JP6496207B2 - 止水部材、見切りカバーおよび横目地止水構造体 - Google Patents

止水部材、見切りカバーおよび横目地止水構造体 Download PDF

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本発明は、建築物の横目地に装着される止水部材、見切りカバーおよび横目地止水構造体に関する。
住宅等の建築物において、屋外に露出する外壁パネルの間の目地(縦目地および横目地)には、当該建築物への雨水の浸入を防ぐために、種々の止水構造体が用いられている。従来の止水構造体としては、図4の(a)に示すようなシーリング材が、縦目地および横目地に装着されるのが一般的である。また、上下方向の外壁パネルの間の横目地に用いられる止水構造体の例が、特許文献1および2に開示されている。
特許文献1には、化粧カバーの係止面を敷目板の係合溝に係止して一体化することで乾式壁材等の下端部を被覆する水切り兼スタート材が開示されている。また、特許文献2には、先端に係止部が形成された支持腕部を有する支持部材と、前記係止部に係合する被係止部を有する水切部材とを備えた水切り構造が開示されている。また、特許文献3には、横目地を覆うとともに通気路を形成する見切り部材が横目地面部に装着された外壁の排水通気構造が開示されている。
特開平8−4129号公報(1996年1月9日公開) 特開2010−19006号公報(2010年1月28日公開) 特開2015−90042号公報(2015年5月11日公開)
しかしながら、図4の(a)に示すシーリング材が経年劣化等により破断した場合、当該破断箇所として、図4の(b)および(c)に示すように、外壁パネルとシーリング材との接触箇所に生じた隙間から、雨水等は浸入する。そして、浸入した雨水等は、さらにシーリング材の躯体側の隙間に浸入することとなる。ここで、図4の(a)に示すシーリング材は排水可能な構造にはなっていないことから、シーリング材の躯体側の隙間に浸入した雨水等は、図4の(d)に示すように、EPDM製のスポンジで止水し切れずに漏水する可能性があった。一方、特許文献1から3に開示された横目地に用いられる止水構造体は、全て排水可能な構造になっているものの、以下のような問題点があった。
すなわち、特許文献1の水切り兼スタート材は、係止面に設けられた係止爪が係合溝に設けられた複数の係合爪と係合することから、化粧カバー(見切りカバー)の位置決めの自由度が少なく、当該位置決めの修正を容易に行うことができない。また、特許文献2の水切り構造は、支持部材および被係止部が外壁パネルの壁面に対して略垂直な方向に突出している。それゆえ、水切部材(見切りカバー)の屋外に突出する部分が大きくなってしまい建築物の外観を損ねる可能性があった。さらに、特許文献3の外壁の排水通気構造は、横目地面部に第1係止部材および第2係止部材を固定した後、見切り部材(見切りカバー)を押し込んで第1係止部材および第2係止部材に係止固定することによって、見切り部材を横目地に装着する。それゆえ、簡易な作業で見切り部材を横目地に装着することができないという問題点があった。
本発明は、上記の各問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、横目地に装着する止水構造体について、見切りカバーの容易な取り付け・位置決めと脱落防止とを両立させることにある。また、本発明の第2の目的は、コンパクトな外観の上記止水構造体を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に一態様に係る止水部材は、第1外壁パネルと、上記第1外壁パネルの鉛直下側に配された第2外壁パネルとの間の横目地に配置される止水部材であって、上記第2外壁パネルの鉛直上側の面に配置され、屋外側に水を排水する傾斜面を有するベース部と、上記ベース部の鉛直上側の面から突出しており、上記横目地を覆う見切りカバーを支持することによって上記見切りカバーと上記傾斜面との間に排水のための空間を形成するとともに、上記見切りカバーに設けられた突起部に掛かることによって上記見切りカバーの脱落を防止する係止部と、を備えている。
上記構成によれば、本発明に係る止水部材には、見切りカバーに設けられた突起部に掛かることによって当該見切りカバーを支持するとともにその脱落を防止する係止部が、ベース部の鉛直上側の面から突出するように設けられている。それゆえ、横目地における鉛直方向に略垂直な側(横側)から、係止部が突起部に掛かるように見切りカバーを挿入するだけで止水部材への取り付けを容易に行うことができる。また、挿入した見切りカバーを鉛直方向に略垂直な方向(横方向)にスライドさせるだけで、見切りカバーの位置決めを容易に行うことができる。
また、上記構成によれば、係止部は本発明に係る止水部材に予め備えられていることから、係止部の取り付け作業は不要であり、見切りカバーの支持あるいは脱落防止のために別途部材を備える必要もない。それゆえ、本発明に係る止水部材への見切りカバーの取り付けを簡易な作業で行うことができるとともに、見切りカバーの支持および脱落防止を簡易な構成で実現することができる。
また、上記構成によれば、例えば、係止部がベース部の屋外側端部から略水平方向に突出している場合と比較して、見切りカバーの屋外への突出部分を少なくすることができる。それゆえ、本発明に係る止水部材は、見切りカバーを取り付けることによって横目地周辺の外観をコンパクトにすることができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る止水部材において、上記ベース部の鉛直上側の面には、上記見切りカバーを支持する支持部が、上記支持部の屋内側から屋外側に水を排水するための流路が確保されるように設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、見切りカバーは、係止部による支持に加えて支持部によっても鉛直上方向に支持される。それゆえ、本発明に係る止水部材に見切りカバーをより確実に取り付けることができるとともに、見切りカバーの脱落をより確実に防止することができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る止水部材において、上記第1外壁パネルの下端部を屋内側から覆うように、鉛直上側の方向に突出している立ち上げ部をさらに備えていることが好ましい。
上記構成によれば、屋内側から略水平方向に横目地を見た場合、当該横目地の屋内側は立ち上げ部によって完全に覆われた状態となっている。それゆえ、例えば、第1外壁パネルと躯体との間の隙間に浸入した雨水が、さらに横目地の屋内側から当該横目地の内部に浸入することを、効果的に防止することができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る見切りカバーは、第1外壁パネルと、上記第1外壁パネルの鉛直下側に配された第2外壁パネルとの間の横目地に配置される止水部材と対向するように配置され、上記横目地を外側から覆う見切りカバーであって、上記止水部材は、上記見切りカバーを支持するとともに上記見切りカバーの脱落を防止する係止部を備えており、上記係止部に掛かることによって上記見切りカバーの脱落を防止する突起部が、鉛直下側の方向に突出するように設けられている。
上記構成によれば、例えば、突起部が屋内に向かって略水平方向に突出している場合と比較して、上記見切りカバーの屋外への突出部分が少なくなる。それゆえ、本発明に係る見切りカバーは、止水部材に取り付けることによって横目地周辺の外観をコンパクトにすることができる。
また、上記構成によれば、突起部の係止部に対する引っ掛かりによって本発明に係る見切りカバーの支持および脱落防止が行われることから、上記見切りカバーの支持あるいは脱落防止のために、上記見切りカバーに別途部材を備える必要がない。それゆえ、本発明に係る見切りカバーの支持および脱落防止を簡易な構成で実現することができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る横目地止水構造体は、上記各態様のいずれかの止水部材と、見切りカバーとを備えた横目地止水構造体であって、上記見切りカバーには、上記係止部に掛かることによって上記見切りカバーの脱落を防止する突起部が、上記見切りカバーの鉛直下側の面から突出するように設けられている。
本発明の一態様に係る横目地止水構造体は、見切りカバーの容易な取り付け・位置決めと当該見切りカバーの脱落防止とを両立させることができ、かつ、コンパクトな外観を有するという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る横目地止水構造体の要部を示す断面図である。 上記横目地止水構造体の内部構造を示す斜視図である。 (a)〜(c)は、上記横目地構造体および上側外壁パネルの組付け手順を示す模式図である。 (a)は、従来のシーリング材が建築物の目地に装着されている様子を模式的に示す外観図である。(b)は、図4の(a)に示す縦目地に装着された従来のシーリング材のA−A線矢視断面図である。(c)は、図4の(a)に示す横目地に装着された従来のシーリング材のB−B線矢視断面図である。(d)は、図4の(a)に示す横目地に装着された従来のシーリング材のC−C線矢視断面図である。
<横目地止水構造体の要部の構造>
先ず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係る横目地止水構造体1の要部の構造について説明する。なお、以下では、便宜上、鉛直上側を上方、鉛直下側を下方、紙面に向かって右側を右方、紙面に向かって左側を左方とする。また、右方が屋内側であり、左方が屋外側である。
横目地止水構造体1は、躯体7に固定された上側外壁パネル(第1外壁パネル)5と下側外壁パネル(第2外壁パネル)6との間の横目地4に装着することによって、横目地4への雨水等(水)の浸入を防止する。また、横目地止水構造体1は、横目地4の内部に浸入した雨水等を屋外に排出する。横目地止水構造体1は、図1に示すように、見切りカバー2と止水部材3とを備えている。なお、躯体7は、柱、梁、フレームまたは壁等で構成される。
見切りカバー2は、後述する止水部材3と対向するように当該止水部材3に取り付けられることによって、横目地4の屋外側から雨水等が浸入することを防止するものであり、図1に示すように、互いに連なった化粧部21と被支持部22とを備えている。見切りカバー2は、例えば金属または硬質樹脂等で形成される。
化粧部21は、図1に示すように、横目地4の屋外側(外側)を覆うように断面略L字形状となっている。化粧部21の形状は、例えば、断面曲線形状であってもよい。また、化粧部21の屋外側端部には、後述する係止部31aに掛かる突起部21aが、下方向(鉛直下側の方向)に突出するように複数設けられている。突起部21aの形状は平板形状となっている。
なお、突起部21aは屋外側端部に設けられる必要はなく、見切りカバー2がなるべく屋外側に突出しないような化粧部21の場所に設けられればよい。また、突起部21aの形状も平板形状である必要はなく、係止部31aに掛かることによって見切りカバー2の取り付け・位置決めが容易にでき、なおかつ、見切りカバー2の脱落を防止できる形状であればよい。さらに、係止部31aの個数が複数であっても、突起部21aの個数をこれと同じにする必要はなく、後述するベース部31の上側の排水経路を塞がないのであれば1つであってもよい。なお、上記排水経路を塞がない構造としては、突起部21aがベース部31の上面31cに当接しない構造が好ましく、図1では、突起部21aの鉛直方向の長さが、後述する係止部31aの鉛直方向の長さよりも短くなっている。
被支持部22は、図1に示すように、平板形状の本体部22aの上面に、防水層としてのEPDM(エチレン・プロピレンジエンモノマー)を主体とするスポンジ22bが取り付けられた構造となっている。被支持部22は、後述する支持部32によってスポンジ22bの上面が上側外壁パネル5の下面5bに押さえ付けられることにより支持される。また、スポンジ22bの上面と上側外壁パネル5の下面5bとが密着することにより、被支持部22の上面と上側外壁パネル5の下面5bとの隙間からの雨水等の浸入を防止する。スポンジ22bには、EPDMを主体とする代わりに、その他の材質で形成されたガスケットを用いてもよい。例えば、天然ゴム、IR(イソプレンゴム)またはCR(クロロプレンゴム)を主体とするゴム材料、様々な熱可塑性エストラマー、ウレタン、PVC(ポリ塩化ビニル)といったゴム様弾性体によって形成されているガスケットを、スポンジ22bとして用いるのが好ましい。
さらに、被支持部22の端面22cは、図1に示すように、被支持部22が支持部32によって支持された状態において、上側外壁パネル5の屋内側壁面よりも屋外側に配置されることが好ましい。このような配置とすることにより、上側外壁パネル5の屋内側下面においてスポンジ22bに覆われない開放領域5b’ができる。それゆえ、上側外壁パネル5の下面5b付近に浸入した雨水等は開放領域5b’から自重によって下方向に流れ出ることから、上側外壁パネル5の下面5b付近に浸入した雨水等を、後述するベース部31等を通じて屋外に排水することができる。
被支持部22の屋内側端部には、見切りカバー2を止水部材3により確実に固定するために、支持部32の先端部に掛かる、断面略コ字状の補助係止部22dを設けてもよい(図1において図示せず、図3の(c)参照)。補助係止部22dの断面形状は、後述する支持部32の先端部に掛かる形状であれば略コ字状に限定されない。
なお、スポンジ22bは、本体部22aの上面から下面にかけて巻き付けるようにして取り付けてもよい。また、スポンジ22bを取り付けることなく、本体部22aの上面を直接上側外壁パネル5の下面5bに接触させてもよい。
止水部材3は、横目地4の内部に浸入した雨水等を屋外に排水する。また、見切りカバー2を止水部材3に取り付けることによって、見切りカバー2を横目地4に配置する。止水部材3は、図1に示すように、ベース部31と支持部32と立ち上げ部33とを備えている。ベース部31および立ち上げ部33は、例えば金属または硬質樹脂等で形成される。支持部32は、上述したゴム様弾性体、例えば軟質樹脂等で形成される。
ベース部31は、下側外壁パネル6の上面(鉛直上側の面)6aに配置される。ベース部31の上面(傾斜面)31cは、図1に示すように、横目地4の内部に浸入した雨水等を屋外側に排水するために、屋内側から屋外側へ向けて下方向に連続して傾斜している。なお、ベース部31の上面31cの一部を水平方向の平面とし、他を上記のように傾斜させる、不連続な傾斜にしてもよい。また、ベース部31の下面の断面形状は、下側外壁パネル6の上面6aの形状に対応するように設計される。図1では、下側外壁パネル6の上面6aの屋外側に傾斜面が設けられ、ベース部31の下面が、当該傾斜面に密着するように追従した断面形状となっている。
また、ベース部31の屋外側端部には、突起部21aに掛かる係止部31aが、上方向に突出するように複数設けられている。係止部31aの形状は平板形状であり、その個数は突起部21aの個数と同数にしている。
なお、係止部31aは屋外側端部に設けられる必要はなく、見切りカバー2がなるべく屋外側に突出しないように、ベース部31の上面(鉛直上側の面)31cから突出するように設けられていればよい。また、係止部31aの個数は、ベース部31上の排水経路を塞がないのであれば1つであってもよい。
さらに、係止部31aの断面形状は平板形状である必要はなく、突起部21aに掛かることによって見切りカバー2の脱落を防止し、なおかつ当該見切りカバー2を支持できる形状であればよい。例えば、突起部21aの形状が断面略I字形状であれば、この突起部21aの形状に対応させて係止部31aの形状を断面略U字形状とすることもできる(図1において図示せず、図3の(c)参照)。このようにすると、突起部21aは屋外側だけでなく、屋内側への移動も規制され、見切りカバー2をより安定した姿勢に保つことができる。また、図示しないが、上述した係止部31aの断面形状(略U字形状)と突起部21aの断面形状(略I字形状)とを交換した、つまり係止部31aを断面略I字形状とし、係止部31aを断面略U字形状としてもよい。さらには、両者とも断面略U字形状とすることもできる。
なお、図3の(c)のように係止部31aの断面形状を略U字形状とする場合、当該係止部31aの断面略U字形状部分の下方に排水経路となる隙間を設ける必要がある。例えば、断面略U字形状の係止部31aを横目地4に沿って切り欠くことで、上記隙間を設けることも可能である。
ベース部31の屋外側下端部および屋内側下端部には、下側外壁パネル6の屋外側上端部および屋内側上端部にそれぞれ掛かる、断面略L字形状の補助係止部31bを設けてもよい(図1および図3の(a)参照)。この補助係止部31bによって、止水部材3を下側外壁パネル6により確実に固定することができる。
また、ベース部31の上面(傾斜面)31cと見切りカバー2との間には、雨水等を屋外に排水するための排水空間(空間)34が形成されている。排水空間34には、互いに隣り合う各係止部31aの間の隙間、並びに化粧部21から下方向に突出している突起部21aの下端部とベース部31の間の隙間など、ベース部31上における排水経路を塞がない隙間(空間)も含まれる。
支持部32は、見切りカバー2の被支持部22を支持するための部材であり、図1および図2に示すようにベース部31の上面31cから突出している。また、支持部32は、当該支持部32の先端部が屋内側を向くように、支持部32の付け根から先端部にかけて湾曲した形状となっている。
支持部32は、ゴム様弾性体で形成され、弾性的に見切りカバー2の被支持部22を支持している。上側外壁パネル5の鉛直方向の位置が変化した場合でも、支持部32が弾性的に被支持部22を支持することで、被支持部22と上側外壁パネル5との隙間をなくすことができる。また、被支持部22の上面(すなわち、スポンジ22bの上面)を上側外壁パネル5の下面5bに密着させることができる(図3参照)。
また、支持部32には、図2に示すように、雨水等を屋内側から屋外側に排水するための排水流路(流路)32aが複数確保されている。この排水流路32aと排水空間34とが、雨水等を屋外に排水するための排水経路となる。
なお、排水流路32aの個数および大きさは、支持部32による被支持部22の支持に影響を及ぼさない範囲内であれば、任意に設定されてもよい。また、支持部32の配置および形状も上記場合に限定されず、被支持部22を支持できるように、なおかつ、排水流路32aが確保されるように設計されていればよい。例えば、支持部32の一部を切り欠くまたは支持部32に穴を設けることにより、上記排水経路を確保することができる。
立ち上げ部33は、図1および図2に示すように略平板形状であり、ベース部31の屋内側端部から上側外壁パネル5の屋内側下側面5aを覆うように、換言すれば、上側外壁パネル5の下端部を屋内側から覆うように、上方向(鉛直上側の方向)に突出している。
また、立ち上げ部33には、上側外壁パネル5の屋内側の空間から横目地4への雨水等の浸入をより確実に防止するための防水部33aが、上側外壁パネル5の屋内側下側面5aに接触するように設けられている。防水部33aは、例えばゴム様弾性体の軟質樹脂等で形成される。なお、立ち上げ部33のみでも横目地4への雨水等の浸入をある程度防止できることから、立ち上げ部33に防水部33aが設けられていなくてもよい。
<横目地止水構造体の組付け手順>
次に、図3を参照して、本発明の一実施形態に係る横目地止水構造体1の組付け手順について説明する。
(1) まず、図3の(a)に示すように、補助係止部31bを、下側外壁パネル6の屋外側上端部および屋内側上端部にそれぞれ掛けることによって、下側外壁パネル6の上面6aに止水部材3を固定する。なお、ベース部31の下面には両面テープ(図示せず)が貼り付けられている。
(2) 次に、図3の(b)に示すように、上側外壁パネル5を下側外壁パネル6の上方に設置する。この時、上側外壁パネル5の屋内側下側面5aが防水部33aに接触するようにする。
(3) 次に、図3の(c)に示すように、見切りカバー2を止水部材3に取り付ける。具体的には、本体部22aの下面が支持部32と接触するように、被支持部22の端面22cを屋内側へ差し込む。この際、突起部21aを係止部31aの上方に、互いに干渉しないように控えさせておく。次に、被支持部22の端面22cを所定位置に掛けつつ見切りカバー2を下降させて、突起部21aを係止部31aの屋内側に配置させることにより、組付けは完了する。なお、見切りカバー2を横方向(右方向または左方向)から横目地4の内部に挿入させることも可能である。また、突起部21aが互いに隣り合う各係止部31aの間の隙間を通過できるほどに大きければ、被支持部22の端面22cの屋内側への差込みを水平方向にし、突起部21aが上記隙間を通過した後に横にずらすことで、突起部21aを係止部31aの屋内側に配置させて組付けを完了することもできる。支持部32が弾性体で形成されている場合、撓みやすいことから、見切りカバー2の挿入がより容易になる。この場合、見切りカバー2挿入後の支持部32は、挿入前よりも撓んだ状態となる。
なお、図3の(c)に示すように、被支持部22の屋内側端部に補助係止部22dが設けられている場合には、上記挿入時において、被支持部22の先端部を補助係止部22dに掛ける。また、係止部31aは、突起部21aを挟み込むように突起部21aと嵌合する形状であってもよい。
1 横目地止水構造体 2 見切りカバー 3 止水部材 4 横目地
5 上側外壁パネル(第1外壁パネル) 5a 屋内側下側面(下端部)
6 下側外壁パネル(第2外壁パネル)
6a 上面(第2外壁パネルの鉛直上側の面) 21a 突起部
31 ベース部
31a 係止部 31c 上面(傾斜面) 32 支持部
32a 排水流路(流路) 33 立ち上げ部 34 排水空間(空間)

Claims (5)

  1. 第1外壁パネルと、上記第1外壁パネルの鉛直下側に配された第2外壁パネルとの間の横目地に配置される止水部材であって、
    上記第2外壁パネルの鉛直上側の面に配置され、屋外側に水を排水する傾斜面を有するベース部と、
    上記ベース部の鉛直上側の面から突出しており、上記横目地を覆う見切りカバーを支持することによって上記見切りカバーと上記傾斜面との間に排水のための空間を形成するとともに、上記見切りカバーに設けられた突起部に掛かることによって上記見切りカバーの脱落を防止する係止部と、を備えたことを特徴とする止水部材。
  2. 上記ベース部の鉛直上側の面には、上記見切りカバーを支持する支持部が、上記支持部の屋内側から屋外側に水を排水するための流路が確保されるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の止水部材。
  3. 上記第1外壁パネルの下端部を屋内側から覆うように、鉛直上側の方向に突出している立ち上げ部をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の止水部材。
  4. 第1外壁パネルと、上記第1外壁パネルの鉛直下側に配された第2外壁パネルとの間の横目地に配置される止水部材と対向するように配置され、上記横目地を外側から覆う見切りカバーであって、
    上記止水部材は、上記見切りカバーを支持するとともに上記見切りカバーの脱落を防止する係止部を備えており、
    上記係止部に掛かることによって上記見切りカバーの脱落を防止する突起部が、鉛直下側の方向に突出するように設けられていることを特徴とする見切りカバー。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の止水部材と、見切りカバーとを備えた横目地止水構造体であって、
    上記見切りカバーには、上記係止部に掛かることによって上記見切りカバーの脱落を防止する突起部が、上記見切りカバーの鉛直下側の面から突出するように設けられていることを特徴とする横目地止水構造体。
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