JP7359666B2 - 開閉体、及び開閉体の取り外し方法 - Google Patents
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Description
に関する。
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部に設けられた開閉装置を構成する開閉体であり、開口部の周縁に設けられた枠体に取り付けられた戸車部を介してスライド移動可能な開閉体に関するものである。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
最初に、実施の形態に係る開閉装置の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を開閉装置の左右方向(-X方向を開閉装置の左方向、+X方向を開閉装置の右方向)、図2のY方向を開閉装置の前後方向(+Y方向を開閉装置の前方向(部屋の室外側の方向)、-Y方向を開閉装置の後方向(部屋の室内側の方向))、図1のZ方向を開閉装置の上下方向(+Z方向を開閉装置の上方向、-Z方向を開閉装置の下方向)と称する。
図1に戻り、枠体10は、躯体2(具体的には、建物の壁)に形成された開口部3の周縁に設置されるものである。この枠体10は、複数の鋼製(一例として、スチール、ステンレス等)の枠材を相互に組み合わせることによって構成されており、具体的には、図1に示すように、開口部3の戸先側に位置する戸先側縦枠材11、開口部3の戸尻側に位置する戸尻側縦枠材12、及び開口部3の上側に位置する上枠材13を備えている。そして、これら戸先側縦枠材11、戸尻側縦枠材12、及び上枠材13は、それぞれ開口部3の周縁における躯体2に対して固定部材14を介して固定具等によって固定されている。なお、実施の形態では、戸先側縦枠材11及び戸尻側縦枠材12の各々の下端部及びその近傍部分が建物の床面4よりも下方に位置するように、戸先側縦枠材11及び戸尻側縦枠材12は設置されている。
図1に戻り、開閉体20は、開閉方向(左右方向)に略沿って移動させることで、全開状態、全閉状態、又は半開状態とするものであり、図1から図3に示すように、第1開閉体本体20a、第2開閉体本体20b、連結部30、戸車部40、接続部50、側壁部60、及び補強部70を備えている。
第1開閉体本体20aは、開閉体20の基本構造体の一部であって、戸尻側ヒンジ部80によって軸支される開閉体本体である。第2開閉体本体20bは、開閉体20の基本構造体の他の一部であって、第1開閉体本体20aよりも戸先側に位置する開閉体本体である。これら第1開閉体本体20a及び第2開閉体本体20bの各々は、例えば公知の折り戸用の開閉体本体等を用いて構成されており、具体的には、図1から図3に示すように、開閉体フレーム21、室外側表面材22、室内側表面材23、芯材24、及び取手部25を備えている(ただし、第1開閉体本体20aにおいては、取手部25を省略する)。なお、実施の形態では、第2開閉体本体20bの左右方向の長さが第1開閉体本体20aの左右方向の長さよりも長くなるように、第1開閉体本体20a及び第2開閉体本体20bが構成されているものとする。
開閉体フレーム21は、第1開閉体本体20a(又は第2開閉体本体20b)の剛性を主として担うものである。この開閉体フレーム21は、複数の鋼製の長尺な力骨を組み合わせることによって、正面形状が矩形環状となるように形成されており、具体的には、左右一対の縦力骨21a、21b及び上下一対の横力骨21c、21dから構成されている。このうち、左右一対の縦力骨は、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成され、且つ上下方向に略沿うように配置されており、上下一対の横力骨は、長手方向の長さが相互に略同一となるように形成され、且つ左右方向に略沿うように配置されている。以下では、必要に応じて、縦力骨21a、21bのうち、戸尻側の縦力骨21aを「戸尻側縦力骨21a」と称し、戸先側の縦力骨21bを「戸先側縦力骨21b」と称する。また、横力骨21c、21dのうち、上側の横力骨21cを「上側横力骨21c」と称し、下側の横力骨21dを「下側横力骨21d」と称する。
室外側表面材22及び室内側表面材23は、開閉体フレーム21及び芯材24を覆うためのものである。これら室外側表面材22及び室内側表面材23は、例えば公知の表面材(一例として、鋼製の化粧板)等を用いて構成され、開閉体フレーム21及び芯材24を覆うように設けられており、具体的には、図2、図3に示すように、開閉体フレーム21及び芯材24を部屋の室内側及び部屋の室外側から挟むように配置され、開閉体フレーム21及び芯材24に対して接着剤等によって固定されている。
芯材24は、第1開閉体本体20a(又は第2開閉体本体20b)の内部に充填されるものであり、例えば公知の芯材等を用いて構成され、図2、図3に示すように、開閉体フレーム21、室外側表面材22、及び室内側表面材23にて囲繞された空間内に充填されている。
取手部25は、通行対象(具体的には、人)が開閉体20の開閉操作を行うためのものであり、例えば公知の折り戸用の取手を用いて構成されており、図1、図3に示すように、第2開閉体本体20bにおける部屋の室外側及び室内側にそれぞれ配置されている。
連結部30は、第1開閉体本体20aを第2開閉体本体20bに対して回動自在に軸支しながら連結する連結手段である。この連結部30は、例えば公知の折り戸用の連結材等を用いて構成されており、図1、図3に示すように、第1開閉体本体20aと第2開閉体本体20bとの相互間において上下方向の略全長にわたって設けられており、第1開閉体本体20a及び第2開閉体本体20bの各々に対して固定具等によって接続されている。
戸車部40は、第1開閉体本体20a及び第2開閉体本体20bを上枠材13のガイドレール13d上をスライド移動させるためのものである。この戸車部40は、上枠材13と第2開閉体本体20bとの間に設けられており、例えば公知の折り戸用のガイドローラ等を用いて構成され、具体的には、図2、図4、図5に示すように、戸車側支持部41、戸車側ローラ部42、戸車側振れ止め部43、戸車側軸部44、及び戸車側取付部45を備えている。
接続部50は、第2開閉体本体20bと戸車部40とを着脱自在に接続する接続手段である。この接続部50は、例えば公知の接続部材(一例として、ボルト材)等を用いて構成され、図2、図4、図5に示すように、戸車側取付部45及び補強部70に設けられた挿通孔(図示省略)及び第2開閉体本体20bに設けられた取付孔(図示省略)を介して挿通されており、戸車側取付部45及び第2開閉体本体20bに対して取り付けられている(図4、図5では、2つ取り付けられている)。
側壁部60は、戸車部40及び接続部50における見込方向のいずれか一方側を覆うためのものであり、図2、図4、図5に示すように、部屋の室外側に位置する室外側側壁部61と、部屋の室内側に位置する室内側側壁部62とを備えている。
補強部70は、室外側側壁部61及び室内側側壁部62を補強するためのものである。この補強部70は、例えばY-Z平面に沿った断面形状が略U字状である板状体にて形成され、図2に示すように、部屋の室外側に位置する室外側補強片71と、部屋の室内側に位置する室内側補強片72と、室外側補強片71と室内側補強片72とを接続する接続補強片73とを備えて構成されている。また、この補強部70は、室外側側壁部61、室内側側壁部62、及び第2開閉体本体20bによって囲繞された空間内に設けられている。具体的には、室外側補強片71と室外側側壁部61とが当接し、室内側補強片72と室内側側壁部62とが当接し、且つ接続補強片73と第2開閉体本体20b(具体的には、上側横力骨21cの上面)とが当接するように配置されている。
図1に戻り、戸尻側ヒンジ部80は、開閉体20を枠体10に対して回動自在(具体的には、開口部3から部屋の室外側又は室内側に至る範囲で回動自在)に軸支するためのヒンジ部である。この戸尻側ヒンジ部80は、例えば公知のヒンジ部材(一例として、ピボットヒンジ)等を用いて構成されており、図1に示すように、第1開閉体本体20aの戸尻側の上端側及び下端側にそれぞれ設けられており、第1開閉体本体20a(具体的には、開閉体フレーム21)及び戸尻側縦枠材12に対して固定具等によって固定されている。
自閉部90は、全開状態又は半開状態において第1開閉体本体20a及び第2開閉体本体20bを自動的に閉鎖移動させるための自閉手段である。この自閉部90は、例えば公知の折り戸用の自閉装置を用いて構成され、図1に示すように、上枠材13の内部に収容されて、上枠材13に対して固定具等によって固定されている。また、自閉部90と戸車部40との接続方法については任意であるが、実施の形態では、自閉部90における図示しない付勢部(例えば、ぜんまいバネ等)と戸車部40の戸車側支持部41とをワイヤー部91を介して接続している。このような接続方法により、全開状態又は半開状態において付勢部によってワイヤー部91が巻き取られることにより、第1開閉体本体20a及び第2開閉体本体20bを自動的に閉鎖移動させることができる。なお、例えば、全開状態において自閉部90によって第1開閉体本体20a及び第2開閉体本体20bが閉鎖移動することを回避するために、第1開閉体本体20a及び第2開閉体本体20bを仮保持するための保持部(図示省略)が上枠材13に設けられてもよい。
次に、開閉体20の取り外し構造について説明する。この開閉体20は、全開状態又は半開状態において当該開閉体20を見込方向側に引き出して取り外すための取り外し構造を備えている。この取り外し構造の特徴については、実施の形態では、以下に示す通りとなる。
まず、取り外し構造の第1の特徴については、図1、図4、図5に示すように、室外側側壁部61及び補強部70の室外側補強片71と、室内側側壁部62及び補強部70の室内側補強片72とに、切欠部100がそれぞれ設けられている。なお、以下では、切欠部100のうち、室外側側壁部61及び室外側補強片71に設けられている切欠部101を「室外側切欠部101」と称し、室内側側壁部62及び室内側補強片72に設けられている切欠部102を「室内側切欠部102」と称する。
室外側切欠部101は、当該室外側切欠部101を介して接続部50を第2開閉体本体20b又は戸車部40から取り外すことを可能にすると共に、開閉体20を見込方向側に向けて引き出す際に、当該室外側切欠部101を介して戸車部40と室外側側壁部61との当接を回避可能にするものである。この室外側切欠部101は、図4に示すように、室外側側壁部61及び室外側補強片71において戸車部40と対応する部分及びその近傍に形成されている。具体的には、室外側側壁部61については、室外側側壁部61の上端部から室外側側壁部61の下端部の近傍に至る部分に形成されており、室外側補強片71については、室外側補強片71の上端部から室外側補強片71の下端部の近傍に至る部分に形成されている。
室内側切欠部102は、当該室内側切欠部102を介して接続部50を第2開閉体本体20b又は戸車部40から取り外すことを可能にすると共に、開閉体20を見込方向側に向けて引き出す際に、当該室内側切欠部102を介して戸車部40と室内側側壁部62との当接を回避可能にするものである。この室内側切欠部102は、図5に示すように、室内側側壁部62及び室内側補強片72において戸車部40と対応する部分及びその近傍に形成されている。具体的には、室内側側壁部62については、室内側側壁部62の上端部から室内側側壁部62の下端部の近傍に至る部分に形成されており、室内側補強片72については、室内側補強片72の上端部から室内側補強片72の下端部の近傍に至る部分に形成されている。
図1に戻り、次に、取り外し構造の第2の特徴については、図1、図2、図4、図5に示すように、室外側側壁部61及び室内側側壁部62の各々にカバー部110が設けられている。なお、以下では、カバー部110のうち、室外側側壁部61に設けられているカバー部111を「室外側カバー部111」と称し、室内側側壁部62に設けられているカバー部112を「室内側カバー部112」と称する。
室外側カバー部111は、室外側切欠部101を覆うためのカバー手段である。この室外側カバー部111は、例えばY-Z平面に沿った断面形状が略逆L字状である略鋼製の板状体にて形成されており、具体的には、図2、図4、図6に示すように、略水平に配置された第1室外側カバー片111aと、第1室外側カバー片111aにおける部屋の室外側の端部から下方に張り出された第2室外側カバー片111bとを備えて構成されている。また、この室外側カバー部111は、室外側側壁部61に対して着脱自在に設けられている。具体的には、第2室外側カバー片111bによって室外側切欠部101が覆われ、且つ室外側カバー部111と室外側側壁部61とが当接するように配置され、第2室外側カバー片111b、室外側側壁部61、及び室外側補強片71に形成された室外側挿通孔111cと室外側補強片71に取り付けられた固定プレート74に形成された取付孔(図示書略)に挿通される室外側固定具111d(図2では、室外側固定具111dのヘッド部がネジ部よりも部屋の室外側に位置するように挿通される)によって固定プレート74に対して固定されている。
室内側カバー部112は、室内側切欠部102を覆うためのカバー手段である。この室内側カバー部112は、例えばY-Z平面に沿った断面形状が略逆J字状である略鋼製の板状体にて形成されており、具体的には、図2、図5、図7に示すように、略水平に配置された第1室内側カバー片112aと、第1室内側カバー片112aにおける部屋の室内側の端部から下方に張り出された第2室内側カバー片112bと、第1室内側カバー片112aにおける部屋の室外側の端部から下方に張り出され、且つ第2室内側カバー片112bよりも張り出し長さが短い第3室内側カバー片112c(ただし、実施の形態では、第3室内側カバー片112cの左右方向の端部及びその近傍以外の部分については切り欠かれているものとする)とを備えて構成されている。また、この室内側カバー部112は、室内側側壁部62に対して着脱自在に設けられている。具体的には、第2室内側カバー片112bによって室内側切欠部102が覆われ、且つ室内側カバー部112と室内側側壁部62とが当接するように配置され、第3室内側カバー片112cに形成された図示しない取付孔(例えばネジ孔)に挿通された室内側固定具112e(図2では、室内側固定具112eのヘッド部がネジ部よりも部屋の室外側に位置するように挿通されている)が室内側補強片72に対して押し付けられることで固定されている。
図1に戻り、次に、取り外し構造の第3の特徴については、図1、図4、図5に示すように、上枠材13に制限部120が設けられている。
制限部120は、全閉状態において、戸車部40における開閉体20の閉鎖方向への移動を制限する制限手段である。この制限部120は、図4、図5、図8に示すように、上枠材13の内部に収容されており、制限部本体121及び緩衝部122を備えている。
続いて、開閉体20の取り外し方法について説明する。
まず、第1工程について説明する。第1工程は、室外側切欠部101を室外側カバー部111によって覆われていない状態(以下、「非カバー状態」と称する)にする工程である。
次に、第2工程について説明する。第2工程は、第1工程の後に、室内側切欠部102を室内側カバー部112によって覆われていない非カバー状態にする工程である。
次いで、第3工程について説明する。第3工程は、第2工程の後に、室外側切欠部101を介して接続部50を第2開閉体本体20b又は戸車部40から取り外す工程(第1取り外し工程)である。
続いて、第4工程について説明する。第4工程は、第3工程の後に、開閉体20(具体的には、第1開閉体本体20a、第2開閉体本体20b、連結部30、側壁部60、及び補強部70)を取り外す工程(第2取り外し工程)である。
このように実施の形態によれば、第2開閉体本体20bの戸車部40側の端部に設けられた側壁部60であって、戸車部40及び接続部50における見込方向の少なくともいずれか一方側を覆う側壁部60と、側壁部60に設けられた切欠部100であって、当該切欠部100を介して接続部50を第2開閉体本体20b又は戸車部40から取り外すことを可能にすると共に、開閉体20を見込方向側に向けて引き出す際に、当該切欠部100を介して戸車部40と側壁部60との当接を回避可能にする切欠部100とを備えるので、例えば、全閉状態又は半開状態において、開閉体20の近傍に障害物(例えば、人、動物、物等)が存在することにより全開状態にできない状況である場合に、切欠部100を介して接続部50を取り外した後に、切欠部100を介して戸車部40と側壁部60との当接を回避しながら、開閉体20を見込方向側に容易に引き出して取り外すことができる。よって、全開状態にすることができ、上記状況に応じた措置(例えば、開閉体20によって閉じ込められた人の救助作業、開放の障害の原因になった物の撤去作業等)を講じることができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び部は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
上記実施の形態では、開閉装置1が、両方向開きの折り戸であると説明したが、これに限らず、例えば、片方向開きの折り戸(具体的には、開閉体が見込方向のいずれか一方のみに向けてせり出すように折り畳みながら開く折り戸)であってもよい。
上記実施の形態では、開閉体20が、室外側側壁部61及び室内側側壁部62を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、室外側側壁部61又は室内側側壁部62の少なくともいずれか一方を省略してもよい。ここで、室外側側壁部61及び室内側側壁部62が省略される場合には、補強部70の室外側補強片71又は室内側補強片72を側壁部60として機能させてもよい。
上記実施の形態では、取り外し構造が、室外側カバー部111、室内側カバー部112、及び制限部120を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、室外側カバー部111、室内側カバー部112、又は制限部120の少なくともいずれか1つを省略してもよい。なお、室外側カバー部111及び室内側カバー部112が省略される場合には、開閉体20を部屋の室外側又は室内側のいずれにも引き出すことにより取り外すことができると共に、開閉体20の取り外し方法の第1工程及び第2工程を省略できる。
付記1の開閉体は、建物の開口部に設けられた開閉装置を構成する開閉体であり、前記開口部の周縁に設けられた枠体に取り付けられた戸車部を介してスライド移動可能な開閉体であって、開閉体本体と、前記開閉体本体と前記戸車部とを着脱自在に接続する接続手段と、前記開閉体本体の前記戸車部側の端部に設けられた側壁部であって、前記戸車部及び前記接続手段における見込方向の少なくともいずれか一方側を覆う側壁部と、前記側壁部に設けられた切欠部であって、当該切欠部を介して前記接続手段を前記開閉体本体又は前記戸車部から取り外すことを可能にすると共に、当該開閉体を見込方向側に向けて引き出す際に、当該切欠部を介して前記戸車部と前記側壁部との当接を回避可能にする切欠部と、を備える。
付記1に記載の開閉体、及び付記5に記載の開閉体の取り外し方法によれば、開閉体本体の戸車部側の端部に設けられた側壁部であって、戸車部及び接続手段における見込方向の少なくともいずれか一方側を覆う側壁部と、側壁部に設けられた切欠部であって、当該切欠部を介して接続手段を開閉体本体又は戸車部から取り外すことを可能にすると共に、当該開閉体を見込方向側に向けて引き出す際に、当該切欠部を介して戸車部と側壁部との当接を回避可能にする切欠部とを備えるので、例えば、全閉状態又は半開状態において、開閉体の近傍に障害物(例えば、人、動物、物等)が存在することにより全開状態にできない状況である場合に、切欠部を介して接続手段を取り外した後に、切欠部を介して戸車部と側壁部との当接を回避しながら、開閉体を見込方向側に容易に引き出して取り外すことができる。よって、全開状態にすることができ、上記状況に応じた措置(例えば、開閉体によって閉じ込められた人の救助作業、開放の障害の原因になった物の撤去作業等)を講じることができる。
2 躯体
3 開口部
4 床面
10 枠体
11 戸先側縦枠材
12 戸尻側縦枠材
13 上枠材
13a 点検口
13b 点検カバー
13c 上枠側支持部
13d ガイドレール
13e 挿通口
13f 上枠側取付材
14 固定部材
20 開閉体
20a 第1開閉体本体
20b 第2開閉体本体
21 開閉体フレーム
21a 戸尻側縦力骨
21b 戸先側縦力骨
21c 上側横力骨
21d 下側横力骨
22 室外側表面材
23 室内側表面材
24 芯材
25 取手部
30 連結部
40 戸車部
41 戸車側支持部
42 戸車側ローラ部
43 戸車側振れ止め部
44 戸車側軸部
45 戸車側取付部
50 接続部
60 側壁部
61 室外側側壁部
62 室内側側壁部
70 補強部
71 室外側補強片
72 室内側補強片
73 接続補強片
74 固定プレート
80 戸尻側ヒンジ部
90 自閉部
91 ワイヤー部
100 切欠部
101 室外側切欠部
102 室内側切欠部
110 カバー部
111 室外側カバー部
111a 第1室外側カバー片
111b 第2室外側カバー片
111c 室外側挿通孔
111d 室外側固定具
112 室内側カバー部
112a 第1室内側カバー片
112b 第2室内側カバー片
112c 第3室内側カバー片
112d 室内側挿通孔
112e 室内側固定具
120 制限部
121 制限部本体
121a 第1制限片
121b 第2制限片
121c 第3制限片
122 緩衝部
123 制限挿通孔
Claims (5)
- 建物の開口部に設けられた開閉装置を構成する開閉体であり、前記開口部の周縁に設けられた枠体に取り付けられた戸車部を介してスライド移動可能な開閉体であって、
開閉体本体と、
前記開閉体本体と前記戸車部とを着脱自在に接続する接続手段と、
前記開閉体本体の前記戸車部側の端部に設けられた第1の側壁部であって、前記戸車部及び前記接続手段における見込方向の一方側を覆う第1の側壁部と、
前記開閉体本体の前記戸車部側の端部に設けられた第2の側壁部であって、前記戸車部及び前記接続手段における見込方向の他方側を覆う第2の側壁部と、
前記第1の側壁部及び前記第2の側壁部の各々の見付面に設けられた切欠部であって、当該切欠部を介して前記接続手段を前記開閉体本体又は前記戸車部から取り外すことを可能にすると共に、当該開閉体を見込方向側に向けて引き出す際に、当該切欠部を介して前記戸車部と前記第1の側壁部又は前記第2の側壁部との当接を回避可能にする切欠部と、
を備える開閉体。 - 前記第1の側壁部に対して着脱自在に設けられた第1のカバー手段であって、前記第1の側壁部に設けられた前記切欠部を覆うための第1のカバー手段、又は/及び、前記第2の側壁部に対して着脱自在に設けられた第2のカバー手段であって、前記第2の側壁部に設けられた前記切欠部を覆うための第2のカバー手段を備える、
請求項1に記載の開閉体。 - 前記第1のカバー手段を、前記第1の側壁部に対してスライド移動可能に構成し、又は/及び、前記第2のカバー手段を、前記第2の側壁部に対してスライド移動可能に構成した、
請求項2に記載の開閉体。 - 当該開閉体によって前記開口部が全閉した全閉状態において、前記戸車部における当該開閉体の閉鎖方向への移動を制限する制限手段を備える、
請求項1から3のいずれか一項に記載の開閉体。 - 建物の開口部に設けられた開閉装置を構成する開閉体であり、前記開口部の周縁に設けられた枠体に取り付けられた戸車部を介してスライド移動可能である開閉体の取り外し方法であって、
前記開閉体は、
開閉体本体と、
前記開閉体本体と前記戸車部とを着脱自在に接続する接続手段と、
前記開閉体本体の前記戸車部側の端部に設けられた第1の側壁部であって、前記戸車部及び前記接続手段における見込方向の一方側を覆う第1の側壁部と、
前記開閉体本体の前記戸車部側の端部に設けられた第2の側壁部であって、前記戸車部及び前記接続手段における見込方向の他方側を覆う第2の側壁部と、
前記第1の側壁部及び前記第2の側壁部の各々の見付面に設けられた切欠部であって、当該切欠部を介して前記接続手段を前記開閉体本体又は前記戸車部から取り外すことを可能にすると共に、当該開閉体を見込方向側に向けて引き出す際に、当該切欠部を介して前記戸車部と前記第1の側壁部又は前記第2の側壁部との当接を回避可能にする切欠部と、を備え、
前記切欠部を介して前記接続手段を前記開閉体本体又は前記戸車部から取り外す第1取り外し工程と、
前記第1取り外し工程の後に、前記切欠部を介して前記戸車部と前記第1の側壁部又は前記第2の側壁部との当接を回避しながら、当該開閉体を見込方向のいずれか一方側に引き出すことで取り外す第2取り外し工程と、
を含む開閉体の取り外し方法。
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