JP6504979B2 - 建物開口部用網戸 - Google Patents

建物開口部用網戸 Download PDF

Info

Publication number
JP6504979B2
JP6504979B2 JP2015185846A JP2015185846A JP6504979B2 JP 6504979 B2 JP6504979 B2 JP 6504979B2 JP 2015185846 A JP2015185846 A JP 2015185846A JP 2015185846 A JP2015185846 A JP 2015185846A JP 6504979 B2 JP6504979 B2 JP 6504979B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screen door
frame
screen
net
movable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015185846A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017057699A (ja
Inventor
幸久 高山
幸久 高山
温 三田
温 三田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK AP Inc
Original Assignee
YKK AP Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK AP Inc filed Critical YKK AP Inc
Priority to JP2015185846A priority Critical patent/JP6504979B2/ja
Publication of JP2017057699A publication Critical patent/JP2017057699A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6504979B2 publication Critical patent/JP6504979B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)
  • Joining Of Corner Units Of Frames Or Wings (AREA)

Description

本発明は、建物開口部用網戸に関する。
開閉窓、例えば辷り出し窓、開き窓、突き出し窓等の窓枠の内側に、防虫、目隠し、装飾等を目的とした網戸を設置することが知られている。
網戸は、窓枠などの清掃などの目的で開放する場合、その全体を開放するものの他、その一部を開放するものもある。また、網戸を開放する場合に、そのネットを巻き取ったり、畳んだりするもの以外に、網戸の外側に導出するものが知られている。
ネットを網戸外側に導出する網戸について、例えば、特許文献1(特許第5420291号公報)には、次のような建物開口部用スクリーン装置(又は網戸)が記載されている。
即ち、建物開口部枠の上下左右のいずれかの一側にスクリーンの一端を固定すると共に、スクリーンの他端に操作バーを取り付ける。また、スクリーン及び操作バーの両側に対向して、建物開口部枠に沿って一対のガイド枠を設け、このガイド枠でスクリーン及び操作バーの両側端を摺動可能にガイドする。
ガイド枠におけるスクリーンの最大開放位置において、ガイド枠の一部を切除し、操作バーでスクリーンをガイド枠の長手方向に押圧すると、スクリーンはガイド枠のこの切除された部分からガイド枠外に導出される。
この建物開口部用スクリーン装置によれば、操作バーの操作でスクリーンをガイド枠外に押し出し、スクリーンを開放することができる。
しかし、この従来のスクリーン装置では、なお、以下のような解決すべき課題がある。
即ち、操作バーをネットの最大開放位置まで上げると、ネットが開口全体の上下高さの1/2まで垂れ下がる。そのため、例えば開き窓において、窓下枠中央に設けたハンドルを操作する際に、垂れ下がったネットに手が触れ、操作し難い。
前記スクリーン装置における操作バーは固定できない。そのため、スクリーンの開放操作は、操作バーを持って保持しながら行う必要がある。
ネット(スクリーン)の公差や製品(建物開口部用スクリーン装置)公差によって隙間が生じると、その隙間の部分でネットにしわが発生することがある。
ネットを外すためには、操作バーをガイド枠の切欠きから抜く必要がある。そのため、切欠部を大きくする必要があり、しかも大きくした切欠きを隠すカバー材が必要となる。そのため、コストアップになるだけではなく、ネットを切欠きから導出する際に、カバー材がネットに当たり、ネットをスムーズに開閉できない可能性がある。
特許第5420291号公報
本発明は、上記従来の建物開口部用網戸における、上記課題に鑑みてなされたものであって、その主要な目的は、網戸の開放を制限すると共に、ネットをその位置で位置保持することで、ネットの網戸枠外における垂れ下がり量を抑制すると共に、網戸を取り付けた開放窓の操作性を向上させ、かつ開放時の網戸の意匠性を向上させることである。
本発明は、網戸上枠と前記網戸上枠に連結された左右の網戸縦枠から成る網戸枠と、上端部が前記網戸上枠に連結されると共に下端部が可動桟に連結されて、前記可動桟により前記左右の網戸縦枠に沿って上下動し、開放時に前記網戸枠の上端部近傍から外部に導出される略矩形のネット部を備えた網戸であって、前記網戸縦枠の上端部近傍に前記ネット部を外部に導出する導出部を有し、前記網戸縦枠の上下高さの約2/3の位置に、前記可動桟に係止して前記可動桟の上動を停止させるストッパを有し、前記網戸上枠と網戸縦枠を連結するコーナーブロックを有し、前記導出部は前記コーナーブロックに設けた建物開口部用網戸である。
本発明によれば、網戸の開放を制限すると共に、ネットをその位置で位置保持することで、ネットの網戸枠外における垂れ下がり量を抑制すると共に、網戸を取り付けた開放窓の操作性を向上させ、かつ開放時の網戸の意匠性を向上させることができる。
図1Aは、本実施形態に係る窓枠に取り付けた網戸枠を概略的に示す正面図、図1Bは網戸ネット部を示す正面図である。 図2Aは、網戸上枠とインナーレールを示す断面図である。図2Bは、網戸縦枠とインナーレール、縦枠アタッチメントを示す断面図である。 可動桟の断面図である。 可動桟及び取手などを示す斜視図である。 コーナーブロックで連結した網戸上枠と網戸縦枠、網戸縦枠に取り付けたストッパ及び網戸縦枠に装着した縦枠キャップを示す斜視図である。 図6Aは、網戸縦枠に装着前のストッパの斜視図、図6Bは、網戸縦枠に装着後のストッパの断面を示す斜視図である。 図7Aは、網戸縦枠から外部(室内側)に導出しつつあるネットを示す斜視図、図7Bはその側面図である。 図8Aは網戸ネット部の装着時における網戸の断面図、図8Bは網戸から網戸ネット部を外したときの断面図である。
本発明の実施形態に係る網戸10(図7)について図面を参照して説明する。
図1Aは、本実施形態に係る窓枠1に取り付けた網戸枠2を概略的に示す正面図、図1Bは網戸ネット(又はスクリーン)部3を示す正面図である。
本実施形態に係る網戸10は、例えば、既存の窓枠1の室内側に取り付けられる。
網戸10は、概略的には、図1Aに示す、窓枠1に装着される網戸上枠12、網戸縦枠14と、網戸縦枠14を窓枠1の網戸縦枠14に取り付ける縦枠アタッチメント24で構成される網戸枠2と、図1Bに示す、略矩形のネット30と、ネット30の上端及び下端が収容されるインナーレール20と、で構成される網戸ネット部3を含み、網戸ネット部3には、図示のように可動桟16が装着される。
網戸10は、例えば特許文献1に記載された従来の網戸と同様に、窓枠1に取り付けられ、可動桟16の上下動でネット30を開閉する。
次に、網戸10の各構成要素について説明する。
「網戸枠」
網戸10を収容する網戸枠2は、図1Aに示すように、下枠部分を除く枠体、即ち網戸上枠12、左右の網戸縦枠14がコ字状に連結に形成され、下枠に当たる部分には、図1Bに示す可動桟16が網戸縦枠14に沿って上下に移動可能に配置される。
図1Bに示す網戸10のネット30の四周端部32a、32b、32cは、ファスナテープのムシ(ファスナ半体)を装着し、それを合成樹脂押出し材で咥え込んで保持した構成から成る。網戸10の網戸ネット部3は全体として矩形をなし、ネット30と、ファスナ半体が装着された端部32a、32b、32cを収容する例えば合成樹脂製のインナーレール20とから成る。
網戸ネット部3の上端部32aは網戸上枠12に収容(押圧挿入)されるインナーレール20に、下端部32bは可動桟16に収容(押圧挿入)されるインナーレール20に装着される。他方、網戸ネット部3の縦端部32cは、可動桟16の上下動に伴って網戸縦枠14中に収容されたインナーレール20に案内されて上下動する。
「網戸上枠」
図2Aは、網戸上枠12とインナーレール20を示す断面図である。
インナーレール20内には、図示のようにネット30の上端部32aが収容され、ネット30は、インナーレール20のスリット22を通してインナーレール20の外側に延在している。
網戸上枠12は、アルミ合金製であり、図2Aに示すように、断面が矩形の中空部12aとその中空部12aの下側に設けられたインナーレール20を収容する溝部12bを備えている。
網戸上枠12は、窓枠1(図1A)に例えばビス(図示せず)で一体に取り付けられる。
溝部12bの溝壁内面一側部には横に延びた突条12cが一条又は間隔を置いて複数条形成されている。他方インナーレール20の溝壁内面他側に対向する面にも一条又は複数条の突条20aが形成されている。網戸上枠12の溝部12bと合成樹脂製のインナーレール20の溝部対向面の各突条12cにより、インナーレール20を溝部に押し込んで固定(又は抜け止め)する。
「網戸縦枠」
図2Bは、網戸縦枠14とインナーレール20、縦枠アタッチメント24を示す断面図である。
網戸縦枠14は、アルミ合金製であり、図2Bに示すように、その全長に渡りチャネル状の縦枠アタッチメント24に、例えばビス24aで取り付けられる。また、縦枠アタッチメント24は、窓枠1の左右の縦枠1bに例えばビス24bにより固定される(なお、網戸上枠12は縦枠アタッチメント24を用いず窓上枠に直接ビスなどで固定される)。
網戸縦枠14には、インナーレール20が収容されており、インナーレール20は、網戸10のネット30を開閉する際に、その全長に渡って設けたスリット22により抜け止め規制されたネット30の左右両端部32をガイドする。
なお、ネット30の縦端部32cは、既に述べたように、ファスナ半体を咥え込んだ樹脂押出し材が装着され構成されており、網戸縦枠14の横幅は、図2Bに示すように、内部に収容されたインナーレール20の目隠しとなる横幅Wとなっている。網戸縦枠14の横幅を横幅Wにすることにより、紫外線により劣化しやすい縦端部32cのファスナテープ(のファスナ半体)を紫外線から保護し、その劣化を抑制することができる。
「可動桟」
図3は、可動桟16の断面図であり、図4は可動桟16及び後述する取手80などを示す斜視図である。
網戸の可動桟16はアルミ合金製であり、図3に示すように、断面中空の部分(中空部)16aとその中空部16aの上側に設けられたインナーレール20を収容する溝部16bから成る。可動桟16は引手部品18中に収容されている。
溝部16bの溝壁内面一側部には横に延びた突条16cが一条又は間隔を置いて複数条形成されている。他方インナーレール20の溝壁内面他側に対向する面にも、一条又は複数条の突条20aが形成されている。可動桟16の溝部16bとインナーレール20の溝部対向面の各突条により、樹脂製のインナーレール20をアルミ合金製の可動桟16の溝部16bに押し込み、その押し込み深さにより可動桟16の高さ方向における位置を調整することができる。
可動桟16と窓下枠1c間には隙間が存在する。そのため可動桟16は、窓下枠1cの位置と無関係にその高さ方向の位置を調整可能である。また、隙間があるため、網戸10において可動桟16を宙吊り状態に保持され、可動桟16の自重によりネット30の弛みなくし、見た目がきれいなネット30が得られる。
また、可動桟16の下降位置において窓下枠1cとの間にできる隙間を塞ぐために、可動桟16の下端から下方に延在するカバー16dと引手部品18のカバー18aが、設けられている。
なお、可動桟16の自重が不足するときは、可動桟16の自重を増すか又は任意のウエイトを付加してネット30を緊張状態にすることができる。また、図4において、可動桟16がその横方向端部が網戸縦枠14と当接していると、水滴が可動桟16に溜まることがあり、これが凍ると可動桟16の変形の原因になる。これを防止するため、可動桟16の横方向端部を網戸縦枠14から僅かに離して、水滴が可動桟16に溜まらないようにする。
その場合、可動桟16が網戸縦枠14に沿って移動する際にガタついたり或いは可動桟16が転ぶのを防止するため、本実施形態では、図4に示す板面に横方向(水平方向)に長穴40aを設けた隙間調整手段である可動桟キャップ40を、可動桟16に対して横方向変位可能にビスで固定している。
即ち、可動桟キャップ40の横方向端面と網戸縦枠14との隙間を極力少なくするように、可動桟16に対する可動桟キャップ40の取付位置を調整する。これにより、可動桟16を網戸縦枠14に沿ってスムーズに上下動することができる。
「コーナーブロック」
次に、網戸縦枠14の上部に装着するコーナーブロック50と、網戸縦枠14の下端に装着する縦枠キャップ60について説明する。
図5は、コーナーブロック50で連結した網戸上枠12と網戸縦枠14、網戸縦枠14に取り付けたストッパ70及び網戸縦枠14に装着した縦枠キャップ60を示す斜視図である。
コーナーブロック50は、網戸上枠12と網戸縦枠14の上部を連結する。即ち、コーナーブロック50は、図5に示すように、網戸上枠12の端部と連結する部分(上枠連結部)52と、網戸縦枠14及び縦枠アタッチメント24の上端部に連結される部分(縦枠連結部)54とから成っている。
コーナーブロック50は、図5に示すように正面視略コ字状切欠きを備えた板状部材である。つまりコーナーブロック50は、網戸上枠12の端部と連結する部分52と網戸縦枠14及び縦枠アタッチメント24の上端部に連結される部分54間に渡って切り欠いた部分(切欠部)を有し、この切欠部が網戸縦枠14の上端部近傍のネット導出部53を構成する。また、このネット導出部53に対してネット30の導出側と反対側に、ネット導出部53に対応して中央部がネット導出部53側(ここでは室内側)に向かって湾曲状に成形されたネット導出補助部56が設けられている。
ネット導出補助部56は、後述するように、可動桟16を持ち上げる際に、ネット導出補助部56上で湾曲されたネット30の室内側への折曲を促進して容易に導出できるようにするための導出補助を行う。
なお、ネット導出補助部56の形状は、上述のものに限らず、屈曲面やテーパー面など、要するに可動桟16を持ち上げる際に、ネット30がネット導出補助部56により二つ折状態で導出し易い形状になるのを促進できればよい。
また、このコーナーブロック50の上枠連結部52と、縦枠連結部54にはそれぞれビス穴52a、54aが設けられている。このビス穴52a、54aは図示のように長穴に形成されており、また、網戸縦枠14に取り付けられる縦枠アタッチメント24の加工穴も長穴に形成されている。これらのビス穴52a、54aが、網戸上枠12及び網戸縦枠14の施工誤差や公差を吸収し、かつそれらが熱伸縮した場合における、それぞれの幅方向及び高さ方向における調整代を提供している。
つまり、コーナーブロック50は、室内側に導出するネット30のネット導出部53としての機能を有すると共に、連結される網戸縦枠14と網戸上枠12における長さの変動に対する調整機能をも有している。
「縦枠キャップ」
縦枠キャップ60は、図5に示すように網戸縦枠14の下端部の小口部分を塞ぐ板状体62と、板状体62に立設され網戸縦枠14下端から挿入される突状部64と、板状体62から延在する部分には付勢手段、一例としてここではコイルバネ66を嵌装するピン68を備えている。
ここで、コイルバネ66は、網戸縦枠14に収容されたインナーレール20の下端部を弾発付勢して、インナーレール20上端部をコーナーブロック50に常に当接する機能を有している。
この機能により、上部のコーナーブロック50が位置調整を行ったときにも、インナーレール20を常にその位置調整に追従させることができ、コーナーブロック50との間に隙間が生じない。
「ストッパ」
網戸縦枠14にはストッパ70が装着される。
図6Aは、網戸縦枠14に装着前のストッパ70の斜視図、図6Bは、網戸縦枠14に装着後のストッパ70の断面を示す斜視図である。
ストッパ70は、網戸縦枠14において可動桟16の通路に向かって突出して上昇する可動桟16が係止する係止部72を有する。
本実施形態では、図示のように網戸縦枠14の一側面に設けた取付穴14aに網戸縦枠14の外面側から嵌合する突状部64と、突状部64と一体に形成され、可動桟16の通路にネット30の側端部が通過する網戸縦枠14の内面側に突出する係止部72とを有する。
ストッパ70は、図6Bに示すように取付穴14aと取付穴14aに隣接し網戸縦枠14の内側端部から凹状に切欠き形成された部分の間の柱状の部分14bを、突状部64と係止部72で挟んで保持するようにして、網戸縦枠14に取り付けられる。
係止部72は、網戸の開放時において持ち上げられ、上昇してくる可動桟16を、その段部に載置することで係止し、可動桟16のそれ以上の上昇を阻止する。
ストッパ70の取付位置は、網戸縦枠14の上下間の長さ(高さ)の約2/3のところに設定されているのが好ましい。なお、ここで約の意味は厳密に2/3でなく、その近傍を含むとの意味であり、ネット30が実質上同じ長さで3折が維持できればよい。
即ち、ストッパを、このように網戸縦枠14の上下間の長さ(高さ)の約2/3のところに設置することで、後述する取手80を持って可動桟16を持ち上げて網戸10を開放し、可動桟16をストッパ70に係止したとき、コーナーブロック50のネット導出部53から室内側に導出されたネット30は、室内側に二つ折状態で下方に延伸し、その二つ折りの長さは、インナーレール20内に残留するネットの長さとほぼ同じになる。
この状態では、ネット30は全体として三つ折りされた状態になり、室外側で下方に延在するネット30の長さは、従来のようにネット30を全開、即ち全て室外側に延在させて二つ折状態にした場合に比べて、室外側で下方に延在するネット30の長さが(網戸縦枠長さの1/2−1/3分)短くなる。
そのため、従来のように、開放に伴い室内側に垂れ下がったネット30が、例えば開き窓のハンドル操作をする手の上に被さり、被さったネット30を手で離して支えながら操作する不便さが解消できる。
なお、ストッパ70は、室外側に延出したネット30の重量により可動桟16がストッパ70に当接した状態が維持できる場合は、単に戸当たりとして形成してもよく、強制的に保持するのであればスナップキャッチなどの構成を採ることができる。また、ストッパの取り付け手段も上述のものに限らず任意の構造が採用可能である。
「取手」
可動桟16には取手80が装着される。ここでは図4及び5を参照して説明する。
図4には、可動桟16に装着される取手80及び上述の可動桟キャップ40を示す斜視図が示されている。
取手80は、図4に示す例では可動桟16の例えばその長手方向中央部に装着される。
取手80は、図示のように手掛り部82と、手掛り部82の裏面に可動桟16にスナップ係止できる係止部(図示せず)を備えている。
取手80は、図5に示すように、可動桟16の両側部に一対設けてもよい。この場合は取手80にこれも隙間調整手段である取手小口キャップ84を備えることで上述の可動桟キャップ40の隙間調整機能を付加することができる。
即ち、図5において、取手80は可動桟16の横方向両端部に装着され、例えばその底面において可動桟16にビス止めする構造である。その場合、そのビス穴を長穴に構成して取手80を可動桟16に対して横方向変位可能に取り付ける。
即ち、網戸縦枠14と取手80の横方向側面の取手小口キャップ84との隙間(クリアランス)を極力小さくするように調整して可動桟16に取り付ける。
これにより、上述の可動桟キャップ40を取り付けたときと同様に、網戸縦枠14と可動桟16との間に隙間を存しつつ、ガタツキがなくまた可動桟16の転びのないスムーズな上下動が可能である。
次に、以上の構成を備えた網戸10の開閉動作について説明する。
即ち、網戸の可動桟16の取手80を持って持ち上げると、ネット30が上昇する。ネット30の上端部は網戸上枠12に収容されたインナーレール20に収容・係止されているため、上昇するネット30は、コーナーブロック50のネット30の導出部53から室内側に膨出する。
図7Aは、網戸縦枠14から外部(室内側)に導出しつつあるネット30を示す斜視図、図7Bはその側面図である。
ここで、図7Aにおいて、可動桟16をさらに上昇させると、それに伴って室内側に膨出するネット量が増大し、導出されるネット30は、二つ折りした状態で自身の重量により下方に下がる。
可動桟16は網戸縦枠14に設けたストッパ70に係止されて、その位置に保持される。
本実施形態では、その上昇位置は網戸縦枠14の上下寸法の約2/3の部分に設定されている。そのため、可動桟16が停止した位置では、室内側に導出された二つ折りネット30の上下方向長さと、網戸10内にあるネット30の上下長さとが略等しくなる。つまり、室内側に下がってくるネット30と網戸枠内において押し上げたネット30の下端(可動桟16の下端)とが略等しい位置でネット30の上昇(開放)を停止する。
このため、室内側に導出されるネット30の下端位置を従来の網戸10におけるよりも高い位置にでき、したがって、ネット30を開放してその外側にある窓を開閉操作したり、或いは清掃したりする際に、室内側に導出されたネット30が手の上に重なる煩わしさを大幅に低減することができる。
網戸を閉じるときは、可動桟16を下降させれば、それに伴ってコーナーブロック50のネット導出部53から導出されたネット30が網戸枠内に引き戻されてもとの状態に戻る。
次に、網戸10において、ネット30を交換する場合について説明する。
図8Aは網戸ネット部3の装着時における網戸10の断面図、図8Bは網戸10から網戸ネット部3を外したときの断面図である。
本実施形態では、ネット30の交換はネット30の上下のインナーレール20と共に行う。即ち、網戸ネット部3を網戸10から外すときは、ネット30の上下端部を収容する上下のインナーレール20の取手となる鍔部分25を持って或いはその一方を持って交互に、両者の距離が縮まる方向に力を加える。それによって、図8Bに示すようにそれぞれ網戸上枠12及び可動桟16から外すことができる。
本実施形態によれば、このように、ネットをインナーレールと共に網戸10外に容易に取り出し、交換用のネット30を収容した上下のインナーレール20を図8Aの手順と逆の手順で網戸上枠12及び可動桟16に挿入する。
そのため、従来のように、ネット(スクリーン)に可動桟(操作バー)をつけたまま、しかも網戸縦枠に設けた切欠きから挿脱する場合のように、網戸縦枠の切欠部を大きくする必要がない。
このように、本実施形態によれば、ネット30の交換を容易に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態の網戸によれば、ネットの導出部とその最大開放位置(ストッパへの係止位置)を離したことにより、可動桟をストッパで固定することで、窓の操作ハンドルがセンターにある場合でもネットに触れずに操作することができる。
また、窓枠1のコーナーブロックのネットに導出部を備えたことで、従来のように網戸縦枠に大きな切欠部を設け、かつ大きな切欠部を隠すためのカバーを用いることがなく、構造もコストの低廉化も可能である。
インナーレールをそれぞれ上枠、可動桟から引き出すだけの簡易な操作でネットを取り外すことができ、従来のように可動桟を網戸縦枠の切欠部から外す必要はない。
また、コーナーブロックにより網戸上枠と網戸縦枠の連結を行い、かつコーナーブロックに幅及び上下方向の長さ調節機能を持たせたことにより、上枠と縦枠間における寸法調整を容易に行うことができる。
可動桟と縦枠の間に隙間を設け、可動桟には、その隙間を最小限に調整するためのキャップ又は取手を設けたことで、可動桟と縦枠間に水滴が溜まって凍結して可動桟や縦枠を変形させることがなく、また、隙間を最小限にしたことにより可動桟を上下動させる際にガタついたり、可動桟が転ぶ等の虞がなく、可動桟をスムーズに上下動させることが出来る。取付ける開口に合わせた網戸枠の微調整も可能である。
なお、以上の説明では、ネットの導出は網戸縦枠上部と網戸上枠を連結するコーナーブロックに設けるものとして説明したが、本発明は、これに限定されない。即ち、網戸縦枠自体の上端部近傍に切欠きを設けてその切欠きを通してネットを導出する構成でもよい。
その場合、ネットを交換するためには、インナーレールごと外せばよいから、ネットを従来のように可動桟を付けたまま外す場合に比べて切欠きを小さくでき、したがって敢えてカバーを付する必要がなく低コストにできる。
1・・・窓枠、2・・・網戸枠、3・・・ネット部、10・・・網戸、12・・・網戸上枠、14・・・網戸縦枠、16・・・可動桟、20・・・インナーレール、22・・・スリット、24・・・縦枠アタッチメント、30・・・ネット、32・・・・(ネット30の)端部、40・・・可動桟キャップ、50・・・コーナーブロック、56・・・ネット導出補助部、60・・・縦枠キャップ、66・・・コイルバネ、70・・・ストッパ、80・・・取手。

Claims (7)

  1. 網戸上枠と前記網戸上枠に連結された左右の網戸縦枠から成る網戸枠と、
    上端部が前記網戸上枠に連結されると共に下端部が可動桟に連結されて、前記可動桟により前記左右の網戸縦枠に沿って上下動し、開放時に前記網戸枠の上端部近傍から外部に導出される略矩形のネット部を備えた網戸であって、
    前記網戸縦枠の上端部近傍に前記ネット部を外部に導出する導出部を有し、
    前記網戸縦枠の上下高さの約2/3の位置に、前記可動桟に係止して前記可動桟の上動を停止させるストッパを有し、
    前記網戸上枠と網戸縦枠を連結するコーナーブロックを有し、
    前記導出部は前記コーナーブロックに設けた建物開口部用網戸。
  2. 請求項1に記載された建物開口部用網戸において、
    前記コーナーブロックは、前記導出部に対応して前記ネット部の導出側と反対側に導出する前記ネット部の屈曲を促進する導出補助部を有する建物開口部用網戸。
  3. 請求項1又は2に記載された建物開口部用網戸において、
    前記コーナーブロックは、網戸上枠及び網戸縦枠の連結長さを調整する調整機能を有する建物開口部用網戸。
  4. 請求項に記載された建物開口部用網戸において、
    前記網戸縦枠に収容されたインナーレールの下端部を上方に弾発付勢する付勢手段を備えた建物開口部用網戸。
  5. 請求項に記載された建物開口部用網戸において、
    前記ネット部のネットの上下両端部は、それぞれ前記網戸上枠及び前記可動桟に押圧挿入されかつ装脱可能に収容されたインナーレールに装着されており、前記ネットの両側部は、網戸縦枠に装着されたインナーレールにガイドされて上下動する建物開口部用網戸。
  6. 請求項1に記載された建物開口部用網戸において、
    前記網戸上枠及び網戸縦枠は躯体開口部の上枠及び縦枠にそれぞれ固定され、前記可動桟は躯体開口部の下枠から離して配置し、前記ネット部のネットに前記可動桟の自重が作用可能にした建物開口部用網戸。
  7. 請求項1に記載された建物開口部用網戸において、
    前記可動桟は、前記網戸縦枠との間に隙間を存して配置すると共に、前記可動桟の横方向端部と前記網戸縦枠間の前記隙間を縮小し、前記可動桟の上下動時における前記可動桟のガタツキを防止する、前記可動桟の横方向からの突出長さが調整可能な隙間調整手段を備えた建物開口部用網戸。
JP2015185846A 2015-09-18 2015-09-18 建物開口部用網戸 Active JP6504979B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015185846A JP6504979B2 (ja) 2015-09-18 2015-09-18 建物開口部用網戸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015185846A JP6504979B2 (ja) 2015-09-18 2015-09-18 建物開口部用網戸

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017057699A JP2017057699A (ja) 2017-03-23
JP6504979B2 true JP6504979B2 (ja) 2019-04-24

Family

ID=58389373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015185846A Active JP6504979B2 (ja) 2015-09-18 2015-09-18 建物開口部用網戸

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6504979B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5918079Y2 (ja) * 1979-12-03 1984-05-25 日本化学産業株式会社 巻上式網戸固定装置
JPH0339595Y2 (ja) * 1985-07-18 1991-08-20
JP3484699B2 (ja) * 1998-09-17 2004-01-06 新日軽株式会社 摺動式スクリーンユニット
JP2001065273A (ja) * 1999-08-27 2001-03-13 Sekisui Chem Co Ltd 遮光スクリーン装置
JP5420291B2 (ja) * 2009-03-30 2014-02-19 セイキ販売株式会社 建物開口部用スクリーン装置
JP5682927B2 (ja) * 2010-12-27 2015-03-11 Ykk Ap株式会社 建具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017057699A (ja) 2017-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1959090B1 (en) Foldable screen device
KR101786852B1 (ko) 방충망 기능이 구비된 방범창호
US20160230458A1 (en) Sliding anti-insect window constructing structure having segmented detachable rail frames
JP6126898B2 (ja) サッシ
KR20170090662A (ko) 모서리 연결부재에 장착된 고정부재를 이용한 탈부착이 용이한 절첩식 방범 방충용 도어의 고정장치
JP6504979B2 (ja) 建物開口部用網戸
KR102626648B1 (ko) 공기청정기의 창틀설치용 설치대
JP5682927B2 (ja) 建具
JP6297422B2 (ja) サッシ
KR101530054B1 (ko) 롤방충망의 원터치식 개폐장치
KR200423291Y1 (ko) 아파트 전용 방범창 설치구조
JP2003176667A (ja) 上げ下げ窓
US6170555B1 (en) Corner assembly for a frame
KR200430500Y1 (ko) 슬라이딩 도어를 구비한 칸막이
JP6480232B2 (ja) 網戸付きサッシ
WO2006038302A1 (ja) 横引き網戸
KR100553254B1 (ko) 착탈형 행거식 방충망 장치
KR101830910B1 (ko) 방충망 이탈 방지장치
JP5420291B2 (ja) 建物開口部用スクリーン装置
JP6023659B2 (ja) 建物開口部枠へのスクリーン装置の取付機構
JP2015031021A (ja) シャッター装置
JP6652395B2 (ja) 建具と網戸の自走防止方法
KR20210007222A (ko) 푸쉬 프레임을 포함하는 도어 프레임 및 이탈방지 가이드 피스
JP5145267B2 (ja) 摺動式スクリーン装置
JP7385211B2 (ja) 建具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6504979

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150