JP2591484Y2 - 吊り戸棚固定構造 - Google Patents

吊り戸棚固定構造

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JP2591484Y2 JP1993014036U JP1403693U JP2591484Y2 JP 2591484 Y2 JP2591484 Y2 JP 2591484Y2 JP 1993014036 U JP1993014036 U JP 1993014036U JP 1403693 U JP1403693 U JP 1403693U JP 2591484 Y2 JP2591484 Y2 JP 2591484Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業状の利用分野】この考案は、吊り戸棚固定構造、
更に詳しくは、吊り戸棚を壁に固定するための構造であ
って、固定具が吊り戸棚の内方からも、吊り戸棚外側か
らも見えないような吊り戸棚固定構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、いわゆる吊り戸棚と呼ばれる
ものは、建物の収納空間として広く使われていた。この
吊り戸棚とは、箱状の収納部たる吊り戸棚を壁の所定高
さに固定することにより、床面などのある基準面よりも
上方に収納空間を形成する収納器具である。
【0003】このような吊り戸棚を壁に固定する固定器
具については様々なものがあったが、その代表的なもの
としてBLUM社のWALL−MOUNTING−BR
ACKETがある。以下、同社の吊り戸棚固定器具につ
いて説明する。なお、図5及び図6も参照する。ここで
図5は側面断面図であり、図6は平面断面図である。壁
60に対し固定される戸棚本体70の両方の側板71
は、背板72に対し若干壁60側に突出している。ま
た、背板72における両側板71付近における上板73
付近には、貫通穴72Aを有している。その貫通穴72
Aに対応する位置付近において、小さな箱状体である吊
り戸棚固定体80が位置する。この吊り戸棚固定体80
は、全体形状が箱状体である本体81と、その本体81
から背板72の貫通穴72Aを貫通して壁60方向へ突
出する固定片82を備え、側板71に固定されるもので
ある。
【0004】また、本体81においては、固定片82を
本体81に対して上下方向へ移動させることができる上
下調節ネジ83と、同じく固定片82を本体81に対し
て前後方向へ調節できる前後調整ネジ84とを備えてい
る。なお、本体81は、本体固定ネジ85によって側板
71に固定されるものである。一方、吊り戸棚70が吊
り下げられるべき壁60には、垂直断面形状がL字形を
なす被固定体90が固定されている。即ち、被固定体9
0を壁60に対して固定することにより、壁60におい
て戸棚本体70側に溝部を形成することとなる。
【0005】戸棚本体70における背板72の貫通穴7
2Aから壁60側に突出させた固定片82と壁60に固
定された被固定体90とを噛み合わせることによって戸
棚本体70を壁60に吊り下げる。そして、上下調節ネ
ジ83を調整することにより壁60に対する戸棚本体7
0の水平を出し、前後調節ネジ84を調整することによ
り側板71及び上板73の壁60側突出端面を壁60に
隙間なく押し付けられ、戸棚本体70を壁60に対し
て、ぐらつかずに固定できる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
吊り戸棚固定構造にあっては、以下に記すような問題点
があった。即ち、吊り戸棚固定体80は、戸棚本体70
の内部収納空間の一部を占めて戸棚本体70に固定され
るため、内方からの見栄えが悪く、また収納空間を狭め
るという問題があった。
【0007】また、被固定体90については、固定片8
2に対応する位置にのみ用意されているものであったた
め、被固定体90の固定位置を決定する場合において壁
60への固定時には認識できなかったものの、戸棚本体
70を固定した後にあっては、その戸棚本体70が壁6
0に対して水平に固定されていないような事態が生じて
いた。
【0008】一方、上下調節ネジ83を調整することに
より壁60に対する戸棚本体70の水平を出すことはで
きるが、被固定体90が水平でないため、安定性に欠け
る場合もあった。本考案が解決すべき課題は、上記のよ
うな問題点を解決できるような吊り戸棚固定構造を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記した課題
を解決するためのものである。請求項1記載の吊り戸棚
固定構造は、複数の側板(21)とその側板(21)の間に位置
する背板(22)と底板と上板とを備えて箱状に形成された
戸棚本体(20)に固定された吊り戸棚固定体(30)と、壁(1
0)に固定された被固定体(50)とによって、戸棚本体(20)
を壁(10)に固定するための吊り戸棚固定構造であって、
戸棚本体(20)には、吊り戸棚固定体(30)を収納するため
に、側板(21)の壁側の端部及び内面側を開口する固定体
収納空間(21D)を形成し、吊り戸棚固定体(30)は、固定
体収納空間(21D)の内部で、側板(21)の内面側から突出
することなく戸棚本体(20)に固定収納されるものであっ
て、箱状の本体(31)と、その本体(31)から、壁側の端部
に形成された、固定体収納空間(21D)の開口を介して、
壁(10)方向へ突出して下方に折曲された垂直部(32B)を
有する固定片(32)と、本体(31)が固定される固定体収納
空間(21D)の開口を塞いで側板(21)の内面と同一平面を
形成するように本体(31)に固定される固定体用内側板(3
5)とを備えて形成され、被固定体(50)は、垂直断面形状
が略コ字形をなして開口部を上向きとした長尺部材であ
って、壁(10)に対して長尺方向を水平にして固定され、
被固定体(50)における垂直断面形状が略横コ字形の内方
に、吊り戸棚固定体(30)の固定片(32)の垂直部(32B)を
係止させることによって、戸棚本体(20)を壁(10)に吊り
下げ固定させることとしたことを特徴とする。
【0010】また、請求項2記載の吊り戸棚固定構造
は、吊り戸棚固定体(30)には、本体(31)に対しての固定
片(32)の位置を、上下に調整するための調整構造を備え
たことを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の吊り戸棚固定構造の組立順序を
以下に説明する。まず、壁(10)に対し被固定体(50)を固
定する。即ち、被固定体(50)を壁(10)に対して、水平を
保ったことを確認しつつ固定する。一方、吊り戸棚固定
体(30)は、固定体用側板(35)を外した状態で、側板(21)
の固定体収納空間(21D)に、収納した状態で固定する。
このとき、固定片(32)の垂直部(32B)は、固定片収納空
間(21D)の下方に位置することとなる。
【0012】続いて、側板(21)から突出した固定片(32)
の垂直部(32B)を被固定体(50)に対して引っかけること
により、戸棚本体(20)を壁(10)に対して固定する。最後
に、固定体用側板(35)を吊り戸棚固定体(30)にはめ込
む。このようにすると、吊り戸棚固定体(30)は、固定体
収納空間(30)の開口を塞ぎ、側板(21)の内面と同一平面
を構成することとなるため、吊り戸棚固定体(30)は側板
(21)の一部となる。戸棚本体(20)は、壁(10)に対して固
定されているが、その固定部分は、戸棚本体(20)の内部
からも外からも見えないものとなっている。
【0013】請求項2記載の吊り戸棚固定構造の組立順
序について、請求項1記載の吊り戸棚固定構造と異なる
点を以下に説明する。即ち、左右の固定片(32B)が被固
定体(50)に固定されることによって戸棚本体(20)が水平
を保っていない場合には、どちらか一方または両方に設
けられた調整構造を調整することにより、固定片(32)の
本体(31)に対する上下位置を調整し水平を保つ。戸棚本
体(20)の水平が確認できた後には、固定体用側板(35)を
吊り戸棚固定体(30)にはめ込む。
【0014】
【実施例】以下、本考案における吊り戸棚固定構造の実
施例について図面を使用しながら説明する。ここで使用
する図面は、図1乃至図4である。図1は、本実施例の
側面からの断面図を示したものである。図2は、本実施
例の組立斜視図を示したものである。図3は、本実施例
の平面断面図を示したものである。図4は、本考案に係
る吊り戸棚固定構造の他の実施例を示した分解斜視図で
ある。
【0015】まず、図3等を用いて説明する。壁10に
対し固定される戸棚本体20は、直方体の箱状体をなし
ており、その両方の側板21は、背板22に対し若干壁
側に突出している。なお、壁10は、壁板11とその壁
板11の室内側に設けられる表面仕上げ板12とを有す
ると共に、各所に芯材13を設けている。側板21は、
戸棚本体20の外側を形成する外板21Aと、戸棚本体
20の内側空間の表面に位置する内板21Bと外板21
A及び内板21Bとに挟まれる芯材21Cとから形成さ
れている。上板23もまた、戸棚本体20の外側に位置
する外板23Aと、戸棚本体20の内側面を形成する内
板23Bと、それら外板23Aと内板23Bとに挟まれ
る芯材23Cとから形成されている。
【0016】両方の側板21の上板23付近であって背
板22寄りの角部には、固定体収納空間21Dという欠
設部を有しており、固定体収納空間21Dに該当する部
分に小さな箱状体である吊り戸棚固定体30が収納され
る。また、その固定体収納空間21Dの下方には、固定
片突出空間21Eという欠設部を有しており、吊り戸棚
固定体30から背板22方向へ突出する固定片32が収
納される。吊り戸棚固定体30及び固定片32について
は、以下に詳述する。
【0017】吊り戸棚固定体30は、箱状の本体31
と、前述の固定片32と、その固定片32を本体31に
対しての位置を上下に調整するための調整ネジ33と、
本体31が固定される部分において側板21の内板21
Bと同一平面を形成するように本体31に固定される固
定体用内側板35とを備えて形成されている。本体31
は、図2で明らかなように側板21の固定体収納空間2
1Dに本体固定ピン31Aを用いて固定される。
【0018】固定片32は、水平状の板部分である水平
部32Aと、その水平部32Aの壁10側端部より下方
に垂直に折曲されて形成される垂直部32Bと水平部3
2Aの反壁10側の端部に設けられる調整端部32Cと
から形成されている。上下調整ネジ33は、水平方向に
設けられたものであり、この上下調整ネジ33に垂直に
交差することによって上下調整ネジ33の回転に従って
その回転方向を垂直な軸方向に対する軸回りの回転に変
える変換ネジ33Aを有すると共に、その変換ネジ33
Aに対する雌ネジを設けて上下調整ネジ33の回転を固
定片32の本体31に対する上下方向への移動とする被
調整体33Bとを備えている。なお、上下調整ネジ33
の回転に応じて固定片32は上下動するわけであるが、
前述した背板22に設けられた貫通穴22Aは、その調
整幅ほどの大きさを有している。また、固定片32にお
ける反壁10側端部に設けられた調整端部32Cは、本
体31から反壁10側へ突出しており、その本体31の
外壁に合致するための形状、即ち、図1の側断面図にあ
っては、横T字状をなすように形成されている。そし
て、貫通穴22Aと同様に、調整端部32Cが調整幅ほ
どの上下動ができる貫通穴31Bも備えられている。
【0019】続いて、吊り戸棚固定体30が固定される
被固定体50について説明する。この被固定体50は、
垂直断面形状が略コ字形をなした長尺部材であって、壁
10に対して長尺方向を水平として固定される壁固定部
50Aと、その壁固定部50Aの下端から反壁10側に
折曲されて形成される下端受け部50Bと、その下端受
け部50Bの反壁10側短部から上方へ折曲されて形成
される立設部50Cとからなっている。このように形成
された被固定体50は、立設部50C及び壁固定部50
Aに設けられた貫通穴へ、被固定体埋め込みネジ51を
用いて壁10における芯材13へねじ込むことによっ
て、壁10に被固定体50を水平に固定する。
【0020】被固定体50は上板23の下方であって背
板22の壁10側に隠れるので、戸棚本体20の外方か
ら見えることがないし、戸棚本体20の内部からも見え
ないところに位置する。以下、本実施例の組み立て順序
について説明する。まず、壁10に対し被固定体50を
固定する。即ち、被固定体50を壁10における芯材1
3の位置に合わせ、水平を保ったことを確認しつつ、被
固定体埋め込みネジ51を用いて壁10に固定する。
【0021】一方、吊り戸棚固定体30は、固定体用側
板35を外した状態で本体固定ピン31Aを用いて側板
21の固定体収納空間21Dに合致するように固定す
る。このとき、固定片32の垂直部32Bは、固定片突
出空間21Eに位置することとなる。続いて、側板21
から突出した固定片32の垂直部32Bを被固定体50
に対して引っかけることにより、戸棚本体20を壁10
に対して固定する。このとき、左右の固定片32Bが被
固定体50に固定されることによって戸棚本体20が水
平を保っていない場合には、どちらか一方または両方の
上下調整ネジ33を調整することにより、固定片32の
本体31に対する上下位置を調整し、戸棚本体20の水
平を保つ。
【0022】戸棚本体20の水平が確認できた後に、固
定体用側板35を吊り戸棚固定体30にはめ込む。この
ようにすると、吊り戸棚固定体30は側板21の一部と
なる。戸棚本体20は、壁10に対して固定されている
が、その固定部分は、戸棚本体20の内部からも外から
も見えないものとなっている。以下、本実施例の効果に
ついて説明する。
【0023】本実施例の吊り戸棚固定構造によれば、吊
り戸棚固定体30を側板21に内装してしまったことに
より、戸棚本体20の固定部分を、外からも、戸棚本体
20の内部からも見えない、見栄えの良いすっきりした
ものとすることができた。そのため、戸棚本体20の収
納空間も広がった。また、被固定体50を水平方向に長
い一部材として形成したため戸棚本体20の固定に際
し、水平状態を確保し易い。その固定によっても水平が
取れない場合には、吊り戸棚固定体30において、固定
片32の本体31に対する上下方向を調整できる構造と
しているので、ある程度の固定が終了した段階で水平を
取ることができる。
【0024】以下、上記実施例のバリエーションについ
て説明する。上記実施例は、請求項2記載の吊り戸棚固
定構造であり、固定片32を本体31に対しての位置を
上下に調整するための調整構造として、両方の吊り戸棚
固定体30に上下調整ネジ33を備えているが、いずれ
か一方にのみ設けることとしても水平状態の調整は行え
る。
【0025】続いて、図4を用いて本考案に係る吊り戸
棚固定構造の他の実施例について説明する。以下に示す
吊り戸棚固定構造の実施例は、前記した実施例にあって
は、固定片32が本体31に対して上下方向のみ移動調
整することができるものであったが、ここに示す実施例
では、上下方向のみならず上板23の長手方向、即ち、
前後方向にも調整できるものである。
【0026】以下、主な相違点について説明する。固定
片32は、水平部32A、垂直部32Bを有すると共
に、水平部32Aの反垂直部32B側において、90度
ひねることによって形成される垂直平面部32Bを形成
し、更にその垂直平面部32Dの中央付近には、水平方
向に長手方向を持つ長穴32Eを備えている。
【0027】一方、前記した実施例における本体31の
代わりに、上下にも前後にも調整できる構造を有すると
捕らえて説明すると、吊り戸棚固定体30を側板21に
対して固定する基体41と、その基体41に対し上下方
向への調整可能に固定される上下調整部材42とからな
っている。基体41は、水平断面形状が略L字形をなし
ており、側板21に設けられた固定体収納空間21Dに
おける壁10に向かい合う面にネジを用いて固定される
固定部41Aと、上下調整部材42を固定するための板
状の蟻溝対応部41Bを備えて形成されている。なお、
固定部41Aには、垂直方向に長手方向を有する長穴が
形成されており、側板21に対して若干の上下方向への
固定調整が行える。
【0028】上記のように形成された基体41に対して
固定される上下調整部材42は、基体41の蟻溝対応部
41Bに対応するものの、若干大きめに形成された蟻溝
42Aと、上下調整部材42を基体41に固定するため
の固定部42Bと、固定片32の垂直平面部32Dを固
定格納する固定片格納部42Cとを有して形成されてい
る。固定部42Bには、垂直方向に長手方向を有する長
穴が設けられており、基体41に対し、上下調整部材4
2Bを上下方向に調整させて固定させることができる。
固定片格納部42Cは、垂直断面がコの字形に欠設して
形成されたものであり、その欠設幅は、固定片32の幅
に合致している。
【0029】以下、上記のように形成された吊り戸棚固
定構造の組み立て順序を説明する。被固定体50の壁1
0に対する固定については、前記した実施例と同様であ
る。吊り戸棚固定体30の組み立てについて説明する
と、まず、基体41をその固定部41Aを用いて側板2
1に固定する。この際、固定部41Aに設けられた長穴
を用いて上下方向への調整を行いつつ固定する。続い
て、基体41の蟻溝対応部41Bに対応させた蟻溝42
Aにはめ込むことにより、上下調整部材42Bを基体4
1に対して合致させ、その上下方向位置を確認しながら
固定部42Bの長穴を用いて上下調整部材42を基体4
1に対して固定する。このときも、固定部42Bに設け
られた長穴を用いて上下方向への調整を行いつつ固定す
る。
【0030】そして、固定片32の垂直平面部32Dを
固定片格納部42Cに合致させ、垂直平面部32Dの長
穴32Eにて、前後方向の調整を行いながら固定片32
を上下調整部材42に対して固定する。このような固定
が終了した後、固定対応側板35を吊り戸棚固定体30
に対してはめ込み、吊り戸棚固定体30を側板21に内
装させる。
【0031】以下、上記した実施例の効果について説明
すると、前述した実施例では前後方向の調整が行なえな
かったものの、ここに記した実施例にあっては前後方向
の調整も行える吊り戸棚固定構造を提供することができ
たという効果がある。なお、上記した2つの実施例にあ
っては特に説明しなかったが、側板を3枚以上備えたよ
うな水平方向に大きく形成された戸棚本体において、側
板の3つ以上に吊り戸棚固定体を設けた場合には、すべ
ての吊り戸棚固定体に、本体に対しての固定片の位置を
上下に調整するための調整構造を設けることが望まし
い。前後方向への調整構造を設ける場合もまた、すべて
の吊り戸棚固定体に設けることが望ましい。
【0032】
【考案の効果】請求項1記載の吊り戸棚固定構造によれ
ば、戸棚本体の固定を、外からも、戸棚本体の内部から
も見えないすっきりしたものとすることができ、戸棚本
体の収納空間も広がった。また、被固定体を水平方向に
長い一部材として形成したため、戸棚本体の固定に際
し、水平状態を確保し易いので、安定性の高い吊り戸棚
固定構造を提供することができた。さらに、固定体収納
空間の内部に、吊り戸棚固定体が収納され、側板の内面
から突出することがないことから、突出物に収納したも
のをぶつけたり、突出物により、ものが収納できない無
駄な空間が生じることがない。
【0033】また、請求項2記載の吊り戸棚固定構造に
よれば、請求項1記載の吊り戸棚固定構造の効果を奏す
るとともに、被固定体によっては調整しきれない水平状
態を確保できる吊り戸棚固定構造を提供することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の側面からの断面図を示したものであ
る。
【図2】本実施例の斜視図を示したものである。
【図3】本実施例の平面断面図を示したものである。
【図4】本考案に係る吊り戸棚固定構造の他の実施例を
示した分解斜視図である。
【図5】従来の吊り戸棚固定構造を示す側面断面図であ
る。
【図6】従来の吊り戸棚固定構造を示す平面断面図であ
る。
【符号の説明】
10 壁 11 壁板 12 表面仕上げ板 13 心材 20 戸棚本体 21 側板 21A 外板 21B 内板 21C 心材 21D 固定体収納空間 21E 固定片突出空
間 22 背板 22A 貫通穴 23 上板 23A 外板 23B 内板 23C 心材 30 吊り戸棚固定体 31 本体 31A 本体固定ピン 31B 貫通穴 32 固定片 32A 水平部 32B 垂直部 32C 調整端部 32D 垂直平面部 32E 長穴 33 上下調整ネジ 33A 変換ネジ 33B 被調整体 35 固定体用側板 40 上下前後調整構造 41 基体 41A 固定部 41B 蟻溝対応部 42 上下調整部材 42A 蟻溝 42B 固定部 42C 固定片格納部 50 被固定体 50A 壁固定部 50B 下端受け部 50C 立設部 51 被固定体埋め込みネジ 60 壁 70 戸棚本体 71 側板 72 背板 73A 貫通穴 73 上板 80 吊り戸棚固定体 81 本体 82 固定片 83 上下調整ネジ 84 前後調整ネジ 85 本体固定ネジ 90 被固定体

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の側板とその側板の間に位置する背
    板と底板と上板とを備えて箱状に形成された戸棚本体に
    固定された吊り戸棚固定体と、壁に固定された被固定体
    とによって、戸棚本体を壁に固定するための吊り戸棚固
    定構造であって、戸棚本体には、吊り戸棚固定体を収納するために、側板
    の壁側の端部及び内面側を開口する固定体収納空間を形
    成し、 吊り戸棚固定体は、固定体収納空間の内部で、側板の内
    面側から突出することなく戸棚本体に固定収納されるも
    のであって、 箱状の本体と、 その本体から、壁側の端部に形成された、固定体収納空
    間の開口を介して、壁方向へ突出して下方に折曲された
    垂直部を有する固定片と、 本体が固定される固定体収納空間の開口を塞いで側板の
    内面と同一平面を形成するように本体に固定される固定
    体用内側板とを備えて形成され、 被固定体は、垂直断面形状が略コ字形をなして開口部を
    上向きとした長尺部材であって、 壁に対して長尺方向を水平にして固定され、被固定体に
    おける垂直断面形状が略横コ字形の内方に、吊り戸棚固
    定体の固定片の垂直部を係止させることによって、戸棚
    本体を壁に吊り下げ固定させることとしたことを特徴と
    する吊り戸棚固定構造。
  2. 【請求項2】吊り戸棚固定体には、本体に対しての固定
    片の位置を、上下に調整するための調整構造を備えたこ
    とを特徴とする吊り戸棚固定構造。
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