無目押縁37を装着することが可能である。インナーガイド部42は、第4無目枠40の室内側となる見付け壁40dに沿って上方に延在した平板状を成す部分である。インナーガイド部42の上方への延在寸法は、アウターガイド38の延在寸法とほぼ同一に設定してある。
上述した上枠10A、下枠10B、左右の縦枠10C、第1無目枠20A、第2無目枠20B、縦骨枠20C、第3無目枠30及び第4無目枠40を適用してカーテンウォール1を構成するには、上枠10A、下枠10B及び左右の縦枠10Cによって構成される枠体10に第1無目枠20A、第2無目枠20B、縦骨枠20C、第3無目枠30及び第4無目枠40を配設し、これらの構成要素によって囲まれる部位の室外側にアウタースキン10Dとなる面材を配設し、かつ室内側にインナースキン10Eとなる面材を配設すれば良い。
より具体的に説明すると、図3、図6、図7に示すように、左右の縦枠10Cの間において天井板材Cに対応する位置に第1無目枠20Aを配設し、第1無目枠20Aよりも下方となる位置に第2無目枠20Bを配設する。第1無目枠20A及び第2無目枠20Bは、それぞれの見付け面(第1対応当接部)52aが見込み方向において上枠10Aや下枠10Bの見付け面(第1当接部)11dと同一の位置となり、無目角筒部51に対して一対の当接片部52が上下に延在する姿勢で左右の縦枠10Cに固定する。
第1無目枠20Aよりも上方となる部位には第3無目枠30を配設し、第1無目枠20Aよりわずかに上方となる部位には第4無目枠40を配設する。第3無目枠30は、見付け面(第1対応当接部)52aが見込み方向において上枠10Aや下枠10Bの見付け面(第1当接部)11dと同一の位置となり、下面が水平となる姿勢で左右の縦枠10Cに固定する。第4無目枠40は、室外に臨む見付け面40cが第3無目枠30の室外に臨む見付け面31dと同一の位置となり、下面が水平となる姿勢で左右の縦枠10Cに固定する。このとき、第3無目枠30に設けたアウターガイド38と第4無目枠40との間の隙間が、第4無目枠40のインナーガイド部42と第3無目枠30との間の隙間とほぼ同じとなるように、第4無目枠40の位置を設定する。
左右の縦枠10Cの間において上枠10Aと第3無目枠30とによって囲まれる室外側部分及び第4無目枠40と下枠10Bとによって囲まれる室外側部分には、それぞれ枠材押縁14及び無目押縁37を介してアウタースキン10Dとなる面材が保持される。本実施の形態では、それぞれに対してフロートガラス10D1を保持させるようにしている。個々のフロートガラス10D1の室外に臨む表面には、無目押縁37に保持させた無端状のアウターガスケット15が四周に圧接され、室内に臨む表面には、枠材押縁14に保持させた無端状のインナーガスケット13が四周に圧接されている。
一方、左右の縦枠10Cの間において上枠10Aと第3無目枠30とによって囲まれる室内側部分及び第3無目枠30と第1無目枠20Aとによって囲まれる室内側部分には、それぞれ見付け面(第1当接部)11dとパネル押さえ部材60との間、並びに見付け面(第1対応当接部)52aとパネル押さえ部材60との間にそれぞれスパンドレル部のインナースキン10Eとなる面材が保持される。パネル押さえ部材60は、L字状に成形した金属製の部材であり、見付け面(第1当接部)11d及び見付け面(第1対応当接部)52aに対して対向するように上枠10A及び縦枠10Cの突出片部12、第1無目枠20Aの無目角筒部51、第3無目枠30の下地材34に取り付けられている。本実施の形態では、スパンドレル部のインナースキン10Eとしてそれぞれに耐火パネル10E2を保持させるようにしている。個々の耐火パネル10E2の室外に臨む表面には、それぞれ見付けシール材装着部11j,31e,52bに保持させた無端状のシール材18が四周に圧接されている。
さらに、左右の縦枠10Cの間において第1無目枠20Aと第2無目枠20Bとによって囲まれる室内側部分には、その中間部に縦骨枠20Cが配設され、この縦骨枠20Cによって囲まれる部分ごとに左上ビジョン部10E1aL及び右上ビジョン部10E1aRが配設してある。また、左右の縦枠10Cの間において第2無目枠20Bと下枠10Bとによって囲まれる室内側部分には、単一の下方ビジョン部10E1bが配設してある。左上ビジョン部10E1aL、右上ビジョン部10E1aR及び下方ビジョン部10E1bは、それぞれ透光性を有した複層ガラス(パネル)61の四周に框10H,10Gを取り付けて構成したものである。
左上ビジョン部10E1aL及び右上ビジョン部10E1aRは、縦骨枠20Cに近接する縁部が戸先となり、この戸先が室内側に向けて突出する縦すべり出し窓の可動障子となるように、フリクションステイ62を介して第1無目枠20A及び第2無目枠20Bに支持してある。左上ビジョン部10E1aL及び右上ビジョン部10E1aRの框10Hは、図6、図7、図9、図10に示すように、矩形の筒状を成す可動框基部63と、可動框基部63の室内に臨む縁部から個々の左上ビジョン部10E1aL及び右上ビジョン部10E1aRの外周に向けて延在した可動当接ヒレ部64とを有したもので、可動框基部63の室外に臨む見付け面63aが構造用シール材65によって複層ガラス61の室内に臨む表面に取り付けて一体化してある。可動当接ヒレ部64には、延在縁部において室外に臨む部分に面材側シール材66を保持するための装着部67が設けてある。
上述の框10Hを備えた左上ビジョン部10E1aL及び右上ビジョン部10E1aRにおいては、カーテンウォール1に対して閉じた場合、それぞれの見付けシール材装着部11j,52bに保持させた無端状のシール材18が複層ガラス61の室外に臨む表面の四周に圧接される。また、框10Hの装着部67に保持させた面材側シール材66が平面(第2当接部)12a及び見付け面(第2対応当接部)51aに圧接された状態となる。このとき、左上ビジョン部10E1aL及び右上ビジョン部10E1aRの四周に設けた框10Hの可動框基部63は、内周側の見込み面63bが、ビジョン部に対応する高さ位置においてアウタースキン10D及びインナースキン10Eの双方を保持する枠材、つまり下枠10B及び左右の縦枠10Cの平板状部11cにおいて内周側となる見込み面11kに対して同一となるようにその寸法が設定してある。図中の符号10Kは、左上ビジョン部10E1aL及び右上ビジョン部10E1aRを開閉操作するために戸先となる10H框に設けたハンドルである。
下方ビジョン部10E1bの押縁として機能する框10Gは、図5、図7、図11に示すように、矩形の筒状を成す固定框基部68と、固定框基部68の室内に臨む縁部から外周に向けて延在した固定当接ヒレ部69とを有したものである。この框10Gは、固定框基部68の室外に臨む見付け面68aがシール材65によって複層ガラス61の室内に臨む表面に取り付けてある。固定当接ヒレ部69には、シール材70が取り付けてあり、固定框基部68には、外周側となる見付け面にアタッチメント50が取り付けてある。シール材70は、固定当接ヒレ部69の室外に臨む見付け面の全面を覆うように設けたものである。アタッチメント50は、固定框基部68との間に断熱材71を介在させ、固定框基部68に対して非接触の状態で固定框基部68に取り付けてある。このアタッチメント50は、固定框基部68の見付け面に沿って延在し、室内側の縁部がシール材70に当接する一方、室外側の縁部が固定框基部68を超えて複層ガラス61の端面に対応する部位まで突出してある。アタッチメント50の室外側に延在する縁部は、外周側に向けて屈曲した後、室内側に向けて屈曲しており、突出片部12及び無目角筒部51に設けたそれぞれの框係合部12b,51bに係合することが可能である。
上述の框10Gを備えた下方ビジョン部10E1bは、アタッチメント50を突出片部12の框係合部12b及び無目角筒部51の框係合部51bに係合させることにより、左右の縦枠10C、下枠10B及び第2無目枠20Bに固定障子として固定してある。この下方ビジョン部10E1bには、それぞれ見付けシール材装着部11j,52bに保持させた無端状のシール材18が複層ガラス61において室外に臨む表面の四周に圧接されている。また、固定当接ヒレ部69に設けたシール材70が平面(第2当接部)12a及び見付け面(第2対応当接部)51aに圧接されている。このとき、下方ビジョン部10E1bの四周に設けた框10Gの固定框基部68は、内周側の見込み面68bが、平板状部11cの内周側見込み面11k及び当接片部52において下方ビジョン部10E1bの内周側となる見込み面52cに対して同一、もしくは外周側に位置するようにその寸法が設定してある。
なお、図5に示すように、カーテンウォール1の下枠10Bには、枠本体部11において室外側の見込みシール材装着部11gよりもさらに室外側となる部位に給気口73が貫通するように設けてある。また、第3無目枠30の下面において第4無目枠40と耐火パネル10E2との間となる部位には、下枠10Bに到達することのできる寸法に構成した遮光用のブラインド80を配設するようにしている。さらに、第3無目枠30と第4無目枠40との間においてアウターガイド38よりも室外側となる部位に複数のルーバ81を等間隔に取り付けるようにしている。
上記のように構成したカーテンウォール1では、第3無目枠30よりも下方となる位置においてアウタースキン10Dとインナースキン10Eとの間に中間空気層10Fが構成されることになる。具体的には、アウタースキン10Dとなる第4無目枠40及び下枠10Bの間のフロートガラス10D1と、インナースキン10Eとなる第3無目枠30及び第1無目枠20Aの間の耐火パネル10E2、第1無目枠20A及び第2無目枠20Bの間の左上ビジョン部10E1aL及び右上ビジョン部10E1aR、第2無目枠20B及び下枠10Bの間の下方ビジョン部10E1bとの間に中間空気層10Fが構成される。
このため、建築物の居住空間Dにおいては、室外の雰囲気との間に中間空気層10Fが介在することになり、断熱性の点で有利となる。しかも、居住空間Dに面する第1無目枠20Aと第2無目枠20Bとの間のインナースキン10Eである可動障子が縦すべり出し窓として室内側に開放可能である。従って、可動障子の室外に臨む表面やアウタースキン10Dであるフロートガラス10D1の室内に臨む表面に対して居住空間Dから清掃を行うことが可能であり、メインテナンスを容易に実施することができる。このとき、それぞれのカーテンウォール1においてビジョン部のインナースキン10Eが可動障子と固定障子とに分割され、さらに可動障子が左右に分割された構成であるため、取り扱う部品が小型化された状態にあり、メインテナンスを容易化できるばかりか、カーテンウォール1を組み立てる場合の運搬作業や組立作業も一層容易化できるようになる。さらに、カーテンウォール1の中間空気層10Fには、下枠10Bに設けた給気口73から室外の空気が導入される一方、導入された空気が第3無目枠30と第4無目枠40との間に構成された排気口10F1から外部に排出されている。従って、可動障子を開放することにより、居住空間Dに外気を導入することも可能となる。
また、このカーテンウォール1では、インナースキン10Eのビジョン部に配置される左上ビジョン部10E1aL及び右上ビジョン部10E1aR及び下方ビジョン部10E1bが縦枠10C及び下枠10Bの内周側見込み面よりも外周側となる見付け面(第1当接部)11d及び平面(第2当接部)12aに当接され、かつ框の内周側見込み面が縦枠10C及び下枠10Bの内周側見込み面に対して同一、もしくは外周側となる平面上に位置されている。同様に、左上ビジョン部10E1aL及び右上ビジョン部10E1aR及び下方ビジョン部10E1bは、第1無目枠20A及び第2無目枠20Bに対して内周側見込み面よりも外周側となる見付け面(第1対応当接部)52a及び見付け面(第2対応当接部)51aに当接され、かつ框の内周側見込み面が第1無目枠20A及び第2無目枠20Bの内周側見込み面に対して同一、もしくは外周側となる平面上に位置されている。
さらに、アウタースキン10Dのビジョン部に配置されるフロートガラス10D1は、縦枠10C及び下枠10Bの室外に臨む見込み面と枠材押縁14との間に保持され、かつ枠材押縁14においてフロートガラス10D1の室外に臨む表面に対向する部分は、その延在縁部が縦枠10C及び下枠10Bの内周側見込み面に対して同一、もしくは外周側となる部位に位置されている。同様に、アウタースキン10Dのビジョン部に配置されるフロートガラス10D1は、第4無目枠40の室外に臨む見込み面と無目押縁37との間に保持され、かつ無目押縁37においてフロートガラス10D1の室外に臨む表面に対向する部分は、その延在縁部が第4無目枠40の内周側見込み面に対して同一、もしくは外周側となる部位に位置されている。
従って、このカーテンウォール1によれば、居住空間Dから見た場合、ビジョン部において縦枠10Cや下枠10Bの内周側見込み面や第1無目枠20A、第2無目枠20B及び第4無目枠40の内周側見込み面から内周側に突出する部材がない。従って、カーテンウォール1の意匠性が損なわれる事態や室内への採光性が損なわれる事態を招来することがない。
加えて、このカーテンウォール1においては、ビジョン部において室外や中間空気層10Fに配置される部材が室内に直接露出して配置されることがない。すなわち、第1無目枠20A及び縦骨枠20Cにおいては、室内に臨む部分が可動障子の框によってほぼ覆われた状態にある。しかも、可動障子の框と第1無目枠20A及び縦骨枠20Cとの間には断熱材71として機能するシール材18が介在されている。縦枠10C及び第2無目枠20Bにおいても、室内臨む部分が可動障子の框及び固定障子の框によってほぼ覆われた状態にあり、しかも、それぞれの框には、縦枠10C及び第2無目枠20Bとの間に断熱材71として機能するシール材18が介在され、アタッチメント50と押縁として機能する固定障子の框との間には断熱材71が介在されている。下枠10Bにおいては、室内臨む部分が固定障子の框によってほぼ覆われた状態にあり、しかも、固定障子の框には、下枠10Bとの間に断熱材71として機能するシール材18が介在され、アタッチメント50と固定障子の框との間には断熱材71が介在されている。従って、室外と室内との気温差が大きい場合にも、可動障子の框や固定障子の框に結露が生じる等の問題を招来するおそれがない。
なお、上述した実施の形態では、上枠10A、下枠10B及び左右の縦枠10Cとして互いに同一の断面形状を有したものを適用しているため、部材点数の削減を図ることが可能となる。しかしながら、本発明では、必ずしも上枠、下枠及び左右の縦枠が同一の断面形状を有している必要はない。同様に、第1無目枠20A及び第2無目枠20Bとして同一の断面形状を有したものを適用しているが、第1無目枠及び第2無目枠についても互いに同一の断面形状を有している必要はない。また、枠本体部11を角筒状に構成しているため、中空部分によって断熱性の点で有利となるが、必ずしも枠本体部が中空部分を有するように構成する必要はない。
さらに、上述した実施の形態では、框10Hの内周側見込み面63bが枠体10の内周側見込み面11kに対して同一となるように構成しているが、框10Hの内周側見込み面63bを枠体10の内周側見込み面11kよりも外周側に位置させるようにしても良い。同様に、枠材押縁14においてアウタースキン10Dの室外に臨む表面に対向するアウタースキンカバー部14bは、その延在縁部が枠体10の内周側見込み面11kに対して外周側となる部位に位置されているが、アウタースキンカバー部14bの延在縁部が内周側見込み面11kに対して同一となるように構成しても良い。
1 カーテンウォール、10 枠体、10A 上枠、10B 下枠、10C 縦枠、10D アウタースキン、10E インナースキン、10E1 ビジョン部、10E1a 上方ビジョン部、10E1aL 左上ビジョン部、10E1aR 右上ビジョン部、10E1b 下方ビジョン部、10G,10H 框、11 枠本体部、11c 平板状部、11d 見付け面、11k 見込み面、12 突出片部、12a 平面、14 枠材押縁、14b アウタースキンカバー部、18 シール材、20A 第1無目枠、20B 第2無目枠、20C 縦骨枠、51 無目角筒部、51a 見付け面、52a 見付け面、60 パネル押さえ部材、70 シール材、71 断熱材、D 居住空間、E 天井裏空間

Claims (10)

  1. 上下の横枠及び左右の縦枠を備えた枠体に室外側のアウタースキン及び室内側のインナースキンを配設することにより、建築物の上下境界部分に対向するスパンドレル部と、前記建築物の居住空間に対向するビジョン部とを構成したカーテンウォールであって、
    前記インナースキンのビジョン部は、透光性を有したパネルの縁部に框を備えたものであり、
    前記ビジョン部に対応する高さ位置において前記アウタースキン及び前記インナースキンの双方を保持する枠材には、見込み方向に沿って延在し、前記枠体の内周側見込み面を構成する平板状部が設けられているとともに、前記枠体の内周側見込み面よりも外周側となる部位にそれぞれ室内に臨み、かつ前記アウタースキンからの距離が互いに異なる第1当接部及び第2当接部が設けられており、
    前記インナースキンのビジョン部は、前記第1当接部及び前記第2当接部に対してそれぞれシール材を介して縁部が当接され、かつ前記框の内周側見込み面が前記枠体の内周側見込み面に対して同一、もしくは外周側となる平面上に位置されていることを特徴とするカーテンウォール。
  2. 前記枠材は、中空の直方体状を成す枠本体部と、前記枠本体部の室内に臨む見付け面において外周側となる部分から室内に向けて突出した突出片部とを有し、
    前記枠本体部の室内に臨む見付け面に前記第1当接部が構成されているとともに、前記突出片部の室内に臨む見付け面に前記第2当接部が構成されていることを特徴とする請求項1に記載のカーテンウォール。
  3. 前記インナースキンのビジョン部は、前記パネルの室内に臨む表面に前記框が取り付けられたものであり、前記パネルと前記第1当接部との間に前記シール材が介在され、前記框と前記第2当接部との間に前記シール材が介在されていることを特徴とする請求項2に記載のカーテンウォール。
  4. 前記枠材には、前記枠本体部の外周側となる部分から前記枠本体部の室外に臨む見付け面を超えて室外に延在した後、前記枠本体部の室外に臨む見付け面に対向するように延在する枠材押縁を配設し、前記枠本体部と前記枠材押縁との間に前記アウタースキンの縁部が保持されており、
    前記枠材押縁において前記アウタースキンの室外に臨む表面に対向する部分は、その延在縁部が前記枠体の内周側見込み面に対して同一、もしくは外周側となる部位に位置されていることを特徴とする請求項2に記載のカーテンウォール。
  5. 前記上下の横枠及び前記左右の縦枠は、互いに同一の断面形状を有するように構成したものであり、
    上方の横枠には、前記第1当接部に対向するように前記突出片部にパネル押さえ部材が取り付けられており、
    前記インナースキンの前記スパンドレル部は、前記第1当接部と前記パネル押さえ部材との間に上縁部が保持されていることを特徴とする請求項2に記載のカーテンウォール。
  6. 前記左右の縦枠の間には、前記インナースキンにおいて前記ビジョン部と前記スパンドレル部との境界となる部分に左右に沿って第1無目枠が設けられ、
    前記第1無目枠の下縁部には、前記第1当接部に対応する第1対応当接部及び前記第2当接部に対応する第2対応当接部が設けられており、
    前記インナースキンにおけるビジョン部の上縁部がシール材を介して前記第1対応当接部及び前記第2対応当接部に当接されていることを特徴とする請求項2に記載のカーテンウォール。
  7. 前記左右の縦枠の間には、前記インナースキンのビジョン部を上下に分割するように左右に沿って第2無目枠が設けられ、前記第2無目枠の上縁部及び下縁部には、それぞれ前記第1当接部に対応する第1対応当接部及び前記第2当接部に対応する第2対応当接部が設けられており、
    前記インナースキンのビジョン部は、前記第1無目枠と前記第2無目枠との間に上方ビジョン部を備え、かつ前記第2無目枠と下方の横枠との間に下方ビジョン部を備えて構成してあり、
    前記上方ビジョン部の下縁部は、シール材を介して前記第2無目枠の前記第1対応当接部及び前記第2対応当接部に当接し、前記下方ビジョン部の上縁部は、シール材を介して前記第2無目枠の前記第1対応当接部及び前記第2対応当接部に当接していることを特徴とする請求項6に記載のカーテンウォール。
  8. 前記下方ビジョン部は、前記框の外周となる部位に断熱材を介して係合部材が設けられたものであり、前記係合部材を介して前記枠材の突出片部に係合されていることを特徴とする請求項7に記載のカーテンウォール。
  9. 前記第1無目枠と前記第2無目枠との間には、前記上方ビジョン部を左右に分割するように上下に沿って縦骨枠が設けられ、
    前記縦骨枠の両側縁部には、それぞれ前記第1当接部に対応する第1対応当接部及び前記第2当接部に対応する第2対応当接部が設けられており、
    前記上方ビジョン部は、前記縦骨枠と前記左右の縦枠との間にそれぞれ左上ビジョン部及び右上ビジョン部を備えて構成してあり、
    前記左上ビジョン部及び前記右上ビジョン部のそれぞれは、シール材を介して前記縦骨枠の前記第1対応当接部及び前記第2対応当接部に当接していることを特徴とする請求項7に記載のカーテンウォール。
  10. 前記左上ビジョン部及び前記右上ビジョン部は、前記縦骨枠に当接する部分を戸先として室内側に開放するように支持されていることを特徴とする請求項9に記載のカーテンウォール。
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