JP5214180B2 - 引戸装置 - Google Patents
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又、意匠性の向上のため、出入口以外の表面が、建物の壁面と同じ化粧用ボードで面一に覆われる事も一般的である。
さらに、引戸装置の引戸等は建物の内装が完了したあとで据付られるため、予め建物に組み込まれた引戸枠のレール材に出入口から引戸等を取付け、その後、引戸の摺動確認、ブレーキ装置の取付け、閉鎖スピードの調整等を含む各種微調整を行っている。
このため、上記作業は点検パネル側から行われる事が前提となり、エアーシリンダーは、点検パネルに対向する固定部分で、引戸の摺動に最も影響されにくい、レール材の上方に取付けられる事となり、これらを隠蔽する必要から、パネルは必然的に相当の高さ寸法に形成されていた。(例えば、特許文献1参照。)
さらに、点検側閉塞板は、全体として小型化、軽量化されるので、取付け取外し時の取り扱いが容易となり、さらに、取外す部分が小さくてすむから、出入口の開口を天井面の近くまで形成することも可能である。
又、点検側閉塞板には、点検側ランマ下地パネルの基板側下突部の下面と、突部連結座間に点検側より嵌入する嵌入用突片が形成されているので、連結途中(下面側がネジ止めされていない状態)であっても、不用意に落下することがないので、点検側化粧突部の着脱作業を安全に行うことができる。
図1、図2において、符号1は引戸枠を示している。
引戸枠1は、図1から図6に示すように、建物側の鉄骨11・・・にブラケット12・・・を介して固定された戸尻側縦枠13および戸先側縦枠14と、戸尻側縦枠13と戸先側縦枠14の上端間に、建物側の鉄骨11・・・にブラケット12・・・、121・・・を介して配設された上枠15より門形に形成されている。
以下、戸尻側縦枠13と点検側中枠3間を戸袋点検側、戸尻側縦枠13と固定側中枠30間を戸袋固定側、戸袋点検側と戸袋固定側をあわせて戸袋側、戸先側縦枠14と点検側中枠3間を出入口点検側、戸先側縦枠14と固定側中枠30間を出入口固定側、出入口点検側と出入口固定側をあわせて出入口側と云う。
符号6は、レール部材5に吊り下げられた引戸を示し、符号16は、戸袋側の床面全幅にわたって固定されたベース材を示し、符号164は、ベース材16の出入口側端部に、ガイドローラー17を回転自在に設け、 固定側中枠30、点検側中枠3間でやや出入口側に突出して取付けられたガイドローラー取付部材を示している。
図1、図2、図5、図6において、符号4・・・は、戸袋点検側及び戸袋固定側の両面上下方向に所定間隔を有して配設された下地桟を示している。
図3、図4において符号7は、上枠15の点検出入口側に取付られる点検側ランマ下地パネルを示し、符号19は、上枠15の固定出入口側に設けられる固定側ランマ下地パネルを示している。
戸尻側縦枠13は、図6に示す如く、出入口側面131と点検側面133と固定側面132より横断面略コ字形に形成され、建物側鉄骨11側の上下方向に所定間隔を有して設けられた固定用部材134・・・が、建物用鉄骨11の出入口側面に突出して固着されたブラッケット12・・・に溶接され、下端部は床面仕上げ時に床面に埋め込まれて立設されている。
そして、引戸6が開放された時、引戸6の戸尻側端面が当接する緩衝部材135が出入口側面131に取付られている。
すなわち、出入口の固定側の上部は、固定側化粧突部155の固定側と下面側以外は固定側化粧ボード100で覆われることとなる。
そして、ガイドローラー取付部材164の戸尻側縦枠13側の端部側は、アンカーボルトにてベース材16と共に床面に固定され、立ち上がり面162、162の出入口側端部は、点検側中枠3、固定側中枠30の内面と連結されている。
桟4・・・の点検側中枠3側の端部が連結される下地桟連結部34より形成され、上端部が上枠15の点検側壁152に連結され、下端部がベース材16と連結され、床面仕上げ時に下端が床面に埋め込まれて立設される。
そして、固定側化粧突部155がランマ支持突部154にネジ止め連結され、固定側表面基板191の表面に貼り付けられた固定側化粧ボード100の下端縁を保持、隠蔽している。
そして、基板72は、上端に形成された上端連結突片71と、点検側化粧ボード100の下端縁の下面を隠蔽する、断面略コ字形で、点検側化粧突部73の一部を構成する基板側下突部721を有している。
点検側閉塞板74は、戸先側縦枠14と点検側中枠3の上端部出入口側内面に取付けられた突部連結座70、70と、基板側下突部721の下面間に点検側より嵌入する嵌入用突片76と、突部連結座70に下面側がネジ止めされる上向き略コ字形で、引戸側に突出して、出入口上部の点検側を閉塞する点検側閉塞面部78より構成されている。
突部連結座70は、図8に示すように、点検側中枠3の上端部出入口側内面にネジ止め連結される連結用壁701と、連結用壁701の外側端部に出入口側に突出して連設された隙間閉塞壁702と、隙間閉塞壁702の下端部に内側に突出して連設され、点検側閉塞部78が下面にネジ止め連結される連結用螺孔703を有する化粧突部連結用壁704より構成されている。
そして、最終仕上げが施された(レール保持材2、引戸6等がとりつけられた)後、点検側閉塞板74の嵌入用突片741を、基板側下突部721の下面と、突部連結座70、70の隙間閉塞壁702、702の上端面間に嵌入し、突部連結座70、70に点検側閉塞面部78が下面からネジ止め連結されて出入口の上部に点検側化粧突部73が構成される。
さらに、点検側閉塞板74を連結する際、嵌入用突片76を、基板側下突部721の下面と、突部連結座70、70の隙間閉塞壁702、702の上端面間に嵌入することで、点検側閉塞面部78が、隙間閉塞壁702の前面に当接するので、点検側化粧突部73は、不用意に落下することがなく、連結作業が容易に行える。
符号300は、引戸6の戸先側端部で、点検側(室内側)、固定側(室外側)に設けられた取手を示している。
符号201は、引戸6の戸先側端部の上端面に取付けられたオプション部材取付座を示している。
次に、全開ストッパー装置、ブレーキ装置等のオプション部材が点検側から取付けられる。
そして、弾性ストッパー82は、戸先側端部に上方に向かって山形に突出するローラー係止突部821が形成された弾性体(板バネ材)よりなり、引戸6の開放と共に戸袋側に移動する全開用ローラー84が、前記弾性ストッパー82の弾性に抗してローラー係止突部821を乗り越して、戸袋側に位置した状態で引戸6が全開状態となり、レール部材5の傾斜による自閉力を、弾性ストッパー82(ローラー係止突部821)の弾性による全開用ローラー84の保持力が上まわることにより引戸6の全開姿勢が維持される。
よって、自閉力と、保持力の微妙なバランスを取るため、オプション部材取付座201には上下方向に長い取付用長孔220、220が形成され、全開用ローラー保持部材83を上下方向に取付け位置調整可能とすることにより、全開用ローラー84の取付け高さを調整可能とし、弾性ストッパー82を上方から押さえつける力、いわゆるローラー係止突部821による全開用ローラー84の保持力を調整可能としている。
エアーシリンダー(ブレーキ装置の調整部)92より構成されている。
尚、エアーシリンダー92(ブレーキ装置の調整部)とブレーキ操作突片91からなるブレーキ装置の作用効果は、特開平08−177305号公報に記載されている衝撃緩衝装置のピストンシリンダーと取付けブラケットの作用効果と同じであるので、詳細な説明は省略する。
そして、点検側よりドライバーにて閉鎖スピードの調整を行う。
第2実施例は、レール部材5とブレーキ装置を除く、引戸枠1、点検側中枠3、固定側中枠30、下地桟4、引戸6、点検側ランマ下地パネル7、固定側ランマ下地パネル19、点検側化粧突部73等は第1実地例の引戸装置と同様に構成されている。
第2実施例のレール部材5は、図11に示すように、上枠15の固定側壁153の点検側面に連結ボルトにて連結される固定側連結壁51と、固定側連結壁51の下端部で点検側に突出し、点検側端部に上方に突出する軌条53を有する引戸支持壁52よりアルミ材の押し出し成形により略L字形に形成され、戸袋側と出入口側にわたって、戸先側下がりに上枠15に連結されている。
すなわち、第2実施例のブレーキ装置は、引戸6がレール部材5に吊り下げ用金具61を介して吊り下げられた状態で、全開ストッパー装置が取付けられたのち、ブレーキ操作突片91を戸尻側の吊り下げ金具61に連結し、引戸6を開放して、エアーシリンダー(ブレーキ装置の調整部)92がレール部材5の下方で、引戸6の上方に位置するよう、調整部取付け座921の下端部を上枠15の固定側壁153の下端部に、点検側よりネジ止め連結する。
そして、点検側よりドライバーにて閉鎖スピードの調整を行う。
11 鉄骨
13 戸尻側縦枠
14 戸先側縦枠
15 上枠
155 固定側化粧突部
100 化粧ボード
3 点検側(室内側)中枠
30 固定側(室外側)中枠
4 下地桟
5 レール部材
6 引戸
65 上がり止めボルト(引戸の保持部)
7 点検側ランマ下地パネル
72 基板
721 基板側下突部
73 点検側化粧突部
74 点検側閉塞板
76 嵌入用突片
78 点検側閉塞面部
92 エアーシリンダー(ブレーキ装置の調整部)
Claims (3)
- 戸先側縦枠と戸尻側縦枠と上枠より門形に形成されて建物側の鉄骨に固定される引戸枠にレール部材が戸先側下がりにして配設され、レール部材に引戸が吊り下げられて、引戸の閉鎖状態で引戸の位置する側を出入口側とし、引戸の開放状態で引戸の位置する側を戸袋側となし、出入口以外の表面が壁面と略面一とした化粧ボードで覆われてなる引戸装置において、下端面がほぼ同一高さとなる点検側化粧突部と固定側化粧突部が出入口上端に形成され、点検側化粧突部は、点検側化粧ボードの下端縁の下面を隠蔽する、点検側ランマ下地パネルの下端部に形成された断面略コ字形の基板側下突部と、基板側下突部の下方に着脱自在に取付けられる点検側閉塞板より構成され、点検側閉塞板は、戸先側縦枠と点検側中枠の上端部出入口側内面に取付けられた突部連結座と基板側下突部の下面間に点検側より嵌入する嵌入用突片と、突部連結座に下面側がネジ止めされる上向き略コ字形で、引戸側に突出して、出入口上部の点検側を閉塞する点検側閉塞板より構成され、点検側閉塞板が取り外された状態で、引戸とオプション部材が出入口側から取付け取外し可能で、点検側閉塞板が取り外された状態であって、レール部材に引戸が取付けられた状態で、レール部材と引戸上端面間に、ブレーキ装置の調整部が取付け可能に構成されていることを特徴とする引き戸装置。
- ブレーキ装置の調整部が、レール部材の下面に下方から連結されていることを特徴とする請求項1に記載の引戸装置。
- ブレーキ装置の調整部が、上枠のレール部材と引戸上端面間に、点検側から連結されていることを特徴とする請求項1に記載の引戸装置。
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