JPS5932645Y2 - ユニツト構築物 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は天袋付箱形ユニット構築物に関する。

従来一般の構築物において天袋をとりつけるには、２本
の柱間に底板が水平に橋架固定されるが、この組付では
天袋内に重量物を入れて支えることが難かしく、従って
、この天袋自体小物入れの域を出なかった。

大型の天袋を構成するためには、その下方を押入れにし
たり、戸棚を設けるなどして、底板を下方から支える必
要があり、このため、その分だけ部屋全体の面積が狭く
なっていた。

本考案は上記欠点を除き、部屋面積が狭くならず、しか
も、大型の天袋を備えた箱形ユニット構築物を提供する
。

以下本考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。

第１図および第２図において、ユニット構築物Ａは工場
において予め箱形に形成され、壁は鉄筋、鉄骨で補強さ
れている。

そして出入口１や窓２が形成される開口部が設けられて
いる。

そして、天袋壁３と側壁４との隅角部分に底壁５ａおよ
び前壁５ｂを鉄筋、鉄骨で補強され一体形成された天袋
戸棚（以下天袋という）５が設けられる。

しかしてその天袋の室内側前壁５ｂには扉取付用の開口
５１が設けられ、また、このユニット構造物Ａが廊下６
に面する側の天袋後壁５Ｃにも前記と同様扉取付用の開
口５２が設けられる。

前記前壁５ｂの開口５１には開き戸５１ ａが、また、
後壁５Ｃの開口５２にも開き戸５２ ａが開閉自在にと
りつけられる。

これらの開き戸の代りに引違い戸でもよいことは勿論で
ある。

天袋壁３の下面には装飾板３１を張設して豪華な雰囲気
をかもすようにする。

また、天袋の底板５ａの下面にも同じ装飾板を張れば更
に高級感が増す。

図中、４ａは本考案の箱形ユニット構築物Ａに予め形成
された出入口、４ｂは窓であり、夫々戸４１．４２が開
閉自在に装着される。

７は畳を示し天井には照明器具８が架装される。

天袋５は廊下側にも開閉自在の戸５２ ａを設けたので
廊下側よりも物の出し入れが自由にでき便利である。

また図示しないが天袋は四方の天井隅角部分に設けるこ
ともできる。

これらのユニット構築物Ａは、普通、部屋単位に形成さ
れ、各人口用の開口が接続可能のよう、複数のユニット
構築物Ａを隣接配置或いは上下に積み重ねることにより
一戸の建造物が形成される。

以上の如く、本考案は天井壁と側壁との隅角部分に底壁
および前壁が一体形成された天袋が設けられ、該天袋の
室内側前壁および／または廊下に面する後壁には扉取付
用の開口が設けられ、該開口には開閉自在な戸が取りつ
けられてなる箱型のユニット構築物であるため、天袋は
重量物が収納可能であり、室内側、廊下側何れからでも
収納物の出し入れが自由で゛ある。

また、天袋は天井下隅角部分のみに形成され、その下方
にこれを支えるための支持部材を一切必要としないので
、部屋の面積を狭くすることなしに収納機能を兼ね備え
ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のユニット構築物の一実施例を示す組付
正面図、第２図は縦断面略本図である。 Ａ・・・・・・ユニット構築物、１・・・・・・出入口
、２・・・・・・窓、３・・・・・・天井壁、４・・・
・・・側壁、５・・・・・・天袋戸棚、５ａ・・・・・
・底壁、５Ｃ・・・・・・後壁、５１．５２・・・・・
・開口、５１ ａ 、５２ ａ・・・・・・戸、６・・
・・・・廊下、５ｂ・・・・・・前壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天井壁と側壁との隅角部分に底壁および前壁が一体形成
   された天袋戸棚が設けられ、該天袋戸棚の室内側前壁お
   よび／または廊下側後壁には扉取付用の開口が設けられ
   、該開口には開閉自在の戸がとりつけられたことを特徴
   とする構築物。