JP3896498B2 - 上吊り式引戸の吊り車装置 - Google Patents

上吊り式引戸の吊り車装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ハンガーレールに沿って移動するランナと、上端部がランナに保持されるとともに、下端部に引戸が吊下げられる引戸の吊持シャフトとを備えた上吊り式引戸の吊り車装置に関する。
【0002】
なお、この明細書において、「引戸」という用語には、折戸や、可動間仕切りなど吊り車装置により、ハンガーレールに沿って移動するように吊持ちされる戸の全てを含むものとする。
【0003】
また、この明細書において、図1の左右をそれぞれ前後というものとし、この前後とはハンガーレールに沿って移動する引戸の移動方向を指す。また、図2の上下、左右をそれぞれ上下、左右というものとする。
【0004】
【従来の技術】
たとえば、家屋のクローゼットに設けられる上吊り式引戸は、上端部に設けられた吊り車装置によりハンガーレールに沿って移動するように吊持されており、引戸の下端部はガイドレールに沿って移動するようになされている。ところで、このような引戸においては、引戸の下端と床面とを平行にするとともに両者の隙間を適切なものにするために、引戸を設置した後にハンガーレールに対する引戸の高さを調整する必要がある。
【0005】
ハンガーレールに対する引戸の高さを調整するために、従来の吊り車装置は、ハンガーレールに沿って移動するローラを有するランナと、上端部がランナに取付けられるとともに下端部が引戸に取付けられる吊持シャフトとを備えており、ランナに、吊持シャフトがランナに対して回転はしないが上下動するように取付けられ、吊持シャフトにおねじ部が形成され、吊持シャフトのおねじ部に、ランナに対して上下動しないようになされたシャフト移動用ナットがねじはめられ、ランナに、吊持シャフトと所定の角度をなす軸線の回りに回転自在であるナット回転用操作軸が取付けられ、シャフト移動用ナットに、これと同軸上に来るように第1の傘歯車が一体に形成され、ナット回転用操作軸にこれと同軸上に来るとともに第1傘歯車と噛合う第2の傘歯車が一体に形成され、ナット回転操作軸が、ランナの斜め下から操作されるようになされたものが知られている(特開2001−27072号公報参照)。
【0006】
従来の上吊り式引戸の吊り車装置は、引戸の下端と床面とがなす距離を調節するために、引戸を上下動させる操作が、ドライバなどの汎用工具を用いて、ランナの斜め下から操作できるように配慮されたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の吊り車装置は構造が比較的複雑であり、しかもシャフト移動用ナットおよびナット回転用操作軸への傘歯車の形成が面倒であるとともに、両傘歯車が円滑に噛合うように、シャフト移動ナットおよびナット回転用操作軸をランナに組込む作業に手間がかかるという問題があった。
【0008】
この発明の目的は上記問題を解決し、ハンガーレールに対する引戸の高さ調整を行なう際に、ランナの斜め下の作業位置から移動ねじ部材の操作がスムーズに行えるうえ、構造が簡単で組立てやすい上吊り式引戸の吊車装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段と発明の効果】
請求項1の発明による上吊り式引戸の吊り車装置は、
ハンガーレールに沿って移動するランナと、上端部が、ランナに対して上下動しうるようにランナに保持されるとともに、下端部に引戸が吊下げられる引戸の吊持シャフトとを備えた上吊り式引戸の吊り車装置であって、
ランナに設けられかつ吊持シャフトと係合するとともに、ランナに対して上下方向に移動しうるスライド部材と、ランナに設けられかつスライド部材をランナに対して上下動させるおねじ部材とを備えており、
ランナに、水平面に対して所定の角度をなしかつスライド部材を案内する傾斜ガイドが形成され、スライド部材に、傾斜ガイドに案内される被案内部が設けられ、おねじ部材を回転させることにより、スライド部材が傾斜ガイドに沿って移動することによりランナに対して上下動し、これによってスライド部材と係合している吊持シャフトが、ランナに対して上下動するようになされていることを特徴とするものである。
【0010】
請求項1の発明の吊り車装置によれば、おねじ部材を回転させると、スライド部材が傾斜ガイドに沿って移動しランナに対して上下動する。そして、スライド部材がランナに対して上下動すると、スライド部材に係合している吊持シャフトが、ランナに対して上下動する。したがって、吊持シャフトに吊り下げられている引戸のハンガーレールに対する高さを調整し、引戸の下端と床面とを平行にするとともに、引戸の下端と床面との隙間を適切なものとすることができる。しかも、従来の装置のように、2つの傘歯車などが必要ないので、構造が簡単になる。また、2つの傘歯車の形成作業や、2つの傘歯車が円滑に噛み合うような組み込み作業が不要になり、比較的簡単に組み立てることができる。
【0011】
請求項2の発明による上吊り式引戸の吊車装置は、請求項1の発明において、吊持シャフトの上端部に、少なくとも左右方向外側に張出した張出し部が形成され、スライド部材が吊持シャフトの左右両側に位置し、かつ張出し部に下側から係合する一対の係合壁と、両係合壁どうしを連結する連結壁とを有しており、吊持シャフトの張出し部がスライド部材の係合壁により下側から支持されているものである。
【0012】
請求項2の発明によれば、スライド部材と吊持シャフトとの係合を簡単な構成で行うことができる。
【0013】
また、スライド部材により吊持シャフトを左右からバランスよく支えることができ、スライド部材が傾斜ガイドに移動することによりランナに対して上下動した場合に、吊持シャフトをランナに対してスムーズに上下動させることができる。
【0014】
なお、吊持シャフトの上端部の張出し部は、たとえばピンを吊持シャフトの径方向に貫通させたり、吊持シャフトの上端部に外向きフランジを一体成形したりすることにより形成される。
【0015】
請求項3の発明による上吊り式引戸の吊車装置は、請求項2の発明において、傾斜ガイドが、ランナの前から後ろに向かって上方に傾斜するように形成され、おねじ部材が、傾斜ガイドと同方向に傾斜しかつランナに対して軸方向には移動しないが回転自在となるように設けられ、スライド部材の連結壁がおねじ部材と直角をなす方向を向いているとともに、連結壁に、おねじ部材がねじはめられるめねじ穴が形成され、おねじ部材が、ランナの前斜め下方から回転させられるようになされているものである。
【0016】
この場合、おねじ部材とスライド部材のめねじ穴とによりすべりねじが構成されるので、おねじ部材を回転させることにより、スライド部材を傾斜ガイドに沿ってスムーズに移動させることができ、ハンガーレールに対する引戸の高さを調節する吊り車装置の構造が簡単になる。
【0017】
また、請求項4の発明による上吊り式引戸の吊車装置は、請求項2または3の発明において、吊持シャフトの張出し部の下面が水平状であり、スライド部材の各係合壁の上縁が、水平面と所定の角度をなすように傾斜しているものである。
【0018】
この場合、水平面に対して傾斜させられたスライド部材の両係合壁の上縁部と、吊持シャフトの張出し部の下面とが点接触するから、吊持シャフトの張り出し部に対してスライド部材がスムーズに動く。したがって、スライド部材の両係合壁の上縁部が水平面に形成された場合に比べて、スライド部材の移動開始するおねじ部材の回転力が小さくてすむ。
【0019】
【発明の実施形態】
以下、図1〜5を参照して、この発明による上吊り式引戸の吊車装置の実施形態を説明する。図1は、この発明による吊り車装置の実施形態の概略を示す図である。図2は、図1の吊り車装置のII-II線拡大断面図である。図3は、吊り車装置の平面図である。図4は、引戸(S)が最も下降させられた位置となるように調節された際の図2のIV−IV線断面図であり、図5は、引戸(S)が最も上昇させられた位置となるように調節された際の図4に相当する図である。
【0020】
図1〜5において、吊り車装置は、ハンガーレール(図示略)に沿って移動するプラスチック製ランナ(1)と、引戸(S)に固定されるプラスチック製フレーム(2)と、上端部が、ランナ(1)に対して上下動しうるようにランナ(1)に保持されるとともに、下端部がフレーム(2)に、回転はするが上下動しないように取り付けられる金属製吊持シャフト(3)と、ランナ(1)に、ランナ(1)に対して上下動自在に設けられ、かつ吊持シャフト(3)の上端部と係合する金属製スライド部材(4)と、ランナ(1)に対してスライド部材(4)を上下動させる金属製おねじ部材(5)とを備えている。
【0021】
ランナ(1)は前後方向に長い略直方体状であり、ランナ(1)の左側部分を構成する略直方体状の第1構成部材(11)と、同右側部分を構成する略直方体状の第2構成部材(12)とよりなる。両構成部材(11)(12)は、その前後両端部に形成された左右方向に伸びる貫通穴(13)(14)に、水平軸(15)(16)を、両端部がランナ(1)よりも突出するように圧入すること、ならびに左右1対の側壁と底壁とを有する横断面略U字状の金属製固定部材(10)を両構成部材(11)(12)の下端部にまたがって嵌め被せることによって、相互に固定されている。水平軸(15)(16)の左右両端部には、それぞれ車輪(17)が回転自在に取り付けられており、これらの車輪(17)がハンガーレールに沿って転動することにより、ランナ(1)がハンガーレールに沿って移動するようになっている。
【0022】
図4および図5を参照すると、ランナ(1)には、ランナ(1)上面に開口し、かつスライド部材(4)をランナ(1)に対して移動できるように収容する収容室(6)と、ランナ(1)の前端面と下端面とのコーナ部から後斜め上方に伸びる円筒穴状の凹所(7)とが、水平軸(15)(16)と干渉しないように形成されている。収容室(6)と凹所(7)とは、後方に向かって下方に傾斜した仕切壁(8)により仕切られている。収容室(6)のランナ(1)上面への開口を符号(60)で示す。なお、収容室(6)および凹所(7)は、2つの構成部材(11)(12)の間に、両構成部材(11)(12)にそれぞれ凹みを形成することにより設けられている。
【0023】
収容室(6)は、底面(61)と、底面(61)の後端に連なりかつ後方に向かって上方に傾斜した傾斜ガイド面(62)(傾斜ガイド)と、傾斜ガイド面(62)に連なった垂直面(63)と、垂直面(63)の上端と開口(60)の前端とを結ぶ上面(64)と、仕切壁(8)の上端と開口(60)の後端とを結びかつ傾斜ガイド面(62)と平行になるように後方に向かって上方に傾斜した案内面(65)とを備えている。傾斜ガイド面(62)の左右両側縁の所定幅部分を除いて、収容室(6)の傾斜ガイド面(62)の前端部とランナ(1)の下端面との間に、垂直状のシャフト挿通用貫通穴(18)が形成されている。シャフト挿通用貫通穴(18)も2つの構成部材の間に、両構成部材(11)(12)にそれぞれ凹みを形成することにより設けられている。収容室(6)の左右両側壁の互いに対向する位置には、それぞれ上下方向に長い長穴(66)(66)が形成されている。
【0024】
仕切壁(8)には、おねじ部材(5)のねじ軸部(50)を回転自在に通す貫通穴(80)が形成されている。貫通穴(80)もランナ(1)の2つの構成部材(11)(12)の間に、両構成部材(11)(12)にそれぞれ凹みを形成することにより設けられている。また、凹所(7)の内周面における仕切壁(8)側の端部に、環状溝(70)が全周にわたって形成されている。
【0025】
フレーム(2)は、上下方向に長いブロック状のフレーム本体(20)と、フレーム本体(20)の上面を除いた周面における右側縁部に外側に張り出すように一体に形成されたフランジ部(21)とよりなる。そして、フレーム(2)は、たとえばクローゼットの引戸(S)の上端部におけるクローゼット内側を向いた面に形成された凹所内にフレーム本体(20)が嵌め入れられ、フランジ部(21)を貫通したねじ等を引戸(S)にねじ嵌めることにより引戸(S)に固定されるようになっている。フレーム本体(20)に、垂直状のシャフト挿通用貫通穴(22)が形成されている。
【0026】
吊持シャフト(3)は、ランナ(1)およびフレーム本体(20)のシャフト挿通用貫通穴(22)にそれぞれ上下動自在に通されている。吊持シャフト(3)の上端に、ランナ(1)の上側の開口(60)を通過しうるような大きさの外向きフランジ(30)が一体に形成されている。また、吊持シャフト(3)の下端部はフレーム本体(20)よりも下方に突出しており、ここに抜け止めリング(31)が固定されている。そして、抜け止めリング(31)が、フレーム本体(20)の下端面における、シャフト挿通用貫通穴(22)の周囲の部分に係合することにより、引戸(S)が吊持シャフト(3)に吊り下げられるようになっている。なお、引戸(S)の自重の作用により、吊持シャフト(3)はフレーム(2)に対して上下動しない。
【0027】
吊持シャフト(3)における外向きフランジ(30)よりも若干下方の高さ位置でかつ吊持シャフト(3)の1直径上に、左右方向に伸びる水平ピン(32)が貫通状に固定されている。水平ピン(32)の左右両端部はランナ(1)の長穴内(66)(66)に摺動自在に嵌められており、水平ピン(32)と長穴(66)(66)との働きにより、吊持シャフト(3)の上下方向の移動距離が制限される。
【0028】
スライド部材(4)は、吊持シャフト(3)の左右両側に位置する左右一対の係合壁(41)(41)と、これら係合壁(41)(41)の前端部どうしを一体的に連結する連結壁(40)とよりなり、平面から見て後方に開口したほぼコの字形状をなしている。すなわち、スライド部材(4)の各係合壁(41)(41)は、収容室(6)の左右両側壁と吊持シャフト(3)との間に位置している。スライド部材(4)の各係合壁(41)(41)の上縁は、吊持シャフト(3)の外向きフランジ(30)に下側から係合する係合縁部(42)(42)となされている。係合縁部(42)(42)は後方に向かって若干下方に傾斜しており、外向きフランジ(30)の下面と点接触するようになっている。また、各係合壁(41)(41)の下縁と前縁との間には、傾斜ガイド面(62)と同一傾斜角度となるように後方に向かって上方に傾斜し、かつ傾斜ガイド面(62)に案内されて摺動するスライド縁部(43)(43)(被案内部)が形成され、各係合壁(41)(41)の係合縁部(42)(42)と連結壁(40)との間には、案内面(65)と同一傾斜角度となるように後方に向かって上方に傾斜し、かつ案内面(65)に案内されて摺動する上側のスライド縁部(44)(44)が形成されている。そして、スライド部材(4)は、各係合壁(41)(41)の下側のスライド縁部(43)(43)が傾斜ガイド面(62)に案内されて摺動するとともに、各係合壁(41)(41)の上側のスライド縁部(44)(44)が案内面(65)に案内されて摺動することにより、収容室(6)内において、図4に示すスライド部材(4)の上端位置と図5に示すスライド部材(4)の下端位置との間で移動しうるようになっている。この案内面(65)は、スライド部材(4)が移動中に傾斜ガイド面(62)から離れるといった、スライド部材(4)の不規則な動きを防止する役割を果たしている。
【0029】
また、スライド部材(4)の両係合壁(41)(41)における互いに対向する位置に、係合縁部(42)(42)と平行になるように前後方向に伸びる長穴(45)(45)が形成されており、吊持シャフト(3)に固定された水平ピン(32)は、この長穴(45)(45)に移動自在に通されてからランナ(1)の長穴(66)(66)内に嵌められている。そして、スライド部材(4)の上述した移動の際に、水平ピン(32)が長穴(45)(45)内を移動することによって、係合壁(41)(41)が水平ピン(32)の上下動を妨げないようになっている。スライド部材(4)が図4に示す上端位置にある場合には、水平ピン(32)はランナ(1)の長穴(66)(66)の上端でかつスライド部材(4)の長穴(45)(45)の前端に位置するようになっている。なお、このとき係合壁(41)(41)の後端は収容室(6)の垂直面(63)と干渉せず、同じく係合縁部(42)(42)は収容室(6)の上面(64)と干渉しない。
【0030】
スライド部材(4)が図5に示す下端位置にある場合には、水平ピン(32)はランナ(1)の長穴(66)(66)の下端でかつスライド部材(4)の長穴(45)(45)の後端に位置し、さらに連結壁(40)が仕切壁(8)と面接触するようになっている。なお、このとき係合壁(41)(41)の下縁は収容室(6)の底面(60)とは干渉しない。
【0031】
スライド部材(4)の連結壁(40)は仕切壁(8)と同じ方向に傾斜しており、おねじ部材(5)のねじ軸部(50)と直角をなす方向を向いている。連結壁(40)には、めねじ穴(46)が貫通状に形成されている。
【0032】
おねじ部材(5)のねじ軸部(50)は、前斜め下方から仕切壁(8)の貫通穴(80)に回転自在に通され、かつ連結壁(40)のめねじ穴(46)にねじ嵌められている。おねじ部材(5)の頭部(51)は凹所(7)内に回転自在に嵌められている。おねじ部材(5)の頭部(51)におけるねじ軸部(50)側の端部に外向きフランジ(52)が一体に形成され、外向きフランジ(52)が凹所(7)内周面の環状溝(70)に嵌められることにより、おねじ部材(5)の軸方向の移動が阻止されている。おねじ部材(5)のねじ軸部(50)の先端は、吊持シャフト(3)および外向きフランジ(30)と干渉しないようになっている。なお、図示は省略したが、おねじ部材(5)の頭部(51)にはすり割り、十字穴または角穴が形成されている。
【0033】
上記構成の吊り車装置において、ドライバ、棒スパナ等の汎用工具を用いて、ランナ(1)の前斜め下方からおねじ部材(5)を回転させると、おねじ部材(5)のねじ軸部(50)とスライド部材(4)の連結壁(40)のめねじ穴(46)とがいわゆるすべりねじとして作用し、連結壁(40)がねじ軸部(50)に沿ってねじ軸部(50)の軸線方向に移動する。すると、スライド部材(4)は、スライド縁部(43)(43)が傾斜ガイド面(62)に案内されて摺動するとともに、スライド縁部(44)(44)が案内面(65)に案内されて摺動することにより、収容室(6)内において、図4に示す上端位置と図5に示す下端位置との間で移動する。そして、スライド部材(4)の係合壁(41)(41)の係合縁部(42)(42)が吊持シャフト(3)の外向きフランジ(30)に下側から係合しているので、スライド部材(4)の移動に伴って吊持シャフト(3)がランナ(1)に対して上下動し、ランナ(1)の引戸(S)に対する高さが調整される。したがって、引戸(S)のハンガーレールに対する高さが調整される。
【0034】
上記実施形態においては、吊持シャフト(3)の上端に外向きフランジ(30)を全周にわたって一体に形成することにより、スライド部材(4)の係合壁(41)(41)と係合する吊持シャフト(3)の張り出し部が設けられているが、これに限るものではなく、吊持シャフト(3)の上端に左右方向へのみ張り出した張り出し部が設けられていてもよく、あるいは吊持シャフト(3)の上端に左右方向に伸びるピンが貫通状に固定されることにより張り出し部が設けられていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明による吊り車装置の実施形態を示す正面図である。
【図2】図2は、図1の吊り車装置のII-II線断面図である。
【図3】図3は、吊り車装置の平面図である。
【図4】図4は、引戸が最大上昇位置となるように調節された際の図2のIV−IV線拡大断面図である。
【図5】図5は、引戸が最大最も下降させられた位置となるように調節された際の図4相当の断面図である。
【符号の説明】
(1):ランナ
(3):吊持シャフト
(30):外向きフランジ(張出し部)
(4):スライド部材
(40):連結壁
(41):係合壁
(42):係合縁部(係合壁の上縁)
(43):スライド縁部(被案内部)
(46):めねじ穴
(5):おねじ部材
(62):傾斜ガイド面(傾斜ガイド)
(S):引戸

Claims (3)

  1. ハンガーレールに沿って移動するランナと、上端部が、ランナに対して上下動しうるようにランナに保持されるとともに、下端部に引戸が吊下げられる引戸の吊持シャフトとを備えた上吊り式引戸の吊り車装置であって、
    ランナに設けられかつ吊持シャフトと係合するとともに、ランナに対して上下方向に移動しうるスライド部材と、ランナに設けられかつスライド部材をランナに対して上下動させるおねじ部材とを備えており、
    ランナに、水平面に対して所定の角度をなしかつスライド部材を案内する傾斜ガイドが形成され、スライド部材に、傾斜ガイドに案内される被案内部が設けられ、おねじ部材を回転させることにより、スライド部材が傾斜ガイドに沿って移動することによりランナに対して上下動し、これによってスライド部材と係合している吊持シャフトが、ランナに対して上下動するようになされており、
    吊持シャフトの上端部に、少なくとも左右方向外側に張出した張出し部が形成され、スライド部材が吊持シャフトの左右両側に位置し、かつ張出し部に下側から係合する一対の係合壁と、両係合壁どうしを連結する連結壁とを有しており、吊持シャフトの張出し部がスライド部材の係合壁により下側から支持されている
    ことを特徴とする上吊り式引戸の吊車装置。
  2. 傾斜ガイドが、ランナの前から後ろに向かって上方に傾斜するように形成され、おねじ部材が、傾斜ガイドと同方向に傾斜しかつランナに対して軸方向には移動しないが回転自在となるように設けられ、スライド部材の連結壁がおねじ部材と直角をなす方向を向いているとともに、連結壁に、おねじ部材がねじはめられるめねじ穴が形成され、おねじ部材が、ランナの前斜め下方から回転させられるようになされている請求項1の上吊り式引戸の吊車装置。
  3. 吊持シャフトの張出し部の下面が水平状であり、スライド部材の各係合壁の上縁が、水平面と所定の角度をなすように傾斜している請求項1または2いずれかの上吊り式引戸の吊車装置。
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