JP6947666B2 - 吊り下げ引戸装置用スペーサ部材、吊り下げ引戸装置 - Google Patents

吊り下げ引戸装置用スペーサ部材、吊り下げ引戸装置 Download PDF

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本発明は、吊り下げ引戸装置に用いられることで、吊り下げ引戸の高さ調整を行う吊り下げ引戸装置用スペーサ部材と、この吊り下げ引戸装置用スペーサ部材を備える吊り下げ引戸装置に関するものである。
従来から、戸枠に固定されたレールと、レール上を滑走自在とされるローラを備える戸車と、戸車を介して吊り下げられる吊り下げ引戸と、を備えることで、レールに案内された吊り下げ引戸が左右方向で開閉移動自在とされる吊り下げ引戸装置が公知である。この種の吊り下げ引戸装置では、吊り下げ引戸の高さ調整を行うための機構が種々提案されている。例えば、下記特許文献1には、台座部材とローラ支持用ブラケット部材との間にスペーサ部材(スペース部材)を介入させることで、吊り下げ引戸(扉体)全体の上下位置を調整する構成が開示されている。
特開2017−206945号公報
ところで、従来の吊り下げ引戸装置には、戸車等の部材の一部を吊り下げ引戸の上端に埋没させるように配置することで、省スペース化を図る構成が存在している。しかしながら、このような省スペースタイプの吊り下げ引戸装置に対して上掲した特許文献1に開示されるスペーサ部材(スペース部材)を適用しようとする場合、スペーサ部材(スペース部材)が戸車等の周辺部品に干渉してしまい、スペーサ部材(スペース部材)の着脱が困難となってしまう。つまり、戸車等の部材の一部を吊り下げ引戸の上端に埋没させるように配置する形式の吊り下げ引戸装置に対して、単に特許文献1に開示されるスペーサ部材(スペース部材)を適用するだけでは、吊り下げ引戸(扉体)全体の上下位置を調整する構成を実現することは困難であった。
本発明は、上述した従来技術に存在する課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、戸車等の部材の一部を吊り下げ引戸の上端に埋没させるように配置する形式の吊り下げ引戸装置であっても、吊り下げ引戸全体の上下位置を簡易に調整することが可能な構成を提供することにある。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材(30,130,230,330)は、戸枠(F)の上部に固定されたレール(15)と、前記レール(15)上を滑走自在なローラ(16a)を備える戸車(16)と、前記戸車(16)を介して吊り下げられる吊り下げ引戸(11)と、を備え、前記戸車(16)の少なくとも一部が前記吊り下げ引戸(11)の上端に埋没された状態で配置される吊り下げ引戸装置(10)に用いられる吊り下げ引戸装置用スペーサ部材(30,130,230,330)であって、前記戸車(16)と前記吊り下げ引戸(11)の上端の間に挿入される平板略U字形からなる高さ調整部(31)と、前記高さ調整部(31)を構成する平板略U字形におけるU字の底面側から前記戸枠(F)の上部側に向けて立設されるアクセス部(32)と、を備え、前記アクセス部(32)が、平板形状の上方中央部に逃がし溝部(32a)を設けた平板略U字形からなり、当該アクセス部(32)の設置状態において、前記平板略U字形におけるU字の開放側が、前記戸枠(F)の上部側を向くように構成されることを特徴とするものである。
また、本発明に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材(30,130,230,330)は、前記アクセス部(32)に設けられた前記逃がし溝部(32a)の形成位置又は形成位置近傍に、作業工具(61)からのアクセスが可能な突起形状部(32b,132b)、穴形状部(232b)、曲げ形状部(332b)の少なくとも1つ又はこれらの組み合わせからなるアクセス形状部が形成されることとしてもよい。
さらに、本発明は、上記の吊り下げ引戸装置用スペーサ部材(30,130,230,330)を備える吊り下げ引戸装置(10)を含むものである。
本発明によれば、戸車等の部材の一部を吊り下げ引戸の上端に埋没させるように配置する形式の吊り下げ引戸装置であっても、吊り下げ引戸全体の上下位置を簡易に調整することが可能な構成を提供することができる。
本実施形態に係る吊り下げ引戸装置の全体構成を示す図であり、図中の分図(a)は、吊り下げ引戸が全閉された状態を示しており、図中の分図(b)は、吊り下げ引戸が全開された状態を示している。 本実施形態に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材が取り付けられた状態における吊り下げ引戸装置の要部構成を示す図であり、図中の分図(a)は、吊り下げ引戸が全閉された状態での上面視が示され、図中の分図(b)は、吊り下げ引戸が全閉された状態での部分破断正面視が示されている。 本実施形態に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材が取り付けられた状態における吊り下げ引戸装置の要部構成を示す図であり、図中の分図(a)は、吊り下げ引戸が全開された状態での上面視が示され、図中の分図(b)は、吊り下げ引戸が全開された状態での部分破断正面視が示されている。 本実施形態に係る吊り下げ引戸装置が備える戸車の設置箇所の構成を説明するための部分縦断面図である。 本実施形態に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材の具体的な構成を説明するための図であり、図中の分図(a)は側面視を示し、分図(b)は上面視を示し、分図(c)は正面視を示している。 吊り下げ引戸装置用スペーサ部材を戸車と吊り下げ引戸の上端との間から取り外す場合の作業手順を説明するための図である。 本発明に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材に形成されるアクセス形状部が取り得る第一変形例を示す図であり、図中の分図(a)は側面視を示し、分図(b)は上面視を示し、分図(c)は正面視を示している。 図7で示した吊り下げ引戸装置用スペーサ部材の取り外しの際の様子を示す図である。 本発明に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材に形成されるアクセス形状部が取り得る第二変形例を示す図であり、図中の分図(a)は側面視を示し、分図(b)は上面視を示し、分図(c)は正面視を示している。 図9で示した吊り下げ引戸装置用スペーサ部材の取り外しの際の様子を示す図である。 本発明に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材に形成されるアクセス形状部が取り得る第三変形例を示す図であり、図中の分図(a)は側面視を示し、分図(b)は上面視を示し、分図(c)は正面視を示している。 図11で示した吊り下げ引戸装置用スペーサ部材の取り外しの際の様子を示す図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
まず、図1〜図4を用いて、本実施形態に係る吊り下げ引戸装置10の構成を説明する。ここで、図1は、本実施形態に係る吊り下げ引戸装置の全体構成を示す図であり、図中の分図(a)は、吊り下げ引戸が全閉された状態を示しており、図中の分図(b)は、吊り下げ引戸が全開された状態を示している。また、図2は、本実施形態に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材が取り付けられた状態における吊り下げ引戸装置の要部構成を示す図であり、図中の分図(a)は、吊り下げ引戸が全閉された状態での上面視が示され、図中の分図(b)は、吊り下げ引戸が全閉された状態での部分破断正面視が示されている。さらに、図3は、本実施形態に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材が取り付けられた状態における吊り下げ引戸装置の要部構成を示す図であり、図中の分図(a)は、吊り下げ引戸が全開された状態での上面視が示され、図中の分図(b)は、吊り下げ引戸が全開された状態での部分破断正面視が示されている。またさらに、図4は、本実施形態に係る吊り下げ引戸装置が備える戸車の設置箇所の構成を説明するための部分縦断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る吊り下げ引戸装置10は、左右方向に開閉操作可能な吊り下げ引戸11を備えている。吊り下げ引戸11は、開口部Sの戸尻側を構成する壁体として形成された戸袋部12に収納されて開口部Sを開放する全開姿勢(図1中の分図(b)参照)と、戸袋部12から引き出されて開口部Sを閉鎖する全閉姿勢(図1中の分図(a)参照)とをとることが可能となっている。吊り下げ引戸11には、上下方向で中央位置の反戸袋部側に引き手部13が形成されている。操作者が引き手部13に手指を引っ掛けて左右方向に操作することで、吊り下げ引戸11の全閉状態と全開状態を実現可能となっている。
また、図1中の分図(a)で示す吊り下げ引戸11が全閉された状態での吊り下げ引戸11の上部位置には、戸枠Fに対して点検カバー14が設置されている。この点検カバー14は、戸枠Fから着脱することが可能となっており、吊り下げ引戸装置10の点検作業や、後述する吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30の着脱作業の際には、点検カバー14が取り外された状態で作業が実施されることとなる。
図2〜図4に示すように、戸枠Fの上部にはレール15が固定設置されている。このレール15には、ローラ16aを備える戸車16が設置されており、ローラ16aがレール15上を滑走することで、レール15の長手方向に沿って戸車16が戸枠Fの左右方向で移動自在となっている。本実施形態では、1つの戸車16に2つのローラ16aが設置されており、また、1枚の吊り下げ引戸11に対して2つの戸車16が設置されている。
さらに、本実施形態に係る吊り下げ引戸11は、その上端部が窪んだ凹み形状部11aを有しており、この凹み形状部11aに対して戸車16の下方の一部が埋没された状態で配置される構成となっている(図4参照)。かかる構成によって、吊り下げ引戸装置10のコンパクト化が実現できるので、点検カバー14によって目隠しする機構部分の省スペース化を図ることが可能となっている。
なお、本実施形態に係る吊り下げ引戸装置10には、上述した構成に加えて、戸枠F側に設置されるラック21と、吊り下げ引戸11側に設置されるピニオン22とで構成される制動装置によって、吊り下げ引戸11が急激に閉じられて戸枠Fに衝突してしまうことを避ける制動機構等が設けられているが、かかる機構等は、従来から公知の機構であるので、詳細説明は省略する。
さて、上述した基本構成を有する吊り下げ引戸装置10には、戸車16と吊り下げ引戸11の上端の間の位置に、吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30が設置されている。吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30の設置状態は、図2〜図4に示されている。ここで、図5を参照図面に加えて、本実施形態に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30の具体的な構成を説明する。図5は、本実施形態に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材の具体的な構成を説明するための図であり、図中の分図(a)は側面視を示し、分図(b)は上面視を示し、分図(c)は正面視を示している。
本実施形態に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30は、戸車16と吊り下げ引戸11の上端に形成された凹み形状部11aの間に挿入される平板略U字形からなる高さ調整部31と、高さ調整部31を構成する平板略U字形におけるU字の底面側から戸枠Fの上部側(図5中の分図(c)における紙面上側)に向けて立設されるアクセス部32と、を備えて構成されている。高さ調整部31の厚み寸法が、吊り下げ引戸11の上下方向での位置の調整代となっており、高さ調整部31を戸車16と吊り下げ引戸11の上端に形成された凹み形状部11aの間に挿入することで、高さ調整部31の厚み寸法分だけ、吊り下げ引戸11の上下方向での位置を引き下げることが可能となる。また、高さ調整部31の厚み寸法を変更することで、もしくは吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30を高さ調整部31の厚み方向に複数重ねて使用することで、吊り下げ引戸11の上下方向での調整位置を変更することが可能である。
また、高さ調整部31は、平板略U字形によって構成されることで、長手方向に延びる切り欠き形状部31aを備えている。この切り欠き形状部31aは、戸車16と吊り下げ引戸11の上端に形成された凹み形状部11aの間に挿入する際に、戸車16と吊り下げ引戸11の上端を接続するボルト18を避けるために形成された部位である。
一方、アクセス部32は、平板形状の上方中央部に逃がし溝部32aを設けた平板略U字形を有して構成されている。このアクセス部32は、設置状態において、平板略U字形におけるU字の開放側、すなわち、逃がし溝部32aの開放側が、戸枠Fの上部側を向くように構成される部材である。逃がし溝部32aについては、吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30を戸車16と吊り下げ引戸11の上端との間から取り外す際に、戸枠F側に設置されたレール15を避けて取り出し作業の簡易化を図るための部位となっている。
さらに、アクセス部32には、逃がし溝部32aの開放側の端部の溝内側に突状をした左右一対の突起形状部32bが形成されている。この左右一対の突起形状部32bは、本発明に係るアクセス形状部として機能する部位であり、吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30を戸車16と吊り下げ引戸11の上端との間から取り外す際に、作業工具等からのアクセスを受けて取り出し作業の簡易化を図るための部位となっている。
なお、吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30を戸車16と吊り下げ引戸11の上端との間に挿入設置する場合の作業手順について、図2中の分図(b)を参照して説明すると、紙面左側に設置された戸車16と吊り下げ引戸11の上端との間に吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30を挿入設置する場合には、戸車16と吊り下げ引戸11の上端とを固定している2本のボルト18を緩め、戸車16と吊り下げ引戸11の上端との間に隙間を形成しておく。この状態から、2つの戸車16の間のスペースに吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30を載置する。この際、吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30は、高さ調整部31を構成する平板略U字形におけるU字の開放側、すなわち、高さ調整部31に形成された切り欠き形状部31aの開放側が紙面左側に位置するように載置する。この状態から、吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30を紙面左方向に向けてスライド移動させることで、戸車16と吊り下げ引戸11の上端との間に形成された隙間に吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30が挿入される。挿入完了後、2本のボルト18を締め込んで戸車16と吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30と吊り下げ引戸11の上端とを完全に固定することで、吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30の設置が完了する。
また、図2中の分図(b)の紙面右側に設置された戸車16と吊り下げ引戸11の上端との間に吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30を挿入設置する場合には、上述した作業手順に対して左右対称となるように部材配置して作業すればよい。
以上、吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30を戸車16と吊り下げ引戸11の上端との間に挿入設置する場合の作業手順について説明した。次に、図6を参照図面に加えて、吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30を戸車16と吊り下げ引戸11の上端との間から取り外す場合の作業手順を説明する。
図6は、吊り下げ引戸装置用スペーサ部材を戸車と吊り下げ引戸の上端との間から取り外す場合の作業手順を説明するための図である。図6において、符号(1)は、吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30が取り付けられた状態が示されている。この符号(1)の状態から、戸車16が有する2本のボルト18を緩めて戸車16と吊り下げ引戸11の上端との間に隙間を作り、吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30をスライド移動させて2つの戸車16の間のスペースに載置させる。このときの状態が、符号(2)で示されている。符号(2)で示す状態からドライバー61等の作業工具を逃がし溝部32aに挿入する。このとき、突起形状部32bにドライバー61の先端を引っ掛けるなどして吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30を作業者側に引き寄せ(図6中の符号(3)参照)、さらに作業者側に浮き上がらせるなどして手で摘みあげ、符号(4)で示す状態とする。この状態から、符号(5)→(6)→(7)→(8)へと吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30を移動させることで、最終的に符号(9)で示すように取り外しが完了する。なお、符号(5)から(9)で示す状態に移行する際に、アクセス部32に形成された逃がし溝部32aの形状の効果によって、吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30はレール15をかわしながら取り外すことができる。また、本実施形態では、逃がし溝部32aの開放側の端部の溝内側に突状をした左右一対の突起形状部32bが形成されているので、たとえ、吊り下げ引戸11の上端部が窪んだ凹み形状部11aに対して戸車16の下方の一部が埋没された状態で配置される構成であっても、吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30を簡易に取り外すことが可能となっている。
なお、図6を用いた上記の説明では、吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30を戸車16と吊り下げ引戸11の上端との間から取り外す場合の作業手順を説明したが、これとは逆に、吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30を2つの戸車16の間のスペースに載置させる場合には、図6の符号(9)から(1)へと手順を進めることで、吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30を載置することができる。ただし、2つの戸車16の間のスペースに吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30を載置する場合には、図6の符号(3)および(2)で示したドライバー61等の作業工具は不要となる可能性がある。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述した本実施形態に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材30が備える突起形状部32bについては、本発明が取り得る一形態例を示したに過ぎず、本発明に係るアクセス形状部については、アクセス部32に設けられた逃がし溝部32aの形成位置又は形成位置近傍に対して、作業工具からのアクセスが可能な突起形状部、穴形状部、曲げ形状部の少なくとも1つ又はこれらの組み合わせからなる形状として形成することが可能である。その具体的な変形例として、図7〜図12を示す。なお、図7〜図12において、上述した実施形態と同一又は類似する部材については、同一符号を付して説明を省略する。
まず、図7は、本発明に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材に形成されるアクセス形状部が取り得る第一変形例を示す図であり、図中の分図(a)は側面視を示し、分図(b)は上面視を示し、分図(c)は正面視を示している。また、図8は、図7で示した吊り下げ引戸装置用スペーサ部材の取り外しの際の様子を示す図である。
図7および図8で示すように、第一変形例に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材130では、アクセス部32に形成された逃がし溝部32aの開放側の端部の溝内側に形成された突起形状部32bに加えて、逃がし溝部32aの開放側の端部の溝外側に左右一対の突起形状部132bが形成されている。つまり、第一変形例では、逃がし溝部32aの開放側の端部が略T字形状にて形成されている。かかる形状は、ドライバー61等の作業工具を引っ掛けることのできる箇所を増加することになるので、吊り下げ引戸装置用スペーサ部材130の取り出し作業の簡易化を図ることができる。
次に、図9は、本発明に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材に形成されるアクセス形状部が取り得る第二変形例を示す図であり、図中の分図(a)は側面視を示し、分図(b)は上面視を示し、分図(c)は正面視を示している。また、図10は、図9で示した吊り下げ引戸装置用スペーサ部材の取り外しの際の様子を示す図である。
図9および図10で示す第二変形例に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材230では、アクセス形状部が穴形状部232bとして形成されている。上述した突起形状部32b,132bに代えて、穴形状部232bとすることでも、ドライバー61等の作業工具を好適に引っ掛けることができる。
さらに、図11は、本発明に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材に形成されるアクセス形状部が取り得る第三変形例を示す図であり、図中の分図(a)は側面視を示し、分図(b)は上面視を示し、分図(c)は正面視を示している。また、図12は、図11で示した吊り下げ引戸装置用スペーサ部材の取り外しの際の様子を示す図である。
図11および図12で示す第三変形例に係る吊り下げ引戸装置用スペーサ部材330では、アクセス形状部が曲げ形状部332bとして形成されている。この曲げ形状部332bは、アクセス部32に形成された逃がし溝部32aの開放側の端部を外側に向けて折り曲げた形状として構成されている。上述した突起形状部32b,132bや穴形状部232bに代えて、曲げ形状部332bとすることでも、ドライバー61等の作業工具を好適に引っ掛けることができる。
なお、上述した突起形状部32b,132bについては、アクセス部32に形成された逃がし溝部32aの開放側の2つの端部において、左右いずれか一方が端部の溝内側を向き、左右いずれか他方が溝外側を向くといった、左右で内外逆方向に突出した突起形状部としてもよいし、左右両方が溝外側を向いた構成としてもよい。
その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 吊り下げ引戸装置、11 吊り下げ引戸、11a 凹み形状部、12 戸袋部、13 引き手部、14 点検カバー、15 レール、16 戸車、16a ローラ、18 ボルト、21 ラック、22 ピニオン、30,130,230,330 吊り下げ引戸装置用スペーサ部材、31 高さ調整部、31a 切り欠き形状部、32 アクセス部、32a 逃がし溝部、32b,132b 突起形状部、61 ドライバー、232b 穴形状部、332b 曲げ形状部、F 戸枠、S 開口部。

Claims (3)

  1. 戸枠の上部に固定されたレールと、
    前記レール上を滑走自在なローラを備える戸車と、
    前記戸車を介して吊り下げられる吊り下げ引戸と、
    を備え、前記戸車の少なくとも一部が前記吊り下げ引戸の上端に埋没された状態で配置される吊り下げ引戸装置に用いられる吊り下げ引戸装置用スペーサ部材であって、
    前記戸車と前記吊り下げ引戸の上端の間に挿入される平板略U字形からなる高さ調整部と、
    前記高さ調整部を構成する平板略U字形におけるU字の底面側から前記戸枠の上部側に向けて立設されるアクセス部と、
    を備え、
    前記アクセス部が、平板形状の上方中央部に逃がし溝部を設けた平板略U字形からなり、
    当該アクセス部の設置状態において、前記平板略U字形におけるU字の開放側が、前記戸枠の上部側を向くように構成されることを特徴とする吊り下げ引戸装置用スペーサ部材。
  2. 請求項1に記載の吊り下げ引戸装置用スペーサ部材において、
    前記アクセス部に設けられた前記逃がし溝部の形成位置又は形成位置近傍に、作業工具からのアクセスが可能な突起形状部、穴形状部、曲げ形状部の少なくとも1つ又はこれらの組み合わせからなるアクセス形状部が形成されることを特徴とする吊り下げ引戸装置用スペーサ部材。
  3. 請求項1又は2に記載の吊り下げ引戸装置用スペーサ部材を備える吊り下げ引戸装置。
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