JP6522290B2 - パネル取付用のガスケット構造 - Google Patents

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本発明は、外壁の開口部に封止状態でパネルを取り付けるパネル取付用のガスケット構造に関する。
外壁の開口部に板ガラスなどのパネルを取り付ける場合、そのパネルの外周端部の隙間には、封止状態を維持するためのガスケット構造が施される(例えば、特許文献1を参照。)。
特許文献1のガスケット構造では、パネルの端部が外壁の開口部に形成された取付溝に挿入された状態において、取付溝の屋外側の縁部とパネルの屋外側の面との隙間にはガスケット部材(特許文献1の雨除け材6,8)が挟み込まれると共に、取付溝の屋内側の縁部とパネルの屋内側の面との隙間には詰め部材(特許文献1の気密材7,9)が挟み込まれる状態で、これらガスケット部材や詰め部材がこれら隙間を封止する封止部として設けられている。
この種のガスケット構造において、取付溝の屋外側に設けられるガスケット部材は、一部の片部を取付溝からはみ出させる状態で位置決めされており、取付溝の内面に対して接着等により固定される。一方、取付溝の屋内側に設けられる詰め部材は、取付溝にパネルの端部が挿入された状態で、その取付溝とパネルとの間の隙間に圧入され、その取付溝の内面に形成された突起部に当接する状態で位置決め固定される。
また、従来のガスケット構造では、パネルの端部側には大気圧に維持されたパネル端部空間が設けられる場合がある。これにより、地震や風圧変化等によりパネルが振動した場合でも、パネル端部空間の圧力変動が抑制され、当該圧力変動に起因する雨水の侵入が防止されている。
特開平04−007440号公報
従来のガスケット構造において、屋外側のガスケット部材に形成された位置決め用の片部は、パネルの外周端部の美観が損なわれないように、できるだけ小さいものが望ましい。しかし、ガスケット部材の位置決め用の片部を小さくしすぎると、ガスケット部材の位置決めを正確且つ簡単に行うことが困難となり、雨水等の浸入防止が十分に行えないなどの封止不良が発生する場合がある。
一方、屋内側の詰め部材については、それを位置決めするために、取付溝の内面に突起部が形成されている。しかしながら、例えば外壁がPCa(プレキャストコンクリート)版で構成され、そのPCa版に取付溝全体が形成されている場合には、PCa版の取付溝の内面に比較的微細な突起部を正確に形成することは困難となる。
また、従来のガスケット構造では、ガスケット部材や詰め部材の封止部と取付溝の内面との当接部分がパネル端部空間に露出された状態となる。よって、このパネル端部空間の封止状態を良好なものに維持するためには、その当接部分において封止部と取付溝の内面との密着性が重要となる。しかし、取付溝がPCa版に形成されている場合には、取付溝の内面が比較的凹凸があるコンクリート表面であることから、封止部を十分に密着させることは困難となり、パネル端部空間の封止状態を良好なものに維持できない場合がある。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、外壁の開口部に封止状態でパネルを取り付けるパネル取付用のガスケット構造において、封止部の位置決めを簡単且つ正確に行い、封止状態を良好なものに維持することができる技術を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、
外外壁の開口部に封止状態でパネルを取り付けるパネル取付用のガスケット構造であって、
前記パネルの端部が前記開口部に形成された取付溝に挿入され、
前記取付溝の一方側の縁部と前記パネルの一方側の面との隙間に挟み込まれて当該隙間を封止する第1封止部と、
前記取付溝の他方側の縁部と前記パネルの他方側の面との隙間に挟み込まれて当該隙間を封止する第2封止部と、
前記第1封止部と前記第2封止部との間に亘って前記取付溝の内面に沿う状態で当該取付溝に装着される凹状断面を有する薄板状の弾性部材で構成された本体部とを備え、
少なくとも前記第2封止部が、前記本体部とは別体の詰め部材で構成されていると共に、当該詰め部材が前記取付溝の内面に接する状態で前記隙間に圧入され
前記取付溝に装着された前記本体部の前記第2封止部側の端部が、前記隙間に圧入された前記詰め部材に対して前記取付溝の内面に沿って連接する状態で前記取付溝の開口端よりも底部側に位置すると共に、
前記隙間に圧入された前記詰め部材における前記取付溝の底部側の面が当該本体部の前記第2封止部側の端部に当接することで、前記取付溝に装着された前記本体部の端部が前記取付溝の底部に向けて押圧されている点にある。
本特徴構成によれば、外壁の開口部に形成された取付溝に装着された凹状断面を有する本体部の両端部が、取付溝の両縁部側の夫々においてパネルの面との隙間に挟み込まれた夫々の封止部に対して連接し、これら封止部によって取付溝の底部に向けて押圧される。すると、取付溝に装着された本体部が、取付溝の内面に沿って押し付けられた状態で安定した姿勢を維持することになり、その両端部が、取付溝の両縁部側の夫々において所望の位置に固定されることになる。
よって、取付溝の両縁部側の夫々において、パネルの面との隙間に挟み込まれる夫々の封止部は、その隙間に嵌め込んで所望の位置に固定された本体部の両端部の夫々に連接させるという簡単な構成により、正確に位置決めされることになる。
したがって、本発明により、夫々封止部の位置決めを簡単且つ正確に行い、封止状態を良好なものに維持できるパネル取付用のガスケット構造を提供することができる。
また、パネルの端部側に雨水等の侵入防止のためのパネル端部空間を設ける場合には、取付溝に装着された本体部が取付溝の内面に沿う状態で安定した姿勢で維持されているので、その本体部の内側に形成されるパネル端部空間を安定した状態に保つことができる。更に、取付溝の内面に沿う状態で装着される本体部の両端部を、取付溝の両縁部側に配置された夫々の封止部に密着させれば、その密着部により、本体部の内側に形成されたパネル端部空間に対して夫々の封止部と取付溝の内面との当接部分が露出又は連通するのを阻止することができる。このことにより、例えば取付溝が表面に凹凸があるPCa版に形成されている場合でも、パネル端部空間の封止状態を良好なものに維持することができる。
本発明の第2特徴構成は、
前記第1封止部と前記本体部とが、一体のガスケット部材で構成され、
前記第2封止部が、前記ガスケット部材とは別体の詰め部材で構成されている点にある。
本特徴構成によれば、取付溝の一方側に設けられる第1封止部と本体部とが、一体のガスケット部材で構成されているので、当該ガスケット部材の本体部を取付溝に嵌め込むという簡単な作業だけで、当該ガスケット部材の第1封止部の位置決めと固定を行うことができる。また、取付溝の例えば屋内側に設けられる第2封止部が、ガスケット部材と別体の詰め部材で構成されているので、ガスケット部材を装着した取付溝に対して、詰め部材を装着する前に、容易にパネルを挿入することができる。
本発明の第3特徴構成は、
前記本体部の外側に、外方に突出する突起部が形成され、
前記取付溝の底部に、前記本体部が前記取付溝に嵌め込まれた状態で前記突起部が内嵌される凹部が形成されている点にある。
本特徴構成によれば、本体部の突起部を取付溝の凹部に内嵌させた状態で、本体部を取付溝の内面に沿った状態で保持することができる。また、その内側にパネル端部空間を設ける場合には、そのパネル端部空間を一層安定した状態に保つことができる。
パネルが取り付けられた外壁の状態を示す側断面図 パネル取付用のガスケット構造の側断面図 パネル取付用のガスケット構造の側断面図 別実施形態のパネル取付用のガスケット構造の側断面図
本発明に係るパネル取付用のガスケット構造の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態のパネル取付用のガスケット構造X1,X2は、外壁1の開口部10に封止状態で板ガラスからなるパネル5を取り付けるためのものとして構成されている。
尚、屋外Oと屋内Iとを仕切る外壁1は、鉛直方向において所定間隔で配置された状態で建物の躯体3に固定されるPCa(プレキャストコンクリート)版2と、上下に配置されたPCa版2の間に形成された開口部10に取り付けられるパネル5とでカーテンウォールとして構成されている。
この開口部10において、上部に配置されたPCa版2の下端面11と、下部に配置されたPCa版2の上端面15との夫々には、パネル5の端部が嵌め込まれる取付溝12,16が形成されている。そして、ガスケット構造X1,X2は、この開口部10の上下に形成された取付溝12,16に対してパネル5の端部を嵌め込んだ状態において、そのパネル5の上下端部の隙間の封止状態を維持するために設けられている。
尚、本実施形態では、パネル5の上端部が嵌め込まれる上部取付溝12には、上部ガスケット構造X1が設けられており、一方、パネル5の下端部が嵌め込まれる下部取付溝16には、下部ガスケット構造X2が設けられている。また、詳細な説明は割愛するが、パネル5の両側端部は、開口部10において鉛直方向に架設された方立4に対して封止状態で装着されている。
以下、夫々のガスケット構造X1,X2の詳細構成について、図2及び図3に基づいて説明する。
先ず、上部ガスケット構造X1の詳細構成について、図2に基づいて説明する。
尚、図2(a)及び図2(b)は、開口部10の上部に設けられる上部取付溝12に対する上部ガスケット構造X1の各種部材並びにパネル5の上端部の装着状態を示す側断面図であり、図2(c)は、装着後の上部ガスケット構造X1の側断面図である。
図2(a)に示すように、開口部10の上部に配置されたPCa版2の下端面11には、略台形断面を有し水平方向(図2における奥行き方向)に延出する上部取付溝12が形成されている。
また、この上部取付溝12の底部には円筒状の凹部13が水平方向において一定間隔で複数箇所に形成されている。
図2(c)に示すように、上部ガスケット構造X1は、後述する第1封止部A1と第2封止部A2と本体部Bとを備えて構成されており、パネル5の上端部が上部取付溝12に挿入された状態において、パネル5の上端部と上部取付溝12の内面との間の隙間に設けられることで、当該隙間を封止状態とする。
上部ガスケット構造X1の第1封止部A1は、上部取付溝12の屋外O側の縁部とパネル5の屋外O側の面との隙間に挟み込まれて当該隙間を封止する部位として構成されており、一方、上部ガスケット構造X1の第2封止部A2は、上部取付溝12の屋内I側の縁部とパネル5の屋内I側の面との隙間に挟み込まれて当該隙間を封止する部位として構成されている。
これら第1封止部A1及び第2封止部A2は、上部取付溝12とパネル5との間の隙間の幅よりも若干厚めに形成された弾性部材で構成されており、当該隙間に圧入(圧縮状態で挿入)されている。
一方、上部ガスケット構造X1の本体部Bは、これら第1封止部A1と第2封止部A2との間に亘って上部取付溝12の内面に沿う状態で当該上部取付溝12に装着される凹状断面を有する部位として構成されている。
この本体部Bは、上部取付溝12の内面に沿った薄板状の弾性部材で構成されている。
また、この本体部Bの上面には、上方に突出する略円柱状の突起部23が形成されており、本体部Bが上部取付溝12に嵌め込まれた状態で、この突起部23が上部取付溝12の底部に形成された凹部13に内嵌され固定される。
すると、本体部Bは、上部取付溝12の内面に沿った状態で保持され、その内側にはパネル端部空間28が安定した状態で保持されることになる。
尚、このパネル端部空間28は、地震や風圧変化等によりパネル5が振動した場合でも、パネル5の端部側に形成されたパネル端部空間28の圧力変動に起因する雨水の侵入を防止するために、このパネル端部空間28は、別の箇所において屋外Oと連通しており、大気圧に維持されている。
このような構成により、上部取付溝12に装着された上部ガスケット構造X1の本体部Bの両端部は、上部取付溝12の両縁部側の夫々に設けられた第1封止部A1及び第2封止部A2に対して連接し、これら夫々の封止部A1,A2によって上部取付溝12の底部に向けて押圧される。すると、本体部Bは、上部取付溝12の内面に沿って押し付けられた状態で安定した姿勢を維持することになり、その本体部Bの両端部が、上部取付溝12の両縁部側の夫々において所望の位置に固定されることになる。
よって、上部取付溝12の両縁部側の夫々において、パネル5の面との隙間に挟み込まれる夫々の封止部A1,A2は、その隙間に嵌め込んで所望の位置に固定された本体部Bの両端部の夫々に連接させるという簡単な構成により、正確に位置決めされることになる。
尚、この上部ガスケット構造X1では、第1封止部A1及び本体部Bは、エチレンプロピレンゴム(EPDM)やシリコーンゴムなどのゴムからなる一体のガスケット部材20で構成されている。一方、第2封止部A2は、同様のゴムからなり、当該ガスケット部材20とは別体の詰め部材25で構成されている。このことにより、上部取付溝12に対する上部ガスケット構造X1の施工が簡素化されており、その施工手順について以下に説明を加える。
図2(a)に示すように、ガスケット部材20は、第1封止部A1として機能するガスケット部21と、そのガスケット部21の外側から延出して本体部Bとして機能する基部22とからなる。そして、このガスケット部材20は、パネル5が未だ嵌め込まれていない上部取付溝12に対して、基部22を上側に位置させると共にガスケット部21を下側且つ屋外O側に位置させる姿勢で装着される。
すると、上部取付溝12に装着されたガスケット部材20は、図2(b)に示すように、基部22の上面から上方に突出形成された突起部23を、上部取付溝12の底部に形成された凹部13に内嵌させることで、上部取付溝12に固定される。その状態で、ガスケット部材20の基部22の内側に形成される溝部に対して、パネル5の上端部が挿入される。
次に、図2(c)に示すように、上部取付溝12の屋内I側の縁部とパネル5の屋内I側の面との隙間には、詰め部材25が圧入されて、当該隙間が封止状態となる。この詰め部材25は、ガスケット部材20における基部22の屋内I側の端部22aに当接する状態で位置決めされる。
更に、この詰め部材25の表面側の窪みにはシリコーン製のシール材26が充填されることで、詰め部材25の脱落が防止され、良好な封止状態が確保されている。
次に、下部ガスケット構造X2の詳細構成について、図3に基づいて説明する。
尚、図3(a)及び図3(b)は、開口部10の下部に設けられる上部取付溝16に対する下部ガスケット構造X2の各種部材並びにパネル5の下端部の装着状態を示す側断面図であり、図3(c)は、装着後の下部ガスケット構造X2の側断面図である。
また、以下の説明において、上部ガスケット構造X1と同様の構成については説明を割愛する場合がある。
図3(a)に示すように、開口部10の下部に配置されたPCa版2の上端面15には、屋外O側が高く屋内I側が低い略L状断面を有し水平方向(図3における奥行き方向)に延出する段部16aが形成されており、この段部16aの屋内I側に、図3(c)に示すように、パネル押縁部材37が設けられることで、略台形断面を有し水平方向に延出する下部取付溝16が形成されることになる。即ち、下部取付溝16のうちの屋内I側の側壁部が、着脱自在なパネル押縁部材37で構成されていることになる。
また、この下部取付溝16の底部には円筒状の凹部17が水平方向において一定間隔で複数箇所に形成されている。
図3(c)に示すように、下部ガスケット構造X2についても、上述の上部ガスケット構造X1と同様に、第1封止部A1と第2封止部A2と本体部Bとを備えて構成されており、パネル5の下端部が下部取付溝16に挿入された状態において、パネル5の下端部と下部取付溝16の内面との間の隙間に設けられることで、当該隙間を封止状態とする。
このような構成により、下部取付溝16に装着された下部ガスケット構造X2の本体部Bの両端部は、下部取付溝16の両縁部側の夫々に設けられた第1封止部A1及び第2封止部A2に対して連接し、これら夫々の封止部A1,A2によって下部取付溝16の底部に向けて押圧される。すると、本体部Bは、下部取付溝16の内面に沿って押し付けられた状態で安定した姿勢を維持することになり、その本体部Bの両端部が、下部取付溝16の両縁部側の夫々において所望の位置に固定されることになる。
よって、下部取付溝16の両縁部側の夫々において、パネル5の面との隙間に挟み込まれる夫々の封止部A1,A2は、その隙間に嵌め込んで所望の位置に固定された本体部Bの両端部の夫々に連接させるという簡単な構成により、正確に位置決めされることになる。
尚、この下部ガスケット構造X2についても、第1封止部A1及び本体部Bは、エチレンプロピレンゴム(EPDM)やシリコーンゴムなどのゴムからなる一体のガスケット部材30で構成されている。一方、第2封止部A2は、同様のゴムからなり、当該ガスケット部材30とは別体の詰め部材35で構成されている。このことにより、下部取付溝16に対する下部ガスケット構造X2の施工が簡素化されており、その施工手順について以下に説明を加える。
図3(a)に示すように、ガスケット部材20は、第1封止部A1として機能するガスケット部31と、そのガスケット部31の外側から延出して本体部Bとして機能する基部32とからなる。そして、このガスケット部材30は、パネル押縁部材37が装着されておらずパネル5が未だ嵌め込まれていない段部16aに対して、基部32を下側に位置させると共にガスケット部31を上側且つ屋外O側に位置させる姿勢で装着される。
すると、段部16aに装着されたガスケット部材30は、図3(b)に示すように、基部32の下面から下方に突出形成された突起部33を、段部16aの底部(低い側の部位)に形成された凹部17に内嵌させることで、段部16aに固定される。更に、基部32の内側には、パネル5の下端部を支持する台部材70が載置される。その状態で、ガスケット部材30の基部32の内側に形成される溝部に対して、パネル5の下端部が挿入され、パネル5の下端部が台部材70の上面に載置される。
次に、図3(c)に示すように、段部16aの屋内I側に、略長方形断面を有し水平方向に延出するパネル押縁部材37が装着されることで、上端面15に下部取付溝16が形成され、その下部取付溝16に、ガスケット部材30が装着された状態となる。
そして、下部取付溝16の屋内I側の縁部(即ち、パネル押縁部材37のパネル5側の面部)とパネル5の屋内I側の面との隙間には、詰め部材35が圧入されて、当該隙間が封止状態となる。この詰め部材35は、ガスケット部材30における基部32の屋内I側の端部32aに当接する状態で位置決めされる。
更に、この詰め部材35の表面側の窪みにはシリコーン製のシール材36が充填されることで、詰め部材35の脱落が防止され、良好な封止状態が確保される。
また、本体部Bとして機能する基部32は、下部取付溝16の内面に沿った状態で保持され、その内側にはパネル端部空間38が安定した状態で保持される。このパネル端部空間38は、上部ガスケット構造X1のパネル端部空間28(図2(c)参照)と同様に、大気圧に維持されており、当該パネル端部空間38の圧力変動に起因する雨水の侵入が防止されている。
また、パネル押縁部材37の上面には、結露受け凹部37aが形成されており、パネル5の内面で発生し落下する結露水がこの結露受け凹部37aで確実に受け止められることになる。
〔別実施形態〕
(1)
上記実施形態では、ガスケット構造X1,X2において、第1封止部A1と本体部Bとを一体のガスケット部材20,30で構成し、このガスケット部材20,30に対して第2封止部A2を別体の詰め部材25,35で構成したが、第1封止部A1、第2封止部A2、及び本体部Bとを夫々別体に構成しても構わない。
以下、このように構成された上部ガスケット構造X3の詳細構成について、図4に基づいて説明する。
上部ガスケット構造X3は、パネル5の上端部が上部取付溝12に挿入された状態においてパネル5の上端部と上部取付溝12の内面との間の隙間に設けられて当該隙間を封止状態とするものとして設けられている。
そして、上部ガスケット構造X3については、本体部Bは、エチレンプロピレンゴム(EPDM)やシリコーンゴムなどのゴムからなる基部材42で構成されている。一方、第1封止部A1及び第2封止部A2は、同様のゴムからなり、当該基部材42とは別体の詰め部材41,44で構成されている。
更に、基部材42の上面には、上方に突出する略円柱状の突起部43が形成されており、基部材42が上部取付溝12に嵌め込まれた状態で、この突起部43が上部取付溝12の底部に形成された凹部13に内嵌されることで、基部材42は、上部取付溝12の内面に沿った状態で保持されている。
そして、上部取付溝12に装着された上部ガスケット構造X3の基部材42の両端部42a,42bは、上部取付溝12の両縁部側の夫々に設けられた詰め部材41,44に対して連接し、これら夫々の詰め部材41,44によって上部取付溝12の底部に向けて押圧される。すると、基部材42は、上部取付溝12の内面に沿って押し付けられた状態で安定した姿勢を維持することになり、その基部材42の両端部42a,42bが、上部取付溝12の両縁部側の夫々において所望の位置に固定されることになる。
よって、上部取付溝12の両縁部側の夫々において、パネル5の面との隙間に圧入される詰め部材41,44は、その隙間に嵌め込んで所望の位置に固定された基部材42の両端部42a,42bの夫々に連接させるという簡単な構成により、正確に位置決めされることになる。
尚、これら詰め部材41,44の表面側の窪みには、上記実施形態と同様に、シリコーン製のシール材45,46が充填され、詰め部材41,44の脱落が防止され、良好な封止状態が確保されている。
(2)
上記実施形態では、取付溝12,16において、第1封止部A1と本体部Bとを一体化したガスケット部材20,30を屋外O側に設け、第2封止部A2として機能する詰め部材25,35を屋内I側に設けたが、逆に、ガスケット部材20,30を屋内I側に設け、詰め部材25,35を屋外O側に設けても構わない。
(3)
上記実施形態では、外壁1をPCa(プレキャストコンクリート)版2からなるカーテンウォールとして構成したが、本発明に係るガスケット構造は、例えばアルミニウムなどの金属を利用した金属製のカーテンウォールや、カーテンウォール以外の壁構造などのように、他の形態の外壁にも適用可能である。
また、上記実施形態では、外壁1に取り付けるパネル5を板ガラスとしたが、本発明に係るガスケット構造は、板ガラス以外の他の素材のパネルにも適用可能である。
(4)
上記実施形態では、ガスケット部材20,30や詰め部材25,35の材質を、エチレンプロピレンゴム(EPDM)やシリコーンゴムなどのように、作業性が良好な比較的硬度が小さいゴムとしたが、例えばクロロプレンゴムなどの他のゴムを利用しても構わない。
1 :外壁
5 :パネル
10 :開口部
12 :上部取付溝(取付溝)
13 :凹部
16 :下部取付溝(取付溝)
17 :凹部
20 :ガスケット部材
21 :ガスケット部(第1封止部)
22 :基部(本体部)
23 :突起部
25 :詰め部材(第2封止部)
30 :ガスケット部材
31 :ガスケット部(第1封止部)
32 :基部(本体部)
33 :突起部
35 :詰め部材(第2封止部)
41 :詰め部材(第1封止部)
42 :基部材(本体部)
43 :突起部
44 :詰め部材(第2封止部)
A1 :第1封止部
A2 :第2封止部
B :本体部
X1 :上部ガスケット構造(ガスケット構造)
X2 :下部ガスケット構造(ガスケット構造)
X3 :上部ガスケット構造(ガスケット構造)

Claims (3)

  1. 外壁の開口部に封止状態でパネルを取り付けるパネル取付用のガスケット構造であって、
    前記パネルの端部が前記開口部に形成された取付溝に挿入され、
    前記取付溝の一方側の縁部と前記パネルの一方側の面との隙間に挟み込まれて当該隙間を封止する第1封止部と、
    前記取付溝の他方側の縁部と前記パネルの他方側の面との隙間に挟み込まれて当該隙間を封止する第2封止部と、
    前記第1封止部と前記第2封止部との間に亘って前記取付溝の内面に沿う状態で当該取付溝に装着される凹状断面を有する薄板状の弾性部材で構成された本体部とを備え、
    少なくとも前記第2封止部が、前記本体部とは別体の詰め部材で構成されていると共に、当該詰め部材が前記取付溝の内面に接する状態で前記隙間に圧入され
    前記取付溝に装着された前記本体部の前記第2封止部側の端部が、前記隙間に圧入された前記詰め部材に対して前記取付溝の内面に沿って連接する状態で前記取付溝の開口端よりも底部側に位置すると共に、
    前記隙間に圧入された前記詰め部材における前記取付溝の底部側の面が当該本体部の前記第2封止部側の端部に当接することで、前記取付溝に装着された前記本体部の端部が前記取付溝の底部に向けて押圧されているパネル取付用のガスケット構造。
  2. 前記第1封止部と前記本体部とが、一体のガスケット部材で構成され、
    前記第2封止部が、前記ガスケット部材とは別体の詰め部材で構成されている請求項1に記載のパネル取付用のガスケット構造。
  3. 前記本体部の外側に、外方に突出する突起部が形成され、
    前記取付溝の底部に、前記本体部が前記取付溝に嵌め込まれた状態で前記突起部が内嵌される凹部が形成されている請求項1又は2に記載のパネル取付用のガスケット構造。
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