JP2018025034A - 建具 - Google Patents

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【課題】建具の防火性能を向上させることにある。【解決手段】室内外を仕切る開口に備えられ、ラッチを有する開閉可能な戸体と、前記ラッチを受けるラッチ受が設けられた方立と、を有する建具であって、前記方立の内部には、補強部材が設けられており、前記補強部材は、室内外方向に沿うように設けられ、前記方立に固定される固定部と、前記固定部の前記室内外方向における両側のうちの少なくとも一方から前記戸体側へ向かって延出する延出部と、を有することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、建具に関する。
室内外を仕切る開口に備えられ、ラッチを有する開閉可能な戸体を備えた玄関ドア等の建具は、既によく知られている。このような建具の中には、ラッチを受けるラッチ受が設けられた方立が備えられているものがある。
特開2000−120340号公報
このような従来の建具においては、火災の際に戸体や方立が変形することにより、ラッチがラッチ受から外れる場合があった。そして、かかる場合には、戸体が開放してしまい、火炎の通り道が生ずる問題が発生していた。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、建具の防火性能を向上させることにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、室内外を仕切る開口に備えられ、ラッチを有する開閉可能な戸体と、
前記ラッチを受けるラッチ受が設けられた方立と、を有する建具であって、
前記方立の内部には、補強部材が設けられており、
前記補強部材は、室内外方向に沿うように設けられ、前記方立に固定される固定部と、前記固定部の前記室内外方向における両側のうちの少なくとも一方から前記戸体側へ向かって延出する延出部と、を有することを特徴とする建具である。
このような建具によれば、火災が発生した際に、補強部材が戸体に近づくように反ることにより方立を戸体に近づくように反らせることができるので、ラッチがラッチ受から外れてしまうことを抑止することができる。したがって、戸体が開放し、開放した部分に火炎の通り道が生じてしまう問題を抑えることが可能となる。
かかる建具であって、
前記補強部材は、前記固定部と、前記固定部の室外側端部から延出する第一延出部と、前記固定部の室内側端部から延出する第二延出部と、前記第一延出部と前記第二延出部との間に位置する開口部と、を備えることが望ましい。
このような建具によれば、固定側とは反対側の断面性能が低くなるため、発生した力に対して耐える力が弱くなり反り量が大きくなる。そのため、ラッチがラッチ受から外れてしまうことをより適切に抑止することができる。したがって、戸体が開放し、開放した部分に火炎の通り道が生じてしまう問題をより適切に抑えることが可能となる。
かかる建具であって、
前記固定部は、締結部材により該固定部の上端部と下端部の二箇所で前記方立に固定されていることが望ましい。
このような建具によれば、方立の上下方向における中央部で方立を戸体に近づくように大きく反らせることが可能となる。そのため、戸体の上下方向における中央部に設けられているラッチが方立の上下方向における中央部に設けられているラッチ受から外れてしまうことをより適切に抑止することができる。したがって、戸体が開放し、開放した部分に火炎の通り道が生じてしまう問題をより適切に抑えることが可能となる。
かかる建具であって、
前記方立は、室内外方向に沿った第一部分及び第二部分を有し、該第一部分は該第二部分よりも左右方向において戸体から遠い側に位置し、
前記第一部分と前記第二部分との間には中空部が形成され、
前記補強部材が該中空部に収容された状態で前記固定部が前記第一部分に固定されており、
前記第一部分に前記方立の外部から固定された第二補強部材をさらに有することが望ましい。
このような建具によれば、第二補強部材が方立のねじれに抵抗して当該ねじれの発生を抑制する役割を果たす。そのため、ラッチがラッチ受から外れてしまうことを抑止することができる。したがって、戸体が開放し、開放した部分に火炎の通り道が生じてしまう問題を抑えることが可能となる。
かかる建具であって、
前記固定部は、締結部材により該固定部の上下方向における複数固定箇所で前記方立に固定されており、
前記第二補強部材は、締結部材により該第二補強部材の上下方向における複数固定箇所で前記方立に固定されており、
前記第二補強部材の前記固定箇所の数は、前記固定部の前記固定箇所の数よりも多いことが望ましい。
このような建具によれば、第二補強部材をしっかりと方立に固定することができ、第二補強部材が方立のねじれに抵抗して当該ねじれの発生を抑制する作用を適切に発揮させることができる。
かかる建具であって、
前記方立は、前記戸体の戸先側に位置する戸先側方立であり、
前記方立とは異なる方立として、前記戸体の吊元側に位置する吊元側方立を備え、
前記吊元側方立の内部には、補強部材が設けられており、
前記補強部材は、室内外方向に沿うように設けられ、前記方立に固定されている固定部と、前記固定部の前記室内外方向における両側のうちの少なくとも一方から前記戸体側へ向かって延出する延出部と、を有することが望ましい。
このような建具によれば、当該補強部材が吊元側方立を戸体に近づく方向に反らせることとなるため、反った吊元側方立により戸体が押されることとなる。そうすると、戸体は戸先側方立に近づく方向に変形することとなるため、戸体のラッチが戸先側方立のラッチ受に近づくこととなり、ラッチがラッチ受から外れてしまうことを抑止することができる。したがって、戸体が開放し、開放した部分に火炎の通り道が生じてしまう問題を抑えることが可能となる。
本発明によれば、建具の防火性能を向上させることが可能となる。
玄関ドア10の正面図である。 玄関ドア10の横断面図である。 第一補強部材40及び第二補強部材50を示した横断面図である。 火災が発生したときの従来例に係る玄関ドア10の様子を示した図である。 第一補強部材40及び第二補強部材50の固定箇所を示した図である。 火災が発生したときに方立20が沿った様子を示した図である。 固定部41及び延出部を有する第一補強部材40が、火災の際に扉30に近づくように反る理由を説明するための説明模式図である。 第一補強部材40の形状のバリエーションを説明するための説明模式図である。
本実施の形態に係る建具の一例としての玄関ドア10について、図1乃至図8を用いて説明する。なお、図5においては、第一補強部材40、第二補強部材50、及び、ネジのみを表し、方立20の記載を省略している。
以下の説明においては、建物等に取り付けられた状態の玄関ドア10を室内側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。玄関ドア10の各部位であっても、また、玄関ドア10を構成する各部材については単体の状態であっても、建物等に取り付けられた状態にて上下方向、左右方向、見込み方向となる方向にて方向を特定して説明する。
本実施の形態に係る玄関ドア10は、所謂両袖FIX枠を備える玄関ドアである。すなわち、玄関ドア10は、上枠12と下枠14と二つの縦枠16を備える枠体と、左右方向において二つの縦枠16の間に互いに間隔を隔てて設けられた二つの方立20と、を有している。上枠12と下枠14は、左右方向に延びた長尺状の部材であり、縦枠16と方立20は上下方向に延びた長尺状の部材である。
そして、縦枠16と方立20との間には、採光のためにガラス18が設けられ、二つの方立20の間には、戸体の一例としての扉30が設けられている。なお、扉30は開閉可能に開口に取り付けられている一方で、ガラス18は開閉不可能に開口に取り付けられている。
また、扉30には、ラッチ32が設けられ、方立20には、ラッチ受22が設けられている。そして、扉30が閉じた際には、ラッチ32がラッチ受22内に進入し、扉30の開放が抑止される。一方で、扉30を開ける際には、不図示のハンドルを操作して、ラッチ32をラッチ受22から退出させることにより、扉30を開放させることができるようになっている。なお、以下では、2つある方立20のうち扉30の戸先側(右側)に位置する方立20を戸先側方立20aとし、扉30の吊元側(左側)に位置する方立20を吊元側方立20bとする。
扉30が閉じた際には、扉30の左右方向における右端面(面外方向が左右方向に沿う面。以下、扉対向面30aと呼ぶ)と、方立20(戸先側方立20a)の左右方向における左端面(面外方向が左右方向に沿う面。以下、方立対向面20cと呼ぶ)とが対向する。そして、扉対向面30aにラッチ32が、方立対向面20cにラッチ受22が備えられており、扉30が閉じた際にラッチ32とラッチ受22が対向するようになっている。
ラッチ32は、ラッチ受22と協働して、扉30が閉じた際に扉30が開放しないようにする役割を果たす。ラッチ32は、金属製の部材であり、扉対向面30aの上下方向における略中央に設けられている。ラッチ32は、横断面において、略三角形状を有している。
そして、本実施の形態に係るラッチ32は、前記ハンドルの動きに連動して、扉対向面30aの面外方向に移動可能となっている。すなわち、ラッチ32は、ハンドルの操作がされないときには、扉30が開いているか閉じているかに関わらず、不図示の付勢機構により扉対向面30aから突出した(露出した)状態となっている。そして、この状態でハンドルが操作されると、ラッチ32は、前記扉対向面30aの面外方向に(扉が閉じている際には左右方向)に移動して、ラッチの係合が解除される。
ラッチ受22は、ラッチ32と協働して、扉30が閉じた際に扉30が開放しないようにする役割を果たす。ラッチ受22は、金属製の部材であり、方立対向面20cの上下方向における略中央に設けられている。ラッチ受22は、フロント部材23と裏板部材24とを有している。
フロント部材23は、ラッチ受22のうち方立対向面20cを覆うように当該方立対向面20cに方立20(戸先側方立20a)の外側から取り付けられている部分である。一方、裏板部材24は、方立20(戸先側方立20a)の内部(具体的には、後述する室外側中空部21a)に設けられており、横断面において(図3において)略矩形状を有しラッチ32を収容するための収容空間Sを形成している。
そして、扉30が閉じているときには、図3に示すように、ラッチ32は、扉対向面30aから突出し、ラッチ受22の収容空間Sに収容されている。かかる状態においては、扉30が室外側へ移動しようとしても、ラッチ32がラッチ受22に引っ掛かって、扉30が開かないようになっている。
また、本実施の形態に係る方立20(戸先側方立20a)には、玄関ドア10の防火性能を向上させるための仕組みが施されている。すなわち、第一補強部材40(補強部材に相当)と第二補強部材50が、方立20(戸先側方立20a)に取り付けられている。
以下では、先ず、火災が発生したときに従来の玄関ドア10に生ずる問題点について説明する。そして、かかる説明に引き続いて、対策部品の構成について説明し当該対策部品により前記問題点がどのように解決されるかについて述べる。
従来の玄関ドア10においては、火災の際に扉30や方立20が変形することにより、ラッチ32がラッチ受22から外れる場合があった。そして、かかる場合には、扉30が開放してしまい、火炎の通り道が生ずる問題が発生していた。
当該問題について、一例を挙げて、図4を用いて説明する。図4は、火災が発生したときの従来例に係る玄関ドア10の様子を示した図である。なお、図4は、扉30及び方立20の上下方向における中央部での様子を示したものである。
火災が発生していない状態においては、扉30が閉じており、ラッチ32は、ラッチ受22の収容空間Sに正常に収容されている(従来例ではないが、図2参照)。
かかる状態において、室外側で火災が発生すると、扉30が火炎により熱せられる。この場合には、扉30の室外側は室内側よりも高温となり、室外側の扉30の伸びが室内側と比べて顕著となることから、扉30は室外側でより大きく変形する。そして、方立20も、扉30と同様、室外側でより高温となり上下方向の伸びを枠体により阻害されるため、室外側に反るような伸び方をする。つまり、方立20の上下方向における中央部は、図4に示すように変形する。方立20は、ねじれると共に、当該中央部において扉30から離れるように、反ることとなる(なお、方立20の上端部及び下端部については、上枠12及び下枠14に固定されているため、図4のようには変形しない)。
そうすると、図4に示すように、ラッチ32がラッチ受22から外れてしまう可能性がある。そして、かかる場合には、扉30が開放し、開放した部分に火炎の通り道が生じてしまう問題が発生する。
なお、当該問題は、袖FIX枠を備える玄関ドア10のようにラッチ受22が方立20に設けられている建具に特有の課題となっている。すなわち、通常の玄関ドアのようにラッチ受22が縦枠に設けられている場合には、縦枠は、躯体に対し強固に固定されているため、火災の際に上述した事象は起こりにくい。これに対し、ラッチ受22が方立20に設けられている建具においては、方立20(扉)の上下端が枠体に固定されているのみなので、火災の際に上述した事象が顕著に発生する。
かかる問題に対処するため、本実施の形態に係る方立20には、図3に示すように、第一補強部材40と第二補強部材50が設けられている。
方立20は、横断面において(図3において)略矩形状を有する中空の部材である。すなわち、方立20は、左右方向に沿い後述する室内側部26よりも扉開放側(室外側)に位置する室外側部25と、左右方向に沿い室外側部25よりも扉開放側とは逆側(室内側)に位置する室内側部26と、見込み方向に沿い後述するガラス側部28よりも扉30側に位置する扉側部27(第二部分に相当)と、見込み方向に沿い扉側部27よりもガラス18側(扉30から遠い側)に位置するガラス側部28(第一部分に相当)と、を備えており、室外側部25、室内側部26、扉側部27、ガラス側部28に囲まれることにより中空部21が形成されている。なお、本実施の形態においては、二つの仕切り部29(室外側仕切り部29a及び室内側仕切り部29bと呼ぶ)により中空部21が仕切られることにより、中空部21が3つに分かれている(室外側中空部21a、中央中空部21b、室内側中央部21cと呼ぶ)。
そして、第一補強部材40は、方立20の内部、つまり、中空部21(具体的には、室外側中空部21a)に設けられている。
第一補強部材40は、横断面においてコの字形状を有し、方立20に固定されている金属製の部材である。すなわち、第一補強部材40は、見込み方向に沿うように設けられ、方立20に固定されている固定部41と、当該固定部41における両端部のうちの少なくとも一方(本実施の形態においては、両方)から扉30側へ向かって延出する延出部と、を有している。すなわち、第一補強部材40は、固定部41と、固定部41の室外側端部から延出する室外側延出部42(第一延出部に相当)と、固定部41の室内側端部から延出する室内側延出部43(第二延出部に相当)と、室外側延出部42と室内側延出部43の間に位置する開口部44(第一補強部材40が連結していない部分)と、を備えている。
そして、第一補強部材40は、固定部41、室外側延出部42、室内側延出部43がそれぞれガラス側部28、室外側部25、室外側仕切り部29aと平行になるように、中空部21(室外側中空部21a)に収容されている。また、室外側延出部42(室内側延出部43)の延出端は、扉側部27との間に僅かな隙間を隔てる位置まで至っている。
また、第一補強部材40(固定部41、室外側延出部42、室内側延出部43)は、上下方向に延びた長尺状の部材であり、方立20の上端部から下端部に亘って連続して設けられている。そして、固定部41は、締結部材の一例としてのネジ(便宜上、第一補強部材40用のネジを第一ネジ80と呼ぶ)により該固定部41の上下方向における複数固定箇所(具体的には、二箇所のみ)で方立20のガラス側部28に固定されている。具体的には、固定部41の上下方向における上端部及び下端部が、方立20(ガラス側部28)の上下方向における上端部及び下端部にそれぞれ第一ネジ80で固定されている(図5参照)。なお、図5には、第一ネジ80が後述する第二補強部材50に掛かった状態が表されているが、実際には、第一ネジ80の頭部が該頭部よりも一回り大きい第二補強部材50の穴部に収容された状態となっているだけであり、第一ネジ80は第二補強部材50とは係合(接触)していない。
そして、第一補強部材40は、火災が発生した際に、以下のように作用して、前述した問題を解決する。すなわち、火災の際に、第一補強部材40は、前述した固定部41及び延出部を備えることに起因して、扉30に近づくように反ることとなる(理由については、後述する)。そして、当該第一補強部材40の反りに応じて、方立20も同様に扉30に近づくように反ることとなる(図6参照)。
前述したとおり、第一補強部材40が存在しない従来例においては、火災の際に、方立20が扉30から離れるように反り、このことによりラッチ32がラッチ受22から外れてしまう可能性があった。これに対し、本実施の形態においては、これとは反対方向に方立20を反らせることにより、ラッチ32がラッチ受22から外れてしまうことを抑止することができる。したがって、扉30が開放し、開放した部分に火炎の通り道が生じてしまう問題を抑えることが可能となる。
次に、固定部41及び延出部を有する第一補強部材40が、火災の際に扉30に近づくように反る理由について、図7を用いて説明する。火災の際には第一補強部材40が熱を受けて熱伸びするが、仮に第一補強部材40が固定されていない場合には、伸びを拘束するものが存在しないため、第一補強部材40は反ることなく黒矢印の方に伸びる(左図参照)。
しかしながら、第一補強部材40は方立20に固定されているため、第一補強部材40のガラス側においては、自由に伸びることができない(右図の×付き黒矢印参照)。つまり、固定箇所(右図の黒丸参照)の内側は外に広がることができないため、内側に力がかかる(右図の黒矢印参照)。そうすると、扉側は自由に伸びようとするがガラス側は自由に伸びることができないので、扉側はガラス側に引っ張られてしまい、第一補強部材40は、扉30に近づくように反ることとなる(右図の白矢印参照)。
このように、本実施の形態に係る玄関ドア10(建具)は、室内外を仕切る開口に備えられ、ラッチ32を有する開閉可能な扉30と、ラッチ32を受けるラッチ受22が設けられた方立20と、を有し、方立20の内部には、第一補強部材40が設けられており、第一補強部材40は、室内外方向に沿うように設けられ、方立20に固定される固定部41と、固定部41の室内外方向における両側のうちの少なくとも一方から扉30側へ向かって延出する延出部と、を有することとした。そのため、前述したとおり、火災が発生した際に、第一補強部材40が、扉30に近づくように反ることにより、方立20を扉30に近づくように反らせることができるので、ラッチ32がラッチ受22から外れてしまうことを抑止することができる。したがって、扉30が開放し、開放した部分に火炎の通り道が生じてしまう問題を抑えることが可能となる。
なお、本実施の形態においては、扉30側へ向かって延出する延出部が、固定部41の室内外方向における両端部の双方から延出していることとした。つまり、第一補強部材40は、固定部41と、固定部41の室外側端部から延出する室外側延出部42と、固定部41の室内側端部から延出する室内側延出部43と、を備えたコの字形状(厳密なコの字形を必須とするものではない)の部材であることとした。
しかしながら、これに限定されるものではなく、延出部が、固定部41の室内外方向における両端部のうちの一方のみから延出していることとしてもよい。つまり、第一補強部材40は、図8に示すように、固定部41と、固定部41の室内外方向における両端部のうちの一方のみから延出する延出部と、を備えたL字形状(厳密なL字形を必須とするものではない)の部材であることとしてもよい。
また、横断面において、第一補強部材40に必ずしも開口部44が存在する必要は無い。すなわち、図8に示すように、固定部41と、固定部41の室外側端部から延出する室外側延出部42と、固定部41の室内側端部から延出する室内側延出部43と、室外側延出部42の延出端部と室内側延出部43の延出端部を連結する連結部と、を備えた中空矩形状(厳密な中空矩形を必須とするものではない)の部材であってもよい。
ただし、コの字形状の例とL字形状の例は、中空矩形状の例と比べて、固定側(つまり、ガラス側)とは反対側(熱による反りが発生する方向)の断面性能が低くなるため、発生した力に対して耐える力が弱くなり反り量が大きくなる(図8の白矢印参照)。そのため、ラッチ32がラッチ受22から外れてしまうことをより適切に抑止することができる。したがって、扉30が開放し、開放した部分に火炎の通り道が生じてしまう問題をより適切に抑えることが可能となる。この点で、コの字形状の例やL字形状の例の方がより望ましい。
また、上述したとおり、固定部41は、第一ネジ80により該固定部41の上下方向における上端部と下端部の二箇所で方立20に固定されていることとしたため、方立20の上下方向における中央部で方立20を扉30に近づくように大きく反らせることが可能となる。そのため、扉30の上下方向における中央部に設けられているラッチ32が方立20の上下方向における中央部に設けられているラッチ受22から外れてしまうことをより適切に抑止することができる。したがって、扉30が開放し、開放した部分に火炎の通り道が生じてしまう問題をより適切に抑えることが可能となる。
上記においては、第一補強部材40について説明したが、次に、第二補強部材50について説明する。第二補強部材50は、第一補強部材40とは異なり、方立20の外部に設けられている。
第二補強部材50は、図3に示すように、横断面においてL字形状を有し、ガラス側部28に方立20の外部から固定されている金属製の部材である。すなわち、第二補強部材50は、見込み方向に沿うように設けられ、方立20に固定されている固定部51と、当該固定部51の室外側端部から延出する室外側延出部52と、を備えている。
また、第二補強部材50(固定部51、室外側延出部52)は、上下方向に延びた長尺状の部材であり、方立20の上端部から下端部に亘って連続して設けられている。そして、固定部51は、締結部材の一例としてのネジ(便宜上、第二補強部材50用のネジを第二ネジ82と呼ぶ)により該固定部51の上下方向における複数固定箇所(具体的には、五箇所)で方立20のガラス側部28に固定されている(図5参照)。
そして、第二補強部材50は、火災が発生した際に、以下のように作用して、前述した問題を解決する。すなわち、前述したとおり、従来例においては、方立20がねじれると共に中央部において扉30から離れるように反り、このことによりラッチ32がラッチ受22から外れてしまう可能性があった。
これに対し、本実施の形態においては、第一補強部材40が方立20を反対方向に反らせると共に、第二補強部材50がねじれに抵抗して当該ねじれの発生を抑制する役割を果たす。そのため、ラッチ32がラッチ受22から外れてしまうことを抑止することができる。したがって、扉30が開放し、開放した部分に火炎の通り道が生じてしまう問題を抑えることが可能となる。
また、本実施の形態においては、第一補強部材40(固定部41)は、第一ネジ80により該第一補強部材40(固定部41)の上下方向における複数固定箇所で方立20に固定されており、第二補強部材50(固定部51)は、第二ネジ82により第二補強部材50(固定部51)の上下方向における複数固定箇所で方立20に固定されており、第二補強部材50(固定部51)の固定箇所の数(五箇所)は、第一補強部材40(固定部41)の固定箇所の数(二箇所)よりも多くなっている。このことにより、第二補強部材50をしっかりと方立20に固定することができ、第二補強部材50がねじれに抵抗して当該ねじれの発生を抑制する作用を適切に発揮させることができる。
なお、上記においては、2つの方立20のうち戸先側方立20aに補強部材(第一補強部材40及び第二補強部材50)が設けられている点について説明したが、本実施の形態においては、吊元側方立20bの方にも同様の補強部材(第一補強部材40及び第二補強部材50)が同様の位置に備えられている。特に、第一補強部材40が、室内外方向に沿うように設けられ方立20に固定されている固定部41と、固定部41の室内外方向における両側のうちの少なくとも一方から扉30側へ向かって延出する延出部とを有することから、以下の作用効果が生ずる。
すなわち、第一補強部材40が吊元側方立20bを扉30に近づく方向に反らせることとなるため、反った吊元側方立20bにより扉30が押されることとなる。そうすると、扉30は戸先側方立20aに近づく方向に変形することとなるため、扉30のラッチ32が戸先側方立20aのラッチ受22に近づくこととなり、ラッチ32がラッチ受22から外れてしまうことを抑止することができる。したがって、扉30が開放し、開放した部分に火炎の通り道が生じてしまう問題を抑えることが可能となる。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
上記実施の形態においては、建具として、両袖FIX枠を備える玄関ドアを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、片袖FIX枠を備える玄関ドアであってもよい。また、建具は、玄関ドア以外の建具であってもよい。すなわち、ラッチを有する開閉可能な戸体と、該戸体が閉じた際に前記ラッチを受けるラッチ受が設けられた方立と、を有する建具であれば、どのようなものにも本発明を適用できる。
また、上記実施の形態においては、戸体として扉30を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、窓であってもよい。
10 玄関ドア
12 上枠、14 下枠、16 縦枠
18 ガラス、20 方立
20a 戸先側方立、20b 吊元側方立、20c 方立対向面
21 中空部
21a 室外側中空部、21b 中央中空部、21c 室内側中央部
22 ラッチ受、23 フロント部材、24 裏板部材
25 室外側部、26 室内側部、27 扉側部、28 ガラス側部
29 仕切り部、29a 室外側仕切り部、29b 室内側仕切り部
30 扉、30a 扉対向面
32 ラッチ
40 第一補強部材
41 固定部、42 室外側延出部、43 室内側延出部、44 開口部
50 第二補強部材、51 固定部、52 室外側延出部
80 第一ネジ、82 第二ネジ
S 収容空間

Claims (6)

  1. 室内外を仕切る開口に備えられ、ラッチを有する開閉可能な戸体と、
    前記ラッチを受けるラッチ受が設けられた方立と、を有する建具であって、
    前記方立の内部には、補強部材が設けられており、
    前記補強部材は、室内外方向に沿うように設けられ、前記方立に固定される固定部と、前記固定部の前記室内外方向における両側のうちの少なくとも一方から前記戸体側へ向かって延出する延出部と、を有することを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具であって、
    前記補強部材は、前記固定部と、前記固定部の室外側端部から延出する第一延出部と、前記固定部の室内側端部から延出する第二延出部と、前記第一延出部と前記第二延出部との間に位置する開口部と、を備えることを特徴とする建具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の建具であって、
    前記固定部は、締結部材により該固定部の上端部と下端部の二箇所で前記方立に固定されていることを特徴とする建具。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の建具であって、
    前記方立は、室内外方向に沿った第一部分及び第二部分を有し、該第一部分は該第二部分よりも左右方向において前記戸体から遠い側に位置し、
    前記第一部分と前記第二部分との間には中空部が形成され、
    前記補強部材が該中空部に収容された状態で前記固定部が前記第一部分に固定されており、
    前記第一部分の前記戸体とは反対側の面を前記方立の外部から覆うように前記第一部分に固定された第二補強部材をさらに有することを特徴とする建具。
  5. 請求項4に記載の建具であって、
    前記固定部は、締結部材により該固定部の上下方向における複数固定箇所で前記方立に固定されており、
    前記第二補強部材は、締結部材により該第二補強部材の上下方向における複数固定箇所で前記方立に固定されており、
    前記第二補強部材の前記固定箇所の数は、前記固定部の前記固定箇所の数よりも多いことを特徴とする建具。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の建具であって、
    前記方立は、前記戸体の戸先側に位置する戸先側方立であり、
    前記方立とは異なる方立として、前記戸体の吊元側に位置する吊元側方立を備え、
    前記吊元側方立の内部には、補強部材が設けられており、
    前記補強部材は、室内外方向に沿うように設けられ、前記方立に固定されている固定部と、前記固定部の前記室内外方向における両側のうちの少なくとも一方から前記戸体側へ向かって延出する延出部と、を有することを特徴とする建具。
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