JP2017172237A - カーテンウォールユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】枠材の室外側からの見えがかり面をセットバックできるカーテンウォールユニットを提供すること。【解決手段】上枠、下枠および左右の縦枠60(60A,60B)を枠組みして構成される枠体20と、枠体20内に配置されるパネル22とを備える。上枠、下枠および左右の縦枠60A,60Bは、断面形状が同一の枠形材によって形成される。枠形材は、室外見付け片部311を有する本体部31と、室外見付け片部311のうち枠形材の見付け方向内側に位置する部分から室外側に持ち出された持出片部32とを有する。持出片部32は、パネル22の室内面を受けるとともに、パネル22の室外面を押える押縁35と係合される。【選択図】図3

Description

本発明は、建物の外壁面を構成するカーテンウォールを構成するカーテンウォールユニットに関する。
従来、カーテンウォールユニットとして、上下の横枠と左右の縦枠から組まれるフレームと、フレーム内に配置されるガラスのパネルとによって構成されるカーテンウォールユニットが知られている(特許文献1参照)。このカーテンウォールユニットでは、各枠材(上下の横枠および左右の縦枠)は、断面形状が同一の形材によってそれぞれ形成されており、各枠材の端部は水平に対して45°の角度で切断されて互いに突き合わされている。
各枠材の室外壁部には、アタッチメントが取り付けられ、このアタッチメントには、前記室外壁部よりも室外側に位置する押縁が係合している。枠材の室外壁部は、バックアップ材やシール材を介してガラスのパネルの室内面を受けている。押縁は、バックアップ材やシール材を介してガラスのパネルの室外面を受けている。
特開平11−217897号公報
ところで、特許文献1に記載のカーテンウォールユニットでは、枠材の室外壁部にバックアップ材やシール材を介してパネルの室内面を受けているため、枠材の室外壁部をパネルの室外面から室内側に間隔を隔ててセットバックすることや、当該室外壁部を室外側に露出させて配置することが難しく、枠材の室外側からの見えがかり面をセットバックして外観意匠を構成することが困難である。
本発明の目的は、枠材の室外側からの見えがかり面をセットバックできるカーテンウォールユニットを提供することにある。
本発明のカーテンウォールユニットは、上枠、下枠および左右の縦枠を枠組みして構成される枠体と、前記枠体内に配置されるパネルとを備え、前記上枠、下枠および左右の縦枠は、断面形状が同一の枠形材によって形成され、前記枠形材は、室外壁部を有する本体部と、前記室外壁部のうち前記枠形材の見付け方向内側に位置する部分から室外側に持ち出された持出片部とを有し、前記持出片部は、前記パネルの室内面を受けるとともに、前記パネルの室外面を押える押縁と係合されることを特徴とする。
本発明のカーテンウォールユニットによれば、室外壁部のうち枠形材の見付け方向内側に位置する部分から室外側に持ち出された持出片部がパネルの室内面を受ける構成であるため、室外壁部がパネルの室内面受ける構成と比べて、持出片部がある分だけ室外壁部をパネルから室内側にセットバックでき、かつ、持出片部が室外壁部のうち枠形材の見付け方向内側に位置する部分にあるため、室外壁部をパネルよりも外周側に露出した位置に配置できる。また、断面形状が同一の枠形材によって上枠、下枠および左右の縦枠が形成されるので、枠体の室外側からの見えがかり面をパネルの四周に沿ってセットバックした外観意匠を構成でき、パネルが枠体の室外面から室外側に突出したような新しいデザインを実現できる。
本発明のカーテンウォールユニットでは、前記下枠は、アルミ製の押出形材によって形成され、前記下枠の持出片部に沿って金属製のパネル支え材が固定され、前記パネル支え材は、前記下枠の持出片部から前記パネルの下方まで室外側に突出して配置されることが好ましい。
このような構成によれば、アルミ製の押出形材によって形成される下枠の肉厚を大きくして強度を高めなくても、金属製のパネル支え材を下枠の持出片部に沿って固定することで当該持出片部を補強できるうえ、持出片部からパネルの下方まで突出したパネル支え材によって当該パネルを支えることができる。
本発明のカーテンウォールユニットでは、前記持出片部は、前記枠形材の見込み方向に沿って前記室外壁部から室外側に延出した持出見込み片部と、前記持出見込み片部の室外端に形成されるパネル室内受け片部とを有し、前記押縁は、前記持出見込み片部に沿って配置される押縁見込み片部と、前記押縁見込み片部の室外端に形成されるパネル室外受け片部とを有し、前記持出見込み片部および押縁見込み片部は、互いに係合する鉤状の係合部をそれぞれ有し、前記係合部の係合状態で、前記押縁見込み片部は、前記室外壁部に対して、前記枠形材の見込み方向における前記係合部同士の掛かり代に対応する間隔を隔てて位置することが好ましい。
このような構成によれば、押縁見込み片部を室外壁部に対して前述した間隔を隔てて位置することで、押縁見込み片部と持出見込み片部との係合およびその解除に必要な掛り代分のスライド幅を確保しつつ、押縁見込み片部を枠形材の室外壁部に近接して配置できる。これにより、押縁と室外壁部との色や表面形状などを異ならせることで、枠体のセットバック部分において押縁見込み片部と室外壁部との外観意匠を種々設定できる。また、押縁を取り替えることによっても種々の外観意匠を構成できる。
本発明のカーテンウォールユニットでは、前記枠形材の本体部は、前記室内壁部に連続する見込み片部を有し、前記枠体は、前記持出片部および前記見込み片部を間隔を隔てて覆うカバー片を備え、前記カバー片は、その室外側で前記持出片部にカバー片断熱用の絶縁材を介して取り付けられるとともに、その室内側で前記本体部にカバー片断熱用の絶縁材を介して取り付けられることが好ましい。
このような構成によれば、カバー片が枠形材に絶縁材を介して取り付けられるため、枠形材からカバー片への熱伝達を絶縁できる。
ところで、隣接配置されるカーテンウォールユニットの枠形材は、室外側外気に影響されて温度変化するので、枠形材と室内空間とに温度差が生じ、枠形材の室内見込み面に結露が生じやすくなるおそれがある。そこで、本発明では、前述したようにカバー片を設置することで、枠形材からカバー片への熱伝達が絶縁材によって絶縁されるため、当該カバー片に結露が生じることを抑制できる。
加えて、カバー片は一つの枠形材に対して取り付けられるため、カーテンウォールユニットの現場ユニットの現場施工後、隣接配置される枠形材同士をまとめて覆って設置されるカバー部材と比べて、施工性に優れる。
本発明によれば、枠材の室外側からの見えがかり面をセットバックできるカーテンウォールユニットを提供できる。
本発明の実施形態に係るカーテンウォールユニットを示す縦断面図。 前記実施形態に係るカーテンウォールユニットの上側要部を示す横断面図。 前記実施形態に係るカーテンウォールユニットの下側要部を示す横断面図。
[本実施形態の構成]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3は、本実施形態に係るカーテンウォールユニット10を示している。カーテンウォールユニット10は、上下左右に並設されることで、建物の外壁面であるカーテンウォールを構成するものである。なお、建物は、梁と、梁で支持される床スラブとを備えており、床スラブの下部には吊り天井が設置されている。各カーテンウォールユニット10は床スラブにそれぞれ吊られて設置される。
カーテンウォールユニット10は、枠体20と、パネル21,22とを備える段窓によって構成されている。
枠体20は、アルミ製の押出形材によって形成された上枠30、下枠40、無目50および左右の縦枠60(60A,60B)を枠組みして構成されている。上枠30、下枠40および左右の縦枠60A,60Bは、断面形状が同一の枠形材によってそれぞれ形成されている。上枠30および下枠40の両端部および縦枠60A,60Bの両端部は互いに45°の角度で切断されて突き合わされ、各内部にコーナーブロックが差し込まれることによって互いに接合されている。また、無目50は、左右の縦枠60A,60Bに取り付けられている。
上枠30、無目50および左右の縦枠60A,60Bは、上側の開口23を形成しており、下枠40、無目50および左右の縦枠60A,60Bは、下側の開口24を形成している。パネル21は、単層ガラスパネルによって形成されて開口23に配置されている。パネル22は、複層ガラスパネルによって形成されて開口24に配置されている。
上枠30は、図1に示すように、本体部31と、持出片部32とを有する。本体部31は、室外壁部としての室外見付け片部311と、室外見付け片部311に連続している見込み片部312,313と、見込み片部312,313に連続している室内見付け片部314とを有している。見込み片部313は、見込み片部312よりも上枠30の見付け方向外側(上側)に位置している。見込み片部313には、上枠30の見付け方向外側(上側)に突出した側片部315が形成されており、側片部315および室内見付け片部314には、一つのヒレを有する水密材11Aおよび気密材12が装着される装着枠部316が連続している。
室外見付け片部311の内側端部(下端部)は、見込み片部312よりも上枠30の見付け方向内側(下側)に位置している。室外見付け片部311の外側端部(上端部)は、見込み片部313よりも上枠30の見付け方向外側(上側)に位置している。
見込み片部312には、室外見付け片部311の内側端部との間で耐火パネル13を保持するアングル材14が取り付けられている。
室内見付け片部314は、見込み片部313よりも上枠30の見付け方向外側(上側)に突出している。
装着枠部316は、二つの溝形成部316A,316Bを有している。溝形成部316Aには水密材11Aが装着されており、溝形成部316Bには気密材12が装着されている。溝形成部316A,316B間には、嵌合凸部材15Aが嵌め込まれている。
持出片部32は、上枠30の見込み方向に沿って室外見付け片部311の内側端部から室外側に延出した持出見込み片部321と、持出見込み片部321の室外端に形成されたパネル室内受け片部325とを有しており、本体部31の室外見付け片部311から室外側に持ち出されて構成されている。
持出見込み片部321の外面(上面)には、二つの鉤状の係合部323が形成されている。二つの鉤状の係合部323は、パネル室内受け片部325よりも室内側に位置している。
パネル室内受け片部325は、上枠30の見付け方向に沿って配置されている。パネル室内受け片部325の外側端部(上端部)は、持出見込み片部321よりも上枠30の見付け方向外側(上側)に位置しており、パネル室内受け片部325の内側端部(下端部)は、持出見込み片部321よりも上枠30の見付け方向内側(下側)に位置している。
パネル室内受け片部325の室外面には、室外突部325Aが形成されている。室外突部325Aは、上枠30の見込み方向において持出見込み片部321の室外端に対向する位置に配置されている。この室外突部325Aには、パネル21の室内面に当接するガスケット16が装着されている。
また、パネル室内受け片部325の室内面には、室内突部325Bが形成されている。室内突部325Bは、パネル室内受け片部325の内側端部に配置されている。
持出見込み片部321の係合部323には、断面略L字形状の押縁35が係合している。押縁35は、持出見込み片部321に沿って配置される押縁見込み片部351と、押縁見込み片部351の室外端に形成されるパネル室外受け片部355とを有している。
押縁見込み片部351は、持出片部32よりも室外側に延出して形成されており、二つの係合部323に係合する二つの鉤状の係合部353を有している。係合部323,353の係合状態では、押縁見込み片部351の室内端部は、室外見付け片部311に対して、上枠30の見込み方向における係合部323,353同士の掛かり代に対応する微小な間隔を隔てて位置している。押縁見込み片部351の下面には、パネル室内受け片部325の外側端部および二つの係合部323が当接している。
パネル室外受け片部355は、押縁見込み片部351の室外端部から上枠30の見付け方向内側(下側)に延出して形成されている。パネル室外受け片部355は、パネル21の室外面に対向して位置しており、当該パネル21の室外面に当接するガスケット17が装着されている。
前述した上枠30は、室外見付け片部311がパネル室外受け片部355よりも室内側に位置し、かつ、パネル室内受け片部325よりもさらに室内側に位置している。このように、上枠30には、見付け面が室外見付け片部311によって形成され、かつ、見込み面が押縁見込み片部351によって形成されるセットバック部分が構成される。
下枠40は、前述したように上枠30と断面形状が同一の枠形材によって形成されており、図1に示すように、上枠30に対して上下逆向きに配置されている。下枠40の溝形成部316A,316B間には、嵌合凹部材15Bが嵌め込まれている。
下枠40のパネル室内受け片部325は、パネル22の室内面に対向して配置されている。下枠40のパネル室内受け片部325の外側端部は、持出見込み片部321よりも下側に位置しており、内側端部は持出見込み片部321よりも上側に位置している。下枠40の室外突部325Aには、バックアップ材18が装着されており、バックアップ材18の上部にはシール材19が設けられている。これらのバックアップ材18およびシール材19は、パネル22の室内面に当接している。下枠40の室内突部325Bは、前述したシール材19が設けられた部分の室内側に位置している。下枠40には、当該下枠40の上面(室内見込み面)側を覆うカバー片41が装着されている。カバー片41は、その室外側でパネル室内受け片部325にカバー片断熱用の絶縁材43を介して取り付けられるとともに、その室内側で室内見付け片部314にカバー片断熱用の絶縁材44を介して取り付けられる。絶縁材43は室内突部325Bに係合しており、絶縁材44はカバー片41とともに室内見付け片部314にねじ止めされている。
このカバー片41は、持出見込み片部321および見込み片部312を間隔を隔てて覆っている。
下枠40の持出片部32に係合している押縁35もまた、上枠30の持出片部32に係合している押縁35と上下逆向きに配置されている。下枠40における押縁35のパネル室外受け片部355は、パネル22の室外面に対向して配置されており、当該パネル室外受け片部355に装着されたガスケット17は当該パネル22の室外面に当接している。
下枠40の持出片部32の二つの係合部323とパネル室内受け片部325のうち持出見込み片部321よりも当該パネル室内受け片部325の外側端部側に位置する部分とには、切欠部が形成されており、当該切欠部に金属製のパネル支え材としてのフラットバー42が配置されている。
フラットバー42は、当該持出見込み片部321および押縁35の押縁見込み片部351間に挟み込まれており、下枠40の持出見込み片部321に沿って固定されている。フラットバー42は、持出片部32からパネル22の下方まで室外側に突出して配置されている。
なお、パネル22は、セッティングブロック上に載置されており、フラットバー42に対して上下方向に間隔を隔てて配置されている。
上下方向に並んで設置されたカーテンウォールユニット10の上枠30および下枠40は、上下方向に対向して配置されており、室外見付け片部311の外側端部同士は上下方向に間隔を隔てて対向して配置されており、嵌合凸部材15Aおよび嵌合凹部材15Bは嵌合している。
また、水密材11A同士と気密材12同士とが当接することによって等圧空間6を形成している。装着枠部316には等圧空間6に連通する孔7が形成されている。この孔7を通じて室外側外気と等圧空間6とが通気することで、等圧空間6は室外側外気と等圧状態とされる。なお、上枠30側の孔7は水抜き孔として利用される。
無目50は、図1に示すように、無目本体部51と、無目本体部51から室外側に延出した室外枠部52とを有しており、室外枠部52には、押縁55,56が係合している。
無目本体部51は、室外見付け片部511と、室外見付け片部511に連続している見込み片部512,513と、見込み片部512,513に連続している室内見付け片部514とを有しており、断面略矩形状に形成されている。見込み片部513は、見込み片部512よりも下方に位置している。
室外見付け片部511のうち室外枠部52よりも上側部分および下側部分には、室外突部511Aが形成されている。上側の室外突部511Aには、パネル21の室内面に当接するガスケット16が装着されている。下側の室外突部511Aには、パネル22の室内面に当接するバックアップ材18が装着されており、このバックアップ材18の下部にはシール材19が設けられている。室外見付け片部511は、見込み片部513よりも下方に延出しており、この延出部分に室内突部511Bが形成されている。室内突部511Bには、ブラインド装置が取り付けられるカバー片57が装着されている。
室外枠部52は、断面略コ字形状に形成されて室外見付け片部511に連続している。室外枠部52の室外面には、二つの係合片部521が形成されている。この二つの係合片部には、前述した押縁55,56がそれぞれ係合している。ここで、押縁55は、断面略L字形状に形成されており、室外部分がパネル21の室外面に対向して配置されており、押縁56は、断面略L字形状に形成されており、室外部分がパネル22の室外面に対向して配置されている。そして、押縁55,56は、連続片部によって互いに連続しており、この連続片部が室外枠部52にねじ止めされている。
縦枠60A,60Bは、前述したように上枠30と断面形状が同一の枠形材によって形成されている。左右方向に並んで設置されたカーテンウォールユニット10の縦枠60A,60Bは、左右方向に対向して配置されている。室外見付け片部311の外側端部同士は左右方向の間隔を隔てて対向して配置されている。なお、縦枠60A,60Bでは、溝形成部316Aには、水密材11Aに代えて二つのヒレを有する水密材11Bが装着されている。また、溝形成部316A,316B間には嵌合凸部材15A、嵌合凹部材15Bのいずれも嵌め込まれていない。
水密材11B同士と気密材12同士とが当接することによって等圧空間6を形成している。
縦枠60A,60Bのうち無目50よりも上側部分(スパンドレル部)では、図2に示すように、パネル室内受け片部325の室外突部325Aには、パネル21の室内面に当接するガスケット16が装着されている。また、見込み片部312には、室外見付け片部311の内側端部との間で耐火パネル13を保持するアングル材14が取り付けられている。
縦枠60A,60Bのうち無目50よりも下側部分では、図3に示すように、パネル室内受け片部325の室外突部325Aには、パネル22の室内面に当接するバックアップ材18が装着されており、当該バックアップ材18に沿ってシール材19が設けられている。縦枠60A,60Bには、当該縦枠60A,60Bの側面(室内見込み面)側を覆うカバー片61が装着されている。カバー片61は、その室外側でパネル室内受け片部325にカバー片断熱用の絶縁材63を介して取り付けられるとともに、その室内側で室内見付け片部314に絶縁材64を介して取り付けられている。絶縁材63は室内突部325Bに係合しており、絶縁材64はカバー片61とともに室内見付け片部314にねじ止めされている。
このカバー片61は、持出見込み片部321および見込み片部312を間隔を隔てて覆っている。
縦枠60Aに係合している押縁35と縦枠60Bに係合している押縁35とは、互いに左右逆向きに配置されている。これらの押縁35の室外部分は、無目50よりも上側部分では図2に示すようにパネル21の室外面に対向しており、無目50よりも下側部分では図3に示すようにパネル22の室内面に対向している。
上枠30、下枠40および左右の縦枠60A,60Bの持出片部32の見込み寸法は、無目本体部51の見込み片部512,513の見込み寸法と同寸法であり、各持出片部32の見込み位置は見込み片部512,513の見込み位置と同位置である。
また、上枠30、下枠40および左右の縦枠60A,60Bの室外見付け片部311の見込み位置は、無目本体部51の室内見付け片部514の見込み位置と同位置である。
これにより、上枠30、下枠40および左右の縦枠60A,60Bの本体部31は、カーテンウォールユニット10の見込み方向において無目50よりも室内側にセットバックされて配置されている。
[本実施形態の効果]
(1)本実施形態では、カーテンウォールユニット10は、上枠30、下枠40および左右の縦枠60を枠組みして構成される枠体20と、枠体20内に配置されるパネル21,22とを備え、上枠30、下枠40および左右の縦枠60は、断面形状が同一の枠形材によって形成され、枠形材は、室外見付け片部311を有する本体部31と、室外見付け片部311のうち枠形材の見付け方向内側に位置する部分から室外側に持ち出された持出片部32とを有し、持出片部32は、パネル21,22の室内面を受けるとともに、パネル21,22の室外面を押える押縁35が係合されることを特徴とする。
上記構成を有するため、室外見付け片部311のうち枠形材の見付け方向内側に位置する部分から室外側に持ち出された持出片部32がパネル21,22の室内面を受ける構成であるため、室外見付け片部311がパネル21,22の室内面を受ける構成と比べて、持出片部32がある分だけ室外見付け片部311をパネル21,22から室内側にセットバックでき、かつ、持出片部32が室外見付け片部311のうち枠形材の見付け方向内側に位置する部分にあるため、室外見付け片部311をパネル21,22よりも外周側に露出した位置に配置できる。また、断面形状が同一の枠形材によって上枠30、下枠40および左右の縦枠60が形成されるので、枠体20の室外側からの見えがかり面をパネル21,22の四周に沿ってセットバックした外観意匠を構成でき、パネル21,22が枠体20の室外面から室外側に突出したような新しいデザインを実現できる。
さらに、本実施形態では、以下の各効果を発揮できる。
(2)下枠40は、アルミ製の押出形材によって形成され、下枠40の持出片部32に沿って金属製のフラットバー42がねじ止めによって固定され、フラットバー42は、下枠40の持出片部32からパネル22の下方まで室外側に突出して配置される。
このため、アルミ製の押出形材によって形成される下枠40の肉厚を大きくして強度を高めなくても、フラットバー42を下枠40の持出片部32に沿って固定することで当該持出片部32を補強できるうえ、持出片部32からパネル22の下方まで突出したフラットバー42によって当該パネル22を支えることができる。
(3)持出片部32は、枠形材の見込み方向に沿って室外見付け片部311から室外側に延出した持出見込み片部321と、持出見込み片部321の室外端に形成されるパネル室内受け片部325とを有し、押縁35は、持出見込み片部321に沿って配置される押縁見込み片部351と、押縁見込み片部351の室外端に形成されるパネル室外受け片部355とを有し、持出見込み片部321および押縁見込み片部351は、互いに係合する鉤状の係合部323,353をそれぞれ有し、係合部323,353の係合状態で、押縁見込み片部351は、室外見付け片部311に対して、枠形材の見込み方向における係合部323,353同士の掛かり代に対応する間隔を隔てて位置する。
このため、押縁見込み片部351を室外見付け片部311に対して前述した間隔を隔てて位置することで、押縁見込み片部351と持出見込み片部321との係合およびその解除に必要な掛り代分のスライド幅を確保しつつ、押縁見込み片部351を枠形材の室外見付け片部311に近接して配置できる。これにより、押縁35と室外見付け片部311との色や表面形状などを異ならせることで、枠体20のセットバック部分において押縁見込み片部351と室外見付け片部311との外観意匠を種々設定できる。また、押縁35を取り替えることによっても種々の外観意匠を構成できる。
(4)枠体20は、持出片部32および見込み片部312を間隔を隔てて覆うカバー片41,61を備え、カバー片41,61は、その室外側で持出片部32にカバー片断熱用の絶縁材43,63を介して取り付けられるとともに、その室内側で本体部31にカバー片断熱用の絶縁材44,64を介して取り付けられる。
このため、カバー片41,61が枠形材に絶縁材43,44,63,64を介して取り付けられるため、枠形材からカバー片41,61への熱伝達を絶縁でき、カバー片41,61に結露が生じることを抑制できる。
また、カバー片41,61は一つの枠形材に対して取り付けられるため、カーテンウォールユニット10の現場ユニットの現場施工後、隣接配置される枠形材同士をまとめて覆って設置されるカバー部材と比べて、施工性に優れる。
(5)上枠30、下枠40および左右の縦枠60を、断面形状が同一の枠形材によって形成することで、形材コストを削減できるとともに、カーテンウォールユニット10の四周をセットバックして統一した外観意匠を構成できる。
[変形例]
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、下枠40の持出片部32に沿ってフラットバー42が固定されているが、この構成を省略してもよい。
前記実施形態では、持出見込み片部321および押縁見込み片部351には鉤状の係合部323,353が形成されているが、鉤状の係合部323,353に限られず、持出見込み片部321および押縁見込み片部351同士が係合できればよく、また、持出見込み片部321に押縁見込み片部351がねじ止め等によって固定されてもよい。
前記実施形態では、枠形材の見付け方向に沿った室外見付け片部311によって上枠30、下枠40および左右の縦枠60の室外壁部が構成されているが、これに限られず、例えば室外側に湾曲した片部によって室外壁部が構成されてもよい。
また、持出片部32は、枠形材の見込み方向に沿った持出見込み片部321を有しているが、これに限られず、前記湾曲した室外壁部に連なって湾曲して室外側に突出する片部を有していてもよい。
10…カーテンウォールユニット、11A,11B…水密材、12…気密材、13…耐火パネル、14…アングル材、15A…嵌合凸部材、15B…嵌合凹部材、16,17…ガスケット、18…バックアップ材、19…シール材、20…枠体、21,22…パネル、23,24…開口、30…上枠、31…本体部、311,511…室外見付け片部、312,313,512,513…見込み片部、314,514…室内見付け片部、315…側片部、316…装着枠部、316A,316B…溝形成部、32…持出片部、321…持出見込み片部、323,353…係合部、325…パネル室内受け片部、325A,511A…室外突部、325B,511B…室内突部、35,55,56…押縁、351…押縁見込み片部、355…パネル室外受け片部、40…下枠、41,57,61…カバー片、42…フラットバー(支え材)、43,44,63,64…絶縁材、50…無目、51…無目本体部、52…室外枠部、521…係合片部、6…等圧空間、60(60A,60B)…縦枠、7…孔。

Claims (4)

  1. 上枠、下枠および左右の縦枠を枠組みして構成される枠体と、前記枠体内に配置されるパネルとを備え、
    前記上枠、下枠および左右の縦枠は、断面形状が同一の枠形材によって形成され、
    前記枠形材は、室外壁部を有する本体部と、前記室外壁部のうち前記枠形材の見付け方向内側に位置する部分から室外側に持ち出された持出片部とを有し、
    前記持出片部は、前記パネルの室内面を受けるとともに、前記パネルの室外面を押える押縁と係合される
    ことを特徴とするカーテンウォールユニット。
  2. 請求項1に記載のカーテンウォールユニットにおいて、
    前記下枠は、アルミ製の押出形材によって形成され、
    前記下枠の持出片部に沿って金属製のパネル支え材が固定され、
    前記パネル支え材は、前記下枠の持出片部から前記パネルの下方まで室外側に突出して配置される
    ことを特徴とするカーテンウォールユニット。
  3. 請求項1または請求項2に記載のカーテンウォールユニットにおいて、
    前記持出片部は、前記枠形材の見込み方向に沿って前記室外壁部から室外側に延出した持出見込み片部と、前記持出見込み片部の室外端に形成されるパネル室内受け片部とを有し、
    前記押縁は、前記持出見込み片部に沿って配置される押縁見込み片部と、前記押縁見込み片部の室外端に形成されるパネル室外受け片部とを有し、
    前記持出見込み片部および押縁見込み片部は、互いに係合する鉤状の係合部をそれぞれ有し、
    前記係合部の係合状態で、前記押縁見込み片部は、前記室外壁部に対して、前記枠形材の見込み方向における前記係合部同士の掛かり代に対応する間隔を隔てて位置する
    ことを特徴とするカーテンウォールユニット。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のカーテンウォールユニットにおいて、
    前記枠形材の本体部は、前記室内壁部に連続する見込み片部を有し、
    前記枠体は、前記持出片部および前記見込み片部を間隔を隔てて覆うカバー片を備え、
    前記カバー片は、その室外側で前記持出片部にカバー片断熱用の絶縁材を介して取り付けられるとともに、その室内側で前記本体部にカバー片断熱用の絶縁材を介して取り付けられる
    ことを特徴とするカーテンウォールユニット。
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