JP5312082B2 - ガラス手摺りおよびガラス手摺りの施工方法 - Google Patents

ガラス手摺りおよびガラス手摺りの施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、建物内の床に立設されるガラス面材と、このガラス面材の上端部に設けられる笠木とを有するガラス手摺りおよびガラス手摺りの施工方法に関する。
床面から立設する複数の支持柱に支持された手摺又は壁等に支持された手摺と、床面に取り付けられた下枠とにガラス面材が固定されたガラス手摺構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の技術においては、まず、ガラス面材が、床基礎材の上に取り付けられた固定部材によって固定されるとともに接着剤で接着されてから、このガラス面材の上端部に笠木が接着固定され、その後、この笠木が壁固定具を用いて壁面に固定されている。
特開平5−71204号公報
ところが、ガラス面材の上端部に笠木を取り付けた状態で、この笠木を壁面に固定するとなると、壁際の狭いスペースで笠木の固定作業を行うため、笠木を壁面に固定しにくい場合があった。
そこで、予め笠木を壁面に固定してから、ガラス面材の上端部を笠木に取り付けるなどしてガラス手摺りの施工を行いたいという要望がある。しかし、例えば特許文献1に記載の技術のように笠木の溝とガラス面材の上端部とが嵌合するような構成であった場合、笠木を壁面に固定してから、この笠木の溝にガラス面材を挿入するのは困難であった。
本発明の課題は、笠木を固定した後にガラス面材を施工でき、建物内の床の上に容易かつ確実に設置することが可能なガラス手摺りおよびガラス手摺りの施工方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図8に示すように、建物内の床1に立設されるガラス面材20と、このガラス面材20の上端部20aに設けられるとともに、前記床1に所定の間隔をあけて配置された壁2と壁3との間に架け渡されて固定される笠木30(40,50,60)とを有するガラス手摺り10において、
前記笠木30(40,50,60)は、この笠木30(40,50,60)の長さ方向に延在するとともに下方に向かって開口し、前記ガラス面材20の上端部20aが挿入される溝部30a(40a,50a,60a)を備えており、
前記溝部30a(40a,50a,60a)は、前記笠木30(40,50,60)の中央部分に向かって垂直に設けられるとともに、前記ガラス面材20の上端部20aの一方の側面が当接する緩衝材31a(41a,51a,61a)が取り付けられた垂直面部31(41,51,61)と、
この垂直面部31(41,51,61)に対向するとともに、前記ガラス面材20の上端部20aの他方の側面との間に隙間をあけて設けられる対向面部32(42,52,62)とを有しており、
前記対向面部32(42,52,62)と前記ガラス面材20の上端部20aの他方の側面との間の隙間には、前記溝部30a(40a,50a,60a)に挿入されたガラス面材20の上端部20aを、前記緩衝材31a(41a,51a,61a)側に押し付けるようにして固定するための固定材33(43,53,63)が挿入されており、
前記対向面部32(42,52,62)の上下方向の長さは、前記垂直面部31(41,51,61)の上下方向の長さよりも短いことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記壁2と壁3との間に架け渡されて固定された笠木30(40,50,60)は、前記溝部30a(40a,50a,60a)を備えており、この溝部30a(40a,50a,60a)は、前記緩衝材31a(41a,51a,61a)が取り付けられた垂直面部31(41,51,61)と対向面部32(42,52,62)とを有していることから、前記ガラス面材20を、前記笠木30(40,50,60)を前記壁2と壁3との間に架け渡した後から施工できるので、従来に比して、前記笠木30(40,50,60)を前記壁2と壁3との間に容易かつ確実に固定することができる。
さらに、前記対向面部32(42,52,62)と前記ガラス面材20の上端部20aの他方の側面との間の隙間に前記固定材33(43,53,63)が挿入されているので、前記溝部30a(40a,50a,60a)に挿入されたガラス面材20の上端部20aを、前記緩衝材31a(41a,51a,61a)側に押し付けるようにして容易かつ確実に固定することができる。
これによって、前記ガラス手摺り10を、建物内の床1の上に容易かつ確実に設置することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、例えば図2〜図7に示すように、請求項1に記載のガラス手摺り10において、
前記笠木30(40,50)は、この笠木30(40,50)の長さ方向に沿って中空状に形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記笠木30(40,50)は、この笠木30(40,50)の長さ方向に沿って中空状に形成されているので、前記笠木30(40,50)を軽量化できるとともに、コストを低減することができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図2〜図7に示すように、請求項2に記載のガラス手摺り10において、
前記笠木30(40,50)の上部の内側面と、前記ガラス面材20の上端部20aとの間には隙間Sが形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記笠木30(40,50)の上部の内側面と、前記ガラス面材20の上端部20aとの間に隙間Sが形成されているので、上部から圧力がかかっても、この隙間Sを利用して前記笠木30(40,50)を撓むように変形させることができ、前記笠木30(40,50)の破損を確実に防ぐことができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図6および図7に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載のガラス手摺り10において、
前記笠木40,50は、この笠木40,50の下面の中央に、この笠木40,50の長さ方向に沿って配置されるとともに、この笠木40,50の下面よりも該笠木40,50の中央側に向かって凹むようにして形成される凹部40b,50bを備えており、
この凹部40b,50bの中央に前記溝部40a,50aが設けられており、
この凹部40b,50bは、前記溝部40a,50aの開口縁部よりも下方に位置する前記緩衝材41a,51aおよび固定材43,53の下端部を収容する収容スペースとなっていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記凹部40b,50bは、前記溝部40a,50aの開口縁部よりも下方に位置する前記緩衝材41a,51aおよび固定材43,53の下端部を収容する収容スペースとなっているので、前記緩衝材41a,51aおよび固定材43,53の下端部を前記凹部40b,50b内に確実に収容することができる。これによって、前記笠木40,50を正面(背面)または下方から見たときに、前記緩衝材41a,51aおよび固定材43,53の下端部が、前記笠木40,50の下面からはみ出すことを確実に防ぎ、外観性の向上を図ることができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1〜図8に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載のガラス手摺り10を建物内の床1に立設するガラス手摺り10の施工方法であって、
予め、前記床1の上面に、前記ガラス面材20の下端部20bが嵌め込まれる嵌め込み溝部4aを有する下枠4を、前記壁2と壁3との間にわたって取り付けておき、
続いて、前記壁2と壁3との間の所定の高さ位置に、前記笠木30(40,50,60)を、前記下枠4の上方に位置するようにして架け渡して固定し、
続いて、前記ガラス面材20の上端部20aを前記笠木30(40,50,60)の溝部30a(40a,50a,60a)に斜めに挿入してから、このガラス面材20の上端部20aを軸にしながら該ガラス面材20を垂直となるように回転させ、その後、このガラス面材20の上端部20aを前記溝部30a(40a,50a,60a)に挿入した状態で、このガラス面材20の下端部20bを前記下枠4の嵌め込み溝部4aに嵌め込み、
続いて、前記溝部30a(40a,50a,60a)の対向面部32(42,52,62)と前記ガラス20の上端部20aの他方の側面との間の隙間に、前記固定材33(43,53,63)を挿入して、前記ガラス面材20の上端部20aを前記緩衝材31a(41a,51a,61a)側に押し付けるようにして固定し、
その後、前記下枠4および前記ガラス面材20の下端部20aを化粧材5で被覆することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、まず、前記壁2と壁3との間の所定の高さ位置に、前記笠木30(40,50,60)を架け渡して固定することから、前記ガラス面材20を、前記笠木30(40,50,60)を壁2と壁3との間に架け渡した後から施工できるので、従来に比して、前記笠木30(40,50,60)を前記壁2と壁3との間に、より容易かつ確実に固定することができる。
また、前記ガラス面材20の上端部20aを前記笠木30(40,50,60)の溝部30a(40a,50a,60a)に斜めに挿入してから、このガラス面材20の上端部20aを軸にしながら該ガラス面材20を垂直となるように回転させ、その後、このガラス面材20の上端部20aを前記溝部30a(40a,50a,60a)に挿入した状態で、このガラス面材20の下端部20bを前記下枠4の嵌め込み溝部4aに嵌め込むので、前記ガラス面材20を前記建物内の床1上に容易かつ確実に立設させることができる。
さらに、前記溝部30a(40a,50a,60a)の対向面部32(42,52,62)と前記ガラス面材20の上端部20aの他方の側面との間の隙間に、前記固定材33(43,53,63)を挿入して、前記ガラス面材20の上端部20aを前記緩衝材31a(41a,51a,61a)側に押し付けるようにして固定するので、前記溝部30a(40a,50a,60a)に挿入されたガラス面材20の上端部20aを、前記緩衝材31a(41a,51a,61a)側に押し付けるようにして、より容易かつ確実に固定することができる。
これによって、前記ガラス手摺り10を、建物内の床1の上に、より容易かつ確実に設置することが可能となる。
その上、前記ガラス面材20を固定した後に、前記下枠4および前記ガラス面材20の下端部20bを化粧材5で被覆するので、この化粧材5によって前記下枠4およびガラス面材20の下端部20bを遮蔽することができ、外観性に優れる。
本発明によれば、床に所定の間隔をあけて配置された壁と壁との間に架け渡されて固定された笠木は、ガラス面材の上端部が挿入される溝部を備えており、この溝部は、ガラス面材の上端部の一方の側面が当接する緩衝材が取り付けられた垂直面部と、ガラス面材の上端部の他方の側面との間に隙間をあけて設けられる対向面部とを有していることから、ガラス面材を、笠木を壁と壁との間に架け渡した後から施工できるので、従来に比して、笠木を壁と壁との間に容易かつ確実に固定することができる。
さらに、対向面部とガラス面材の上端部の他方の側面との間の隙間に固定材が挿入されているので、溝部に挿入されたガラス面材の上端部を、緩衝材側に押し付けるようにして容易かつ確実に固定することができる。
これによって、ガラス手摺りを、建物内の床の上に容易かつ確実に設置することが可能となる。
ガラス手摺りおよびその周辺を示す斜視図である。 ガラス手摺りおよびその周辺を示す側断面図である。 ガラス手摺りを構成する笠木を示す側面図である。 ガラス手摺りの上部付近を示す部分拡大斜視図である。 笠木の固定態様を示す概略図である。 笠木の他の一例を示す側断面図である。 笠木の他の一例を示す側断面図である。 笠木の他の一例を示す側断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係るガラス手摺りの一例を示す斜視図である。
図1において符号10は、ガラス手摺りを示す。このガラス手摺り10は、建物内の床1に立設されるガラス面材20と、このガラス面材20の上端部20aに設けられるとともに、前記床1に所定の間隔をあけて配置された壁2と壁3との間に架け渡されて固定される笠木30とを有するものである。
そして、このガラス手摺り10は、前記床1に、下階6の部屋の上部空間に面して設置されたものである。なお、下階6の部屋の上部空間は吹き抜け部であってもよく、適宜変更可能である。
ここで、前記建物内の床1とは、図2に示すように、下階6の床6a上に立設される壁1aと、下階6の床6aの上方の所定の高さ位置に配置される中間床1bとで構成されるものであり、この床1上は中間階7とされ、前記中間床1bと下階6の床6aとの間は収納室8とされている。
なお、図2に示すように、前記ガラス手摺り10の上方には、前記中間階7から利用できる収納棚7aが設けられている。
また、前記壁2および壁3は、図1に示すように、前記床1上に、所定の間隔をあけて配置されて立設されており、これら壁2および壁3の表面は、前記下階6の床6a上に立設される壁の表面と連続する壁面として設けられている。
なお、前記収納室8の天井高は0.9m〜1.4mの範囲で適宜設定されている。この0.9m〜1.4mの天井高とは、人が前記収納室8に入って、何とか作業ができる最低限の高さを確保するための高さ範囲であり、かつ、このように天井高を必要最小限に抑えることで、建物の高さが高くなることによって隣接する建物に及ぼす日照減少等の影響を極力少なくすることができる高さ範囲である。
また、前記床1を構成する壁1aの上面には、図2に示すように、前記ガラス面材20の下端部20bが嵌め込まれる嵌め込み溝部4aを有する下枠4が、前記壁2と壁3との間にわたって取り付けられている。
この下枠4は断面視略凹字型に形成されることによって前記嵌め込み溝部4aを有しており、この嵌め込み溝部4aは、前記下枠4の長さ方向に沿って、すなわち前記壁2と壁3との間にわたって形成されている。そして、この嵌め込み溝部4aの底面に、前記ガラス面材20の下端部20bが載せられるゴム等の弾性材4bが設けられており、この弾性材4bの上に、この弾性材4bに載せられたガラス面材20の下端部20bの一方の側面と、他方の側面に密接するパッキン材4cが設けられている。
また、前記下枠4には、この下枠4と、この下枠4の嵌め込み溝部4aに嵌め込まれるガラス面材20の下端部20bとを被覆する化粧材5が設けられるようになっている。この化粧材5の下階6の部屋側には、下階6の部屋の壁を構成する壁面材の上端部が位置しており、化粧材5の中間階7側には、中間床1b上に敷設される床材の端部を見切る見切り材5aが設けられている。
一方、前記ガラス面材20は矩形状に形成されており、本実施の形態においては、前記壁2と壁3との間に2枚のガラス面材20が設けられている。これら2枚のガラス面材20は、隣り合う側端部間に隙間を形成するようにして配置されている。これによって、例えば1枚で、これら2枚のガラス面材20,20に匹敵する大きさのガラス面材を使用する場合に比して、地震等による躯体の変形時に、ひび割れや破損等を防ぎやすくなっている。
また、前記笠木30は、図3のような側面視において左右の長さが例えば約54mm、厚さが約27mmの部材であり、同一断面で長さ方向、すなわち、前記壁2と壁3との間にわたって連続する長尺物である。
この笠木30は、廃材から得られた木粉(セルロース系微粉粒)と樹脂との混合材料を押出成形してなる中空状のものであり、図3のような側面視において、平仮名の「の」の字に近い形状となるように形成されている。下面には、この笠木の長さ方向に延在するとともに下方に向かって開口し、前記ガラス面材20の上端部20aが挿入される溝部30aが形成されている。この溝部30aは、前記笠木30の中央部分に向かって垂直に設けられる垂直面部31と、この垂直面部31に対向する対向面部32とを有している。
また、この笠木30は、使用状態を示す図2および図4に示すように、前記溝部30aに前記ガラス面材20の上端部20aを挿入するようにしてガラス手摺り10を構成するものである。このガラス面材20の上端部20aは、前記垂直面部31に、前記ガラス面材20の上端部20aの一方の側面が当接する緩衝材31aを取り付け、前記対向面部32と前記ガラス面材20の上端部20aの他方の側面との間の隙間に、ガラス面材20の上端部20aを、前記緩衝材31a側に押し付けるようにして固定するための固定材33を挿入することで固定される。
また、この笠木30の上部の内側面と、前記ガラス面材20の上端部20aとの間には、隙間Sが形成されている。すなわち、この隙間Sを形成できるような高さ位置に、前記笠木30が配置固定されていることとなる。つまり、前記下枠4の嵌め込み溝部4aに下端部20bを嵌め込むようにして立設されるガラス面材20の高さよりも、前記隙間S分高い位置に前記笠木30の上部の内側面が位置するようにして、この笠木30が固定されている。
また、この笠木30は、長さ方向両端部が、前記壁2および壁3にそれぞれ固定されている。固定には、図2および図5に示す固定金具70が用いられている。
この固定金具70は、前記壁2および壁3の表面に固定される固定板部71と、この固定板部71の一端部から、この固定板部71に対して直角に設けられるとともに、前記笠木30の側部の内側面に当接する当接板部72とからなる略L字型の部材である。
前記固定板部71および当接板部72には、それぞれ、止着材73を設けるための孔部71a,72aが形成されている。
なお、本実施の形態の笠木30は、上述のような形態に限られるものではなく、適宜変更可能である。
その他の一例として、図6に示すような笠木40が挙げられる。
この笠木40は、この笠木40の長さ方向に沿って中空状に形成されており、前記ガラス面材20の上端部20aが挿入される溝部40aを備えている。また、この溝部40aは、緩衝材41aが取り付けられた垂直面部41と対向面部42とを有しており、この対向面部42と前記ガラス面材20の上端部20aの他方の側面との間の隙間には固定材43が挿入される構成となっている。
また、この笠木40の上部の内側面と、前記ガラス面材20の上端部20aとの間には隙間Sが形成されるようになっている。
さらに、この笠木40は、この笠木40の下面の中央に、この笠木40の長さ方向に沿って配置されるとともに、この笠木40の下面よりも該笠木40の中央側に向かって凹むようにして形成される凹部40bを備えており、この凹部40bの中央に前記溝部40aが設けられており、この凹部40bは、前記溝部40aの開口縁部よりも下方に位置する前記緩衝材41aおよび固定材43の下端部を収容する収容スペースとなっている。
これにより、前記緩衝材41aおよび固定材43の下端部を前記凹部40b内に確実に収容することができるので、前記笠木40を正面(背面)または下方から見たときに、前記緩衝材41aおよび固定材43の下端部が、前記笠木40の下面からはみ出すことを確実に防ぎ、外観性の向上を図ることができる。
また、前記笠木30の他の一例として、図7に示すような笠木50が挙げられる。
この笠木50は、この笠木50の長さ方向に沿って中空状に形成されるとともに、断面視略楕円状に形成されており、前記ガラス面材20の上端部20aが挿入される溝部50aを備えている。また、この溝部50aは、緩衝材51aが取り付けられた垂直面部51と対向面部52とを有しており、この対向面部52と前記ガラス面材20の上端部20aの他方の側面との間の隙間には固定材53が挿入される構成となっている。
また、この笠木50の上部の内側面と、前記ガラス面材20の上端部20aとの間には隙間Sが形成されるようになっている。
さらに、この笠木50は、この笠木50の下面の中央に、この笠木50の長さ方向に沿って配置されるとともに、この笠木50の下面よりも該笠木50の中央側に向かって凹むようにして形成される凹部50bを備えており、前記笠木40の凹部40bと同じく、前記緩衝材51aおよび固定材53の下端部を収容し、これら緩衝材51aおよび固定材53の下端部が、前記笠木50の下面からはみ出すことを確実に防ぎ、外観性の向上を図ることができる。
また、前記笠木30の他の一例として、図8に示すような笠木60が挙げられる。
この笠木60は、断面視略円形状に形成されており、前記ガラス面材20の上端部20aが挿入される溝部60aを備えている。また、この溝部60aは、緩衝材61aが取り付けられた垂直面部61と対向面部62とを有しており、この対向面部62と前記ガラス面材20の上端部20aの他方の側面との間の隙間には固定材63が挿入される構成となっている。なお、前記対向面部62は、前記垂直面部61の上端部に一体的に設けられるとともに、円弧状に形成されたものである。
また、この笠木60の溝部60aの上面と、前記ガラス面材20の上端部20aとの間には隙間S2が形成されるようになっており、上部から圧力がかかっても、この隙間S2を利用して前記笠木60を撓むように変形させることができ、前記笠木60の破損を確実に防ぐことができる。
なお、この笠木60を前記壁2および壁3に固定する際の固定金具は、上述した固定金具70の形態に限られるものではなく、固定金具の当接板部が、前記対向面部62に合わせて湾曲したものでもよいし、適宜変更可能である。
次に、前記ガラス面材20と笠木30とを有するガラス手摺り10を建物内の床1に立設するガラス手摺り10の施工方法について説明する。
まず、予め、前記床1の上面に、前記下枠4を、前記壁2と壁3との間にわたって取り付けておく。この下枠4は、図2に示すように、木ネジ等によって前記床1を構成する壁1aの上面に固定する。この下枠4の嵌め込み溝部4aには、予め底面に前記弾性材4bを設けておく。
続いて、前記壁2と壁3との間の所定の高さ位置に、前記笠木30を、前記下枠4の上方に位置するようにして架け渡し、前記固定金具70を用いて固定する。
この固定金具70を用いる際の手順は、まず、前記笠木30を固定すべき位置に、前記固定金具70の上面が水平な状態を維持しながら、前記固定板部71を前記壁2および壁3の表面にそれぞれ固定する。この時、壁2および壁3に固定された双方の固定金具70,70の、固定板部71,71同士と、当接板部72,72同士とがそれぞれ向き合うようにする。
続いて、図5(a),(b)に示すように、前記笠木30を、前記溝部30aに前記当接板部72が挿入されるようにして上方から下方に移動させた後、前記笠木30を、この笠木30の側部の内側面と、前記当接板部72とが当接するように水平移動させる。
その後、図5(c)に示すように、前記笠木30の側部と当接板部72とを止着材73によって止め着けて連結する。このようにして前記笠木30が前記壁2および壁3の表面に固定される。なお、前記笠木30の側部には、前記当接板部72の孔部72aと対応し、前記止着材73が設けられる孔部34が形成されているものとする。
続いて、前記ガラス面材20の上端部20aを前記笠木30の溝部30aに斜めに挿入してから、このガラス面材20の上端部20aを軸にしながら該ガラス面材20を垂直となるように回転させ、その後、このガラス面材20の上端部20aを前記溝部30aに挿入した状態で、このガラス面材20の下端部20bを前記下枠4の嵌め込み溝部4aに嵌め込む。
この時、前記パッキン材4cを、前記ガラス面材20の下端部20bの一方の側面と他方の側面とに密接するようにして前記嵌め込み溝部4a内に設けるようにする。
続いて、前記溝部30aの対向面部32と前記ガラス20の上端部20aの他方の側面との間の隙間に、前記固定材33を挿入して、前記ガラス面材20の上端部20aを前記緩衝材31a側に押し付けるようにして固定する。
その後、前記下枠4および前記ガラス面材20の下端部20aを前記化粧材5で被覆する。以上のようにして、前記ガラス手摺り10を前記床1に立設させることができる。
本実施の形態によれば、前記壁2と壁3との間に架け渡されて固定された笠木30は、前記溝部30aを備えており、この溝部30aは、前記緩衝材31aが取り付けられた垂直面部31と対向面部32とを有していることから、前記ガラス面材20を、前記笠木30を前記壁2と壁3との間に架け渡した後から施工できるので、従来に比して、前記笠木30を前記壁2と壁3との間に容易かつ確実に固定することができる。
さらに、前記対向面部32と前記ガラス面材20の上端部20aの他方の側面との間の隙間に前記固定材33が挿入されているので、前記溝部30aに挿入されたガラス面材20の上端部20aを、前記緩衝材31a側に押し付けるようにして容易かつ確実に固定することができる。
これによって、前記ガラス手摺り10を、建物内の床1の上に容易かつ確実に設置することが可能となる。
また、前記笠木30は、この笠木30の長さ方向に沿って中空状に形成されているので、前記笠木30を軽量化できるとともに、コストを低減することができる。
さらに、前記笠木30の上部の内側面と、前記ガラス面材20の上端部20aとの間に隙間Sが形成されているので、上部から圧力がかかっても、この隙間Sを利用して前記笠木30を撓むように変形させることができ、前記笠木30の破損を確実に防ぐことができる。
また、前記ガラス手摺り10を施工するにあたり、まず、前記壁2と壁3との間の所定の高さ位置に、前記笠木30を架け渡して固定することから、前記ガラス面材20を、前記笠木30を壁2と壁3との間に架け渡した後から施工できるので、従来に比して、前記笠木30を前記壁2と壁3との間に、より容易かつ確実に固定することができる。
また、前記ガラス面材20の上端部20aを前記笠木30の溝部30aに斜めに挿入してから、このガラス面材20の上端部20aを軸にしながら該ガラス面材20を垂直となるように回転させ、その後、このガラス面材20の上端部20aを前記溝部30aに挿入した状態で、このガラス面材20の下端部20bを前記下枠4の嵌め込み溝部4aに嵌め込むので、前記ガラス面材20を前記建物内の床1上に容易かつ確実に立設させることができる。
さらに、前記溝部30aの対向面部32と前記ガラス面材20の上端部20aの他方の側面との間の隙間に、前記固定材33を挿入して、前記ガラス面材20の上端部20aを前記緩衝材31a側に押し付けるようにして固定するので、前記溝部30aに挿入されたガラス面材20の上端部20aを、前記緩衝材31a側に押し付けるようにして、より容易かつ確実に固定することができる。
これによって、前記ガラス手摺り10を、建物内の床1の上に、より容易かつ確実に設置することが可能となる。
その上、前記ガラス面材20を固定した後に、前記下枠4および前記ガラス面材20の下端部20bを化粧材5で被覆するので、この化粧材5によって前記下枠4およびガラス面材20の下端部20bを遮蔽することができ、外観性に優れる。
なお、本実施の形態において前記建物内の床1は、下階6の床6a上に立設される壁1aと、下階6の床6aの上方の所定の高さ位置に配置される中間床1bとで構成されるものとしたが、これに限られるものではない。
すなわち、上述のように吹き抜け部に面して設けられるものとしてもよいし、階段周囲の手摺りとして設けられるものとしてもよく、適宜変更可能である。
また、前記笠木30が固定される壁2および壁3のうち、一方または双方を、支柱等の被固定体に代えてもよいものとする。
また、前記笠木30は、廃材から得られた木粉(セルロース系微粉粒)と樹脂との混合材料からなるものとしたが、これに限られるものではなく、木製のものや、ステンレス、スチール、アルミニウム等の金属製のものを用いてもよいものとする。
1 床
2 壁
3 壁
10 ガラス手摺り
20 ガラス面材
20a 上端部
30 笠木
30a 溝部
31 垂直面部
31a 緩衝材
32 対向面部
33 固定材

Claims (5)

  1. 建物内の床に立設されるガラス面材と、このガラス面材の上端部に設けられるとともに、前記床に所定の間隔をあけて配置された壁と壁との間に架け渡されて固定される笠木とを有するガラス手摺りにおいて、
    前記笠木は、この笠木の長さ方向に延在するとともに下方に向かって開口し、前記ガラス面材の上端部が挿入される溝部を備えており、
    前記溝部は、前記笠木の中央部分に向かって垂直に設けられるとともに、前記ガラス面材の上端部の一方の側面が当接する緩衝材が取り付けられた垂直面部と、
    この垂直面部に対向するとともに、前記ガラス面材の上端部の他方の側面との間に隙間をあけて設けられる対向面部とを有しており、
    前記対向面部と前記ガラス面材の上端部の他方の側面との間の隙間には、前記溝部に挿入されたガラス面材の上端部を、前記緩衝材側に押し付けるようにして固定するための固定材が挿入されており、
    前記対向面部の上下方向の長さは、前記垂直面部の上下方向の長さよりも短いことを特徴とするガラス手摺り。
  2. 請求項1に記載のガラス手摺りにおいて、
    前記笠木は、この笠木の長さ方向に沿って中空状に形成されていることを特徴とするガラス手摺り。
  3. 請求項2に記載のガラス手摺りにおいて、
    前記笠木の上部の内側面と、前記ガラス面材の上端部との間には隙間が形成されていることを特徴とするガラス手摺り。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のガラス手摺りにおいて、
    前記笠木は、この笠木の下面の中央に、この笠木の長さ方向に沿って配置されるとともに、この笠木の下面よりも該笠木の中央側に向かって凹むようにして形成される凹部を備えており、
    この凹部の中央に前記溝部が設けられており、
    この凹部は、前記溝部の開口縁部よりも下方に位置する前記緩衝材および固定材の下端部を収容する収容スペースとなっていることを特徴とするガラス手摺り。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のガラス手摺りを建物内の床に立設するガラス手摺りの施工方法であって、
    予め、前記床の上面に、前記ガラス面材の下端部が嵌め込まれる嵌め込み溝部を有する下枠を、前記壁と壁との間にわたって取り付けておき、
    続いて、前記壁と壁との間の所定の高さ位置に、前記笠木を、前記下枠の上方に位置するようにして架け渡して固定し、
    続いて、前記ガラス面材の上端部を前記笠木の溝部に斜めに挿入してから、このガラス面材の上端部を軸にしながら該ガラス面材を垂直となるように回転させ、その後、このガラス面材の上端部を前記溝部に挿入した状態で、このガラス面材の下端部を前記下枠の嵌め込み溝部に嵌め込み、
    続いて、前記溝部の対向面部と前記ガラスの上端部の他方の側面との間の隙間に、前記固定材を挿入して、前記ガラス面材の上端部を前記緩衝材側に押し付けるようにして固定し、
    その後、前記下枠および前記ガラス面材の下端部を化粧材で被覆することを特徴とするガラス手摺りの施工方法。
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