JP4628308B2 - 建造物の外壁及びカーテンウォール - Google Patents
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Description
この様な建造物の外壁を対象とする本発明では、上記各カーテンウォールは、支持枠と、凹凸意匠連続部と、張り出し凸部と、張り出し凹部とを備える。
このうちの支持枠は、4本の枠材により4辺を構成して成り、これら4本の枠材のうち、互いに並行な2本ずつ2組の枠材は、それぞれ一方の枠材の外面に受凹部を、他方の枠材の外面にこの受凹部に嵌合可能な形状及び大きさを有する嵌合凸部を、各枠材の全長に亙り設けたものである。そして、上記各カーテンウォールの連接方向に関して隣り合うカーテンウォール同士を、一方のカーテンウォールを構成する枠材の外面に形成された受凹部と、他方のカーテンウォールを構成する枠材の外面に形成された嵌合凸部とを嵌合させる事により組み合わせている。
又、上記凹凸意匠連続部は、断面形状を波形とした耐食鋼板により構成され、上記各カーテンウォールの屋外側面の少なくとも一部でこれら各カーテンウォールの端縁に迄達する部分に、これら各カーテンウォールを連接する方向に関して凹部と凸部とを規則的に繰り返して成るものである。
又、上記張り出し凸部は、上記凹凸意匠連続部を構成する凸部と同じ外面形状を有するもので、この凹凸意匠連続部を構成する凹部と凸部との繰り返し方向に関して隣り合う1対のカーテンウォールの互いに対向する端縁のうち、一方のカーテンウォールの端縁に、他方のカーテンウォールの端縁に向けて張り出す状態で、上記連接する方向に隣り合う状態で配置された上記一方のカーテンウォールを構成する枠材と上記他方のカーテンウォールを構成する枠材との間部分(継ぎ目部分)を屋外側から覆う様に設けられている。
更に、上記張り出し凹部は、上記凹凸意匠連続部を構成する凹部の底部と同じ外面形状を有し、この凹部の底部よりも大きな幅寸法を有するものであり、上記他方のカーテンウォールの端縁に、上記一方のカーテンウォールに向けて張り出す状態で設けられている。
そして、上記張り出し凹部を上記張り出し凸部の屋内側に隙間を介して潜り込ませる事で、この張り出し凸部と、上記他方のカーテンウォールの凹凸意匠連続部の端部に存在する凸部との間に、この凹凸意匠連続部を構成する凹部と同じ形状を有する連続部凹部を形成している。
この様なカーテンウォールを対象とする本発明の場合には、上記支持枠を、4本の枠材により4辺を構成して成り、これら4本の枠材のうち、互いに並行な2本ずつ2組の枠材は、それぞれ一方の枠材の外面に受凹部を、他方の枠材の外面にこの受凹部に嵌合可能な形状及び大きさを有する嵌合凸部を、各枠材の全長に亙り設けたものとする。
又、上記パネルを、上記カーテンウォールの屋外側面の少なくとも一部で端縁に迄達する部分に、上記躯体にこのカーテンウォールを連接する方向に関して一端縁から他端縁に迄設けられた凹凸意匠連続部と、同じく一端縁に設けられた張り出し凸部と、同じく他端縁に設けられた張り出し凹部とを備えたものとする。
このうちの凹凸意匠連続部は、断面形状を波形とした耐食鋼板により構成され、上記連接する方向に関して凹部と凸部とを規則的に繰り返して成るものである。
又、上記張り出し凸部は、上記凹凸意匠連続部を構成する凸部と同じ外面形状を有するもので、上記連接する方向に上記カーテンウォールを配置した場合に、隣り合う状態で配置された枠材同士の間部分(継ぎ目部分)を屋外側から覆うものである。
更に、上記張り出し凹部は、上記凹凸意匠連続部を構成する凹部の底部と同じ外面形状を有し、この凹部の底部よりも大きな幅寸法を有するもので、その他端側部分が、隣り合う状態で配置されたカーテンウォールの一端縁に設けられた張り出し凸部の屋内側に隙間を介して配置されるものである。
又、この凹凸意匠連続部を構成する耐食鋼板と屋内側に設けた耐火ボードとの間に断熱パネルを設置しており、これら耐食鋼板と耐火ボードと断熱パネルとから外れた部分の少なくとも一部に、ガラスパネルを備えた窓構造部を設ける。
更に、屋内側面のうちで上記窓構造部の下端部及び上記耐火ボードの上端部に位置する部分に窓開口の下縁を仕切る膳板を、同じく上記窓構造部の上端部に位置する部分にカーテンボックスを、それぞれ設ける。
この様なカーテンウォールを対象とする本発明の場合には、上記支持枠を、4本の枠材により4辺を構成して成り、これら4本の枠材のうち、互いに並行な2本ずつ2組の枠材は、それぞれ一方の枠材の外面に受凹部を、他方の枠材の外面にこの受凹部に嵌合可能な形状及び大きさを有する嵌合凸部を、各枠材の全長に亙り設けたものとする。
又、上記パネルを、上記カーテンウォールの屋外側面の少なくとも一部で端縁に迄達する部分に、上記躯体にこのカーテンウォールを連接する方向に関して一端縁から他端縁に迄設けられた凹凸意匠連続部と、同じく一端縁に設けられた張り出し凸部と、同じく他端縁に設けられた張り出し凹部とを備えたものとする。
又、このうちの凹凸意匠連続部は、鋼板の表面に亜鉛メッキ層を被覆し、断面形状を波形とした耐食鋼板により構成され、上記連接する方向に関して凹部と凸部とを規則的に繰り返して成るものである。
又、上記張り出し凸部は、上記凹凸意匠連続部を構成する凸部と同じ外面形状を有するものである。
又、上記張り出し凹部は、上記凹凸意匠連続部を構成する凹部の底部と同じ外面形状を有し、この凹部の底部よりも大きな幅寸法を有するものである。
又、上記凹凸意匠連続部を構成する上記耐食鋼板と屋内側に設けた耐火ボードとの間に断熱パネルを設置しており、これら耐食鋼板と耐火ボードと断熱パネルとから外れた部分の少なくとも一部に、ガラスパネルを備えた窓構造部を設ける。
更に、この窓構造部の上端と上記凹凸意匠連続部の下端との間に換気構造部を設けており、屋内側面のうちで上記窓構造部の下端部及び上記耐火ボードの上端部に位置する部分に窓開口の下縁を仕切る膳板を、同じく上記窓構造部の上端部に位置する部分で、上記換気構造部の下端部に位置する部分にカーテンボックスを、それぞれ設ける。
即ち、隣り合うカーテンウォール同士の間には、一方のカーテンウォールの端縁に設けられた張り出し凸部と他方のカーテンウォールに設けられた張り出し凹部とにより構成された連続部凹部が存在する。この連続部凹部は、上記両カーテンウォールの外面に設けられた、凹凸意匠連続部を構成する凹部と同じ形状を有する。又、上記連続部凹部の両側には、上記一方のカーテンウォール側の張り出し凸部と、上記他方のカーテンウォール側の凹凸意匠連続部の端部に存在する凸部とが、各カーテンウォールの凹凸意匠連続部を構成する凹部及び凸部と同じ位置関係(ピッチ)で存在する。
従って、隣り合うカーテンウォール同士の継ぎ目部分で、凹部と凸部との繰り返しが不規則にならず、建造物の外壁面の外観を統一して、建築主の要求に応じられる。
更に、隣り合うカーテンウォール同士を、互いに屋内外方向に変位する事を阻止した状態で組み合わせる事ができて、これら各カーテンウォールを、周知の結合ユニットを利用して、建造物の躯体に対して地震の揺れを吸収可能に結合支持できる。
尚、請求項3、4に記載した様に、建造物の壁部に設置する構造物のうちの多くの部分をカーテンウォールに組み付ければ、躯体へのカーテンウォールの組み付けと同時に、上記壁部の構成作業の多くを済ませる事ができて、建設作業の能率化を図れる。
図1〜9は、本発明の実施の形態の第1例を示している。図1〜3は、複数枚のカーテンウォール8、8aにより構成した建造物の外壁を、屋外側から見た状態を示している。これら各カーテンウォール8、8aは、一部のカーテンウォール8aに消防進入窓9を設けている点を除き、同じ構成である。これら各カーテンウォール8、8aの幅寸法はWであり、高さ寸法はHである。又、これら各カーテンウォール8、8aは、上下方向に長い矩形の支持枠10の屋外側面に、上から順番に、凹凸意匠連続部11と、換気構造部12と、窓構造部13、13aとを設けている。上記支持枠10は、それぞれがアルミニウム合金の押し出し型材製である、上枠14(図6参照)及び下枠15(図6参照)の水平方向両端部と、左右の竪枠16、17(図7〜9参照)の上下方向両端部とを、タッピングねじ(及び必要とすれば結合ブラケット)により結合固定して成る。この結合固定部の構造に就いては従来から周知であり、本発明の要点とも関係しないので、詳しい説明は省略する。
図10〜13は、本発明の実施の形態の第2例を示している。上述の第1例が、建造物の壁面の中間部を対象としていたのに対して、本例の場合には、隅角部を対象としている。この為、隅角部を構成する一部のカーテンウォール8b、8bに関しては、屋外側面全体を凹凸意匠連続部11aとしている。窓開口部や換気口部は設けていない。これに合わせて、上記一部のカーテンウォール8b、8bの凹凸意匠連続部11aの端部に関しては、換気構造部12及び窓構造部13との境目に設けた端部見切材55で終了させている。その他の部分の構成に関しては、基本的には、上述した実施の形態の第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
2 第一部分
3 ガラス窓
4 第二部分
5 第一のカーテンウォール
6 第二のカーテンウォール
7 第三のカーテンウォール
8、8a、8b カーテンウォール
9 消防進入窓
10 支持枠
11、11a 凹凸意匠連続部
12 換気構造部
13、13a 窓構造部
14 上枠
15 下枠
16 竪枠
17 竪枠
18、18a 素板
19 基板部
20 凸部
21 係止突条
22 小凸部
23 取付板部
24 受凹溝
25、25a、25b 垂下板部
26 無目
27 ブラインド無目
28 ねじ
29 凹部
30 凸部
31 張り出し凸部
32 張り出し凹部
33a、33b 支持ブラケット
34 延長板部
35 連続部凹部
36 受凹部
37 嵌合凸部
38 躯体
39 結合ユニット
40 受凹部
41 嵌合凸部
42 耐火ボード
43 断熱パネル
44 羽板
45 ルーバー
46 金網
47 無目
48、48a 嵌め殺し窓
49 ガラスパネル
50 庇
51 アタッチメント
52 膳板
53 カーテンボックス
54 換気ダクト
55 端部見切材
Claims (5)
- 建造物の躯体に複数枚のカーテンウォールを、この躯体の開口部を塞ぐ状態で設置して成る建造物の外壁であって、
これら各カーテンウォールは、支持枠と、凹凸意匠連続部と、張り出し凸部と、張り出し凹部とを備えており、
このうちの支持枠は、4本の枠材により4辺を構成して成り、これら4本の枠材のうち、互いに並行な2本ずつ2組の枠材は、それぞれ一方の枠材の外面に受凹部を、他方の枠材の外面にこの受凹部に嵌合可能な形状及び大きさを有する嵌合凸部を、各枠材の全長に亙り設けたものであり、上記各カーテンウォールの連接方向に関して隣り合うカーテンウォール同士は、一方のカーテンウォールを構成する枠材の外面に形成された受凹部と、他方のカーテンウォールを構成する枠材の外面に形成された嵌合凸部とを嵌合させる事により組み合わされており、
上記凹凸意匠連続部は、断面形状を波形とした耐食鋼板により構成され、上記各カーテンウォールの屋外側面の少なくとも一部でこれら各カーテンウォールの端縁に迄達する部分に、これら各カーテンウォールを連接する方向に関して凹部と凸部とを規則的に繰り返して成るものであり、
上記張り出し凸部は、上記凹凸意匠連続部を構成する凸部と同じ外面形状を有するもので、この凹凸意匠連続部を構成する凹部と凸部との繰り返し方向に関して隣り合う1対のカーテンウォールの互いに対向する端縁のうち、一方のカーテンウォールの端縁に、他方のカーテンウォールの端縁に向けて張り出す状態で、上記連接する方向に隣り合う状態で配置された上記一方のカーテンウォールを構成する枠材と上記他方のカーテンウォールを構成する枠材との間部分を屋外側から覆う様に設けられており、
上記張り出し凹部は、上記凹凸意匠連続部を構成する凹部の底部と同じ外面形状を有し、この凹部の底部よりも大きな幅寸法を有するものであり、上記他方のカーテンウォールの端縁に、上記一方のカーテンウォールに向けて張り出す状態で設けられており、
上記張り出し凹部を上記張り出し凸部の屋内側に隙間を介して潜り込ませる事で、この張り出し凸部と、上記他方のカーテンウォールの凹凸意匠連続部の端部に存在する凸部との間に、この凹凸意匠連続部を構成する凹部と同じ形状を有する連続部凹部を形成した建造物の外壁。 - 支持枠に建造物の外壁面を構成するパネルを支持して成り、建造物の躯体に、この躯体の開口部を塞ぐ状態で設置するカーテンウォールであって、
上記支持枠は、4本の枠材により4辺を構成して成り、これら4本の枠材のうち、互いに並行な2本ずつ2組の枠材は、それぞれ一方の枠材の外面に受凹部を、他方の枠材の外面にこの受凹部に嵌合可能な形状及び大きさを有する嵌合凸部を、各枠材の全長に亙り設けたものであり、
上記パネルは、上記カーテンウォールの屋外側面の少なくとも一部で端縁に迄達する部分に、上記躯体にこのカーテンウォールを連接する方向に関して一端縁から他端縁に迄設けられた凹凸意匠連続部と、同じく一端縁に設けられた張り出し凸部と、同じく他端縁に設けられた張り出し凹部とを備え、
このうちの凹凸意匠連続部は、断面形状を波形とした耐食鋼板により構成され、上記連接する方向に関して凹部と凸部とを規則的に繰り返して成るものであり、
上記張り出し凸部は、上記凹凸意匠連続部を構成する凸部と同じ外面形状を有するもので、上記連接する方向に上記カーテンウォールを配置した場合に、隣り合う状態で配置された枠材同士の間部分を屋外側から覆うものであり、
上記張り出し凹部は、上記凹凸意匠連続部を構成する凹部の底部と同じ外面形状を有し、この凹部の底部よりも大きな幅寸法を有するもので、その他端側部分が、隣り合う状態で配置されたカーテンウォールの一端縁に設けられた張り出し凸部の屋内側に隙間を介して配置されるものである、カーテンウォール。 - 凹凸意匠連続部は、鋼板の表面に亜鉛メッキ層を被覆して成るものであり、この凹凸意匠連続部を構成する耐食鋼板と屋内側に設けた耐火ボードとの間に断熱パネルを設置しており、これら耐食鋼板と耐火ボードと断熱パネルとから外れた部分の少なくとも一部に、ガラスパネルを備えた窓構造部を設けており、屋内側面のうちでこの窓構造部の下端部及び上記耐火ボードの上端部に位置する部分に窓開口の下縁を仕切る膳板を、同じく上記窓構造部の上端部に位置する部分にカーテンボックスを、それぞれ設けている、請求項2に記載したカーテンウォール。
- 支持枠に建造物の外壁面を構成するパネルを支持して成り、建造物の躯体に、この躯体の開口部を塞ぐ状態で設置するカーテンウォールであって、
上記支持枠は、4本の枠材により4辺を構成して成り、これら4本の枠材のうち、互いに並行な2本ずつ2組の枠材は、それぞれ一方の枠材の外面に受凹部を、他方の枠材の外面にこの受凹部に嵌合可能な形状及び大きさを有する嵌合凸部を、各枠材の全長に亙り設けたものであり、
上記パネルは、上記カーテンウォールの屋外側面の少なくとも一部で端縁に迄達する部分に、上記躯体にこのカーテンウォールを連接する方向に関して一端縁から他端縁に迄設けられた凹凸意匠連続部と、同じく一端縁に設けられた張り出し凸部と、同じく他端縁に設けられた張り出し凹部とを備え、
このうちの凹凸意匠連続部は、鋼板の表面に亜鉛メッキ層を被覆し、断面形状を波形とした耐食鋼板により構成され、上記連接する方向に関して凹部と凸部とを規則的に繰り返して成るものであり、
上記張り出し凸部は、上記凹凸意匠連続部を構成する凸部と同じ外面形状を有するものであり、
上記張り出し凹部は、上記凹凸意匠連続部を構成する凹部の底部と同じ外面形状を有し、この凹部の底部よりも大きな幅寸法を有するものであり、
上記凹凸意匠連続部を構成する上記耐食鋼板と屋内側に設けた耐火ボードとの間に断熱パネルを設置しており、これら耐食鋼板と耐火ボードと断熱パネルとから外れた部分の少なくとも一部に、ガラスパネルを備えた窓構造部を設けており、この窓構造部の上端と上記凹凸意匠連続部の下端との間に換気構造部を設けており、屋内側面のうちで上記窓構造部の下端部及び上記耐火ボードの上端部に位置する部分に窓開口の下縁を仕切る膳板を、同じく上記窓構造部の上端部に位置する部分で、上記換気構造部の下端部に位置する部分にカーテンボックスを、それぞれ設けている、カーテンウォール。 - 凹凸意匠連続部が、複数の素板をカーテンウォールの連接方向に連接して成るものであり、これら各素板は支持枠に対してそれぞれ結合固定されており、張り出し凸部は、上記連接方向の一端側に設けられた枠材に、張り出し凹部は、同じく他端側に設けられた枠材に、それぞれ結合固定されている、請求項2〜4のうちの何れか1項に記載したカーテンウォール。
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