JP4188439B2 - 吊戸棚 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、室内の壁面に固定されて、物を収納したり、物を載置可能な吊戸棚に関する。
【0002】
【先行技術】
図9は、従来の吊戸棚の斜視図を示すものである。
従来の吊戸棚110は、底面を形成する平板状の底板130と、この底板130の両端から垂直に立設する側板140と、この両側板140の上端面間に水平に渡された天板120とから全体形状が略四角箱状に形成されている。そして、側板140の高さ方向の略中央の位置には、両側板140間に水平方向に渡されて、吊戸棚110の内部空間を上下に仕切る仕切り板150が形成されている。また、図面には現れていないが、背面側には、底板130、側板140及び天板120からなる背面側の開口を覆う背板が形成されている。
【0003】
そして、この吊戸棚110は、特に図示していないが、底板130の下面と壁面との間のコーナーに金物からなるL字状のL字状アングルをネジ等の締結部材により底板130及び壁面に固定することにより、室内壁面に固定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の吊戸棚110は、全体形状が箱状であるため、部材数が多く、組立が容易ではなく、在庫管理も大変であるという第一の問題点があった。
さらに、全体形状が一つの箱状に設定されているため、形状の異なるものを作ることが難しく、種々のバリエーションのものに展開することが容易ではないという第二の問題点があった。
【0005】
そこで、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第一および第二の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、全体形状が箱状でないため、部材数が少なく、組立や在庫管理も容易にすることができ、種々のバリエーションにも容易に展開することができる吊戸棚を提供しようとするものである。
【0006】
これに加え、請求項2記載の発明は、天板及び底板の端部を入り隅状コーナーに固定したことにより、天板及び底板の両端をしっかりと保持することができ、大きな荷重の収納物を収納することができる吊戸棚を提供しようとするものである。
これに加え、請求項3記載の発明は、少なくとも二つの収納箱の間を天板及び底板で渡したことにより、吊戸棚の剛性を上げることができて、大きな荷重の収納物を収納することができる吊戸棚を提供しようとするものである。
【0007】
これに加え、請求項4記載の発明は、室内の入り隅状のコーナーにも、取付可能な吊戸棚を提供しようとするものである。
これに加え、請求項5記載の発明は、L字状アングルを使用することなく、吊戸棚の背面側で固定することができて、外観が良好な吊戸棚を提供しようとするものである。
【0008】
これに加え、請求項6記載の発明は、天板及び底板の変形を抑えることができる吊戸棚を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した目的を達成するためのものである。
請求項1記載の発明は、室内の壁面(11)に固定される吊戸棚(10)であって、壁面(11)に固定される箱状の収納箱(20)と、この収納箱(20)の上面に固定する天板(30)と、前記収納箱(20)の下面に固定する底板(40)と、天板(30)及び底板(40)の間に物を収納可能な収納部(50)と、天板 (30) と底板 (40) とが取り付けられる壁面 (11) 側の表面に固定され該壁面 (11) 表面から室内側に向かって突出する長尺状の突出部材 (14) とを備え、天板 (30) と底板 (40) は、収納箱 (20) よりも大きく、該収納箱 (20) と突出部材 (14) とで支持されているとを備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明に係る吊戸棚(10)は、全体形状が箱状に形成されておらず、天板(30)、底板(40)及び収納箱(20)、さらに長尺な突出部材 (14) の四種類の部材により形成されている。そして、天板(30)は収納箱(20)の上面に固定され、底板(40)は収納箱(20)の下面に固定されている。
すなわち、通常の側板を形成する代わりに、天板(30)及び底板(40)の間に収納箱(20)が挟み込まれている。このため、側板や背板等の部材を必要とせず、部材数を抑えることができ、組立作業や在庫管理を容易にすることができる。
【0011】
また、箱状でないため、収納箱(20)の位置を、天板(30)及び底板(40)の長手方向の任意の位置に設定することができ、これらにより形成される収納部(50)の配置も自由に設定することができて、種々のバリエーションにも容易に対応することができる。
さらに、天板 (30) 及び底板 (40) は、収納箱 (20) と壁面 (11) に固定された長尺状の突出部材 (14) とで安定して支持される。
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の特徴点に加え、収納箱(20)は、交差する二つの壁面(11)からなる入り隅状の入り隅状コーナー(12)から延びる壁面(11)に固定され、この収納箱(20)の上面及び下面から延びる天板(30)及び底板(40)の端部は、入り隅状コーナー(12)に固定されていることを特徴とする。
【0012】
なお、ここで、「天板(30)及び底板(40)の端部は、入り隅状コーナー(12)に固定されている」とは、天板(30)及び底板(40)の端部が入り隅状コーナー(12)の壁面を利用して固定されていることを意味するものである。例えば、天板(30)及び底板(40)の奥側の側端面が入り隅状コーナー(12)の一方の壁面(11)に固定され、天板(30)及び底板(40)の長手方向の端面が入り隅状コーナー(12)の他方の壁面(11)に固定され、これにより、天板(30)及び底板(40)の奥側の側端面と長手方向の端面とからなる角部が入り隅状コーナー(12)の角部に隙間なくはめ込まれて固定されているようなものを含むものである。
【0013】
本発明は、天板(30)及び底板(40)の端部は、入り隅状コーナー(12)に固定されている。これにより、天板(30)及び底板(40)の収納箱(20)により保持されていない方の端部を入り隅状コーナー(12)の壁面(11)により、保持することができる。すなわち、入り隅状コーナー(12)と、収納箱(20)とにより、底板(40)及び天板(30)の両端をしっかりと保持することができて、吊戸棚(10)の全体の剛性を高め、大きな荷重の収納物を収納部(50)に収納することができる。
【0014】
請求項3記載の発明は、上記した請求項1または請求項2記載の特徴点に加え、少なくとも二つの収納箱(20)を、所定の間隔を開けて配置し、天板(30)は、収納箱(20)の上面間に渡され、底板(40)は、収納箱(20)の下面間に渡されていることを特徴とする。
本発明は、少なくとも二つの収納箱(20)の間を天板(30)及び底板(40)で渡している。すなわち、天板(30)及び底板(40)は、所定の間隔を開けて配置された少なくとも二つの収納箱(20)により、所定の間隔の少なくとも二カ所で保持されている。これにより、天板(30)及び底板(40)を一つの収納箱(20)の上面若しくは下面に固定するよりも、はるかに吊戸棚(10)の全体の剛性を上げることができ、大きな荷重の収納物を収納することができる。
【0015】
請求項4記載の発明は、上記した請求項1、請求項2または請求項3記載の特徴点に加え、収納箱(20)は、交差する二つの壁面(11)からなる入り隅状コーナー(12)から両側に延びる各壁面(11)にそれぞれされるとともに、前記入り隅状コーナー(12)に固定される箱状のコーナー用収納箱(60)を備え、天板(30)は、コーナー用収納箱(60)の上部とそれぞれの壁面 (11) に固定した収納箱(20)の上面との間に渡され、底板(40)は、コーナー用収納箱(60)の下部とそれぞれの壁面 (11) に固定した収納箱(20)の下面との間に渡されていることを特徴とする。
【0016】
本発明は、入り隅状コーナー(12)にコーナー用収納箱(60)を設け、各壁面(11)にそれぞれ固定された収納箱(20)と、コーナー用収納箱(60)との間に天板(30)及び底板(40)を渡していることにより、入り隅状コーナー(12)に沿って連続してL字状の吊戸棚(10)を形成することができる。これにより、通常は、利用し難く、デッドスペースとなりやすい入り隅状コーナー(12)を有効に利用することができる。
【0017】
また、この吊戸棚(10)は、全体形状が箱状ではなく、各部材を組み合わせて形成するものであるため、この吊戸棚(10)に使用される部材のうちコーナー用収納箱(60)以外の収納箱(20)、天板(30)及び底板(40)は、入り隅状コーナー(12)専用部品ではなく、通常のフラットな壁面(11)にも共通して使用することができる。これにより、部品の共通化を図ることができて、部材管理等を容易にすることができる。
【0018】
請求項5記載の発明は、上記した請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の特徴点に加え、壁面(11)には、壁面(11)から室内側に向かって突出して収納箱(20)を吊り下げ可能な吊り下げ部(13)が形成され、収納箱(20)の裏面側には、前記吊り下げ部(13)に係止可能な被吊り下げ部(21)が形成されていることを特徴とする。
【0019】
なお、ここで、「吊り下げ部(13)」及び「被吊り下げ部(21)」は、「吊り下げ部(13)」が「被吊り下げ部(21)」を係止可能なものであれば良いものであって、その具体的な形状は特に限定されるものではない。例えば、「吊り下げ部(13)」がフック状であって、「被吊り下げ部(21)」がかかるフック状のものに係止可能なフック状に形成されているようなものでも良いものである。或いは、「吊り下げ部(13)」が上方に向かって開口溝を有する長尺部材であって、「被吊り下げ部(21)」がかかる「吊り下げ部(13)」の開口溝にはまり込む下方に向かって突出する突条を有するようなものでも良いものである。
【0020】
本発明は、壁面(11)に吊り下げ部(13)を備え、収納箱(20)の裏面側に被吊り下げ部(21)を備えているため、壁面(11)の吊り下げ部(13)に収納箱(20)の被吊り下げ部(21)を係止することにより吊戸棚(10)を壁面(11)に固定することができる。そして、この被吊り下げ部(21)は、収納箱(20)の裏面側に形成されているため、収納箱(20)を壁面(11)に固定すると、被吊り下げ部(21)等を収納箱(20)によって室内側から見えないように隠すことができる。これにより、室内側に露出するようなL字状アングル等を使用することなく、吊戸棚(10)を固定することができ、室内側からの吊戸棚(10)の外観をスッキリとした良好なものにすることができる。
【0021】
請求項6記載の発明は、上記した請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5記載の特徴点に加え、天板(30)と底板(40)とが取り付けられる壁面(11)側の表面天板(30)及び底板(40)の撓みを防止するために固定された長尺状の突出部材(14)に対応して、天板(30)及び底板(40)の壁面(11)側の端面には、突出部材(14)がはめ込まれる凹状のはめ込み凹部(70)が形成されていることを特徴とする。
【0022】
本発明は、天板(30)及び底板(40)の壁面(11)側の端面の凹状のはめ込み凹部(70)が、壁面(11)の表面から室内側に向かって突出する長尺状の突出部材(14)にはめ込まれている。すなわち、壁面(11)に固定された突出部材(14)を介して、天板(30)及び底板(40)の壁面(11)側の端面が壁面(11)に固定されている。これにより、大きな荷重の収納物が収納部(50)に載置され、天板(30)及び底板(40)に荷重が加わっても、天板(30)及び底板(40)の長手方向が凹状若しくは凸状に撓んで変形することを抑えることができる。したがって、より大きな荷重の収納物を収納しても撓まない吊戸棚(10)を提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて、更に詳しく説明する。
図1乃至図5は、本発明の第一の実施の形態を示すものであり、図1は吊戸棚の外観斜視図、図2は吊戸棚の分解組立図、図3は吊戸棚の縦断面組立図、図4は収納箱の被吊り下げ部の縦断面組立図、図5は突出部材及びはめ込み凹部の縦断面組立図をそれぞれ示すものである。
【0024】
まず、本実施の形態の構成について説明する。
本実施の形態に係る吊戸棚10は、室内の壁面11に固定されて、物を収納したり、物を載置可能なものである。この吊戸棚10は、壁面11に固定される箱状の収納箱20と、この収納箱20の上面に固定する天板30と、前記収納箱20の下面に固定する底板40と、天板30及び底板40の間に物を収納可能な収納部50とを備えている。そして、この収納部50には、その内部空間を上下二つに仕切る仕切り板51が底板40等と平行に配置されている。
【0025】
前記収納箱20は、正面側に配置された正面壁面15に固定されている。そして、この正面壁面15に交差する位置に側壁面16が形成されており、この収納箱20が固定された近傍には、側壁面16及び正面壁面15からなる二つの壁面11からなる入り隅状の入り隅状コーナー12が配置されている。そして、この収納箱20の上面及び下面から延びる天板30及び底板40の端部は、入り隅状コーナー12に固定されている。
具体的には、天板30及び底板40の奥側の側端面が側壁面16に固定され、天板30及び底板40の長手方向の裏面側の端面が正面壁面15に固定されている。すなわち、天板30及び底板40の奥側の側端面と長手方向の端面とからなる角部が入り隅状コーナー12の正面壁面15及び側壁面16からなる角部に隙間なくはめ込まれて固定されている。
また、収納箱20は、手前側に開口する部分を開閉可能な開き戸22を備えている。
【0026】
壁面11には、図3及び図4に示すように、正面壁面15から室内側に向かって突出して収納箱20を吊り下げ可能な吊り下げ部13が形成されている。そして、収納箱20の裏面側には、前記吊り下げ部13に係止可能な被吊り下げ部21が形成されている。
具体的には、吊り下げ部13は、正面壁面15に固定された横方向に延びる長尺状の平板材の上面に形成されて、上方に向かって凹状に開口する凹溝17を備えている。また、被吊り下げ部21は、収納箱20の裏面側に固定された横方向に延びる長尺状の平板材の下面に形成されて、下方に向かって突出する突条23を備えている。
【0027】
そして、天板30と底板40とが取り付けられる壁面11側の表面には、天板30及び底板40の撓みを防止するために壁面11表面から室内側に向かって突出する長尺状の突出部材14が固定されている。
具体的には、この突出部材14は、入り隅状コーナー12を間に挟んで正面壁面15及び側壁面16に連続して略L字状に横方向に形成されている。そして、突出部材14は、木質からなる角材を横方向に配置して木ネジ等により壁面11に固定することにより形成されているものである。そして、天板30及び底板40の壁面11側の端面には、前記突出部材14がはめ込まれる凹状のはめ込み凹部70が形成されている。
【0028】
次に、本実施の形態に係る吊戸棚10の取付手順について説明する。
先ず、最初に、吊戸棚10の取付位置を決定する。そして、吊戸棚10の上端に相当する位置の壁面11に水平方向の基準線を引く。
次に、その基準線より所定の距離だけ下方に相当する位置に墨を引き、その墨に合わせて凹溝17を有する吊り下げ部13を木ネジで固定する。
【0029】
次に、収納箱20の被吊り下げ部21を吊り下げ部13に係止して、収納箱20を壁面11上に仮置きする。なお、吊り下げ部13への収納箱20の固定は、先に固定しまうと、天板30等との位置の修正ができなくなるため、取付手順の最後に行う。
次に、突出部材14を木ネジ等により、壁面11に固定する。
次に、特に図示していないが、仕切り板51を収納箱20の内側より、ボルト及びナットで締結する。その後、天板30及び底板40と、収納箱20とをボルト及びナットで締結する。
【0030】
次に、天板30、底板40及び仕切り板51の位置が完全に確定したら、収納箱20の内側より、吊り下げ部13を狙って木ビスで固定する。これにより、吊戸棚10の取付けが完了する。
次に、上記した実施の形態の作用及び効果について説明する。
本実施の形態に係る吊戸棚10は、全体形状が箱状に形成されておらず、主要な部材が天板30、底板40及び収納箱20の三種類の部材により形成されている。そして、天板30は収納箱20の上面に固定され、底板40は収納箱20の下面に固定されている。すなわち、通常の側板を形成する代わりに、天板30及び底板40の間に剛性を有する収納箱20が挟み込まれている。このため、側板や背板等の部材を必要とせず、部材数を抑えることができ、組立作業や在庫管理を容易にすることができる。
【0031】
また、箱状でないため、収納箱20の位置を、天板30及び底板40の長手方向の任意の位置に設定することができ、これらにより形成される収納部50の配置も自由に設定することができて、種々のバリエーションにも容易に対応することができる。
すなわち、本実施の形態では、収納箱20を向かって右端に配置したが、収納箱20の位置はこれに限定されるものではなく、収納箱20を天板30や底板40の長手方向の略中央の位置に配置して、収納箱20の左右両側に収納部50を形成するようにしても良いものである。
また、収納箱20を入り隅状コーナー12の角部にはめ込むように配置して、収納箱20の向かって右側の正面壁面15に沿って天板30及び底板40を形成するようにしても良いものである。
さらに、本実施の形態では、入り隅状コーナー12に隣接して吊戸棚10を形成しているが、このような入り隅状コーナー12がない、フラットな壁面11のみに、上述した吊戸棚10を形成しても良いものである。
【0032】
本実施の形態において、天板30及び底板40の端部は、入り隅状コーナー12に固定されている。これにより、天板30及び底板40の収納箱20により保持されていない方の端部を入り隅状コーナー12の壁面11により、保持することができる。すなわち、入り隅状コーナー12と、収納箱20とにより、底板40及び天板30の両端をしっかりと保持することができて、吊戸棚10の全体の剛性を高め、大きな荷重の収納物を収納部50に収納することができる。
【0033】
また、本実施の形態において、壁面11に凹溝17からなる吊り下げ部13を備え、収納箱20の裏面側に突条23からなる被吊り下げ部21を備えている。このため、凹溝17に突条23をはめ込むことにより、壁面11の吊り下げ部13に収納箱20の被吊り下げ部21を係止することができ、吊戸棚10を壁面11に固定することができる。そして、この被吊り下げ部21は、収納箱20の裏面側に形成されているため、収納箱20を壁面11に固定すると、被吊り下げ部21等を収納箱20によって室内側から見えないように隠すことができる。これにより、室内側に露出するようなL字状アングル等を使用することなく、吊戸棚10を固定することができ、室内側からの吊戸棚10の外観をスッキリとした良好なものにすることができる。
【0034】
本実施の形態は、天板30及び底板40の壁面11側の端面の凹状のはめ込み凹部70が、壁面11の表面から室内側に向かって突出する長尺状の突出部材14にはめ込まれている。すなわち、壁面11に固定された突出部材14を介して、天板30及び底板40の壁面11側の端面が壁面11に固定されている。
これにより、大きな荷重の収納物が収納部50に載置され、天板30及び底板40に荷重が加わっても、天板30及び底板40の長手方向が凹状若しくは凸状に撓んで変形することを抑えることができる。したがって、より大きな荷重の収納物を収納しても撓まない吊戸棚10を提供することができる。
【0035】
次に、第二の実施の形態について説明する。
図6及び図7は、本発明の第二の実施の形態であって、図6は吊戸棚の外観斜視図、図7は吊戸棚の分解組立図をそれぞれ示すものである。
本実施の形態に係る吊戸棚10は、二つの収納箱20を、所定の間隔を開けて配置し、天板30は、その二つの収納箱20の上面間に渡され、底板40は、その二つの収納箱20の下面間に渡されていることを特徴とするものである。
その他の構成は、第一の実施の形態と略同様であって、同様の部分には同一の部品番号を付与して説明を省略する。
【0036】
次に、上記した実施の形態の作用及び効果について説明する。
本実施の形態は、二つの収納箱20の間を天板30及び底板40で渡している。すなわち、天板30及び底板40は、所定の間隔を開けて配置された二つの収納箱20により、その長手方向の両端部を収納箱20により保持されている。これにより、天板30及び底板40を一つの収納箱20の上面若しくは下面に固定するよりも、はるかに吊戸棚10の全体の剛性を上げることができ、大きな荷重の収納物を収納することができる。
【0037】
次に、第三の実施の形態について説明する。
図8は、本発明の第三の実施の形態であって、吊戸棚の外観斜視図を示すものである。
本実施の形態に係る吊戸棚10において、収納箱20が、交差する正面壁面15及び側壁面16からなる入り隅状コーナー12から両側に延びる各壁面11にそれぞれ一台ずつ固定されている。そして、入り隅状コーナー12に箱状のコーナー用収納箱60を備えている。このコーナー用収納箱60は、入り隅状コーナー12の角部に隙間なく入り込むように固定されている。そして、天板30は、コーナー用収納箱60の上部とそれぞれの壁面 15,16 に固定した各収納箱20の上面との間に渡され、底板40は、コーナー用収納箱60の下部とそれぞれの壁面 15,16 に固定した収納箱20の下面との間に渡されていることを特徴とするものである。
その他の構成は、第一の実施の形態と略同様であって、同様の部分には同一の部品番号を付与して説明を省略する。
【0038】
次に、上記した実施の形態の作用及び効果について説明する。
本実施の形態は、入り隅状コーナー12にコーナー用収納箱60を設け、各壁面11(15,16)にそれぞれ固定された収納箱20と、コーナー用収納箱60との間に天板30及び底板40を渡していることにより、入り隅状コーナー12に沿って連続してL字状の吊戸棚10を形成することができる。これにより、通常は、利用し難く、デッドスペースとなりやすい入り隅状コーナー12を有効に利用することができる。
【0039】
また、この吊戸棚10は、全体形状が箱状ではなく、各部材を組み合わせて形成するものであるため、この吊戸棚10に使用される部材のうちコーナー用収納箱60以外の収納箱20、天板30及び底板40は、入り隅状コーナー12専用部品ではなく、通常のフラットな壁面11にも共通して使用することができる。これにより、部品の共通化を図ることができて、部材管理等を容易にすることができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1記載の発明によれば、全体形状が箱状でないため、部材数が少なく、組立や在庫管理も容易にすることができ、種々のバリエーションにも容易に展開することができる吊戸棚を提供することができる。
【0041】
請求項2記載の発明によれば、天板及び底板の端部を入り隅状コーナーに固定したことにより、天板及び底板の両端をしっかりと保持することができ、大きな荷重の収納物を収納することができる吊戸棚を提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、少なくとも二つの収納箱の間を天板及び底板で渡したことにより、吊戸棚の剛性を上げることができて、大きな荷重の収納物を収納することができる吊戸棚を提供することができる。
【0042】
請求項4記載の発明によれば、室内の入り隅状のコーナーにも、取付可能な吊戸棚を提供することができる。
請求項5記載の発明によれば、L字状アングルを使用することなく、吊戸棚の背面側で固定することができて、外観が良好な吊戸棚を提供することができる。
請求項6記載の発明によれば、天板及び底板の変形を抑えることができる吊戸棚を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態であって、吊戸棚を示す外観斜視図である。
【図2】 本発明の第一の実施の形態であって、吊戸棚を示す分解組立図である。
【図3】 本発明の第一の実施の形態であって、吊戸棚を示す縦断面組立図である。
【図4】 本発明の第一の実施の形態であって、収納箱の被吊り下げ部を示す縦断面組立図である。
【図5】 本発明の第一の実施の形態であって、突出部材及びはめ込み凹部を示す縦断面組立図である。
【図6】 本発明の第二の実施の形態であって、吊戸棚を示す外観斜視図である。
【図7】 本発明の第二の実施の形態であって、吊戸棚を示す分解組立図である。
【図8】 本発明の第三の実施の形態であって、吊戸棚を示す外観斜視図である。
【図9】 従来の吊戸棚を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…吊戸棚、11…壁面、12…入り隅状コーナー、13…吊り下げ部、14…突出部材、15…正面壁面、16…側壁面、17…凹溝、20…収納箱、21…被吊り下げ部、22…開き戸、23…突条、30…天板、40…底板、50…収納部、51…仕切り板、60…コーナー用収納箱、70…はめ込み凹部、110…吊戸棚、120…天板、130…底板、140…側板、150…仕切り板。

Claims (6)

  1. 室内の壁面に固定される吊戸棚であって、
    壁面に固定される箱状の収納箱と、
    この収納箱の上面に固定する天板と、
    前記収納箱の下面に固定する底板と、
    天板及び底板の間に物を収納可能な収納部と、
    天板と底板とが取り付けられる壁面側の表面に固定され該壁面表面から室内側に向かって突出する長尺状の突出部材とを備え、
    天板と底板は、収納箱よりも大きく、該収納箱と突出部材とで支持されていることを特徴とする吊戸棚。
  2. 収納箱は、交差する二つの壁面からなる入り隅状の入り隅状コーナーから延びる壁面に固定され、
    この収納箱の上面及び下面から延びる天板及び底板の端部は、入り隅状コーナーに固定されていることを特徴とする請求項1記載の吊戸棚。
  3. 少なくとも二つの収納箱を、所定の間隔を開けて配置し、
    天板は、収納箱の上面間に渡され、
    底板は、収納箱の下面間に渡されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の吊戸棚。
  4. 収納箱は、交差する二つの壁面からなる入り隅状コーナーから両側に延びる各壁面にそれぞれ固定されるとともに、
    前記入り隅状コーナーに固定される箱状のコーナー用収納箱を備え、
    天板は、コーナー用収納箱の上部とそれぞれの壁面に固定した収納箱の上面との間に渡され、
    底板は、コーナー用収納箱の下部とそれぞれの壁面に固定した収納箱の下面との間に渡されていることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の吊戸棚。
  5. 壁面には、壁面から室内側に向かって突出して収納箱を吊り下げ可能な吊り下げ部が形成され、
    収納箱の裏面側には、前記吊り下げ部に係止可能な被吊り下げ部が形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の吊戸棚。
  6. 天板と底板とが取り付けられる壁面側の表面天板及び底板の撓みを防止するために固定された長尺状の突出部材に対応して、天板及び底板の壁面側の端面には、突出部材がはめ込まれる凹状のはめ込み凹部が形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5記載の吊戸棚。
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