JPH1175951A - 吊戸棚 - Google Patents

吊戸棚

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JPH1175951A
JPH1175951A JP23669297A JP23669297A JPH1175951A JP H1175951 A JPH1175951 A JP H1175951A JP 23669297 A JP23669297 A JP 23669297A JP 23669297 A JP23669297 A JP 23669297A JP H1175951 A JPH1175951 A JP H1175951A
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Takashi Kitagawa
尚 北川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体形状が箱状でないため、部材数が少な
く、組立や在庫管理も容易にすることができ、種々のバ
リエーションにも容易に展開することができる吊戸棚を
提供する。 【解決手段】 室内の壁面(11)に固定される吊戸棚(10)
であって、壁面(11)に固定される箱状の収納箱(20)と、
この収納箱(20)の上面に固定する天板(30)と、前記収納
箱(20)の下面に固定する底板(40)と、天板(30)及び底板
(40)の間に物を収納可能な収納部(50)とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室内の壁面に固
定されて、物を収納したり、物を載置可能な吊戸棚に関
するものである。
【0002】
【先行技術】図9は、従来の吊戸棚の斜視図を示すもの
である。従来の吊戸棚110は、底面を形成する平板状の
底板130と、この底板130の両端から垂直に立設する側板
140と、この両側板140の上端面間に水平に渡された天板
120とから全体形状が略四角箱状に形成されている。そ
して、側板140の高さ方向の略中央の位置には、両側板1
40間に水平方向に渡されて、吊戸棚110の内部空間を上
下に仕切る仕切り板150が形成されている。また、図面
には現れていないが、背面側には、底板130、側板140及
び天板120からなる背面側の開口を覆う背板が形成され
ている。
【0003】そして、この吊戸棚110は、特に図示して
いないが 底板130の下面と壁面との間のコーナーに金
物からなるL字状のL字状アングルをネジ等の締結部材
により底板130及び壁面に固定することにより、室内壁
面に固定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の吊戸棚110は、全体形状が箱状であるため、部材数が
多く、組立が容易ではなく、在庫管理も大変であるとい
う第一の問題点があった。さらに、全体形状が一つの箱
状に設定されているため、形状の異なるものを作ること
が難しく、種々のバリエーションのものに展開すること
が容易ではないという第二の問題点があった。
【0005】そこで、請求項1記載の発明は、上記した
従来の技術の有する第一および第二の問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、全体形状
が箱状でないため、部材数が少なく、組立や在庫管理も
容易にすることができ、種々のバリエーションにも容易
に展開することができる吊戸棚を提供しようとするもの
である。
【0006】これに加え、請求項2記載の発明は、天板
及び底板の端部を入り隅状コーナーに固定したことによ
り、天板及び底板の両端をしっかりと保持することがで
き、大きな荷重の収納物を収納することができる吊戸棚
を提供しようとするものである。これに加え、請求項3
記載の発明は、少なくとも二つの収納箱の間を天板及び
底板で渡したことにより、吊戸棚の剛性を上げることが
できて、大きな荷重の収納物を収納することができる吊
戸棚を提供しようとするものである。
【0007】これに加え、請求項4記載の発明は、室内
の入り隅状のコーナーにも、取付可能な吊戸棚を提供し
ようとするものである。これに加え、請求項5記載の発
明は、L字状アングルを使用することなく、吊戸棚の背
面側で固定することができて、外観が良好な吊戸棚を提
供しようとするものである。
【0008】これに加え、請求項6記載の発明は、天板
及び底板の変形を抑えることができる吊戸棚を提供しよ
うとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。請求項1記載の発明は、
室内の壁面(11)に固定される吊戸棚(10)であって、壁面
(11)に固定される箱状の収納箱(20)と、この収納箱(20)
の上面に固定する天板(30)と、前記収納箱(20)の下面に
固定する底板(40)と、天板(30)及び底板(40)の間に物を
収納可能な収納部(50)とを備えたことを特徴とする。
【0010】本発明に係る吊戸棚(10)は、全体形状が箱
状に形成されておらず、天板(30)、底板(40)及び収納箱
(20)の三種類の部材により形成されている。そして、天
板(30)は収納箱(20)の上面に固定され、底板(40)は収納
箱(20)の下面に固定されている。すなわち、通常の側板
を形成する代わりに、天板(30)及び底板(40)の間に収納
箱(20)が挟み込まれている。このため、側板や背板等の
部材を必要とせず、部材数を抑えることができ、組立作
業や在庫管理を容易にすることができる。
【0011】また、箱状でないため、収納箱(20)の位置
を、天板(30)及び底板(40)の長手方向の任意の位置に設
定することができ、これらにより形成される収納部(50)
の配置も自由に設定することができて、種々のバリエー
ションにも容易に対応することができる。請求項2記載
の発明は、上記した請求項1記載の特徴点に加え、収納
箱(20)は、交差する二つの壁面(11)からなる入り隅状の
入り隅状コーナー(12)から延びる壁面(11)に固定され、
この収納箱(20)の上面及び下面から延びる天板(30)及び
底板(40)の端部は、入り隅状コーナー(12)に固定されて
いることを特徴とする。
【0012】なお、ここで、「天板(30)及び底板(40)の
端部は、入り隅状コーナー(12)に固定されている」と
は、天板(30)及び底板(40)の端部が入り隅状コーナー(1
2)の壁面を利用して固定されていることを意味するもの
である。例えば、天板(30)及び底板(40)の奥側の側端面
が入り隅状コーナー(12)の一方の壁面(11)に固定され、
天板(30)及び底板(40)の長手方向の端面が入り隅状コー
ナー(12)の他方の壁面(11)に固定され、これにより、天
板(30)及び底板(40)の奥側の側端面と長手方向の端面と
からなる角部が入り隅状コーナー(12)の角部に隙間なく
はめ込まれて固定されているようなものを含むものであ
る。
【0013】本発明は、天板(30)及び底板(40)の端部
は、入り隅状コーナー(12)に固定されている。これによ
り、天板(30)及び底板(40)の収納箱(20)により保持され
ていない方の端部を入り隅状コーナー(12)の壁面(11)に
より、保持することができる。すなわち、入り隅状コー
ナー(12)と、収納箱(20)とにより、底板(40)及び天板(3
0)の両端をしっかりと保持することができて、吊戸棚(1
0)の全体の剛性を高め、大きな荷重の収納物を収納部(5
0)に収納することができる。
【0014】請求項3記載の発明は、上記した請求項1
または請求項2記載の特徴点に加え、少なくとも二つの
収納箱(20)を、所定の間隔を開けて配置し、天板(30)
は、収納箱(20)の上面間に渡され、底板(40)は、収納箱
(20)の下面間に渡されていることを特徴とする。本発明
は、少なくとも二つの収納箱(20)の間を天板(30)及び底
板(40)で渡している。すなわち、天板(30)及び底板(40)
は、所定の間隔を開けて配置された少なくとも二つの収
納箱(20)により、所定の間隔の少なくとも二カ所で保持
されている。これにより、天板(30)及び底板(40)を一つ
の収納箱(20)の上面若しくは下面に固定するよりも、は
るかに吊戸棚(10)の全体の剛性を上げることができ、大
きな荷重の収納物を収納することができる。
【0015】請求項4記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2または請求項3記載の特徴点に加え、収納
箱(20)は、交差する二つの壁面(11)からなる入り隅状コ
ーナー(12)から両側に延びる各壁面(11)にそれぞれ固定
され、前記入り隅状コーナー(12)に箱状のコーナー用収
納箱(60)を備え、天板(30)は、コーナー用収納箱(60)の
上部と収納箱(20)の上面との間に渡され、底板(40)は、
コーナー用収納箱(60)の下部と収納箱(20)の下面との間
に渡されていることを特徴とする。
【0016】本発明は、入り隅状コーナー(12)にコーナ
ー用収納箱(60)を設け、各壁面(11)にそれぞれ固定され
た収納箱(20)と、コーナー用収納箱(60)との間に天板(3
0)及び底板(40)を渡していることにより、入り隅状コー
ナー(12)に沿って連続してL字状の吊戸棚(10)を形成す
ることができる。これにより、通常は、利用し難く、デ
ッドスペースとなりやすい入り隅状コーナー(12)を有効
に利用することができる。
【0017】また、この吊戸棚(10)は、全体形状が箱状
ではなく、各部材を組み合わせて形成するものであるた
め、この吊戸棚(10)に使用される部材のうちコーナー用
収納箱(60)以外の収納箱(20)、天板(30)及び底板(40)
は、入り隅状コーナー(12)専用部品ではなく、通常のフ
ラットな壁面(11)にも共通して使用することができる。
これにより、部品の共通化を図ることができて、部材管
理等を容易にすることができる。
【0018】請求項5記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2、請求項3または請求項4記載の特徴点に
加え、壁面(11)には、壁面(11)から室内側に向かって突
出して収納箱(20)を吊り下げ可能な吊り下げ部(13)が形
成され、収納箱(20)の裏面側には、前記吊り下げ部(13)
に係止可能な被吊り下げ部(21)が形成されていることを
特徴とする。
【0019】なお、ここで、「吊り下げ部(13)」及び
「被吊り下げ部(21)」は、「吊り下げ部(13)」が「被吊
り下げ部(21)」を係止可能なものであれば良いものであ
って、その具体的な形状は特に限定されるものではな
い。例えば、「吊り下げ部(13)」がフック状であって、
「被吊り下げ部(21)」がかかるフック状のものに係止可
能なフック状に形成されているようなものでも良いもの
である。或いは、「吊り下げ部(13)」が上方に向かって
開口溝を有する長尺部材であって、「被吊り下げ部(2
1)」がかかる「吊り下げ部(13)」の開口溝にはまり込む
下方に向かって突出する突条を有するようなものでも良
いものである。
【0020】本発明は、壁面(11)に吊り下げ部(13)を備
え、収納箱(20)の裏面側に被吊り下げ部(21)を備えてい
るため、壁面(11)の吊り下げ部(13)に収納箱(20)の被吊
り下げ部(21)を係止することにより吊戸棚(10)を壁面(1
1)に固定することができる。そして、この被吊り下げ部
(21)は、収納箱(20)の裏面側に形成されているため、収
納箱(20)を壁面(11)に固定すると、被吊り下げ部(21)等
を収納箱(20)によって室内側から見えないように隠すこ
とができる。これにより、室内側に露出するようなL字
状アングル等を使用することなく、吊戸棚(10)を固定す
ることができ、室内側からの吊戸棚(10)の外観をスッキ
リとした良好なものにすることができる。
【0021】請求項6記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5記載
の特徴点に加え、天板(30)と底板(40)とが取り付けられ
る壁面(11)側の表面には、天板(30)及び底板(40)の撓み
を防止するために壁面(11)表面から室内側に向かって突
出する長尺状の突出部材(14)が固定され、天板(30)及び
底板(40)の壁面(11)側の端面には、前記突出部材(14)が
はめ込まれる凹状のはめ込み凹部(70)が形成されている
ことを特徴とする。
【0022】本発明は、天板(30)及び底板(40)の壁面(1
1)側の端面の凹状のはめ込み凹部(70)が、壁面(11)の表
面から室内側に向かって突出する長尺状の突出部材(14)
にはめ込まれている。すなわち、壁面(11)に固定された
突出部材(14)を介して、天板(30)及び底板(40)の壁面(1
1)側の端面が壁面(11)に固定されている。これにより、
大きな荷重の収納物が収納部(50)に載置され、天板(30)
及び底板(40)に荷重が加わっても、天板(30)及び底板(4
0)の長手方向が凹状若しくは凸状に撓んで変形すること
を抑えることができる。したがって、より大きな荷重の
収納物を収納しても撓まない吊戸棚(10)を提供すること
ができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて、更に詳しく説明する。図1乃至図5は、本
発明の第一の実施の形態を示すものであり、図1は吊戸
棚の外観斜視図、図2は吊戸棚の分解組立図、図3は吊
戸棚の縦断面組立図、図4は収納箱の被吊り下げ部の縦
断面組立図、図5は突出部材及びはめ込み凹部の縦断面
組立図をそれぞれ示すものである。
【0024】まず、本実施の形態の構成について説明す
る。本実施の形態に係る吊戸棚10は、室内の壁面11に固
定されて、物を収納したり、物を載置可能なものであ
る。この吊戸棚10は、壁面11に固定される箱状の収納箱
20と、この収納箱20の上面に固定する天板30と、前記収
納箱20の下面に固定する底板40と、天板30及び底板40の
間に物を収納可能な収納部50とを備えている。そして、
この収納部50には、その内部空間を上下二つに仕切る仕
切り板51が底板40等と平行に配置されている。
【0025】前記収納箱20は、正面側に配置された正面
壁面15に固定されている。そして、この正面壁面15に交
差する位置に側壁面16が形成されており、この収納箱20
が固定された近傍には、側壁面16及び正面壁面15からな
る二つの壁面11からなる入り隅状の入り隅状コーナー12
が配置されている。そして、この収納箱20の上面及び下
面から延びる天板30及び底板40の端部は、入り隅状コー
ナー12に固定されている。具体的には、天板30及び底板
40の奥側の側端面が側壁面16に固定され、天板30及び底
板40の長手方向の裏面側の端面が正面壁面15に固定され
ている。すなわち、天板30及び底板40の奥側の側端面と
長手方向の端面とからなる角部が入り隅状コーナー12の
正面壁面15及び側壁面16からなる角部に隙間なくはめ込
まれて固定されている。また、収納箱20は、手前側に開
口する部分を開閉可能な開き戸22を備えている。
【0026】壁面11には、図3及び図4に示すように、
正面壁面15から室内側に向かって突出して収納箱20を吊
り下げ可能な吊り下げ部13が形成されている。そして、
収納箱20の裏面側には、前記吊り下げ部13に係止可能な
被吊り下げ部21が形成されている。具体的には、吊り下
げ部13は、正面壁面15に固定された横方向に延びる長尺
状の平板材の上面に形成されて、上方に向かって凹状に
開口する凹溝17を備えている。また、被吊り下げ部21
は、収納箱20の裏面側に固定された横方向に延びる長尺
状の平板材の下面に形成されて、下方に向かって突出す
る突条23を備えている。
【0027】そして、天板30と底板40とが取り付けられ
る壁面11側の表面には、天板30及び底板40の撓みを防止
するために壁面11表面から室内側に向かって突出する長
尺状の突出部材14が固定されている。具体的には、この
突出部材14は、入り隅状コーナー12を間に挟んで正面壁
面15及び側壁面16に連続して略L字状に横方向に形成さ
れている。そして、突出部材14は、木質からなる角材を
横方向に配置して木ネジ等により壁面11に固定すること
により形成されているものである。そして、天板30及び
底板40の壁面11側の端面には、前記突出部材14がはめ込
まれる凹状のはめ込み凹部70が形成されている。
【0028】次に、本実施の形態に係る吊戸棚10の取付
手順について説明する。先ず、最初に、吊戸棚10の取付
位置を決定する。そして、吊戸棚10の上端に相当する位
置の壁面11に水平方向の基準線を引く。次に、その基準
線より所定の距離だけ下方に相当する位置に墨を引き、
その墨に合わせて凹溝17を有する吊り下げ部13を木ネジ
で固定する。
【0029】次に、収納箱20の被吊り下げ部21を吊り下
げ部13に係止して、収納箱20を壁面11上に仮置きする。
なお、吊り下げ部13への収納箱20の固定は、先に固定し
まうと、天板30等との位置の修正ができなくなるため、
取付手順の最後に行う。次に、突出部材14を木ネジ等に
より、壁面11に固定する。次に、特に図示していない
が、仕切り板51を収納箱20の内側より、ボルト及びナッ
トで締結する。その後、天板30及び底板40と、収納箱20
とをボルト及びナットで締結する。
【0030】次に、天板30、底板40及び仕切り板51の位
置が完全に確定したら、収納箱20の内側より、吊り下げ
部13を狙って木ビスで固定する。これにより、吊戸棚10
の取付けが完了する。次に、上記した実施の形態の作用
及び効果について説明する。本実施の形態に係る吊戸棚
10は、全体形状が箱状に形成されておらず、主要な部材
が天板30、底板40及び収納箱20の三種類の部材により形
成されている。そして、天板30は収納箱20の上面に固定
され、底板40は収納箱20の下面に固定されている。すな
わち、通常の側板を形成する代わりに、天板30及び底板
40の間に剛性を有する収納箱20が挟み込まれている。こ
のため、側板や背板等の部材を必要とせず、部材数を抑
えることができ、組立作業や在庫管理を容易にすること
ができる。
【0031】また、箱状でないため、収納箱20の位置
を、天板30及び底板40の長手方向の任意の位置に設定す
ることができ、これらにより形成される収納部50の配置
も自由に設定することができて、種々のバリエーション
にも容易に対応することができる。すなわち、本実施の
形態では、収納箱20を向かって右端に配置したが、収納
箱20の位置はこれに限定されるものではなく、収納箱20
を天板30や底板40の長手方向の略中央の位置に配置し
て、収納箱20の左右両側に収納部50を形成するようにし
ても良いものである。また、収納箱20を入り隅状コーナ
ー12の角部にはめ込むように配置して、収納箱20の向か
って右側の正面壁面15に沿って天板30及び底板40を形成
するようにしても良いものである。さらに、本実施の形
態では、入り隅状コーナー12に隣接して吊戸棚10を形成
しているが、このような入り隅状コーナー12がない、フ
ラットな壁面11のみに、上述した吊戸棚10を形成しても
良いものである。
【0032】本実施の形態において、天板30及び底板40
の端部は、入り隅状コーナー12に固定されている。これ
により、天板30及び底板40の収納箱20により保持されて
いない方の端部を入り隅状コーナー12の壁面11により、
保持することができる。すなわち、入り隅状コーナー12
と、収納箱20とにより、底板40及び天板30の両端をしっ
かりと保持することができて、吊戸棚10の全体の剛性を
高め、大きな荷重の収納物を収納部50に収納することが
できる。
【0033】また、本実施の形態において、壁面11に凹
溝17からなる吊り下げ部13を備え、収納箱20の裏面側に
突条23からなる被吊り下げ部21を備えている。このた
め、凹溝17に突条23をはめ込むことにより、壁面11の吊
り下げ部13に収納箱20の被吊り下げ部21を係止すること
ができ、吊戸棚10を壁面11に固定することができる。そ
して、この被吊り下げ部21は、収納箱20の裏面側に形成
されているため、収納箱20を壁面11に固定すると、被吊
り下げ部21等を収納箱20によって室内側から見えないよ
うに隠すことができる。これにより、室内側に露出する
ようなL字状アングル等を使用することなく、吊戸棚10
を固定することができ、室内側からの吊戸棚10の外観を
スッキリとした良好なものにすることができる。
【0034】本実施の形態は、天板30及び底板40の壁面
11側の端面の凹状のはめ込み凹部70が、壁面11の表面か
ら室内側に向かって突出する長尺状の突出部材14にはめ
込まれている。すなわち、壁面11に固定された突出部材
14を介して、天板30及び底板40の壁面11側の端面が壁面
11に固定されている。これにより、大きな荷重の収納物
が収納部50に載置され、天板30及び底板40に荷重が加わ
っても、天板30及び底板40の長手方向が凹状若しくは凸
状に撓んで変形することを抑えることができる。したが
って、より大きな荷重の収納物を収納しても撓まない吊
戸棚10を提供することができる。
【0035】次に、第二の実施の形態について説明す
る。図6及び図7は、本発明の第二の実施の形態であっ
て、図6は吊戸棚の外観斜視図、図7は吊戸棚の分解組
立図をそれぞれ示すものである。本実施の形態に係る吊
戸棚10は、二つの収納箱20を、所定の間隔を開けて配置
し、天板30は、その二つの収納箱20の上面間に渡され、
底板40は、その二つの収納箱20の下面間に渡されている
ことを特徴とするものである。その他の構成は、第一の
実施の形態と略同様であって、同様の部分には同一の部
品番号を付与して説明を省略する。
【0036】次に、上記した実施の形態の作用及び効果
について説明する。本実施の形態は、二つの収納箱20の
間を天板30及び底板40で渡している。すなわち、天板30
及び底板40は、所定の間隔を開けて配置された二つの収
納箱20により、その長手方向の両端部を収納箱20により
保持されている。これにより、天板30及び底板40を一つ
の収納箱20の上面若しくは下面に固定するよりも、はる
かに吊戸棚10の全体の剛性を上げることができ、大きな
荷重の収納物を収納することができる。
【0037】次に、第三の実施の形態について説明す
る。図8は、本発明の第三の実施の形態であって、吊戸
棚の外観斜視図を示すものである。本実施の形態に係る
吊戸棚10において、収納箱20が、交差する正面壁面15及
び側壁面16からなる入り隅状コーナー12から両側に延び
る各壁面11にそれぞれ一台ずつ固定されている。そし
て、入り隅状コーナー12に箱状のコーナー用収納箱60を
備えている。このコーナー用収納箱60は、入り隅状コー
ナー12の角部に隙間なく入り込むように固定されてい
る。そして、天板30は、コーナー用収納箱60の上部と各
収納箱20の上面との間に渡され、底板40は、コーナー用
収納箱60の下部と収納箱20の下面との間に渡されている
ことを特徴とするものである。その他の構成は、第一の
実施の形態と略同様であって、同様の部分には同一の部
品番号を付与して説明を省略する。
【0038】次に、上記した実施の形態の作用及び効果
について説明する。本実施の形態は、入り隅状コーナー
12にコーナー用収納箱60を設け、各壁面11にそれぞれ固
定された収納箱20と、コーナー用収納箱60との間に天板
30及び底板40を渡していることにより、入り隅状コーナ
ー12に沿って連続してL字状の吊戸棚10を形成すること
ができる。これにより、通常は、利用し難く、デッドス
ペースとなりやすい入り隅状コーナー12を有効に利用す
ることができる。
【0039】また、この吊戸棚10は、全体形状が箱状で
はなく、各部材を組み合わせて形成するものであるた
め、この吊戸棚10に使用される部材のうちコーナー用収
納箱60以外の収納箱20、天板30及び底板40は、入り隅状
コーナー12専用部品ではなく、通常のフラットな壁面11
にも共通して使用することができる。これにより、部品
の共通化を図ることができて、部材管理等を容易にする
ことができる。
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、全体形状が箱状でないため、部材
数が少なく、組立や在庫管理も容易にすることができ、
種々のバリエーションにも容易に展開することができる
吊戸棚を提供することができる。
【0041】請求項2記載の発明によれば、天板及び底
板の端部を入り隅状コーナーに固定したことにより、天
板及び底板の両端をしっかりと保持することができ、大
きな荷重の収納物を収納することができる吊戸棚を提供
することができる。請求項3記載の発明によれば、少な
くとも二つの収納箱の間を天板及び底板で渡したことに
より、吊戸棚の剛性を上げることができて、大きな荷重
の収納物を収納することができる吊戸棚を提供すること
ができる。
【0042】請求項4記載の発明によれば、室内の入り
隅状のコーナーにも、取付可能な吊戸棚を提供すること
ができる。請求項5記載の発明によれば、L字状アング
ルを使用することなく、吊戸棚の背面側で固定すること
ができて、外観が良好な吊戸棚を提供することができ
る。請求項6記載の発明によれば、天板及び底板の変形
を抑えることができる吊戸棚を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態であって、吊戸棚を
示す外観斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態であって、吊戸棚を
示す分解組立図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態であって、吊戸棚を
示す縦断面組立図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態であって、収納箱の
被吊り下げ部を示す縦断面組立図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態であって、突出部材
及びはめ込み凹部を示す縦断面組立図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態であって、吊戸棚を
示す外観斜視図である。
【図7】本発明の第二の実施の形態であって、吊戸棚を
示す分解組立図である。
【図8】本発明の第三の実施の形態であって、吊戸棚を
示す外観斜視図である。
【図9】従来の吊戸棚を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 吊戸棚 11 壁面 12 入り隅状コーナー 13 吊り下げ部 14 突出部材 15 正面壁面 16 側壁面 17 凹溝 20 収納箱 21 被吊り下げ部 22 開き戸 23 突条 30 天板 40 底板 50 収納部 51 仕切り板 60 コーナー用収納箱 70 はめ込み凹部 110 吊戸棚 120 天板 130 底板 140 側板 150 仕切り板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内の壁面に固定される吊戸棚であっ
    て、 壁面に固定される箱状の収納箱と、この収納箱の上面に
    固定する天板と、前記収納箱の下面に固定する底板と、
    天板及び底板の間に物を収納可能な収納部とを備えたこ
    とを特徴とする吊戸棚。
  2. 【請求項2】 収納箱は、交差する二つの壁面からなる
    入り隅状の入り隅状コーナーから延びる壁面に固定さ
    れ、 この収納箱の上面及び下面から延びる天板及び底板の端
    部は、入り隅状コーナーに固定されていることを特徴と
    する請求項1記載の吊戸棚。
  3. 【請求項3】 少なくとも二つの収納箱を、所定の間隔
    を開けて配置し、 天板は、収納箱の上面間に渡され、 底板は、収納箱の下面間に渡されていることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の吊戸棚。
  4. 【請求項4】 収納箱は、交差する二つの壁面からなる
    入り隅状コーナーから両側に延びる各壁面にそれぞれ固
    定され、 前記入り隅状コーナーに箱状のコーナー用収納箱を備
    え、 天板は、コーナー用収納箱の上部と収納箱の上面との間
    に渡され、 底板は、コーナー用収納箱の下部と収納箱の下面との間
    に渡されていることを特徴とする請求項1、請求項2ま
    たは請求項3記載の吊戸棚。
  5. 【請求項5】 壁面には、壁面から室内側に向かって突
    出して収納箱を吊り下げ可能な吊り下げ部が形成され、 収納箱の裏面側には、前記吊り下げ部に係止可能な被吊
    り下げ部が形成されていることを特徴とする請求項1、
    請求項2、請求項3または請求項4記載の吊戸棚。
  6. 【請求項6】 天板と底板とが取り付けられる壁面側の
    表面には、天板及び底板の撓みを防止するために壁面表
    面から室内側に向かって突出する長尺状の突出部材が固
    定され、 天板及び底板の壁面側の端面には、前記突出部材がはめ
    込まれる凹状のはめ込み凹部が形成されていることを特
    徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4また
    は請求項5記載の吊戸棚。
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