JP6853054B2 - 施錠装置の取付構造 - Google Patents
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Description
K 1 <K 0 ×T 1 /T 0 ・・・(1)
K 0 >0・・・(2)
K 1 >0・・・(3)
(ここで、
K 0 :カバー部における表面材側の側面の外周端と表面材の貫通孔の外周端との相互間の長さ、
K 1 :ガタつき抑制手段の挿通孔と操作軸との相互間の隙間の長さ、
T 0 :施錠装置本体から表面材に至るまでの長さ、
T 1 :施錠装置本体から挿通孔に至るまでの長さ)
A 1 =B 1 +K 1 ×2・・・(4)
A 2 =B 2 +K 1 ×2・・・(5)
(ここで、
A 1 :ガタつき抑制手段の挿通孔における第1接続部と第2接続部との並設方向に略直交する方向の長さ、
A 2 :ガタつき抑制手段の挿通孔における第1接続部と第2接続部との並設方向の長さ、
B 1 :操作軸本体における第1接続部と第2接続部との並設方向に略直交する方向の長さ、
B 2 :第1接続部の外縁端部から第2接続部の外縁端部に至る長さ)
また、挿通孔の大きさを、第1の側部の側面のうち施錠装置本体側の側面から表面材側の側面に至るにしたがって大きくしたので、操作軸を施錠装置本体に対して容易に取り付けることができ、施錠装置の施工性をさらに一層維持することが可能となる。
K1<K0×T1/T0・・・(1)
K0>0・・・(2)
K1>0・・・(3)
(ここで、
K0:カバー部における表面材側の側面の外周端と表面材の貫通孔の外周端との相互間の長さ、
K1:ガタつき抑制手段の挿通孔と操作軸との相互間の隙間の長さ、
T0:施錠装置本体から表面材に至るまでの長さ、
T1:施錠装置本体から挿通孔に至るまでの長さ)
A1=B1+K1×2・・・(4)
A2=B2+K1×2・・・(5)
(ここで、
A1:ガタつき抑制手段の挿通孔における第1接続部と第2接続部との並設方向に略直交する方向の長さ、
A2:ガタつき抑制手段の挿通孔における第1接続部と第2接続部との並設方向の長さ、
B1:操作軸本体における第1接続部と第2接続部との並設方向に略直交する方向の長さ、
B2:第1接続部の外縁端部から第2接続部の外縁端部に至る長さ)
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部に設けられた扉を構成する扉体を施錠するための施錠装置を、扉体に対して取り付けるための取付構造に関するものである。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
最初に、実施の形態に係る枠体を備える扉の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を扉の左右方向又は見付け方向(−X方向を扉の左方向、+X方向を扉の右方向)、図1のY方向を扉の前後方向又は見込み方向(+Y方向を扉の前方向(部屋の室内側の方向)、−Y方向を扉の後方向(部屋の室外側の方向))、図1のZ方向を扉の上下方向(+Z方向を扉の上方向、−Z方向を扉の下方向)と称する。
枠体10は、建物の躯体(図示省略)に形成された開口部2の周縁に設置されるものであり、スチール製(又はステンレス製)の左右一対の縦枠11、12及び上下一対の横枠13、14を備えている。これら縦枠及び横枠は、それぞれ開口部2の周縁における建物の躯体に対して公知の方法で直接的に固定されており、相互に組み合わせられることによって、正面形状が略矩形環状となるように形成されている。以下では、必要に応じて、左右一対の縦枠11、12のうち、開口部2の戸尻側に位置する縦枠11を「戸尻側縦枠11」と称し、開口部2の戸先側に位置する縦枠12を「戸先側縦枠12」と称する。また、上下一対の横枠13、14のうち、開口部2の上方側に位置する横枠13を「上側横枠13」と称し、開口部2の下方側に位置する横枠14を「くつずり横枠14」と称する。
扉体20は、建物の開口部2を開閉するための平板状の開閉体であり、図1から図3に示すように、扉フレーム30及び表面材41、42を備えている。
扉フレーム30は、扉体20の剛性を主として担うものである。この扉フレーム30は、スチール製(又はステンレス製)の左右一対の縦力骨31、32及び上下一対の横力骨(図示省略)を組み合わせることによって、正面形状が略矩形環状となるように形成されている。以下では、必要に応じて、左右一対の縦力骨31、32のうち、戸尻側の縦力骨31を「戸尻側縦力骨31」と称し、戸先側の縦力骨32を「戸先側縦力骨32」と称する。また、上下一対の横力骨のうち、上側の横力骨を「上側横力骨」と称し、下側の横力骨を「下側横力骨」と称する。
表面材41、42は、扉体20の2つの主側面(扉体20の側面のうち、面積が最も大きな側面)のいずれか一方を構成するものであって、少なくとも扉フレーム30における見込み方向(前後方向)の一方側の側面(例えば、部屋の室外側の側面)の略全体を覆うものである。表面材41、42は、扉体20の2つの主側面のいずれか他方を構成するものであって、少なくとも扉フレーム30における見込み方向の他方側の側面(例えば、部屋の室内側の側面)の略全体を覆うものである。また、これら表面材41、42は、例えば薄厚な鋼材(具体的には、スチール、ステンレス)等を用いて構成されており、扉フレーム30を部屋の室外側及び室内側から覆うように設けられ、扉フレーム30に対して溶接又は固定具等によって固定されている。以下では、必要に応じて、これら表面材41、42のうち、部屋の室外側の表面41材を「室外側表面材41」と称し、部屋の室内側の表面材42を「室内側表面材42」と称する。
また、図1から図3に示すように、扉体20の戸先側には、把手21、ラッチ22、及び施錠装置50が設けられている。
把手21は、ユーザが扉体20の開閉操作を行うためのものであり、扉体20における部屋の室外側の側面及び室内側の側面における相互に対応する位置に設けられている。この把手21の固定方法については任意であるが、例えば、まず、室外側表面材41に形成された取付孔(図示省略)、及び室内側表面材42に形成された取付孔(図示省略)に把手21の回転軸(図示省略)を挿通する。次いで、この挿通した回転軸を室外側表面材41及び室内側表面材42の各々に設けられた固定部材(図示省略)に対して回転可能に固定する。そして、この回転軸の前端部及び後端部の各々に対して把手21の把手本体部21aを固定する。
ラッチ22は、施錠装置50による施錠の有無に関わらず、全閉状態の位置に扉体20を維持するためのものである。このラッチ22は、扉体20の内部(具体的には、後述する施錠装置本体51の内部)に収容された連動機構(図示省略)を介して把手21と連結されており、ユーザによる把手21の操作に連動して、施錠装置本体51及び取付板23に形成された挿通孔(図示省略)を介して当該ラッチ22を扉体20の戸先側の側面から出し入れすることができる。これにより、全閉状態において、このラッチ22を戸先側縦枠12に設けられたラッチ受けに係止させることにより、扉体20を全閉状態の位置に維持することができる。
施錠装置50は、扉体20を施錠するための装置である。この施錠装置50は、例えば公知の施錠装置(一例として、シリンダ錠等)を用いて構成されており、図2、図3に示すように、施錠装置本体51、室外側操作軸52、室外側カバー部53、室内側操作軸54、室内側カバー部55、及びデッドボルト(図示省略)を備えている。
施錠装置本体51は、施錠装置50の基本構造体であって、各種の機構(図示省略)を収容するための収容手段である。この施錠装置本体51は、略箱状体にて形成されており、図2、図3に示すように、扉体20の内部に収容されている。また、この施錠装置本体51の設置方法については任意であるが、例えば、扉体20の戸先側の見込面に形成された図示しない差込孔を介して施錠装置本体51を扉体20の内部に収容した後、当該施錠装置本体51を取付板23を介して戸先側縦力骨32に対して固定具等によって固定する。
室外側操作軸52は、部屋の室外側から施錠装置50を操作するための操作軸(シリンダ錠のシリンダ部に相当)にであり、図2から図4に示すように、操作軸本体52a、第1接続部52b、及び第2接続部52cを備えている。
図2に戻り、室外側カバー部53は、室外側貫通孔41aを扉体20の外側から覆うためのカバー部(シリンダ錠のカバー部に相当)である。この室外側カバー部53は、頂部を切り取った中空の略円錐状体にて形成されており、室外側操作軸52の先端部(図2、図3では、室外側操作軸52の室外側の端部)に設けられており、室外側操作軸52に対して嵌合構造又は固定具等によって固定されている。また、この室外側カバー部53の外径の形状及び大きさについては任意であるが、室外側カバー部53によって室外側貫通孔41aが覆われるように、例えば、図2、図3に示すように、室外側操作軸52の先端部から室外側表面材41に至るにしたがって大きくなる円形状に設定していると共に、室外側表面材41側の室外側カバー部53の外径を室外側貫通孔41aの内径よりも若干大きく設定している。ただし、これに限られず、例えば、室外側カバー部53の外径を前後方向に対して略同一の大きさになるように設定してもよい。
室内側操作軸54は、部屋の室内側から施錠装置50を操作するための操作軸(シリンダ錠のシリンダ部に相当)であり、図2、図3に示すように、操作軸本体54a、第1接続部(図示省略)、及び第2接続部(図示省略)を備えている。なお、この室内側操作軸54は、操作軸本体54aの構成の詳細を除いて、室外側操作軸52と略同一に構成されているので、その詳細な説明を省略する。
室内側カバー部55は、室内側貫通孔42aを扉体20の外側から覆うためのカバー部(シリンダ錠のカバー部に相当)である。この室内側カバー部55は、室外側カバー部53と略同一に構成されているので、その詳細な説明を省略する。
デッドボルトは、扉体20を戸先側縦枠12に対して係止するためのものである。このデッドボルトは、扉体20の内部(具体的には、施錠装置本体51の内部)に収容されており、室外側操作軸52又は室内側操作軸54を介して鍵操作を行うことにより、施錠装置本体51及び取付板23に形成された挿通孔(図示省略)を介して当該デッドボルトを扉体20の戸先側の見込面から出し入れすることができる。このような構成により、全閉状態において、このデッドボルトを戸先側縦枠12に設けられたデッドボルト受けに係止させることで、扉体20を施錠することができる。
図1に戻り、ヒンジ部60は、扉体20を戸尻側縦枠11に対して回動自在に軸支するためのものである。このヒンジ部60は、公知の旗蝶番等を用いて構成されており、戸尻側の端部において、相互に間隔を隔てて上下方向に沿って複数並設されている。また、このヒンジ部60の固定方法については任意であるが、例えば、図1、図2に示すように、まず、ヒンジ部60の上支持片61、室外側表面材41(又は室内側表面材42)、及び戸尻側縦力骨31の各々に形成された取付孔(図示省略)を介して、上支持片61を戸尻側縦力骨31に対して固定具により固定する。次に、ヒンジ部60の下支持片62、戸尻側縦枠11、及び戸尻側縦枠11の内部に設けられたライナ17の各々に形成された取付孔(図示省略)を介して、下支持片62を戸尻側縦枠11に対して固定具により固定する。そして、この下支持片62と接続された下軸63を、この上支持片61と接続された上軸受64に差し込むことにより、このヒンジ部60を介して扉体20と戸尻側縦枠11とを接続する。
次に、戸尻側縦枠11及び戸先側縦枠12の構成の詳細について説明する。ただし、これら戸尻側縦枠11及び戸先側縦枠12は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。実施の形態において、図2に示すように、戸尻側縦枠11及び戸先側縦枠12の各々は、枠材本体15及び固定材16を備えている。
次に、施錠装置50の取付構造について説明する。この扉1は、施錠装置50を、扉体20に対して取り付けるための取付構造を備えている。そして、図2、図3に示すように、この取付構造として、室外側操作軸52のガタつきを抑制するためのガタつき抑制部70(ガタつき抑制手段)が設けられている。ここで、室外側操作軸52のガタつきを抑制するためのガタつき抑制部70を設けた理由は、以下に示す通りとなる。すなわち、図2、図3に示すように、室外側貫通孔41aの内径が室外側操作軸52の外径よりも大きな形状に設定されていると共に、室外側カバー部53(特に、室外側表面材41側の室外側カバー部53)の外径が室外側貫通孔41aの内径よりも若干大きく設定されている。これらの設定において、図2、図3に示すように、室外側操作軸52の軸方向の長さ(図では、室外側操作軸52の前後方向の長さ)が比較的長い場合には、ユーザによって室外側操作軸52を介して錠操作(一例として、施錠操作、解錠操作)が行われると、室外側操作軸52の軸方向の長さが比較的短い場合に比べて、施錠装置本体51に対する室外側操作軸52のガタつきの量が大きくなる。この場合に、例えば、室外側カバー部53の外周端と室外側貫通孔41aの外周端との相互間の隙間(すなわち、室外側カバー部53の掛かり量)が室外側操作軸52のガタつきの量よりも小さい場合には、室外側貫通孔41aの一部が室外側カバー部53によって覆われなくなることで、室外側貫通孔41aが外部に露出するおそれがあることから、これを回避するためである。なお、室内側操作軸54のガタつきを抑制するためのガタつき抑制部70を設けてもよいが、図2、図3に示すように、室内側操作軸54の軸方向の長さ(図2、図3では、室内側操作軸54の前後方向の長さ)が比較的短いので、例えば、ユーザによって室内側操作軸54を介して錠操作が行われたとしても、室内側操作軸54のガタつきの量が小さいため、室内側貫通孔42aが外部に露出するおそれが極めて低いと考えられる。このことから、実施の形態においては、室内側操作軸54のガタつきを抑制するためのガタつき抑制部70を設けないこととしている。
第1側部71は、ガタつき抑制部70を支持対象に対して固定するための側部である。ここで、「支持対象」とは、例えば、扉体20の構成要素(一例として、室外側表面材41、戸先側縦力骨32等)や施錠装置50の構成要素(一例として、施錠装置本体51等)を含む概念であるが、実施の形態では、室外側表面材41として説明する。この第1側部71は、第3側部73の室外側の端部から下方に向けて張り出すように形成されており、室外側表面材41に対して略平行に設けられている。具体的には、図3に示すように、室外側表面材41の室外側貫通孔41aと対向し、且つ室外側表面材41と当接するように設けられており、室外側表面材41に対して接着テープ又は接着剤等によって固定されている。
第2側部72は、室外側操作軸52のガタつきを抑制するための側部である。図3、図5に示すように、この第2側部72は、第3側部73における部屋の室内側の端部から下方に向けて張り出すように形成されており、室外側表面材41に対して略平行に設けられており、具体的には、第1側部71の略全体と対向するように設けられている。
K1<K0×T1/T0・・・式(1)
K0>0・・・式(2)
K1>0・・・式(3)
(ここで、
K0:室外側カバー部53における室外側表面材41側の側面の外周端と室外側表面材41の室外側貫通孔41aの外周端との相互間の長さ、
K1:ガタつき抑制部70の第2挿通孔72aと室外側操作軸52との相互間の隙間の長さ、
T0:施錠装置本体51から室外側表面材41に至るまでの長さ、
T1:施錠装置本体51から第2挿通孔72aに至るまでの長さ(なお、図3では、施錠装置本体51から第2側部72における部屋の室内側の側面に形成された第2挿通孔72aに至るまでの長さを示す))
A1=B1+K1×2・・・式(4)
A2=B2+K1×2・・・式(5)
(ここで、
A1:ガタつき抑制部70の第2挿通孔72aにおける室外側操作軸52の第1接続部52bと第2接続部52cとの並設方向に略直交する方向の長さ(図5では、第2挿通孔72aの左右方向の長さ)、
A2:ガタつき抑制部70の第2挿通孔72aにおける室外側操作軸52の第1接続部52bと第2接続部52cとの並設方向の長さ(図5では、第2挿通孔72aの上下方向の長さ)、
B1:室外側操作軸52の操作軸本体52aにおける室外側操作軸52の第1接続部52bと第2接続部52cとの並設方向に略直交する方向の長さ(図4では、室外側操作軸52の左右方向の長さ)、
B2:室外側操作軸52における第1接続部52bの外縁端部から第2接続部52cの外縁端部に至る長さ(図4では、室外側操作軸52の上下方向の長さ))
第3側部73は、第1側部71と第2側部72とを接続するための側部であり、図3、図5に示すように、第1側部71と第2側部72との相互間において、略水平に設けられている。
続いて、このように構成された施錠装置50の取付構造の作用について説明する。
また、この他にも、ガタつき抑制部70は、できる限りにおいて任意の構造にて構成可能である。
このように実施の形態によれば、第2挿通孔72aに室外側操作軸52を挿通させることにより、室外側カバー部53によって室外側貫通孔41aが覆われるように、当該室外側操作軸52のガタつきを抑制するので、室外側貫通孔41aが外部に露出することを確実に防止できる。よって、外部に露出した室外側貫通孔41aにユーザの指が挿入されることを回避できるため、扉1の使用時の安全性を確保できると共に、扉1の意匠性を維持することができる。
K1<K0×T1/T0・・・(1)
K0>0・・・(2)
K1>0・・・(3)
(ここで、
K0:室外側カバー部53における室外側表面材41側の側面の外周端と室外側表面材41の室外側貫通孔41aの外周端との相互間の長さ、
K1:ガタつき抑制部70の第2挿通孔72aと室外側操作軸52との相互間の隙間の長さ、
T0:施錠装置本体51から室外側表面材41に至るまでの長さ、
T1:施錠装置本体51から第2挿通孔72aに至るまでの長さ)
A1=B1+K1×2・・・(4)
A2=B2+K1×2・・・(5)
(ここで、
A1:ガタつき抑制部70の第2挿通孔72aにおける第1接続部52bと第2接続部52cとの並設方向に略直交する方向の長さ、
A2:ガタつき抑制部70の第2挿通孔72aにおける第1接続部52bと第2接続部52cとの並設方向の長さ、
B1:操作軸本体52aにおける第1接続部52bと第2接続部52cとの並設方向に略直交する方向の長さ、
B2:第1接続部52bの外縁端部から第2接続部52cの外縁端部に至る長さ)
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
上記実施の形態では、扉体20が中骨33を備えていると説明したが、これに限られず、中骨33を省略してもよい。
上記実施の形態では、ヒンジ部60が旗蝶番を用いて構成されていると説明したが、これに限られず、例えば、ピボットヒンジ等を用いて構成されてもよい。この場合には、開口部2の上方側において扉体20と上側横枠13とを接続するためのヒンジ部と、開口部2の下方側において扉体20と戸尻側縦枠11とを接続するためのヒンジ部とが設けられる。
上記実施の形態では、室外側操作軸52(又は室内側操作軸54)の操作軸本体が円筒状体にて形成されていると説明したが、これに限られない。例えば、断面形状が楕円である楕円筒状体、又は断面形状が多角形の多角形筒状体にて形成されてもよい。この場合には、第2挿通孔72aの形状については、室外側操作軸52の断面形状に応じた形状に設定されてもよい。
上記実施の形態では、室外側操作軸52のガタつきを抑制するためのガタつき抑制部70が設けられていると説明したが、これに限られず、例えば、室内側操作軸54のガタつきを抑制するためのガタつき抑制部70が設けられてもよい。あるいは、室外側操作軸52の軸方向の長さが室内側操作軸54の軸方向の長さよりも短い場合には、室外側操作軸52のガタつき抑制部70を省略して、室内側操作軸54のガタつき抑制部70のみが設けられてよい。
付記1の施錠装置の取付構造は、建物の開口部に設けられた扉を構成する扉体を施錠するための施錠装置であり、前記扉体の内部に設けられた施錠装置本体と、前記扉体を構成する表面材に形成された貫通孔を介して前記施錠装置本体から前記扉体の外側に向けて突出するように設けられた操作軸と、前記操作軸の先端部に接続されたカバー部であり、前記貫通孔を前記扉体の外側から覆うためのカバー部とを備えた施錠装置を、前記扉体に対して取り付けるための取付構造であって、前記扉体の内部において前記表面材と前記施錠装置本体との相互間に設けられたガタつき抑制手段であり、挿通孔を有するガタつき抑制手段であって、前記挿通孔に前記操作軸を挿通させることにより、前記カバー部によって前記表面材の前記貫通孔が覆われるように、当該操作軸のガタつきを抑制する。
K1<K0×T1/T0・・・(1)
K0>0・・・(2)
K1>0・・・(3)
(ここで、
K0:カバー部における表面材側の側面の外周端と表面材の貫通孔の外周端との相互間の長さ、
K1:ガタつき抑制手段の挿通孔と操作軸との相互間の隙間の長さ、
T0:施錠装置本体から表面材に至るまでの長さ、
T1:施錠装置本体から挿通孔に至るまでの長さ)
A1=B1+K1×2・・・(4)
A2=B2+K1×2・・・(5)
(ここで、
A1:ガタつき抑制手段の挿通孔における第1接続部と第2接続部との並設方向に略直交する方向の長さ、
A2:ガタつき抑制手段の挿通孔における第1接続部と第2接続部との並設方向の長さ、
B1:操作軸本体における第1接続部と第2接続部との並設方向に略直交する方向の長さ、
B2:第1接続部の外縁端部から第2接続部の外縁端部に至る長さ)
付記1に記載の施錠装置の取付構造によれば、挿通孔に操作軸を挿通させることにより、カバー部によって表面材の貫通孔が覆われるように、当該操作軸のガタつきを抑制するので、貫通孔が外部に露出することを確実に防止できる。よって、外部に露出した貫通孔にユーザの指が挿入されることを回避できるため、扉の使用時の安全性を確保できると共に、扉の意匠性を維持することができる。
K1<K0×T1/T0・・・(1)
K0>0・・・(2)
K1>0・・・(3)
(ここで、
K0:カバー部における表面材側の側面の外周端と表面材の貫通孔の外周端との相互間の長さ、
K1:ガタつき抑制手段の挿通孔と操作軸との相互間の隙間の長さ、
T0:施錠装置本体から表面材に至るまでの長さ、
T1:施錠装置本体から挿通孔に至るまでの長さ)
A1=B1+K1×2・・・(4)
A2=B2+K1×2・・・(5)
(ここで、
A1:ガタつき抑制手段の挿通孔における第1接続部と第2接続部との並設方向に略直交する方向の長さ、
A2:ガタつき抑制手段の挿通孔における第1接続部と第2接続部との並設方向の長さ、
B1:操作軸本体における第1接続部と第2接続部との並設方向に略直交する方向の長さ、
B2:第1接続部の外縁端部から第2接続部の外縁端部に至る長さ)
2 開口部
10 枠体
11 縦枠、戸尻側縦枠
12 縦枠、戸先側縦枠
13 横枠、上側横枠
14 横枠、くつずり横枠
15 枠材本体
16 固定材
17 ライナ
20 扉体
21 把手
21a 把手本体部
22 ラッチ
23 取付板
30 扉フレーム
31 縦力骨、戸尻側縦力骨
32 縦力骨、戸先側縦力骨
33 中骨
41 表面材、室外側表面材
41a 室外側貫通孔
42 表面材、室内側表面材
42a 室内側貫通孔
50 施錠装置
51 施錠装置本体
52 室外側操作軸
52a 操作軸本体
52b 第1接続部
52c 第2接続部
52d キー挿入孔
52e 挿通孔
53 室外側カバー部
54 室内側操作軸
54a 操作軸本体
54b つまみ部
55 室内側カバー部
60 ヒンジ部
61 上支持片
62 下支持片
63 下軸
64 上軸受
70 ガタつき抑制部
71 第1側部
71a 第1挿通孔
72 第2側部
72a 第2挿通孔
73 第3側部
74 第4側部
74a 第3挿通孔
80 設定可能領域
Claims (4)
- 建物の開口部に設けられた扉を構成する扉体を施錠するための施錠装置であり、前記扉体の内部に設けられた施錠装置本体と、前記扉体を構成する表面材に形成された貫通孔を介して前記施錠装置本体から前記扉体の外側に向けて突出するように設けられた操作軸と、前記操作軸の先端部に接続されたカバー部であり、前記貫通孔を前記扉体の外側から覆うためのカバー部とを備えた施錠装置を、前記扉体に対して取り付けるための取付構造であって、
前記扉体の内部において前記表面材と前記施錠装置本体との相互間に設けられたガタつき抑制手段であり、挿通孔を有するガタつき抑制手段であって、前記挿通孔に前記操作軸を挿通させることにより、前記カバー部によって前記表面材の前記貫通孔が覆われるように、当該操作軸のガタつきを抑制し、
前記ガタつき抑制手段は、前記挿通孔を有する厚肉状の第1の側部であり、前記表面材に対して略平行に設けられた第1の側部を備え、
前記挿通孔の大きさを、前記第1の側部の側面のうち前記施錠装置本体側の側面から前記表面材側の側面に至るにしたがって大きくした、
施錠装置の取付構造。 - 前記ガタつき抑制手段は、前記挿通孔とは異なる他の挿通孔を有する第2の側部であり、前記第1の側部よりも前記表面材側に設けられる第2の側部を備え、
前記他の挿通孔の大きさを、前記挿通孔の大きさよりも大きく、且つ前記貫通孔の大きさと略同一とした、
請求項1に記載の施錠装置の取付構造。 - 前記ガタつき抑制手段の前記挿通孔と前記操作軸との相互間の隙間の長さを、下記式(1)から下記式(3)を満たすように設定した、
請求項1又は2に記載の施錠装置の取付構造。
K 1 <K 0 ×T 1 /T 0 ・・・(1)
K 0 >0・・・(2)
K 1 >0・・・(3)
(ここで、
K 0 :カバー部における表面材側の側面の外周端と表面材の貫通孔の外周端との相互間の長さ、
K 1 :ガタつき抑制手段の挿通孔と操作軸との相互間の隙間の長さ、
T 0 :施錠装置本体から表面材に至るまでの長さ、
T 1 :施錠装置本体から挿通孔に至るまでの長さ) - 前記操作軸は、
操作軸本体と、
前記操作軸本体から当該操作軸本体に略直交する方向に向けて突出する第1接続部であり、当該操作軸本体を前記施錠装置本体に接続するための第1接続部と、
前記操作軸本体に対して前記第1接続部側とは反対側の位置において、当該操作軸本体から当該操作軸本体に略直交する方向に向けて突出する第2接続部であり、当該操作軸本体を前記施錠装置本体に接続するための第2接続部と、を備え、
前記ガタつき抑制手段の前記挿通孔の大きさを、下記式(4)、下記式(5)を満たすように設定した、
請求項3に記載の施錠装置の取付構造。
A 1 =B 1 +K 1 ×2・・・(4)
A 2 =B 2 +K 1 ×2・・・(5)
(ここで、
A 1 :ガタつき抑制手段の挿通孔における第1接続部と第2接続部との並設方向に略直交する方向の長さ、
A 2 :ガタつき抑制手段の挿通孔における第1接続部と第2接続部との並設方向の長さ、
B 1 :操作軸本体における第1接続部と第2接続部との並設方向に略直交する方向の長さ、
B 2 :第1接続部の外縁端部から第2接続部の外縁端部に至る長さ)
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