JP5189328B2 - 引戸装置における点検カバーの取付構造 - Google Patents

引戸装置における点検カバーの取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5189328B2
JP5189328B2 JP2007220674A JP2007220674A JP5189328B2 JP 5189328 B2 JP5189328 B2 JP 5189328B2 JP 2007220674 A JP2007220674 A JP 2007220674A JP 2007220674 A JP2007220674 A JP 2007220674A JP 5189328 B2 JP5189328 B2 JP 5189328B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piece
door
door body
inspection cover
engagement piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007220674A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009052309A (ja
Inventor
英樹 藤野
純 江成
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwa Shutter Corp
Original Assignee
Sanwa Shutter Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanwa Shutter Corp filed Critical Sanwa Shutter Corp
Priority to JP2007220674A priority Critical patent/JP5189328B2/ja
Publication of JP2009052309A publication Critical patent/JP2009052309A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5189328B2 publication Critical patent/JP5189328B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)
  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Description

本発明は、引戸装置における点検カバーの取付構造に係り、好ましい態様例では、玄関引戸の点検カバーの取付構造に関するものである。
病院等の居室の出入り口に設置する引戸装置においては、取付やメンテナンスのために、開口部上方の上枠の前面に対して着脱自在の点検カバーを設けている。
従来、点検カバーの取付方法としては、「点検カバーの上部を上枠に引っ掛け、点検カバーの下部を螺子で固定する」方法が知られている。本明細書の図9には、前記取付構造が示してある。図9において、点検カバー6´の上部は上枠1´に掛止されており、点検カバー6´の下部は螺子15´を用いて上枠1´に固定されている。特許文献1の図2にも前記取付構造が示してある。
しかしながら、引戸装置を玄関に設置するような場合には、前記取付方法だと、室外側から点検カバーの下部を固定している螺子を取り外して点検カバーを取り外すことで、引戸装置の移動機構へのアクセスが可能となり、防犯上望ましくない。また、点検カバーの下部を固定する螺子が室外側に露出するので、螺子の取り外しが容易であると共に、美観上も望ましくない。
特開2000−199366
本発明の目的は、引戸装置の点検カバーの取付構造において、開口部全閉時における点検カバーの取り外しを困難にすることで防犯性能を向上させることにある。
本発明が採用した技術手段は、引戸装置の点検カバーの取付構造において、点検カバーは上枠に沿って開口幅方向に延出すると共に、上枠に着脱自在に装着されており、上枠の室外側見付面を構成する面部と、当該面部の室内側に設けた第1係合片と、を備えており、扉体の上端には、室外側に位置して第2係合片が設けてあり、前記第1係合片と前記第2係合片とは、開口部全閉時では、前記第2係合片が前記第1係合片よりも室外側に位置して両片が対向状にオーバーラップした状態にあり、開口部全閉時から扉体を開放方向に所定量移動させることで前記オーバーラップ状態が解除されるように構成されている。一つの態様では、少なくとも開口部全開時(扉体が開口部全開位置まで移動した状態)では、前記オーバーラップ状態が解除される。本明細書において、オーバーラップ状態とは、室外側から見た時に第1係合片と第2係合片とが少なくとも部分的に重なっている状態を言う。すなわち、第1係合片と第2係合片は上下方向(点検カバーの高さ方向)及び左右方向(点検カバーの長さ方向)で実際に対向する部分を備えている。一つの態様では、前記第1係合片は、面部の下端から後方へ向かって延出する底片と、底片から上方に向かって延出する立ち上がり片と、からなり、前記第2係合片は、室外側に向かって延出する頂片と、頂片から下方に向かって延出する垂下片と、からなり、前記立ち上がり片と前記垂下片とは、開口部全閉時では、前記垂下片が前記立ち上がり片よりも室外側に位置して両片が対向状にオーバーラップした状態にある。あるいは、他の態様では、前記第1係合片を垂下片、前記第2係合片を立ち上がり片から形成してもよい。
一つの態様では、前記点検カバーは、前記扉体の移動範囲全体に亘って延出しており、前記第1係合片(例えば、立ち上がり片)の戸先側部位は、開口部全閉時に前記第2係合片(例えば、垂下片)とオーバーラップ状態を形成するオーバーラップ部から形成されており、前記第1係合片には、前記オーバーラップ部の戸尻側に隣接して前記第2係合片の長さ方向の寸法よりも長く延出する非オーバーラップ部が形成されている。一つの態様では、前記第1係合片(例えば、立ち上がり片)も点検カバーと同様に前記扉体の移動範囲全体に亘って延出するが、第1係合片は必ずしも前記扉体の移動範囲全体に亘ってまで延出していなくてもよい。また、第1係合片(特に、オーバーラップ部)を複数の突片から形成してもよい。
一つの態様では、第1係合片としての立ち上がり片は高さH1のオーバーラップ部と、オーバーラップ部の戸尻側に位置する高さH2の非オーバーラップ部(H1>H2)から段部状に形成されている。一つの態様では、第1係合片としての立ち上がり片は、戸先側から戸尻側へ向かって漸次高さが減少するように上端が傾斜状に延出する片であり、戸先側の所定部位がオーバーラップ部、オーバーラップ部の戸尻側の部位が非オーバーラップ部である。
一つの態様では、前記点検カバーは、開口部全閉時の扉体の全幅に亘って延出しており、第1係合片(例えば、前記立ち上がり片)は、開口部全閉時に前記第2係合片(例えば、垂下片)とオーバーラップ状態を形成するオーバーラップ部を備えており、前記第1係合片の戸尻側端部あるいは/および前記第2係合片の戸先側端部には、少なくとも開口部全開時における扉体の引き残し部位に対応してオーバーラップ状態が形成されないように切り欠き部が形成されている。前記「少なくとも」が意味するところは、開口部全開時に至る前の段階でオーバーラップ状態が形成されないような切り欠き部も含む意味である。ここで切り欠き部とは、オーバーラップ部に比べて小さい垂直方向の寸法を備えた片、垂直方向に延出する片が無い状態、を含むものであり、また、切り欠き部の形成手段は、所定の垂直方向の寸法を備えた片を切り欠くことに限定されるものではなく、例えば、最初からオーバーラップ部に比べて小さい垂直方向の寸法を備えた片、あるいは、垂直方向に延出する片が無い状態を、オーバーラップ部と同時に形成する場合も含む。一つの態様では、前記第1係合片(例えば、立ち上がり片)は、点検カバーと同様に、開口部全閉時の扉体の全幅に亘って延出するが、第1係合片は、必ずしも開口部全閉時の扉体の全幅に亘ってまで延出していなくてもよい。また、第1係合片(特に、オーバーラップ部)を複数の突片から形成してもよい。
一つの態様では、第2係合片としての垂下片は、扉体の上端に形成されたいわゆる「上煙返し」から形成されている。この場合、一般に、垂下片の垂直方向の寸法は当該垂下片の長さ方向(扉体の幅方向)に亘って一定である。垂下片を、上煙返しとは別の部材から構成してもよく、垂下片の垂直方向の寸法を長さ方向に異ならしめてもよい。例えば、垂下片の垂直寸法が漸次減少するように下端を傾斜状に延出させてもよい。また、垂下片を、一つの片に代えて、複数の突片から形成してもよい。
また、「前記第1係合片と前記第2係合片とは、開口部全閉時では、前記第2係合片が前記第1係合片よりも室外側に位置して両片が対向状にオーバーラップした状態にあり、開口部全閉時から扉体を開放方向に所定量移動させることで前記オーバーラップ状態が解除されるように構成されている」ことを傾斜する吊持レールを用いて実現してもよい。より具体的には、扉体を吊持する吊持レールは、戸先側から戸尻側に向かって上向き傾斜状に延出している傾斜レールであり、扉体が開放方向に移動することで、扉体が徐々に上動していき、それにつれて扉体に設けた第2係合片も上動していくことで、所定量以上上昇するとオーバーラップが解除される。尚、傾斜レールを用いる場合であっても、第1係合片あるいは/および第2係合片の垂直方向の寸法を長さ方向に変化させることが望ましい。
一つの態様では、前記点検カバーは、上部が上枠に掛止され、下部が上枠に螺子を用いて固着されることで、上枠に対して着脱自在となっている。上部のより具体的な態様例では、前記面部の上端には、上枠に形成された被掛止片に掛止される掛止片が形成されている。下部のより具体的な態様例では、前記点検カバーの長さ方向両端部位の少なくとも戸先側部位には、室内側に向かって水平状に延出する装着片が設けてあり、装着片の先端は、扉体の室外側面部の移動面よりも室内側に延出しており、上枠内には、扉体の室外側面部の移動面よりも室内側に位置して被装着片が設けてあり、前記装着片を上枠内に形成された前記被装着片に重ね合わせて、扉体の室外側面部の移動面よりも室内側で下方から螺子を用いて固定する。
本発明の点検カバーの取付構造では、開口部全閉時において、前記第2係合片が前記第1係合片よりも室外側に位置して、第1係合片と第2係合片とが対向状のオーバーラップ状態にあるので、開口部全閉時において扉体に施錠がされていれば、点検カバーを上枠から取り外そうとしても、第1係合片が第2係合片に引っ掛かって係合し、点検カバーを外すことが困難である。点検カバーの着脱は、開口部全閉時から扉体を開放方向に所定量移動させることで前記オーバーラップ状態を解除させて行えばよいので、本発明に係る取付構造が点検作業に支障を来たすことはない。
また、前記点検カバーの長さ方向両端部位の少なくとも戸先側部位には、室内側に向かって水平状に延出する装着片が設けてあり、装着片の先端は、扉体の室外側面部の移動面よりも室内側に延出しており、上枠内には、扉体の室外側面部の移動面よりも室内側に位置して被装着片が設けてあり、前記装着片を上枠内に形成された前記被装着片に重ね合わせて、扉体の室外側面部の移動面よりも室内側で下方から螺子を用いて固定するものでは、室外側に面する点検カバーの面部に螺子の頭部が露出しないので意匠上良好であることに加えて、開口部全閉時には、戸先側の螺子が扉体に隠蔽されており、室外側から戸先側の螺子を取り外すことができないため防犯上有利である。
図1は扉閉鎖時および開放時における引戸装置の室外側の姿図(左側が開口部全閉時、右側が開口部全開時)、図2は引戸装置の一部省略縦断面図である。引戸装置が設けられる枠体は、上枠1と、左右の縦枠2,3と、下枠4と、から形成されている。引戸装置は片引き引戸であり、縦枠2が戸先側縦枠、縦枠3が戸尻側縦枠となっている。枠体の戸尻側半部には嵌め殺しの袖パネル5が設けてあり、枠体の戸先側半部(戸先側縦枠2と袖パネル5間)に形成された開口部を左右方向に移動自在の扉体6が開閉するようになっている。開口部全開時には、扉体6は引き残し部を除いて袖パネル5に対向して重なるようになっている。上枠1内には、扉体6の移動方向(扉体6の幅方向)に延出する吊持レール7が設けてあり、扉体6の上端に設けた吊持ローラ8が吊持レール7に案内されて移動することで、扉体6が開口幅方向に移動して開口部を開閉する。下枠4には、扉体6下端面に形成した凹部内に位置して扉体6の振れを規制する振れ止めローラ4aが設けてある。
図2において、左側が室外側、右側が室内側である。上枠1の室外側に面する前面は開口状となっており、上枠1の室外側見付面は上枠1に対して着脱自在に装着された点検カバー9から構成されている。上枠1、点検カバー9は共に開口幅方向に延出する長手部材である。図1乃至図4に示す態様例では、上枠1、点検カバー9は共に左右の縦枠2,3間の寸法(扉体6の移動範囲全体)と略同じ長さを有している。
図3に示すように、点検カバー9は、垂直状に延出する面部90と、面部90の上端で裏面側(室内側)へ折り返し折曲して形成された掛止片91と、面部90の下端から後方(室内側)向かって水平状に延出する底片92と、底片92の後端から上方に向かって垂直状に延出する立ち上がり片93と、を備えている。面部90、掛止片91、底片92、立ち上がり片93は、点検カバー9の長さ方向全体に亘って延出している。
点検カバー9の長さ方向両端部には、点検カバー9を螺子止するための装着片94が設けてある。装着片94は、底片92の中途部位から垂直状に立ち上がる第1片94aと、第1片94aから後方に向かって底片92を越えて水平状に延出する第2片94bと、からなる。第2片94bは、扉体6の室外側面部60の移動面(開口幅方向に左右に移動する扉体6の室外側面部60によって形成される面)を越えて室内側に延出しており、扉体6の上端面の上方にまで延出している。
上枠1の上片10の前端には、点検カバー9の掛止片91が掛止される被掛止部11が形成されている。上枠1内には、上枠1の長さ方向両端部位に位置して、点検カバー9の装着片94の第2辺94bに対応するように、水平状の被装着片12が形成されている。被装着片12は、扉体6の室外側面部60の移動面よりも後方側(室内側)に位置している。上枠1内には、吊持レール7を支持する下片13と、吊持レール7を固定する垂直片14が設けてあり、図示の例では、被装着片12は、下片13の延出部に一体形成されている。点検カバー9は、掛止片91を上枠1に形成された被掛止部11に掛止させると共に、装着片94の第2辺94bを上枠1の被装着片12に重ね合わせて下方から螺子15を用いて固定される。したがって、螺子15は、扉体6の室外側面部60の移動面よりも後方側(室内側)に設けられることなり、開口部全閉時では、戸先側の第2片94bと被装着片12を固定する螺子15は扉体6によって隠蔽されており、当該戸先側の螺子15を室外側から取り外すことができない。
扉体6の上端面には、扉体6の全幅に沿って延出するいわゆる「上煙返し」が設けてある。上煙返しは、扉体6の室外側面部からさらに室外側に向かって水平状に延出する頂片16と、頂片16の前端から下方に向かって延出する垂下片17と、を備えている。垂下片17の垂直方向の寸法は、長さ方向(扉体の幅方向)に亘って一定である。
図3に示す態様例では、立ち上がり片93は、扉体6の移動範囲全体に亘って延出しており、立ち上がり片93の戸先側の所定長の部位は高さH1を備えたオーバーラップ部93Aとなっており、オーバーラップ片93Aの戸尻側に隣接する部位は高さH1よりも低い高さH2を備えた非オーバーラップ部93Bとなっている。非オーバーラップ部93Bは、垂下片17の長さ方向の寸法(図示の例では、扉体6の幅寸法と同等)よりも長い寸法を備えている。こうすることで、開口部全閉時では、扉体6の上端に設けた垂下片17が、立ち上がり片93の高さH1のオーバーラップ部93Aよりも室外側に位置して、垂下片17とオーバーラップ部93Aとが対向状にオーバーラップした状態にあり、開口部全閉時から扉体6を開放方向に所定量移動させることで垂下片17が立ち上がり片93の高さH2の非オーバーラップ部93Bまで移動すると(少なくとも、開口部全開時では、垂下片17が立ち上がり片93の高さH2の非オーバーラップ部93Bまで移動している)、オーバーラップ状態が解除される。
上枠1に対して点検カバー9を取り付ける時には、扉体6を開口部全開位置まで移動させた状態で、点検カバー9の掛止片91を上枠1の被掛止片11に掛止させると共に、装着片94の第2辺94bを上枠1の被装着片12に重ね合わせて下方から先ず戸先側の螺子15を止着する。扉体6の開口部全開位置は、図示しないストッパによって保持することができる。開口部全開時では、点検カバー9の立ち上がり片93の高さH2の非オーバーラップ部93Bが扉体6の垂下片17に対応しているので、立ち上がり片93と垂下片17とが引っ掛かって点検カバー9の枠体1への装着に支障を来たすことがない。次いで、扉体6を開口部閉鎖方向に移動させて、戸尻側の螺子15を止着する。
扉体6を開口部閉鎖方向へ移動させて開口部全閉状態とすると、点検カバー9の立ち上がり片93の高さH1のオーバーラップ部93Aが扉体6の垂下片17に対向してオーバーラップ状態となる。したがって、開口部全閉状態において、施錠装置によって扉体6の開放が規制されていれば、仮に、下部の螺子15が外れた場合であっても、点検カバー9を手前に外そうとすれば、点検カバー9の立ち上がり片93のオーバーラップ部93Aが扉体6の垂下片17に引っ掛かる構造となっており、外部から点検カバー9を取り外すことは困難である。しかも、開口部全閉時には、点検カバー9の戸先側の第2片94bを上枠1の戸先側の非装着片12に固定する螺子15は扉体6によって隠蔽されており、室外側からは戸尻側の螺子15のみしか取り外すことはできない。
点検カバー9を取り外す場合には、扉体6を移動させて螺子15を取り外し、扉体6を全開位置にして点検カバー9を手前に引いて、上部の掛止部分を外すことで、点検カバー9を上枠1から取り外すことができる。
図5、図6は点検カバーの取付構造の他の実施形態に係るものである。基本的な構成は第1実施形態と同様であり、同一の部材には同一の参照番号が付してあり、同一の参照番号が付された部材については、既述の説明を援用することができる。図5は引戸装置の室外側の姿図であり、引戸装置が設けられる開口部は、上枠1と、戸先側縦枠2と、下枠4と、戸尻側に形成された戸袋50から形成されている。
図5、図6に示す態様例では、上枠1は扉体6の移動経路の全体幅に亘って延出しており、点検カバー9は扉体6の幅寸法と略同じ長さを有し、開口部全閉時の扉体6の全幅に亘って延出している。
図6に示す点検カバー9は、図3の点検カバーと類似する構成を備えており、垂直状に延出する面部90と、面部90の上端で裏面側(室内側)へ折り返し折曲して形成された掛止片91と、面部90の下端から後方(室内側)向かって水平状に延出する底片92と、底片92の後端から上方に向かって垂直状に延出する立ち上がり片93と、を備えている。面部90、掛止片91、底片92、立ち上がり片93は、点検カバー9の長さ方向全体に亘って延出している。
点検カバー9の長さ方向両端部には、点検カバー9を螺子止するための装着片94が設けてある。装着片94は、底片92の中途部位から垂直状に立ち上がる第1片94aと、第1片94aから後方に向かって底片92を越えて水平状に延出する第2片94bと、からなる。第2片94bは、扉体6の室外側面部60の移動面を越えて室内側へ延出しており、扉体6の上端面の移動面の上方にまで延出している。
図6に示す態様例では、立ち上がり片93の戸尻側端部を除く略全幅の部分が高さH1を備えたオーバーラップ部93Aとなっており、戸尻側端部のみを切り欠くことで高さが高さH2の非オーバーラップ部93Bとなっている。こうすることで、開口部全閉状態では、扉体6の上端の垂下片17が、立ち上がり片93の高さH1のオーバーラップ部93Aよりも室外側に位置して、垂下片17と立ち上がり片93とが対向状にオーバーラップした状態にあり、扉体6を開放方向に所定量移動させることで垂下片17が立ち上がり片93の高さH1のオーバーラップ部93Aから離れて戸袋50内に移動して行き、開口部全開状態において、扉体6の戸先側の引き残し部位が立ち上がり片93の高さH2の非オーバーラップ部93Bに位置して、オーバーラップ状態が解除される。尚、立ち上がり片93の戸尻側端部を切り欠く代わりに、垂下片17の戸先側端部を切り欠いてもよい。
図3、図6に示す立ち上がり片93は、戸先側のオーバーラップ部93Aとオーバーラップ部93Aの戸尻側に隣接して形成された非オーバーラップ部93Bとから段部状に形成されているが、図7に示すように、立ち上がり片93は、戸先側から戸尻側へ向かって漸次高さが減少するような傾斜片でもよく、扉体6の垂下片17とオーバーラップしない高さの部位を境界として戸先側をオーバーラップ部93A、戸尻側を非オーバーラップ部93Bとしてもよい。尚、図7において、図3、図6と同一の部材には同一の参照番号が付してあり、同一の参照番号が付された部材については、図3、図6における既述の関連する説明を援用することができる。また、図3、図6、図7に示すオーバーラップ部93Aを、一つの片に代えて、複数の突片から形成してもよい。
図8に示すように、図2に示す吊持レール7は、戸先側から戸尻側に向かって上向き傾斜状に延出する傾斜レール7´でもよい。この場合、扉体6は開放方向に移動するにしたがって徐々に上昇していくため、扉体6に設けた垂下片17も上昇して行き、立ち上がり片93のオーバーラップ部93Aの高さが一定であっても、立ち上がり片93と垂下片17とのオーバーラップ寸法は徐々に減少して行き、垂下片17が所定量以上上昇すればオーバーラップ状態は解除され得る。しかしながら、傾斜レール7´の傾斜角度を大きく取ることは操作上・納まり上において現実的ではなく、傾斜レール7´を採用する場合であっても、例えば、図7に示すような傾斜状の立ち上がり片93と組み合わせて用いることが望ましい。
図示の実施形態では、垂下片17を「上煙返し」で兼用したので、垂下片17の垂直方向の寸法は長さ方向に一定となっている。しかしながら、上煙返しとは別の部材から垂下片17を構成する場合には、垂下片17の垂直方向を長さ方向に異ならしめてもよい。例えば、垂下片17の垂直寸法が漸次減少するように下端を傾斜状に延出させてもよい。また、垂下片17を、一つの片に代えて、複数の突片から形成してもよい。
本発明は、玄関引戸の点検カバーの取付構造として利用することができる。
扉閉鎖時および開放時における引戸装置の姿図である。 引戸装置の一部省略縦断面図である。 図2における要部拡大図である。 点検カバーの側面図および裏面図である。 上枠に対する点検カバーの取り付けを説明する斜視図である。図において、扉体は全開位置にある。 他の実施形態に係る引戸装置の姿図である。 他の実施形態に係る点検カバーの裏面図である。 他の実施形態に係る点検カバーの裏面図である。 傾斜する吊持レールを備えた引戸装置を示す図である。 従来の点検カバーの取付構造を示す図である。
符号の説明
1 上枠
6 扉体
9 点検カバー
15 螺子
90 面部
91 掛止片
92 底片
93 立ち上がり片
93A オーバーラップ部分
93B 非オーバーラップ部分
94 装着片

Claims (3)

  1. 引戸装置の点検カバーの取付構造において、
    点検カバーは上枠に沿って開口幅方向に延出すると共に、当該点検カバーは、上部が上枠に掛止され、下部が上枠に螺子を用いて固着されることで、上枠に着脱自在に装着されており、上枠の室外側見付面を構成する面部と、当該面部の室内側に設けた第1係合片と、を備えており、
    扉体の上端には、室外側に位置して第2係合片が設けてあり、当該第2係合片は、扉体の室外側面部からさらに室外側に向かって水平状に延出する頂片と、頂片の前端から下方に向かって延出する垂下片と、を備えると共に当該扉体の全幅に沿って延出しており、
    前記第1係合片と前記第2係合片とは、開口部全閉時では、前記第2係合片が前記第1係合片よりも室外側に位置して両片が対向状にオーバーラップした状態にあり、開口部全閉時から扉体を開放方向に所定量移動させることで前記オーバーラップ状態が解除されるように構成されており
    前記点検カバーの長さ方向両端部位の少なくとも戸先側部位には、室内側に向かって水平状に延出する装着片が設けてあり、当該装着片は、前記第1係合片を越えて扉体の室外側面部の移動面よりも室内側に延出しており、
    上枠内には、扉体の室外側面部の移動面よりも室内側に位置して被装着片が設けてあり、
    前記装着片を上枠内に形成された前記被装着片に下方から重ね合わせて、重ね合わせた装着片と被装着片とを、扉体の室外側面部の移動面よりも室内側で下方から螺子を用いて固着してなり、
    開口部全閉時には、前記第2係合片が前記第1係合片の室外側への取り外しを規制していると共に、前記装着片を前記被装着片に固着する前記螺子が扉体に隠蔽されている、
    引戸装置の点検カバーの取付構造。
  2. 前記点検カバーは、前記扉体の移動範囲全体に亘って延出しており、
    前記第1係合片の戸先側部位は、開口部全閉時に前記第2係合片とオーバーラップ状態を形成するオーバーラップ部から形成されており、
    前記第1係合片には、前記オーバーラップ部の戸尻側に隣接して前記第2係合片の長さ方向の寸法よりも長く延出する非オーバーラップ部が形成されている、
    請求項1に記載の引戸装置の点検カバーの取付構造。
  3. 前記点検カバーは、開口部全閉時の扉体の全幅に亘って延出しており、
    前記第1係合片は、開口部全閉時に前記第2係合片とオーバーラップ状態を形成するオーバーラップ部を備えており、
    前記第1係合片の戸尻側端部あるいは/および前記第2係合片の戸先側端部には、少なくとも開口部全開時における扉体の引き残し部位に対応してオーバーラップ状態が形成されないように切り欠き部が形成されている、
    請求項1に記載の引戸装置の点検カバーの取付構造。
JP2007220674A 2007-08-28 2007-08-28 引戸装置における点検カバーの取付構造 Active JP5189328B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007220674A JP5189328B2 (ja) 2007-08-28 2007-08-28 引戸装置における点検カバーの取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007220674A JP5189328B2 (ja) 2007-08-28 2007-08-28 引戸装置における点検カバーの取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009052309A JP2009052309A (ja) 2009-03-12
JP5189328B2 true JP5189328B2 (ja) 2013-04-24

Family

ID=40503612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007220674A Active JP5189328B2 (ja) 2007-08-28 2007-08-28 引戸装置における点検カバーの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5189328B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014211038A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 文化シヤッター株式会社 引戸装置
JP6624810B2 (ja) * 2015-05-27 2019-12-25 三和シヤッター工業株式会社 引戸装置
JP6392401B2 (ja) * 2017-03-30 2018-09-19 文化シヤッター株式会社 引戸装置
JP6868080B2 (ja) * 2019-11-22 2021-05-12 三和シヤッター工業株式会社 引戸装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0613337Y2 (ja) * 1988-05-30 1994-04-06 不二サッシ株式会社 上吊り式障子の上枠
JPH0721798Y2 (ja) * 1989-02-10 1995-05-17 新日軽株式会社 自動開閉式引き戸における上枠カバーロック装置
JP2005068920A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Tostem Corp 開口部装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009052309A (ja) 2009-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6760842B2 (ja) 分離脱着自在のセグメント構造のレールフレームを含むスライディング防虫窓の取付け構造
JP5189328B2 (ja) 引戸装置における点検カバーの取付構造
JP6126898B2 (ja) サッシ
JP6297422B2 (ja) サッシ
JP5524562B2 (ja) 開閉体機構部収納ケースの構造
JP4842073B2 (ja) 枠体とカバー体との取付構造
JP2009102863A (ja) 引戸の施工方法、及び引戸ユニット
JP2017179843A (ja) ロールスクリーン装置
KR200430500Y1 (ko) 슬라이딩 도어를 구비한 칸막이
JP2006249662A (ja) 連動引戸
JP6538934B2 (ja) サッシ
JP7011915B2 (ja) 窓シャッターの縦枠の取付構造
JP6060414B2 (ja) 建物の開口部の改装工法と改装構造
JP4897413B2 (ja) 枠体とカバー体との取付構造
JP2006241818A (ja) 建具の取付構造
JP6408430B2 (ja) バリアフリー型横引きロールスクリーン装置、及びその組立製造・設置方法
JP2012117240A (ja) 建具
JP2022050630A (ja) 窓シャッターの縦枠の取付構造
JP5145267B2 (ja) 摺動式スクリーン装置
JP6947666B2 (ja) 吊り下げ引戸装置用スペーサ部材、吊り下げ引戸装置
JP4833638B2 (ja) 網戸一体型玄関用引戸装置
JP2022055065A (ja) 建具
JP7002265B2 (ja) 窓シャッター装置
JP4836808B2 (ja) ドア
JP6504979B2 (ja) 建物開口部用網戸

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130124

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160201

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5189328

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150