JP2019213667A - 収納体及びその施工構造 - Google Patents

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航 児玉
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康弘 岸田
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Abstract

【課題】上部に梁等の突出物を有する建物の室内壁に対し、突出物の下側に配置された状態で取り付けられて施工される収納体の設計や構造を容易にし、その施工状態における外観上の見映えを向上させる収納体及びその施工構造を提供する。【解決手段】収納体1は、収納本体10と扉20とを備える。収納本体10は、建物の室内壁W1上に配置される背板11、左右一対の側板12,12、底板13及び天板14を矩形箱状に組み付けてなり、前側に開放された前側開口15、及び梁Jの突出寸法と同じかそれよりも大きい奥行きを有する。収納本体10の前側開口15を開閉する扉20は、収納体1の施工状態で閉じ位置にあるときに収納本体10の天板14と建物の室内天井Cとの間に天板上側空間Gを区画し、かつ梁Jを前側から覆うように隠す隠し部22を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、収納体及びその施工構造に関する。
建物における室内の壁の上部には、天井との交差部等の位置に梁等が突出していることがある。この上部に突出物を有する室内壁に対し、玄関収納、下駄箱、クローゼット等の収納体を取り付ける場合、突出物が収納体の取り付けの邪魔になって障害となる。そのため、この突出物を避けてその下側の壁に収納体を施工せざるを得ないのが現状である。
一方、上部に突出物を有する室内壁に取り付け可能な収納体として、例えば、特許文献1に示される収納装置が提案されている。特許文献1に示される収納装置では、その取付面にある取付けの障害となる突部が包含される大きさの切欠を、突部に対応する部分に設け、この切欠を可撓性を有するシートで覆い、取付状態ではシートを突部に合わせて変形させるようになっている。
実開昭61−160734号公報
しかし、特許文献1に記載の収納装置では、その取付面における突部(突出物)に対応する部分に、突出物が包含される大きさの切欠を予め設ける必要があるため、収納装置の設計や構造が複雑となる問題がある。また、突出物の大きさによっては、突出物を切欠に包含できない場合もあり、この場合、収納装置の上部と天井との間に空間が生じて、その空間から突出物が見えるため、収納装置の施工状態における外観上の見映えが悪くなってしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、収納体の構造に工夫を加えることにより、収納体の設計や構造を容易にし、収納体の施工状態における外観上の見映えを向上させることにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、収納体の前面に設けられる扉に着目し、その扉に収納体の施工状態で閉じ位置にあるときに突出物を前側から覆うように隠す隠し部を設けることとした。
具体的には、第1の発明は、上部に突出物を有する建物の室内壁に対し、該突出物の下側に配置された状態で取り付けられて施工される収納体であって、上記室内壁上に配置される背板、左右一対の側板、底板及び天板を矩形箱状に組み付けてなり、前側に開放された前側開口、及び上記突出物の突出寸法と同じかそれよりも大きい奥行きを有する収納本体と、上記収納本体の上記前側開口を開閉する扉とを備える。
そして、上記扉は、上記収納本体よりも上側に延びていて、上記収納体の施工状態で扉が閉じ位置にあるときに上記収納本体の上記天板と上記建物の室内天井との間に天板上側空間を区画し、かつ該突出物を前側から覆うように隠す隠し部を有することを特徴とする。
第1の発明では、収納体は、背板、左右一対の側板、底板及び天板を組み付けてなる矩形箱状の収納本体と、収納本体の前側開口を開閉する扉とから構成されているため、簡単な構造である。また、収納本体に突出物の大きさや形状等に応じた切欠等を設ける必要がなく、収納本体の奥行きが突出物の突出寸法と同じかそれよりも大きくなるようにするとともに、収納体の施工状態で扉の上部が建物の室内天井の近傍まで延びるように隠し部を設けるだけでよいため、収納体の設計や構造が容易である。
そして、この収納体は、その施工状態で扉が閉じ位置にあるときに、扉の隠し部により、収納本体の天板と建物の室内天井との間に突出物の一部(収納体上側に位置する部分)を収容する天板上側空間が区画され、該一部が前側から隠し部で覆われて隠れるようになっている。これにより、収納体を前側から見たときに天板上側空間から突出物の一部が見えないため、収納体の施工状態における外観上の見映えが向上する。
第2の発明は、第1の発明において、上記収納本体の少なくとも一方の側板の外側表面にエンドパネルが該側板と重なるように設けられ、上記エンドパネルは、該側板の外側表面に重なる重なり部と、該重なり部から上側に延び、上記天板上側空間を左右方向から区画する区画部とを有することを特徴とする。
第2の発明では、収納体の施工状態において、収納本体の側板外側表面にエンドパネルが重なるように設けられているので、そのエンドパネルの区画部により、上記天板上側空間が左右方向から区画される。これにより、エンドパネルが設けられた側から収納体を見たときに天板上側空間から突出物が見えないため、収納体の施工状態における外観上の見映えがより一層向上する。
第3の発明は、第2の発明において、上記突出物は、建物の室内天井との交差部に配置された梁であり、上記収納本体の奥行きが上記梁の突出寸法よりも大きく、上記エンドパネルの上記区画部には、上記梁に沿うように切り欠かれた切欠部が設けられていることを特徴とする。
第3の発明では、エンドパネルの切欠部が梁に沿うように配置されているため、収納体の施工状態において、切欠部を除いた区画部により、天板上側空間における収納本体と梁との隙間が覆われて隠れるようになっている。これにより、エンドパネルが設けられた側から収納体を見たときに天板上側空間における上記隙間が見えないため、突出物として梁を有する室内壁に対する収納体の施工状態においても外観上の見映えがより一層向上する。
第4の発明は、第2の発明において、上記収納本体の左右方向の幅が上記突出物の左右方向の幅よりも大きく、上記エンドパネルは、上記収納本体の左右両側の側板の外側表面に各々設けられていることを特徴とする。
第4の発明では、収納本体の左右方向の幅が突出物の幅よりも大きいため、収納体の施工状態において、収納本体の天板と建物の室内天井との間の天板上側空間に突出物全体が収容可能となる。また、収納本体の左右両側の側板の外側表面にエンドパネルが各々設けられているため、収納体の施工状態において、エンドパネルが設けられた左右両側から収納体を見たときにいずれから見ても天板上側空間から突出物が見えない。従って、左右方向の幅が収納本体の幅よりも小さい突出物を有する室内壁に対する収納体の施工状態においても外観上の見映えがより一層向上する。
第5の発明は、収納体の施工構造に係り、建物の室内天井との交差部に梁が配置された室内壁に対し、第3の発明に記載の収納体が取り付けられて施工される収納体の施工構造であって、上記梁の下側に上記収納体が配置された状態で上記室内壁上に上記収納本体が取り付けられ、上記エンドパネルが上記収納本体に対し、上記切欠部が上記梁に沿うように配置され、かつ該収納本体の側板の外側表面に上記重なり部が重ねられた状態で取り付けられていることを特徴とする。
第5の発明では、第3の発明の作用効果を奏する施工構造を得ることができる。
第6の発明は、収納体の施工構造に係り、上部かつ左右方向における中間部に突出物を有する建物の室内壁に対し、第4の発明に記載の収納体が取り付けられて施工される収納体の施工構造であって、上記突出物の下側に上記収納体が配置された状態で上記室内壁上に上記収納本体が取り付けられ、上記エンドパネルが上記収納本体に対し、該収納本体の側板の外側表面に上記重なり部が重ねられた状態で取り付けられていることを特徴とする。
第6の発明では、第4の発明の作用効果を奏する施工構造を得ることができる。
以上に説明したように、本発明によれば、収納本体およびその扉の構造が簡単であるため、収納体の設計や構造が容易である。また、収納体の施工状態で扉が閉じ位置にあるときには、扉の隠し部により、収納本体の天板と建物の室内天井との間に天板上側空間が区画され、天板上側空間に収容された突出物が前側から覆われて隠れるため、収納体を正面から見たときに天板上側空間から該突出物が見えないようになっており、収納体の施工状態における外観上の見映えの向上を図ることができる。
図1は、本発明の実施形態1に係る収納体の平面図である。 図2は、上記収納体の正面図である。 図3は、上記収納体の側面断面図であり、図1のIII−III断面図である。 図4は、上記収納体の施工構造を示す斜視図であり、扉が開き位置にある状態を示す。 図5は、上記収納体の施工構造を示す斜視図であり、扉が閉じ位置にある状態を示す。 図6は、上記収納体の施工構造を示す側面断面図である。 図7は、本発明の実施形態2に係る収納体の施工構造を示す図4相当図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
<実施形態1>
(収納体及びその施工構造)
図4乃至図6は、本発明の実施形態1に係る収納体1の施工構造Sを示す。図4乃至図6において、W1は建物内の室内の室内壁であり、この室内壁W1の上端部つまり室内天井Cとの交差部に突出物としての梁Jが配置されており、収納体1は室内壁W1に対し、梁Jの下側に配置された状態で取り付けられて施工されている。より具体的には、室内壁W1は左右方向に拡がる壁であり、その左側には前後方向に拡がる別の室内壁W2が隣り合うように配置されており、収納体1は室内壁W1の左端部に収納体1の左側面がその別の室内壁W2に沿うように取付固定されている。また、収納体1は、室内床面(図示省略)から完全に浮いた状態で施工(即ち、フロート施工)されている。
梁Jの大きさは、例えば、高さが10mm〜400mm、突出寸法が10〜300mm等である。
図1乃至図3に示すように、収納体1は、収納本体10と、扉20と、エンドパネル30とを備える。収納本体10は、例えば木製、樹脂製等の矩形状板材からなる、上記室内壁W1上に配置される背板11と、左右一対の側板12,12(以下、単に「左右側板12,12」ともいう)と、底板13と、天板14とを組み付けて矩形箱状に形成され、前側に開放された前側開口15を有している。
収納本体10の奥行きは、梁Jの突出寸法よりも大きい寸法になっている。即ち、収納体1は、その施工状態において、室内壁W1に対し、梁Jよりも梁Jの突出方向(前方向)に突出している。収納本体10の奥行きは、例えば、梁Jの突出寸法(mm)+80mm程度が好ましい。
収納本体10の大きさは、梁Jの大きさ、収納本体10が施工される場所等によって決定すればよい。収納体1がフロート施工された玄関収納の場合、収納本体10の大きさは、例えば、高さが570mm〜780mm、奥行きが350mm〜400mm、幅が300mm〜800mm等である。
収納本体10の後側部には、後述する室内壁W1上に施工した桟木の係合部に連結される係合桟(図示省略)が設けられている。収納本体10の底板13の底面には、必要に応じて、ハンガーなどを掛けることが可能なパイプ等を設けてもよい。
収納本体10の内部には、例えば木製、樹脂製等の矩形状板材からなる、内部空間16を上下方向に区画する1枚の固定棚17と、複数枚(図2及び図3では3枚)の自在棚18,18,…とが配置されている。固定棚17は背板11及び左右側板12,12に固定され、自在棚18,18,…は背板11及び左右側板12,12に対しダボ(図示省略)によって支持されて上下方向に高さ位置を変更可能となっている。この他、必要に応じて、ハンガーレール等を設けてもよい。
扉20は、収納本体10の前側開口15を開閉するもので、例えば木製、樹脂製等の矩形状板材からなり、左右に並べられて配置されている。この扉20は片開きタイプのもので、その左端部が収納本体10の左側板12に上下複数(図2及び図3では3つ)の丁番23,23,…(ヒンジ)により回動可能に支持されている。なお、扉20は、その右端部が収納本体10の右側板12に上下複数の丁番23,23,…により回動可能に支持されていてもよい。また、扉20は片開きタイプのものでなくて、両開きタイプのものであってもよい。
本発明の特徴として、図4乃至図6に示すように、この扉20には、収納体1の施工状態で扉20が閉じ位置にあるときに、収納本体10の天板14と室内天井Cとの間に梁Jの一部(収納体1上側に位置する部分)を収容する天板上側空間Gを区画し、かつ梁Jの一部を前側から覆うように隠す隠し部22が設けられている。具体的には、扉20は、収納本体10の前側開口15を開閉する下側の開閉部21に加え、その開閉部21から収納本体10よりも上側に室内天井C近くまで延びる隠し部22を一体に有しており、収納体1の施工状態において、隠し部22が収納本体10の天板14の位置よりも上側に延びて、その上端部は室内天井C近傍に位置している。
図3に示すように、収納体1の施工状態で扉20が閉じ位置にあるときには、この扉20の隠し部22により、収納本体10の天板14と建物の室内天井Cとの間における天板上側空間Gを扉前側空間g1から区画するとともに、天板上側空間Gを隠すようになっている。即ち、図5に示すように、収納体1の施工状態で扉20が閉じ位置にあるときには、収納体1を前側(収納体1の正面)から見た場合に天板上側空間Gに梁Jの一部を収容して該一部が見えないようになっている。
扉20の高さは、例えば、梁J(突出物)の高さ(mm)+収納本体10の高さ(mm)+14mm程度である。具体的には、例えば、収納体1がフロート施工された玄関収納(例えば高さが570mm〜780mm)の場合であって、施工される室内壁W1の上部に高さが例えば10mm〜400mmの梁Jを有する場合、扉20の高さは、590mm〜1190mm程度である。
必要に応じて、扉20の外側表面に、取っ手等を取り付けてもよく、或いは扉20と収納本体10とにプッシュオープン金具を設けてもよい。
エンドパネル30は、図2に示すように、収納本体10の右側板12の外側表面に重ねられた状態で一体的に取り付けられている。このエンドパネル30は、例えば木製、樹脂製等の矩形状板材からなる、側板12の外側表面に重なる重なり部31と、重なり部31から上側に延び、上記天板上側空間Gを左右方向から区画する区画部32とを有する。
重なり部31は、収納本体10の右側板12の外側表面に重ねられた状態で取り付けられる。重なり部31の大きさは、収納本体10の側板12の大きさとほぼ同じである。
区画部32は、図2乃至図6に示すように、重なり部31の上端から延び、換言すると、収納本体10の天板14の位置よりも上側に延び、上端が建物の室内天井C近傍に達するように設けられている。また、図3乃至図6に示すように、区画部32には、その後側上端の角部を梁Jに沿うように矩形状に切り欠いた切欠部33が形成されている。即ち、図2に示すように、収納体1の施工状態では、梁Jに沿う切欠部33を除いた区画部32により、収納本体10の天板14と建物の室内天井Cとの間における天板上側空間Gをエンドパネル右側空間g2から区画するようになっている。
具体的には、図4乃至図6に示すように、切欠部33を除いた区画部32により、天板上側空間Gにおける収納本体10と梁Jとの隙間が覆われて隠れるようになっている。即ち、収納体1の施工状態において、収納体1をエンドパネル30が設けられた側面(図4乃至図6では右側面)から見たときに天板上側空間Gにおける上記隙間が見えないようになっている。
区画部32の高さは、収納本体10の天板14と建物の室内天井Cとの距離に基づいて決定すればよく、例えば、扉20の隠し部22の高さとほぼ同じである。また、エンドパネル30の幅は、側板12の幅(即ち、収納本体10の奥行き)に扉20の厚さを加算した長さとほぼ同じである。
(収納体の施工方法)
次に、上部に梁J(例えば高さが400mm、突出寸法が300mm)を有する建物の室内壁W1に対し、上記収納体1(例えば高さが570mm、奥行きが380mm、幅が570mm)を梁Jの下側に配置した状態でフロート施工する方法の一例を図4乃至図6に基づいて説明する。この例では、予め背板11、左右側板12,12、底板13及び天板14を組み付けて収納本体10を矩形箱状に形成し、その左側板12に丁番23,23,…を上下方向に配置して取り付ける。なお、図4乃至図6では、固定棚17及び自在棚18が省略されている。また、図5では、丁番23が省略されている。
最初に、扉20を収納本体10にその前側開口15を開閉可能に丁番23,23,…により取り付ける。扉20は、収納本体10の室内壁W1に対する上下方向における施工位置に基づき、その高さを算出又は採寸により求めて、予め所定の高さ(例えば984mm)に形成されたものを準備する。或いは、収納体1の施工前に施工現場で扉20を所定の高さ寸法にカットして高さを調整するようにしてもよい。
次いで、こうして扉20が開閉可能に取り付けられた収納本体10を、梁Jの下側に配置した状態で建物の室内壁W1の所定位置に取付固定する。このとき、収納本体10は、梁Jの下面と所定間隔(例えば30mm程度)をあけて配置する。また、収納本体10の配置位置は、例えば、建物の室内天井Cから、扉20の上端と室内天井Cとの間に設ける距離(例えば13mm程度)と、扉20の高さ寸法とを差し引いた高さが収納本体10の配置位置の下端となるように決定すればよい。
収納本体10の取付固定方法としては、例えば、図6に示すように、予め収納本体10の後側部に係合桟(図示省略)を設けておき、建物の室内壁W1において、収納本体10を配置する所定位置に上下の桟木40,40を取付固定し、これら桟木40,40に収納本体10の係合桟を係合させて固定する方法等が挙げられる。
最後に、エンドパネル30を収納本体10の右側板12の外側表面に重ねた状態で取り付ける。まず、エンドパネル30の高さを算出して所定の高さ寸法になるように、エンドパネル30をカットする。エンドパネル30の高さ寸法は、その区画部32の上端と室内天井Cとの間に例えば2mmの隙間をあけるために、例えば、以下の式、
エンドパネル30の高さ寸法(mm)=建物の室内天井Cから収納本体10の底板13の底面までの長さ(mm)−2mm
に基づいて求めることができる。
次いで、所定の高さ寸法にカットされたエンドパネル30上側における区画部32の後側上端の角部を梁Jの形状に沿うように矩形状に切り欠くことにより、区画部32に切欠部33を形成する。切欠部33の大きさは、例えば、高さが梁Jの高さ(mm)−2mm、左右方向の幅が梁Jの突出寸法とほぼ同じになるように調整すればよい。
このようにしてエンドパネル30の区画部32に切欠部33を形成した後、その切欠部33を梁Jに沿うように配置し、下側の重なり部31を収納本体10の右側板12の外側表面に重ねた状態で、その重なり部31を右側板12に固定することで、エンドパネル30を取り付ける。エンドパネル30の取付方法としては、例えば、重なり部31と収納本体10の右側板12とを螺子止め、接着する方法等が挙げられる。
収納体1の施工後、必要に応じて、固定棚17、自在棚18等を収納本体10の内部に取り付ける。なお、収納本体10の取付固定前に取り付けてもよい。
以上のようにして構成される収納体1は、収納本体10に梁Jとの干渉を避けるために梁Jの大きさ、形状等に応じた切欠等を設ける必要がなく、その収納本体10が矩形箱状に設計されているため、構造が簡単であり、その設計が容易である。
また、収納体1は、その前側に隠し部22を有する扉20が設けられ、収納本体10の右側面に梁Jに沿う切欠部33が切り欠かれた区画部32を有するエンドパネル30が取り付けられているため、収納体1の施工状態で扉20が閉じ位置にあるときには、収納体1を前側正面から見ても梁Jの一部が天板上側空間G内に隠されて見えないようになる。さらに、扉20が開き位置にあるときにも、収納体1をエンドパネル30が設けられた側(図1乃至図6では右側)から見た場合に天板上側空間Gに位置する梁Jや、その下面と収納本体10との隙間が見えないようになる。従って、収納体1の施工状態における外観上の見映えの向上を図ることができる。
さらに、収納本体10の奥行きが梁Jの突出寸法よりも大きいため、施工状態では収納本体が梁Jよりも前側に突出し、その収納本体10上側の天板上側空間Gにおける梁Jの前側に空間が形成される。この空間に収容物を収容することが可能となって、収納体1全体の収納スペースをさらに確保することができる。
また、収納体1は、一般的に使用される方法により施工可能であるため、施工時における作業性に優れている。
なお、本実施形態では、収納体1は室内壁W1の左端部に施工されているが、室内壁W1の右端部に施工されてもよい。その場合、エンドパネル30は、収納本体10の左側板12の外側表面に設けられる。
或いは、室内壁W1の左右方向における中間部に収納体1が施工されていてもよい。この室内壁Wの左右中間部に施工する場合、左右一対のエンドパネル30,30を準備し、上記と同様にして、それらの後側上端の角部に切欠部33を形成した後、エンドパネル30,30を収納本体10の左右側板12,12の外側表面に各々取り付ければよい。これにより、収納体1の施工状態において、収納体1を左右方向のいずれの方向から見ても天板上側空間Gにおける梁Jやその収納本体10との隙間が見えないようになる。従って、室内壁W1の左右中間部に収納体1が施工される場合であっても、収納体1の施工状態における外観上の見映えの向上を図ることができる。
なお、例えば、梁Jを有する室内壁W1の幅全体に亘って収納体1を取り付ける場合等は、収納本体10の天板上側空間Gを左右方向から区画する必要がないため、エンドパネル30を設けなくてもよい。
本実施形態では、収納本体10の奥行きは、梁Jの突出寸法よりも大きい寸法に設計されているが、該突出寸法とほぼ同じであってもよい。但し、その場合、収納本体10の天板上側空間Gに梁Jが収容されるだけとなるので、天板上側空間Gに収納スペースを確保する観点では、収納本体10の奥行きは、梁Jの突出寸法よりも大きいほうが好ましい。
本実施形態では、収納本体10は、梁Jの下面と所定間隔をあけて配置されているが、収納本体10の天板14と梁Jの下面とが当接するように配置してもよい。
<実施形態2>
図7は本発明の実施形態2を示す。この実施形態では、収納本体10及びエンドパネル30の構成が実施形態1と異なっているが、その他の点については、実施形態1と同様の構成である。そこで、以下の説明では、実施形態1の構成要素と同様の構成要素については、同じ符号を付し、重複説明を省略する場合がある。なお、図7では、固定棚17及び自在棚18が省略されている。
本実施形態では、室内壁W1の上部かつ左右方向における中間部に突出物としての分電盤Dが配置されており、収納体1は室内壁W1に対し、分電盤Dの下側に配置された状態で取り付けられて施工されている。
収納本体10は、その左右方向の幅が分電盤Dの幅よりも大きい寸法になっている。即ち、収納体1の施工状態において、分電盤Dの全体が上記天板上側空間Gに収容されるようになっている。
エンドパネル30は、左右一対に設けられ、収納本体10の左右側板12,12の外側表面に各々取り付けられている。この場合、上述のごとく、分電盤D全体が天板上側空間Gに収容されるため、エンドパネル30の区画部32に切欠部33を設ける必要がない、即ち、エンドパネル30は矩形平板状のものとなる。その他の構成は、実施形態1と同様である。
従って、本実施形態によれば、実施形態1と同様の効果が得られる。即ち、本実施形態に係る収納体1は、比較的小さな突出物である分電盤Dを有する建物の室内壁W1に対しても取り付け可能であり、かつその施工状態における外観上の見映えの向上を図ることができる。この場合、エンドパネル30の区画部32に切欠部33を形成する必要がないため、施工時における作業がより一層簡単になる。
<その他の実施形態>
上記各実施形態では、収納本体10は、背板11と、左右側板12,12と、底板13と、天板14とから構成されているが、収納本体10の内部空間を左右方向に区画する仕切り板等をさらに設けてもよい。
上記各実施形態では、扉20は、収納本体10の前側開口15を揺動により開閉する開き戸で構成されているが、左右方向にスライド可能な引戸タイプの構造であってもよい。
上記各実施形態では、収納体1は、室内壁W1に対し、フロート施工により取り付けられているが、室内の床上に台輪施工により取り付けられていてもよい。この場合、収納本体10は、その底板13の底面が床上に台輪を介して支持される。
上記各実施形態において、収納本体10やエンドパネル30等に、例えばLAN配線等を挿通するための孔や切欠等を設けてもよい。
本発明は、梁や分電盤等の突出物を上部に有する建物の室内壁に対し、突出物の下側に配置された状態で取り付けられて施工される収納体として極めて有用であり、産業上の利用可能性が高い。
S 収納体の施工構造
W1 室内壁
W2 別の室内壁
C 室内天井
J 梁(突出物)
D 分電盤(突出物)
G 天板上側空間
g1 扉前側空間
g2 エンドパネル右側空間
1 収納体
10 収納本体
11 背板
12,12 側板
13 底板
14 天板
15 前側開口
16 内部空間
20 扉
21 開閉部
22 隠し部
30 エンドパネル
31 重なり部
32 区画部
33 切欠部

Claims (6)

  1. 上部に突出物を有する建物の室内壁に対し、該突出物の下側に配置された状態で取り付けられて施工される収納体であって、
    上記室内壁上に配置される背板、左右一対の側板、底板及び天板を矩形箱状に組み付けてなり、前側に開放された前側開口、及び上記突出物の突出寸法と同じかそれよりも大きい奥行きを有する収納本体と、
    上記収納本体の上記前側開口を開閉する扉と
    を備え、
    上記扉は、上記収納本体よりも上側に延びていて、上記収納体の施工状態で扉が閉じ位置にあるときに上記収納本体の上記天板と上記建物の室内天井との間に天板上側空間を区画し、かつ該突出物を前側から覆うように隠す隠し部を有することを特徴とする収納体。
  2. 請求項1において、
    上記収納本体の少なくとも一方の側板の外側表面にエンドパネルが該側板と重なるように設けられ、
    上記エンドパネルは、該側板の外側表面に重なる重なり部と、該重なり部から上側に延び、上記天板上側空間を左右方向から区画する区画部とを有することを特徴とする収納体。
  3. 請求項2において、
    上記突出物は、建物の室内天井との交差部に配置された梁であり、
    上記収納本体の奥行きが上記梁の突出寸法よりも大きく、
    上記エンドパネルの上記区画部には、上記梁に沿うように切り欠かれた切欠部が設けられていることを特徴とする収納体。
  4. 請求項2において、
    上記収納本体の左右方向の幅が上記突出物の左右方向の幅よりも大きく、
    上記エンドパネルは、上記収納本体の左右両側の側板の外側表面に各々設けられていることを特徴とする収納体。
  5. 建物の室内天井との交差部に梁が配置された室内壁に対し、請求項3に記載の収納体が取り付けられて施工される収納体の施工構造であって、
    上記梁の下側に上記収納体が配置された状態で上記室内壁上に上記収納本体が取り付けられ、
    上記エンドパネルが上記収納本体に対し、上記切欠部が上記梁に沿うように配置され、かつ該収納本体の側板の外側表面に上記重なり部が重ねられた状態で取り付けられていることを特徴とする収納体の施工構造。
  6. 上部かつ左右方向における中間部に突出物を有する建物の室内壁に対し、請求項4に記載の収納体が取り付けられて施工される収納体の施工構造であって、
    上記突出物の下側に上記収納体が配置された状態で上記室内壁上に上記収納本体が取り付けられ、
    上記エンドパネルが上記収納本体に対し、該収納本体の側板の外側表面に上記重なり部が重ねられた状態で取り付けられていることを特徴とする収納体の施工構造。
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