JP7220053B2 - 什器 - Google Patents

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Description

本発明は、什器に関するものである。
従来より、底板、天板および左右の側板からなる箱体に対して、中仕切を取り付けた什器が知られている(例えば、特許文献1,2)。また、箱体に中仕切を取り付ける方法として、側板に対して中仕切を斜めにした状態で中仕切を箱体の中に収めた後、中仕切を回転させて垂直とする取り付け方法が知られている。
実開平01-067921号公報 特開平05-184429号公報
コストを抑えつつ什器の強度を高めるには、中仕切を太くすれば良い。しかしながら、上述したように、什器の側板に対して斜めにした状態で中仕切を箱体の中に収め、その後に中仕切を回転させて垂直とする取り付け方法では、中仕切が太い場合には回転時に中仕切が箱体内部に接触して擦れてしまう。
これは、中仕切が太い場合に、回転軸となる位置から中仕切の最も遠い個所までの距離よりも、回転軸となる位置(例えば底板の内側位置)から反対面の位置(例えば天板の内側位置)までの距離の方が近いためである。そのため、強度を上げるために中仕切を太くするには、中仕切の長さを短くして、箱体内部を擦らないようにする必要がある。ところが、中仕切が垂直となった状態で中仕切の上端と天板との間に隙間が出来てしまい、見栄えを損なうおそれがあった。
本発明の一つの態様は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、見栄えを損なうことなく全体の強度を高めることのできる什器を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様の什器は、間隔を有して対向する一対の壁部を有し、一対の前記壁部の間に収容空間が形成された箱体と、前記収容空間内において、一対の前記壁部の間に配置されるとともに前記箱体に対して取り外し可能な中仕切と、前記中仕切において一方の前記壁部と対向する第1端部に設けられ、前記中仕切と前記一方の壁部との間に配置される弾性部材と、を備える。
この構成によれば、中仕切の第1端部に弾性部材を設けておくことによって、箱体の収容空間内に中仕切を設置する際に、中仕切を斜めにした状態で箱体の中に収めた後、中仕切を回転させて一対の壁部に対して垂直あるいは水平とする際に、中仕切の第1端部側が壁部に接触したとしても擦れて傷がついてしまうのを防ぐことができる。
本発明の第1の態様の什器において、前記箱体は、前記収容空間に開口する開口部を有し、前記弾性部材は、前記中仕切の前記開口側の縁部に設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、中仕切の第1端部と一方の壁部との間の生じる隙間を弾性部材によって埋めることが可能となり、見栄えのよい什器となる。
本発明の第1の態様の什器において、前記中仕切は、前記開口側の縁部が柱状となっており、前記弾性部材は柱状の前記縁部に設置されている構成としてもよい。
この構成によれば、什器の強度の向上のために箱体の開口側となる中仕切の縁部を柱状にすると、設置の際に、中仕切の第1端部が壁部に対して擦れやすくなるが、弾性部材を設けておくことによって、箱体の開口側に傷がつくのを防ぐことができ、箱体の開口側の見栄えが損なわれるのを防ぐことができる。
本発明の第1の態様の什器において、前記中仕切は、前記弾性部材が設けられた前記第1端部とは反対側の第2端部側から他方の前記壁部に沿って延出し、前記他方の壁部に係合する係合部を有している構成としてもよい。
この構成によれば、箱体に対する中仕切の位置決めと抜け止めを行うことができる。
本発明の第1の態様の什器において、前記一方の壁部には、前記中仕切に面する内壁面から突出する取付部材が設けられており、前記中仕切は、前記第1端部側に、前記取付部材に取り付けられる取付部を有している構成としてもよい。
この構成によれば、取付部材に対して中仕切を直接取り付けることができるので、部品点数を増やすことなく、中仕切を箱体に強固に取り付けることができる。
本発明によれば、見栄えを損なうことなく全体の強度を高めることのできる什器を提供することができる。
図1は、一実施形態における什器の全体の構成を示す斜視図である。 図2は、一実施形態における什器本体の構成を示す斜視図である。 図3は、一実施形態における箱体の構成を示す斜視図である。 図4は、一実施形態における箱体に対する中仕切の設置構造を示すYZ断面図である。 図5は、一実施形態における中仕切の構成を示す斜視図である。 図6は、一実施形態における中仕切の構成を示す分解斜視図である。 図7は、一実施形態における什器を底板側から見た図である。 図8は、一実施形態における中仕切の要部構成を部分的に拡大して示す斜視図である。 図9は、一実施形態における箱体に対する中仕切の設置構造を示すXY断面図である。 図10は、一実施形態における中仕切の要部構成を部分的に拡大して示す斜視図である。 図11は、一実施形態における弾性部材の構成を示す斜視図である。 図12は、一実施形態における箱体に対して中仕切を設置する際の様子を示す斜視図である。 図13は、一実施形態における箱体内に設置された中仕切の弾性部材付近の様子を部分的に拡大して示す正面図である。 図14は、中仕切の他の実施形態を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による什器を実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこの実施形態のみに限定されるものではない。なお、以下の各図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
以下の説明においては、什器のうち、扉がある側を「前」と呼び、それとは逆側の背板がある側を「後」と呼ぶこととする。また、天板がある側を「上」と呼び、それとは逆側の底板がある側を「下」と呼ぶこととする。また、側板が配置されている方向を「幅方向」と呼ぶ。
図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、「X方向」は、図1に示す什器の「幅方向X」と平行な方向とする。「Z方向」は、X方向と直交する方向であって図1の「上下方向Z」とする。「Y方向」は、X方向とZ方向との両方と直交する「前後方向Y」とする。
図1は、一実施形態における什器の全体の構成を示す斜視図である。図2は、一実施形態における什器本体の構成を示す斜視図である。図3は、一実施形態における箱体の構成を示す斜視図である。図4は、一実施形態における箱体に対する中仕切の設置構造を示すYZ断面図である。図5は、一実施形態における中仕切の構成を示す斜視図である。図6は、一実施形態における中仕切の構成を示す分解斜視図である。図7は、一実施形態における什器を底板側から見た図である。図8は、一実施形態における中仕切の要部構成を部分的に拡大して示す斜視図である。図9は、一実施形態における箱体に対する中仕切の設置構造を示すXY断面図である。図10は、一実施形態における中仕切の要部構成を部分的に拡大して示す斜視図である。図11は、一実施形態における弾性部材の構成を示す斜視図である。図12は、一実施形態における箱体に対して中仕切を設置する際の様子を示す斜視図である。図13は、一実施形態における箱体内に設置された中仕切の弾性部材付近の様子を部分的に拡大して示す正面図である。図14は、中仕切の他の実施形態を示す斜視図である。
本実施形態における什器100は、図1に示すように、什器本体101と複数の開閉扉102とを備えて構成されている。什器100は、例えば更衣ロッカーとして使用することができる。図1に示す什器100は、縦横2つずつ合計4つの開閉扉102を備えているが、これに限られない。開閉扉102の数や什器100の大きさ等は適宜変更が可能である。
什器本体101は、図2に示すように、箱体10と、中仕切11と、複数の棚板12とを少なくとも備えている。本実施形態では、箱体10の内部に取り付けられた中仕切11と2つの棚板12とによって形成される4つの収容空間Sを有している。なお、什器本体101内に設置する中仕切11および棚板12の数は適宜変更が可能である。
(箱体)
箱体10は、図2に示すように、天板13、底板14、一対の側板(壁部)15A,15Bおよび背板16を少なくとも備えている。
箱体10は、上下方向Zにおいて互いに対向する天板13および底板14と、天板13および底板14の幅方向Xの両側に配置された一対の側板15A,15Bと、天板13、底板14、一対の側板15A,15Bの後端側に配置された背板16とによって、箱型に構成されている。箱体10は、前方側であって背板16とは反対側に開口部10aを有しており、当該開口部10aが図1に示した4つの開閉扉102によって閉塞される構成となっている。
箱体10の内側には、図3に示すように、天板側取付部材(取付部材)17と、背板側取付部材18とが設置されており、これらは中仕切11を取り付ける際に必要となる。
天板側取付部材17は、図3および図4に示すように、角柱形状をなし、天板13の内壁面13aに設置されている。天板側取付部材17は、箱体10の幅方向Xの略中央の位置において前後方向Yに延在している。天板側取付部材17は、天板13の内壁面13aから底板14側へ向かって突出しているため、例えば、本実施形態では側板15A側の側面17bに中仕切11の端部が突き当たった状態で、当該側面17bに中仕切11の上端側が取り付けられる。
背板側取付部材18は、図3および図4に示すように、背板16の幅方向Xの略中央の位置の内壁面16aに設置されている。背板側取付部材18は、断面がクランク形状をなしていることから、背板16に設置するだけで、内壁面16aとの間に中仕切11の後端側を係合させるための係合溝18aを形成することができる。
さらに箱体10の内側の四隅には、前柱19A,19A,後柱19B,19Bが設けられている。箱体10の開口部10a側であって各側板15A,15Bの前端側には、前柱19Aがそれぞれ配置されている。また、箱体10の背板16側であって各側板15A,15Bの後端側には、後柱19Bがそれぞれ配置されている。これらは、各側板15A,15Bと中仕切11との間に棚板12を取り付ける際に必要となる。
図3では、側板15A側に設けられた前柱19Aおよび後柱19Bのみ図示しているが、上述したように側板15B側にも前柱19Aおよび後柱19Bがそれぞれ設けられている。
(中仕切)
中仕切11は、図2に示したように、例えば箱体10の幅方向Xの中央に配置され、その上下方向Zにおける両端側が天板13および底板14に対してそれぞれ固定されている。このような中仕切11は、図5に示すように、中仕切本体21、前方柱構成部材22、後方柱構成部材23およびキャップ(弾性部材)24を少なくとも備えて構成されている。
中仕切11は、図5に示すように、前後方向Yの両端側に前方柱構成部材22あるいは後方柱構成部材23によって構成される一対の強度柱(前方強度柱25,後方強度柱26)を有している。
本実施形態の中仕切11は、一対の強度柱25,26を有しているが、少なくとも箱体10の開口部10a側に位置する縁部が柱状となっていることが好ましい。
前方強度柱25は、図6に示すように、中仕切本体21のうち断面略コ字状の前端部21aと、断面略コ字状の前方柱構成部材22とによって構成され、これらの開口側を互いに対向させて組み合わせることによって、図5に示すような角柱状とされている。
また、後方強度柱26は、図6に示すように、中仕切本体21のうち一部が断面略コ字状とされた後端部21bと、一部が断面略コ字状に形成された後方柱構成部材23とによって構成され、これらの開口側を互いに対向させて組み合わせることによって、こちらも図5に示すような角柱状とされている。
このように、箱体10の前後方向Yに中仕切11の強度柱25,26がそれぞれ存在することによって、箱体10の強度、ひいては什器100の強度が高められた構成となっている。
また、図4に示したように、中仕切11が箱体10内に取り付けられた状態において、箱体10の背板16側に位置する後方強度柱26よりも、開口部10a側に位置する前方強度柱25の方が太さを有している。このように、前方強度柱25を太くすることで、背板16のような支持材を有しない箱体10の開口部10a側の強度がより高められている。
なお、本実施形態では、中仕切11に対して一対の強度柱25,26を設けたが、少なくとも、箱体10の開口部10aに面する中仕切11の縁部に前方強度柱25を設けることによって、箱体全体の強度を高めることが可能である。
図4から図6に示すように、中仕切本体21は、中仕切11の上端側を箱体10に固定するために必要な取付部21fを有している。取付部21fは、中仕切本体21の上端側であって、前端部21aおよび後端部21bにおけるそれぞれの上端よりも上方へ突出した部分である。そのため、図4に示すように、中仕切11が箱体10内に挿入された状態では、取付部21fの厚さ方向一方の側面が、上述した天板側取付部材17の側面17bに対向する。
取付部21fには、互いに間隔をおいて一対の取付孔21g、21gが形成されており、図4に示すように、天板側取付部材17に設けられた一対のネジ孔17g,17gと間隔を同じくする。これら取付孔21gとネジ孔17gとに挿入されるネジによって、中仕切11の取付部21fが、箱体10の天板側取付部材17にネジ止めされて固定されている。
また、取付部21fは、前方強度柱25およびキャップ24の幅方向Xにおける外縁部よりも内側に位置する。幅方向Xにおける取付部21fの厚さは、前方強度柱25および後方強度柱26の太さよりも薄く、中仕切本体21の他の部分と同じ厚さを有している。
本実施形態のように、中仕切11において、少なくとも前方に位置する前方強度柱25の上端部(第1端部)25aを中央の取付部21fよりも一段下げた構成としておくことで、天板13の前方に設けられたカバー部27によって、上記したネジ止め箇所を隠すことができる。
つまり、天板13の一部を構成するカバー部27は、天板13の前端において、内壁面13aから下方へ向かって突出しており、天板13の内壁面13aに設置された天板側取付部材17の突出高さと略同じ高さを有している。さらに、カバー部27は、天板側取付部材17よりも前方において天板側取付部材17とは直交する幅方向Xに延在して設けられているとともに、その下面27bの一部に中仕切11のキャップ24の上面24aが接触していることから、什器100を正面から見たときに、カバー部27とこれに隙間なく配置されたキャップ24とによって、中仕切11のネジ止め箇所を隠すことができ、見栄えのよい什器100が得られる。
また、後方に位置する後方強度柱26については、天板側取付部材17に当接するのを避けるために、その上端部26aを取付部21fよりも一段下げた構成となっている。
図5および図6に示すように、中仕切本体21は、中仕切11の下端側を箱体10に固定するために必要な一対の係合部(係合部)29,29をさらに有している。
一対の係合部29,29は、中仕切本体21の下端部(第2端部)21jから、中仕切本体21の一方の側面21cに対して垂直な方向へそれぞれ突出している。これら一対の係合部29,29は、前後方向Yに間隔をあけて設けられており、底板14に同様の間隔で形成された被係合孔14b、14b(図3)に対して係合する。図7に示すように、一対の係合部29,29が被係合孔14b、14bに係合した状態において、図5および図6に示したそれぞれの上面29a,29aが底板14の裏面14cと対向することとなる。これにより、底板14に対する中仕切11の位置決めと抜け止めを行うことができる。
なお、本実施形態では、中仕切本体21の下端部21jに一対の係合部29,29を設けたが、少なくとも一つの係合部29を有していればよい。また、より奥行のある什器100の場合は、中仕切11に設ける係合部29の数を増やしてもよい。
また、上述したように、中仕切11は背板16側に対しても取り付けられている。図8に示すように、中仕切11には、後方強度柱26からさらに背板16側へ突出する断面L字状の第2の係合部30が形成されている。第2の係合部30は、図2および図3に示すように、箱体10の幅方向Xの中央に設けられた背板側取付部材18に対して係合する。
第2の係合部30は、図8に示すように、中仕切本体21の一部と、後方柱構成部材23の一部とから構成され、中仕切本体21の長さ方向に沿って延在している。このような中仕切11は、図2および図9に示すように、第2の係合部30の先端30aが、背板側取付部材18と背板16との間に形成される係合溝18aに挿入された状態で係合している。これにより、背板16との間に隙間を生じさせることなく中仕切11を取り付けることができる。
中仕切11には、キャップ24が設けられている。図10に示すように、中仕切11の前方強度柱25は、箱体10の開口部10a側の縁部に位置しており、その上端部25aにキャップ24が嵌合している。キャップ24は、図11に示すように、平面視方形状の蓋部31と、蓋部31の裏面31bに設けられた嵌合部32と、嵌合部32の外周面32dに設けられた複数の嵌入部33と、を有している。
蓋部31は、図10に示すように、前方強度柱25の断面積と略同じ面積かそれよりも若干大きい面積を有していることが好ましく、これによって前方強度柱25の上端部25aの全体を覆うことができる。蓋部31の裏面31b側に設けられた嵌合部32は、方形の枠形状をなし、前方強度柱25の空洞部25A内に挿入されて、外周面32dに設けられた複数の嵌入部33によって、前方強度柱25の内周面に対して密接に嵌合している。キャップ24をある程度の圧力をかけて嵌め込むことで、中仕切本体21からの脱落が防止されている。
キャップ24の材料としては、例えば、ABS樹脂、ポリプロピレン等が挙げられる。
(棚板)
一対の棚板12,12は、図2に示すように、箱体10の幅方向Xにおいて、箱体10の内部に設置された中仕切11の両側にそれぞれ配置され、中仕切11の両側に形成された空間を上下に区分するように取り付けられている。各棚板12は、箱体10に対して着脱可能に取り付けられている。なお、箱体10の上下方向Zにおける棚板12の設置位置や棚板12の数は、適宜変更が可能である。
次に、中仕切11を箱体10内に設置する方法について説明する。
中仕切11を箱体10内に設置する際には、図12に示すように、まず、中仕切11を斜めにした状態で箱体10の開口部10a側から入れる。中仕切11の下端側に設けられた一対の係合部29,29側が下側になるような角度(0°<θ<90°)で傾斜させる。
その後、中仕切11の係合部29,29を底板14の被係合孔14b、14bにそれぞれ挿入させ、各係合部29が被係合孔14bに係合した状態のまま、中仕切11を反時計回りに回転させて垂直に起立させる。このとき、中仕切11の前方強度柱25に設けられたキャップ24が、天板13の内壁面、つまりカバー部27の下面27bに接触して弾性変形する。このように、キャップ24を弾性変形させながら中仕切11を起立させる。
中仕切11を垂直な状態とすると、図4に示したように、中仕切11の取付部21fが箱体10の天板13側に設けられた天板側取付部材17の側面17bに対向するため、これら中仕切11の取付部21f側を天板側取付部材17に対してネジ止めする。
このようにして中仕切11を箱体10内に設置する。
上述したように、本実施形態の中仕切11には、その前後方向Yに前方強度柱25および後方強度柱26が設けられており、中央部分の板厚よりも厚さを有している。前方強度柱25および後方強度柱26を設けることで什器100の強度を全体的に高めることができる。しかしながら、前方強度柱25および後方強度柱26が太さを有していると、中仕切11を箱体10内に設置する際に箱体10の内壁面に擦れてしまい、傷が生じてしまう。
これは、前方強度柱25および後方強度柱26が太い場合に、図12に示すように、中仕切11の回転軸Oとなる位置から中仕切11の最も遠い箇所までの距離よりも、回転軸Oとなる位置までの距離までの方が短いためである。
つまり、前方強度柱25および後方強度柱26の対角線の長さよりも、箱体10の天板13の内壁面と底板14の内壁面との間の距離の方が短いと、前方強度柱25が箱体10の内壁面に接触してしまう。
このため、中仕切11の上下方向Zの長さを短くして箱体10の内壁面に中仕切11が接触しないようにすると、今度は、中仕切11を垂直にした状態で、中仕切11と箱体10の天板13との間に隙間が生じてしまい、見栄えを損なうおそれがある。
そこで、本実施形態では、太さのある前方強度柱25の上端部25a側に弾性部材からなるキャップ24を取り付けた構成とし、中仕切11を設置する際にキャップ24が箱体10の内壁面に接触して擦れたとしても傷が付きにくくなっている。キャップ24が中仕切11が箱体10に接触しても問題がないことから、中仕切11の上下方向Zの長さを短くする必要もなく、中仕切11と天板13との間の隙間をできる限り小さくすることが可能である。
また、キャップ24は、箱体10に対する緩衝材として機能するとともに、図13に示すように、前方強度柱25の上端部25aと天板13の前方に設けられたカバー部27の下面27bとの間の隙間を埋める機能も果たす。これにより、什器100の見栄えを良くすることができる。
本実施形態では、中仕切11の上端側に設けられた取付部21fと、下端側に設けられた一対の係合部29,29とにより、天板13および底板14に中仕切11を直接固定することができる。これにより、部品点数を増やすことなく中仕切11を箱体10に強固に取り付けることができる。
また、中仕切11の上端側に一対の係合部29,29を設けておき、中仕切11を天板13に対して直接固定するようにしてもよい。さらに、中仕切11の上端および下端側のいずれにも係合部29,29を設けてもよい。この場合は、中仕切11の上端側の係合部29と、下端側の係合部29とが同じ方向へ突出させておくことで、中仕切11の取り付け作業時に回転軸から離れた端部側の係合部29が箱体10の内部を擦ってしまう心配がない。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上述した実施形態では、中仕切11のうち、天板13に対向する上端側にキャップ24が設けられているが、底板14に対向する下端側にキャップ24を設けてもよいし、上下方向Zの両側の上端および下端のそれぞれにキャップ24を設けてもよい。また、前方強度柱25だけでなく、後方強度柱26にもキャップ24を設けても構わない。
また、上述した実施形態では前方強度柱25の上端にキャップ24が嵌合されているが、それに限定されない。例えば、接着固定、ねじ固定などの方法で取り付けられていても良い。
また、箱体10に対する中仕切11の取り付け姿勢は上記した姿勢に限られず、例えば、水平な姿勢で、天板13および底板14に対して平行に取り付けられていてもよい。この場合は、天板13および底板14が本発明における壁部に対応する。中仕切11を水平な姿勢で取り付ける場合は、側板15A,15Bに対向する中仕切11の両側の端部のうちの少なくともいずれか一方側にキャップ24が設けられる。中仕切11を水平な姿勢で取り付けることで、中仕切11を棚板12として使用することができる。収納品を支える力が強くなるので、収納品の荷重によって撓みにくい。
上述した実施形態では、中仕切11の下端側に屈曲形状の係合部29,29を設けた構成としたが、底板14に対する中仕切11の位置決めおよび抜け止め(固定)が可能であれば、他の設置方法を採用してもよい。
例えば、図14に示す中仕切本体21のように、中仕切本体21の下端から延在方向外側へ突出する一対の係合部89,89と、これら一対の係合部89,89の間に位置し、中仕切本体21の下端から中仕切本体21の他方の側面21dに対して垂直な方向へ突出する取付部88と、を有する構成としてもよい。この場合、一対の係合部89,89を底板14の被係合孔14b、14b内に挿入して、底板14に対する中仕切11の位置決めを行うとともに、ネジ等を用いて取付部88を底板14の上面に固定することで、中仕切11の設置を行ってもよい。
また、一対の係合部89,89に、中仕切本体21の短手方向の一方側(例えば前端部21a)に抜けるスリット89a,89aを形成しておくことが好ましい。これにより、各係合部89,89を箱体10の底板14に形成された被係合孔14b、14bに挿入した後、箱体10の前後方向Yへスライドさせることによってスリット89a,89a内に底板14の一部が入り込み、中仕切11の下端側を底板14に引っ掛けることができる。このようにして、底板14に対する中仕切11の抜け止めおよび位置決めを行ってもよい。
また、上述した実施形態では、箱体10の内部に複数の柱(前柱19Aおよび後柱19B)を設け、これら柱を介して各棚板12を箱体10内に設置する構成となっているが、柱を設けず、棚板12を箱体10内に直接設置する構成としてもよい。
また、上述した実施形態では、箱体10の周回りが壁面により構成されているが、側板15A,15Bに代えて、角柱からなる側材を用いてもよい。また、背板16や開閉扉102等もなくし、天板13および底板14の間を繋ぐようにこれらの4隅に柱のみを配置した構造としてもよい。
10…箱体、10a…開口部、11…中仕切、13a…内壁面、15A…側板(壁部)、17…天板側取付部材(取付部材)、21f…取付部、21j…下端部(第2端部)、24…キャップ(弾性部材)、25a…前方強度柱の上端部(第1端部)、29…係合部(係合部)、100…什器、S…収容空間

Claims (4)

  1. 間隔を有して対向する一対の壁部を有し、一対の前記壁部の間に収容空間が形成された箱体と、
    前記収容空間内において、一対の前記壁部の間に配置されるとともに前記箱体に対して取り外し可能な中仕切と、
    前記中仕切において一方の前記壁部と対向する第1端部に設けられ、前記中仕切と前記一方の壁部との間に配置される弾性部材と、を備え
    前記箱体は、前記収容空間に開口する開口部を有し、
    前記弾性部材は、前記中仕切の前記開口側の縁部に設けられている、
    什器。
  2. 間隔を有して対向する一対の壁部を有し、一対の前記壁部の間に収容空間が形成された箱体と、
    前記収容空間内において、一対の前記壁部の間に配置されるとともに前記箱体に対して取り外し可能な中仕切と、
    前記中仕切において一方の前記壁部と対向する第1端部に設けられ、前記中仕切と前記一方の壁部との間に配置される弾性部材と、を備え、
    前記箱体は、前記収容空間に開口する開口部を有し、
    前記中仕切は、前記開口側の縁部が柱状となっており、
    前記弾性部材は柱状の前記縁部に設置されている
    什器。
  3. 間隔を有して対向する一対の壁部を有し、一対の前記壁部の間に収容空間が形成された箱体と、
    前記収容空間内において、一対の前記壁部の間に配置されるとともに前記箱体に対して取り外し可能な中仕切と、
    前記中仕切において一方の前記壁部と対向する第1端部に設けられ、前記中仕切と前記一方の壁部との間に配置される弾性部材と、を備え、
    前記中仕切は、前記弾性部材が設けられた前記第1端部とは反対側の第2端部側から他方の前記壁部に沿って延出し、前記他方の壁部に係合する係合部を有している什器。
  4. 間隔を有して対向する一対の壁部を有し、一対の前記壁部の間に収容空間が形成された箱体と、
    前記収容空間内において、一対の前記壁部の間に配置されるとともに前記箱体に対して取り外し可能な中仕切と、
    前記中仕切において一方の前記壁部と対向する第1端部に設けられ、前記中仕切と前記一方の壁部との間に配置される弾性部材と、を備え、
    前記一方の壁部には、前記中仕切に面する内壁面から突出する取付部材が設けられており、
    前記中仕切は、前記第1端部側に、前記取付部材に取り付けられる取付部を有している
    什器。
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