JP6914087B2 - スライドドアの支持構造及びパーティションシステム - Google Patents

スライドドアの支持構造及びパーティションシステム Download PDF

Info

Publication number
JP6914087B2
JP6914087B2 JP2017078800A JP2017078800A JP6914087B2 JP 6914087 B2 JP6914087 B2 JP 6914087B2 JP 2017078800 A JP2017078800 A JP 2017078800A JP 2017078800 A JP2017078800 A JP 2017078800A JP 6914087 B2 JP6914087 B2 JP 6914087B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slide door
vertical
horizontal
door
rails
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017078800A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018178515A (ja
Inventor
長谷川 徹
徹 長谷川
理 坂井
理 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokuyo Co Ltd filed Critical Kokuyo Co Ltd
Priority to JP2017078800A priority Critical patent/JP6914087B2/ja
Publication of JP2018178515A publication Critical patent/JP2018178515A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6914087B2 publication Critical patent/JP6914087B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)

Description

本発明は、屋内に設置されるブース等に好適に用いられるスライドドアの支持構造及びパーティションシステムに関するものである。
従来、屋内に設置されるブースには、出入口を構成するためにスライドドアが採用されているものが少なくない。
この種のスライドドアの支持構造として、吊下げ構造が厚み方向の振れ止め機能を兼ねるべく、スライドドア又は固定パネルの一方の内部にガイド面を形成し、このガイド面に他方から突出させた転動体をパネル厚み方向の移動を規制した状態で係合させるようにしたものが一般的に知られている(特許文献1〜3)。
特許第4354049号公報 特許第4560775号公報 特許第3623433号公報
しかしながら、このような構造であると、レールや転動体に吊下げ荷重と振れ方向の荷重が重畳して作用するため、レールや転動体に無理な負荷が掛かり易く、レールや転動体に複雑な構造を採用しなければならなくなる場合が多い。
その結果、固定パネルに対してスライドドアを厚み方向に沿って移動させながら係合させる必要が生じたり、金具等をスライド方向に係合させた後にその金具にスライドドアを取り付けるといった作業工程上の問題も招き易くなる。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、機構部品に無理な負荷が掛かったり複雑な構造にすることがなく、また作業工程の簡略化にも資する、従来にはないスライドドアの支持構造を提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明に係るスライドドアの支持構造は、スライドドアをスライド方向に沿って前後に配した吊り下げ機構によって一側面側から吊下げ支持するとともに、スライドドアの上下端部を前後に配した厚み方向の振れ止め機構によって規制してなるものであり、前吊下げ機構及び前振れ止め機構は、スライドドアの高さ内及び厚み内に設けた縦レール及び横レールと、これらのレールに係合して高さ方向および厚み方向に支持する支持側の縦ローラ及び横ローラによって構成され、後吊下げ機構及び後振れ止め機構も、スライドドアの高さ内及び厚み内に設けた縦レール及び横レールと、これらのレールに係合して高さ方向および厚み方向に支持する支持側の縦ローラ及び横ローラによって構成されていることを特徴とする。
このように、上下端部を厚み方向へ規制すれば、スライドドアは一側面側から吊っても立位姿勢が保たれるので、吊下げ機構及び振れ止め機構はそれぞれ単純な構造でよく、吊下げ荷重や振れ方向の荷重が重畳して作用することを回避して機構部品の負担を軽減するとともに、機構部品が複雑な構造となることを有効に回避して、組み立ての便にも資する支持構造を採用することができる。
また、要素部品の干渉を回避しつつ、スライドドアの片持ち支持機構の持ち出し量を小さく抑えることができる。
構造や組み立てを一層簡単なものにするためには、スライドドアの横レールは当該スライドドアの上下端面に凹設した溝状のものであり、この横レールに上下方向から横ローラを係合させていることが好適である。
同様に、構造や組み立てを一層簡単なものにするためには、スライドドアの縦レールは当該スライドドアの一側面に凹設した溝状のものであり、この縦レールを厚み方向から縦ローラに係合させていることが好適である。
また、本発明に係るスライドドアの支持構造は、スライドドアをスライド方向に沿って前後に配した吊り下げ機構によって一側面側から吊下げ支持するとともに、スライドドアの上下端部を前後に配した厚み方向の振れ止め機構によって規制してなるものであり、前吊下げ機構及び前振れ止め機構は、スライドドアの高さ内及び厚み内に設けた縦レール及び横レールと、これらのレールに係合して高さ方向および厚み方向に支持する支持側の縦ローラ及び横ローラによって構成され、後吊下げ機構及び後振れ止め機構も、スライドドアの高さ内及び厚み内に設けた縦レール及び横レールと、これらのレールに係合して高さ方向および厚み方向に支持する支持側の縦ローラ及び横ローラによって構成されていることを特徴とする。
このように、上下端部を厚み方向へ規制すれば、スライドドアは一側面側から吊っても立位姿勢が保たれるので、吊下げ機構及び振れ止め機構はそれぞれ単純な構造でよく、吊下げ荷重や振れ方向の荷重が重畳して作用することを回避して機構部品の負担を軽減するとともに、機構部品が複雑な構造となることを有効に回避して、組み立ての便にも資する支持構造を採用することができる。
また、スライドドアの前後をガタつきなく安定して支持することができる。
この場合、スライドドアのレールを極力外観に表出しないように構成するためには、スライドドアの縦レール及び横レールは当該スライドドアの上、下枠内に設けられ、支持側の縦ローラ及び横ローラは当該スライドドアの上、下枠内に配設されて当該上、下枠に設けたスリットを介して引き出した上下のブラケットを介して支持側に固定されていることが望ましい。
特に取付手順の簡素化を図るためには、上ブラケットはスライドドアの上枠の上端よりも上方で支持側に固定され、下ブラケットはスライドドアの下枠の下端よりも下方で支持側に固定されていることが有効である。
調整作業の便に資するとともに、構造の簡略化等も図るためには、スライドドアの縦ローラは当該スライドドアの縦レールの延長線上に軸着され、スライドドアの横ローラは当該スライドドアの横レールの延長線上に軸着されていることが好ましい。
スライドドアの傾きの適切な調整を可能とするためには、前吊下げ機構に、縦ローラの高さ位置を変更する高さ調整機構を設けていることが望ましい。
この場合特に、縦ローラの調整に連動して前振れ止め機構の上横ローラの高さ位置が変化するように構成してあることが好都合である。
さらに、前振れ止め機構の下横ローラにも高さ調整機構が設けられていることが好ましい。
以上のようなスライドドアの支持構造を適用すれば、シンプルな構造で組み立て、分解やメンテナンスの便も向上したローパーティションシステムを提供することが可能となる。
本発明は、以上説明した構成であるから、吊下げ荷重と厚み方向の振れ荷重を別々に支持することで機構部品の負荷を減らしつつ構造の簡素化を図ることができ、組み立ての簡略化にも資するようにした、新規有用なスライドドアの支持構造及びこれを備えたパーティションシステムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るローパーティションシステムの外観図。 同実施形態を構成するスライドドア周辺の分解斜視図。 同スライドドアを組み付けたローパーティションの正面透視図。 図3のA−A線に沿った上部拡大断面図。 図3のA−A線に沿った下部拡大断面図。 図3のB−B線に沿った上部拡大断面図。 図3のB−B線に沿った下部拡大断面図。 同実施形態における縦ローラ及び横ローラの調整機構を示す正面図。 同実施形態におけるスライドドアの出し入れ補助機構を示す部分正面図。 本発明の第二実施形態を示す模式的な正面透視図。 同実施形態を構成する上下のローラ支持体の正面図。 図10の上部及び下部を矢視Y1、Y2方向から見た透視図。 上ローラ支持体を模式的に示す斜視図。
以下、本発明の第一実施形態を、図1〜図9を参照して説明する。
図1はスライドドア装置Aを備えたローパーティションシステムLPSを示している。スライドドア装置Aは、室内に置き敷いて間仕切り用に用いるもので、パーティションパネル1を戸袋状に構成し、このパーティションパネル1に対してスライドドア2を手動で出し入れ可能としたものである。
図2はパーティションパネル1を分解してスライドドア2の周辺を示した分解斜視図である。パーティションパネル1は、主パネル11と、この主パネル11に対面する位置に着脱可能に取り付けられる化粧パネル12と、これら主パネル11と化粧パネル12の縁辺間を覆う接地部13、戸袋開口カバー14、笠木15、および笠木補助部材16とから構成され、これらによって閉止される戸袋空間Sにスライドパネル2を収納するようにしている。
主パネル11は、剛性のある板材、例えばペーパーハニカムをスチールでサンドイッチしたフラッシュ構造の板材11aを主体として構成されたもので、この板材11aがブースを構成するコーナー支柱CPにブラケット11bを介して連結され、分解状態でも自立性を維持している。この主パネル11の外側には図4に示すように化粧材11cが配置されている。
主パネル11は、図3及び図5等に示すように、底板を構成するブラケット11dの縁辺に沿って起立するとともに、ブラケット11dがアジャスタ11eを介して接地部13を構成する角パイプ状の基台13aに支持され、アジャスタ調整した状態でブラケット11dと基台13aが締結具13bにより連結されて、基台13aが床Fに置き敷かれる。基台13aには幅木13cが取り付けられる。
一方、スライドドア2は、図2〜図5等に示すように、上枠21、下枠22及び左右の側枠23、24の内側に取付部材2aを介して薄板状のパネル体25を取り付けて構成されるもので、引き出し側の側枠23に凸片状の戸当たり部23aが断面T字状をなすように形成されている。
そして、スライドドア2を支持するための支持機構SPは、図2及び図4〜図7等に示すように、スライド方向に沿って引き出し側を前、引き込み側を後ろとした場合に、スライドドア2を一側面側から吊下げ支持する前吊り下げ機構3及び後吊下げ機構4と、スライドドア2の上下端部を当該スライドドア2の厚み方向に規制する前上部振れ止め機構5、前下部振れ止め機構6、後上部振れ止め機構7、後下部振れ止め機構8とを備えている。図4〜図7においては、一部の断面を表すハッチングを省略するなど、簡略化してある。
前吊下げ機構3は、図4に示すように、スライドドア2を構成する上枠21の厚み内及び高さ内に設けた縦レール31と、この縦レール31に係合して高さ方向を支持する支持側すなわち主パネル11側の縦ローラ32とによって構成されている。縦レール31は当該スライドドア2を構成する上枠21の一側面2bに凹設した溝状のものであり、この縦レール31をスライドドア2の厚み方向に沿って縦ローラ32に係合させている。縦ローラ32はL字型のローラ支持部材91の起立片91aに水平な支軸32aを介して軸着され、そのローラ支持部材91がブラケット92を介して主パネル11に取り付けられているもので、起立片91aまたはブラケット92には図示しないルーズ孔が設けてあり、ローラ支持部材91はルーズ孔に挿通した止着具91cにより適宜の高さで固定される。
後吊下機構4は、図6に示すように、スライドドア2から突設した縦ローラ41と、縦ローラ41に係合して高さ方向を支持する支持側すなわち主パネル11側の縦レール42とによって構成されている。縦ローラ41は当該スライドドア2に設けられた前記縦レール31の紙面垂直方向に沿った延長線上に水平な支軸41aを介して軸着されたもので、ローラ部分をスライドドア2の一側面2bよりも側方に突出させている。縦レール42は、L字型のレール構成部材93の起立片93aに形成され、そのレール構成部材93が前述した前記ブラケット92を介して主パネル11に取り付けられている。
前上部振れ止め機構5は、図4に示すように、スライドドア2の厚み内及び高さ内に設けた上横レール51と、この上横レール51に係合して厚み方向を支持する支持側すなわち主パネル11側の上横ローラ52とによって構成されている。スライドドア2の横レール51は当該スライドドア2を構成する上枠21の上端面2cに凹設した溝状のもので、この横レール51に上方から横ローラ52を係合させている。横ローラ52は前述したローラ取付部材91の水平片91bに鉛直な支軸52aを介して軸着されているもので、ローラ支持部材91の高さに応じて縦ローラ32とともに配設高さが変更可能とされている。主パネル11は止着具91cを介してローラ支持部材91及びブラケット92が締結してあり、止着具91cを緩めた状態でブラケット92の水平部に挿通しローラ取付部材91に螺合させた調整部であるボルトV1によってローラ32、52の高さ位置が調整可能とされており、ボルトV1はローラ支持部材91、ブラケット92、止着具91cとともにローラ32、52の高さを調整する上部調整機構110を構成している。
後上部振れ止め機構7は、図6に示すように、スライドドア2から突設した上横ローラ71と、この上横ローラ71に係合してスライドドア2の厚み方向を支持する支持側すなわち主パネル11側の上横レール72とによって構成されている。上横ローラ71は当該スライドドア2に設けられた前記上横レール51の紙面垂直方向に沿った延長線上に垂直な支軸71aを介して軸着されたもので、ローラ部分をスライドドア2の上端面2cよりも上方に突出させている。上横レール72は、前記レール構成部材93の水平片93bに形成され、ブラケット92を介して主パネル11に取り付けられている。
前下部振れ止め機構6は、図5に示すように、スライドドア2の厚み内及び高さ内に設けた下横レール61と、この下横レール61に係合して厚み方向を支持する支持側すなわち主パネル11側の下横ローラ62とによって構成されている。スライドドア2の下横レール61は当該スライドドア2を構成する下枠22の下端面2dに凹設した溝状のもので、この横レール61に下方から横ローラ62を係合させている。横ローラ62はL字状をなすローラ支持部材94の水平片94aに鉛直な支軸62aを介して軸着され、そのローラ支持部材94の起立片94bがブラケット95を介して主パネル11に取り付けられているもので、起立片94b又はブラケット95には図示しないルーズ孔が設けてあり、ルーズ孔に挿通した止着具94cにより適宜の高さで固定される。ローラ支持部材94はブラケット95及び止着具94cとともにローラ62の高さを調整する下部調整機構120を構成している。
後下部振れ止め機構8は、図7に示すように、スライドドア2から突設した下横ローラ81と、この下横ローラ81に係合して厚み方向を支持する支持側すなわち主パネル11側の下横レール82とによって構成されている。下横ローラ81は当該スライドドア2を構成する下枠22に設けられた前記下横レール61の紙面垂直方向に沿った延長線上に垂直な支軸81aを介して軸着されたもので、ローラ部分をスライドドア2を構成する下枠22の下端面2dよりも下方に突出させている。下横レール82は、前記ローラ支持部材94の水平片94aに形成され、前述したブラケット95を介して主パネル1に取り付けられている。
図4等に示すように、笠木補助部材16は化粧パネル12と化粧材11cの高さ違いを補填するものであり、笠木補助部材16及び化粧材11cに亘って笠木15が取り付けられる。
図2に示す戸袋開口カバー14は、スライドドア2の断面よりも大きく縦ローラ41及び横ローラ71、81の突出寸法よりも小さいドア出入口14aを有している。
前記高さ調整機構110は、戸袋内にあって笠木15を取外すことによって上方に開放され、スライドドア2を戸袋から引き出した状態でボルトV1を通じてローラ32、52の配設高さを調整可能とされている。前記高さ調整機構120は、化粧パネル12を取外した状態で止着具94cを緩めることによってローラ62の高さ位置が調整可能である。
また、このスライドドア装置Aは、図2に示す主パネル1に、スライドドア2を収納する際の移動終端の引き込み力と、スライドドア2を引き出す際の移動終端の引き出し力とを補助する一対の出し入れ補助機構201A、201Bを取り付け、これらを戸袋内に収容して、スライドドア2に設けた共通の係合部202を各開閉補助機構に選択的に係合させるようにしている。
具体的には図9に示すように、引き出し側の出し入れ補助機構201Aは、L字形に形成したガイド溝211に係留爪212の2点を係合させて、斜めに傾いた補助開始位置Pとそこから反対側に向かって略水平姿勢をとりつつ終端まで移動した補助完了位置Qとの間で進退移動可能、かつ、補助開始位置Qから補助終了位置Pまで図示しないバネの弾性で移動し補助終了位置Pから補助開始位置Qに向かう際にはバネに弾性を蓄えながら補助開始位置Qに到来するとその位置で2点のうち1点がガイド溝211のL字部分211aに引っ掛かって戻り止めされるように構成されている。すなわち、スライドドア2が引き出されて係合部202が補助開始位置Pに到来し、係合部202が係留爪212に引っ掛かって戻り止めの状態を解除すると、係留爪212は係合爪202をキャッチしたままスライドドア2を曳航して引き出し端の補助終了位置Qまで移動する。逆に、スライドドア2が引き込まれるときには、係合部202が係留爪212を曳航して補助開始位置Pまで移動してガイド溝211のL字部分211aに引っ掛け、このとき係合爪202が係留爪212からリリースされてスライドドア2は引き続き引き込み方向に移動する。なお、バネが弾性を放出するときには図示しないダンパーが働くように構成されている。
引き込み側の出し入れ補助機構202も同様である。
以上により、このスライドドア装置Aは、スライドドア2に最低限の剛性を保って手動で軽快に開閉できる機能を付与したローパーティションシステムLPSを実現している。
以上のように、本実施形態に係るスライドドア2の支持構造は、スライドドア2をスライド方向に沿って前後に配した吊り下げ機構3、4によって一側面側から吊下げ支持するとともに、スライドドア2の上下端部を前後に配した厚み方向の振れ止め機構5〜8によって規制してなることを特徴とする。
このように、上下端部を厚み方向へ規制すれば、スライドドア2は一側面側から吊っても立位姿勢が保たれるので、吊下げ機構3、4及び振れ止め機構5〜8はそれぞれ単純な構造でよく、吊下げ荷重や振れ方向の荷重が重畳して作用することを回避して機構部品の負担を軽減するとともに、機構部品が複雑な構造となることを回避しつつ、組み立ての便にも資する支持構造を有効に採用することができる。
具体的に、前吊下げ機構3及び前振れ止め機構5、6は、スライドドア2の厚み内に設けた縦レール31及び横レール51、61と、これらのレール31、51、61に係合して高さ方向および厚み方向に支持する支持側の縦ローラ32及び横ローラ52、62によって構成され、後吊下げ機構4及び後振れ止め機構7、8は、スライドドア2から突設した縦ローラ41及び横ローラ71、81と、これらのローラ41、71、81に係合して高さ方向および厚み方向に支持する支持側の縦レール42及び横レール72、82によって構成されているので、縦レール31、42同士の干渉や縦ローラ32、41同士の干渉等を防止しつつ、スライドドア2の片持ち支持構造の持ち出し量を小さく抑えることができる。
この場合、スライドドア2の横レール51、61は当該スライドドア2の上下端面に凹設した溝状のものであり、この横レール51、61に上下方向から横ローラ52、62を係合させているので、振れ止め機構5、6をスライドドアの外部において構成することができ、厚み方向から組み付けて横レール51、61と横ローラ52、62を係合させることができるので、構造や組み立てが一層簡単であり、スライドドアが傷づかないように組み付けることができる。
スライドドア2の縦レール31についても同様、当該スライドドア2の一側面に凹設した溝状のものであり、この縦レール31を厚み方向から縦ローラ32に係合させているので、構造や組み立てが一層簡単であり、スライドドアが傷づかないように組み付けることができる。
このような効果は、後吊下げ機構4及び後振れ止め機構7、8の構造についても同様である。
さらに、スライドドア2の縦ローラ41は当該スライドドア2の縦レール31の延長線上に軸着され、スライドドア2の横ローラ71、81は当該スライドドア2の横レール51、61の延長線上に軸着されており、縦レール31及び横レール51、61を縦ローラ41及び横ローラ71、81の取付先として利用することで、前後の吊下げ機構3、4や振れ止め機構5〜8の高さ調整がし易くなり、構造の簡素化と部品点数の削減も図ることができる。
そして、前吊下げ機構3に、縦ローラ32の高さ位置を変更する高さ調整機構110を設けているので、スライドドア2を戸当たりに均等に突き当てるための構成及び調整が簡単となる。
また、スライドドアの吊り高さが変われ振れ止め用の上横ローラの高さも変更する必要があるところ、本実施形態では、縦ローラ32の調整に連動して前振れ止め機構5の上横ローラ52の高さ位置が変化するように構成してあるため、調整を1回で的確に終わらせることができる。
さらに、スライドドア2の吊り高さが変われ振れ止め用の下横ローラ62の高さも変更する必要があるところ、前振れ止め機構6の下横ローラ62にも高さ調整機構120が設けられているため、上下で適切な調整を行うことが可能となる。
そして、このようなスライドドアの支持構造を適用すれば、シンプルな構造で組み立て、分解やメンテナンスの便も向上したローパーティションシステムLPSを提供することが可能となる。
次に、本発明の第二実施形態を、図10〜図13を参照して説明する。
この実施形態は、上記第一実施形態とは前吊下げ機構103、後吊下げ機構104、前振れ止め機構105、106及び後振れ止め機構107、108の構成が異なっている。
前吊下げ機構103は、スライドドア102の高さ内及び厚み内に設けた縦レール131と、この縦レール131に係合して高さ方向に支持する支持側の縦ローラ132とによって構成され、前振れ止め機構105、106は、スライドドア102の高さ内及び厚み内に設けた上横レール151、下横レール161と、これらの上横レール151及び下横レール161に係合して厚み方向に支持する支持側の上横ローラ152及び下横ローラ162とによって構成されている。また、後吊下げ機構104は、スライドドア102の高さ内及び厚み内に設けた縦レール141と、この縦レール141に係合して高さ方向に支持する支持側の縦ローラ142によって構成され、後振れ止め機構107、108は、スライドドア102の高さ内及び厚み内に設けた横レール171、181と、これらの横レール171、181に係合して厚み方向に支持する支持側の横ローラ172、182とによって構成されている。ここでは、縦レール131、141は共通の上枠121内において連続しており、横レール151、171も共通の上枠121内において連続しており、横レール161、181は共通の下枠122内において連続している。
そして、支持側の縦ローラ132及び横ローラ152(縦ローラ142及び横ローラ172)は当該スライドドア102の上枠121内に配設されて当該上枠121に設けたスリット121aを介して引き出した上ブラケット191によって支持側すなわち主パネル111側に固定され、支持側の横ローラ162(横ローラ182)は当該スライドドア102の下枠122内に配設されて当該下枠122に設けたスリット122aを介して引き出した下ブラケット192によって支持側すなわち主パネル111側に固定されている。
縦ローラ132及び横ローラ152(縦ローラ142及び横ローラ172)は板材を折り曲げ形成した図11及び図13に示すローラ支持体RS1に回転可能に組み込まれている。具体的には、ローラ支持体RS1の立壁S11、S11間に通した軸Sによって縦ローラ132、142が支持され、ローラ支持体RS1の立壁S11、S11に設けた切欠S12、S12内に横ローラ152、172が収容されており、板材の一部が前記上ブラケット191を構成している。そして、上ブラケット191はスライドドア102の上枠121の上端121xよりも上方位置X1で支持側すなわち主パネル111側に固定されている。
また、横ローラ162(横ローラ182)は板材を折り曲げ形成した図11に示すローラ支持体RS2に組み込まれている(図13に対応するローラ支持体RS2の斜視図は図示省略している)。具体的には、ローラ支持体RS1の立壁S21、S21に設けた切欠S22、S22内に横ローラ162、182が収容されており、板材の一部が前記下ブラケット192を構成している。そして、下ブラケット192はスライドドア102の下枠122の下端122xよりも下方位置X2で支持側すなわち主パネル111側に固定されている。
組み付けに関しては、スライドドア102の上枠121内及び下枠122内にそれぞれローラ支持体RS1、RS2を収容した状態で、スライドドア102を主パネル111に近づけ、ブラケット191、192の固定位置191x、192xをボルト等の止着具で主パネル111に固定することにより、組み付けが完了する。特に、戸袋開口に近い側に取り付けられる上下のローラ支持体RS1、RS2の固定位置を高さ方向に調整可能な構造とすれば、縦ローラ132及び横ローラ152の高さ調整機構、横ローラ162の高さ調整機構を構成することができる。
この上から前記第一実施形態の化粧カバー12と同様の化粧カバー等を取り付け、戸袋開口を前記実施形態の戸袋開口カバー14と同様の戸袋開口カバーによって閉止すれば、パーティションパネルが完成する。この場合、戸袋開口カバーには、スライドドアの断面よりも僅かに大きいドア出入口が設けられる。
以上のように構成すると、前記第一実施形態と基本的に同様の作用効果が得られるうえに、この実施形態の前吊下げ機構103及び前振れ止め機構105、106は、スライドドア102の高さ内及び厚み内に設けた縦レール131及び横レール151、161と、これらのレール131、151、161に係合して高さ方向および厚み方向に支持する支持側の縦ローラ132及び横ローラ152、162によって構成され、後吊下げ機構104及び後振れ止め機構107、108も、スライドドア102の高さ内及び厚み内に設けた縦レール141及び横レール171、181と、これらのレール141、171、181に係合して高さ方向および厚み方向に支持する支持側の縦ローラ142及び横ローラ172、182によって構成されているので、スライドドア201の前後をガタつきなく安定して支持することができる。
この場合、スライドドア102の縦レール131、141及び横レール151、161、171、181は当該スライドドア102の上・下枠121、122内に設けられ、支持側の縦ローラ132、142及び横ローラ152、162、172、182は当該スライドドア102の上・下枠121、122内に配設されて当該上・下枠121、122に設けたスリット121a、122aを介して引き出した上下のブラケット191、192を介して支持側に固定されているので、スライドドア102のレール131、141、151、161、171、181を極力外観に表出しないように構成することができる。
特に、上ブラケット191はスライドドア102の上枠121の上端121xよりも上方で支持側に固定され、下ブラケット192はスライドドア102の下枠122の下端122xよりも下方で支持側に固定されるため、当初からローラ支持体RS1、RS2を上枠121及び下枠122に収容した状態でスライドドア102を主パネル111に厚み方向に近づけて取り付けることができ、取付手順の簡素化を図ることが可能となる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、スライドドアは戸袋状のローパーティション内に収容される構造に限らず、固定パネルの外側でスライドドアが引き違い状態で重合する構造であっても、上記実施形態と同様の作用効果が奏される。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
2、102…スライドドア
3、13…前吊下げ機構
4、104…後吊下げ機構
5、6、105、106…前振れ止め機構
7、8、107、108…後振れ止め機構
31、131…縦レール(前吊下げ機構)
32、132…縦ローラ(前吊下げ機構)
41、142…縦ローラ(後吊下げ機構)
42、141…縦レール(後吊下げ機構)
51、61、151、161…横レール(前振れ止め機構)
52、62、152、162…横ローラ(前振れ止め機構)
71、81、172、182…横ローラ(後振れ止め機構)
72、82、171、181…横レール(後振れ止め機構)
110、120…高さ調整機構
LPS…ローパーティションシステム




Claims (11)

  1. スライドドアを支持するための支持構造であって、
    スライドドアをスライド方向に沿って前後に配した吊り下げ機構によって一側面側から吊下げ支持するとともに、スライドドアの上下端部を前後に配した厚み方向の振れ止め機構によって規制してなるものであり、
    前吊下げ機構及び前振れ止め機構は、スライドドアの厚み内及び高さ内に設けた縦レール及び横レールと、これらのレールに係合して高さ方向および厚み方向に支持する支持側の縦ローラ及び横ローラによって構成され、後吊下げ機構及び後振れ止め機構は、スライドドアから突設した縦ローラ及び横ローラと、これらのローラに係合して高さ方向および厚み方向に支持する支持側の縦レール及び横レールによって構成されていることを特徴とするスライドドアの支持構造。
  2. スライドドアの横レールは当該スライドドアの上下端面に凹設した溝状のものであり、この横レールに上下方向から横ローラを係合させている請求項に記載のスライドドアの支持構造。
  3. スライドドアの縦レールは当該スライドドアの一側面に凹設した溝状のものであり、この縦レールを厚み方向から縦ローラに係合させている請求項又はに記載のスライドドアの支持構造。
  4. スライドドアの縦ローラは当該スライドドアの縦レールの延長線上に軸着され、スライドドアの横ローラは当該スライドドアの横レールの延長線上に軸着されている請求項の何れかに記載のスライドドアの支持構造。
  5. スライドドアを支持するための支持構造であって、
    スライドドアをスライド方向に沿って前後に配した吊り下げ機構によって一側面側から吊下げ支持するとともに、スライドドアの上下端部を前後に配した厚み方向の振れ止め機構によって規制してなるものであり、
    前吊下げ機構及び前振れ止め機構は、スライドドアの高さ内及び厚み内に設けた縦レール及び横レールと、これらのレールに係合して高さ方向および厚み方向に支持する支持側の縦ローラ及び横ローラによって構成され、後吊下げ機構及び後振れ止め機構も、スライドドアの高さ内及び厚み内に設けた縦レール及び横レールと、これらのレールに係合して高さ方向および厚み方向に支持する支持側の縦ローラ及び横ローラによって構成されていることを特徴とするスライドドアの支持構造。
  6. スライドドアの縦レール及び横レールは当該スライドドアの上、下枠内に設けられ、支持側の縦ローラ及び横ローラは当該スライドドアの上、下枠内に配設されて当該上、下枠に設けたスリットを介して引き出した上下のブラケットを介して支持側に固定されている請求項に記載のスライドドアの支持構造。
  7. 上ブラケットはスライドドアの上枠の上端よりも上方で支持側に固定され、下ブラケットはスライドドアの下枠の下端よりも下方で支持側に固定されている請求項に記載のスライドドアの支持構造。
  8. 前吊下げ機構に、縦ローラの高さ位置を変更する高さ調整機構を設けている請求項に記載のスライドドアの支持構造。
  9. 縦ローラの調整に連動して前振れ止め機構の上横ローラの高さ位置が変化するように構成してある請求項に記載のスライドドアの支持構造。
  10. 前振れ止め機構の下横ローラにも高さ調整機構が設けられている請求項に記載のスライドドアの支持構造。
  11. 請求項1〜10の何れかに記載のスライドドアの支持構造を備えたことを特徴とするローパーティションシステム。
JP2017078800A 2017-04-12 2017-04-12 スライドドアの支持構造及びパーティションシステム Active JP6914087B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017078800A JP6914087B2 (ja) 2017-04-12 2017-04-12 スライドドアの支持構造及びパーティションシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017078800A JP6914087B2 (ja) 2017-04-12 2017-04-12 スライドドアの支持構造及びパーティションシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018178515A JP2018178515A (ja) 2018-11-15
JP6914087B2 true JP6914087B2 (ja) 2021-08-04

Family

ID=64281521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017078800A Active JP6914087B2 (ja) 2017-04-12 2017-04-12 スライドドアの支持構造及びパーティションシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6914087B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5818533Y2 (ja) * 1979-04-12 1983-04-15 和重 当麻 引き戸装置
US4628638A (en) * 1985-07-19 1986-12-16 International Gate Devices, Inc. Cantilever-type slide gate
JP4354049B2 (ja) * 1999-07-27 2009-10-28 株式会社内田洋行 ローパーティション用スライドドア
JP3623433B2 (ja) * 2000-08-08 2005-02-23 四国化成工業株式会社 ノンレール引戸
JP3615494B2 (ja) * 2001-04-10 2005-02-02 オーリス株式会社 引き違い戸装置
JP5373254B2 (ja) * 2006-05-25 2013-12-18 小松ウオール工業株式会社 吊戸装置
JP5460515B2 (ja) * 2010-08-02 2014-04-02 山田工業株式会社 パーティション用スライドドア及びそれに用いる取付具
KR101357865B1 (ko) * 2012-06-29 2014-01-29 안중식 욕실 수납장의 레일 어셈블리

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018178515A (ja) 2018-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE112009000021T5 (de) Scharnier- und Türeinheit
JP2019093743A (ja) 車両用シート構造
DE202014100025U1 (de) Tragrahmen und Anzeigevorrichtung die diesen enthält
JP6914087B2 (ja) スライドドアの支持構造及びパーティションシステム
JP2009257033A (ja) オフセット引戸用ガイド
JP6914086B2 (ja) スライドドア装置及びパーティションシステム
JP6709878B2 (ja) 引き違いドアのスライド装置
DE102006034322A1 (de) Büroarbeitsplatz, insbesondere Bildschirmarbeitsplatz
JP4797911B2 (ja) 昇降天板付きデスク装置
KR101333053B1 (ko) 슬라이드 도어의 슬라이더 장착장치
JP3921158B2 (ja) 折戸の開閉装置
AT9973U1 (de) Höhenverstellbare interaktive tafeleinrichtung
JP5221022B2 (ja) キャビネット
KR20050120191A (ko) 미닫이문
JP6651948B2 (ja) 戸袋の取付構造
JP6867911B2 (ja) 引き戸装置および引き戸装置の組み込み方法
JP6370680B2 (ja) 引戸装置における引き込み装置の設置方法
JP6947666B2 (ja) 吊り下げ引戸装置用スペーサ部材、吊り下げ引戸装置
JP7292092B2 (ja) 引出し構造
KR200360453Y1 (ko) 미닫이문
JP6961515B2 (ja) ブース用の円弧状ドア装置
DE60025155T2 (de) Regal für die Hinterseite einer Rückenlehne eines Fahrzeuges
JP3896498B2 (ja) 上吊り式引戸の吊り車装置
JP2022131121A (ja) 引き込み装置を備えた引き戸装置
JP2006241818A (ja) 建具の取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6914087

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150