JP2023108888A - ドア - Google Patents

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琢二 山口
Takuji Yamaguchi
心互 松村
Shingo Matsumura
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Abstract

Figure 2023108888000001
【課題】縦枠部分の断熱性能を向上できるドアを提供すること。
【解決手段】ドアは、縦枠を有するドア枠と、ドア枠内に配置されるドア本体とを備える。縦枠30は、アルミ製の縦枠本体31と、合成樹脂製のカバー材35とを備える。縦枠本体31は、ドア本体に対向する見込み面3141と、カバー材35が取り付けられる係合溝部321、322、323とを有する。係合溝部は、見付け方向の位置が見込み面3141よりも縦枠30の外周側に設けられる。カバー材35は、係合溝部に取り付けられる係合片部361、362、363と、見込み面とドア本体との間の隙間103に対して見込み方向に重なる位置に設けられるカバー本体37とを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、建物の勝手口などに設けられるドアに係り、特に断熱性能を向上させたドアに関する。
勝手口等に取り付けられるドアにおいて、躯体の開口縁部に設けた躯体枠の室内側略全面に合成樹脂枠を装着することで断熱性能を向上させた断熱ドアが知られている(例えば特許文献1参照)。
前記断熱ドアは、アルミ形材で形成された躯体縦枠を備え、この躯体縦枠は、見込み面から突出する係合片を備え、この係合片には、ドア本体枠のドア縦枠に当接するシール材を保持する樹脂部材が係合されている。
断熱ドアにおいて、躯体縦枠およびドア縦枠間にはヒンジを配置したり、ドアを開閉する際に戸先側のドア縦枠が躯体縦枠に当接しないように一定の隙間が形成される。躯体縦枠の係合片は、この隙間に露出して設けられている。
特開平11-50760号公報
躯体縦枠およびドア縦枠間の隙間は、ドア縦枠に当接するシールの室外側に位置するため、外気が流入し、この隙間に対して見込み方向に重なる位置に設けられる係合片も外気に触れることになる。このため、係合片に係合される樹脂部材の表面温度も低下し、断熱性能が低下するという課題があった。
本発明の目的は、縦枠部分の断熱性能を向上できるドアを提供することにある。
本発明のドアは、縦枠を有するドア枠と、前記ドア枠内に配置されるドア本体と、を備え、前記縦枠は、アルミ製の縦枠本体と、合成樹脂製のカバー材とを備え、前記縦枠本体は、前記ドア本体に対向する見込み面と、前記カバー材が取り付けられる係合溝部とを有し、前記係合溝部は、見付け方向の位置が前記見込み面よりも前記縦枠の外周側に設けられ、前記カバー材は、前記係合溝部に取り付けられる係合片部と、前記見込み面と前記ドア本体との間の隙間に対して見込み方向に重なる位置に設けられるカバー本体とを有することを特徴とする。
本発明によれば、縦枠部分の断熱性能を向上できるドアを提供することができる。
本発明の第1実施形態のドアを示す外観姿図である。 第1実施形態のドアの縦断面図である。 第1実施形態のドアの横断面図である。 第1実施形態の上枠を示す拡大断面図である。 第1実施形態の上枠および縦枠の連結部分を示す分解斜視図である。 第1実施形態の縦枠を示す拡大断面図である。 第1実施形態の縦枠本体およびカバー材を示す分解斜視図である。 第2実施形態のドアの縦断面図である。 第2実施形態のドアの横断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1から図3に示すように、第1実施形態のドア1は、建物の勝手口に配置される通風ドアであり、建物の勝手口の開口に取り付けられたドア枠2と、このドア枠2内に配置されたドア本体5と、ドア本体5内に配置される通風窓枠6と、通風窓枠6内に配置された上げ下げ窓用の外障子7および内障子8と、ドア本体5の室外面に取り付けられる網付格子9とを備える。
ドア枠2は、上枠10、下枠20、左右の縦枠30、40を四角枠状に接合して形成されている。
上枠10は、アルミ形材で構成された上枠本体11と、合成樹脂製のカバー材15とを備えて構成されている。同様に、下枠20、縦枠30、40は、アルミ形材で構成された下枠本体21、縦枠本体31、41と、合成樹脂製のカバー材25、35、45とを備えて構成されている。
各カバー材15、25、35、45には、ドア本体5の室内面に当接する気密材19、29、39、49が取り付けられている。これらの気密材19、29,39、49によって、ドア枠2とドア本体5との隙間101~104から室内空間に外気が流入することを防止している。
ドア本体5は、上框51、下框52、左右の縦框53、54を枠組みし、その内部に通風窓枠6、外障子7、内障子8を組み込んで構成されている。上框51、下框52、縦框53、54は、それぞれアルミ製の室外部材と、合成樹脂製の室内部材とを組み合わせて構成され、断熱性を向上させている。
ドア本体5の吊元側の縦框53は、丁番55を介してドア枠2の吊元側の縦枠30に取り付けられる。これにより、ドア本体5はドア枠2に開閉自在に取り付けられている。ドア本体5の戸先側の縦框54には、ハンドル56が取り付けられている。
縦框53には、気密材39の室外側で隙間103を塞ぐ気密材57が取り付けられている。縦框54のエッジカバー部分には気密材58が取り付けられている。
通風窓枠6は、通風上枠61、通風下枠62、通風縦枠63、64を備える。通風上枠61は、左右の通風縦枠63、64の上端間に配置されて固定されている。通風下枠62は、通風縦枠63、64の下端間に配置されている。なお、本実施形態では、通風縦枠63、64の下端間には下框52の上部が配置され、ネジ止めされている。そして、通風下枠62は、下框52にスライド係合し、一体化されている。
通風縦枠63、64は、縦框53、54の内周側に配置され、縦框53、54に対してもネジ止めされている。
外障子7および内障子8は、通風縦枠63、64に沿って上下動可能な可動障子とされている。
外障子7は、アルミ製の上框71と、下框72と、左右の縦框73、74とを矩形枠状に組んで構成されている。各框71~74の内周面には、複層ガラス75がガスケットを介して取り付けられている。
内障子8は、アルミ製の上框81と、下框82と、左右の縦框83、84とを矩形枠状に組んで構成されている。各框81~84の内周面には、複層ガラス85がガスケットを介して取り付けられている。
なお、下框72以外の各框71、73、74、81~84は、室内空間に露出するため、それぞれアルミ製の室外部材と、合成樹脂製の室内部材とを組み合わせて構成され、断熱性を向上させている。
ドア本体5の室外面には、図2、3に示すように、網付格子9がビス等で着脱可能に取り付けられている。また、上枠10およびドア本体5の上框51には、ドアクローザー90が取り付けられている。
[上枠本体]
上枠10は、前述したように、上枠本体11と、カバー材15とを備える。
上枠本体11は、図4、5に示すように、上側見込み片部111と、室外見付け片部112と、下側見込み片部113と、室内見付け片部114と、図示略の躯体に取り付けられる取付片部115とを備える。このため、上枠本体11は、上側見込み片部111、室外見付け片部112、下側見込み片部113、室内見付け片部114で区画される中空部を備える。
上枠本体11の下面、つまり下側見込み片部113には、見込み方向の位置がドア本体5の室内面よりも室内側の位置に形成された室外側係合溝部12と、室外側係合溝部12よりも室内側の位置で上枠本体11の下面から垂れ下がる垂下片13と、垂下片13よりも室内側の位置に形成された室内側係合溝部14とが設けられている。
室外側係合溝部12は、溝開口部121と、溝開口部121から室内側に連続して形成される係止溝部122とを備える。すなわち、垂下片13の基端部近傍には室外側に突出する突出片133が形成され、この突出片133と下側見込み片部113との間に係止溝部122が区画形成されている。また、突出片133の先端と、下側見込み片部113に形成された断面L字状の屈曲片1131との間に溝開口部121が形成されている。溝開口部121の見込み方向の開口幅寸法は、後述する室外側係合片部151の係合突起1511の見込み寸法よりも大きく設定され、係合突起1511を溝開口部121に挿入可能に構成されている。
垂下片13は、上枠本体11の下面から下方に延出された鉛直面部131と、鉛直面部131の下端から室内側に延出された水平面部132とを備える。
鉛直面部131の室外面および水平面部132の下面は、これらの各面に対して傾斜する斜面134を介して連続している。
室内側係合溝部14は、下側見込み片部113から下方に延出され、下端に室内側に突出する突起を有するフック部141と、フック部141よりも室内側の位置から下方に延出された突片142とを備える。フック部141の突起の下面には傾斜面が形成されている。
[上枠のカバー材]
カバー材15は、室外側係合溝部12に係合する室外側係合片部151と、室内側係合溝部14に係合する室内側係合片部152と、室外側係合片部151および室内側係合片部152を連結する連結片部153と、図示略の躯体に取り付けられる取付片部154とを備え、断面略コ字状に形成されている。カバー材15は、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂材で一体に成形されている。また、カバー材15において、室内空間や室外空間に露出する部分には着色層が二色成形により設けられている。
室外側係合片部151は、垂下片13の室外側に空間を介して配置され、室内側係合片部152は、垂下片13の室内側に空間を介して配置されている。すなわち、室外側係合片部151および室内側係合片部152は、垂下片13に対して、見込み方向に離れて配置されている。
室外側係合片部151の先端つまり上端には、室内側に突出する係合突起1511が形成されている。係合突起1511の先端は円弧状に形成されている。また、室外側係合片部151の下端側は、室外側係合片部151の上下方向の略中間位置から室内側に延出され、さらに斜め下方に延出された後、下方に延出されて室内側係合片部152に連結している。このため、室外側係合片部151は、垂下片13の斜面134に対向する傾斜面1512を備えている。この傾斜面1512と斜面134との間には、断熱性を向上するために所定寸法のクリアランスが確保されている。
また、室外側係合片部151の下部の室外側には、気密材19を保持する保持片部155が形成されている。
室内側係合片部152の先端つまり上端には、室外側に延出し、さらに上方に延出されて断面略L字状とされた係合部1521が形成されている。
垂下片13には、略Z字状の金具17がネジ171で固定されている。金具17およびネジ171は、カバー材15で囲まれる空間内に配置され、外部に露出しない。すなわち、金具17の上半分は鉛直面部131の室内面に沿って配置され、金具17の下半分は室内側係合片部152の室外面に沿って配置されている。
ネジ171の頭は、室外側係合片部151と垂下片13との間の空間に配置され、ネジ171の先端は、垂下片13と室内側係合片部152との間の空間に配置されている。
室内側係合片部152の室内面に沿ってドアクローザー90のブラケット91が配置されている。このブラケット91は、ブラケット91から室内側係合片部152を貫通して金具17にネジ込まれるネジ172で金具17に固定されている。
このため、上枠本体11と上框51との間の隙間101には、カバー材15の室外側係合片部151および室内側係合片部152と、垂下片13、金具17、ネジ171が配置され、金属製の垂下片13、金具17、ネジ171は、室外側係合片部151および室内側係合片部152間に配置され、さらに、室外側係合片部151および室内側係合片部152に密着せずに空間を介して配置されている。
[カバー材の取付]
カバー材15を上枠本体11に取り付けるには、室内側係合片部152の係合部1521を室内側係合溝部14の位置に合わせながらカバー材15を上枠本体11に向かって押し付ける。これにより、係合部1521が室内側係合溝部14に挿入され、室外側係合片部151の係合突起1511が突出片133に当接する。係合突起1511の先端は円弧状に湾曲されているので、突出片133に当接することで、室外側係合片部151は室外側に撓み、係合突起1511が溝開口部121に挿入される。すると、撓んでいた室外側係合片部151が元に戻り、係合突起1511は係止溝部122に係止される。以上により、カバー材15は上枠本体11に取り付けられる。
なお、フック部141と突片142との間隔は、断面略L字状の係合部1521を挿入するため、係合部1521の見込み方向の厚さ寸法よりも大きい。また、室外側係合溝部12の見込み方向の幅寸法は、係合突起1511の見込み方向の寸法よりも大きい。このため、カバー材15は、上枠本体11に対して長手方向の移動が規制されておらず、取付片部154をネジで躯体に固定することでその移動を規制している。したがって、カバー材15が熱収縮した場合に備えて、カバー材15の左右両端位置にある突片142をかしめて、係合部1521の左右両端部を固定してもよい。
以上のとおり、カバー材15は、上枠本体11の下方から取り付けることができ、工場で予め取り付ける場合に限らず、施工現場でドア枠2を躯体に取り付け、ドア本体5をドア枠2に取り付けた後からでも取り付けが可能である。
また、ドア1の施工後にカバー材15が破損した場合には、カバー材15を上枠本体11から取り外して、新しいカバー材15を取り付けることもできる。
[縦枠本体]
縦枠30、40は、前述したように、縦枠本体31、41と、カバー材35、45とを備える。縦枠30、40は、左右対称であり、同様の形状であるため、以下に吊元側の縦枠30について説明する。
縦枠本体31は、図6,7に示すように、見込み方向に沿って設けられた本体片部311と、本体片部311から見付け方向に延出された室外見付け片部312と、本体片部311から見付け方向に延出され、かつ、室外見付け片部312よりも室内側に設けられた室内見付け片部313と、室外見付け片部312および室内見付け片部313を連結する見込み片部314と、躯体に固定される取付片部315とを備える。このため、縦枠本体31は、本体片部311、室外見付け片部312、室内見付け片部313、見込み片部314で区画される中空部を備える。
見込み片部314は、ドア本体5の縦框73に対向する見込み面3141を備える。
縦枠本体31は、カバー材35が取り付けられる係合溝部として、第一係合溝部321と、第二係合溝部322と、第三係合溝部323とを備える。
第一係合溝部321は、室内見付け片部313の本体片部311側の端部においてL字状に屈曲された部分で構成された室内側に開口する溝部である。
第二係合溝部322は、室内見付け片部313の見付け方向中間位置からL字状に突出した突出片部分で構成され、内周側つまりドア本体5側に開口する溝部である。
第三係合溝部323は、本体片部311の室内側端部つまり室内見付け片部313よりも室内側に形成されている。この第三係合溝部323は、本体片部311から見付け方向内周側に延出され、先端に室内側に突出する突起を有するフック部3231と、本体片部311において、フック部3231よりも室内側の位置から見付け方向内周側に延出された突片3232とを備える。
第一係合溝部321、第二係合溝部322、第三係合溝部323は、見付け方向の位置が本体片部311と見込み片部314との間、つまり見込み片部314においてドア本体5に対向する見込み面3141よりも縦枠30の外周側つまり躯体側に設けられている。このため、各係合溝部321~323は、見込み片部314と縦框73との間の隙間103に対し、見込み方向に重なる位置には設けられていない。
[縦枠のカバー材]
カバー材35は、係合溝部に取り付けられる係合片部36と、隙間103に対して見込み方向に重なる位置に設けられるカバー本体37と、図示略の躯体に取り付けられる取付片部351とを備える。
カバー本体37は、略中空形状とされ、カバー本体37の室外側には気密材39を保持する保持片部371が形成されている。
係合片部36は、第一係合溝部321に係合する第一係合片部361と、第二係合溝部322に係合する第二係合片部362と、第三係合溝部323に係合する第三係合片部363とを備える。
第一係合片部361は、カバー本体37の外周面から本体片部311側(見付け方向外周側)に向かって延出され、さらに室外側に延出されて断面略L字状に形成されている。第一係合片部361の先端は、第一係合溝部321に係合されている。
第二係合片部362は、カバー本体37の室外面から本体片部311側(見付け方向外周側)に向かって延出された突起部分である。第二係合片部362は、第二係合溝部322に係合されている。
第三係合片部363は、カバー本体37の外周面から本体片部311側(見付け方向外周側)に向かって延出され、その先端は、室外側に延出し、さらに本体片部311側に延出されて断面略L字状とされている。第三係合片部363は、第三係合溝部323に係合されている。
第二係合溝部322および第三係合溝部323は、図7に示すように、カバー材35、45が配置される高さ範囲のみに形成されている。
縦枠40は、縦枠本体31と同じ構成の縦枠本体41と、カバー材35と同じ構成のカバー材45とで構成されるため、説明を省略する。
縦枠本体31および縦框53には、丁番55がネジで固定されている。縦枠本体41には、ラッチボルトやデットボルトが挿入される図示略の錠受が取り付けられている。
[カバー材の取付]
カバー材35を縦枠本体31に取り付けるには、第一係合片部361を第二係合溝部322と本体片部311との間に配置させ、第三係合片部363を第三係合溝部323の位置に合わせてカバー材35を縦枠本体31に向かって押し付ける。この際、第一係合片部361の先端は室内見付け片部313に当接して室外側に撓みながらスライド移動する。
そして、第三係合片部363が第三係合溝部323に挿入され、第一係合片部361が第一係合溝部321の位置まで移動すると、室内見付け片部313に当接して撓んでいた第一係合片部361は元に戻り、第一係合溝部321に係合する。また、第二係合片部362は、第二係合溝部322に係合する。以上により、カバー材35は縦枠本体31に取り付けられる。また、必要に応じて、カバー材35の上下両端位置にある突片3232をかしめて、第三係合片部363の上下両端部を固定する。これにより、合成樹脂製のカバー材35が熱収縮することを抑制できる。カバー材45は、カバー材35と同じ手順で縦枠本体41に取り付けることができる。
以上のとおり、カバー材35、45は、縦枠本体31、41の内周面側から取り付けることができ、工場で予め取り付ける場合に限らず、施工現場でドア枠2を躯体に取り付け、ドア本体5をドア枠2に取り付けた後からでも取り付けが可能である。
また、ドア1の施工後にカバー材35、45が破損した場合にも、カバー材35、45を縦枠本体31、41から取り外して、新しいカバー材35、45を取り付けることもできる。
[上枠と縦枠の連結構造]
図7に示すように、縦枠30の本体片部311は、室外見付け片部312、室内見付け片部313、見込み片部314よりも上方に突出する。図5に示すように、縦枠40においても同様の構成である。この上方に突出した本体片部311にシール材38、48を貼り付けた状態で上枠本体11の左右端部を当接させ、縦枠本体31、41から上枠本体11のビスホールにネジをねじ込むことで上枠本体11と縦枠本体31、41とがシール材38、48を挟んで連結される。
また、縦枠30、40のカバー材35、45の上端面と、カバー材15の左右両端の下面には、図5に示すように、スポンジ18が配置され、各カバー材35、45およびカバー材15間の止水性を向上させている。
カバー材15の左右両端は、気密材19の両端よりも左右に突出しており、この突出部分は、縦枠30、40の中空部分つまり室外見付け片部312の室内側に配置されている。カバー材35、45の取付片部351の上端は、カバー本体37よりも上方に突出し、カバー材15の取付片部154の下面に当接されている。
[第1実施形態の作用効果]
第1実施形態のドア1によれば、縦枠本体31、41において、カバー材35、45を取り付ける係合溝部の見込み方向の位置が、縦枠本体31、41の見込み面3141よりも縦枠30、40の外周側に設けられ、見込み面3141とドア本体5との隙間103、104部分には配置されず、合成樹脂製のカバー材35、45のカバー本体37のみが隙間103、104に配置される。このため、隙間103、104部分に、アルミ製の躯体縦枠の係合片を配置し、この係合片に樹脂部材を取り付けた場合に比べて、カバー材35、45の表面温度の変化を少なくでき、断熱性を向上できる。このため、外気温が低下する冬期においても、室内空間に面するカバー材35、45の表面温度の低下を抑制でき、結露の発生も抑制できる。
さらに、カバー材35、45は、左右方向つまりドア枠2の面内方向に移動することで、縦枠本体31、41に着脱できるので、ドア枠2が躯体に取り付けられた状態や、ドア本体5がドア枠2に取り付けられた状態でも、カバー材35、45を着脱することができる。このため、カバー材35、45を交換する必要がある場合も、容易に着脱できてメンテナンス性を向上できる。
縦枠本体31、41は、本体片部311、室外見付け片部312、室内見付け片部313、見込み片部314によって区画される中空部を有するので、縦枠本体31、41の強度を向上できる。また、室内見付け片部313に第一係合溝部321、第二係合溝部322を設けているので、これらの係合溝部用の突片などを別途、縦枠本体31、41に形成する必要が無く、室内見付け片部313によって、中空部を構成する機能と、係合溝部を設ける機能とを実現できるので、縦枠本体31、41の構造をシンプルにでき、コストも低減できる。
縦枠本体31、41に、第一係合溝部321、第二係合溝部322、第三係合溝部323の3箇所の係合溝部を設け、カバー材35、45は各係合溝部321~323に係合する第一係合片部361、第二係合片部362、第三係合片部363の3つの係合片部を備えるため、カバー材35、45を3箇所で縦枠本体31、41に取り付けることができる。このため、カバー材35、45を見込み方向、見付け方向だけでなく、回転する方向にも規制でき、カバー材35、45の取付強度も向上できる。
特に、第二係合溝部322および第二係合片部362を設けない場合、ドア本体5が当接する気密材39から第一係合溝部321、第三係合溝部323までの寸法が大きいため、カバー材35、45が室内側に回転し易くなり、カバー材35、45の変形量も大きくなるが、本実施形態では、第一係合溝部321、第三係合溝部323に比べて見付け方向の位置が気密材39、49に近い第二係合溝部322を形成し、カバー材35、45の第二係合片部362を係合させているので、カバー材35、45の変形量を小さくすることができる。
第三係合片部363は、第三係合溝部323のフック部3231と、突片3232との間に挿入することで係合できる。このため、突片3232をかしめることで、第三係合片部363を固定することもでき、合成樹脂製のカバー材35、45が熱収縮することを抑制できる。
カバー本体37は、中空部を有するため、強度を向上できる。このため、縦枠本体31、41の見込み面3141とドア本体5との間の隙間103、104に対して見込み方向に重なる位置に設けられるカバー本体37に、金属製の補強材などを設けなくても、ドア本体5を閉めた際に気密材39、49を介して加わる力を十分に受け止めることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態のドア1Bは、図8および図9に示すように、複層ガラス59Bを全面に組み込んだドア本体5Bを用いたテラスドアである。
ドア1Bは、ドア枠2と、ドア本体5Bとを備える。ドア枠2は、第1実施形態と同じ構成であるため、同一符号を付して説明を省略する。
ドア本体5Bは、上框51B、下框52B、縦框53B、縦框54Bを矩形枠状に組み、その内側に複層ガラス59Bを組み込んだものである。
第2実施形態のドア1Bにおいても、第1実施形態と同一構造のドア枠2を用いているので、第1実施形態と同じ作用効果を奏することができる。
[変形例]
本発明は、前記各実施形態のドア1,1Bに限定されず、ドア本体にガラスが組み込まれずに、鋼板などの面材を取り付けたフラッシュドア等にも適用できる。
縦枠本体31、41に形成する係合溝部は、縦枠本体31、41の中空部を構成する室内見付け片部313に形成されるものに限定されない。例えば、本体片部311から見付け方向に突出する突出片を形成し、この突出片に係合溝部を設けてもよい。この場合は、突出片が見込み面3141よりも突出しない寸法に設定すればよい。
また、前記実施形態では、縦枠本体31、41に3つの係合溝部321~323を設け、カバー材35、45に3つの係合片部361~363を設けていたが、係合溝部および係合片部の数は2つでもよいし、4つでもよく、縦枠本体31、41に対して、カバー材35、45をドア枠2の面内方向から着脱できる構造であればよい。
さらに、カバー材35、45のカバー本体37は中空部を有するものに限定されず、気密材39を保持する保持片部371を備えるものであればよい。
[発明のまとめ]
本発明のドアは、縦枠を有するドア枠と、前記ドア枠内に配置されるドア本体と、を備え、前記縦枠は、アルミ製の縦枠本体と、合成樹脂製のカバー材とを備え、前記縦枠本体は、前記ドア本体に対向する見込み面と、前記カバー材が取り付けられる係合溝部とを有し、前記係合溝部は、見付け方向の位置が前記見込み面よりも前記縦枠の外周側に設けられ、前記カバー材は、前記係合溝部に取り付けられる係合片部と、前記見込み面と前記ドア本体との間の隙間に対して見込み方向に重なる位置に設けられるカバー本体とを有することを特徴とする。
本発明によれば、縦枠本体において、カバー材を取り付ける係合溝部の見込み方向の位置が、縦枠本体の見込み面よりも縦枠の外周側に設けられ、見込み面とドア本体との隙間部分には配置されず、合成樹脂製のカバー材のカバー本体のみが隙間部分に配置される。このため、隙間部分に、アルミ製の躯体縦枠の係合片を配置し、この係合片に樹脂部材を取り付けた場合に比べて、カバー材の表面温度の変化を少なくでき、断熱性を向上できる。このため、外気温が低下する冬期においても、室内空間に面するカバー材の表面温度の低下を抑制でき、結露の発生も抑制できる。
さらに、カバー材は、左右方向つまりドア枠の面内方向に移動することで、縦枠本体に着脱できるので、ドア枠が躯体に取り付けられた状態や、ドア本体がドア枠に取り付けられた状態でも、カバー材を着脱することができる。このため、カバー材を交換する必要がある場合も、容易に着脱できてメンテナンス性を向上できる。
本発明のドアにおいて、前記縦枠本体は、見込み方向に沿って設けられた本体片部と、前記本体片部から見付け方向に延出された室外見付け片部と、前記本体片部から見付け方向に延出され、かつ、前記室外見付け片部よりも室内側に設けられた室内見付け片部と、前記室外見付け片部および前記室内見付け片部を連結する見込み片部とを備え、前記見込み片部には、前記見込み面が設けられ、前記室内見付け片部には、前記係合溝部が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、縦枠本体に、本体片部、室外見付け片部、室内見付け片部、見込み片部によって中空部を構成できるので、縦枠本体の強度を向上できる。また、室内見付け片部に係合溝部を設けているので、別途、係合溝部用の突片などを縦枠本体に形成する必要が無く、室内見付け片部によって、中空部を構成する機能と、係合溝部を設ける機能とを実現できるので、縦枠本体の構造をシンプルにでき、コストも低減できる。
本発明のドアにおいて、前記室内見付け片部には、室内側に開口する第一係合溝部と、内周側に開口する第二係合溝部とが設けられ、前記本体片部において前記室内見付け片部よりも室内側には第三係合溝部が形成され。前記カバー材の係合片部は、前記第一係合溝部に係合する第一係合片部と、前記第二係合溝部に係合する第二係合片部と、前記第三係合溝部に係合する第三係合片部とを備えることが好ましい。
本発明によれば、縦枠本体に3箇所の係合溝部を設け、カバー材はこれらの3箇所の係合溝部に係合する3つの係合片部を備えるため、カバー材を3箇所で縦枠本体に取り付けることができる。このため、カバー材を見込み方向、見付け方向だけでなく、回転する方向にも規制でき、カバー材の取付強度も向上できる。
本発明のドアにおいて、前記第三係合溝部は、前記本体片部から見付け方向内周側に延出され、先端に室内側に突出する突起を有するフック部と、前記本体片部において、前記フック部よりも室内側の位置から見付け方向内周側に延出された突片と、を備えることが好ましい。
本発明によれば、第三係合片部は、第三係合溝部のフック部と、突片との間に挿入することで係合できる。このため、突片をかしめることで、第三係合片部を固定することができ、合成樹脂製のカバー材が熱収縮することを抑制できる。
本発明のドアにおいて、前記カバー本体は、中空部と、前記中空部の室内側に形成されて気密材を保持する保持片部とを有することが好ましい。
本発明によれば、カバー本体は、中空部を有するため、強度を向上できる。このため、縦枠本体の見込み面とドア本体との間の隙間に対して見込み方向に重なる位置に設けられるカバー本体に、金属製の補強材などを設けなくても、ドア本体を閉めた際に気密材を介して加わる力を十分に受け止めることができる。
1…ドア、1B…ドア、2…ドア枠、5…ドア本体、5B…ドア本体、30…縦枠、31…縦枠本体、35…カバー材、36…係合片部、37…カバー本体、39…気密材、40…縦枠、41…縦枠本体、45…カバー材、49…気密材、57…気密材、58…気密材、103…隙間、104…隙間、311…本体片部、312…室外見付け片部、313…室内見付け片部、314…見込み片部、315…取付片部、321…第一係合溝部、322…第二係合溝部、323…第三係合溝部、351…取付片部、361…第一係合片部、362…第二係合片部、363…第三係合片部、371…保持片部、3141…見込み面、3231…フック部、3232…突片。

Claims (5)

  1. 縦枠を有するドア枠と、
    前記ドア枠内に配置されるドア本体と、を備え、
    前記縦枠は、アルミ製の縦枠本体と、合成樹脂製のカバー材とを備え、
    前記縦枠本体は、
    前記ドア本体に対向する見込み面と、
    前記カバー材が取り付けられる係合溝部とを有し、
    前記係合溝部は、見付け方向の位置が前記見込み面よりも前記縦枠の外周側に設けられ、
    前記カバー材は、
    前記係合溝部に取り付けられる係合片部と、
    前記見込み面と前記ドア本体との間の隙間に対して見込み方向に重なる位置に設けられるカバー本体とを有する
    ことを特徴とするドア。
  2. 請求項1に記載のドアにおいて、
    前記縦枠本体は、
    見込み方向に沿って設けられた本体片部と、
    前記本体片部から見付け方向に延出された室外見付け片部と、
    前記本体片部から見付け方向に延出され、かつ、前記室外見付け片部よりも室内側に設けられた室内見付け片部と、
    前記室外見付け片部および前記室内見付け片部を連結する見込み片部とを備え、
    前記見込み片部には、前記見込み面が設けられ、
    前記室内見付け片部には、前記係合溝部が設けられている
    ことを特徴とするドア。
  3. 請求項2に記載のドアにおいて、
    前記室内見付け片部には、室内側に開口する第一係合溝部と、内周側に開口する第二係合溝部とが設けられ、
    前記本体片部において前記室内見付け片部よりも室内側には第三係合溝部が形成され。
    前記カバー材の係合片部は、前記第一係合溝部に係合する第一係合片部と、前記第二係合溝部に係合する第二係合片部と、前記第三係合溝部に係合する第三係合片部とを備える
    ことを特徴とするドア。
  4. 請求項3に記載のドアにおいて、
    前記第三係合溝部は、
    前記本体片部から見付け方向内周側に延出され、先端に室内側に突出する突起を有するフック部と、
    前記本体片部において、前記フック部よりも室内側の位置から見付け方向内周側に延出された突片と、を備える
    ことを特徴とするドア。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のドアにおいて、
    前記カバー本体は、中空部と、前記中空部の室内側に形成されて気密材を保持する保持片部とを有する
    ことを特徴とするドア。
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