JP4252517B2 - 引き戸装置 - Google Patents
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又、前扉の移動距離に対して後扉がその2分の1の移動距離で移動するよう連動杆が設けられている。(例えば、特許文献1参照。)
すなわち、後扉用レールの戸尻側部分も、連動杆の基端側部分も戸袋内に位置し、戸袋は壁面を構成しているので、引き戸装置の点検、修理を行う場合、戸袋(収納壁)を取り外さなければならず、簡単に行う事は出来なかった。
そして、一旦停止した状態で、力を加えて外扉支持枠および内扉支持枠の戸尻側を持ち上げながら係止突片を嵌入孔より抜き出す。
すなわち、力を加えて作業する必要がある状態が確実に認知できるので、余計な労力を必要とせず、安全、かつ容易に補修点検作業を行う事が出来る。
図1〜図7において、符号1は引き戸枠を示している。
引き戸枠1は、建物側の鉄骨101・・・にブラケット102・・・を介して所定間隔を有して固定された戸尻側縦枠11と戸先側縦枠12と、戸尻側縦枠11と戸先側縦枠12の上端間に配設され、建物側鉄骨101にブラケット102を介して固定された上枠13より門形に形成されている。
符号16は内扉支持枠を示している。内扉支持枠16は、前記外扉支持枠14の所定寸法下方で、戸尻側縦枠11と嵌入連結され、ランマ下地パネル8の内面に設けられた補強材80と固定ボルトで連結され、戸尻側縦枠11と戸先側縦枠12の上部間に配設され、内扉用スライドレール3(図13に示す。)が着脱自在に連結されている。そして、内扉用スライドレール3には内扉6が取付けられている。
以下、戸尻側縦枠11と中枠4、4間側を引き戸収納側、戸先側縦枠12と中枠4、4間側を出入口側と云う。
そして、引き戸収納側には内装仕上げのための化粧パネル100・・・を貼り付けるための下地パネル83が、室内側と室外側に取付けられ、内部を引き戸収納用の空間とした引き戸収納部40が構成される。
一方、内扉6の上部は、内扉用スライドレール3を介して外扉5の上部を貫挿する内扉支持枠16に吊り下げられ、内扉6の下部は、外扉5の下端部で戸先側端部に設けられ、出入口側に突出する内扉用ガイドローラー取付部材19に回転自在に設けられた内扉用ガイドローラー190に嵌合して前後方向への振れ止めがなされている。
そして、後記する連動機構9によって、内扉6の移動距離は、外扉5の移動距離の2倍に設定され、第1図の全閉状態から、開放するにつれて、内扉6は外扉5内に収納されつつ、外扉5は引き戸収納部40内に移動し、第2図の全開状態で、外扉5は内扉6を内部に収納した状態で引き戸収納部40内に収納される。
そして、点検パネル7に対向する室外側の出入口側上部に、外扉支持枠14と、内扉支持枠16と、内扉6と外扉5の上部と、連動機構9を隠蔽するとともに、内装仕上げのための化粧パネル100を貼り付けるためのランマ下地パネル8(図6に示す。)が取り付けられている。
そして、内装仕上げが終了した後、点検パネル7を取り外して、外扉5、内扉6、連動機構9が組み込まれ、開閉調整と床面及び戸先側縦枠12との隙間調節等、各部の微調整が行われ、最後に点検パネル7が再び取付けられる。又、外扉用スライドレール2、内扉用スライドレール3を補修、点検する必要が生じたときは、点検パネル7を取り外し、連動機構9、内扉6、外扉5を取り外し後、内扉支持枠16、外扉支持枠14を取り外す。
戸尻側縦枠11は、図5に示す如く、引き戸収納部40側の側片111と室内側の側片112と室外側の側片113より横断面略コ字形に形成され、建物用鉄骨101側の上下方向に所定間隔を有して固着された固定用部材114・・・が、建物用鉄骨101の引き戸収納部40側に突出して固着されたブラケット102に溶接され、下端部は床面仕上げ時に床面に埋め込まれて立設されている。
符号407、407は嵌入孔400・・・の周辺個所を補強するため側片111に固着された補強板を示している。
そして、外扉支持枠14の出入口側は上枠13及びランマ下地パネル8に設けたナット部にネジ止めして取付けられ、引き戸収納部40側の端部(戸尻側縦枠11側の端部)には前記嵌入孔400・・・に対応して上嵌入取付座200がネジ止めされて取付られている。
すなわち前記嵌入孔400は、嵌入突片202と戻止め係止片203が嵌入する嵌入部401と、嵌入部401の下方に連設され、嵌入突片202の下面と前後面を支持する支持部402を有している。尚、実施例では嵌入突片202の長さは、戸尻側縦枠11内の中程まで達する長さのに設定しているが、嵌入孔400より嵌入突片202を抜き出す作業をした時、嵌入突片202が戸先側に移動したことが認知できる長さであれば良い。
そして、内扉支持枠16の出入口側はランマ下地パネル8の補強材80に設けたナット部にネジ止めして取付けられ、引き戸収納部40側の端部(戸尻側縦枠側の端)には前記嵌入孔400・・・に対応して下嵌入取付座300がネジ止めされている。
下嵌入取付座300は、内扉用レール取付枠162の内面とネジ止めされる横向きL字形の取付基盤301と、取付基盤301の戸尻側縦枠11側に突出し、戸尻側縦枠11内の中程まで達する長さの嵌入突片302・・・と、嵌入突片302の戸尻側縦枠11側端部で下方に突出する戻止め係止片303・・・を有している。
符号900は、内扉用レール取付枠16の出入口側の室内側面に取付けられ、内扉6と外扉5が勢いよく閉鎖しないようブレーキ効果を得るためのエアーダンパーを示している。
中枠4は、出入口側の端部に形成されて室内側に突出し、引き戸収納部40の化粧パネル100の出入口側端部を隠蔽する中枠突部41と、中枠突部41の引き戸収納部40側に位置し、表面に化粧パネル100が貼り付けられ、戸尻側縦枠11側の端部に下地パネル83の中枠4側の端部が係合する係止突片を有する表面部42と、表面板42の裏面側に設けられた裏面部43より形成され、上端部が上枠13の室内側面に連結され、下端部が床面仕上げ時に床面に埋め込まれて立設される。
尚、実施例では中枠4、4は対向した同形及び室内外側で同位置に形成されているが、例えば室外側では室内側より戸尻側縦枠11側に所定寸法寄せた位置に設け、その寸法に一致する幅で設備パネルを中枠4に設けたり、あるいは、中枠4と同様の構成で取り付けたりする事も可能である。すなわち、例えば病室の出入口に使用される本発明では、設備パネルに患者名を表示するとともに、患者がナースコールを行った時、その病室と患者名を示す表示ランプと表示状態を消す取消スイッチを設けておけば、室外側からナースコールをしている病室及び患者を目で確認出来るので、看護婦は迅速に対応する事ができる。
すなわち、外扉用スライドレール2は、図12に示す如く、断面略下向きC字形のアウターメンバー23と、アウターメンバー23にボールリテーナー24に保持された複数個のボール25・・・を介してスライド自在に保持される断面略上向きC字形のインナーメンバー26より構成されており、アウターメンバー23は外扉5の移動距離よりやや長めに形成され、インナーメンバー26は外扉5の開閉方向の幅よりやや小さ目に形成され、ボールリテーナー24はインナーメンバー26より2倍強の幅に形成されている。
外扉用吊り金具50は、インナーメンバー26の下面にネジ止めされるインナーメンバー連結面504と、インナーメンバー連結面504のランマ下地パネル8の補強材80側の端部から垂設された室外側面505と、室外側面505の下端から点検パネル7側に突出する外扉吊り下げボルト支持面506より点検パネル7側が開口する断面略コ字に形成され、外扉吊り下げボルト支持面506には点検パネル7側が開口するU字形の嵌合孔(図示せず。)が形成されている。
符号507は、外扉用吊り金具50に外扉5を吊り下げた後、外扉吊り下げボルト556が、外扉吊り下げボルト支持面506から点検パネル7側に脱落するのを防止する、外扉吊り下げボルト支持面506とインナーメンバー連結面504の点検パネル7側の開口をネジ止め等にて閉塞する蓋板を示している。
内扉用吊り金具60は、インナーメンバー36の下面にネジ止めされるインナーメンバー連結面604と、インナーメンバー連結面604のランマ下地パネル8の補強材80側の端部から垂設された室外側面605と、室外側面605の下端から点検パネル7側に突出する内扉吊り下げボルト支持面606より点検パネル7側が開口する断面略コ字に形成され、内扉吊り下げボルト支持面606には点検パネル7側が開口するU字形の嵌合孔(図示せず。)が形成されている。
符号607は、外扉用吊り金具60に内扉6を吊り下げた後、内扉吊り下げボルト62の頭部63が、内扉吊り下げボルト支持面606から点検パネル7側に脱落するのを防止する、内扉吊り下げボルト支持面606とインナーメンバー連結面604の点検パネル7側の開口をネジ止め等にて閉塞する蓋板を示している。
すなわち、外扉スライドレール2と内扉スライドレール3、及び、外扉用吊り金具50と内扉用吊り金具60は、開閉方向の長さ寸法が移動距離の違いによって異なるだけの同形に構成されている。
一方、外扉ガイドローラー嵌合溝53に嵌合する外扉用ガイドローラー180は、図5、図15に示す如く、中枠4、4の出入口側端部中央部で床面に固定される外扉ガイドローラー取付部材18の上面に回転自在に取付けられ、外扉ガイドローラー嵌合溝53の前後巾に対応する直径に形成されている。
外扉吊り下げボルト556は、頭部557と螺軸部558より構成され、外扉用吊り金具50の外扉吊り下げボルト支持面506に点検パネル7側から室外側面505にかけて形成された螺軸部558に対応した大きさの嵌合孔(図示せず。)に、点検パネル7側から、螺軸部558の上端部が嵌入され、外扉吊り下げボルト556の頭部557を扉吊り下げボルト支持面502の上面で支持し、蓋片504を取付けることによって、外扉吊り下げボルト556は点検パネル7側への移動が阻止される。
そして、内扉6の戸尻側端部の内部上下方向には錘が昇降となり、錘に設けた引き索75の端部を滑車76を介してランマ下地パネル8の補強材80の連結固定された0公知の自閉装置が組み込まれている。
符号600は開閉用の取手を示している。
符号95はユニット基盤94の戸先側端部に形成され、内扉6の閉鎖途中で、前記エアーダンパー900のピストン軸901の戸尻側端部に当接し、内扉6、外扉5の閉鎖スピードを減速させるためのダンパー当りを示している。
すなわち ユニット基盤94は、外扉5の上端部内面に戸先側開口のから差し込まれ、外扉天板55の室内側隠蔽部551の戸先側端部と戸尻側端部内面にネジ止め連結され、
ワイヤー連結座93は、外扉6の閉鎖状態で、戸尻側プーリー92のやや戸先側で、内扉支持枠16にネジ止め固定される。
このように、ユニット基盤94に戸先側プーリー91と戸尻側プーリー92を設けて一つの部材として構成されているので、組立て、部材管理が容易であり、戸先側プーリー91を外扉5から戸先側に突出した位置に取付けることができるので、内扉6とワイヤー90の連結を出入口側で行う事が可能となり、さらに組立てが簡単となる。
そして、一旦外した内扉支持枠16を、引き戸収納部40内に位置させた外扉5の出入口側の開口上部から戸尻側端部を挿通させ、嵌入案内部406の嵌合溝405内に位置せしめるようにして、嵌入突片302・・・と戻止め係止片303・・・を嵌入孔400・・・嵌入し、支持部で402・・・で嵌入突片303・・・を支持し、(図17に示す状態。)出入口側部をランマ下地パネル8の補強材80にネジ止めする。(図18に示す状態)
さらに、内扉を閉鎖位置に移動させた状態で、外扉5を出入口側に移動させ、一つの部材とされた連動機構9のユニット基盤94を、外扉5の上端部内面に戸先側開口のから差し込み、外扉天板55の室内側隠蔽部551の戸先側端部と戸尻側端部内面にネジ止め連結する。
次に外扉5を出入口側部に移動させて、内扉ガイドローラー190を内扉ガイドローラー嵌合溝61の戸尻側端部に嵌合し、内扉6の戸尻側端部に上方に突出して設けられたワイヤー内扉固定座96を外扉5の外側で下側のワイヤー90と連結した後、各部の微調整を行い、点検パネル7を取付けて引き戸は組み立てられる。
この状態で、内扉6と外扉5は全閉状態となっている。
この状態で、戸尻側縦枠11の緩衝部材103と外扉5の外扉後板56は当接した状態となる。
は、相当の重量を有するが、前記した嵌入孔、嵌入突片 戻止め係止片によって、安全に作業を行うことが出来る。
11 戸尻側縦枠
12 戸先側縦枠
13 上枠
14 外扉支持枠
16 内扉支持枠
100 化粧パネル
2 外扉用スライドレール
202 302 嵌入突片
203 303 戻止め係止片
3 内扉用スライドレール
4 中枠
40 引き戸収納部
400 嵌入孔
401 嵌入部
402 支持部
5 外扉
50 外扉用吊り金具
6 内扉
60 内扉用吊り金具
7 点検パネル
Claims (2)
- 内扉が外扉に収納された状態で引き戸収納部内に収納される引き戸装置において、外扉が左右方向に移動可能に取付けられる外扉支持枠と、内扉が左右方向に移動可能に取付けられ、外扉支持枠の所定寸法下方で、外扉内の上部を貫挿して配設される内扉支持枠の戸尻側縦枠側の端部に、嵌入突片と、嵌入突片の先端に下向きに突出する戻止め係止片を設け、戸尻側縦枠の引き戸収納部側に嵌入突片と戻止め係止片が嵌入可能な大きさの嵌入孔を形成し、戻止め係止片を戸尻側縦枠内に位置せしめた状態で、嵌入突片を嵌入孔で支持したことを特徴とする引き戸装置。
- 内扉が外扉に収納された状態で引き戸収納部内に収納される引き戸装置において、外扉が左右方向に移動可能に取付けられる外扉支持枠と、内扉が左右方向に移動可能に取付けられ、外扉支持枠の所定寸法下方で、外扉内の上部を貫挿して配設される内扉支持枠の戸尻側縦枠側の端部に、嵌入突片と、嵌入突片の先端に下向きに突出する戻止め係止片を設け、戸尻側縦枠の引き戸収納部側に嵌入突片と戻止め係止片が嵌入可能な大きさの嵌入孔を形成し、戻止め係止片を戸尻側縦枠内に位置せしめた状態で、嵌入突片を嵌入孔で支持せしめると共に、嵌入孔の上方に位置して、戻止め係止片と嵌入突片の案内部を設けたことを特徴とする引き戸装置。
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